3.ワンピース『ONE PIECE』

ワンピース1152話ネタバレ ニカが戦局を逆転へ!!白転解放(ドーン・リバーシ)

目次

ワンピース1152話 最終決戦はマリージョア ルフィと政府の火種

最終回に大分近づいてきたワンピース。
エッグヘッド編では世界政府の闇が浮き彫りになりこれまでラスボス候補だったシャンクスやティーチなどを抑えてルフィの前に立ちはだかる図式が強くなってきた。

エニエスロビー
諜報部員CP達と全面対決、司法の島をめちゃくちゃにしてバスターコールをも発動させた。連行された罪人ロビン・フランキーを取り返し世界政府へ風穴を空けた。ルフィの悪名を一気に轟かせ単なるルーキーから脱却した事件
ワノ国
世界政府側の失態とも言えるが特別警戒していたニカの能力覚醒を許してしまう。歯止めが効かない事態へ
エッグヘッド
抹殺指令の下ったベカパンクを守る為に世界権力のトップ5人と真っ向から対決。公になってはいないがベカパンクを救出した形。世界政府にとっての禁忌と言える内容が世間に流布した。

世界政府が無能に写るほどにルフィにはここまでいい様にやられている。とはいえ革命軍の様にルフィの方から世界政府を潰しに行くという動機は今のところない。

特に肝になりそうなのはビビぐらいであったがエルバフで面白い火種が新たに発生しそうだ。ポイントは『エルバフの子供達』
世界政府がエルバフ支配を目論んで子供達をマリージョアへ誘拐しようとしている。

ドリー・ブロギーとは友人関係
ハイルディン含む新巨兵海賊団は傘下
オイモ、カーシーとも死線を共に超えた仲
エルバフで出逢った巨人族達も麦わらの一味を歓迎してくれた
子供達とは絡みがあったが乱暴な行いを指摘された程度、コロンとは挨拶代わりの交戦

子供達との交流こそ少ないがコロンの攻撃とギア3で反撃したあの下りが生きてくるかもしれない。鍵をくれた
(奪った)ギャバンの息子でもある。助けるという動機としてもこじ付けられそうだ。

何よりも巨人族とルフィ達の絆は深い。エピソード序盤ながらも魚人島編を凌ぐほどに異種族に歓迎されている。その子供達であれば十分助けるに値する。

また、他にも火種になりそうな事項がある。

マリージョアに攫われそうな人物
ブルック(軍子の音楽奴隷)
ロビン(世界政府にとっての重要人物)
ギャバン(エルバフの子供達と同価値)

各々がある程度の実力を持つ。四皇海賊団の幹部格以上という事もあり簡単に連れ攫われてしまう様なタマではない。
それでも騎士団が相手と考えると最悪の事態に発展する可能性は十分にあり得る。

意外な線がブルック。軍子にアーティストとしての利用価値を見出され生涯音楽奴隷の条件を提示された。ルフィへの忠誠もあり一度は断ったが強引に連れ攫われる可能性も。

ロビンは言わずもがな。麦わらの一味の中でも特に世界政府へと狙われてきた重要人物。ベガパンクのメッセージ発信で世界へと禁忌が漏れてしまったが古代文字解読という稀有な能力は狙われるに値する。

エルバフで突如現れたロジャー海賊団のNo.3格スコッパー・ギャバン。息子であるコロンが窮地に立たされており騎士団に立ち向かっている。巨人達とも繋がりが深いだけに人質として子供達と同価値を見出されるかもしれない。

実際にマリージョアとなれば過去最高の難易度が予想される。エニエスロビーのロビン、インペルダウンとマリンフォードのエース、ホールケーキアイランドのサンジ‥これまで高難易度の救出作戦を敢行してきたルフィだが文字通り世界を相手にしなくてはいけないスケール

かつてあのドラゴンでもジニーが聖地マリージョアに攫われた際にうかつに手は出せなかった。やはりマリージョアには何かがある。

ワンピース1152話 ベガパンク(悪)リリスの生存

エッグヘッド事件後にエルバフへと侵略して来た神の騎士団。子供達を攫いエルバフそのものを手に入れて兵力にしようとしている。

そんな中で世界政府側(神の騎士団)が知り得なかった情報が露呈してしまった。

一つ目はオハラ事件で死んだとされている元海軍中将ハグワール・D・サウロが生きていた事。

そしてまだバレてはいないがこのまま展開が進めば危険なのがDr.ベガパンクの生存がバレてしまう事だ。
エッグヘッド事件では世界へとメッセージを発信したベガパンクだが本体(ステラ)は黄猿とサターン聖に致命傷を負わされて心配停止となっている。

裏切り者である欲(ヨーク)以外の猫(サテライト)も死んだとされている。

しかし実際には悪(リリス)が生きており麦わらの一味と共にエッグヘッドへと向かっている。
本体(ステラ)の完全版となるクローンも持ち出し事実上はエッグヘッド事件前に近い状況まで修復可能だ。

これらの情報は直前にパンクレコーズ(脳)による同期を切り離した事で欲(ヨーク)側にもバレていないはずだ。
想(エジソン)達、猫(サテライト)が生きている事は欲(ヨーク)も察知してはいるがせいぜいここまでの情報だろう。

研究層(ラボフェーズ)は欲(ヨーク)
パンクレコーズは他のサテライトへ

ベガパンクの研究施設と脳は各陣営に別れた状態ではあるが本体(ステラ)のクローンに関する情報についてはおそらく世界政府側にも伝わってはいない。ましてやエルバフには騎士団に加えてイムまでも降臨してしまった。

今回エルバフに侵入している騎士団達に悪(リリス)の存在がバレてしまえばエッグヘッドに続いて再びベガパンクに危機が及ぶ。
空白の100年の研究に基づいた世界の秘密は既に世間へと漏れてしまった後ではあるがそれでも天才の頭脳と科学力は価値が高い。
本体(ステラ)ともあってサテライトの基となるオリジナル個体でもある。
リリスとしてクローン復活に向けてエルバフでひっそりと滞在する予定だったが、アテが外れてしまうかもしれない。

ワンピース1152話 ロキは四皇だった?

特別懸賞金額26億、伝説の悪魔の実が先行していたがロキの実力と恐ろしさ。呪われた王子は6年前の新世界において四皇に位置付けられていた猛者?金額だけを比べるのであれば近代の四皇達には及ばないがシャンクスが四皇に数えられる様になった評価に少なからず関わっていた様だ。

俗に言う四天王の様な存在。数多いる海賊におけるトップ4が四皇にあたると言っていい。無名の海賊からスタートした我らが主人公モンキー・D・ルフィも遂に四皇に数えられるまでに躍進した。

ガープ中将の語る四皇の定義

“偉大なる航路”の後半の海に まるで“皇帝”の様に君臨するそやつらを 世に『四皇』と呼ぶ!!!

初めてその称号が判明したのが2006年頃の話。エニエスロビーで世界政府相手に勝利したルフィ達がウォーターセブンへと帰還。その際にルフィ達の元にやって来たガープ中将の口より説明があった。ドラゴンがルフィの父である事など含めて重要な情報が飛び交った巻でもある。

四皇と呼ばれる海賊達は個々の力はもちろんの事だが組織単位で見た時の力も凄まじい。本隊のみならず傘下の海賊団まで数えれば相当な戦力となる。マリンフォードの頂上戦争においては『白ひげ海賊団(傘下含む)』で海軍と王下七武海の連合軍と渡り合った。

四皇が牽引する組織
白ひげ海賊団 ニューゲート
百獣海賊団 カイドウ
ビッグマム海賊団 リンリン
赤髪海賊団 シャンクス
黒ひげ海賊団 ティーチ
クロスギルド バギー
麦わら大船団 ルフィ

有事に傘下達が集まれば国家戦力並の力に匹敵するだろう。
また、そのネームによる影響力も絶大。ナワバリとして領地拡大をする海賊達だが白ひげはその名前で魚人島を守ったり、ビッグマムは見返りを求めて魚人島に名が貸ししたりと様々である。その影響力故に陥落後はナワバリが混乱する事必至。領地は他の海賊達から狙われ危険に晒されれる。

6年前まで時点。作品における最も古い四皇の情勢図。エルバフのロキ王子がこの時代の四皇に位置付け、もしくは相応の評価を受けていたはず。他の3人についてはあくまで候補としているが確定と考えて問題ない。

6年前までの四皇候補
白ひげ(ニューゲート)
カイドウ
ビッグマム(リンリン)
ロキ
四皇 6年前

ロキが6年前シャンクスに捕らえられた事が判明。シャンクスが四皇になっていた時期については既にブランニュー中将より説明があった。一角のロキが崩れて6年前よりこの4人が時代を築く。作品で初めて『四皇』というワードが出てきた時もこのメンバーであった。

ロキ陥落後~2年前
白ひげ(ニューゲート)
カイドウ
ビッグマム(リンリン)
シャンクス
四皇 6年前

頂上戦争で白ひげ陥落。マリンフォードにおける頂上戦争にて当時のNo.1格であったニューゲートが散る。その直接的な原因を作り最後に手にかけたのが黒ひげことマーシャル・D・ティーチ。約1年前に四皇へ

頂上戦争後(1年前)
カイドウ
ビッグマム(リンリン)
シャンクス
黒ひげ(ティーチ)
四皇 1年前

ワノ国でビッグマムとカイドウが陥落。一気に2人の四皇が陥落するという異常事態。カイドウを倒したルフィ、クロスギルドを立ち上げミホークとクロコダイルを手下につけたとされるバギーが新たに四皇に加わった。

ワノ国での世代交代後
シャンクス
黒ひげ(ティーチ)
バギー
ルフィ
四皇 現在

ブランニュー中将の説明を元に四皇になった時期がわかる。

シャンクス ティーチ 四皇 いつ

957話ultimate。大物達の懸賞金が判明し作品における分岐点ともなった神回にて海軍内部はおろか読者にも非常にわかりやすく振り返ってくれるブランニュー中将。

変動もあったが各々最高到達点での比較。ロジャーは歴代最高額として参考に。
ニューゲート、カイドウ、ビッグマムと上位は陥落、死亡している。シャンクス以下が現代の四皇達。

歴代四皇メンバーの懸賞金額
ロジャー 55億6480万
白ひげ 50億4600万
カイドウ 46億1110万
ビッグマム 43億8800万
シャンクス 40億4890万
ティーチ 39億9600万
バギー 31億8900万
ルフィ 30億
ロキ 26億

ロキは当時の懸賞金額を参考にすると最下位。現在は巨人族達からも見放されており戦いを挑むとしても単騎に近い。巨人族の統率力が無いとすれば少し評価額は下がるかもしれない。

ワンピース1152話 巨人族の笑い声まとめ

巨軀だけでなく笑い方も豪快な巨人族達。リトルガーデン登場のドリー・ブロギーに続いて様々な巨人族が出て来たが特徴的な笑いのキャラが多い。

ほぼ男性キャラとなっているが女性の巨人族も続々と登場しているので面白い笑い方をするキャラが出てくるかもしれない。

巨人族の笑い声
ロキ ドガハハハ
ロード デフフ
門番 ダギャギャ
ヤルル ボジャジャ
サウロ デレシシ
ハイルディン ディガガ
ドリー ゲギャギャ
ブロギー ガバババ
オイモ イギャギャ
カーシー ウバババ
ゴールドバーグ デギャギャギャギャ
ヨルル ザババババ

同種族ということもあり似たり寄ったりのビジュアルも多い中で一つの個性にもなっている。エニエスロビーでの一幕では世界政府に騙されて門番をしていたオイモとカーシーにその嘘を確かめる証拠としてウソップがドリー・ブロギーの笑いを引き合いに出した。

ワンピース1152話 シャンクスの居場所

エルバフに迷い込んだルフィ。ただならぬ気配を感じて冥界へと向かうと巨人族でも異例のデカさを誇るロキが拘束されていた。

ここがエルバフだと知らされると共に話題に挙がった『赤髪のシャンクス』

ロキがシャンクスを腰抜けと罵った事でルフィの怒りを買ったが、居場所を知っているという口実に乗せられて解放の鍵を探すハメに。

嘘か本当かも怪しいいまま、最悪の場合は力技で押さえれば良いとロキの言葉を信じたルフィ。

トラブルも重なり重症を負ってしまったロキではあるが回復へと向かいルフィが欲する情報は間近となっている。

真偽については読者の間でも意見が割れている。

ロキ

赤髪か‥今の居場所‥
残念ながらウソじゃねぇ‥

そっちが錠を解くって約束果たしてねェのにか?

ゾロに詰められても居場所を知っていると放つロキ。完全解放となっていない状況で先に話してしまっては不利になると駆け引きをしている。
不審な点はあってもルフィ達はロキを解放せざる得ないだろう。

シャムロックと軍子の半ば強引な勧誘にも最後まで首を縦には振らなかった事を考えると武力行使で情報を引き出すのも難しい。

6年前にシャンクスに捕まったロキ。確実に面識はある
瓜二つのシャムロックをシャンクスと差別化出来ていた
シャンクスへの復讐心がある可能性が高い
シャンクスを腰抜けと称している
ルフィ達が来る直前に冥界で再会した可能性がある
ロキは囚われており情報収集は冥界の海賊やモサ公頼り

鍵となりそうなのはワノ国近海に姿を現して、その後に立ち寄った、つい最近のシャンクスの動きだろう。冥界で彷徨う海賊達はシャンクスに気絶させられていると判明している。もれなくロキも接触しているはずだ。

6年前に捕らえた事も少し前に接触した事もシャンクスはロキに対して何らかの役割を見出しているのかもしれない。

シャンクスはルフィがエルバフにやってくる事も知っておりギャバンにも口添えしている。ロキとルフィが接触するのも想定していたはずだ。

自身の情報をロキに漏らしていた可能性もある。

東の海からスタートしたルフィの冒険。途方も無い程遠く感じたシャンクスとの距離も後追いながら大分近づいて来た。今や同格に数えられる程に実力も付けてきている。
マリンフォードやワノ国などニアミスもあったがいよいよ機運が高まって来た。このまま軌跡を辿って行けば必然的に再会出来る。
その為の重要な手掛かりがロキ。
ここでシャンクスの居場所を知る事が出来ればエルバフ後のルートも決まるだろう。

ルフィ30億、ロキ26億
懸賞金もそうだが実力もかなり拮抗しているであろう2人。本格的なバトルにも発展しかけたが相性は意外と良さそうだ。
ダウンしているロキにスープをぶっかけたり、肉を押し付けたりとノリツッコミもかなりのものだ。

ワンピース1152話 悪神ニカ

太陽の神ニカ、解放の戦士ニカ。ワノ国で突如沸いた様に出てきたキーワード。初登場は本誌で言うと2021年なのでまだ4年ほどしか経っていない。

奴隷達を救う神でもあり、世界政府が恐れる存在でもあった。長い間覚醒者がいなかった能力ヒトヒトの実モデル ニカも遂にルフィが覚醒。以降は惜しみなくその白い姿を披露してきた。手配書の写真にも採用され神秘的なニカのビジュアルは世界中へと発信された。

ひっそりと語り継がれ、知る人ぞ知る伝説だったはずが徐々に広まりつつある。

そんな中でも特にニカを信仰するのがエルバフの巨人族達だ。誰もがニカを知る島はエルバフを除いて他無いだろう。

エルバフ前時点フーズフーやクラップの語っていたニカはサウロ談に近いだろうか。

エルバフで語られたニカ
ニカの伝説は実は世界中にひっそりとあって共通しとる事はこんなリズムで大笑いして登場する事ドンドットット、ドンドットット(サウロ)
誰もが持つ夢でござる太陽の神となり世界を支配する事は(ロード)
バカ言え太陽神は支配者じゃねぇ
そうだ解放の神だ
いや破壊の神だ
違う笑いの神だ
エルバフに生まれたらみんなニカに憧れるっていうのはホントでしゅ(ゴールドバーグ)
ロキも‥死んだハラルドもある意味ニカになろうともがいた結果かもしれん(ヤルル)

面白いのはそれぞれが崇めるニカの形が違うところだ。ストレートに救世主と捉える者もいれば少し曲がってる者も。

ニカという伝説自体に求心力があり何処か宗教的な側面もある。皆が一様に憧れを抱き都合の良い解釈をしている。ロードやロキはそれを悪く捉えた結果が出ているだろうか?ともあれエルバフの為という意味では一貫しているだろう。

ニカこそ世界を救う救世主として読者も疑わなかったがどうも雲行きが怪しくなってきている。壁画や神典を紐解くと必ずしもそうとは言い切れない。
ニカは過去に世界を壊した、もしくはこれから壊す破戒神なのかもしれない。

もちろんルフィが世界を意図的に滅ぼそうとする事は無いとは思うがその突発的な行動は時に危うさも付き纏う。ニカという強力な力を手に入れたからこそ少しでもズレてしまえば破滅へと導きかねない。
今回の件もそれが顕著に出ていた。ストーリーのルートとしては正解なのかもしれないがエルバフで誰もが恐れるロキの解放を侵してしまった。シャンクスの情報を得るという目的の為に軽率だったと言える。

エルバフの子供達が感じた『世界を壊すニカ』にもなり得てしまう。

アンジェ『ロキは大きなトンカチを持っていて世界を壊すのよ』
子供『違うよ世界を壊すのはニカなんだぞ』

ワンピース1152話 聖地マリージョアが火の海

イム

聖地は今‥火の海だ
確実に戦力を要するのだ

マリージョア 火の海

イムが軍子の体を借りてエルバフに現れたには要因がある。軍子が我に返り記憶を取り戻しかけた事に加えて聖地マリージョアへの対応が急を要する事だ。
少し前に神の騎士団リーダー格であるシャムロックからエルバフへ出戻りしたばかりだがそれでも戦力は足りないらしい。

本来ならば戦力として計算出来る人員は割と多いはずである。天竜人をトップとした世界の縮図ではなんとしても守らなければいけない存在。こういった不足の事態も当然想定しているはずだ。それでも人員不足となっているからには想定を大きく上回ったのだろう。

五老星
神の騎士団
CP0
海軍

エッグヘッドを舞台にその怪物染みた能力を披露した五老星。サターン聖が失脚となり新体制ではあるがここが出動すれば大抵の事件は収束出来るはず。

神の騎士団は人員こそ全容が判らないが最低でもエルバフ参戦メンバー以外に5人はいるのではないか?五芒星による移動術を駆使すれば任務先からも瞬時に戻れる。ここにシャムロックを足せばかなりの戦力として数えられる。

天竜人直属の諜報部員であるCP0(イージスゼロ)は評価もガタ落ちで人員的にも厳しい。先のエッグヘッドではステューシーの裏切りに加えてルッチとカクが重症となった。更に前のワノ国の舞台でも戦力は削がれた。今となってはネームバリューも弱くこの先の見せ場も怪しい。天竜人達からの信頼も失っているだろう。

海軍は動員数を期待出来る。天竜人案件には海軍大将も動くので最前戦で敵と構える役目だろう。とはいえ最近は事件続き。荒れた世界会議に加えてエッグヘッドでは黄猿もメンタルをやられた。くまの襲撃時にはマリージョアに居合わせたサカズキも戻ってしまっただろう。

全体的なここ最近の世界情勢を見ると特にワノ国での四皇世代交代劇から慌ただしくなっている。世界政府としても対応に追われて組織は疲弊している。逆に敵勢力からすれば聖地を襲うなら今がベストなのではないか。

また聖地マリージョアを舞台とする戦いには居住区に住む天竜人達の護衛義務がつきまとう。元々ワガママで常に安全な所に住んでる天竜人達はある意味普通の人間よりも弱い。世界会議でもその一端が見えたが護衛や逃したりするのはかなりの難易度だ。

加えて海軍大将が革命軍の軍隊長とぶつかった時の様に聖地そのものへの危害も考慮する必要がある。強力な能力を持ってしても暴れて聖地を壊してしまってはいけない。アラマキ、イッショウですら苦戦していた。

革命の炎

火の海という表現。聖地マリージョアに火が放たれて相当な範囲に被害を及ぼしていると思われる。
当然、真っ先に思い浮かぶのは『革命軍』の存在だ。

世界政府を直接倒そうとする危険組織というのが元々の触れ込み。
世界各地で暗躍し着々と準備を進めて来た。どこか機を伺っていたドラゴンだが遂にその動きが慌ただしくなってきた。

世界会議(レヴェリー)
奴隷となった同志バーソロミュー・くまを奪還する為にNo.2のサボ、軍隊長達が聖地マリージョアへ潜入。海軍大将との激突を経て見事にくまを取り返した。天竜人の居住区である"神々の地"にて世界貴族のシンボル『天駆ける竜の蹄"を破壊し宣戦布告した。パンゲア城ではサボがコブラ王暗殺に遭遇。五老星、イムの姿を見た。
8カ国革命
反乱の予兆がある12カ国に対して援助を行い王族を討った革命。内8カ国で成功したがルルシア王国は消滅した。
兵糧作戦
8カ国革命と組み合わせた聖地マリージョアへの兵糧攻撃。8カ国が天上金含む物資の上納を経ち、各地に散らばる革命軍も政府の運搬船を襲った。

本来であれば聖地マリージョアへ乗り込むだけでも困難だが革命軍は少数精鋭部隊で潜入して見せた。更には物資を断つ事で間接的に聖地を混乱に陥れた。
兵糧作戦の効果はてきめん。普段より裕福な暮らしが当たり前となっている天竜人は少し程度の我慢でも地獄の苦しみだろう。食べたい物を食べれないだけで不満は爆発してその怒りの矛先は海軍にまで向いている。

天竜人は確実に衰弱している。これを守ろうとすれば相当の人員が割かれるだろう。

火を放つとなれば残虐な行為に思える。読者的には比較的ヒーローの立ち位置にある革命軍ではあるが世界会議の舞台で既に予兆はあった。

天竜人 竜の蹄 革命軍

革命軍からすれば聖地をどれだけ破壊出来るかも任務の成功に関わってくる。より混乱が広がる様に派手に破壊されているのではないか?
消火は勿論だが革命軍という戦力を抑える為には世界政府としてもそのほとんどを集結させなければいけない。イムが焦るのも納得だ。

聖地マリージョアへの襲撃

800年以上世界の中枢として赤い土の大陸(レッドライン)の上に聳え立って来た神の地『聖地マリージョア』
断崖のレッドラインを越えての上陸は難しく正規ルート以外では侵入すらも難しい。海面から見れば雲で上が見えないほど圧巻の高さ。
しかしながら陥落こそ無かったがこの聖地でも事件は勃発している。

聖地マリージョアに激震が走った事件
200年前 伝説の鉄の巨人『エメト』による襲撃
15年前 フィッシャー・タイガーによる奴隷解放
現代 世界会議で革命軍による襲撃
現代 バーソロミュー・くまによる襲撃

面白いのはいずれの襲撃においても世界政府は捕えられず逃している。

まずは200年前
伝説の鉄の巨人エメトによる襲撃

伝説の鉄の巨人

この時エメトはどこからともなく現れてマリージョアで暴れた。結局は動力不足で未遂に終わりその後はスクラップとしてエッグヘッドで眠っていた。

次に15年前

フィッシャー・タイガー マリージョア

魚人フィッシャー・タイガーは当時奴隷としてマリージョアで飼われていたが脱走。自身が逃げるだけではなく再度聖地に戻り同じく捕えられている奴隷を種族の分け隔てなく解放した。一部からは英雄と讃えられ、解放の戦士ニカにも似たムーブだ。赤い土の大陸を素手でよじ登って侵入した。

続いて現代の世界会議の舞台

革命軍の軍隊長達、サボが潜入し暴れ回った。組織としての襲撃は現状この事件のみである。計画的な犯行であり食糧庫の破壊、シンボルの破壊など後に繋がる様な打撃を与えている。

そして時系列的につい最近の出来事。

くま マリージョア
エッグヘッド事件にも関与したバーソロミュー・くまによる襲撃。タイガーと同じ様に素手でレッドラインをよじ登り聖地で暴れ回った。サカズキと交戦した後に能力でエッグヘッドへと向かった。おそらくはカマバッカ王国からエッグヘッドの飛行で赤い土の大陸にぶつかってしまう為に一度よじ登ったのではと思われる。

ワンピース1152話 イム様の器

突如軍子の体を支配したのは世界政府の黒幕イム
その存在を知る者は非常に少なく現状はサボとワポルだけだ。
世界会議終幕後はこの2人が生き延びて逃げた為に各勢力へと禁忌が流布されたと思われる。

ワポル→モルガンズ(世界経済新聞社)
サボ→ドラゴン(革命軍)

更にはエッグヘッドにおけるベガパンクのメッセージ発信でこれまで世界政府が包み隠していた事が世界中へと暴露されてしまった。こうなってしまった以上は最大の禁忌である『イム様』の存在を隠す意味も薄れて来たのかもしれない。

軍子の体を借りている状態とはいえエルバフには多くの巨人族、麦わらの一味がいる。イムの秘密も大分漏れてしまうだろう。

テレパシーと人格

軍子という体を媒体とした時に本来の軍子の人格とイムの人格が入れ替わった様に描かれた。
タイミングとしては軍子の記憶が呼び起こされ我に返った直後だ。拘束していたブルックを解放する行為は神の騎士団としてあるまじき行為だ。これがイムの怒りに触れてトリガーとなったのかもしれない。

世界政府の上層はこれまでにも特殊な力を見せて来た。その一つがテレパシーだ。エッグヘッド事件では現場にいるサターンとマリージョアにいる他のメンバーが電伝虫などの通信手段を使わずにやり取りを行った。

更にエッグヘッドに集結した後も各々が別行動をとり、その最中もテレパシーでやり取りをしていた。

イムの場合はサターン聖の失態を咎めて消す時に直接脳裏に語りかけている様に描かれていた。人格ごと入れ替わったり乗り移ってもなんら不思議ではない。

今回のエッグヘッドでも軍子の身体を借りて喋るだけでなくソマーズ、キリンガムにテレパシーで語りかけていた。コミュニケーション手段としてはかなり高度で使い勝手がいい。

イムは神の騎士団、五老星のメンバーとはかなりの距離があっても連絡を取り合えるのではないか。

そして問題は人格。
最悪の場合イムは軍子以外のメンバーの人格をも乗っ取る事が出来る。シャムロック、ソマーズ、キリンガム達は家系が判明しており純血な世界貴族だと言える。
軍子はもともと世界貴族ではなく、イムに乗っ取られて騎士団入りしたのかもしれない。

最近ではエルバフのロキが神の騎士団にスカウトされたばかり。もしこれに乗っていたらロキも人格を乗っ取られていたかもしれない。

操る

操る、操られるは悪魔の実。特に超人系(パラミシア)の専売特許でもある。不思議な現象や敵キャラの能力もパラミシアである事が多かった。

オペオペの実 心臓を取り出し人格をも入れ替える
イトイトの実 物理的に糸で操る
アロアロの実 不思議な矢印でコントロールする
マネマネの実 本人に成り変わり暗躍
カゲカゲの実 影を抜き取る、注入する
ホビホビの実 オモチャに変える
ソルソルの実 魂を操作

まるっきり身体と精神を乗っ取るという意味では少し遠い能力もあるが王家を転覆させたり本人に成り代わって悪事を働いたパターンもあった。

ただしこれらはあくまで一定の射程圏におけるもの。悪魔の実の能力には波及出来る距離が決まっており他者を操るとなれば当然射程は短い。最低でも対象を目視出来る範囲にいる必要がある。

ワンピース1152話 イム様の登場振り返り

ホールケーキアイランド編とワノ国編の間で描かれた世界会議(レヴェリー)編にて突如登場した世界政府の黒幕。シルエットはそのままだが意外と頻度も多く遂にはその正体にも迫らんとしている。

イム様の登場
世界会議編前半 2018年
ワノ国終了後世界情勢 2022年
世界会議編後半 2023年
エッグヘッド編 2024年
エルバフ編 2025年

特にワノ国終了後に最終章突入が明言されてからは毎年原作に登場している。世界政府の本元である聖地マリージョアとルフィ達の距離も確実に近づいていると言えるだろう。

無言のイメージも強いが意外とセリフもしっかりある。感情の起伏が激しい様にも思える。

世界会議編前半

906話〜908話に渡って登場した。ワノ国を前に読者の度肝を抜いた出来事の数々。巨大な麦わら帽子にシャンクス、五老星に頭を下げさせた謎の人物。世界会議編は短いながらもかなり盛り上がっていた。

マリージョアに秘された巨大な麦わら帽子を眺める
ワンピース イム様
花の部屋にて戯れる
ワンピース イム様
ルフィ、ビビ、しらほし、ティーチらの写真にナイフを突き刺す
ワンピース イム様
誰も座るはずのない虚の玉座に腰掛ける、世界のトップであるはずの五老星が頭を下げる

最終章の開幕

ワノ国終了後の世界情勢にてルルシア事件が描かれた。
当時はイム様の能力という予想もあったがマザーフレイムなる武器であると後に判明。天才科学者Dr.ベガパンクによって開発された。

近いからという理由でルルシア王国を一瞬のうちに島ごと跡形もなく消し去った。8カ国革命に参加する国民も多かったとはいえあまりにも酷い。このマザーフレイム試行が後に墓穴を掘る。海面上昇でベガパンクの仮説が正しい事を世界中に信じさせる一因となってしまった。

ルルシア事件、そんな国元々無いではないか
ワンピース イム様

世界会議編後半

エッグヘッド編の途中で差し込まれた。時系列的には後述談となった。注目すべきは新キャラ『ネフェルタリ・D・リリィ』世界の創造主20人の内の1人でありながらマリージョアには住まなかった。その名を聞いただけでイムは態度が変わった。

アラバスタ国王と五老星の謁見中に乱入。ネフェルタリ・D・リリィについて
ワンピース イム様
当然姿を見せたという事は生かしては帰さない(他にもサボとワポルが目撃してしまった)
イム様 矢印
ビビが欲しい
ネロナ家のイム聖と不老手術について
ワンピース イム様
マザーフレイムについて
ワンピース イム様

パンゲア城にてコブラは暗殺された。
更にはイムがオペオペの実によって不老手術を受けている可能性が浮上。800年以上も前から生き長らえているのだろうか。

エッグヘッド編

エッグヘッド編の終盤。Dr.ベガパンクによる世界へのメッセージ発信を経てイムの反応が描かれた。

発狂。ジョイボーイの名前に反応して大きく取り乱した
イム様 ジョイボーイ
サターン聖制裁。ベガパンク抹殺任務における失態を受けて
サターン イム

ジョイボーイについて特別な想いがあるのは明らかだ。
そして不測の事態とはいえ世界の禁忌を世界に流布する事を止められなかったサターンを制裁。倒したというよりは消滅してしまった。明らかに異質な能力だ。

不老手術

イムの存在が明らかになってから特に飛び交っていたのが『不老手術』
悪魔の実 オペオペの実の能力の最上級の技で能力者の命と引き換えに対象を不老にする。
ワンピースには900年前〜800年前という『空白の100年』が存在する。この時代に関する資料や文献は執拗に消されており手掛かりが極端に少ない。それだけにこの100年を跨いでいるキャラの存在が予想されて来た。
トキトキの実におけるタイムスリップもその一つではあるがトキは死亡し残すはオペオペの実に注目が集まっている。
そして革命軍のイワンコフによって『ネロナ・イム聖』の存在が仄めかされた。

イワンコフ

800年前にこの世界を創造しチャブルな最初の20人に
ネロナ家のイム聖という王がいたの
この世には不老になる能力というものが存在するけど…
それって誰かが証明したって事よね!?
世界のどこかに死なずに生きてる奴がいるって事!!

イムはもちろんだが複数人いる可能性もあり得る。見た目と実年齢の離れて見える軍子も候補の1人。ゴッドバレーから見た目があまり変わっていないサターン聖も候補だ。

女説

こちらも登場より付き纏う『女説』
性別や年齢が判らないシルエットだからこそ実は少女が黒幕なんでは?等と囁かれて来た。
ヒントとして『イム聖』という呼称がイワンコフから漏れた。聖というのは男の天竜人の名前の語尾に付けられる。(女ならば宮)これによって可能性としては薄くなっが軍子との絡みなどを考慮すればまだ現実味はある。

イム 声優 ワンピース

ヒントになりそうなアニメの声優は『?』とされ声も性別は判別出来ない様なものだった。

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-3.ワンピース『ONE PIECE』