3.ワンピース『ONE PIECE』

ワンピース1155話ネタバレ ロックス『おれは戻ってくるぜ』花の部屋に侵入者

『おれは戻ってくるぜ』

聖地への侵入に成功したロックスは最深部の花の部屋まで辿り着きイムと出会っていた。伝説のチームロックス海賊団の立ち上げ秘話も。際立つロックス個人の戦闘力。当然ではあるが圧倒的に強い。後の名だたる猛者を束ねていたというのも説得力がある。この出会いが王子ロキを導く。

ここまでの流れ

世界政府とエルバフの遺恨が匂わされる中で危険すぎる男がエルバフへと現れた。言うまでもなくこれはターニングポイント。ロックス海賊団結成前、後に名を残す4人はエルバフに何をもたらしたのか?

63年前にエルバフには天災が続き飢饉へと陥った。知らせを聞いたハラルドが帰還し、援助要請を受けた人間族達もエルバフへ押し寄せ救われた
エストリッダはハラルド帰還の1日前に命を落とす。エストリッダの兄がハラルドに代わりロキの世話をしていたがこちらは冥界で命を落とした。
イーダは冥界で酒場を開いた。おそらく移住した形。
寵愛を受けなかったロキは愛を諦めて荒れた。国や人々を傷つけて虚しさは募り自ら冥界へと転落しても死ねずにいた
ロックス、ニューゲート、ステューシー、シキが冥界に現れる。目的はハラルドにある。

正妻エストリッダは死に絶えた。
イーダは冥界に移り酒場を営んでいるがまだ生きている。もちろんハラルドも。
ここから14年前までのトレースとなる。光を見出せないロキの前に現れたロックスがどう導くのか。

◉◉ワンピース1155話速報 『ロックス海賊団』◉◉

語り継がれる事すら減ったあまりにも危険な海賊団。ハラルド、ロキといったエルバフ編の主人公を差し置いてまたもやロックス回。

世界の歴史的にもポイントとなる56年前の時系列。天竜人(世界貴族)の本拠地である聖地マリージョアでロックスは何を犯したのか。ハラルドとの出会いもけっして綺麗なものではなかった。

ロックスとハラルドの関係性はかなり清々しい。
ロックスが一方的にエルバフへ攻め入ったのかと思いきやきちんと互いにリスペクトしている。

速報
ロックスは剣術が得意。周囲を吹き飛ばす。
ロックスは世界会議の舞台で王5人を誘拐
パンゲア城に侵入しイムと交錯していた
ロックスはデービー・ジョーンズのファン
過去編に軍子の登場。花の部屋にいたキャラと同じ?
ロックスの仲間が判明。デービーバックファイトで集めた猛者達

海軍大将の殺害が先立っていたが加えて暴挙が明らかに。さすがはティーチの父ながらの振る舞いだ。

タイトルは『ロックス海賊団』
エピソードオブロックスと言える様な豪華な内容。伝説のルーツが紐解かれる。

エルバフにやってきたロックスの取り巻きとして首領・マーロン、ガンズイ、王直の3人が追加で披露された。

表紙、巻頭カラーで掲載
連載28周年突破記念でルフィづくし
ギア2、ギア3、ギア4、ギア5がそれぞれ描かれた。

ロキとロックス

絶望するロキの前に現れたロックス
どうやらロキにとってはロックス達が初めて見る『チビ人間』のようだ。
ハイしか答えを許さないロックスの質問に対して普通に返すロキ。

ここはエルバフ
親父(ハラルド)はいない

ロキが息子だと知り強引にコンタクトをとろうとする。ロキに大怪我をさせればハラルドが飛んでくるという‥

容赦なくロキに斬りかかって見せるロックスだった。
自身より強い男の存在にロキの心境にも変化が現れる。

ロックスの剣術

ロジャーが生身で世界を制したがロックスについては能力者であるという見方が多かった。特にティーチとの親子関係が明らかになり『ヤミヤミの実』の前任者であるという説も現実味を帯びて来た。

ロックスの剣技はまるで巨大なハンマーや砲撃のように周囲の全てを吹き飛ばす事で有名だった

それに反して披露されたのはロックスの剣術だ。ナレーションでしっかりと裏付けされる事で説得力も増している。直接斬るというよりは剣を振るう事で周りに衝撃を生み出している様。ゾロなどの剣術とは少し違うイメージ。巨大ハンマーや大砲の様な衝撃。

この時点でのロックスは『生身』だったのかもしれない

これはこれでかっこいい。
もはやワンピースにおける海賊のイメージ像には定番となっているが生粋の剣士の様なハマり様だ。
やはりティーチと比べてスタイリッシュだ。

剣技というワードはミホークの懸賞金判明時にも使われていた。

『鷹の目のミホーク 元王下七武海にして四皇赤髪に勝る剣技』

ロックスの件でまた作品中の剣士の評価が一新されるかもしれない。

誘拐

海軍や世界政府も戦力を集結させる世界会議。加盟国各国から要人達が参加するとなれば当然の布陣。
警戒も高まるこの舞台で早速ロックスは暴挙に出る。

国王の誘拐だ。ロックス単身で5人もの王を攫ってみせた。

先の世界会議編(現代)でも革命軍達の潜入に始まり様々な問題が起きていたがロックスの暴れ方も相当だ。それだけの力も備えている。当然ながら海軍やサイファーポールはこのイカれた男の対処に追われるハメに。

花の部屋

世界会議編で初披露された花の部屋。召使いと共に蝶と戯れるイムのシルエットが浮かんでいた。
今回ハラルドの過去編で描かれたロックスのエピソードでも花の部屋へ
ロックスと世界の黒幕イムは遭遇していた。

ロックスは攫った王の命を交渉材料にしようとしていた様だ。しかしこれに全く動じないイム。

『王達の命などムーには何の脅しにもならぬぞ』

歴史上
後にも先にも初めての事件
聖地の最深部『花の部屋』へ侵入者

いつの間にか現れた様に堂々と地面に座っているロックス。この誘拐は司法取引が目的ではなく混乱を起こすためのきっかけに過ぎない。
眼前には世界の黒幕イムと召使いの女性(おそらく軍子)

ロックスは自分をデービー・ジョーンズの崇拝者であると語り、それ以上の事は何もせず、出来ない事も知っていた。

そしてイム対して言い放つ。
宣戦布告ともとれる様な言葉

おれは戻って来るぜ
ここへ

イム ロックス

まるでいつでも容易く来れる様な言いぶりだ。マリージョアへの侵入もさることながらパンゲア城内、さらには花の部屋までたどり着くのは並大抵の事ではない。ましてや今は厳戒態勢の世界会議期間真っ最中。

ロックスの単独犯である事を考えれば元々が王族で世界会議参加権も持っており招待されて聖地へ入りそこから反乱を起こしたなんてパターンもあるか?
いずれにせよロックスは侵入手段を持っている。

花の部屋は元より聖地マリージョアは陥落こそ免れても作品内でかなり襲撃を受けている。赤い土の大陸の断崖絶壁や海軍達の警備含めて盤石とは言い難い地になってきた。

とはいえロックスの見立て通り。この時暴れ回ったとしても制したのは世界政府だろう。単騎である事も含めてマリージョア陥落には好機ではなかった。

軍子

仮面を付けてはいるが修道女の様な風貌は軍子?

若い女性に見えた軍子。年齢以外にもとにかく謎の多いキャラクターではあるが最低でも56歳であると確定した。この時点でも20代の若い女性に見える。彼女の歳の取り方にはやはり秘密がありそうだ。

花の部屋にいた召使いの女性のイメージイラスト。軍子と同じ様にオッドアイを持っている。花の部屋から出る事のできないイムの代わりに媒体となる軍子が聖地の外に出ていくというパターンだろうか。

SBSで判明したばかりだが軍子はマンマイヤー家の家系

ハラルドと世界政府

ロックスと同じ様にマリージョアへ潜入したハラルド。
こちらも世界政府とこじれていた。

交渉は決裂。侵入した事を咎められ、それどころか王誘拐(ロックスの犯行)の濡れ衣も着せられ追われている。身体に火が燃え移りながらも必死に逃げるハラルド。

巨人族より更に大きなハラルドは天竜人からも好奇の目で見られており捕まれば奴隷になるのは必至。

そして走り回る中で真犯人のロックスを見つける。自身の無罪を証明する為にロックスを捕まえにかかるハラルド。

対するロックスのハラルドの印象は『田舎者』

ここから衝撃的なファーストコンタクトへ発展。

ハラルドとロックス

本来ならば非加盟国の王ハラルドが世界会議が催される聖地マリージョアへ踏み入る事は叶わない。それでも友人の王族に頼み込んで兵士として潜入したハラルド。

ここで後に悪名を轟かせる最強の男ロックスと出会う。
現代でもイムの爆発的な覇気、ゾロやギャバンの覇王色が話題となったばかりだが、2人の衝突もバリバリ無しでは語れない。既に王の品格が備わるハラルドと大悪党ロックス初遭遇から圧巻だ。

当然古代巨人族のハラルドが体格では上回っているが攻撃だけを切り取れば全く退けをとらない。作品でも屈指の覇気を帯びた攻撃の衝突。天割れの演出こそないが凄まじい。

半径5キロにも及ぼうかという被害範囲。ここから後の時系列でロジャーとニューゲートが見せた離れ業の様だ。
聖地マリージョアへ甚大な被害を持たらした。

神の騎士団や五老星が稀なパターンで天竜人の殆どが耐久性、戦闘力に乏しい。相当の天竜人達が犠牲になっているのではないか?

大喧嘩ではなくどこか楽しそうな2人。少し剣を交わしただけでも互いの人柄が読めたのだろうか。ここで互いに自己紹介。名を名乗る。

意外にもロックスはハラルドを気遣った。捕まって奴隷にならぬ様に交戦中に敢えて街を狙った。

そして結局は2人とも聖地マリージョアを無事に脱出。これだけの騒ぎを起こしておきながら堂々と逃げ帰ってみせた。普通ならば困難な赤い土の大陸の断崖をも軽々と飛び越えるハラルドに驚きっぱなしのロックス。

悪党と関わる気はさらさらないハラルド王だが半ば強引に再会の約束をこじ付けたロックス。生きていたならまた会おうと故郷エルバフの方角を確認した。

海賊としてのロックス

時系列が錯誤しているが世界会議潜入時点でのロックス・D・ジーベックはあくまで単騎での動き。

護送船襲撃

世界会議から時を経て
聖地マリージョアへ向かう大口の『天上金』を載せた船を襲撃
更に正義の門を破壊し再び逃走
この資金と船を元手にロックスは海賊稼業に手を染める

まるで現代の革命軍のムーブ。革命軍も天上金含むマリージョアへの物資調達を断ち聖地を飢餓状態へと追い込みダメージを与えている。
各地での襲撃は計画的で組織的な犯行。これから世界政府を打つ為の布石だ。

対してロックスは軍資金と船が狙い。彼らしい強引な手段。大々的に指名手配されながらも略奪行為が激化していく。

単騎でも海軍大将を討ち取るほどの実力が既にあったロックスは構成員を集めて、活動資金を得て組織的に暴れ出す。やはり動き的には現代の黒ひげ海賊団に近いだろうか。

ちなみに世界会議でロックスが殺した海軍大将の名前は判明しなかった。救命処置も虚しく生き絶えた。

ロックスの動向は常に世界政府に対して批判的。
ここから標的は世界政府ではなく海賊船へと移行していく。手配書を片手に目ぼしい海賊を引き入れようと船を襲いデービーバックファイトを仕掛けた。

この時点でロックスは海賊旗を掲げてはいない。

デービー・ジョーンズ

久しぶりに聞くこの名前。
古来に実在した強欲な海賊
『デービー・ジョーンズ』

どちらかと言えば人物名よりも『デービーバックファイト』というゲームの方が先行している。
銀狐のフォクシー率いるフォクシー海賊団との交戦でルフィ達も巻き込まれ危うく一味を奪われるところだった。
複数フェーズのゲームで仲間を賭けて戦う。

このゲームの由来となっているのがデービー・ジョーンズだ。深海の海賊デービー・ジョーンズに誓って賭けの履行は絶対に行われる。そしてゲームの発祥の地こそ現代の海賊島ハチノスというのが有力だ。

以下はロビンによって語られたデービー・ジョーンズの情報。

・悪魔に呪われて深い海底に今も生きているという昔の海賊
・海底に沈んだ船は甲板長だったジョーンズのロッカーにしまわれている

ロックスもジョーンズに倣うように仲間を増やしていった。6人が加わりチームとして色濃くなっていく。
ガンズイとマーロンは完全初登場となる。SBSなど含めて触れられていない。悪党の寄り合いとされているがそれぞれ役職も記されている。

ロックス海賊団の始祖
極道 シキ
科学強盗 ミス・バッキン
西の海のギャング 首領・マーロン
海賊 エドワード・ニューゲート
海賊教祖 王直
密輸海賊 ガンズイ

ロックスの他にこの6人が海賊団の礎となる。ロックスが目星を付けてデービーバックファイトで獲得した。仲間の中にはあの『王直』の姿も。(ビジュアルが判明して嬉しい反面‥これじゃない感も強い)むしろカリブーに似ている様に見える。バッキンもショートヘアがよく似合う美女。シキは極道と位置付けられている。

王直

ロックス海賊団に在籍していた猛者として名前だけ登場している。銀斧やキャプテン・ジョンと共に謎多き海賊。海賊島ハチノスの元締めとして君臨していたが黒ひげ海賊団のティーチに討たれてその座を奪われた。

銀斧、ジョン、リンリン、カイドウについては今回出番無し。

ハチノスとは

現在も無法の島として存在しているハチノス。ティーチ達が占拠した事やロックスの始まりとなった事で様々な注目を浴びていた島。
ロックス海賊団の構成員より改めて言及された。

ハチノスについて

もともとは流刑島で別名海賊島と呼ばれていた。
各国の監獄でも手に余る凶悪犯達が島流しにされる島
食糧もなくただ死を待つだけの無人島
近年、凶悪犯達が生き残って徒党を組み始めた
ハチノスには金鉱脈があった
闇の組織が手を貸して罪人達は巨万の富を得た

世界から隔離された島流しの終着点。いわゆるゴミ溜め。しかしながら金脈が発見された事でこの地に価値が見出された様だ。金に目をつけた闇の組織によって悪党達が息を吹き返してしまった。

ハラルドとロックスの再会

時系列は世界会議より8年後
今より48年前に戻る。
ハラルド不在時にエルバフを訪れたロックスの一味だが王城のアウルスト城へ招待されていた。

結局、ロキがケガしたとの報告を聞いて急遽エルバフへと戻って来たハラルドだった。ロキにしてもこれは予想外。(ロックスがロキを傷つけた事実はバレずに冥界の崖から落ちた事になっている)

再会早々にロックスはハラルドを仲間に誘う。
しかしながら既に悪名轟くロックスと手を組めばこれまで築いた他国への信頼も失落してしまう。
ハラルドとしても世界政府との距離や方法を模索している様だ。

対してロックスの野望は『世界の王
海賊島ハチノスを拠点に
海軍を殲滅、聖地を陥落させる

永遠に続く権力はない
世界を獲る

国王の立場を盾にするハラルドに対しても構わないと押すロックス。

行こうぜハラルド
おれとお前が組めば無敵だ

この会談をこっそりと聞いていた王子のロキはロックスの考えに賛同し憧れへと変わっていった。

結局ここから4年間、幾度と誘われたハラルドだが最後まで乗る事は無かった。ハラルドを待つ事なくロックスの一味は作戦決行へ。ようやく海賊旗を掲げて『ロックス海賊団』となる。

ゴッドバレー事件で一味が壊滅したのが38年前。
ここから6年間『ロックス海賊団』が世界を恐怖に陥れる。

ロックスはエルバフを戦力として欲するのではなくハラルドという1人の巨人族に対して評価している。本当にハラルドとロックスが手を組めたならば聖地はこの時点で陥落していただろう。

1155話で判明した時系列
56年前 世界会議へハラルドとロックスが侵入
56年前~ マリージョアへ向かう船を襲い天上金と船を奪う。これがロックスの軍資金に。以降は海賊稼業へ
48年前 エルバフにロックスの一味がやってくる。この時点では悪党の寄り合い。
44年前 ロックス『海賊団』として旗を掲げて世界へ

後に海賊王と呼ばれたゴール・D・ロジャーよりもよっぽど『海賊王』という言葉が似合うロックスのエピソード。情報が先行していたが改めて描かれるとかなり印象が変わってきた

ロックスの手配書

世界的な犯罪者ロックスの懸賞金額が判明する事は無かった。しかしながらその手配書が部分的に描かれた。
注目すべきはその顔写真。
構図がまるでバギーの手配書だ。息子説はまだ消滅していない?尾田先生の遊び心を感じる構図だ。
ティーチの兄弟なんてパターンもあるだろうか?

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