3.ワンピース『ONE PIECE』

ワンピース1188話ネタバレ 巨人の蜂起・シュリ王女の解放が導くエルバフの夜明け

ワンピース1188話ネタバレ 巨人の蜂起・シュリ王女の解放が導くエルバフの夜明け

前回の振り返り

狂気の怪物「雨の神」への対抗策と子供たちの救出劇

サンジの離脱と取り残された巨大な脅威

母親たちの悲痛な涙に突き動かされ、戦場への乱入を果たしたサンジ。彼がキリンガムとの熾烈な空中戦へと突入し覇王色を覚醒させた一方で、戦局を冷静に見渡せば、西の村における根本的な問題は未だ何一つ解決していない。村を蹂躙し、巨大な腕で次々と子供たちを鷲掴みにして誘拐していく女性型の巨大怪物「雨の神」は、依然としてその凶行を続けているのである。

サンジの「女性は蹴らない」という絶対の掟がある以上、彼が直接この「雨の神」に物理的な打撃を与え、力ずくで怪物を沈黙させることは不可能に近い。彼が強力な敵幹部を引き受けた今、残された麦わらの一味、あるいはエルバフの戦士たちの誰かが、この狂気に満ちた巨大な怪物から無事に子供たちを奪還するという極めて困難なミッションを遂行しなければならない。第1188話では、上空の頂上決戦や覇王色の激突と並行して、地上におけるこのスリリングな救出劇が詳細に描かれることになるだろう。

狙撃手とサイボーグによる緻密な連携作戦

人質(子供たち)を抱えた巨大な怪物から安全に彼らを救出するためには、単なる破壊力ではなく、局地的な制圧と精密なコントロールが必要不可欠となる。この局面で最も輝くのは、麦わらの一味が誇る狙撃手ウソップと、数々のギミックを搭載したサイボーグ、フランキーの連携であると推測される。

ウソップの「ポップグリーン」による植物の狙撃は、対象を殺傷することなく捕縛や無力化を行うのに最適だ。巨大なトランポリン状の植物や、クッション性の高い蔓を瞬時に展開させることで、怪物が攻撃を受けて子供たちを落とした際の安全な受け皿を作り出すことができる。あるいは、睡眠ガスを発生させる特殊な植物を「雨の神」のベールの内側に正確に撃ち込み、抵抗する隙を与えずに無力化するという搦め手も有効だろう。そして、落下してくる子供たちを空中で安全にキャッチし、同時に怪物の巨大な腕を物理的に押さえ込む役割は、フランキーの強靭なサイボーグボディや、フランキー将軍の圧倒的なパワーが担うことになる。力と技が完全に噛み合った一味のチームワークが、絶望的な状況を打破する鍵となる。

勇敢なる海の戦士の指揮と巨人族の共闘

さらに、この救出劇において欠かせないのがエルバフの戦士たちの動向だ。巨大な武器を振り回す巨人族が介入すれば、乱戦となって子供たちに被害が及ぶ危険性があるが、もしここでウソップが戦場全体を俯瞰し、知略をもって彼らを的確に指揮する展開になればどうだろうか。

ウソップにとってエルバフは、長年憧れ続けてきた「勇敢なる海の戦士」の故郷である。その憧れの大地で、誇り高き巨人族たちに的確な指示を出し、共に村の子供たちを救い出すという展開は、ウソップのキャラクターとしての最大のハイライトになり得る。巨人族の戦士たちがウソップの狙撃に合わせて怪物の動きを封じ、連携して被害を最小限に抑えながら制圧していく。それは単なる戦闘の勝利を超えた、種族を超えた深い絆と信頼の証明となるはずだ。

子供たちが握る「鍵」と敵の真の目的

そもそも、なぜイムや世界政府の幹部たちは、わざわざエルバフの子供たちを「誘拐」しようとしているのか。ただの無差別な殺戮であれば、村ごと破壊してしまえば済む話である。生け捕りにこだわるその行動の裏には、世界政府の根幹に関わる恐るべき真の目的が隠されていると考えられる。

例えば、パンクハザード編から続く「巨人化実験」の完成形に至るための重要なサンプルとして、純血の巨人族の子供の強靭な遺伝子が必要とされている可能性。あるいは、彼らの中に古代兵器の起動に関わる血族や、歴史の真実を口伝で受け継ぐ特別な家系の末裔が紛れ込んでいる可能性だ。第1188話における救出劇の過程で、「雨の神」が子供たちに執着する決定的な理由が明らかになるかもしれない。この子供たちを奪還することは、単なる人命救助に留まらず、世界政府の邪悪な計画の根幹を粉砕し、エルバフの未来そのものを守り抜くという極めて重要な意味を持っているのである。

スコッパー・ギャバンの現在とエルバフ参戦の可能性

覇王色覚醒のトリガーとなった伝説の男

サンジが覇王色を覚醒させる決定的なトリガーとなったのは、かつて海賊王ゴール・D・ロジャーの船で主力として活躍した伝説の男、スコッパー・ギャバンの言葉であった。回想シーンの中でギャバンは、サンジの根底にある過剰な自己犠牲の精神を鋭く指摘し、ルフィという底知れぬ器を持つ男を真の海賊王にするためには、彼を支える両翼の男たち自身もまた他者の上に立つ「王」としての圧倒的な資質(エゴ)を自覚しなければならないと説いていた。

この極めて重要な回想が、なぜエルバフ編の佳境、しかも絶対神ネロナ・イム聖との歴史的な頂上決戦が開幕したタイミングで挿入されたのか。それは単なる過去の教えの反芻ではなく、ギャバンというキャラクターが現在のエルバフ、あるいは今後の最終章において極めて重要な役割を担って再登場することの強力な伏線であると考えられる。ロジャー海賊団において、副船長シルバーズ・レイリーと並び「金と銀」に次ぐ「銅」の名を冠するこの男の現在の動向が、ついに明かされる時が来たのだ。

なぜ「今」ギャバンなのか?恩師レイリーとの対比

麦わらの一味とロジャー海賊団の元クルーたちの関わりを振り返ると、そこには彼らの成長に合わせた明確な段階が存在する。偉大なる航路(グランドライン)の入り口である双子岬では船医クロッカスが彼らを出迎え、新世界への入り口であるシャボンディ諸島ではレイリーがルフィに覇気の基礎を叩き込み、彼らを過酷な新世界で生き抜く強者へと育て上げた。

そして今、物語は「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」が眠る最終地点へと最も近いとされる伝説の島、エルバフへと到達した。ここでギャバンが登場することには、物語の構造上、完璧な必然性がある。レイリーがルフィという「船長」の器を育てた師であるならば、ギャバンはゾロやサンジといった「船員(クルー)」たちを、単なる四皇の優秀な部下から「海賊王の両翼」へと引き上げるための、精神的な導き手としての役割を担っているのではないだろうか。サンジの性質を的確に見抜いたそのアドバイスは、ギャバンが麦わらの一味の個々の壁を深く理解し、彼らが次の次元へ進むための試練を見極めていることを如実に示している。

エルバフの地に潜む伝説と直接参戦の可能性

第1188話以降の考察において最も熱い展開は、ギャバンが単なる過去の回想の中の人物として終わるのではなく、現在このエルバフの地に身を潜めており、ルフィたちの危機に直接加勢するというシナリオである。

現在、エルバフには世界の王であるイムが異形の姿で降臨し、巨大な質量兵器や『怨魔剣』といった規格外の暴力を振るっている。さらに、世界政府の最高戦力である神の騎士団や海軍のさらなる介入も十分に予想される。ルフィが上空でイムとの一騎討ちに集中し、ゾロやサンジが各々の敵幹部と死闘を繰り広げている中、広範囲の破壊から弱き者を護るためには、絶対的な実力を持つ第三者の介入が必要となる。

もしそこに、両手に特徴的な斧を構えた初老のギャバンが「レイリーの期待した男たちの戦いぶり、見せてもらおうか」と不敵に笑いながら戦場に現れたらどうなるか。かつてロジャーと共に世界の海を制覇した伝説の覇気がエルバフの大地を揺るがし、世界政府の強大な軍勢を単騎で押し留めるような圧倒的な無双劇が描かれれば、エルバフ編のボルテージは最高潮に達するだろう。

「海賊王の船」の完成を見届ける最後の番人

また、ギャバンがエルバフにいる理由として、彼がロジャーから「ある重大な使命」を託されてこの島で待ち続けていたという可能性も考えられる。ロジャーたちは世界の真実を知りながらも、「早すぎた」ために世界をひっくり返すことができなかった。だからこそ、次にジョイボーイの意志を継ぐ者が現れた時、その者が率いる一味が「真の海賊王の船」として完成しているかを見極める最後の番人として、ギャバンはこの地で彼らを待っていたのではないだろうか。

サンジの覇王色覚醒は、ギャバンにとって彼らがついに「合格点」に達したことの証明である。第1188話において、ルフィが己の「自由」を叩きつけ、ゾロとサンジが完璧な勝利を収めた時、物陰からその戦いを見守っていたギャバンが静かに盃を傾け、ロジャーに向けて「お前の待っていた男たちが、ついにここまで来たぞ」と語りかける。そんなエモーショナルな情景が描かれることで、麦わらの一味は名実ともにロジャー海賊団の影を越え、歴史上最強の海賊団へと完成の時を迎えるのである。

イムが操る漆黒の質量兵器と能力の源泉

空を裂く死の錐(ドリル)と規格外の破壊力

ギア5の姿で上空に待機していたルフィに対して放たれた、イムの恐るべき一撃。それは、これまでの『ONE PIECE』の戦闘において誰も目にしたことのない、極めて異質な攻撃であった。イムが指先で小さな鐘を鳴らすと、空中の空間そのものが歪み、独特の擬音と共に巨大な錐(ドリル)状の漆黒のエネルギー体が突如として顕現したのである。

一直線に射出されたこの兵器は、単なる光線や覇気の放出といった類のものではなく、強烈な「質量」を伴っているように描かれていた。ルフィは間一髪でこれを回避することに成功したものの、その一撃が通り過ぎた余波だけでエルバフの巨大な樹木群が跡形もなく消し飛ぶという凄まじい惨状が広がった。対象を焼き切るのではなく、物理的に空間ごと抉り取るようなその規格外の破壊力は、世界の王が持つ「一切の反抗を許さない絶対的な武力」を読者の脳裏に強烈に焼き付けた。

「怨魔剣」に見る意思を持つ力と儀式的な発動

この巨大な錐状の質量兵器の正体を考察する上で重要な手がかりとなるのが、ロキの処刑に用いられた『怨魔剣(スティグマ)』と、それに付随していた「意思を持つ喋る黒炎」の存在である。イムが操る力は、いずれも底知れぬ闇のように漆黒であり、生命の光を喰い尽くすかのような禍々しさを放っている。

通常の悪魔の能力者や覇気使いが自身の気合いや動作をトリガーにして技を放つのに対し、イムの攻撃プロセスは極めて特殊だ。「鐘を鳴らす」という無機質で儀式的な動作を合図として、虚空から直接凶器を召喚・射出している。このシステムは、彼が個人の肉弾戦に頼る戦士ではなく、万物を俯瞰して裁きを下す「神」としての超越的なポジションにいることを示している。自身の体からエネルギーを放つのではなく、別の次元、あるいは世界のシステムそのものから「死の質量」を引き出しているかのような不気味さが、この力の最大の恐ろしさである。

古代兵器ウラヌスの局地運用か、悪魔の能力の始祖か

では、この漆黒のエネルギーと空間を歪める召喚能力の源泉は一体何なのか。考えられる可能性は大きく分けて二つ存在する。

一つは、これが天空に関わる古代兵器「ウラヌス」の局地的な運用であるという説だ。かつてルルシア王国を地図上から消し去った際、上空に巨大な影と無数の光の矢が降り注いだ。あの島全体を消滅させるスケールの兵器を、「マザーフレイム」などの動力を用いて極限まで圧縮・小型化し、対個人用の不可避の暗殺兵器として空間転移させているのではないかという考察である。出現時の空間が歪む描写は、遥か彼方のマリージョア(あるいは上空)から兵器のエネルギーを直接戦場へ転送しているシステムだとも解釈できる。

もう一つの可能性は、イム自身が持つ「悪魔の実」の能力そのものであるという説だ。漆黒の外套の下から不気味な角を突き出し、光輪を背負うその異形の姿は、明らかに何らかの幻獣種、それも神や悪魔に直結する始祖的な能力が覚醒していることを示唆している。ヤミヤミの実のさらに上位に位置するような、空間や重力、あるいは「無(虚無)」そのものを操る絶対的な能力。意思を持つ黒炎を生み出せることからも、古代兵器という機械的な力だけでなく、イム自身の生命や魂と深く結びついた「海の悪魔」の根源的な力である可能性は極めて高い。

ギア5の「空想」を殺す絶対的な「秩序」の圧力

第1188話においてルフィが直面する最大の課題は、このイムが操る「理不尽な質量の暴力」をいかにして攻略するかという点にある。ルフィのギア5は、「空想のままに戦う」という世界で最も自由な能力であり、雷を掴み、大地をトランポリンに変え、敵の攻撃すらもゴム化して無効化してしまう規格外の柔軟性を持っている。

しかし、イムが放つ漆黒のドリルや怨魔剣は、そのゴムの自由を真っ向から否定する「絶対的な秩序」の象徴だ。もしあの黒炎がゴムに引火して消えなかったら、あるいは錐状の兵器がゴムの反発力を無視して空間ごとルフィを貫いてきたとしたら、これまで無敵を誇ったギア5の戦法は根底から覆されることになる。自由を体現する純白の太陽神と、抑圧と死の質量を操る漆黒の絶対神による、相反する「概念」同士の極限の生存競争から目が離せない。

エルバフの戦士たちの決断と「太陽の神」への帰依

誇り高き巨人族の目の前で起きた「神の暴挙」

エルバフの戦場はかつてないほどの激震に見舞われた。世界の頂点に君臨するイムが突如として降臨し、巨人の王であるロキを無慈悲に処刑したという事実である。ロキは強大な武力と恐怖によって国を支配しようとした暴君であり、多くの巨人族にとって手を焼く存在であったかもしれない。しかし、彼は紛れもなくエルバフの王族であり、誇り高き戦士の国の象徴の一人である。

その自国の王が、他所から現れた自称「世界の神」によって虫けらのように蹂躙され、命を奪われようとしている光景を目の当たりにした巨人族たちの心中は、いかばかりだろうか。エルバフの戦士にとって「誇り」は命よりも重い。世界政府の最高権力者が直接彼らの大地を踏みにじり、絶対的な暴力を見せつけたこの瞬間、巨人族の心の中に燻っていた世界政府への潜在的な恐怖や反発は、決して消えることのない明確な「殺意」と「反逆の炎」へと変わったはずである。

「ジョイボーイ」を拒絶したルフィに宿る真の太陽

怒りに震えるエルバフの戦士たちの頭上に、もう一つの決定的な光景が広がっていた。それが、ギア5の姿でイムと対峙し、過去の歴史の枠組みに閉じ込めようとするレッテルを真っ向から拒絶したルフィの姿である。

「俺はルフィだ!!」と己の個と自由を声高に叫んだこの咆哮は、太陽の神「ニカ」を古くから信仰してきた巨人族の戦士たちの魂を激しく揺さぶるものとなるだろう。彼らが待ち望んでいた「太陽の神」とは、過去の伝説をなぞるだけの退屈な救世主などではない。他者からの抑圧や押し付けられた宿命を笑い飛ばし、ただ己の信念と自由のために強大な敵に立ち向かう、その無軌道で純粋なエネルギーそのものなのだ。ジョイボーイという称号すら蹴り飛ばし、今この瞬間を最も自由に生きるルフィの姿にこそ、エルバフの戦士たちは真の「ニカの再来」を確信するに違いない。

エルバフ全軍の蜂起!世界政府への全面戦争

第1188話において予想される最も熱い展開は、このルフィの生き様に呼応する形での「エルバフ全軍の蜂起」である。これまで混乱状態にあった巨人族の戦士たちが、ドリーやブロギーといった歴戦の英雄たち、あるいは氷の牢獄から解放されるであろうシュリ王女を新たな精神的支柱として、完全に一つにまとまる瞬間だ。

彼らはもはや、傍観者でも被害者でもない。「我らが神に仇成す者どもを、この誇り高き大地から一匹残らず駆逐せよ!」という鬨の声と共に、世界最強の武力と称される巨人族の軍隊が、世界政府の幹部たちに向けて一斉に武器を掲げる情景が目に浮かぶ。イムがどれほど強大な質量兵器や神の奇跡を持っていようとも、大地を揺るがす数万の巨人族による怒りの決死突撃を完全に抑え込むことは不可能に近い。これは単なる一海賊団の戦いから、世界最強の独立国家が世界政府に対して明確に牙を剥く「巨大な戦争」の始まりを意味している。

麦わらの一味との共闘が描く新時代の夜明け

さらに、サンジの覇王色覚醒やゾロの圧倒的な剣技を目の当たりにした巨人族たちは、ルフィだけでなく彼を支える両翼の男たち、そして麦わらの一味全体が、真に新しい時代を切り拓く「王の集団」であることを深く理解するだろう。特に、自らの危険を冒してまで子供たちを護り抜こうとするサンジの姿勢は、戦士たちの信頼をより一層強固なものにするはずだ。

第1188話は、抑圧された歴史を背負う巨人族と、最も自由な海賊である麦わらの一味が、真の意味で魂の底から結びつき、世界を覆すための「最強の同盟」を結成するカタルシスに満ちたエピソードとなる。ルフィが因縁を拒否したからこそ、エルバフの戦士たちは「過去の使命」のためではなく、目の前で共に血を流してくれる「ルフィたちとの未来」のために命を懸けて戦うのだ。

「海賊王の両翼」の完成がもたらす麦わらの一味の覇権

覇王色を宿す両翼!ロジャー海賊団を凌駕する最強の布陣

サンジが覇王色を覚醒させた事実は、彼個人のパワーアップという枠を遥かに超え、『ONE PIECE』の物語全体、特に「麦わらの一味」の歴史的な立ち位置を根底から書き換える極めて重大な意味を持っている。すでにワノ国編においてゾロが覚醒させているため、これにより麦わらの一味は、船長であるルフィだけでなく、彼を支える二人が共に「王の器」を持つというとてつもない覇王集団へと進化したのである。

これは、かつて世界を制覇したロジャー海賊団や、ロックス海賊団といった歴史に名を残す伝説の巨大勢力と完全に肩を並べる、あるいはそれをも凌駕する「最強の布陣」が完成したことを意味する。四皇と呼ばれる巨大な海賊団であっても、船長以外に複数の覇王色使いを抱える組織は極めて稀だ。新世界における激しい覇権争いの中で、ゾロとサンジという二人の覇王がルフィの両脇を固めているという事実は、世界政府や海軍、そして他の海賊たちに対して「次代の海を統べる絶対王者」であることを強烈に知らしめる絶望的な脅威となる。

個の独立と「王としての従属」が描く真の信頼

ルフィを真の頂点へと押し上げるためには、彼に守られるだけの従者ではなく、自立した強烈なエゴと覇気を持つ「個別の王」たちが、自らの意志でルフィを神輿として担ぎ上げる必要がある。第1188話以降の展開で注目すべきは、この「王の器」を持つ両翼が、いかにして戦場を支配するかである。

西の村でゾロが見せたサンジへの絶対的な信頼は、単なる仲間意識を超えた、王と王が互いの実力を認め合う阿吽の呼吸だ。ゾロが外周を地形ごと叩き斬り、サンジが中心部で覇王の黒い稲妻を放ちながら弱き者を護り抜く。船長ルフィの助けを一切必要とせず、両翼だけで巨大な戦局を完全にコントロールし、敵の幹部陣を蹂躙していく姿が描かれることで、麦わらの一味の「組織としての完成度」が最高潮に達するカタルシスを味わえるはずだ。

戦場を支配する覇王のカリスマと巨人族の先導

さらに、両翼の覚醒は、現在大混乱に陥っているエルバフの戦士たちを束ね上げるための決定的な「旗印」としての役割も果たす。絶対的な指導者を失ってしまった巨人族たちにとって、目の前で圧倒的な気迫を放ち、理不尽な暴力から自分たちの村や子供たちを命懸けで護ろうとしてくれる二人の姿は、新たな英雄として深く魂に刻み込まれることだろう。

通常、覇王色の覇気は周囲の雑兵を気絶させる威圧の力として描かれるが、真の覇王が放つ気迫は、時に味方の戦意を極限まで高揚させる「カリスマ」へと転化する。第1188話において、サンジの黒い稲妻やゾロの鬼気迫る剣幕に当てられたエルバフの戦士たちが、共に世界政府の軍勢に向かって突撃を開始する胸熱な展開が予想される。麦わらの一味の両翼は、単なる最強の戦闘員から、数万の巨人族の軍隊をも束ねて先導する「戦将」へとその役割を拡大させるのである。

「大船長」への道を切り拓く最終章の象徴的エピソード

ルフィは現在、上空で世界の王ネロナ・イム聖と、歴史を揺るがす規格外の頂上決戦を繰り広げている。彼が「ジョイボーイ」という過去の宿命を真っ向から拒絶し、あくまで「ルフィ」という一個の海賊として神に挑んでいるその眼下で、彼の仲間たちもまた、誰の庇護も受けない「王」として大地の戦場を完璧に制圧していく。

第1188話は、この上空と地上の戦況が完璧なシンクロを見せるエピソードとなるだろう。船長が世界の支配構造そのものをぶっ壊している間に、両翼が世界政府の残党や幹部たちを一掃し、エルバフという最強の国家を味方に引き入れる。これこそが「海賊王の戦い方」である。ゾロとサンジの無双劇は、麦わらの一味がもはや単なる冒険者の集まりではなく、世界を根底からひっくり返す巨大な戦の「核」へと成長したことを証明する、最終章において最も重要な通過儀礼となるのだ。

-3.ワンピース『ONE PIECE』

場面:扉絵 キャラ:ヴィンスモーク家(アヒル)
展開:ジェルマ66の家族構成をアヒルの群れに見立てた象徴的なイラスト。サンジを暗示する黒いアヒルに父親や兄弟の特徴を持つアヒルが迫る中、レイジュの特徴を持つアヒルが身を挺して保護するように立ち塞がる様子が描かれている。
場面:氷の牢獄と軍子(シュリ)の封印 キャラ:ロキ、軍子(シュリ)、麦わらの一味
展開:戦場に巨大な立方体の氷塊が落下。これはロキの能力によるものであり、異常な硬度を持つその氷の中には軍子(シュリ)が凍らされ閉じ込められていた。麦わらの一味の攻撃も通用しない氷の牢獄であったが、ロキ自身が胸に深い傷を負って吐血し倒れ込んだことで、氷塊が徐々に溶け始める異変が発生する。
場面:絶対的処刑「怨魔剣」 キャラ:ネロナ・イム聖、ロキ
展開:負傷したロキに対し、イムの容赦ない処刑プロセスが発動する。イムはロキの胸元(古傷のある箇所)に意思を持つ「喋る黒炎」を付着させて的を形成。「怨魔剣(スティグマ)」と呼ばれる巨大なオーラの剣を射出し、的となったロキの急所を正確に貫いて処刑を執行する。
場面:漆黒の巨大な追撃 キャラ:ネロナ・イム聖、ルフィ
展開:ロキ処刑の爆発直後、イムが小さな鐘を鳴らして合図を送る。独特の擬音と共に空中に巨大な錐(槍)状の漆黒のエネルギー体が出現し、ギア5状態のルフィへ向けて一直線に射出される。ルフィは異常な身体能力で間一髪これを回避する。
場面:西の村の攻防 キャラ:ゾロ、ソマーズ
展開:西の村周辺で、ゴーグル姿のゾロと薔薇の装飾をつけた敵幹部ソマーズが対峙。ソマーズはかつての仲間(老剣士)を始末したことを示唆し、地面から無数の巨大な棘を隆起させる広範囲攻撃を放つ。ゾロは冷静に回避し、サンジも村へ向かっている事実を告げて敵の計画崩壊を宣告する。
場面:雨の神の蹂躙と戦況分析 キャラ:サンジ、雨の神、村の母子
展開:村の中心部で「雨の神」と呼ばれるベールを被った巨大な女性型の怪物が子供たちを無差別に誘拐。サンジは高所から救出の困難さを論理的に分析するが、母親たちの悲痛な涙を見過ごせず、自身の騎士道精神に従って乱戦への介入を決意する。
場面:空中での死闘 キャラ:サンジ、キリンガム
展開:乱入したサンジが、ガスマスクと三叉槍を持つ四足歩行の敵幹部キリンガムと空中戦を展開。キリンガムはサンジの物理的な耐久力を認めつつも、「頑丈さ」と「真の不死身」は別物であると指摘し、限界を突く猛烈な連続攻撃を仕掛ける。
場面:覇王色の覚醒と過去の導き キャラ:サンジ、キリンガム、スコッパー・ギャバン