ワンピース1148話 『神の騎士団』聖地マリージョアの懐剣
懐剣‥女性が護身用に忍ばせている短刀。懐刀などの言葉とも混在している。
『おれは聖地マリージョアの懐剣 神の騎士団ソマーズ』
エルバフ全土に電語虫を使って自己紹介したソマーズ。権力者や貴族が募る聖地マリージョアにおいて特別な実行部隊であると捉えて良い。
懐剣と聞いてやはり"女性"を思い浮かべてしまう。兼ねてより噂されているイム様=女説はネロナ・イム聖という呼称によって消滅したかに思えたがやはりこういった情報が出てくると勘繰ってしまう。
比較的新しいワード『神の騎士団』
天竜人で組織された特別部隊
これがドラゴンのセリフ中に描かれた神の騎士団のシルエット。この時からセンターのシルエットがシャンクスに似ていると話題になっていた。
最低でも5人はいるものとみられる。比較的ブサイクなビジュアルの天竜人が多いがシルエットだけでも凛々しい印象を受ける。
ミョスガルド聖の断罪 |
革命軍の鎮圧 |
ゴッドバレー事件の奴隷狩りゲーム |
エルバフの侵略と兵力としての巨人族の獲得 |
神の騎士団の動きは大きく分けて4つ。
まずはゴッドバレー事件。ロジャー海賊団、ロックス海賊団、海軍、世界政府と様々な勢力が集結し最終的に歴史的な大事件となった。
この時問題視された兎狩りゲーム。胸糞悪い話だが奴隷の人間達を兎と称してターゲットにした殺戮ゲーム。これが余興として行われた黒歴史で、海軍のガープも認識を改める事態となった。
兎を狩る側として参戦していたのが当時まだリーダーではなく騎士団の一員として活躍していたガーリング聖。丹精な顔立ちでシャンクスにそっくりな外見。まだ若いながら同族からの人気を集めていた。この頃から才気に溢れている。
次が世界会議開催にあたって発生した事件。天竜人のドンキホーテ・ミョスガルド聖がレオやサイ、しらほし姫を庇ったことで同族から怒りを買った。天竜人の罪という異例の事態。本来であれば裁かれる人種ではない位の世界貴族ではあるが断罪にあたったのが神の騎士団の最高司令官ガーリング聖。
有事ともなれば特別な権限を持っている様だ。天竜人を裁けるのは世界中でイム様、五老星、神の騎士団くらいだろう。序列ともなれば3番目ではあるがエッグヘッド事件後に進展があった。
異例の人事。五老星の交替。もちろんイム様の勅令によるものだ。エッグヘッドでの失態、ジョイボーイを逃した事を重く受けイム様は科学防衛武神のジェイガルシア・サターン聖を消し去った。
サターン聖失脚の後の人事。新しくその椅子に座ったのがガーリング聖である。『新科学防衛武神』
実行力はお墨付き。加えて最高峰の権力を手に入れ古株の4人よりも注目されつつある。
ここからエルバフ編で続々と騎士団が参戦。実に4人ものキャラが判明した。
神の騎士団 |
フィガーランド・ガーリング聖(最高司令官) |
フィガーランド・シャムロック(団長) |
軍子 |
シェパード・ソマーズ聖 |
リモシフキリンガム聖 |
フィガーランド・ガーリング聖
元 神の騎士団最高司令官
現 五老星科学防衛武神
ゴッドバレー事件時点で騎士団として活動しており同族からの人気も高かった。
世界会議ではミョスガルド聖を断罪。
エッグヘッド事件後、サターン聖失脚の後新たに五老星に就任した。ベガパンク欲(ヨーク)が直属の部下となっている。
シャンクス、シャムロックの父
また、作者の尾田先生によってガーリング聖は強いと明言されている。強さに関しても秘密がある様だ。
フィガーランド・シャムロック
神の騎士団団長
現在の騎士団の団長でトップに限りなく近い実力と権力を持つ。掲載時に『聖』が付いていなかったのが気になるところ。シャンクスの双子の兄であると確定している。つまりは39歳。出立ちも若い頃のガーリング聖、現在のシャンクスに瓜二つ。
髪型が長髪で目の傷もないので並んだとしても判別は出来る。
世界会議編に登場した『ある海賊について』と語っていたシャンクスもシャムロックではないかと予想出来る。
ケルベロスと名の付く剣を振るう。刀身がケルベロスの様に変身するが自身の身体に変化は無い。
エルバフ侵略の為にアウルスト城より侵入したが聖地マリージョアの騒動(革命軍起因)を受けてとんぼ帰りとなった。
軍子
神の騎士団団員
騎士団初登場の女キャラクターで登場直後から読者の人気も高い。
世界貴族でありながら家系(フィガーランド家など)が明らかになっておらず〜宮、〜聖といった呼称もつかない。
素性が謎に包まれており人間族から天竜人に昇格した稀な例などと様々な予想が立っている。エルバフのロキ王子は巨人族でありながらも神の騎士団へ勧誘されていた。実力を評価されればスカウトでも加入出来る例もありそうだ。
アロアロの実の矢印人間
全身に巻いた包帯を駆使して対象を操ったり、ベクトルを変えたりする超人系の能力。麦わらの一味(ナミ、ウソップ、ブルック、ジンベエ)を圧倒してしまう程強い。
ブルック(ソウルキング)のファンである他に、照れ顔やニンマリ顔など様々な表情を見せる。
シェパード・ソマーズ聖
神の騎士団団員
エルバフに追加招集された。ピーター聖(現在の五老星)と同じくシェパード家。パンツ姿で登場し話題を呼んだが性格は残虐極まりない。ある意味天竜人らしい。
イバイバの実 荊人間
屈強な巨人族をも切り裂く荊を操る。自身が荊に乗って移動したり透明化したりと汎用性もある。
グルメ通な一面も持つ
リモシフ・キリンガム聖
神の騎士団団員
エルバフに追加招集された。新たな一族(リモシフ家)
麒麟の様な出立ちでカク(ウシウシの実)とは違いこちらはリュウリュウの実モデル麒麟。一般で言うところの聖獣麒麟。
対象を眠らせるだけでなく夢の中から具現化も出来るチート能力。自身で眠り、自身の夢から取り出す事も可能だ。
世界貴族らしく高圧的ではあるが他人の趣味を尊重する様な一面もあった。
革命軍との激突
革命軍総司令官 モンキー・D・ドラゴン
世界最悪の犯罪者が神妙な面持ちを浮かべて警戒するほど‥神の騎士団の実力が伺える。
ドラゴン
それに黙って耐える様な相手じゃない神の騎士団が動き出したら戦いはそこからだ
もともと世界政府を滅ぼさんと企てる危険思想を持つ組織が革命軍。これまでにも秘密裏に各地で準備を進めてきた。最終章付近、特に世界最会議の閉幕以降に革命軍の動きはいよいよ大きくなる。
世界会議の舞台ではマリージョアへ乗り込みくまを奪還。革命軍の軍隊長らが海軍大将と激突した。その際にサボはパンゲア城でコブラ王の暗殺も目の当たりにしている。
同じくしてマリージョア自体を攻撃すべく兵糧作戦を仕掛ける。8カ国革命と呼ばれる運動は食糧などの物資を断つことでマリージョアを飢餓へと追い込む。普段我慢などしない天竜人にとっては屈辱であるとともに耐えがたい苦しみ。面白い様に効果が出ている。
これを鎮静しようと動くのが神の騎士団。
天竜人達の鬱憤も溜まる中で一度エルバフへと出向いたシャムロック聖が再び聖地へと舞い戻った。
団員の能力
剣術以外の戦闘シーンが乏しいガーリング聖は除外。
エルバフに乗り込んだ4人についての能力が以下。
もはや天竜人(世界貴族)が悪魔の実の能力者というのも驚かなくなってきた。
神の騎士団 | |
シャムロック | ケルベロス |
軍子 | アロアロの実 |
ソマーズ | イバイバの実 |
キリンガム | リュウリュウの実 麒麟 |
軍子とソマーズは超人系(パラミシア)
キリンガムは動物系(ゾオン)
注目はシャムロック。こちらは先のエッグヘッド編で披露された五老星の能力の様にモデル名だけが表記され悪魔の実の能力かも判らない。
騎士団の存在を知る者達
ウォーターセブンで初登場となったCP(サイファーポール)も世間的には秘密裏な組織で裏で暗躍するという触れ込みだった。
ストーリーは進み最上位のCP0(イージスゼロ)ですら登場頻度が多くドレスローザ以降はお馴染みとなった。
神の騎士団はCPよりも存在を知る者が少ない組織と思われる。現状で騎士団の存在を知っていた者はドラゴン、ブルック、サウロぐらい。
海軍内部では当然その存在は知られており、ミョスガルド聖が海賊を逃した世界会議の事件ではサカズキ元帥達が騎士団の介入を疎ましく思っていた。
ここからは露出も多くその存在が浸透していきそうだ。
革命軍はドラゴンより拡散され、エルバフ内部や麦わらの一味にも吐露された。というよりはソマーズ聖が自ら吐いていた。
ワンピース1148話 世界貴族は不死身集団
サウロ
見た事がある
あいつは神の騎士団
奴ら不死身だで勝てん
子供達の為に隠れてチャンスを待て
不死身はどうしても不老不死と混在されてしまう。
生物としての寿命や老化による壁を超えるのが不老不死。ワンピースで言えばやはりオペオペの実の最上技である『不老手術』が浮かぶだろう。
対して不死身は物理的なダメージによって死ぬ事が無いというイメージ。頭(首)の数だけ命があるかの様なオロチ(八岐大蛇)の悪魔の実の能力はさて置き。
世界貴族の見せる復活シーンは別物に思える。
攻撃を受けて原型が崩れてしまっても瞬く間に回帰する。作品序盤は特に自然系(ロギア)の能力者の特徴として描かれており無敵にも思えた。しかしながら覇気の要素が加わった事で流動的な実体を攻撃で捉える事もなんら珍しくはなくなった。
基本的に武装色の覇気を習得すれば絶対的なスピード差が無い限り触れないという事は無い。
きちんとダメージを与える事が出来る。
どちらといえば回復に特徴があるマルコ(不死鳥)の能力に近いだろうか?マルコの能力はしっかりと限界値があるが、世界貴族はかなりの攻撃を貰ってもノーダメージの様に回復していた。
サターン聖、ナス寿郎、軍子
特に印象的だった3人を切り抜いてみた。
もし悪魔の実起因であれば五老星は動物系という事になる。ニカの様に特別な実があるので不死身というのもあり得るかもしれない。
しかしながら軍子は明らかに超人系だ。覚醒段階にあったとしてもここまでの復活は難しいのではないか。
世界貴族の能力
エッグヘッドで横並びに登場した五老星。少なからず序列はあるのかもしれないが5人各々『妖怪』に因んだモデル名となっている。分類上は同系統の能力だと推測される。
人型、獣型、人獣型と3形態に変化する点においては動物系悪魔の実の能力と同じ。
モデル名しか明記していない点や不自然な程のタフネスに関しては考察の余地がある。
全員がは覇王色の覇気を操ると思われるのでエッグヘッドで見せた技の数々も線引きが必要。
五老星と妖怪の姿 | |
ジェイガルシア・サターン聖 | 牛鬼(ぎゅうき) |
トップマン・ウォーキュリー聖 | 封豨(ほうき) |
イーザンバロン・V・ナス寿郎聖 | 馬骨(ばこつ) |
マーカス・マーズ聖 | 以津真天(いつまで) |
シェパード・十・ピーター聖 | サンドワーム |
フィガーランド・ガーリング聖 | 不明 |
続いてエルバフに降り立った『神の騎士団』
先行して団長シャムロックと軍子が参戦
五老星ほどではないがこちらも奇怪な能力
神の騎士団 | |
シャムロック | ケルベロス |
軍子 | アロアロの実 |
ソマーズ | イバイバの実 |
キリンガム | リュウリュウの実 麒麟 |
そして黒幕『イム』
創造主の内の1人、ネロナ・イム聖が不老手術にて生きながらえているというのが大方の予想だ。
世界会議でのパンゲア城の一幕を見るとイム様自身も何やら能力を使っている様に見える。
車椅子に座るコブラ王に迫る矢印は軍子のものと良く似ている。軍子がこの場に居合わせたという見方も出来るがイム様の力ともとれなくはない。
更にエッグヘッド編の終盤。ベガパンクによるメッセージ発信を止める事ができずに世間に禁忌を流布してしまった五老星達。その中でも先行してエッグヘッドへと乗り込んだサターン聖の責任は重く、イム様は新たにガーリング聖を科学防衛武神としてサターン聖を制裁した。
干からびていくサターン聖の様子はまるでクロコダイルに水分を吸われたかの様だった。
本体はマリージョアへ
サターン聖については正規ルート。海路でエッグヘッド島へと入港した。しかし他の五老星達は五芒星(アビス)にて呼び寄せられる形でエッグヘッドの戦地へと召喚された。
エルバフ編でも同じ様に島内のアウルスト城へシャムロックと軍子が降り立ち、続いてキリンガムとソマーズが召喚された。
基本的に一定距離であれば世界貴族は五芒星(アビス)を使って何処へでも召喚、移動出来るのではないか?詳しい条件こそまだ判明していないがニキュニキュの実並に使い勝手が良い。
そして注目はエッグヘッド編の終盤の一幕。
伝説の鉄の巨人エメトが封印されたジョイボーイの覇気を一気に解放して五老星達を吹き飛ばした。
これにて5人ともリングアウト。強制的に五老星は聖地マリージョアへと強制的に送還された。
まるでエッグヘッドにいた5人は実体では無かったみたいだ。
不死身の世界貴族達を倒すのにも覇気(覇王色)がヒントとなりそうだ。
ワンピース1148話 シャムロックvsロキ
もし実現したら2025年の名勝負に数えられたであろう一戦。神の騎士団団長のシャムロックとエルバフのロキ王子の対決。予想では互いに四皇クラスにも競る実力。例え最終決着がつかずとも互いが試金石となり得たカードだ。
かなりインフレしてきた勢力図ではあるがエルバフで最強のロキに対して未知の力を持つ騎士団長がどんな戦いを繰り広げるか見ものになるはずだった。
今回シャムロックは神の騎士団として任務を遂行しにエルバフへと潜入した。
ロキの騎士団への勧誘
エルバフを世界政府の支配下におく
エルバフを丸ごと手に入れる事はもちろん、ロキという巨大な戦力をもスカウトする構え。おあつらえ向きに拘束されて身動きの出来ないロキ。武器である鉄雷は握れず、切り札となる悪魔の実の能力も海楼石で封じられている。
しかし呪われた王子はこれにも屈せず媚びる事もしない。シャムロックと軍子の勧誘、取引に一切応じなかった。
もちろん騎士団側も話し合いで解決出来ないのは織り込み済み。致命傷となってもおかしくないほどロキを痛めつけた。
軍子が矢印で制圧し、シャムロックが串刺しに
特にシャムロックの剣(ケルベロス)は威力抜群。いくら動けないとはいえこの怪物を瀕死まで追い詰めた。
生きていられたらいつでも殺しにこい
その時は私が相手になってやる
最後は捨て台詞を吐いてロキの元を離れたシャムロック。こちらもロキに負けじと強気で傲慢な態度。世界貴族ともなれば普通か。
ロキにとっては屈辱以外の何ものでも無い。何も出来ないままにいいように痛ぶられた。そして6年前に敗北を喫したシャンクスと瓜二つの兄が相手と来ている。
当然このままでは終われない。
エルバフを守ろうというよりも2人に対してきっちりとリベンジを果たさなくてはならない。
いざ解放されたロキとシャムロックの対決に期待が高まったが実現は難しそう。
このタイミングで本元となる聖地マリージョアへ戻らなくてはならない事態となった。元々、ドラゴン指揮する革命軍とは全面的に構える様相だった神の騎士団。革命軍が周到に準備して仕掛けたマリージョアへの兵糧作戦は効果てきめん。
かつてないほど深刻な事態に陥っている。
世界会議での大混乱、くまがエッグヘッドへ向かう前に襲撃と立て続けに事件が起きている。騎士団隊長としては当然優先して対処しなくてはならない事案である。
残念ではあるがルフィとシャムロックのコンタクトは無し、ロキとシャムロックも本格的な交戦には発展せず
とはいえ、これはわかりやすい形での遺恨となりそうだ。後にロキがマリージョアへと乗り込む動機ともなり得る。ルフィとの共闘含めてロキvsシャムロックの続きが見たい
ワンピース1148話 ギャバンの見聞色
エルバフへ移住しているスコッパー・ギャバン
事前に訪れたシャンクスによってルフィ達がやってくる旨は伝わっていた。
ギャバンにとっての予想外はアウルスト城の侵入者。
気配を感じて向かってみるとルフィやゾロと出会した。
挨拶と自己紹介も早々にロキ解放の鍵を巡って交戦。しかしながらあっさりと降参して鍵を渡した。
何かを思い出したかの様に去ったギャバン。この時点で既に侵入者の目星がついていたのかもしれない。
それこそ世界政府側の人間だという事にも勘付いていたか。
一度行方が分からなくなったギャバンだがエルバフの緊急事態を受けて巨兵海賊団ドリー、ブロギーと共にグレートエイリーク号に乗って登場。
お頭達と並んでも遜色無いほどに双斧を振るい存在感を示す。年老いて酒を飲みながらではあるが実力は健在。流石は海賊王の左腕だ。
そして見聞色は冴え渡る。
広大なエルバフの大地で侵入者達の人数を正確に把握していた。恐らくは居場所までをも感知出来ているであろう。
やはり増えたな‥3つ‥
隠しきれねェ異常な“声”が伝わってくる
エルバフが安全じゃなくなったら…世も末だぜ
最近だと見聞色は未来視ばかりが注目されている。
数秒先の未来を視るチート能力ではあるが取得者も増えて来た。
ギャバンの見聞色もかなりの練度に達しているのではないか?
ワンピース1148 職人村と狩人村
西の村、ハウゲンなどの村が既に登場しているが今回新たに『職人村』『狩人村』が追加された。
宝樹アダムという巨大な樹木に寄り添う形で居住区が作られており枝を目印に区画されている。
狩人は獲物を狩る
職人は武器やその他造形物
村ごとにそれぞれ長けた分野がありスペシャリストが集まっているのか?戦士ばかりが目立つエルバフだが新巨兵海賊団にも見れる様に航海士、医師、コック、大工など文化や技術もしっかりと発展している様だ。
ワンピース1148話 原作エルバフ編に登場 ミニミニの実の存在
サイズ感を語る上で外せないのが『ミニミニの実の能力』
巨大化する派生技は多くあれど小さくなる事に特化した能力と言えばこれに尽きる。
聞き覚えが無い方も多いとは思いますがそれもその筈。こちらは本編外のオリジナル扱いの能力となります。
ブリュー
PS2用ゲームランドランド!に登場したキャラ。元巨兵海賊団でドリー、ブロギーに助けられた経験がある。(白ひげ海賊団にも同名キャラがいますが別です)
リリー・エンストマック
アニメ特別編「Zの野望編」に登場するオリジナルキャラクター。エルバフ出身の巨人で女海賊でもあります。ルフィの中に小さい状態で入り込んで肥大化、巨大化させるシーンもありました。
いずれも本編での登場がありませんがオリジナルのストーリーながら同じ能力者が2人いるという非常に稀で面白いパターン。時系列的に考えるのであればブリューが前能力者で死後にリリーが後任となった形。(同世代に同能力は存在しない悪魔の実のルール)
リリーを例にとると能力使用での最小サイズは5mmと相当小さい。
太陽神とルフィ達の対比も悪魔の実の能力で十分可能だと想像出来る。因みにミニミニの実の能力は他者では無く自分の体のサイズを小さくする能力。
本来ならば小さくなれば戦闘力やパワーが弱体化してしまいますがこの能力は通常サイズの身体能力を維持したまま小さくなれる。機動力は上がるが簡単に潰されてしまう危険も孕んでいます。
特筆すべきはブリューもリリーも。どちらも巨人族である点。巨体の敵キャラを素早さと頭を使って攻略するパターンは一般的ですがこの2人は巨人族としてのパワーをそのまま活かして小さくなった事で弱点の機動力を補いつつ攻撃力も高水準という厄介さ。
巨人族が小さくなるという展開はすでに存在しており今回のエルバフ編でも似たようなパターンがあるかもしれません。やはりルフィ達が小さくなるパターンが面白いでしょうか?
ワンピース1148話 巨人族の笑い声まとめ
巨軀だけでなく笑い方も豪快な巨人族達。リトルガーデン登場のドリー・ブロギーに続いて様々な巨人族が出て来たが特徴的な笑いのキャラが多い。
ほぼ男性キャラとなっているが女性の巨人族も続々と登場しているので面白い笑い方をするキャラが出てくるかもしれない。
巨人族の笑い声 | |
ロキ | ドガハハハ |
ロード | デフフ |
門番 | ダギャギャ |
ヤルル | ボジャジャ |
サウロ | デレシシ |
ハイルディン | ディガガ |
ドリー | ゲギャギャ |
ブロギー | ガバババ |
オイモ | イギャギャ |
カーシー | ウバババ |
ゴールドバーグ | デギャギャギャギャ |
ヨルル | ザババババ |
同種族ということもあり似たり寄ったりのビジュアルも多い中で一つの個性にもなっている。エニエスロビーでの一幕では世界政府に騙されて門番をしていたオイモとカーシーにその嘘を確かめる証拠としてウソップがドリー・ブロギーの笑いを引き合いに出した。
ワンピース1148話 愛と愛
『愛は自由だ』
巨人族(リプリー)との異種族結婚。歳のとり方に差がありすぎる事を嘆きながらも内縁という道を選び愛を説いたギャバン。
『愛の伝導師』
自身を愛の伝導師と語るギャバン。ルフィは歳をとったサンジが言いそうなセリフと表現した。
サンジの様に少しチャラく見える一面もあるが、これだけ種族差別が厳しいワンピースの世界観でありながら、エルバフに移住し巨人族との間に子を授かったギャバンの言葉は説得力がある。
一方で完全に歪んでいるのはソマーズ聖だ。彼の語る愛は痛みという犠牲を払って得るもの。愛があるならば守ってみせろと言わんばかりに突きつけたゲームは残酷過ぎるもの。
天竜人らしいと言えばそうなのだが枠組みを超えて異常なまでのサイコパスなのかもしれない。
ソマーズ聖
愛しい者には棘がある そういうもんだろ
“愛”とは近づく程に見える"棘”をも抱きしめるパッション
親子でやると最高なんだぜ このゲーム
親は棘ごと子を抱きしめる
子は最も見たくねェ
親の死を目の前で見て泣き叫ぶのさ
苦しんでもがいても結局はクリア出来ない‥そんな状況を期待して楽しんで見ている様は狂気すら満ちている。もし本当に子供達が捕まってマリージョアへと連れ去られてしまえば酷い仕打ちを受けるのは容易に想像出来る。
同じ愛を語っても対極にいるギャバンとソマーズ。ビジュアルや雰囲気もどこか似ている。血縁関係をも考察する読者もいる程だ。
そしてエルバフで起きている混乱を受けて一時行方が分からなかったギャバンが姿を現した。巨兵海賊団の戦士達と力を合わせてエルバフの地を守る構えだ。予想していたよりもずっと早い登場ではあるが心配も伴う。
神の騎士団の仕掛けたゲーム(行進)にこそ参加はしていないものの麦わらの一味を連れて出撃してしまった『コロン』の存在だ。
元海賊団の左腕、隠居したとは言え確かな実力の裏付けがあるギャバンの泣きどころとなってしまう可能性大だ。ただでさえ得体の知れない能力を操る騎士団。多少距離があってもコロンが捕まってしまえば即座に急所となってしまう。
あまり見たくはない展開ではあるが父ギャバンがコロンの為に犠牲になるなんてパターンに発展してしまうかもしれない。
それこそソマーズ聖の思惑通りだ‥
ソマーズ聖
見ろ軍子
ガキ共が焼け死ぬぞ
この場合ガキ共は起きるのか?
熱さで目を覚まし悲痛の表情で両親を呼び
炎に包まれ骨になるだろう
オイ感動じゃねぇか
とりあえず火災が鎮火した事で、炎へと突っ込む子供達の行進という悲劇を見る事は免れた。しかしながらこれを楽しむソマーズ聖‥
このサイコパスを早めに仕留めなければコロンはもちろん子供達にも危害が及ぶ
ワンピース1148話 ロキ王子の冤罪
エルバフの正統な王子ロキ。本来であれば前国王からその座を継承される存在。
しかしながら国内で継承は認められず、同族達から大罪を犯した反逆者として磔にされている。『エルバフの恥』と称される極悪人の初登場時のインパクトは凄まじかった。
ロキが悪とされルフィ達の前に立ちはだかる順当なルートも描いたがどうもエルバフの情勢は難しそうだ。
前国王ハラルドが目指したのは『戦いより他国との貿易を』
おおよそこれまでのエルバフとは真逆の思想だ。
このまま戦いに明け暮れていては未来は無いと先見し大幅に舵を切ったのかもしれない。
先のワノ国では『鎖国』として外交を中止して世界政府にも加盟していなかった。世界を滅ぼしかねない古代兵器プルトンの存在が明らかになりその理由も納得だ。外敵となるべく存在を寄せ付けずに来る時までプルトンを守ろうとした結果。亡きおでんはワノ国を開国せよとの言葉を残した。
エルバフにおいても屈指の強国。圧倒的に強いが故に外交に頼るという事はしなかったのかもしれない。掠奪さ戦う事で発展して来た国家。ハラルド王の思想も古代兵器の様に何か守り続けてきたというパターンもあるがワノ国との違いは武を取り上げている点。
戦いにこそ特化した戦士達だがそのアイデンティティを奪ってしまえば取り柄のない木偶の坊にもなりかねない。新巨兵海賊団のメンバーをみると船医や航海士がいたりと様々な分野に通ずるスペシャリストがいる様だが他の発展国から見れば外交を軽んじてきたエルバフの文化は見劣りする。
大袈裟かもしれないがエルバフがイメージチェンジするには一度『弱体化』する必要があると言ってもいい。人間より恐れられてきた歴史は簡単に覆せるものでもない。完全に戦いを捨てて世間に受け入れられる必要がある。当然ながら世界政府への加盟も絶対条件だ。
さて、話題はロキが犯した反逆に戻る。現在までの情報を整理すると『王家に伝わる伝説の悪魔の実を手に入れる為にロキが父のハラルド王を殺した』とされている。当然イメージとしては悪だが実際のところロキは悪魔の実よりも他の所に目的があったのではないだろうか?
好戦的なロキとしては弱いエルバフへ向かう未来など受け入れられず父ハラルドと対立した。誇り高きエルバフの戦士としてはこっちの方がよっぽどらしい。
そして。もしかすると悪王はロキではなくハラルドの方だったのかもしれない。強国故に目の上のタンコブの様な存在だったエルバフが弱体化したとなれば他の海賊や世界政府など喜ぶ者も少なくない。
それこそ裏で世界政府が取引を持ち掛けエルバフの国家転覆を目論んでいたのかもしれない。
これに唯一気付いたロキ。誰からも理解される事なく汚名を被ってまでエルバフを守ったのではないだろうか?
【そういう乱暴な言葉の裏に優しさがあると最近気づきました】
モサ公が語るロキ談も実際にロキが善人である様な言い方だが果たして‥
ちなみにビッグマム(リンリン)の幼少期が描かれた過去編では63年前時点でエルバフを訪れたカルメルによって『略奪より交易』という教えも村にあった。しかしながら根っからの戦闘種族ともあってまだきちんと根付いてはいなかった様だ。もしかするとハラルドもカルメルに入れ知恵をされたか、共感して国を変えようとしていったのかもしれない。
ワンピース1148話 2人の王子
エルバフ ウォーランド王国に存在する2人の王子、ハイルディンとロキ。
両者共に前国王ハラルドを父に持つ
ハイルディン | 81歳 |
エルバフ外の巨人国生まれの母親 | |
ロキ | 63歳 |
正統な王妃の子 |
ハイルディンは言わば腹違いとなる。ハラルドが正統な王妃と結婚する前に別の女巨人族との間に生まれた子供である。一応は王の子と位置付けられているが幼い頃の扱いはロキとは天と地の差があった様だ。
やはり巨人族の総本山といえばエルバフの地だ。しかしながら世界中には少数ながら巨人族の国が他にも存在する。問題はエルバフの巨人族達が排他的な態度を示す事だ。
基本的にエルバフ以外の巨人族の血を認めてはいない様だ。
ロード
同じ巨人族って‥
おぬしらも同じ人間族で土地を奪い合ったりしてるでござろう
他の土地の巨人の血などエルバフの血が汚れるでござる
少し捻くれているロードではあるが基本的にこれはエルバフの総意だと言える。
くまの様に生まれながらの奴隷種族とまでは言わないが親を選べぬ状況でハイルディンも相当苦労した事だろう。普通の巨人族ならばまだしも王の血も引いていた事が話をややこしくした。
それでもハイルディンは折れる事が無かった。
父が王でも城に住めず母が他所者と虐げられてもそんな様子を感じさせる事はなく『世界中の巨人族を統一する』という野望を抱いた。
そんなまっすぐな男に魅せられたのが『新巨兵海賊団』のメンバー達だ。ハイルディンの夢を支えるべく少数精鋭チームとなった。
しかしハイルディンとロキの関係はそう簡単にはいかなかった。ロキにとっては歳の離れた腹違いの兄を敬えるわけもなく疎ましい存在となった。自分よりも小さく自分よりも弱いハイルディン‥(ハイルディンについては通常の巨人族と同じサイズ感。ハラルドよりも母方の血を濃く引いたと思われる)
権力的には正統な王子ロキにあり、力関係においても古代巨人族の血を色濃く引くロキに軍配。おそらくはこの頃から今も力関係は変わっていない
ロキ
こんなチビで弱ェ奴が兄貴なんてやなこった
お前は”落とし子”だぞ
正当な父の子じゃねぇ
ハイルディン
お前の母親の血は汚れてんだ
完全に兄であるロキを格下に見ている。それどころか認めてすらいないのかもしれない。
一方でハイルディンはハラルド王殺しについて憎悪にも近い様な感情を持っている。
ロード
国王の死はみんなを絶望させたが一番悲しくてロキを恨んでるのはもう一人のハラルド王の息子ハイルディンでござる
14年前の事件だがハイルディンの中では風化されていない。父を殺して母を侮辱したロキに怒るのは当然
以下、エルバフ編で巨人族達の証言を元にまとめた事件の概要。あくまで当事者はヤルルのみ。その他は見聞きして伝わり誇張されたり曲がって伝わっている可能性もある。
ハラルド王殺害事件 |
犯行場所は王城『アウルスト城』 |
ハラルド王はロキとの激しい戦いの末に命を落とした |
怪物同士の戦いでアウルスト城は半壊状態 |
事件では100人を超える戦士が殺されて当事者の生き残りはヤルルだけ(止めようとして剣が頭に突き刺さった) |
あまりにも凄惨な事件で、その後は城への立ち入りは一切禁止されている |
ハラルド王は「息子によって殺される」とロキが生まれる前から予言していた |
エルバフの王家に伝わる伝説の悪魔の実が欲しくてハラルドを殺し実を食べた |
事件前から悪事を働いていたロキ。エルバフ史上最も慕われたハラルド王との評価の差は段違い。例えロキ側に義があってもハラルドが悪にはなるはずがない。
事前情報がロキを嫌う者ばかりなのでミスリードも疑ってしまう。
それだけにロキ側から語られる動機と詳細については注目が集まる。
ハイルディン
おれはコイツを許した事はない母を侮辱し父を殺したんだ
ロキ
やってみろよ
悲しき狂戦士
身近なドラマに酔ってるヒマがあんならよ
森を見ろ‥
まさかお前までおれが本当に殺意をもって親父を殺したなんて…
思ってねぇよな
また、ハラルド王の思いとしてはロキとハイルディン2人の兄弟に力を合わせて欲しかった様だ。幼少期の2人にもエルバフを託す様に話しかけている
ハラルド
お前達は2人共‥
大切な私の息子だ
私の跡は2人で仲良く
エルバフを支えて欲しい
エルバフ中から慕われるほど人格の備わった王。ハイルディンにも分け隔てなく接していたはずだ。2人同時に王位に就く事は出来ない。当然正統はロキとなる。
ハイルディンがロキを補佐し王政を助ける。そんな理想も虚しく現在のエルバフは混乱へと陥っている。
しかしながらハラルドの教え通りに2人が力を合わせてエルバフの為に戦う姿も見れるかもしれない。戦いを好まぬ王だがそうも言ってられない。