いよいよ最終章の最大の鍵を握る「エルバフ編」が本格始動し、物語はかつてない熱狂に包まれています。本誌で新たに明かされたエルバフの神典「ハーレイ」に記された「3つの世界」という概念、そして大昔の巨人の子供が描いたとされる「古代の壁画」。これらは単なるおとぎ話や落書きなどではなく、空白の100年の真実と、かつて人為的に分断された「ONE PIECEの星そのものの構造」を解き明かす極めて重要な歴史的資料でした。
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☑大昔の落書きではなく「生々しい一次資料」
巨人族の寿命(300年)を考えれば、800年前はわずか3世代前。神話ではなく、大戦を直接目撃した子供による「事実の記録」である。 -
☑歴史を覆す「異種族の交流と共闘」
「他種族との交流はなかった」というエルバフの定説に反し、小人族・ルナーリア族・ミンク族などが種族の垣根を超えて共闘していた。 -
☑ジョイボーイ陣営の明確な戦力
剣と盾を持つニカを中心に、鉄の巨人(エメト)、リリィ女王、ワノ国の侍、人魚姫らが同じ陣営として戦っていたことが示されている。 -
☑イム様と「マザーフレイム」の脅威
王冠を被った支配者(イム様)が太陽のようなエネルギーを掌握し、創造主(天竜人)たちが方舟に乗る姿が克明に描かれている。 -
☑「19人の奴隷と1人の王」の不気味な構図
歯車を回す19人の奴隷と1人の王。のちに世界政府を創る「20の国王」のルーツや、いびつな権力構造そのものを暗示している。
エルバフ神話と第三世界
1138話のラストシーンではエルバフに伝わる絵と神典に記された三つの世界が明らかになった。
ハーレイ神典は太古よりエルバフに伝わる神話。きちんとした翻訳が出来ていないがポイントとして『太陽の神ニカ』が記されている事、世界がすでに2度壊れている事が挙げられる。神典(ハーレイ)はエルバフの巨大図書館、フクロウの図書館にて管理されている。この元文をもとに世界では様々な神話や物語が派生した様だ。ここでもその解釈は多岐に渡る。
元々存在した世界→第一世界
壊れた後に創生した→第二世界
更に壊れて創生した→第三世界
壊れた機会を変革のターニングポイントとしているならば今は第三世界でそれ以前に二度滅亡している
物語は三章あって三つ目の世界がこの現世の話と言われとる
これから起きる事だ
ニカの伝説は実は世界中にひっそりとあって
共通しとる事はこんなリズムで大笑いして登場する事
ドンドットット、ドンドットット
サウロからも神話についての補足があり現代=第三世界というのは間違いない。
地に炎あり
人は欲望に負け、禁断の太陽に敗れた
隷人は願い、太陽の神は現れた
地の神は怒り、豪炎の蛇と共に世界を死と闇で包んだ
彼らはもう会えないのだ
虚無に息吹あり
森の神は魔を遣わせた
太陽は戦火を広げるばかりだ
半月の人は夢を見た、月の人は夢を見た
人は太陽を殺し神となり、海の神は荒ぶった
彼らはもう会えないのだ
混沌に空白あり
不都合な残影は約束の日を思い出し、片われ月の声を聞く
太陽の神は踊り、笑い、世界を終末へと導く
太陽は回帰し、新しい朝が来る
彼らはきっと会えるだろう
太陽
どの世界でも『太陽』というワードが執拗に使われている。
| 神典で語られる太陽について |
| 禁断の太陽に敗れた |
| 太陽の神は現れた |
| 太陽は戦火を広げるばかりだ |
| 人は太陽を殺し神となり |
| 太陽の神は踊り笑い世界を終末へと導く |
| 太陽は回帰し新しい朝が来る |
太陽の神ニカはもちろんの事、マザーフレイムなども関連しているのではないだろうか?
世界の夜明けと新しい朝
作品第一話のタイトルに始まり、特にワノ国関連で『夜明け』というワードが使われてきた。夜明けと第三世界で語られる『新しい朝』は同義として考えて良い。1052話、難敵カイドウ・オロチの支配から放たれたワノ国を描いたタイトルは『新しい朝』であった。
| ワンピースで討たれている夜明け |
| 第一話タイトル |
| ROMANCE DAWN - 冒険の夜明け - |
| ペドロ |
| 数百年間、我ら一族と光月家が待ち続けた世界を夜明けへと導く者達だ |
| ネコマムシ |
| わしは ネコマムシ!世界の夜明けを待つ男! |
| ペドロ |
| "夜明け前"ダンナ達の待つ「世界の夜明け」の礎となるならおれは本望 |
| ヤマト |
| 世界を夜明けに導くのは君なんだよ |
| 錦えもん |
| ワノ国に必ず夜明けはくる |
| ネフェルタリ・D・リリィ |
| ‥ゆく世界に夜明けの旗を掲げ‥ |
太陽の神
神典での最重要人物は太陽の神
現代においてはヒトヒトの実モデルニカを覚醒させたモンキー・D・ルフィの事を指している。
過去にも覚醒者は存在していたが判明しているのはジョイボーイのみ。
神典によれば世界はすでに二度壊れている
そしてその都度『太陽の神ニカ』の存在が刻まれておるのだ
世界が壊れぬ様現れた英雄か
全てを壊した破壊者か
彼はこの世界が大きく形を変える時に現れる
ゆえに、時の権力者達はニカの出現を恐れるのだ
変革の時に現れる太陽の神は必ずしも世界を救うわけではなく破壊者と解釈する者もいる。
現代=第三世界では太陽の神が『世界を終末に導く』と記されている。
既に世界政府にとって大きな障壁となっているルフィではあるがこのままいけばルフィは世界を破壊してしまう運命の様だ
| 第一世界『元祖ニカ』 |
| 第二世界『ジョイボーイ』 |
| 第三世界『ルフィ』 |
ニカの能力を持つ者を太陽の神としている。ジョイボーイ、ルフィがそれにあたるが古来には能力のモデルとなったニカが実在していたのかもしれない
空白
混沌に空白あり。ストレートに捉えればこれは900〜800年前の歴史『空白の100年』を指している。
第三世界は空白の100年が明けた800年前から現代までの出来事を示唆している様だ。
不都合な残影も『世界政府にとって』のものと推測される。
約束の日
約束の日、約束の時と言えば魚人島の一幕が思い出される。来るX DAYに備えて魚人島はジョイボーイからの言い伝えを守ってきた。
| あれは約束の舟ノア |
| 魚人島との約束を破った事への謝罪文 |
| いずれジョイボーイに代わって約束を果たしに来る者が現れる |
| 我々はその日を信じ先祖代々ノアを見守り続ける事が彼との約束 |
| 来るべきその時初めて巨船ノアは使命を授かる |
| 直るかな‥直るといいね約束の時までに |
シャーリーの予言
破壊や創造と聞くと思い出すのは魚人島編の一幕だ
不吉を知らせるマダム・シャーリーの予言
麦わら帽子を被った人間
麦わらのルフィによって
彼の手によって魚人島は滅ぼされる
的中率100%を誇る占い師ではあるがルフィに関するこの予言に限ってはその結果と真意がわかっていない。
ホーディやデッケン達によって荒らされた魚人島。しかしながらこの危機を救ったのもルフィ達である。魚人達にとってのヒーローとなりビッグマムの名貸しで守られていたナワバリを引き継ぎ現在もその関係性は続いている。
綺麗に終わった魚人島編だがこの件だけはどうしても後味が悪いものとなった。
あくまでシャーリーが見たのは麦わら帽子を被った者ではあるが先の未来での発生確率は高い。
エルバフの神典と併せると余計に現実味が増した様にさえ思える。世界を終末へ導くというのが単に世界政府を倒す事であれば良いのだが事はシンプルではないらしい。
魚人島にも飛び火する規模の様だ。そうなると世界全土に影響を及ぼすほどの大きな戦いが待っていると予想出来る。
肝となるのは古代兵器。使用する事直接的な破壊を行う他、そのエネルギーの大きさ故に反動で海面が上昇してしまうレベルの天災もあった。海面上昇で住めなくなった地上の人間達が海底の楽園へと押し寄せるなんて弊害も危惧されている。
ロキの語る第一世界
すでに捕らわれたロキとルフィとの会話でそのヒントはあった。
ここはエルバフの下層で冥界と呼ばれ誰も近づかねぇ場所なんだ
何万年も存在し続ける山
我らの神話で言うならここは第一世界
太陽の死んだ世界だ愚かしい人間よ
ここだけを切り取れば冥界→第一世界と判断出来る。
もともとエルバフは高さを軸に三回層に分けられている。
下層から冥界→陽界→天界と形成されており順当に行けば
第二世界→陽界
第三世界→天界
となる。
これはあくまで区画で区切った世界観。神話では順を追って世界が変化している様に感じる
九つの世界
エルバフ編自体が北欧神話にインスピレーションを受けているとの見方であるが、北欧神話においても世界が区分化されている伝えはある。
いわゆる『九つの世界』
天空、海洋、地上、地中と高さによって分けられた区域の中で更に世界樹を中心に対極を成して逆の世界が存在する。
各区域には別々の種族が生息しているのも特徴の一つだ。
| ヴァン神族の世界 |
| 妖精の世界 |
| 小人の世界 |
| 暗黒妖精の世界 |
| 人間の世界 |
| 巨人の世界 |
| 極北・死者の世界 |
| 極南の世界 |
| アース神族の世界 |
ワンピース作品には様々な人種が存在している。エルバフといえば巨人族というのは定説であるがもしかすると大昔にはエルバフの地も異種族が混在していたのかもしれない。
こちらの北欧神話は様々な著書やページが存在するが細かな部分に違いはある。それぞれの解釈がありエルバフの神話そのものだ。
「3つの世界」と宝樹アダム・陽樹イブから紐解く世界の構造
作中に実在する巨大樹と「3つの世界」という記述を掛け合わせることで、かつて人為的に分断された世界構造が見えてくる。
ウォーターセブン編でフランキーが語った「どんな激しい戦争が起きても、島が滅んでも、その樹だけは倒れずに残った」という伝承。この「激しい戦争」とは、古代兵器が飛び交い、世界が海に沈むほどの天変地異を引き起こした「空白の100年」の大戦を指している。
神典に記される「3つの世界」のうち、宝樹アダムが太い根を下ろしているこの地上の世界が、北欧神話における「中間世界(ミズガルズ)」に該当する。アダムは空白の100年を生き延びた歴史の証人であり、地上世界そのものを象徴・維持するための巨大な物理的支柱として機能しているのである。
一方、その対極に位置するのが「陽樹イブ」だ。赤い土の大陸(レッドライン)の真下に位置し、地上で受けた太陽の光と新鮮な空気を、海底1万メートルの深海にまで送り届ける役割を持つ。
地上と深海を物理的に繋ぐこの陽樹イブの存在こそが、神典における「第三の世界」が、海底世界(あるいは海面変動によって海底に沈んだ旧世界)であることを強力に裏付けている。かつて陸地が強制的に沈められた際、古代の者たちが下層の世界へ命の光を繋ぐために残した強固なシステムこそが、陽樹イブだったのではないか。
アダムが「地上(第二の世界)」を、イブが「海底(第三の世界)」を象徴しているならば、残る「第一の世界」はどこになるのか。それは言うまでもなく、世界を分断する巨大な壁・レッドラインの頂点に君臨する神々の地「聖地マリージョア」である。
ここから導き出される恐ろしい仮説。それは、「本来、アダムとイブは根底で繋がった1本の巨大な世界樹だった」という可能性だ。空白の100年以前、世界は「天上」「地上」「海底」が巨大な一つの樹木ネットワークによって平等に結ばれていた。しかし、20人の王たちはその自然な繋がりを物理的に引き裂き、人工的な巨大障壁であるレッドラインを創造することで、自らを絶対的な「第一の世界の神」として位置づけたのだ。
第4の領域。エニエス・ロビーの大穴と「ヘルヘイム(冥界)」の符合
エルバフの文化が色濃く反映している「北欧神話」をベースに考えるならば、この世界構造にはどうしても「あるべき領域」が一つ欠けている。それこそが、世界樹ユグドラシルの根の最下層に存在するとされる氷と死者の国、「ヘルヘイム(冥界)」である。
結論から言えば、それは物理的な「底なしの大穴」として我々読者の前にとうの昔に提示されている。ウォーターセブンのすぐ近くに位置する、司法の島「エニエス・ロビー」の真下に広がる、あの底が見えない巨大な滝(大穴)である。
イム様がマザーフレイムを使用し、ルルシア王国を海ごと跡形もなく消し去った際、そこにはエニエス・ロビーと全く同じ「海に開いた底なしの大穴」が残された。つまり、エニエス・ロビーの下にある空間は、「空白の100年において、イム様側の圧倒的な暴力によって大地ごと消滅させられた、かつての巨大な王国の跡地」である可能性が極めて高い。
世界政府はかつて自分たちが消し去った巨大な爪痕の上に、あえて「司法の島」という正義の象徴を建設した。これは「我々に逆らう者は、この穴の底(冥界)へ落とすぞ」という、世界中への暗黙の脅迫行為である。ルフィが太陽の神ニカとして覚醒した今、いずれ彼らはこの星に空けられた「冥界の穴」と向き合うことになるだろう。ニカの解放の力と、古代兵器を制御し直す力が合わさった時、決して満たされることのなかった大穴に再び大地と海が戻り、本当の意味での「太陽」が冥界の底まで照らし出すのだ。
エルバフに伝わる落書き
1138話のラストシーンで度肝を抜いたのがエルバフに伝わる壁画。
大昔の子供の落書きが石化した樹皮に刻まれている
歴史的価値があるから国の文化遺産なの
衰退900年前から800年前に描かれた絵だと言われている
ちょうど空白の100年に当たる時代
歴史的な価値を見出され文化遺産として守られて来た落書き。これを後世に伝えようとしていた事がわかる。
これが描かれたのが俗に言う『空白の100年』
現存するキャラ達と似たシルエットも多いが、大昔にこの図式の戦いが発生し、後にまた起きる事を示唆している。

巨人族だけでなく様々な種族が混在している様子がわかる。まるで北欧神話の様に区域ごと世界ごとに異種族が住んでいたものと同じ様だ。
あたしらの知る歴史じゃあ
種族間に戦争はあっても
交流なんてなかったはず
この絵以外の言い伝え、それこそ神典を紐解いても種族間の交流は無かったらしい。現在のエルバフに伝えられているのは戦いの歴史のみ。
それ故に戦いこそ正義という道を自ずと選んできたエルバフは他国と交戦し外交を断つ事で戦闘力こそ維持は出来ても半ば衰退していった。
壁画を描いた「古代の子供」の正体。生々しすぎる一次資料
作中ではこれを「大昔の子供の落書き」と表現しているが、ここで思考を止めてはいけない。ONE PIECEにおける「大昔」という言葉は、種族によってその重みが全く異なるからだ。
人間の感覚で言えば「空白の100年」が明けた800年前は途方もない古代だが、平均寿命が「約300年」である巨人族にとっては「自分のおじいちゃん、あるいは曾祖父さんが直接体験した時代」に過ぎない。
この世代考証を踏まえると、壁画を描いたその子供は、世界政府が樹立された直後のエルバフを生きていた巨人族である。彼らは、伝聞や想像でイム様やリリィ、エメトの姿を描いたのではない。「実際にその目で見た光景」を、子供ながらの拙いタッチで壁に描き残したのだ。 これは歴史学において、最も価値の高い「一次資料(直接の目撃証言)」に他ならない。
当時、世界規模で繰り広げられた巨大な戦争。王冠を被った恐るべき支配者の力、抗う女性、大地の底から響くような音を立てて動く巨大な鉄の巨人。大人たちが口を閉ざす中で、生き残った子供は衝動に突き動かされるように、巨大な石壁にその姿を刻み込んだ。エルバフの大人たちがこれを「落書き」として放置してきたのも、文字による記録が反逆とみなされる政府の監視網を潜り抜けるためのカムフラージュであると同時に、視覚的インパクトだけで強烈な記憶を次世代へ受け継ぐためだ。
イム様と創造主達
ジョイボーイと対極にあった20の国王達(アラバスタ除く)
900年〜800年前に起きた大きな戦いで勝利した陣営である。
現代における図式に当て嵌めてもそれは顕著で世界政府という巨大組織が世界を牛耳っている。
1番大きなシルエットは世界政府における黒幕イム様だと伺える。その他の勢力はイム様を倒す為に共闘している図式だ。太陽の様な炎を掌握しているのが不気味なポイントだ。

一方で方舟に乗るのは創造主達。現在の天竜人達を指している様に見える。
「王冠の悪魔」に対する巨人族の認識の歪み。なぜ全面戦争をしないのか?
壁画が実際の一次資料であり、イム様が「世界を海に沈めた万死に値する大悪党」であるなら、なぜエルバフは800年間も世界政府に全面戦争を仕掛けず、あまつさえ海軍に入隊する巨人まで存在するのか。
この奇妙な「認知のズレ」こそが、古代の筆者が仕掛けた、世界政府の弾圧からエルバフを守るための意図的な情報操作だ。もし「マリージョアの王を倒せ」と具体的に書き残していれば、血の気の多い巨人族は政府に突撃し、マザーフレイムで島ごと滅ぼされていただろう。
だからこそ、筆者はイム様や20人の王たちという「現実の敵」を、北欧神話の怪物のごとく「抽象的な悪魔や災厄」へと意図的に書き換え、特定の政治組織とは結びつかないように細工したのだ。
「災厄に立ち向かうのは太陽の神(ニカ)が再臨した時である。それまでは武勇を磨き、誇りを守り、時を待て」。この強烈な教えが宗教として根付いた結果、エルバフの戦士たちの闘争心はコントロールされた。世代が重なるうちに神話と現実は分断され、海軍に入る巨人たちは純粋に武勇を示す目的で入隊し、それが一族の本当の敵に加担していることだとは夢にも思っていないのだ。
しかし現在、ルフィが「太陽の神ニカ」としてエルバフに上陸したことで事態は劇的に変わる。ニカが到来したということは、神典に掛けられていた「時を待て」という封印が解除されることを意味する。「神話の災厄とは、他ならぬ現在の世界政府である」という事実が全巨人族に明かされる時、壁画に対する認識の歪みは正され、エルバフは「世界をひっくり返す最大の武力」へと変貌を遂げる。
マザーフレイム
右手には炎の様な、太陽の様なエネルギー体が見える。これは古代兵器の動力になり得るマザーフレイムを示唆しているのではないか?

エルバフの太陽信仰とマザーフレイムの衝突。自然の光vs人工の火
エルバフの根源的な価値観である強烈な「太陽信仰」。植物である宝樹アダムと共に生きるエルバフの民にとって、太陽の光は命そのものだ。彼らにとって太陽とは、すべてを育み、人々を笑顔にする「命の源泉」への感謝の儀式なのだ。
ここで壁画の脅威の正体が、空白の100年で使用された古代兵器(あるいは古代のマザーフレイム)の圧倒的な破壊の光であったとしたらどうだろうか。Dr.ベガパンクが開発したマザーフレイムは「古代のエネルギーの再現」である。つまり、800年前の大戦において、イム様たちはすでにこの「消えることのない人工の業火」を兵器として実用化し、世界中の島々を焼き尽くしていた可能性が高い。
幼い巨人の子供が壁画に刻み込んだのは、「世界を優しく照らす本物の太陽(自然の光)」が、「すべてを無に帰すマザーフレイム(人工の火)」によって塗り潰されていくという絶望の光景だったのではないか。恐怖と破壊のための人工の火で世界を支配する政府の在り方は、エルバフの民にとって最も唾棄すべき「自然の摂理に対する冒涜」なのである。
リリィ
世界会議編の後半で明らかになったネフェルタリ家の王女
他の創造主20人とは違いマリージョアを離れた
イム様からも特別な感情を持たれている
特徴的な王冠や風貌を見ると絵の中のキャラもリリィを表しているのでは?

リリィの「大ポカ」は巨人族との共同作戦だった?ポーネグリフ散布の真実
なぜ遠く離れた砂漠の国の女王が、エルバフの壁画に描かれているのだろうか。その鍵は、イム様が語ったリリィの「大ポカ(ポーネグリフの散布)」にある。
ポーネグリフは「絶対に砕けない巨大な石のキューブ」であり、一つ動かすだけでも重機や数十人の大人が必要なほどの質量を持っている。そんな超重量級の石塊をおよそ30個、人間の女王ひとりの力や少数の船で、世界政府の監視網をくぐり抜け運搬することなど物理的に不可能に近い。
この矛盾を見事に解決できる存在こそが、圧倒的な腕力と巨大な船を持つ「エルバフの巨人族」である。人間にとっては見上げるほどのポーネグリフも、巨人族からすれば「少し重たい荷物」に過ぎない。
空白の100年の終盤、リリィは世界の真実を後世に残すため、ワノ国の光月一族が彫り上げた石を、エルバフの巨人族に運搬・秘匿させた。リリィはその巨大なロジスティクス(輸送網)の指揮を執るオーケストレーターだったのだ。
巨大な武人たちを前にしても一歩も引かず指揮を執る勇敢な女王の姿は、幼い巨人の子供の目にも強烈なカリスマとして焼き付いたはずだ。壁画の女性シルエットは、単なる歴史の偉人の肖像画ではなく、「エルバフの民と共に戦った証」なのである。
エメト
躍動するニカの後ろ戦うのがエメト
エッグヘッド編で大活躍した伝説の鉄の巨人だ
象主(ズニーシャ)と共に古来のジョイボーイを知る生き証人でもある。
特殊な動力を必要とするエメトはルフィ(ニカ)に呼応して稼動する。

古代ロボ「エメト」建造の地はエルバフだった?宝樹アダムとの関連
Dr.ベガパンクをも凌駕する超未来的な科学力で作られたエメトが、なぜ科学とは縁遠い「野蛮な戦士の国」エルバフの壁画に描かれているのだろうか。それは、エメトという機体そのものが、エルバフという土地なくしては完成し得ない代物だったからだ。
エメトの超巨体を支え、深海の異常な水圧やレッドラインの急斜面を登り切る負荷に耐えるには、単なる硬い金属では限界がある。そこで必要になるのが、圧倒的な強度としなやかさを兼ね備えた究極の素材「宝樹アダム」である。エメトの内部の骨格(メインフレーム)や関節部分には、宝樹アダムの木材が惜しみなく使用されていた可能性が高い。
さらに、山のような超巨大ロボットを建造するには、人間サイズでは途方もない時間と設備が必要だ。ここで白羽の矢が立つのが、「巨人族という生きた重機たち」である。身長20メートルを超える巨人族が数百人集まれば、驚異的なスピードで巨大兵器を建造することができる。エルバフは巨大な王国にとって最強の兵器を生み出す「世界最大の造船所(秘密工場)」としての機能を持っていたのだ。
だからこそ、幼い巨人の子供にとってエメトは「どこからかやってきた恐ろしい殺戮兵器」ではなく、自分たちの親や大人たちが宝樹アダムを切り出し、汗水垂らして組み上げた「自分たちの国で生まれた、頼もしい機械の戦士」だったのだ。約200年前、エネルギー切れで機能停止する直前のエメトがマリージョアをよじ登った時、彼が倒れなかったのは、エルバフの戦士たちの「折れない意志」が機体に宿っていたからかもしれない。
世界樹
エメトと同じく中心に描かれている大樹は最近登場したエルバフの宝樹アダムと思われる。エルバフで伝わる落書きなので当たり前ではあるが大きなアダムの存在はこの地がエルバフだと示している。
世界中点在するアダムだがエルバフこは樹齢、大きさ共に世界一

ロキ
角、兜、長髪
そのシルエットはエルバフの王子ロキを示している
この絵の中では巨大な敵と戦っている
単騎ではなく他の勢力と共闘している

鉄雷(ラグニル)と氷リスのラタトスク
ロキが振るう王家に伝わる巨大なハンマー「鉄雷(ラグニル)」。最新話において、これが悪魔の実「リスリスの実 幻獣種 モデル”氷リス(ラタトスク)”」を食べた武器であることが公式に明かされた。
エルバフには、この武器と過去の戦神にまつわる恐るべき伝承が存在する。
エルバフにはある“戦さ神”の伝承がある。
彼は”鉄雷”という武器を持ち、巨大な竜に姿を変えて“太陽の神”と対立したという…
彼の従順な腹心が『氷リス ラタトスク』。
主亡き今も従者ラタトスクは彼の武器に乗り移り、主の帰還を待っている。
そういう伝説じゃ。
戦さ神が死に、従者を失ったラタトスクが武器である鉄雷へと乗り移った。これは『ONE PIECE』作品でお馴染みの「武器に悪魔の実を食べさせる」という技術だが、ラグニルが数百年も昔から存在していたとすれば、その意味合いは大きく変わってくる。
「雷×氷のシナジー」とイム様が語る空白の100年の生き証人
この伝承が示す過去と現代のフラクタル(相似)構造は圧倒的だ。過去において「巨大な竜に姿を変えた戦さ神」と「ラタトスク(鉄雷)」が「太陽の神」と対立したように、現代では「ロキ(悪魔の実により竜に変身)」と「ラタトスク(武器)」が、「太陽の神ニカ(ルフィ)」の前に立ちはだかっている。
さらに恐るべきは「氷リス」と「雷」の相乗効果である。現実の気象学において、雷雲の中では氷の粒が激しく衝突することで静電気が発生し落雷が起こる。ラグニルは単体で極寒の氷を生み出し、ハンマーの物理的衝突によって無尽蔵の雷を誘発する自己完結型の天候兵器なのだ。氷結による行動制限と落雷による絶対的破壊力を同時に叩き込む、まさに戦神の理不尽な武器である。
そして最も衝撃的なのが、このラグニルに対し、あのイム様が「懐かしいな…!! お前はあの頃のまま新しい主人を待ち続けていたというわけか…」と語りかけた事実だ。「あの頃」とは間違いなく800年前の「空白の100年」である。つまり、このハンマーは当時の大戦争を生き抜いた歴史的遺物であり、かつての「戦さ神(前の主人)」はイム様と直接対峙した超重要人物だったということになる。
無機物に悪魔の実を食べさせる技術がベガパンクのオリジナルではなく古代の「巨大な王国」の超技術の遺物であることの証明であり、幻獣種の意思を持つラタトスク自身が「空白の100年の真実に最も近づく生き証人(伝令)」として、当時の記憶を現代に伝えている可能性すらあるのだ。
ニカ
ジョイボーイ、ニカが戦いの中心にいる
現代のルフィにあたる
剣と盾を持っているのもポイントだ

人魚姫
魚人族の王、もしくは王妃が見てとれる。
代々ネプチューン家の王妃を指す人魚姫の称号
古代兵器ポセイドンを司る。
具体的には海王類達を意のままに操る力で絵にも魚が描かれている。
現代はしらほし姫にあたる。

ワノ国の侍と忍者
ルフィ達と共闘した夜明けを待つ者達。
役目を果たす為にワノ国に尽くした立役者達だ。
現在ワノ国は開国を待っている状態。この旗を振るのは現将軍光月モモの助だ。
モモの助が動けばプルトンも解放される流れ。

ミンク族
光月家に仕えるミンク族達
その忠誠心は高くワノ国の懐刀の様な勢力である
独特のビジュアルは絵の中にも似ているキャラがいた。

ミンク族(スーロン)
ミンク族らしき絵が2種類
こちらは月の獅子 スーロン状態のミンク族
また、別意見ではヤマトの人獣型なんてのも寄せられていた。

巨人族
ロキと少し離れた場所に武器を持った巨漢が描かれている。巨人族、巨兵海賊団を指しているのではないだろうか

小人族
巨人族達と対照的にその小さな身体が目を惹く。
これは小人族を表しているのではないか?
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麦わら大船団にも傘下として加わっているレオ達トンタッタ族が現代のそれにあたる
既に天竜人達とも揉めている
ルナーリア族
赤い土の大陸に住んでいた神の名を持つ一族
歴史の中で淘汰されてしまい現状生き残りはアルベル(キング)のみである。世界政府から忌み嫌われる一族もこの絵に描かれている。
炎と黒い翼が特徴的。

クジラ
ゾウの象徴的な『くじらの森』
双子岬のラブーン
ワンピースのクジラと言えばこの2つだろう。絵の中のクジラは果たしてどちらを示しているのだろうか?
他にも白ひげ海賊団を支えたモービーデック号と重ねる説もあった。白ひげ残党達が決戦に関わってくることもあるか?

奴隷達
まるで世界の縮図
虐げられし奴隷達は単なる動力、歯車

この奴隷達の間にもニカの伝説は広まっていた
バッカニア族とティーチ
世界政府にとって忌み嫌われる存在のバッカニア族、そしてロックスとも繋がりが濃厚で既にルフィ以上の変革をもたらしている男。黒ひげティーチ。
壁画の中ではこれに関するイラストが見られなかった。
特にバッカニア族についてはその血を引くだけで罪とされ生まれながらの奴隷生活を強いられる。くま親子がその良い例。やはり過去にはとんでもない大罪を犯していると考えられるが?
神典
エルバフ編は北欧神話が元になっているという説はエピソードが始まる前からとやかく言われてきた。
ロキも神話を口にしていたがエルバフには神典なるものがある様だ。
そして同じエルバフという土地でありながら伝説の捉え方は一様に違う。信仰心は根底にあるが自身の希望や願いにも寄せていると感じる。
| それぞれのニカ(太陽の神) |
| 誰もが持つ夢でござる太陽の神となり世界を支配する事は(ロード) |
| バカ言え太陽神は支配者じゃねぇ |
| そうだ解放の神だ |
| いや破壊の神だ |
| 違う笑いの神だ |
| エルバフに生まれたらみんなニカに憧れるっていうのはホントでしゅ(ゴールドバーグ) |
いずれにせよ変革に導く存在であり大きな力を持っているのは確か。使い方次第で世界は闇にも太陽にも染まる。その力こそが憧れの根底にもなっているだろう。これまでのルフィを見ていると確かにその可能性は見える。
ロキも‥死んだハラルドもある意味ニカになろうともがいた結果かもしれん
今は亡きハラルド王はこれまでのエルバフを捨て外交に重きを置いた新生エルバフを目指した。ハラルドの正統な王子ロキは由緒ある古きエルバフを破壊的に解釈し力を求めた。ヤルルによれば2人の王族とも違う形でニカを目指したのかもしれない。確かにエルバフほどの強国であればどちらに転んでも世界を変える可能性を秘めている。
シルエット問題 太陽の神とルフィ
太陽の神、解放の戦士、ニカについてワノ国で最初に提起されたのはジンベエと交戦していたフーズフーの口からだった。

その後はあまり引っ張られる事なく同エピソード内でルフィが能力を覚醒しニカであることが判明した。以降はその姿が一味や世間にも露呈し『ニカ』というワードもあまり珍しくなくなってきた。
その中で混在されつつあるシルエットを振り返ってみる。
まずはフーズフーのセリフ中に浮かんでいたイメージ。特徴として両手に武器を持っている事。今思えばルフィのゴムの特性を孕んだシルエットにも見えるが当時は様々な予想が飛び交った。神話らしいビジュアルだ。
2番目が『ジョイボーイ』こちらは900年前〜800年前の歴史において国王達と戦ったジョイボーイのシルエットだ。能力を覚醒させ躍動するルフィとかなりマッチしている。ルフィこそジョイボーイだと決定づけるには十分だ。
3番目がルフィ。これはカイドウ戦で満月の夜空へと映し出されたルフィの姿。幻想的であり笑っている様子も伺える。画角もフーズフーのイメージとマッチしており現代に蘇ったニカだと判明した。
| 象主(ズニーシャ) | ジョイボーイ |
| 古代ロボ(エメト) | ジョイボーイ |
| ドリー・ブロギー | 太陽の神 |
| くま・ボニー | ニカ |
大昔ジョイボーイと共に戦ったとされるエメトとズニーシャはルフィを現代のジョイボーイと認定
バッカニア族に伝わる伝説よりルフィをニカと断定したくま親子
エルバフの神話に伝わる太陽の神をルフィだと断定したドリブロ他巨人族
混在はしているが結論としてはどれも同義で呼び方の違いだ。

そしてエルバフに伝わるとされる太陽の神のイメージがこれだ。右手に剣を左手に盾を持っている。剣を振るというより槍の様に突き刺す持ち手で持っているのも気になる。ルフィを連想すると盾は麦わら帽子にも見える。羽衣はルフィのギア5そのもの。
気になるのはサイズ感だ。巨人族の血を引くバッカニア族が注目されジョイボーイもバッカニア族だったのでは?と予想する声も多い。エルバフに伝わっていたのであればやはり太陽の神、ジョイボーイもそれなりの大きさであろう。ルフィもギア5発動時は巨大化する事でカイドウらとも渡り合ってきた。

空島編ではシャンドラに生贄の祭壇なるものが登場した。ムースが捧げられた祭壇だ。カシ神様なる大蛇にその身を捧げる事で災いから村を守ろうとする習わし。
ここでも『太陽の神』は登場している。何かとニカとの関係性が囁かれる空島編。ドンドントットの解放のドラムが印象的だったが生贄の祭壇に祀ってあった盾の模様がエルバフのそれと似ている。ただの作風、デザインなのだろうか?
神典とロビン・サウロ
宴ムードの西の村であるが宴には加わらずにフクロウの図書館に残るのがサウロとロビン。再会を祝して乾杯なんてのも良いが改めて積もる話もあるらしい。
号泣しながら抱き合うシーンがピークにも思えるがここから次のフェーズである考古学と歴史の探索に入っていく。
元々はオハラの全知の樹(図書館)にあった書物という事もありロビンが幼少期に読破したものもあるだろうがまだ知り得ない事項もあるだろう。これまでいくつかの歴史の本文を読み解いたロビンがオハラの文献と併せてどの様な気付きを得るのか注目だ。
そしてサウロの存在もやはり大きい。彼は海軍に属していた経歴に加えてオハラ事件以降は世間から身を隠してエルバフの地で歴史を学んで来た。ベガパンクとの出会いもあって考古学者としてのレベルもロビンに匹敵するかもしれない。ロビンと併せれば探求も捗るというもの。
ルフィ私
サウロともっとゆっくりお話ししたいから宴には後で行くわ
宴は三日三晩行われるのでワンピースであればかなりの時間的な猶予がある。オハラ事件後に歩んだ人生についても花を咲かせつつもここで一気に歴史の核心へと迫ってほしい。
いずれにせよ、2人はしばらくストーリーからは消えるだろうか。
しかしこれも何やら意味がありそう。ヤルルによって明らかになった神典の存在。エルバフに伝わる古い伝説では『太陽の神ニカ』の存在を示唆している。しかしながらしっかりと書いてある事が翻訳出来ないことで弊害も起きてる様だ。
各々に違った解釈でニカを描き信仰心こそあれど指針はバラバラだ。本当ならばきちんとした形でニカを迎え入れるべきなのだろうがせっかくの神典が伝わっていない。
鍵となるのが神典の翻訳だ。おそらくは古代文字で描かれているのではないだろうか?本来ならばこういった文献類は世界政府に根絶やしにされているはずだが他国との外交をほとんど行って来なかったエルバフであれば世界政府とその先祖達からの目から逃れてきた様だ。
オハラ事件後にエルバフへと戻り文献を守って来たサウロは完全とは言えないまでも古代文字の知識をつけているだろう。そしておあつらえ向きに世界を見ても数人しかいない古代文字を解読出来る重要人物ニコ・ロビンがエルバフにやってきた。
ニカに関する伝説を深掘りするのにはこれ以上ない適任だ。
神典の話が出た宴に参加していなかったのも今後少し戦局を離れ歴史に浸るサインなのかもしれない。
神典の筆者は誰か?巨人の寿命から読み解く真実
歴史的文献は「誰が、どのような意図で残したか」が重要な意味を持つ。筆者を考察する上で、絶対に外せない前提条件がある。それは巨人族の平均寿命が「約300年」であるという事実だ。
「空白の100年」が明け、現在の世界政府が樹立されたのが今から約800年前。人間の寿命であれば数十世代も前の神話だが、巨人族にとっては「ひいおじいちゃん(曽祖父)の生きていた時代」に過ぎない。本来であれば「口伝」でも十分に正確に継承できるはずの極めて近い歴史なのだ。にもかかわらず、あえて「神典」という書物の形で残されていることには、重大な理由が隠されている。
その答えは、世界政府の目を欺くための巧妙なカモフラージュ(偽装工作)である。もし「空白の100年の真実を記した歴史書」を公然と保管していれば、オハラに対するバスターコールのように全面戦争は避けられなかった。だからこそ、筆者は世界の構造や分断の歴史を、「巨人族固有の神話・宗教」というオブラートに包んだのだ。
最も有力な筆者候補として挙げられるのが、空白の100年を生きた「ジョイボーイ本人」、あるいは彼と同盟を結んだ「当時のエルバフの王」である。神典は単なる宗教書ではなく、ジョイボーイから巨人族へ託された「太陽の神ニカの再来を待つための作戦指示書」である可能性が高い。
もう一つの可能性として、筆者が知と歴史を重んじる「Dの一族の巨人」であった線も強い。現在エルバフには、サウロが命がけでオハラから運び出した大量の文献が保管されている。人間の知恵(オハラの文献)と、巨人が守り抜いた神話(神典)がこの地で交わることは、決して偶然ではない。
エネルと月と壁画
今回、エルバフの壁画を見て思い出した読者も多いだろう。
本編外ではあるが扉絵で似た様なシーンがあった。
ご存知の通り。空島でルフィ達と闘った後のエネルは方舟マクシムで月へと向かった。月こそ神の住む土地『限りない大地』だと信じるエネルの冒険は扉絵で断片的に連載された。
月に辿り着いたエネルは闇夜に照らされた『地下都市ビルカ』を発見した。そこでもエルバフの様な壁画が残っており月に住む人々がいた事、かつて地球に来た事もあったという事が判明している。

vol.35『壁画に学ぶ。太古に生きた翼を持った月の人』
vol.36『月の都市その名も"ビルカ"。資源不足で青色の星へ飛ぶ』

翼を持った月の人。空島の住民の様に翼が生えているのが特徴。天使族とでも言おうか。エルバフの壁画にもそれらしきシルエットがあった。ルナーリア族(キング)は黒い翼なので差別化されており、エルバフの壁画と照らし合わせると月の人が連想される。ちなみに絵の中には月自体も描かれている。
ビルカのものと照らし合わせるとこちらはより天使に近い。子供の書いたものである事を考慮すればこの様なイメージでも自然か。
月の人は移動手段を持ち月から地球へとやってきた事実もある。時系列は不明であるが空白の100年に関与していても不思議ではない。変革となった大きな戦いにも参戦していたのかもしれない。
ちなみに青海へと降り立った目的は資源不足。深刻な問題だけに争いに発展する動機としても十分である。世界を牛耳っていたであろう創造主達とも構える理由にはなる。
子供達の恐れる『こわいもの』
学校の授業で子供達が各々好きな様に描いた『こわいもの』
https://esports2fp.com/kowai/
夢に登場したところをキリンガム聖が具現化してみせた。
実体はあり倒す事も出来る。題材はお母さんやお化けなど子供らしいものも多いがニカもロキも悪として登場する。

エルバフの科学施設
下手したら壁画や神典よりも古い歴史かもしれない
エルバフに秘された3000年以上も経過している科学施設
戦士の村にはおおよそ似つかわしくない科学はベガパンクが興味を示すほどだ
https://esports2fp.com/efsi/
世界の創造主19人は元奴隷だった?
絵画の中の一幕
何か大きな舟、設備で歯車となる人々
虐げられし奴隷達とそれを指揮する権力者の構図に思えた

しかしながらその数を数えてみると奴隷が19人
王冠を被った人物が1人
計20人
どうも世界の創造主の末裔20人を思い浮かべてしまう。
空白の100年に起きた大きな戦いは高度文明を持った『巨大な王国』と20の国王達の間に勃発した。
ジョイボーイが先頭に立った『巨大な王国』は敗北。
この時共闘していた20の国王達は臨時の連合軍を形成しそれが後の世界政府となっている。
既出の通り。ネフェルタリ家(ネフェルタリ・D・リリィ)だけは創造主としてマリージョアに住む事を拒みアラバスタへと渡った。世界会議の舞台で暗殺された国王のコブラは一国の主として会議への参加権限こそあれど他の19人の様に世界貴族としての待遇は無かった。
ネフェルタリ家はマリージョアを出た時点で天竜人の様な扱いは消えてしまったと言って良い。
ベカパンクは『善か悪か』という観点ではこの戦いを捉えておらず、世界にメッセージを発信しながらも世界政府側を一方的に責める事はしなかった。とはいえ世界各地に広まった不信感は大きく、読者にとっても20の国王サイドが悪というイメージは定着している。
他の20人が支配していた世界を救うべすジョイボーイサイドが奮闘したとも言えるが、あまりにも大きな力と科学力に裏付けされた強国に対して弱国が力を合わせたという見方も出来る。
今回のエルバフの壁画に当て嵌めると19人が奴隷で王が1人。
王冠を被ったキャラ→リリィ(もしくはその先祖)、ジョイボーイ
奴隷達→後に創造主となる19人
という様な構図もあり得たのではないか?
おそらく時系列的には2回壊れたとされる世界の1つ目(第一世界)にあたる。
ここで虐げられた経緯が後に巨大な王国とぶつかる戦い、動機へと繋がったのではないか?
『ビンクスの酒』は神典の「歌唱版」だった?口伝と歌で残された空白の100年の設計図
最後に、この壮大な歴史の設計図を未来へ届けるための「第3のアプローチ」について言及しておきたい。
苛烈な情報統制をかいくぐり、歴史の真実を届ける手段は、物理的に刻んだ「石(ポーネグリフ)」と、世界観を偽装した「神話(エルバフの神典)」だけではない。誰よりも自由を愛したジョイボーイが残した最も海賊らしい方法、それこそが、世界中の海賊たちが無意識に歌い継ぐ「歌(ビンクスの酒)」である。
歌詞に隠された「世界の分断」と「ニカの覚醒」
『ビンクスの酒』は神典の「歌唱版」とも呼べる内容を持っている。
「嵐がきたぞ 千里の空に 波がおどるよ ドラムならせ」という一節は、空白の100年において20の王たちが仕掛けた巨大な戦争(嵐)と、世界が海に沈んでいく(波がおどる)天変地異の記憶そのものだ。「ドラムならせ」とは、絶望の淵でそれに抗うジョイボーイ(ニカ)の「解放のドラム」の鼓動を意味している。
しかし、この歌が名曲たるゆえんは決して絶望で終わらない点にある。「明日の朝日がないじゃなし」というフレーズは、神典における太陽信仰(太陽の神ニカの再来)と見事にリンクしている。世界政府の支配という「長い夜」が続こうとも、いつか必ず太陽の神ニカが覚醒し、「朝日」となって海を照らす日が来る。神典が暗号化した「ニカの再来を待て」という難解なメッセージは、ビンクスの酒の陽気なフレーズに変換され、800年間、名もなき海賊たちの心を支え続けてきたのだ。
合致する伝承と「世界の修復」の時
曲のクライマックスである「果てなし あてなし 笑い話」は、最後の島「ラフテル(Laugh Tale=笑い話)」への到達を直接的に暗示している。
これまで考察してきたように、エルバフの神典の真の目的は「分断された3つの世界を修復すること(レッドラインの破壊と、アダム・イブの再結合)」である。ビンクスの酒を歌いながら、ニカとなったルフィが分断の壁を破壊する時、海は一つに繋がり、世界は真の姿を取り戻す。
現在、ルフィたちは宝樹アダムがそびえるエルバフの地にいる。巨人族たちは太陽の神ニカの到来を祝い、間違いなく史上最大の宴を開くだろう。そして、そこでは必ず『ビンクスの酒』が大合唱されるはずだ。
その時、長年エルバフで神典を守り続けてきた巨人たちの耳に、この歌の本当のメッセージが届く。「神典の神話(文字)」と「ビンクスの酒(歌)」という、ジョイボーイが遺した2つの壮大な伏線が、800年の時を超えてエルバフの大樹の下で完全に合致する。
我々読者は、エルバフという約束の地で『ONE PIECE』という物語の最大のカタルシスを味わうことになるだろう。すべての伝承と巨大樹、そして歌に秘められた真実は、これからルフィたちが引き起こす「世界の夜明け」へ向けられた、壮大なる青写真なのである。