3.ワンピース『ONE PIECE』

ワンピース1135話ネタバレ 天界に現れた魔法陣 シャンクスとベガパンクのクローンが登場

天界に現れた魔法陣 シャンクスとベガパンクのクローンが登場

◉◉ワンピース1134話速報『フクロウの図書館』◉◉

サウロとロビンの再会に沸いた前回。休載を挟んでこれが2024年の締め括りとなる1134話。早くも歓迎ムードに包まれるルフィ達だがエルバフでのミッションやいかに?年末年始にもしっかりと課題を残すラストシーンは鳥肌もの。案外短期エピソードになるんではないかとの予想もあったが、今回もしっかりとボリュームがありそうだ。

速報
ルフィとサウロのやり取り。船長としての挨拶
フクロウの図書館。全知の樹を思わせる巨人族専用の図書館
新しい巨人族リプリーとアンジェ
ベガパンクのクローンが登場
エルバフ3階層の上層『天界』に不吉な魔法陣と2人の人物(シャンクス似)

主人公との約束を果たす重要なピース。ヒーローから一転ダークサイドへ?世界会議以降はとにかく黒い噂が付き纏う。

本題に入る前に1134話関連事項を。

①まずエルバフの構図についてのおさらい

天界 第三世界
陽界 第二世界
冥界 第一世界

ロキが収容されている冥界、集落のある陽界
そして謎に包まれた最上層の天界が明らかに

②続いてシャンクスに纏わる説

複数人
クローン
双子
移動系の能力
天竜人
黒幕

③最後にクローンについて
あまり重要視していなかったが実際にミス・バッキンのクローンが現れた事でエッグヘッドで盛り上がった要素。天才科学者が同行しているエルバフで再燃する。

今回は様々な要素が詰め込まれ締め括りには相応しい回となった。『褒めてほしい』があまりにも神回であったが負けていない。

船長としての礼儀

普段はおちゃらけてどこか抜けている部分も多いルフィ。ピュアな性格は時折仇となり敵にも騙されやすい。

そんなルフィかららしからぬ言葉が飛び出した。

いいかロビン船長ってのは船員が世話になった奴にはちゃんと挨拶するもんなんだ
それが仁義だお前

どこで覚えたんだか‥というツッコミはロビンだけではなく読者や他の一味の総意だろう。ルフィにはあまり似合わない口調。どこから影響を受けたのだろうか?流桜を伝授してくれたヒョウ五郎?、近しいところではジンベエ?

まずは2人の再会を邪魔せずに見守りロビンが世話になったサウロに船長として仁義を通す。風格は備わっているだけに品行が伴えばますます四皇海賊団船長として存在感が増していく。

サウロのおっさん
昔うちの若けぇもんが大変お世話になりやしてありがとうござんす
おひけぇなすってくれ

まだ板についていなくカッコいいというよりも可愛いという印象だろうか?思わず笑みが溢れてしまうような一幕だ。弟のルフィが世話になっているとシャンクスに挨拶したエースを思わせる。
果たしてルフィは仁義の意味をきちんと捉えているだろうか?

一方でサウロの方もロビンを迎えてくれた麦わらの一味には感謝しか無いだろう。麦わらの一味に出会わなくとも世界政府の追手をかわしていたかもしれないが、本当の意味で笑える瞬間は訪れなかったはず。

出会えたんだでなロビン

エルバフ自体が世界情勢に疎いらしいがサウロもロビンの動向と所属する麦わらの一味は密かに追っていたはず。ロビンを守ってくれる存在はサウロの思惑通り現れてくれた。満面の笑みでロビンを祝福するサウロだった。

そしてロビンもどこか誇らしそうに一味を紹介。一度は全てを諦めるほど追い込まれ、サウロの言葉も疑ったことであろう。やっと出会えた命を懸けて守ってくれる存在。

ロビン

ええサウロの言う通り本当に出会えた
私なんかを本気で守ってくれる大切な仲間に

これに感涙するのは一味達。前回の再会シーンで涙を流していた(ルフィ、ゾロ、ジンベエ以外の船員)メンバーだ。

ロビンからの言葉を受けて『一生守る』と心に誓う。ブルックはさて置き、エニエスロビーの死地を共に乗り越えたメンツの涙は映える。

サウロの助手『アンジェ』

酒場のコロンに次いで新たな巨人族が紹介された。
サウロ"先生"の助手を務める女性

フクロウの図書館秘書
サウロの助手
女性巨人族

アンジェ

そばかすとメガネが特徴的だ。体格はサウロよりも若干小さく見える。ロビンとサウロの演出の為に協力もしていた。
サウロがロビンに図書館を案内する間にゲルズと共にルフィ達を案内してくれる様だ。

身体能力、戦闘力に長けたイメージのある巨人族。ほとんどが幼い頃から修練を積み戦いに明け暮れているイメージだがこういった頭脳明晰なタイプも存在する様だ。サウロと同じく穏やかな印象を受ける。

巨人族専用図書館

陽界に存在する西の村から南西へと進むとサウロが居る図書館へと辿り着く。麦わらの一味はゲルズに案内されて訪れたが隠居している彼の所在は普通の海賊では辿り着けないだろう。

『戦士の泉』と『フクロウの図書館』
更にその下には学校が存在する。(セイウチの学校)

サウロは『先生』と呼ばれておりここで巨人族達に歴史の教鞭を振るっている様だ。

樹(宝樹アダム)の一部が化石化、風化して出来た砂浜で満ち引きはないが源泉の滝が波を作っている

エルバフに学校という概念があるのも驚き。全員が戦闘狂の戦士かと思いきや文化は人間族とも似ている部分が多い。(そういえばワノ国にも寺子屋の様な学校の要素があった)

そして本題のフクロウの図書館。どこかオハラの全知の樹に似ていないだろうか?もしかするとオハラからイメージを模倣したのかもしれない。

文献は巨人族サイズへと拡大されている。世界政府が根絶やしにしたはずの書物がこうやって意味を成そうとしているのは感無量。

さてオハラ事件。ロビンと別れた後のサウロはバスターコールの戦火でクザンよって凍らされた身体が溶けて海で溺れていた。
そこから命からがら故郷のエルバフへと辿り着いた。

その後オハラの学者達が命と引き換えに守った文献が気掛かりでハイルディン達を連れてまたオハラへと戻った。

生き残っていた本を見てサウロは号泣。そして湖から文献を引き揚げてエルバフへと持ち帰った。文献達はその後訪れた天才科学者ベガパンクの頭にもインプットされた。

面白いのはオハラから持ってきた『人間サイズの文献』がフクロウの図書館の中では『巨人族サイズの文献』へと拡大する事。

ロビンが全知の樹の図書館で読んでいたあの頃の本が全て巨人サイズ、持ち込んだ本がデカくなる。
サウロはどうしてもロビンにこの図書館を見せたかった様だ。
『これをお前に見せられる日が来るとは』
笑いながら泣くサウロ。先ほど号泣したばかりのロビンも思わずウルッと来ている。

思い出すのはクローバー博士に初めて全知の樹の図書館に招き入れられたシーン。書棚を埋め尽くすほどの圧巻の本が蘇る。見える形のオハラの意志と言えるのかもしれない。

言うまでもなくこれは世界の禁忌に触れるものも多い。サウロはもとより他の巨人族についても空白の100年に関する知識を得ている可能性もある。

サウロが学校を開校

エルバフの子供達を教育する学校
その名も『セイウチの学校』

戦士養成、エルバフの戦士予備軍、いずれは海へ出て荒くれ者と戦う事を目指して‥

そんな世間のエルバフへのイメージに反してセイウチの学校では戦いを悪として外交に重きをおく教え。
これは前国王ハラルドの意向。
20年前にハラルドの頼みでサウロが開校した様だ。

樹木に寄り添う様に形成されセイウチのエンブレムが目を引く。
国王自ら頼み込むあたりはサウロがいかに信頼されているかが伺える。
サウロはかつて海軍に属しており中将の地まで昇り詰めた。任務で各地を旅し情勢にも詳しいだろう。今やお尋ね者ではあるが人間海兵との交友も広かったはず。極めつけは世界政府の闇を見て、オハラ事件を体験していること。子供達をより正しく導くにはピッタリな人材だろう。

もともとある程度の学はあっただろうし、オハラの意志を継ぐ使命もあって必死に学んだのだろう。世界を見渡しても類を見ないほどの考古学のレベルを誇るオハラ、独学では限界があるがそこに絡んだのはDr.ベガパンク(クローン)だ。

セイウチの学校開講と同じ年にベガパンクがエルバフを訪れている。リリスの口ぶりだと滞在は数ヶ月。その間にサウロは学ぶべき指針を得たのだろう。電伝虫もある事だしその後もベガパンクに教えを乞うていたかもしれない。

ステラのクローン

『ベガパンクは死んでない』よくわからないまま結論づけられたエッグヘッド編。天才科学者の独特の言い回しに読者も翻弄された。

リリスが語るベガパンクの容態
一般的な概念では悪(リリス)以外のベガパンクは死んでいる。
早い話がみんな生きている。
ルフィ達はちゃんと約束を果たした。

事件後のエッグヘッドではサテライト達が裏切り者のヨークと戦っていた。
実体の残っているエジソンが島雲を使ってパンクレコーズ(脳)を切り離しエッグヘッドから持ち出した。
本来の思惑ならば研究層(ラボフェーズ)ごと奪うはずだったがいち早く勘づいた欲に防がれてしまった。

サテライト達は人類がこの天才の頭脳を使いこなせるまでの目算500年。パンクレコーズを浮遊させたまま保持する様だ。
今後の予定としては研究の援助をしてもらう為に友人であるウェザリアのハレダスを頼るらしい。早ければ今頃は空の上か。

ここまでがエッグヘッドの後述談。ここからエルバフへと到着したリリスにより新たに驚愕の事実が告げられる。

未来島エッグヘッドの研究所より持ち出した不思議なカプセル。表面には『VEGA』の文字が‥

ベガパンクの複製人間(クローン)

猫サテライトとは違う完全再現型
20年前にエルバフへ来たのがこのベガパンク
容姿は本体ステラ
政府を欺く為のクローン
エッグヘッドより培養液に入れて持ち出したが、設備が無いと安全には取り出せない

中身はベガパンクのクローン。サテライト達とはまた違ってより本体に近い再現度。

およそ20年前、オハラ事件後。巨人族達が文献を持ち帰った事を知り密かにエルバフを訪れたベガパンク。その間に政府を欺く影武者の様な役割も成していた。現状ではこのクローンを再起動させる施設と設備がない。悪リリスはエルバフに住んで新しい研究所を作るつもりだ。

ベガパンクと交友のあるサウロだがまだ猫サテライトのギミックも知らない。加えてクローン要素も混じっては頭が混乱するのも無理はない。読者とてついていけない‥

戦士の国からの発展

戦いに明け暮れる強国。外海からのイメージ通りではなくウォーランドは変貌を遂げつつある。

かつて世界中で戦いを引き起こし恐れられた巨兵海賊団の存在。時は経ち世界との関わり方も変わって来た。今やエルバフは生まれ変わる最中、変革の中にあるそうだ。

この方針を示したのは他でもない今は亡きハラルド王だ。

ハラルド

ロキの父で元ウォーランド王国の王。王家に伝わる伝説の悪魔の実を欲したロキによって殺害された。

『戦いより他国との交易を』
これが亡きハラルド王が示した新しいエルバフの指針
伝統を重んじる村々の長老達とぶつかりながらも変革を遂げようと先頭に立って尽力した。
夢半ばでよもや息子に殺されようとは‥現段階の印象だと息子のロキは新しいエルバフの形に最もそぐわない凶暴性。

本来ならば前王が倒れれば実子が即位するのが定石。しかしながら国民はこれを良しとはせずにロキの幽閉に至った様だ。
とはいえハラルド王の意思は根付いており、しっかりと継いでる巨人族もいる。

エルバフの戦士が世界中を荒らしていたのはもう100年以上前の事。
『悪口、暴力、略奪、戦争』
もうそういう時代ではない。
子供達も罵倒したり、戦う事をダメな事として捉えており次の世代は世間がイメージするエルバフではなくなりそうな様相だ。

まるでコンプライアンス、多様性の波に様々なものが淘汰されていった現代社会の様だ。世界情勢に疎いとされ独自の文化を築くウォーランド王国も他国との関わりを求め本当の意味で発展を遂げようとしている。

これに驚いたのは読者だけではない。
特にエルバフへの憧れが人一倍強いウソップにとってはショックな現状である。

誇り高き戦士を掲げる理想郷かと思いきや次世代は逸れつつある。

モサ公

同族からこぞって嫌われても当然の大罪を犯したロキ王子。ルフィへと鍵を託して大人しく待っているのかと思いきや、あろう事か電伝虫で誰かと会話をしている

『モサ公』と呼ばれる電話の向こうの相手。シルエットすら登場は無く性別も判らない。口調だけをみれば女キャラの様な印象も受ける。
〜〜公
先公、犬公、エテ公、ポリ公など現代日本語ではどちらかと言えば蔑む様な意味合いで使われてきた。

モサ公とロキの電伝虫での密談

ああ、お前も大分ヒマなんだな

ご迷惑でしたか?

いやぁ、こっちもいいヒマ潰しだ
いくらでも時間があるからよ
前に話してた恐怖体験はまだ引きずってんのか?

はい今でも思い出すと震えが止まりません

おれももどかしかったさ
見た事と会った事もねぇけどよ
何の因果かお前とは長ぇこと友達

おれがその現場にいたらお前に代わって
そこら一帯を廃墟にし皆殺しにしてた

そこまでは望んでません

それが甘いっつってんだよモサ公
いいか一度取り逃したバカは再起不能にしねぇと復讐に来るんだ

ありがとうございます
そういう乱暴な言葉の裏に優しさがあると最近気づきました

おい虫唾が走るぜ
極めて心外だ
調子に乗るなよテメェ
やさしさだ!?二度と口にするな

大きな声はおやめください

黙れモサ公
錠が外れたら覚えてろよ

囚われたロキの協力者なる存在の様だ。上下関係としては完全にロキが上。たまにこういったキャラが主人格より強いパターンはあるがモサ公の場合は違うだろう。

天界

太陽が信仰されるエルバフの地
陽が届かぬ最下層の冥界は罪人や海賊達が彷徨う地獄。
一方で太陽に最も近いのが『天界』である。それだけに大きな意味を持つ事だろう。
引きの描写を見る限り外海からは中が見えずに謎に包まれている。

西の村では宴を待ちきれずに盛り上がっている中でエルバフに轟く黒い稲妻‥天界に見覚えのある不吉な魔法陣が2つ現れた‥エッグヘッドでは猛追を振り切ったばかり。よもやこんなスパンで五老星を相手にする事になるのか?

1人はシャンクス似のシルエット
もう1人は女性?

シャンクス マリージョア

世界会議の前半で突如マリージョアへと現れたシャンクスの構図を覚えているだろうか?こちらが描かれたのは2018年頃。6年以上が経過して再び似た様なコマ割り。黒いマントに加えてフードを深く被っている様子は酷似している。あの頃はおぼろだったシャンクスの複数人説もかなり現実味を帯びてきたのではないだろうか。

あまりにも異質な移動術
マリージョア〜エッグヘッドを一瞬で移動した事を考えればニキュニキュの実(バーソロミュー・くま)にも匹敵する。

これまでに魔法陣の演出は2度
いずれもエッグヘッド編に描かれた。
①最初はエッグヘッド島へサターン聖が降り立った時。ルフィ達の予定外の参戦があったとはいえ大将黄猿の迅速な対応で任務は進んでいった。戦局が傾きかけたところで近海の船から一気に内地へと現れた。その際に見られたのが不吉な魔法陣。

②ベガパンクの心肺停止を持ってメッセージがスタート。世界の秘密、世界政府にとっての闇が流布してしまうとあってサターン聖が他の4人を一度に呼び寄せた。『呼ぶぞ』の声と共に魔法陣が現れた。

お父さんも元気にしてくれる

エッグヘッド編では少し後味が悪いまま持ち込んでしまった課題。
マリンフォードでの異変から始まり新世界編でも長らく回収されないまま引っ張られたバーソロミュー・くまの容態。
ワンピースと言えば悲惨な過去を持つキャラが多いのも特徴。それを乗り越えて生きるキャラ達に心を動かされてきた。そんな中でもくまの過去は格別だった。終始世界政府に人生を絡みとられ、大成な人をも奪われた。

娘のボニーだけはと必死に奔走し、最後は自身の人格すら天秤にかけて世界政府と取引をした。

結果的にボニーは完治したが、自身はスクラップ状態。嫌いである天竜人の最強奴隷として堕ちた。
しかしながらエッグヘッドでは娘のピンチにかけつけ元凶であるサターン聖に一撃見舞った。

ヘイトが溜まりすぎていただけに爽快なストーリーへと昇華した。その後は再びスクラップ状態となったがルフィ達、ボニーの力もあってエッグヘッドから連れて逃げ出す事に成功。

既に良ストーリーではあるが、最後の難題『くまが人格を取り戻す』ルートまで持ってこれれば最高である。読者の興味もその一点であろう。

1134話では天才ベガパンク(リリス)より非情に頼もしい発言が飛び出した。

ボニー
リリス!!じゃあ待ってたらあたしのお父さんも元気にしてくれる?

リリス
勿論じゃ!!ボニー

ある程度予想出来た展開かもしれないがベガパンクは世の中の不可能を全て解決してしまう天才。難病で死に至る青玉鱗さえも治療してしまい、人格の摘出や完全機械化などその科学はほとんどをクリアしてしまう。

エッグヘッド編のエピソードを読み進めていく中でもベガパンクならくまの人格を取り戻せるんでは?と率直に感じた者も多いだろう。
今回の発言で完治へのルートが確約されたと言っても良い。世界政府自体を討ったわけではないが元凶のサターン聖も消滅し晴れてハッピーエンドとなりそうだ。

新電伝虫『雪電伝虫』

パンクハザードやエッグヘッドなど極寒の地専用か?
新たな電伝虫『雪電伝虫』が登場

【防寒音声認識タイプ】で寒冷地でも電伝虫が凍る事なく通信可能な様だ。一応、電伝虫は生物扱いとなっている。通常のものであれば極寒の地では生きていけないのかもしれない。

なぜこれがエルバフに存在するのかは疑問が残る。単に野生のものなのか?誰かが持ち込んできたものなのか?囚われの身であるロキの近くにおいてあるのも気になるところ。ロキの協力者がやり取りをする為に持ち込んだというパターンか?

いずれにせよロキが外部と繋がっていることはエルバフにとって問題だ。

今まで登場した主な電伝虫とその特徴が以下。
ただの通信機器と言えばそれまでだが実に様々な種類が存在する。全て思いつく読者はなかなかのファン。

電伝虫の種類
通常電伝虫 ノーマル
子電伝虫 子機、携帯用
ゴールデン電伝虫 バスターコール発動
シルバー電伝虫 ゴールデンの受信
カメコ カメラタイプ
プロコ プロジェクター
監視電伝虫 監視カメラ
FAXモデル FAX機能搭載
拡声器モデル 拡声器
黒電伝虫 盗聴用
白電伝虫 盗聴妨害
ツノ電伝虫 念波の妨害
配信電伝虫 配信用

最近ではエッグヘッド編で配信電伝虫が登場したばかり。ウタがLive配信にも使っていたこの電伝虫は世界各地へとベガパンクのメッセージを届ける重要な役割を果たした。
本体を鉄の巨人エメトの中へと隠し、ダミーを研究層に用意することで配信を阻止せんとする五老星からも逃れた。

エルバフの三回層

エルバフ編突入までは『エルバフ』というワードが浸透しており新世界ウォーランドのエルバフというのがイメージだった。
しかしながらロキの口よりあくまでここはエルバフの一部のウォーランドだと明らかになった。

そして1132話のナレーション(アーノート談)できちんと釈明

ここはエルバフ島
ウォーランド王国

通俗的にはその総称でエルバフと呼ばれる巨人達の王国

エルバフという島に存在するウォーランド王国。エルバフという名前は通り名の様だ。全体像として見た時に目を引く巨大な樹木が世界樹、宝樹アダムと呼ばれこれがウォーランド王国そのものである。

エルバフには3つの層がある。
世界樹を見ると高さが3つに区切られており上から天界、陽界、冥界と分けられている。

天界 第三世界
陽界 第二世界
冥界 第一世界

ロキが磔にされていたのは冥界。陽の光も届かず雪が吹き荒れる地獄の極寒地帯。罪人達がここに投獄されロキの他にも海賊達が彷徨っている。神話で言うところの第一世界。

一般の巨人族達の居住区は真ん中の階層。陽の差す陽界。ここにはいくつもの村が集落として成している。広過ぎて全景を見渡す事も出来ない。

ロキの口から語られた『第一世界』

何万年も存在し続ける山
我らの神話で言うならここは第一世界
太陽の死んだ世界だ愚かしい人間よ

実際の北欧神話では『九つの世界』というワードがあるが実際に内約は判明していない様だ。

九つの世界は更に3層に別れている。世界樹を基準に

1層が上層部
2層が海と同じ高さ
3層に地下

とされている。

今のところ地下というのはピンと来ないがおそらくロキが拘束されている冥界(第一世界)が最下層。
罪人達が収容される地獄なのではないだろうか。
このあたりはインペルダウンの階層式とも似ている。

上層部の気が生い茂っている部分は外からだとわかりにくいが人が踏み入れる区域の様だ。ここがワンピースでは第三層、第三の世界

中間部分は巨人族達の居住区。過去編でビッグマムやカルメル達がいたのもこの区域だろう。第二層、第二の世界にあたる。

最下層が冥界。ロキ達罪人が捕らえられている監獄の様な場所。第一層、第一の世界。ここには陽の光が届かず太陽が死んだ世界とされている。怪物達が住み着くのもこの区域。
ルフィ達が眠ってる間に迷い込んだ世界は『元巨人族の留置所』の役割を果たしていた場所。階層的には第一世界の上部、もしくは第二世界
少し苦労しながらもここを脱出したがルフィはただならぬ強者の気配を感じて掛けられていた吊り橋から飛び降り第一世界(冥界)へとやってきた。

エルバフ自体が冬島の気候にあたる。第一世界は陽がささない為に極寒の中で吹雪いている。(直前のエッグヘッドも冬島)

前回の振り返り

1134話『褒めてほしい』ダイジェスト
8歳のニコ・ロビン。過酷な逃亡生活が垣間見れる。一度は身投げを考えるほど追い詰められていた。スパンダインによって世界中から追われる身へ。
麦わらの一味はエルバフの西の村へ到着。巨人族達から歓迎される。
ベガパンク(正)をして完璧と称されるエルバフの気候。島雲、海雲、虹、ホバー、シャボンと御当地の気候がミックスされた環境
船長ハイルディンが指揮する新巨兵海賊団とルフィ達の再会。ハイルディン以外はこれが初の面通し。傘下という事だけあってロード以外は友好的
宴ムード漂う中でロビンはサウロと会う為に南西へ。ルフィ達も全員ついていく。
サウロの『倒れた』は初対面の海岸の件を再現する為の悪ふざけ、粋な計らい。
ロビンとサウロは感動の再会を果たす。暗い話はさて置きここまで生き抜いた事を褒めるサウロ。号泣シーンは読者にとってももらい泣きしてしまいそうな程のシチュエーション。

エルバフ編冒頭ながらも早くも一つの山場を迎えた。一度は死んだと思っていたサウロの生存。そして再会。オハラ編が描かれていた頃は予想し得なかったハッピーエンドが待っていた。オハラの意思は紡がれ世界政府の魔の手を掻い潜り核心へと迫っていく。

作中の巨人族

ルフィ、ウソップの念願でもあった巨人族の故郷エルバフ

新世界でようやくルートが紡がれた。ワノ国から迂回する形とはなったが次エピソードとしては期待大。シャンクスvsキッドの余韻が残る島へいざ。

ここで作中に登場していた巨人族を振り返り。完全網羅とはいかないまでも出来る限り年齢順にソート。

追加『コロン』

作中に登場した巨人族 一言
ヤルル ビッグマム過去編にて登場
ヨルル ビッグマム過去編にて登場
ドリー リトルガーデンで登場
ブロギー リトルガーデンで登場
カーシー エニエスロビー門番
オイモ エニエスロビー門番
ライディーン エルバフ
ハイルディン 麦わら大船団
スタンセン ヒューマンオークション
ゲルズ 幼少のリンリンと親しかった少女
ロード ロキと同時期に生まれた
ゴールドバーグ ロキと同時期に生まれた
ロキ エルバフの王子、ローラに求婚
モーリー 革命軍 西軍軍隊長、オカマ
ハグワール・D・サウロ 元海軍中将、オハラ編で登場
サンファン・ウルフ 黒ひげ海賊団加入
オーズ 古代巨人族
リトルオーズJr 古代巨人族、頂上戦争にて登場
ロック パンクハザードで登場
スコッチ パンクハザードで登場
ビッグパン フォクシー海賊団
ジョン・ジャイアント 海軍中将
ロンズ 海軍中将
ラクロワ 海軍中将

未到達の島でありながら異種族がこれだけ登場しているというのは驚き。当然出しっぱなしというわけにはいかない。最終章の大きな戦いに絡んでくるキャラも期待できそう。

各々がエルバフを出て別組織に加入している例もあれば故郷の新旧巨兵海賊団として活躍する者も。海軍、革命軍など満遍なく在籍。

途中で寝返ったオイモ、カーシーなどを除き、麦わらの一味と敵対した、もしくはしていた巨人族は赤文字です。他にはゾンビとはいえオーズともスリラーパークにて拳を交えている。

今後ルフィ達とぶつかりそうなのは海軍の3人と黒ひげ海賊団のサンファンウルフぐらい。

逆に麦わらの一味に加勢してくれそうな者も。やはり初期に登場したドリーとブロギー、麦わら大船団のハイルディンが筆頭でしょう。更にエルバフ上陸が実現すれば増える可能性もありそう。

ロキの強さ論議

高い?低過ぎる?
早くも判明したロキの懸賞金『26億ベリー』
最近では高額懸賞金が当たり前になってきたが世界政府がかなり危険視しているのが伺える。

クロスギルドが設定した海兵への懸賞金は

中将→5億
大将→30億
元帥→50億

サターンが語った『エルバフはやめておけ』も納得

ドリー→18億
ブロギー→18億
ロキ→26億

判明しているトップどころだけでもその額の合計は62億にも及ぶ。単純計算でエッグヘッドにいた中将9人を足しても及ばない戦力差だ。
海軍や政府としてはワノ国以上に攻め込むメリットが少ないのかもしれない。末端まで合わせると種族単位でのトータルバウンティは凄まじいものになりそうだ。

ロキの26億はかなり絶妙な設定額
ルフィ、キッド、ローよりは少なくドリー、ブロギーよりは高い。
また2人共闘した時はドリー、ブロギーに軍配が上がりそうだ。

そしてルフィより低いというのも気になる。エルバフ編のボス格がロキで全面的にルフィと対峙するのであればルフィより高い方が面白かった。
現状ではシャンクスやティーチと比べて少し開いているだけにここで弾みをつける展開も良かっただろう。
微妙にルフィに及ばないということはもしかしたらルフィとの最終決戦には発展しないのかもしれない。

ヤルルで紡がれる200年前の歴史

ビッグマムの過去編で出てきたエルバフの重要人物

山ひげのヤルル
滝ひげのヨルル

元巨兵海賊団の頭を務めた2人
勇退し船長の座をドリー、ブロギーに譲った。
言わば、エルバフにおけるレジェンド格の巨人である。
他の巨人族からの信頼も厚く、この地における長の様な役割も果たしていたと見れる。

一線を退いた2人は平和に暮らしていたが事件は63年前に起こった。冬至祭で絶食に耐えられなくなったリンリン(ビッグマム)が暴走。エルバフの戦士達に危害を加えてこれを止めに入った『ヨルル』は大ダメージを負った。

巨人族の寿命300年に対してこの時ヨルルは344歳の高齢。如何に屈強な戦士でも影響は大きくこれにて死亡した。

問題は『ヤルル』こちらに関しては現在までに生死が判明していなかった。ヨルルにまで手を加えたリンリンを許すまじと制裁に向かったがマザーカルメルによって制された。結局は仇討ちを我慢し踏み止まった。
ヤルルに関しても高齢。345歳であったがこの度現代のエルバフ編にて生存が確定した。

実に408歳の高齢である。今となっては人間達とも対等に戦えるか微妙なほど衰えているだろうが生き証人としてはかなり貴重な老人である。

ワンピースと200年前

時系列の複雑なワンピース
少年誌作品の中でも特別で、それが作品を面白くしている一因でもある

特に重要とされるのが900年前〜800年前の【空白の100年】という歴史
長期政権を築いている世界政府の闇が露呈しつつある今、ルフィ達はこの歴史に挑んでいかなくてはならない

そしてもう一つ。読者の関心が今集まっているのは現代より【200年前】の歴史。
鉄の巨人エメトの動きがこれに関与している可能性が高い。

ベガパンク.『こいつは200年前に聖地マリージョアを襲ったという伝説の鉄の巨人、更に作られたのは900年も昔』

聖地マリージョアへの侵入を阻むかの様に聳え立つ赤い土の大陸を乗り換え、エメトはマリージョアを襲撃

結局はエネルギー不足でマリージョアへの被害は無し。

ベガパンク.『当時の科学者の驚きたるや相当なものだっただろう‥あまりにも場違い過ぎるその科学力に‥どこから現れ何をしようとしたのか誰にもわからない』

その後政府は処分を命じたがその科学力故に研究対象となりひっそりとエッグヘッドへ巡ってきた。

問題となるエネルギーはベガパンクが発明した消えない炎ではなく、ルフィのニカの能力に呼応している様に見える。

エメトが作られた900年前においては当時ニカの能力を持っていたジョイボーイが命を注ぎコントロールしていたはず。しかし200年前はエメトが目的を完遂する為のエネルギーが供給出来なかった(ニカの能力者が近くにはいなかった)

それでもエメトはマリージョアへ辿り着くまでの進撃を見せている。元々このエネルギーは900年前のジョイボーイのもので長い間貯蔵されていたのかもしれない。『覇気を結ぶ』と称して蓄えられていたエネルギーはエッグヘッドに甚大な被害を与え五老星を震撼させた。

もともと900年前にこのタイミングでマリージョアへ向かう様にインプットされていたのか?
もしくはトリガーとなる様なイベントがあったのか?

200年前となると思い浮かぶのは魚人族というワード。
エルバフでは巨人族への注目が集まっているが作品の中でも魚人族はとても重要な立ち位置
特に長い歴史において魚人族は差別と共に戦ってきた。

・200年前まで魚人と人魚は魚類に分類されていた
・200年前にリュウグウ王国は世界政府加盟国となった
・リュウグウ王国が世界会議へ参加

200年前が分岐点となり魚人族との隔たりは少なくなり人間とも交流が持てる様に。今尚悪しき風潮は残るもののここから新しい歴史が始まったとも言える。エメトがこのイベントに一枚噛んでいるのかもしれない。

エメト→ジョイボーイ→人魚姫→魚人族

ジョイボーイを辿れば魚人との関係性も説明がつく

他にもこの2つが判明している時系列

・グリーンビット周辺に闘魚が棲みつき人の往来がなくなる
・ローグタウンの武器屋開業

結局はエッグヘッドではこれ以上の言及が無かったが400年以上生きたヤルルが生き証人になってくれるかもしれない

-3.ワンピース『ONE PIECE』