3.ワンピース『ONE PIECE』

ワンピース 新五老星 科学防衛武神『ガーリング聖』異例の昇進

ワンピース 新五老星 科学防衛武神『ガーリング聖』異例の昇進

今回はエッグヘッド事件後に起きた衝撃の人事。これまで一枚岩と化していた五老星に亀裂が入る形となってしまいました。他の4人とはこれまた異質なガーリング聖。混乱収まらぬマリージョアの展望は果たして‥

トップのイム聖が不動の為に新体制と言って良いのかは分かりませんが新しい風が吹く事は間違いないでしょう。ベガパンクが投げかけたメッセージは意外な所にも波及していた。

新しい五老星
環境武神 マーズ聖
法務武神 ウォーキュリー聖
財務武神 ナス寿郎聖
農務武神 ピーター聖
科学防衛武神 ガーリング聖

日本政治で言うところの大臣に相当する五老星。この役職の入れ替えは世界に与える影響も大きい。

もともとこの政権交代が予定されたのだとしたら執拗にサターン聖を憎まれキャラにしたのも頷けます。単にルフィと世界政府との勝負論を盛り上げるだけにあらずここまで綿密に仕込まれているとは流石尾田先生。

サターン聖の失脚

ルフィ達にサターン聖が倒される展開こそ予想されていましたが、イム様に消されるパターンをズバリ的中させた方はいないのでは?

まず前提として五老星→六老星となったわけではありません。あくまで席数はそのままで前任者がいました。

犠牲となったのが直前のエッグヘッドで指揮をしたサターン聖

・その失態の責任を取らされる制裁だったのか
・元からサターン聖を降ろす予定だったのか
・ガーリング聖を最高位へ昇格したかったのか

様々な理由が考えられますがやはりエッグヘッド事件の責任をとらされたと考えるのが妥当でしょう。
想定外の事態は多かったにせよ盤石のはずだった任務。権威全員を呼び出しておきながら世界へ秘密が漏れたのは大きい。矛先が指揮者に向くのも仕方ないでしょうか。

ヴェールに包まれた五老星でしたが一早く現れたのがサターン聖でした。それだけに1人ずつ五老星が陥落していく様な展開も予想されましたが少しズレた事態に。

くまの過去編でその非道な行いから読者のヘイトを一身に背負っていたサターン聖。ボニー、くま、ルフィにそれぞれ吹っ飛ばされる形である程度溜飲は下がったと言えますが今回の失脚で更に拍車をかけたのではないでしょうか?

イム様の意向

消すべき灯が決まりましたでしょうか‥まさか自分達に勅令が向こうとは‥
これまで作品内では複数人でその称号を得るナンバーズ組織が登場してきました。

王下七武海 7
四皇 4
海軍大将 3
五老星 5
将星 4
三大災害 3
飛び六胞 6

三大災害、飛び六胞(百獣海賊団幹部)以外はいずれも交代劇が描かれてきました。
前任者が倒されて失脚後に次の世代を担う者の就任。
特に四皇の交代劇は胸踊るものでした。

そんな中でまさか五老星が入れ替わるとは‥

今回はサターン聖が海賊に倒されたという展開ではなく、最高権威の五老星よりも上であるイム様の意向により決定したもの。

逆にイム様の勅令以外では交代劇は起こらないでしょう。五老星とて安泰では無い、何か不手際があればその座から引き摺り下ろされると証明された形

そして裏の顔であるイム様の威光がより色濃くなってきました。海賊達がここに近づく日もそう遠くは無いでしょう。

ガーリング聖という男

元 神の騎士団リーダー
新 五老星 科学防衛武神

本名はフィガーランド・ガーリング聖
登場は最終章に入ってからの事です。世界会議編の後半でしたのでまだ1年余り。
シルエットから引き延ばされる通例も無くあっという間にここまで来ました。

世界情勢 ドラゴンの会話の中のイメージでシルエットが登場。ここで革命軍の前に立ちはだかる敵である事が判明
世界会議編 ミョスガルド聖が海賊を庇った事で処刑。天竜人が天竜人を捌くという異例を執り行ったのがガーリング聖。同時にビジュアルも判明した。
くま過去編 バーソロミュー・くまの過去編の中でゴッドバレーで人間狩りを行う様子が描かれた。若かりしガーリング聖はシャンクスそっくり。サングラス無しの素顔が披露された
エッグヘッド編 ベガパンクのメッセージの終盤でシャンクス似のシルエットが描かれた。ガーリング聖との関係は不明。

ざっくりと関連する登場シーンは4フェーズ。新世界の情勢も大分煮詰まってきた事もあり露出は増えています。

神の騎士団という組織は天竜人で結成された実行部隊の様なイメージ。
あまり表立って動く事は無さそうですが確かな実力者を揃えている事でしょう。
天竜人と言えば戦闘力は皆無で海軍やCP頼りなイメージがありますが神の騎士団は別格。
かつてのゴッドバレーでのガーリング聖の活躍を考えれば他の天竜人と毛色が違うのは一目瞭然です。

怪奇な能力を操る五老星をおいて、戦闘力のある天竜人が神の騎士団と言えるでしょう。

そしてガーリング聖は神の騎士団リーダー格。戦闘力のみならず任務遂行能力も相当でしょう。
ここら辺がイム様がガーリング聖を権威に起きたがる要因なのではないでしょうか?
本来ならばサターン聖に罰を与えようと消す必要までは無いはず。これまでの功績もあり決して無能と言えるわけではありません。
それでもイム様がガーリング聖を置いたのにはガーリング聖をサターン聖より買っているからに他なりません。

単純比較は出来ませんが戦闘力はサターン聖に退けをとらず、後はどれだけ下の者を動かせるかにかかっています。組織を束ねるべく指揮能力もガーリング聖は長けていそうです。

シャンクス似のシルエット

世界を揺るがしたメッセージの終盤でコマ割りされた顔役達。その中で一際目立ったのが黒塗りシルエットの男。
シャンクスと同ページ内で差別化されておりながら、明らかに酷似したシルエット。顔の上半分が途切れてこそいますがどうしてもシャンクスを連想してしまいます。

シャンクスの兄弟

なんて説が多く飛び交いましたが思いもよらぬガーリング聖の五老星就任を考えると案外あのシルエットはガーリング聖だったのかもしれません。

既に五老星がエッグヘッドへと降り立ちルフィ達の前でその怪物染みた能力を披露。この後から就任したガーリング聖も同等のサプライズを見せる事が出来るでしょうか?

科学防衛武神としての役割

あまり活かされていない様にも感じる担当役職
その中で唯一物語に絡んで来ているのが『科学防衛武神』でした。

特に回想編における3人への実験はサターン聖が科学者であるという設定がよく効いていたと思います。

ジニーへの投薬実験
ボニーへの悪魔の実のエキス注入
くまの改造手術

天竜人が実務を行うイメージはありませんがまだまだ外出していないマリージョア独自の科学があるのかもしれません。
統括者として1人は科学防衛武神が必要であると感じます。

しかしながら新任のガーリング聖に科学の片鱗は感じません。寧ろ後ろ名の武神がしっくりと来るような。
そう考えるとイム様はあまり担当役職に拘っていないのでは?

ところが答えはガーリング聖就任が判明した1125話で垣間見る事が出来ました。
本体を裏切ったベガパンクのヨークをガーリング聖の直属の部下として加える人事が発令。

本体以外のサテライト達も同等の頭脳を持ち、科学力と知識は世界一で揺るぎありません。そう考えると今回の作戦で従順なコマを手に入れたと言って良いでしょう。

禁忌を犯し時に反抗的な本体よりも、餌を与えれば従順なヨークの方がよっぽど良い。

これでサターン聖以上の科学力が組織に加わりました。
特にマザーフレイムに関する知識と研究データが政府に渡ってしまった意味合いは大きく。ガーリング聖が何を成すか注目されます。

素顔が見れず‥

ゴッドバレーでの過去編に登場した際には素顔が伺えましたがそれ以外の現代軸での登場はいずれもサングラスをかけています。

黄猿とは違い目元も見えない真っ暗なサングラス。38年間の時を経てどの様に老いたのかも気になるところです。若かりしき頃の顔はシャンクスそのもの。現在の素顔は未来のシャンクスの顔に近くなりそう。

新しく科学防衛武神に就任し五老星の前に現れた際もサングラスに手をかけ外す素ぶりを見せましたが結局はかけ直しただけでした。

天竜人、サングラスとくれば思い浮かぶのはドフラミンゴ。作中では結局素顔を見れず‥サングラスは彼のアイコンになっていました。
最後はルフィに倒されてサングラスも割れたのですが護送時には元通り。

ガーリング聖も最後まで素顔が見れなそう。

五老星内の序列

全員が同系統の能力を備えており、権力の間にていつも討論しているイメージ。
サターン聖が率先して現場に出向いたもののこれだけで格下とは言い切れません。その後のやり取りを見れば同格で5人とも横並びというのが関係性でしょう。

そもそも年齢による上下関係という概念があるかも疑問。

しかしながら
神の騎士団、五老星は明らかに格付けが違いました。

当然ではありますが神の騎士団とて特別扱いは無くあくまで最高権威は五老星。
意見する事すらままならぬ程の差がそこにはありました。

就任や否やコロっと態度が変わったガーリング聖。
『同星達よ』新入りとて全く媚びる様子も無く、あくまで同格だと言う事を主張している様にも見えました。

イム様の勅令ならば聞き入れるしか道理は無く。ガーリング聖の強気の態度は舐められない為にも正解だった様に思えます。

世界貴族(政府)
1 イム様
2 五老星
3 神の騎士団
4 その他

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