3.ワンピース『ONE PIECE』

ワンピースネタバレ 『イーダ』ハラルドが愛した女、ハイルディンの母

ワンピースネタバレ 『イーダ』ハラルドが愛した女、ハイルディンの母

時代が違えばハラルド王の王妃としてアウルスト城に受けいられる世界線もあっただろうか?

ハラルド イーダ エストリッダ
前国王のハラルドが惚れ込んだ外海の巨人族。息子ハイルディンは現在、麦わら大船団の傘下としてルフィを支える存在に。

2人の出会いは『新世界 バント王国』
当時国王となって間もないハラルドが遠征で訪れた先で見せ物の様に檻に閉じ込められていたのがイーダだった。

同じ巨人族が人間族に虐げられているのを見ていられなかったのかハラルドは人間族を圧倒的な力でねじ伏せイーダを救った。
当然この流れはお礼を言われる展開‥しかしながらハラルドを襲ったのは強烈なビンタだった。

実はイーダはこの人間族達に助けられておりそのお礼として檻に入り見せ物になっていたという経緯があった。

ワンピース イーダ

既にエピソードで触れられているがエルバフ以外にも巨人族は生息している。イーダは訳あって故郷を飛び出して来た様だ。その道中で難破してしまい助けられた。
ちなみにイーダの故郷は

南の海(サウスブルー)
サムワナイ島

赤い土の大陸を超えてこの海にやって来た。(ここで判明するが血の蛇はやはり赤い土の大陸を指しているらしい)

王子として生まれ好き勝手ワガママに生きて来たハラルドにとっては女性から思いっ切りぶたれるなんて経験は無かっただろう。本来ならばブチ切れてもおかしくない事案だが怒りではなくどう反応して良いかわからない不思議な表情をしている。

この出来事からハラルドは心を開き、少しずつ人間性が変化していく。109年前にはおよそ王には相応しくない言動が見られたが『光輝の王』と呼ばれた風格へ近づく。

デカく生まれただけ

人間族を見下していたハラルドだがイーダの言葉は刺さった。暴挙を働いた人間族達に詫びてその技術や知識を学ぶ事に。もちろんイーダが架け橋となった。
周りも戸惑う程に変化していったハラルドだった。

エルバフに来いよ言うほど野蛮じゃねぇぞ

そしてハラルドはイーダをエルバフへ連れ帰る事を決意。エルバフは野蛮だと誤解していたイーダもこれを承諾。

そして105年前
ハラルドはイーダを連れてエルバフに帰国した。

今までの数え切れぬ罪を償いたい

もともとクズと呼ばれていた王はこれまでの行いを恥じて新しくエルバフを立て直す決意をした。
特に力を入れたのが『外交問題
強国として他国から干渉されず独立国家を貫いて来たが方向転換を目指した。

人と人が結びつかなきゃ
国と国は仲良くなれない

イーダの助言で互いの国に外交官を派遣して異文化交流をする事に。
そして2人に転機が訪れる。
ハイルディン』の誕生だ。
時系列的には81年前。イーダがエルバフへ移住してから24年が経過している。
そんな順風満帆な2人であったがエルバフ特有の障害が阻む‥

誇り高きエルバフは他国の巨人族を完全に下に見ている。我こそが巨人族。他国の巨人族の血など汚らわしいという風潮は現在にも残っている。

王族は純血しか認められぬ

エルバフの権力者達は出産こそ祝えど結婚を許す事は無かった。ハラルドは渋々従い、イーダも文化に対して感情的に楯突くものじゃないと受け入れた。
本来ならば王族はアウルスト城に住むが、その血を引くハイルディン、母イーダは国の東『漁師村』で暮らす事になった。幸いにも村人達は2人を歓迎した。

ハイルディン誕生から18年間の間でロキは権力者の娘であるエストリッダと出会い正式に王妃として迎え入れられる。全くハラルドの気持ちが無かったわけでは無さそうだがほとんど政略結婚の様な形。

そして63年前。呪いの王子ロキが誕生した。
複雑な関係ではあるがイーダはロキをハイルディンの弟と認識して会いたがっていた。

物心が付いてからもロキを可愛がり、産みの親であるエストリッダ死亡後も気にかけていた。ハイルディンは嫌がっていたが一緒に暮らそうとまでロキに愛を注いでいた。

ちなみにイーダは陽界より冥界へと移住する。エルバフを襲った飢饉の際には他の巨人族からの風当たりも強かった為にそれが理由かもしれない。
息子のハイルディンは西の村のエルボーに任せて修行をつけて貰い。自身は酒場を営んだ。
漁師も遭難者も海賊もどんな客でもどんと来いをモットーに『イーダの酒場』をオープン

現代ではマトがこの酒場を切り盛りしている。
目立たぬ様に中心地を避けて酒場を営んでいたが‥‥

ハラルドの働きかけでイーダを正妻にしようと権力者達を回っていた矢先に悲劇が起きた。
今は亡き正妻エストリッダ一族によって毒が盛られたのだ。

『麦角菌 ばっかくきん』と呼ばれる猛毒は確実に死に至る代物。日に日に衰弱していったイーダはそのまま回復する事なく死んでしまった。

イーダ 死亡

せめてもの救いはハラルドの元で息を引き取った事だろうか。最後の最後でハラルドの手を掴もうと伸ばした手は力無く落ちてしまった。

イーダ 死亡

世界政府加盟、同盟国を自由に行き来できる未来が迫っていたがハラルドの夢の果てを見る事はできなかった。

駆け寄る実子のハイルディン、一方でロキは犯人へ報復した事で冥界の留置所へ幽閉さるており死に目には会えなかった。

ロキ イーダ

ハラルド

軍事力が国力だなんてもう思わない
イーダに全て…教えて貰った
彼女に会えた事こそが…おれの人生の宝だ

クズと呼ばれたハラルド王をエルバフの歴史で最も愛される王へと変えたきっかけは間違いなくイーダであった。『己の人生の全て』とまで言わせるほど傲慢だったハラルドに響いた。

イーダ ハラルド

ずっとイーダと結婚したかったが国のしきたりがそれを許さなかった。あくまでエルバフ外海の巨人族は混血扱い。最後の最後にイーダに寄り添えた事が唯一の救いだろうか。もう一度2人で旅をするという夢は叶わなかったが希望に満ちて死んでいったイーダ。

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