3.ワンピース『ONE PIECE』

【最新確定】ワンピース1132話 ルイ・アーノート『エルバフに滞在してはならない』

【最新確定】ワンピース1132話 ルイ・アーノート『エルバフに滞在してはならない』

尾田先生体調不良による急遽の休載を経てようやく1132話が掲載。2024年も最後の1ヶ月。エルバフ編もここからギアが上がる。

エルバフ編 現在6話消化中
1126話 落とし前
1127話 謎の国の冒険
1128話 RPG
1129話 生き人形
1130話 呪いの王子
1131話 冥界のロキ

前回の1131話、もしくは1132話がコミックスの区切りとなる予定。物語の序章としてはかなり好評ではないだろうか?

1131話 冥界のロキ
ロキは海楼石の鎖で宝樹アダムへと拘束されていた。その期間は約6年
ルフィへと交渉。解放する代わりに好きな海賊団を壊滅する
ロキと周囲の海賊から『赤髪のシャンクス』の名前が出て来る。当然ルフィは興味を示す
新巨兵海賊団の船長ハイルディン、船大工スタンセンが登場
ロビンがサウロに気づいてもらうべくヘアスタイルをチェンジ
サウロが倒れたとの訃報が入る

ルイ・アーノート

ほとんどの方はその名前をおぼえていないだろう。ピンと来た人はかなりのコア層だ。

マニア界隈のクイズで出題される程の内容。とはいえ30代後半〜40代の現役でリトルガーデン編の連載に触れた方はあのドキドキが蘇るのではないか?

ワンピース ルイ・アーノート
当時はリトルガーデン、巨人族といったワードも深掘りされていなかった事もあり、偉大なる海突入直後の本格的な冒険はとにかく謎めいていた。

そんな中で冒頭のナレーションで紹介された探検家アーノートの冒険記の一文

探検家ルイ・アーノート

あの住人達”にとって…まるでここは〝小さな庭〟の様だ。
─── 巨人島〝リトルガーデン〟─── この土地をそう呼ぶことにしよう。

(ルイ・アーノルドと言い間違いが多いが正しくはアーノート)

リトルガーデンの名付けの親でもある。
あまりにもデカ過ぎる巨人族の体躯。彼らからすればこの島も小さな庭に過ぎないというのが由来。

顔やビジュアルこそ判明していないものの誕生日は12月20日で偉大なる航路と公式設定も公開されている。

アーノートの冒険記には偉大なる航路入り口付近のリトルガーデンだけではなく、巨人族の故郷であり総本山であるエルバフはウォーランドにも触れられていた。
まるで早くエルバフを立ち去った方が得策といった物言いは警鐘を鳴らしている様に感じる。

著書タイトルはBrag Men ブラッグメンでうそつき達という意味合いが含まれている。この本については尾田先生よりSBSでも言及されている。コミックス42巻に掲載分の質問だ。

Q. 41巻のP170の5コマ目で、オルビアさん達が捨てている本!「Brag Men」という題名の本!あれ、13巻P142でナミが探してた本と一緒ですよね?

A. おおー。びっくりした。よくもまーそんなトコまで読み込んでくれてありがとう。スゴイね。そうですよ。「巨人島リトルガーデン」の情報がのっていたあの時の本ですね。「Brag Men」(うそつき達)と題されるこの本は、今日では割と世界中で読まれている、いわば「グランドライン冒険記」。その謎多き海に踏み込んだ航海者達の見た、信じられない様な島、人、出来事について記されいますが、世界中の人々の多くは、彼らの言葉を信じられず、バカにしてこのようなタイトルの本にまとめたのです。この本が現代に受け継がれてるのも、20年前、オハラの学者達が命にかえても本を守りぬいたという賜物だとすると、なんだか熱いものがこみ上げてきます。そしてその「Brag Men」と呼ばれる人々が本当にウソつきなのか?それはルフィ達の冒険を通して、みなさんの目で見極めて下さい。

リトルガーデンについて載っていた本とオハラの湖に投げ込まれた文献は一致。
内容は偉大なる航路に挑んだ者達の冒険記
あまりにも現実離れした内容に対して人々は(嘘つき)に因んだタイトルを付けて本としてまとめた
オハラの学者達の執念で現代まで残されている
内容が嘘かどうかはルフィ達の冒険を見ていけば判る

リトルガーデン以降の冒険を見れば信じられない様な異常気象、化物達‥この本の内容、つまりは冒険記録は正しいものだと言える。同じ本が何冊もあるのかはわからないがオハラの学者達の執念で残されたと断定しても良いだろう。

↓質問にある115話にナミが探していた本Brag Men
リトルガーデン‥聞き覚えのあるワードに胸騒ぎを覚えたのはエピソード序盤。実際にとんでもない島だった。ナミ自身も本の内容を事実として捉えていた様にも映る。まとめられた当初は嘘、ホラ話とされていたが今は重要な記録という認識だろうか?

ナミ brag men

↓湖へ投げられた文献
蹂躙とも言える様な世界政府、海軍の包囲に死を悟った学者達は少しでも後世にと全知の樹の図書館にある大量の本を湖へと投下した。バスターコールが止み事件後に訪れた海軍達の前には湖を埋め尽くしてしまうほどの本達が広がっていた。この本の重要性を理解していない海軍達はこれを放置した。

オハラ事件。バスターコールによって焼かれた後に湖に投げ込まれた大量の文献は現在エルバフへと運ばれた。

これを運んだのは巨人族達。世界の秘密を紐解く為の重要な資料だ。

前回の振り返り


サウロが倒れた

オハラ編ではロビンが主人公と言ってもよい注目度だったがそんなロビンの恩人がサウロである。
バスターコールの戦火からロビンを逃がし、幼少期からの人格形成にも大きく影響した。

元はと言えばオハラに漂流してきたサウロ。ロビンだけでなくロビンの母オルビアをも逃がしている。
歴史の本文探索の為に海にでたオルビア達学者一行は海軍によって捕えられてしまう。
海軍では古代兵器を呼び起こす事を危険視しこの研究を禁忌としていた。
捕えられたオルビア(囚人)、それを見張るサウロ(看守)の関係。オルビア達に危険性が無い事を知り海軍の上層に意見するサウロだったが認められず。

海軍に疑問を持ったサウロがオルビア達を解放してしまった。この時にオルビア達を守ったが海軍船からは放り出されてしまい遭難するに至った。

・オルビアをサウロが助ける
・漂流したサウロをロビンが助ける
・戦火に巻き込まれるロビンをサウロが助ける

ロビン、オルビアの母子との関係性はこの様な方式。
ちなみにこの頃のサウロは中将であり生身でありながら巨人族の体躯を活かした強さを誇っていた(エッグヘッド編でバスターコールに参戦したブルーグラス中将もサウロは強かったと語っている)

サカズキ 同僚
クザン 親友
ブルーグラス 同僚
ドール 部下
ベガパンク 知人

海軍関連のキャラとの関係性は上記。ベガパンクとはオハラ事件以後に遭遇してその後にエルバフでも絡みがある。

オハラを標的にしたバスターコールでは元身内からの攻撃やクザンとの衝突もあり手痛くダメージを負った。

ここでサウロが死んだという見方が多い中でいくつか生存説も囁かれていた。本当にエッグヘッドで生存が仄めかされた際は読者も驚いた事であろう。
エッグヘッドの難局を乗り越えていざ感動の再会。そんなシーンを思い浮かべる中で雲行きが怪しくなってきた。

正直言ってすんなり会えなかったというパターンはあまり見たくはない。ましてや会えずに終わるなんて‥

ロビンのイメージチェンジ

新たにイメージチェンジというよりは原点回帰といった形か?
新世界編(2年後以降)の黒髪オールバック、ウェーブからミディアムカット、ボブカットに近いスタイルへと戻した。

ロビン ブルック

一部ファンを除いては実際にロビンのヘアスタイルの評判は良くない。ナミのロングヘアこそハマっていたがロビンのそれは年齢以上の風格を感じてしまう。

それだけに今回のチェンジは歓喜する読者も多いのではないか?エルバフ編はおろか最終章はこのままこの髪型が定着しそうだ。
休載前にはこれまた好評の眼鏡スタイルが描かれていたが、それ以上のサプライズとなった。

エッグヘッド編では序盤の正シャカとの絡みこそ見どころではあったが、途中からは負傷もあってあまり見せ場が無かったロビン。
ブラックマリアに競り勝ったワノ国と比べると不完全燃焼と言えるだろう。

そんな中でエルバフ編はルフィやウソップにも劣らないほどのスポットが当たりそうな雰囲気。

サウロ生存をエッグヘッド編で知ってからは心待ちにしていた事だろう。いや‥オハラ事件直後からサウロの生存を信じ続けていたのかもしれない。

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