世界貴族(天竜人)と対峙する上で必要なスキルが浮き彫りになってきた。能力バトルの前に不死身を攻略しなければ話にならない。覇王色の位置付けも更に高くなった。ヤーさんからヒントを授かりいざ陽界へ。
やたらとエルバフに絡むシャンクスの名前もマリージョア決戦の布石か。
1152話 まとめ |
神の騎士団攻略の鍵は覇王色 |
ゾロは覇王色が開花している |
ロキも覇王色を開花している |
ロキはエルバフの死刑囚 |
ルフィがロキを仲間に勧誘 |
ロキは14年前に兵士113人を殺害、ハラルド王を殺害、ヤルルに瀕死の重症を負わせた |
ハラルド王はマリージョアに出入りしていた |
ハラルド王は数人の兵士に刺されて死亡した |
14年前の事件が起こる前にロキとヤルルはハラルドに呼ばれていた |
14年前何者かがエルバフ王家に伝わる禁断の悪魔の実を盗んだ |
ハラルドは45歳で国王の座についた。当時はクズ扱いされていた(109年前) |
ハラルド王殺害時にシャンクスはエルバフに滞在しており、ギャバンと一緒にいた |
シャンクスはハラルドに会おうとしていた |
シャンクスの左腕には謎の紋様があった |
陽界のカットは0。冥界のルフィ達の様子と待望のエルバフ回想編がスタートした。ここから2話ほどは回想のフェーズとなるだろうか。
ワンピース1153話 シャンクスの左腕と五芒星
ワンピース作品第一話で討たれておりその後は様々な予想や考察が飛び交った『シャンクスの左腕』。象徴的なシーンでもあるが物語が進むにつれて別の意味があったのではとも言われてきた。
いくら海王類が相手、ルフィを守るギリギリのタイミングだったと言えどシャンクスの実力を考えれば腕を失うほどの最悪は避けられたはずだ。
この近海の主も10年後17歳となったルフィがあっさりと倒している。
物語の都合上は後から覇気などの要素や強敵が出てきた為に仕方なかったという声もあれば、わざとシャンクスが腕を差し出したなんていう深読みした意見も良く見かけた。
シャンクスの左腕 |
12年前 |
シャボンディ諸島でレイリーと再会した時には左腕は無かった |
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12年前 |
近海の主に左腕を喰われた。ルフィの窮地を救った。当時のルフィは7歳。 |
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14年前 |
エルバフに滞在しギャバンと風呂に浸かっている時には左腕があった |
12年前という時系列は判明しており、後にこの時のシャンクスが27歳である事も触れられていた。
作画ミスは多方面でお馴染みであるがシャンクスと言えば左腕が無い描写がデフォ。
ロジャー海賊団在籍時、バギーと並んでいる幼い時の描写でしか健在な様子はほとんど触れられていない。
24年前のロジャー処刑〜フーシャ村に滞在していた2年前の期間は意外と情報が少ない。
そんな中で今回は14年前という時系列でシャンクスの情報が触れられた。この時『25歳』
エルバフは陽界。ギャバン宅にて一緒に風呂に浸かるシャンクスには左腕が描かれている。そしてこれが間違いでは無い事は一目瞭然だ。
明らかに意図して紋様、刺青が描かれているからだ。
不鮮明ではあるが尾田先生から討たれたヒントと見て間違いない。(ちなみにもう一つのトレードマークである左目の三本線の傷はこの頃からついている)
そしてロジャー海賊団時代の描写にもこの紋様は描かれていない。この頃から尾田先生の構想が間に合っていたかは疑問だがシャンクスがどこかのタイミングで入れたと思われる。ロジャー海賊団解散後の事だろう。
これにはどこか見覚えのある読者も多いはず。同じエルバフ編で初登場となった神の騎士団 ソマーズ聖の腕にもよく見ると紋様があったのは記憶に新しい。
ソマーズ固有のものにも見えるがこれが世界貴族特有の紋様なのではとも囁かれていた。特に関係性がありそうなのはニキュニキュの実にも並ぶ超強力な移動術『五芒星(アビス)』
マリージョアを起点にエッグヘッド、エルバフへと瞬時に移動し帰還する事も可能な世界政府の誇る特殊技術だ。
細かなルールは判明していないが際限なく飛べるのであれば頂上戦争やニカの能力覚醒などこれまでの大事件も大概は解決出来たはず。このタイミングで出たからには使用に関する条件も存在するだろう。
その一つがソマーズの腕にあった紋様だ。
これが五芒星を通る為の通行手形とも考えられる。シャンクスはマリージョアには戻らないという決意と自身の血筋を呪って腕を差し出したのかもしれない。
また別枠ではあるが天竜人のマークと言えば竜の蹄と呼ばれるシンボルマークの印象が強い。奴隷に対してのマーキングにも使われてる忌まわしき紋様だ。
そして形的にはどちらかと言えば世界政府のマークに似ているだろうか?
既出ではあるが天竜人には『証明チップ』なるものも存在している。ドンキホーテファミリーが移住した際にはこのチップを回収させられていた。
ワンピース1153話 エルバフとシャンクス
14年前にエルバフを訪れたシャンクスと既にエルバフに移住してリプリーと生活していたギャバンとのやり取り
お互いリラックスムードではあるがかなり興味深い情報が詰まっている。
ギャバン
お前と湯船につかるなんて
久しぶりだ‥
3、4年ぶりか?
ロジャー海賊団時代はNo.3格と見習いという圧倒的な立場の差があった。しかしながらこの時点ではある程度同格の様な口調である。
シャンクス
んなバカな‥
船長が死んでもう10年だぞ
ギャバン
そんなに経つか
特にお前にゃ長い年月だったろう‥
シャンクスにとっては長く感じる年月というのも引っかかる。天竜人というのは巨人族と人間族の様な歳の取り方に違いがあるのか?
シャンクス
人生は一変した
本当はバギーと気楽な海賊をやるつもりだったから‥
このエルバフでもまだまだ知りたい事があるんだ‥
ロジャー処刑後のローグタウンでの一幕は既に描かれているが、シャンクスはバギーと海賊をやりたかった様だ。
しかしながら突如の『ラフテルへは行かねぇ』がきっかけでバギーとは仲違いに近い関係に。もともとシャンクスの才能に嫉妬していたバギーはシャンクスこそロジャーの次代の王だと信じていた様だ。
ギャバン
お前は運命の子だな
今日は小難しい事は考えるなシャンクス
ハラルドを知ってんのか?
エルバフじゃ神の様に崇められている王だ
リトルガーデンを覚えてるか?
ドリーとブロギーに会った島だ
シャンクス
ああ
マリージョアで会って‥
少し仲良くしてた
聖地じゃ話せねぇ事もあって
この国に帰ってるんなら
会って話したい
手遅れになる前に
そして14年前時点でシャンクスは自分の血筋について理解している。
もともとは宝箱に紛れていたところをロジャー海賊団に拾われた形。アクシデントが無ければ兄のシャムロックの様に神の騎士団として活躍していた世界線もあったかもしれない。
そして一度はマリージョアを降りた形となったが『聖地マリージョア』には出入りを許されている様だ。
弟について語るシャムロック
その海賊は生き別れた私の双子の弟だ‥
一度は聖地に戻ったのだがこのウス汚れた
“下界”が好きらしい‥
ロジャー海賊団解散後から14年前の時系列でマリージョアへ戻っている。滞在と言うほどの期間かはわからないが短期であろう。
この時に世界政府の核心にも触れていたかもしれない。
併せてエルバフ ウォーランドの国王ハラルドにも会っていた様だ。
そして世界政府の手がハラルドに及ぶのを察知し食い止めようともしていた。
ルフィ達がワノ国を出航した後の時系列では赤髪海賊団はエルバフへと立ち寄っていた。ドリー、ブロギーとも友好関係を築いており、その後エピソードが本格的にスタートしてからも6年前にロキを捕まえるなどエルバフとの関与が明らかになったが思った以上にズブズブの様だ。
ワンピース1153話 覇王色の使い手
頂上戦争前付近から注目された覇気という要素。
3種類のうち武装色と見聞色は鍛錬次第で会得可能なのに対して『覇王色』については限られた者しか会得出来ない。
それ故に強力で新世界の猛者達はいずれも覇王色の覇気を駆使していた。
特筆すべきは海賊王ゴール・D・ロジャー
幾多の強力な悪魔の実が登場したが海賊王は覇気と剣術だけで世界の海を制した。覇気を鍛え上げる事で能力者にも勝てる。中でも覇王色の意味合いは特別だろう。
カイドウに言わせれば
覇気だけが全てを凌駕する
ルフィが伝説と言われた『ヒトヒトの実 モデルニカ』を覚醒させ能力全盛となりかけたパワーバランスだったが待ったをかけた。
能力+覇気が強いのは言うまでも無いが覇気だけでも十分に通用する。
覇気の基本 |
見聞色 |
気配、行動の察知とそれを活かした先読み |
武装色 |
攻撃防御基本技の強化、自然系能力の打破 |
覇王色 |
周囲、対象への威圧攻撃 |
認定
覇王色については判定が曖昧な部分もある。
ビブルカードやSBSでの記載
他キャラからの認定
他者の気絶
が主な判定記事。ゾロの様に他者からの認定がありながらも公式データに記載されなかったパターンもある。
よく混在しているのがバリバリと発せられるエフェクト。こちらは武装色による可能性も考えられる。
天割れの演出については覇王色の確定と考えて良いだろう。
素質
当初の設定だと『数百万人に1人』しか覇王色開花の資質を持たないという希少な能力。
生まれた時に素質を備えている事が第一段階。発現が第二段階だと考えるとそうそう見かけるものではない。
レイリー曰く『世界で名を上げる者達はおおよそこの資質を備えている』
作品の中では続々と覇王色の使い手が登場しているが猛者達は自然と偉大なる航路の後半『新世界』に集結する構図だ。新世界を進むに連れてそこまで珍しくなくなったのも妥当か。
基本性能
術者の気迫そのものとされている。覇王色の覇気を発する事で対象者を威嚇する。威嚇された者が未熟であればそれだけで気絶し戦闘不能に陥る。
術者の実力、対象者の実力に依存するがその差が大きいほど効果が出やすい。
触れる事なく一定距離の対象者を攻撃出来るのが特徴。例えば人質をとられた際にも覇王色一撃で解決出来るかもしれない。
コントロール
発現のトリガーは様々。ルフィの様に追い込まれた状態で突如開花するのが定番だろうか。
単に開花しただけでは実用性は低い。
周囲にいる人物を敵味方関係なく威圧してしまう為に意図せず味方を傷つけてしまう場合もある。まずは対象者だけに覇気を向けるコントロールを会得しなければ実用的では無い。
更に練度を増せば波及する範囲も広がる。新世界突入時点。魚人島での決戦において10万人の敵に対して覇王色の覇気を放ち一気に5万人を気絶させた。
またワノ国の閉幕付近では目視できないほど遠い距離からシャンクスが緑牛を威圧して見せた。
言うまでもなく範囲が広ければより強力な武器となり得る。
更に高次元なコントロールとしては覇王色の覇気を武装色の様に攻撃に纏う事ができる。これを実践していたのがカイドウでルフィも戦いの中で覚えていった。ハッキリと明言はされていないが覇王色の方が武装色を纏った時よりも貫通力は上だろう。
新世界後半の最終章では『纏う』という次元に昇華している事がデフォとなりそうだ。
見聞色殺しについて
映画FILM REDの付録本で記載されたシャンクスの固有スキル
『見聞色殺し』
気配のコントロール
未来を見せない
との記載だったが今のところこれが覇王色起因なのかは不明。
相手の察知能力を覇王色で打ち消してしまうというよりも自身の気配をコントロールして相手に悟られないといったイメージ
ルフィ、カタクリ、カイドウといった未来視会得キャラに対して有効だ。ちなみにシャンクス自身も会得している。
世界貴族攻略の鍵が覇王色
不死身集団とされる五老星、神の騎士団といった特別な天竜人達。
ルフィを持ってしても攻撃は効かずにすぐさま復活してしまった。
唯一作品内でこれを攻略していたのがスコッパー・ギャバン
重症ながらもルフィへと攻略方法を託した
ギャバン
覇王色の使い方肝に銘じろ
あいつらは決して不死身じゃない
最終決戦において世界政府と対峙する図式は出来上がっている。そんな中で要人を倒す為には覇王色を使いこなすのが必須だと判明した。
より、覇王色の重要性が増してきた
使い手
曖昧な者も含めるとかなりの数に達する。今となっては動物系幻獣種の方がよっぽど珍しいのかもしれない。それだけ最終章の戦いが熾烈を極めるという事か。
覇王色の使い手一覧 |
ルフィ |
ゾロ |
ロジャー |
レイリー |
ギャバン |
光月おでん |
バレット |
シャンクス |
白ひげ(ニューゲート) |
エース |
ビッグマム(リンリン) |
カタクリ |
カイドウ |
ヤマト |
ハンコック |
ドフラミンゴ |
キッド |
チンジャオ |
センゴク |
ガープ |
ウォーキュリー聖 |
イム |
ジョイボーイ |
ロキ |
非能力者(生身)、もしくはその可能性が高い者は太字で記してある。ロジャー海賊団筆頭に生身キャラも多い。
ルフィ
今やルフィも名手として数えられるまでに。
発現してから2年間の修行でレイリーに鍛え上げられコントロールをマスター。
カイドウの戦いをヒントに攻撃にも纏える様になった。
ゾロ
カイドウやキングといった強敵との対峙でその資質を開花させた。本人の自覚は薄いが期待値は高い。刀に纏う事でもう一段階上の強さへと成長出来そうだ。剣術+覇気という意味では麦わらの一味の唯一のキャラ分類。
ロジャー
生身でありながら能力者達と渡り合い海賊王と呼ばれるまでに躍進した名手。覇気だけでもやれると証明して見せた。海賊王を目指すならばルフィもこの境地まで覇気を操る必要がある。
レイリー
ヒューマンオークションでの離れ技は読者にも印象深い。冥王シルバーズ・レイリー。覇気に関する説明役も担っており作品において覇気を浸透させた立役者。ルフィの成長や覇気習得もレイリー無しでは語れない。
ギャバン
ロジャー海賊団の3番格
スコッパー・ギャバン
エルバフ編にて登場し伝説級の力を披露した。レイリーの様にルフィの成長のきっかけを作るのでは?不死身集団である神の騎士団に対してもダメージを加えていた。
光月おでん
カイドウ、ロジャー、白ひげといった猛者達と交戦を繰り広げたおでん
生身ではあるがその剣術に加えて覇王色も使いこなした。
ビブルカードでも言及されている。おでんが遺した妖刀『閻魔』にはその覇気が今尚残っていた。
バレット
映画スタンピードで活躍した元ロジャー海賊団鬼の跡目ダグラス・バレット。あまりイメージは無いが覇王色の使い手。
シャンクス
現存する新世界の海賊の中ではトップクラスの使い手。爆発的な覇気に加えてコントロールに関しても完璧だ。まるでロジャーを辿る様なスタイル。今や覇王色の覇気と言えばシャンクスを思い浮かべるのでは?
白ひげ(ニューゲート)
歴代懸賞金No.1とNo.2の激突は作品きっての名シーン。戦死したマリンフォードでは『グラグラの実』の能力のインパクトがあるがシャンクスとの会談で天割れを起こすほどの衝突を見せた。
エース
ロジャーの息子として資質は十分に備わっていた。
幼少期から覇気を発現する才能を発揮。タイミング的に懸賞金評価は低いがかなりの使い手だろう。
ビッグマム(リンリン)
ホールケーキアイランド、ワノ国とルフィ達を苦しめたビッグマム。コントロールはイマイチだが癇癪を起こした際の無差別に発せられる覇気は強力。カイドウとの衝突もかなりインパクトがあった。
カタクリ
ビッグマム海賊団のNo.2
見聞色の達人という印象が強いが漏れなく覇王色も使いこなす。能力も覚醒しており今となってはかなり良い踏み台だった。
カイドウ
元四皇
ルフィやビッグマムと覇王色の激突を繰り広げた。青龍の能力自体が強力だが覇王色を完全に使いこなしていた。攻撃力を底上げしルフィもカイドウの覇王色纏いからヒントを得て成長した。
ヤマト
カイドウの息子である事を考えれば当然の資質か。エースの様に幼少期からその資質を発現している。
ハンコック
まだ覇気の正体が曖昧な頃に資質を持つ者として判明した。武装色のイメージが強いが覇王色もかなりの練度だろう。
ドフラミンゴ
元天竜人として王の資質は十分。ルフィとの覇王色同士の激突も魅力的だった。命の危機に直面した幼少期に覇王色を開花して難を逃れた。
キッド
本人の自覚は薄いがカイドウによりハッキリと言及された。あまり戦闘に活かされる事なく新世界から敗退してしまった。
チンジャオ
ガープとの因縁は孫のルフィの代まで続いた。
覇王色持ちにしては懸賞金評価が低い。
センゴク
元海軍元帥、現在は大目付
ビブルカードで覇王色について言及
ガープ
ビブルカードにて覇王色が言及された。
海賊島ハチノス決戦では爆発的な覇気を披露した。生身で武器すら使わないスタイルでは最強の呼び声も高い。衰えた今でも新世界の最前線で通用するレベル。
ウォーキュリー聖
エッグヘッドにて『覇王色の咆哮』を披露
ドリー、ブロギーが認定
イム
軍子の体を通してエルバフに降臨したイム
凶々しい覇気で巨人族達を駆逐した。広大なエルバフの地にも行き渡る波及範囲。
ジョイボーイ
判断が難しいが覇王色の使い手である可能性が高い。
900年以上も前に伝説の鉄の巨人エメトに封印した覇気は現代になっても廃れる事なくエッグヘッドに大きな衝撃を起こした。
不死身集団の五老星をマリージョアへと追い返したのはジョイボーイの覇王色だろう。
作品でも最強格の描写だ。
ロキ
自分の力を言語化出来ていないと振り返ったロキ
ギャバンの言葉を聞いてしっくりきた様だがおそらくは覇王色の覇気を示しているのではないか?
覇王色の激突と天割れ
覇王色の使い手同士の激突は迫力満点
バリバリのエフェクトや衝撃が広がり過ぎて天が割れる様な演出も見られた。
武装色との線引きが難しく混在しているが覇王色使いかどうかの論議の参考にはなっている。特に天割れにまで達した場合は覇王色認定として間違いないだろう。
覇王色の激突 |
白ひげvsシャンクス |
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ルフィvsチンジャオ |
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ルフィvsドフラミンゴ |
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ルフィvsカタクリ |
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ルフィvsビッグマム |
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カイドウvsビッグマム |
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カイドウvsヤマト |
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ルフィvsカイドウ |
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纏うレベルのコントロールが出来ずともバリバリの演出は描かれている。あくまで演出で特段周囲に被害が及ぶものではない。
ワンピース1153話 エルバフの国王はクズ
エルバフでは光輝の王として神の様に崇められていた先代のエルバフ国王ハラルド。現在その座は空位となっており国政は揺れている。
14年前に王城であるアウルスト城で息子のロキに殺害されその生涯を終えた。これが決定打となりロキはエルバフ中で大犯罪者として忌み嫌われている。
エピソードの開幕より討たれた情報ではあるが実際には事実は捻じ曲がっているのでは?というのが大方の考えであった。
そして語られる真実。待望のエルバフ過去編が描かれる。
事前情報
過去編突入前に判明しているエルバフに関する出来事を抜粋。
鍵となるのは63.14.6年前辺り
81年前 |
ハイルディン誕生 |
63年前 |
ロキ、ロード、ゴールドバーグ誕生 |
冬至祭にてリンリン(ビッグマム)が暴れ、ヨルルを殺してしまう |
62年前 |
ロキの母が死亡 |
52年前 |
オイモ・カーシーがドリー・ブロギーを探しに海に出るも捕まってしまい以後はエニエスロビーの門番へ |
22年前 |
オハラ事件。サウロが文献をエルバフへと持ち帰り、その後ベガパンクもエルバフを訪れた |
14年前 |
ロキがハラルドを殺害、伝説の悪魔の実を奪う |
6年前 |
シャンクスがロキを捕まえる、一度は脱走 |
まずロキとハイルディンは兄弟関係にある。腹違いではあるが父は同じハラルド。ロキがハラルドの血をより色濃く引いている。
ロキが生まれた年には現在の新巨兵海賊団のロード、ゴールドバーグが生まれている。
正統な王子ロキの誕生は本来喜ぶべき事だがエルバフでは凶事が続き、王妃もロキを産んだ後に死んでしまった。この王妃はハイルディンとの関与は無い。
そして惨劇とされるハラルド殺害事件が14年前
以降は海で暴れていたロキではあるがシャンクスにより捕まえられて送還された。
ハラルド王への支持
同族からこれでもかと嫌われているロキ。犯した罪を思えば当然だが、反対に父であるハラルドへの支持は非常に高い。亡き今も死を悲しみ惜しむ声が多くエルバフの光であったと言える。
ロード |
あれはハラルド王の肖像。平和を愛し世界中の国々とエルバフを繋ごうとしたエルバフ史上最高の王と称される男 |
ロキも怪物でござるがハラルド王もまた大戦士として名を馳せた男 |
門番 |
エルバフの歴史上最も偉大な王ハラルド様 |
巨人族 |
恐れられる戦士の国エルバフと世界の国々を繋ごうとした心優しい光輝の王だった |
アンジェ |
この国を改革しようとした偉大な国王 |
リプリー |
明君ハラルド王は言った。戦いより他国との貿易を |
様々な巨人族がハラルドを語るが悪評は出てこない。外交を目指したハラルド王が生きていればエルバフの地は世界政府へと加盟していたかもしれない。
問題児であり扱いの難しいロードまでもがハラルドに対して敬意を表している。ロキを例外としてウォーランド国内では全員に好かれていると言っても過言ではない。
戦いに明け暮れる強国。外海からのイメージ通りではなくウォーランドは変貌を遂げつつある。
かつて世界中で戦いを引き起こし恐れられた巨兵海賊団の存在。時は経ち世界との関わり方も変わって来た。今やエルバフは生まれ変わる最中、変革の中にあるそうだ。
この方針を示したのは他でもないハラルド王だ。
『戦いより他国との交易を』
これが亡きハラルド王が示した新しいエルバフの指針
伝統を重んじる村々の長老達とぶつかりながらも変革を遂げようと先頭に立って尽力した。
夢半ばでよもや息子に殺されようとは‥現段階の印象だと息子のロキは新しいエルバフの形に最もそぐわない凶暴性。
本来ならば前王が倒れれば実子が即位するのが定石。しかしながら国民はこれを良しとはせずにロキの幽閉に至った様だ。
とはいえハラルド王の意思は根付いており、しっかりと継いでる巨人族もいる。
エルバフの戦士が世界中を荒らしていたのはもう100年以上前の事。
『悪口、暴力、略奪、戦争』
もうそういう時代ではない。
子供達も罵倒したり、戦う事をダメな事として捉えており次の世代は世間がイメージするエルバフではなくなりそうな様相だ。
まるでコンプライアンス、多様性の波に様々なものが淘汰されていった現代社会の様だ。世界情勢に疎いとされ独自の文化を築くウォーランド王国も他国との関わりを求め本当の意味で発展を遂げようとしている。
これに驚いたのは読者だけではない。
特にエルバフへの憧れが人一倍強いウソップにとってはショックな現状である。
誇り高き戦士を掲げる理想郷かと思いきや次世代は逸れつつある。
新生エルバフの為、戦死の国には似つかわしくない施設が構えられている。
現在登場している中で目を引くのは
セイウチの学校
フクロウの図書館
通常の王国では当たり前にある施設ではあるが子供の教育や文化の発展の為には欠かせない。特に『子供世代』に着目した政策を行なった。
元海軍中将であり歴史にも長けるサウロに学校を作らせた。これがセイウチの学校。教師達が授業を行い他国と同じ教養を目指す。一方で古きエルバフの暴力を悪として植え付けた。
フクロウの図書館はイクイクの実を食べたビブロ(フクロウ)によって人間サイズの本が巨大化する。エルバフの文化の発展が乏しい一因としてサイズ差が挙げられる。特に文献においては虫眼鏡で拡大するレベルの文字の小ささなので巨人族が無理なく読む為には大きな本が必要とされる。
もともとの巨人サイズの本に加えて、オハラから持ち寄った本、人間サイズの本でも読む事が可能になった。
リプリー(現在80歳)を最後の戦士世代としてそれ以降の世代にはきちんとした教育体制のもと子供達が育っていった。
ワンピース1153話 エルバフへは行かないルート
2023年末に開催されたジャンプフェスタ2024にて尾田先生より来年を占う恒例のコメントが発信された。
コメント抜粋
ルフィ達がもし無事にエッグヘッドを出られたら‥行きますかねーあの島。行かないルートも考えたんですが‥ルフィは止められないかな。
そうなってくるともうアレの奪い合いになりますね。
ワノ国以降の最終章。まとまった休載も何度か挟み原作の構想を練り直したりもしている尾田先生。ここまで来れば着地点はある程度見えて来ているだろうがどの様に広げた風呂敷を畳むかは模索している様だ。
その中の1つが『エルバフ編』読者としても待望のエピソード。期待感が高まっていただけに行かないルートもあり得たというのも驚き。
結局はエッグヘッドの死地を乗り越えて2024年中にエルバフへ到達している。宣言通り。
現在エルバフ編を絶賛連載中ではあるが『行かないルート』というのも気になる。裏返せばエルバフを飛ばしてでもラフテル到達、ひとつなぎの大秘宝獲得、ルフィの夢の果ての実現は成し得たわけだ。
しかしながらサウロとロビンの再会という屈指のエピソードはもちろん秘された壁画や科学施設などエルバフに残された歴史はルフィ達が解かなければ『空白の100年』の大きなヒントとなっている。
ここまで見てもエルバフに立ち寄った意味は大きいだろう。
ワンピース1153話 原作エルバフ編に登場 ミニミニの実の存在
サイズ感を語る上で外せないのが『ミニミニの実の能力』
巨大化する派生技は多くあれど小さくなる事に特化した能力と言えばこれに尽きる。
聞き覚えが無い方も多いとは思いますがそれもその筈。こちらは本編外のオリジナル扱いの能力となります。
ブリュー
PS2用ゲームランドランド!に登場したキャラ。元巨兵海賊団でドリー、ブロギーに助けられた経験がある。(白ひげ海賊団にも同名キャラがいますが別です)
リリー・エンストマック
アニメ特別編「Zの野望編」に登場するオリジナルキャラクター。エルバフ出身の巨人で女海賊でもあります。ルフィの中に小さい状態で入り込んで肥大化、巨大化させるシーンもありました。
いずれも本編での登場がありませんがオリジナルのストーリーながら同じ能力者が2人いるという非常に稀で面白いパターン。時系列的に考えるのであればブリューが前能力者で死後にリリーが後任となった形。(同世代に同能力は存在しない悪魔の実のルール)
リリーを例にとると能力使用での最小サイズは5mmと相当小さい。
太陽神とルフィ達の対比も悪魔の実の能力で十分可能だと想像出来る。因みにミニミニの実の能力は他者では無く自分の体のサイズを小さくする能力。
本来ならば小さくなれば戦闘力やパワーが弱体化してしまいますがこの能力は通常サイズの身体能力を維持したまま小さくなれる。機動力は上がるが簡単に潰されてしまう危険も孕んでいます。
特筆すべきはブリューもリリーも。どちらも巨人族である点。巨体の敵キャラを素早さと頭を使って攻略するパターンは一般的ですがこの2人は巨人族としてのパワーをそのまま活かして小さくなった事で弱点の機動力を補いつつ攻撃力も高水準という厄介さ。
巨人族が小さくなるという展開はすでに存在しており今回のエルバフ編でも似たようなパターンがあるかもしれません。やはりルフィ達が小さくなるパターンが面白いでしょうか?
ワンピース1153話 『サウロ』Dの名前を持つ男
ワンピースにおける謎の家系、一族。そのミドルネーム"D"は世界最大組織『世界政府』より忌み嫌われて来た。変革に関わる様なキャラが多く最終章ではいよいよ革新へと近づいてきた。
最近ではベガパンクの回想が僅かに描かれて旧友のクローバー(博士)がDの忌み名を待つと判明した。
その前は世界会議編でアラバスタの始祖ネフェルタリ家もDだと判明した。
かなり出尽くした感もあるがまだまだ増えていきそうな流れ。
以下が判明しているDの名を持つ者達
Dの名を持つ者達 |
モンキー・D・ルフィ |
モンキー・D・ガープ |
モンキー・D・ドラゴン |
ポートガス・D・エース |
ポートガス・D・ルージュ |
ゴール・D・ロジャー |
マーシャル・D・ティーチ |
ロックス・D・ジーベック |
ハグワール・D・サウロ |
トラファルガー・D・ワーテル・ロー |
トラファルガー・D・ワーテル・ラミ |
ネフェルタリ・D・リリィ |
ネフェルタリ・D・ティティ |
ネフェルタリ・D・コブラ |
ネフェルタリ・D・ビビ |
クラウ・D・クローバー |
家系別にまとめると以下の通り
Dの家系 | |
モンキー | Monkey |
ゴール | Goal |
ポートガス | Portgas |
トラファルガー | Trafalgar |
マーシャル | Marshal |
ハグワール | Jaguar |
ロックス | Rocks |
ネフェルタリ | Nefertari |
クラウ | Kurau |
子孫繁栄の過程で割と多くの家系に派生している。世界政府に淘汰されずに僅かに遺っているのもある程度数がいてこそ。
サウロ
そんな中で少し異質なのが
『ハグワール・D・サウロ』
である。巨人族の中では唯一のラインナップ。異種族としては現状サウロだけである。親族共判明しておらず単独で少し浮いてる様にも感じる。またガープやドラゴンと同じ様にD名を持ちながら海軍へと所属していた。
その名が関係しているとは言えないが、歴史の本文・空白の100年を探究した学者達と関わったことで数奇な運命を辿っている。
サウロはオハラ事件後にその文献や研究成果をオハラへと持ち帰った。歴史を紡ぐ為の大切な役割を担った。
結果論ではあるがDの名を持たせた時点でサウロ生存ルートも確約されていたのかもしれない。
淘汰される一族
これもDの名を持つ者の宿命か。判明キャラの内、約半数がこの世には存在しない。
生きた時代や寿命を考えても仕方ないキャラも多いが事件に関わっている者が目立つ。
そして世界政府や海軍といったDを嫌う者にも関与が見える。
かく言うクローバー博士の兄はDの名前がつくという理由だけで殺されてしまった。(クローバー博士は嘘をついてこれを凌いだ)
ルフィの様に忌み名を全く気にせずに生きる者もいるが世間一般的にはその名前を隠した方が幸せだ。
これまでは一部の人間しか知り得ぬ情報だったが、エッグヘッド事件でベガパンクが世界に向けたメッセージのせいで世間一般にも『D』の名が広がってしまった。
最後に一つ伝言をさせてくれ
世界中に点在しているDの名を持つ者達へ
お前さん達の中にも‥
25年前
海賊ゴール・D・ロジャーはついに前人未到の世界一周を達成した
特に大罪人とされているロジャーと同じ名前というのは見方によっては汚点となりかねない。これからはより生きづらくなってしまった。