3.ワンピース『ONE PIECE』

ワンピース1136話ネタバレ 6年前の真実 【赤髪のシャンクスとロキ王子】

一気に不穏な空気が高まるエルバフ ウォーランド王国。ロキ王子と侵入者が接触すれば混乱は必至。歓迎ムードに浸るルフィ達も臨戦体制。ワンピース1136話掲載ジャンプ8号は1月20日発売

神の騎士団はスカウト入団制?エルバフが信仰する太陽の神の正体とは

速報
太陽の神の伝説について
シャンクスとロキの関係性
侵入者がロキを神の騎士団へ勧誘、名前も判明
冥界のオオカミ

四皇世代交代

懸賞金額26億が先行していたがロキの実力と恐ろしさに更に説得力が増した。呪われた王子は6年前の新世界において四皇に位置付けられている猛者?金額だけを比べるのであれば近代の四皇達には及ばない。

俗に言う四天王の様な存在。数多いる海賊におけるトップ4が四皇にあたると言っていい。無名の海賊からスタートした我らが主人公モンキー・D・ルフィも遂に四皇に数えられるまでに躍進した。

ガープ中将の語る四皇の定義

“偉大なる航路”の後半の海に まるで“皇帝”の様に君臨するそやつらを 世に『四皇』と呼ぶ!!!

初めてその称号が判明したのが2006年頃の話。エニエスロビーで世界政府相手に勝利したルフィ達がウォーターセブンへと帰還。その際にルフィ達の元にやって来たガープ中将の口より説明があった。ドラゴンがルフィの父である事など含めて重要な情報が飛び交った巻でもある。

四皇と呼ばれる海賊達は個々の力はもちろんの事だが組織単位で見た時の力も凄まじい。本隊のみならず傘下の海賊団まで数えれば相当な戦力となる。マリンフォードの頂上戦争においては『白ひげ海賊団(傘下含む)』で海軍と王下七武海の連合軍と渡り合った。

四皇が牽引する組織
白ひげ海賊団 ニューゲート
百獣海賊団 カイドウ
ビッグマム海賊団 リンリン
新巨兵海賊団 ロキ
赤髪海賊団 シャンクス
黒ひげ海賊団 ティーチ
クロスギルド バギー
麦わら大船団 ルフィ

有事に傘下達が集まれば国家戦力並の力に匹敵するだろう。
また、そのネームによる影響力も絶大。ナワバリとして領地拡大をする海賊達だが白ひげはその名前で魚人島を守ったり、ビッグマムは見返りを求めて魚人島に名が貸ししたりと様々である。その影響力故に陥落後はナワバリが混乱する事必至。領地は他の海賊達から狙われ危険に晒されれる。

6年前まで時点。作品における最も古い四皇の情勢図。エルバフのロキ王子がこの時代の四皇に位置付け。他の3人についてはあくまで候補としているが確定と考えて問題ない。

6年前までの四皇候補
白ひげ(ニューゲート)
カイドウ
ビッグマム(リンリン)
ロキ
四皇 6年前

ロキ陥落後にシャンクスが台頭。シャンクスが四皇になっていた時期については既にブランニュー中将より説明があった。一角のロキが崩れて6年前よりこの4人が時代を築く。作品で初めて『四皇』というワードが出てきた時もこのメンバーであった。

ロキ陥落後~2年前
白ひげ(ニューゲート)
カイドウ
ビッグマム(リンリン)
シャンクス
四皇 6年前

頂上戦争で白ひげ陥落。マリンフォードにおける頂上戦争にて当時のNo.1格であったニューゲートが散る。その直接的な原因を作り最後に手にかけたのが黒ひげことマーシャル・D・ティーチ。約1年前に四皇へ

頂上戦争後(1年前)
カイドウ
ビッグマム(リンリン)
シャンクス
黒ひげ(ティーチ)
四皇 1年前

ワノ国でビッグマムとカイドウが陥落。一気に2人の四皇が陥落するという異常事態。カイドウを倒したルフィ、クロスギルドを立ち上げミホークとクロコダイルを手下につけたとされるバギーが新たに四皇に加わった。

ワノ国での世代交代後
シャンクス
黒ひげ(ティーチ)
バギー
ルフィ
四皇 現在

ブランニュー中将の説明を元に四皇になった時期がわかる。

シャンクス ティーチ 四皇 いつ

957話ultimate。大物達の懸賞金が判明し作品における分岐点ともなった神回にて海軍内部はおろか読者にも非常にわかりやすく振り返ってくれるブランニュー中将。

変動もあったが各々最高到達点での比較。ロジャーは歴代最高額として参考に。
ニューゲート、カイドウ、ビッグマムと上位は陥落、死亡している。シャンクス以下が現代の四皇達。

歴代四皇メンバーの懸賞金額
ロジャー 55億6480万
白ひげ 50億4600万
カイドウ 46億1110万
ビッグマム 43億8800万
シャンクス 40億4890万
ティーチ 39億9600万
バギー 31億8900万
ルフィ 30億
ロキ 28億

ロキは当時の懸賞金額を参考にすると最下位。現在は巨人族達からも見放されており戦いを挑むとしても単騎に近い。巨人族の統率力が無いとすれば少し評価額は下がるかもしれない。

ワンピース1136話 エルバフの王家

2025年も開幕から目まぐるしい。尾田先生のメッセージ通りここから静寂が破られていく

役者が出揃うエルバフ

のんびりとした国は一変。ここから激戦の様相。

・侵入者(シャンクス似、女性?の2人)
・ロキ王子(協力者モサ公)
・ルフィ(麦わらの一味、巨人族)

現在ざっくりと3勢力。よもや外敵の侵入を許し混沌として来た。
3勢力がバラバラなうちはまだしも、どこかの勢力が結託してしまった場合は戦局も傾く。

ポイントとなるのはやはりロキ王子。磔にはされているが現在ルフィへと鍵の捜索を依頼している。
ルフィとしてもどこか鍵の事を忘れてエルバフを満喫しているしまだ時間がかかりそうだ。
そもそも他の巨人族に気づかれる事なく錠の鍵を探すというのも難易度の高いミッションだ。

そして侵入者達は明らかにロキを探している。消しに来たパターン、解放しにきたパターンどちらともとれるがここで取引が成立しロキが解放されてしまうとルフィ達としても雲行きが怪しくなる。

ロキは解放をしてくれるならば相手がだれであろうと力を貸すスタンスだと思われ危険な香りしかしない

現状だとエルバフの巨人族達は麦わらの一味を全面的に受け入れている。戦いになっても心強い味方となってくれるだろう。しかしながら気掛かりはルフィとロキの関係性。
ルフィとしてはよく知らないつもりがロキに手を貸したとなればこれまでの友好なムードも壊しかねない

モサ公

同族からこぞって嫌われても当然の大罪を犯したロキ王子。ルフィへと鍵を託して大人しく待っているのかと思いきや、あろう事か電伝虫で誰かと会話をしている

『モサ公』と呼ばれる電話の向こうの相手。シルエットすら登場は無く性別も判らない。口調だけをみれば女キャラの様な印象も受ける。
〜〜公
先公、犬公、エテ公、ポリ公など現代日本語ではどちらかと言えば蔑む様な意味合いで使われてきた。

モサ公とロキの電伝虫での密談

ああ、お前も大分ヒマなんだな

ご迷惑でしたか?

いやぁ、こっちもいいヒマ潰しだ
いくらでも時間があるからよ
前に話してた恐怖体験はまだ引きずってんのか?

はい今でも思い出すと震えが止まりません

おれももどかしかったさ
見た事と会った事もねぇけどよ
何の因果かお前とは長ぇこと友達

おれがその現場にいたらお前に代わって
そこら一帯を廃墟にし皆殺しにしてた

そこまでは望んでません

それが甘いっつってんだよモサ公
いいか一度取り逃したバカは再起不能にしねぇと復讐に来るんだ

ありがとうございます
そういう乱暴な言葉の裏に優しさがあると最近気づきました

おい虫唾が走るぜ
極めて心外だ
調子に乗るなよテメェ
やさしさだ!?二度と口にするな

大きな声はおやめください

黙れモサ公
錠が外れたら覚えてろよ

囚われたロキの協力者なる存在の様だ。上下関係としては完全にロキが上。たまにこういったキャラが主人格より強いパターンはあるがモサ公の場合は違うだろう。

ドリーとブロギーが死ぬ?

故郷に戻ってきたお頭2人。
キッド海賊団に放った覇国は圧巻、先のエッグヘッドでも得体の知れない五老星相手に躍動した。
懸賞金1億が先行して実力評価が難しかった2人。読者達の間で様々な論議がなされてきたがエルバフ編で改めて懸賞金が設定

その評価額は18億ベリーとなった。
2人合わせてではなくそれぞれ個人にかけられた点にも注目。単純にトータルバウンティの方式で言えば2人が共闘した場合36億ベリー相当になる。
もちろんそう簡単な話ではないが、共闘スタイルのキャラに各々ついた懸賞金額としては破格と言える。

普通はこれだけの猛者が複数人揃ってもコンビネーションは難しい。しかしながらドリー・ブロギーは幾多もの決闘で互いをよく知るライバル。作品中でもトップクラスと言えよう。

懸賞金判明は嬉しい限りだが誰かの踏み台になってしまうのでは?という懸念もある。評価が妥当かはさておき
ワノ国後にはローとキッドに30億の高額懸賞金がかけられたが更に高額のティーチとシャンクスに敗れ散っている。

エルバフ編突入前に十分過ぎるほど活躍したドリー・ブロギーだけに正直なところ戦闘に限ってはこれ以上のサプライズは難しい。
むしろ巨兵海賊団の現役のお頭が敗れたという展開のほうがインパクトがあるだろう。

特別懸賞金26億ベリーのロキ
神の騎士団と思われる2人

どちらも実力を示す上でドリー・ブロギーはおあつらえ向きな相手だ。
それだけではなくルフィが戦う為のストーリー性としても良い材料になる。ドリブロの敵討ちとなればルフィも一気に火が着くだろう。

コロンの父・異種族結婚

愛くるしい姿が話題となったコロン。港酒場では健気にお手伝いをしていた。シャンクスの滞在時にも絡みがありコロンはシャンクスに憧れている。いつかは海に出たいという気持ちがある様だ。

しかしながらエルバフでは亡きハラルド王の教えが根付き暴力的な思想や戦いは悪とされている。海賊ともなればもってのほかだ。
ルフィ達が学校の子供達から指摘されていた様に古きエルバフに染まったコロンは暴力的とされしまい浮いてる。

そんなコロンだがハーフ種族、混合種である事が判明した。巨人族の子供ではなくエルバフの子供と紹介があったので気になっていた読者も多いだろう。
人間族と巨人族のミックスだ。

母は登場したばかりのセイウチの学校生物教師にして最後の戦士世代であるリプリー『巨人族』

そして父が『元海賊で人間』との情報だ。

読者としては何かと勘ぐりたくなる伏線だ。ルフィとも関係のある海賊かもしれない。気になってくるのは1128話のラストシーンで描かれた来いのシルエット。サイズも人間に近いとだけあって可能性としても高いだろう。

歳下の夫なんだけどね
おれだけ歳をとるってスネて結婚してくれないんだ
だからずっと内縁の妻

2人の障害となったのは『寿命
およそ3倍の早さで歳をとる人間。3倍長生きする巨人族。人生観は当然変わってくる。
結婚して夫婦として歩むのではなく籍入れずに内縁といった関係性の様だ。

少年誌という事で深くは掘り下げられていないがこれだけサイズが違っても子供が出来るというのは何かと突っ込みたくはなる。

侵入者の正体

突如城内へと現れて門番の巨人族へ攻撃を仕掛けた2人

1人はシャンクス似のシルエット
1人は片目が髪で隠れた女キャラ

話題性抜群の2人だがやはりその正体が気になるところ。シャンクス本人、海賊という可能性は低く『世界政府側』という見方がほとんどであろう。

その中でも有力とされるのが神の騎士団の団員だというパターン。本来であれば革命軍の対処にあたっているはずだがエッグヘッドで逃してしまったルフィの対処と考えればしっくりくる。

しかしながら2人の目的は違うらしい。
『ロキという人物を探している』

四皇麦わらの一味よりも呪われたエルバフの王子と接触しようとしている。この口ぶりだとロキとは面識が無く、情報を知っているだけというみたいだ。

現在のロキは冥界にて幽閉されている。宝樹アダムに縛り付けられて身動きもとれない状態だ。一度脱走した経緯もあり予断を許さぬ状況ではあるがひとまず世界政府への脅威は今のところ低い。よっぽど他の四皇の方が危険と言えるだろう。

それでもなお、この地に出向いたとなればロキを利用としている可能性が高い。ロキを解放し『世界を滅ぼす力』を利用しようとしているのではないか?

思い出されるのはサターン聖のエルバフはやめておけ。今となっては遺言の様になってしまったがその真意は判明していない。
少なくともサターン聖が消滅する前の五老星の認識としてはエルバフは危険としていた様だ。

その様な状況にも関わらず世界政府側の人間がこの地に来ているとなれば指揮者は新科学防衛武神のガーリング聖ではないだろうか?

騎士団の実力と能力について

休載中に挟まれた時代のうねり 尾田っち10の質問。
その中で単純ながらも興味深い内容があった。猛者感を漂わせて登場したガーリング聖についてのものだ。
きちんとした戦闘シーンはなく、無力に等しいミョスガルド聖と奴隷達に対する攻撃しか判明していない。とはいえ出てきたタイミングと関わる案件を見れば読者としては強い認識が先行する。
作者からもガーリング聖の強さにお墨付きがあった。

Q.ゴッドバレー事件の際に海賊達を迎え討とうとしていたガーリング聖ですが戦闘能力はどれくらいあるのでしょうか?

A. 強いです。強さに理由があります。

強い。シンプルで多くは語らぬ物言い。そして強さに理由があるという匂わせぶり。
騎士という事で剣術に長けている事は明らか、もしかすると悪魔の実の能力者かもしれない。覇気についても当然の様に高次元でコントロール出来るのであろう。

しかしながらそんな事を超越した新しい要素があるのでは?と疑ってしまう。特に世界会議のパンゲア城に始まり、政府側の使う能力は得体がしれない。マリージョア独自の技術や科学、能力があるのではと考えてしまう。

五老星能力

ルフィの攻撃を貰ってもすぐに復活するタフネス。そもそも攻撃が通ってないのかと思わせるほどだった。他にも五老星同士でのテレパシーの様な会話もある。

特にエッグヘッド事件後にサターン聖を消滅させてしまった能力はエゲツない。こちらに限ってはイム様特有のものかもしれないが‥
悪魔の実だとしても一般的なものでは説明できない様な奇抜な力が複数見られる。
当然ながら新しく昇格したガーリング聖も同等クラスの能力が使える。もしくは使えるようになったのではないだろうか?

酒場の女店主 マト

シャンクスの滞在時にも登場したエルバフの港付近にある酒場の女性店員。お手伝いと思われるコロン以外は目立ったキャラもいないのでこの女性が店主を務めているのだろう。

しっかりとしたサイズの対比は出来ないがコロンと比べると大きい。
口調や言動を見るとコロンも幼く見えるがルフィとサンジと比べれば一目瞭然。成人人間よりも大分大きい。
コロンは巨人族の母リプリーと海賊として活躍していた人間の父の間に産まれた子供で巨人族のハーフといったところ。

巨人族、もしくはハーフという種族の括りで間違いないだろう。名前が判明したのは1135話。【マト】

あ!これ母ちゃんの好物!!
マトさんから

酒場自体は冥界と同じ階層にあるので陽界までのぼるついでにとコロンに差し入れを託した様だ。
ルフィ達とのイベントに発展するとなればエルバフ出航時に酒場に寄るぐらいだろいか?

もしくは北欧神話の様にアダムそのものが燃えてしまう様な危機が訪れた場合は下層の酒場も店を開いてるばかりではなくなりそう。
もしかしたらシャンクスに関する重大事項はマトの口から明らかになるかもしれない。

ラスボス候補?

ちゃんとエルバフに辿り着けているかも心配であったがルフィ達が誘い込まれた地がエルバフだと判明した。

これにて改めてエッグヘッド編の次エピソードがエルバフ編だと言える。そしてエピソードが変われば明確にボスキャラの存在があるのがこれまでの通例

ルフィ達が戦ったボスキャラ達
魚人島 ホーディ
パンクハザード シーザー
ドレスローザ  ドフラミンゴ
ゾウ ジャック
WCI カタクリ
ワノ国 カイドウ
エッグヘッド サターン聖

ビッグマムの様に跨っている場合もあるが基本的には1エピソードに1人はボス格が用意されている。
谷間のエピソードであるゾウ編にも三大災害ジャックが立ちはだかった。

エルバフ編も最後のロードポーネグリフへのヒントを探す(火ノ傷)短めのエピソードなんて事前予想が多いがハッキリとボス格がいた方が説得力が増す。

そんな中で如何にもと登場したのが『ロキ王子』
風格や悪キャラぶり、同族からも疎まれるような行いはボスキャラにピッタリ。
何処か魚人島のホーディにも似た様な展開を予想させる。

ただホーディと別格なのは戦闘力だろう。

戦いのプロ集団とも言えるエルバフの戦士が総出で取り押さえないといけないほどの圧倒的な個の力を持つ。

サイズアドバンテージを無くしてしまう程の自由度の高いニカの能力を持ってしても苦戦を強いられるのではないか?

ロキがボスキャラだとすると今までと比べてかなり早い段階での登場となる

ワンピースにおける盃

盃と聞けば任侠映画、極道の世界に存在する風習で今の御時世あまり良い印象は持たれないワード。
ワンピースではこれを良い意味でマイルドに盛り込んでいる。

友の盃  1135話
兄弟盃  585話
子分盃  800話
親子盃 -

数種類の盃がありいずれもルフィが絡んでいる。エピソードのタイトルとして使われている点も注目だ。親子盃に関してはワードとしては登場していない。親への忠誠を誓う儀式ではあるが白ひげ海賊団の関係性は少し近いだろうか?

子分盃
→子分を持ちたくないルフィに反して強引に契りを交わしたのが子分盃。ルフィも最終的にはしぶしぶこれを認める形に。ハイルディン、バルトロメオ、サイ、イデオ、レオ、ハイルディン、オオロンブスらが傘下に加わった。各々に組織を持っているので一躍大船団となった。ルフィの為となれば子分は総出で力を貸し、子分のピンチとなればルフィが駆けつける。堅苦しいのが嫌いなルフィの性格もあり今のところ集合する前触れは無いが大事件に関わると予告されている。傘下のうちハイルディンはエルバフにて早くも再会を果たした。

兄弟盃
→ルフィ、エース、サボの3人で交わした盃。弟ルフィ、兄エース、サボの関係でエースとサボの間柄は対等だと思われる。それぞれ血は繋がっていないものの盃を交わす事で義兄弟となった。血より固く結ばれた絆と言える。頂上戦争では弟が兄を助ける図式となったが救う事は出来ず。エースは死んだがルフィとサボは最終章に絡んでおりどこかで助け合う展開も予想される。

→一方で同じ兄弟でも『兄弟分』という関係性もある。任侠映画などではこちらが一般的だろうか。先のエッグヘッド事件後のやり取りで関係性が明らかになったのが海軍大将ボルサリーノと海軍元帥のサカズキの兄弟関係。今や組織の中ではサカズキが上となったが2年前時点までは海軍大将として並んでいた。その頃を思わせる様なやり取りでサカズキもボルサリーノを決して下には見ていない。その証拠に事情も知らずに叱咤してしまった事を悔いて詫びている。サカズキのこの様なシーンは珍しい。

友の盃
→こちらはまた新しい関係性。ドリー・ブロギーはルフィ達の事を友と称して対等な関係を築いてきた。
2人だけならず巨人族全体として見た時に麦わらの一味から助けられた事例が多い。
分け隔てなく巨人族全体が麦わらの一味を友と認める盃。同盟にも近い様な関係性だろう。
魚人島でもルフィ達が成した事は大きかったがエルバフでも開幕時点で島中がルフィ達を認めている。異種族間では考えられないレベルだ。
話は逸れるがシャンクスも同様に巨人達に受け入れられていたと感じる。

ブロギー
よく来た待ってたぞ
ドリー
こいつらこそ我々の誇りを理解し守ってくれたチビ人間達
オイモ・カーシー
ダマされたマヌケな俺達を解放してくれた
ハイルディン
存在の消えかけたおれの命を救ってくれた

麦わらの一味への感謝を口にする巨人族達。ルフィはもちろんだがこうやってみるとウソップによるところも大きい。

他にもサウロやスタンセン達の事を考慮すると一味は辿り着くべくしてエルバフに来たと感じられる。異種族ながらもこれだけ受け入れて貰えるのも珍しい。これまでのエピソードでは何かその島に蔓延る問題を解決した先に大団円が待っていたが今回は開幕早々に祝杯となった。

エッグヘッドの死地を乗り越えて宴を終えたばかりではあるが改めて巨人族の故郷エルバフで歓迎された。

我らエルバフはこの小さな友人達を歓迎する
小せぇが甘くみるな
麦わらのルフィは海じゃ四皇と呼ばれる大海賊
あの怪物カイドウとビッグマムが敗北したワノ国の大事件の主犯格
麦わらの一味に友の盃を掲げろ
乾杯

エルバフ 宴
ちなみにこの宴は三日三晩続くらしい。巨人族の宴はやはり豪快だ。麦わらの一味の酒豪達も満足出来るのでは
ないか。

続ロビン・サウロ

宴ムードの西の村であるが宴には加わらずにフクロウの図書館に残るのがサウロとロビン。再会を祝して乾杯なんてのも良いが改めて積もる話もあるらしい。

号泣しながら抱き合うシーンがピークにも思えるがここから次のフェーズである考古学と歴史の探索に入っていく。

元々はオハラの全知の樹(図書館)にあった書物という事もありロビンが幼少期に読破したものもあるだろうがまだ知り得ない事項もあるだろう。これまでいくつかの歴史の本文を読み解いたロビンがオハラの文献と併せてどの様な気付きを得るのか注目だ。

そしてサウロの存在もやはり大きい。彼は海軍に属していた経歴に加えてオハラ事件以降は世間から身を隠してエルバフの地で歴史を学んで来た。ベガパンクとの出会いもあって考古学者としてのレベルもロビンに匹敵するかもしれない。ロビンと併せれば探求も捗るというもの。

ルフィ私
サウロともっとゆっくりお話ししたいから宴には後で行くわ

宴は三日三晩行われるのでワンピースであればかなりの時間的な猶予がある。オハラ事件後に歩んだ人生についても花を咲かせつつもここで一気に歴史の核心へと迫ってほしい。
いずれにせよ、2人はしばらくストーリーからは消えるだろうか。

ゲルズの趣味

私人間ちゃんの服を作るのが趣味で!!
そこまでよ!?私はホントに!!

ロードの事を散々変態扱いし毛嫌いしていたゲルズではあるが実は2人は似ているのかもしれない。
ロードもルフィ達に人間専用の服を着せて箱庭の世界に閉じ込めていた。特にナミに対する態度は女性に嫌われても仕方ない様なものだった。

着せ替えてお人形遊びをする様なロードとは違い、ゲルズはあくまで服を作るまでだと主張するが実際にはロードの様な願望があるのかもしれない。

自身が巨体であるからこそ人間への憧れや小さな身体への憧れがあるのだろうか。

スタンセンは居眠りで捕まった

新巨兵海賊団 船大工スタンセン
印象的なのは扉絵での登場だろうか?ハイルディンと共に海賊団を結成し活躍。エルバフ編でも既に何度か登場している。

実は初登場を遡っていくとシャボンディ諸島でのヒューマンオークションが最初となる。
オークションで出品される巨人族として檻に捕えられていたスタンセン。後に海賊王の右腕だと判明する冥王レイリーが達人である事をいち早く見抜いていたあの巨人族だ。

ケイミーに乱暴を働く司会のディスコ
レイリーは檻の中から覇気で威圧して気絶させた。あくまでも目立たない様にしたレイリーであったが一瞬放った覇気に気づいたのがスタンセン『おいじいさん‥しらばっくれるな』

その後はルフィがヒューマンオークションの会場で天竜人へと暴行をはたらき大混戦へと突入。胸糞悪い人身売買のオークションはめちゃくちゃとなった。
スタンセンもこれに紛れて脱走。自身が助かるだけではなく、同じく捕まっていた奴隷達を解放するムーヴが印象的だった。
『同じ奴隷になりかけた縁だコイツらをどこかに逃す』

そして混戦の中での別れ『じいさん!!麦わらの仲間達‥!!またいつかどこかで会えたらこの恩はきっと返す!!ありがとうな!!』

レイリーはもちろん解放のきっかけを作った麦わらの一味にも礼をして再会と恩返しを誓った。

あの時は現実味の無かった話ではあるが巨人族の故郷エルバフで再会を果たす。既に肉に食らいついて宴に浸っているルフィ。霧舟で西の村へとやってきたスタンセンがルフィと対面。

えー?お前あの時シャボンディで捕まってた巨人か

そうともスタンセンだ
よろしくな
ハイルディンにお前達の傘下になったと聞いた時は運命を感じた

そうかそうか
助かってよかったな

シャボンディ諸島では捕えられていた事もあり兜を被ってはいなかったがその顔立ちと話を聞いてルフィもピンときた様だ。当時は読者にも名前が明かされておらずルフィ達もまだスタンセンの名を知らなかった。今回改めて自己紹介。

ルフィにとっては意図せず助けた形。恩着せがましい気持ちは無くあくまでもついで。しかしながら再会を喜んでいる。

そして何よりあの時と違うのは新巨兵海賊団が麦わらの一味の傘下へと加わった事だ。ルフィを大所帯の頭へと押し上げた子分盃。誇り高きエルバフの戦士が人間の下につくという構図には驚いた読者も多いだろう。スタンセンはこれを運命だと捉えている。助けられた恩を返すにはうってつけだろう。
現状では再会を果たしただけで本当の意味で恩を返したとは言い難いが今後も麦わらの一味の為に死力を尽くしてくれる事だろう。

ちなみにスタンセンはハイルディンと共にエルバフへと残りエッグヘッド事件には参戦していない。2人とも行きたがってはいたがウォーランド国内が荒れていた事がその一端らしい。

スタンセン豆知識
居眠り中攫われ
シャボンディ諸島の人間(ヒューマン)オークションにて売り飛ばされそうになっていた巨人
別件でオークションハウスを破壊した麦わらの一味によって奴隷になる危機を免れた
ハイルディンの幼馴染

ナレーションで奴隷になった経緯も併せて紹介された。例えば海軍大将に仕留められたというわけではなく、単純に寝込みを襲われたらしい。攫われたという表現から人攫い稼業の反抗ではないか。戦えば強い巨人族も油断大敵の様だ。
紹介にもある様にハイルディンとは幼馴染。実際にリンリンの幼少期を描いたエピソードでもハイルディンが稽古をする背景にスタンセンの姿があった。これについてはSBSでもはっきりと言及されていた。

エルバフの居住許可

わしは居住許可を取りに行くから気にせんでいいぞ

世間的に死んだ天才科学者Dr.ベガパンク
クローンを持ち出しこれからはエルバフを拠点にするつもりの様だ

エルバフには『長居できない』という制限はあるが天才にかかればクリア出来るのだろう。

ステラのクローンを起動する為に原始的なエルバフの地に研究所が設立される。

エルバフ編ダイジェスト

プロローグ
エッグヘッド事件の余韻冷めやらぬままに一同はエルバフへと舵を取る。麦わらの一味は巨兵海賊に案内されなからエルバフを目指す。世界政府から逃げ切って大盛り上がりの船内ではベガパンク(悪)とくま、ボニーの姿も。巨人族を含めて大盛り上がりの宴。そんな中でエルバフの海岸では『来い』と語る謎のシルエットが
1127話『謎の国の冒険』
ナミが目を覚ましたのはビッグステイン城という巨大な城であった
ウソップとナミが合流し得体の知れない化け物に追いかけられる
既に迷い込んでいルフィ、サンジ、ロビンが登場。東の海の5人の並びが話題となる
1128話『RPG』
ルフィ達が迷い込んだ世界はさながらRPGの世界観。ブロックで形成されており服も着せ替えられていた。一面広がる景色も鏡に写しだされたもの。
チョッパーも合流する。
あまり強者とは思えぬ怪物にギア5を使用
奇妙な被り物を被った太陽神が登場。太陽神が従える怪物達をルフィ達が倒してしまう
1129話『生人形』
ルフィ達が迷い込んだ区域は元巨人族の留置所であった
太陽神の中身は新巨兵海賊団ロード(航海士)であると判明
ロードはオタクキャラ
ルフィ達はエルバフ〜エッグヘッド航路間の眠霧地帯を通り眠ってしまったところをロードのペットであるムギン(巨大カラス)にサニー号ごと運ばれてきた
ロードはルフィ達の事を知っていた。ハイルディンが傘下にくだる判断をしたが納得はしておらずルフィを格下に見ている
ルフィが猿王銃で壁を破壊してブロックの国を脱出
1130話『呪いの王子』
巨兵海賊団のドリー、ブロギーに対して懸賞金が1億から18億へと引き上げられて再手配
エッグヘッド事件の報道でルフィの左腕に見慣れぬバツ印が。ビビからのメッセージ?
太陽神ロードから逃れた一同。ここがエルバフだと知る。
新巨兵海賊団ゲルズ(コック)、ゴールドバーグ(船医)登場
ロキ王子の詳細が判明。呪いの王子と呼ばれ王家に伝わる伝説の悪魔の実を食べる為に父ハラルドを手にかけた。
罪人として捕えられている。逃亡した際にはエルバフ中の戦士が総出で取り押さえなくてはならない程の力を持つ。
ルフィとロキが対面
新世界エルバフ 『ウォーランド王国』の全貌が明らかに
1131話『冥界のロキ』
新巨兵海賊団ハイルディン(船長)、スタンセン(船大工)登場
ロキの懸賞金が判明。世界政府特別懸賞金26億ベリー
ロキの口からエルバフへシャンクスがやってきたと語られる。腰抜けと罵る。
ロビンがブルックに髪を切って貰う。サウロに気付いて貰う為。
サウロが倒れたとの訃報が入る。
1132話『エルバフの冒険』
ルフィ達を捜索していたドリー・ブロギー、ロビン達残りの麦わらの一味がエルバフへと上陸
エルバフの子供コロンが登場
太陽石で描いた虹をグレート・エイリーク号が登り上層へと到達
エルバフ島ウォーランド王国は冥界、陽界、天界の3層に別れている
麦わらの一味が集結。陽界にある村へやって来る
探検家ルイ・アーノートによればエルバフに長居してはならない
1133話『褒めてほしい』
ロビンの逃亡生活の回想。一度は自分で死ぬ事も考えた。
エルバフの島は島雲、海雲、虹、シャボン、ホバーと完璧な気候条件が揃っている。
新巨兵海賊団と麦わらの一味対面。ハイルディンとスタンセン以外は初面通し。
ロビンがサウロの元へ向かう。サウロの倒れたは演技だった。
サウロはクザンに凍らされたが炎で溶けて海に落ちたらしい。
ロビン、サウロが感動の再会を果たす。暗い話はせずにただ褒めてほしいとロビン。2人は号泣。
1134話『フクロウの図書館』
オハラの文献は湖から引き揚げた後にエルバフへと持ち込まれフクロウの図書館に集められた。ここでは本が巨人族サイズに拡大される。
ベガパンクのクローンが存在していた。サテライトよらら精巧なステラのクローン。
サウロの助手アンジェと生物の先生リプリーが登場。
エルバフの学校の教えでは亡きハラルド王の意思を継ぎ暴力性が排除されていた
ロキ王子と電伝虫で通信するモサ公。協力者と思われる。
エルバフの城に魔法陣が出現。シャンクス似のキャラと新しい女性キャラが登場。
1135話『友の盃』
フクロウの図書館はイクイクの実を食べたビブロ(フクロウ)によって本が大きくなっていた
巨人族と麦わらの一味の間で宴が開催される。縁ある巨人族がルフィ達に礼を言う。
ヤルルが再登場。頭に剣が刺さっている。
城に現れた侵入者は門番に攻撃。狙いはロキ王子であると判明

神の騎士団

比較的新しいワード『神の騎士団』
天竜人で組織された特別部隊であると見られている。
現在判明しているのはリーダーの『フィガーランド・ガーリング聖』のみである

神の騎士団

これがドラゴンのセリフ中に描かれた神の騎士団のシルエット。この時からセンターのシルエットがシャンクスに似ていると話題になっていた。

最低でも5人はいるものとみられる。比較的ブサイクなビジュアルの天竜人が多いがシルエットだけでも凛々しい印象を受ける。

ミョスガルド聖の断罪
革命軍の鎮圧
ゴッドバレー事件の奴隷狩りゲーム

神の騎士団の動きは大きく分けて3つ。
まずはゴッドバレー事件。ロジャー海賊団、ロックス海賊団、海軍、世界政府と様々な勢力が集結し最終的に歴史的な大事件となった。
この時問題視された兎狩りゲーム。胸糞悪い話だが奴隷の人間達を兎と称してターゲットにした殺戮ゲーム。これが余興として行われた黒歴史で、海軍のガープも認識を改める事態となった。

兎を狩る側として参戦していたのが当時まだリーダーではなく騎士団の一員として活躍していたガーリング聖。丹精な顔立ちでシャンクスにそっくりな外見。まだ若いながら同族からの人気を集めていた。この頃から才気に溢れている。

次が世界会議開催にあたって発生した事件。天竜人のドンキホーテ・ミョスガルド聖がレオやサイ、しらほし姫を庇ったことで同族から怒りを買った。天竜人の罪という異例の事態。本来であれば裁かれる人種ではない位の世界貴族ではあるが断罪にあたったのが神の騎士団リーダーのガーリング聖。

有事ともなれば特別な権限を持っている様だ。天竜人を裁けるのは世界中でイム様、五老星、神の騎士団くらいだろう。序列ともなれば3番目ではあるがエッグヘッド事件後に進展があった。
異例の人事。五老星の交替。もちろんイム様の勅令によるものだ。エッグヘッドでの失態、ジョイボーイを逃した事を重く受けイム様は科学防衛武神のジェイガルシア・サターン聖を消し去った。

サターン聖失脚の後の人事。新しくその椅子に座ったのがガーリング聖である。

神の騎士団元リーダーともあって実行力はお墨付き。加えて最高峰の権力を手に入れ古株の4人よりも注目されつつある。

最後に現在進行中の革命軍への対処について。
もともと世界政府を滅ぼさんと企てる危険思想を持つ組織。これまでにも秘密裏に各地で準備を進めてきた。
最終章付近で革命軍の動きはいよいよ大きくなる。

世界会議の舞台ではマリージョアへ乗り込みくまを奪還。革命軍の軍隊長らが海軍大将と激突した。その際にサボはパンゲア城でコブラ王の暗殺も目の当たりにしている。

同じくしてマリージョア自体を攻撃すべく兵糧作戦を仕掛ける。8カ国革命と呼ばれる運動は食糧などの物資を断つことでマリージョアを飢餓へと追い込む。普段我慢などしない天竜人にとっては屈辱であるとともに耐えがたい苦しみ。効果てきめん。
これを鎮静しようと動くのが神の騎士団。
革命軍vs神の騎士団の図式がいよいよ高まってきた。

フランキーと大樹

フランキー『おれはこの島の大樹が気になってよ』

ロビンやウソップに注目が集まりそうだが意外な切り口からフランキーが活躍するかもしれない。

バルジモアとも縁がありベガパンクの科学にも大きく共感していたフランキー。しかしながら他の話題が強過ぎてエッグヘッドでは成長に繋がる様なイベントは発生しなかった。
自身をサイボーグ化するという富んだ発想はフランキーも科学者に分類出来るだろう。現在もベガパンクは同行しているが2人のイベントの進展でフランキーが強化される事は無さそう。

代わりに面白そうなのがフランキーと宝樹アダムを巡ったイベントだ。エルバフの中心に聳える大樹に沿って三回層に分かれている地形。この木と共にあるといっても過言ではない程エルバフにとっては重要なものだ。
北欧神話になぞらえるならば最終的には燃えたり傷つけられてしまう様な展開も予想出来る。

エピソード突入前だとこの樹木は世界樹、ユグドラシルといった表現をされていた。実際に神話でもモデルとなっているのでエルバフ=ユグドラシルのイメージが根付いていただろう。
しかしいざ上陸してみるとロキの口から磔にされている大樹が『宝樹アダム』だと判明。何故ユグドラシルと混在しているのか?明確に書き分けているのかは定かではないがどうやらこのエルバフ中心の大樹はアダムという認識で良さそう。

原作ではじめて宝樹アダムに言及したのは何を隠そうフランキー。ウォーターセブン、エニエスロビーで麦わらの一味と共闘する中で彼らの乗る船を作りたいという思いが芽生えて現在一味を運ぶ海賊船『サウザンド・サニー号』を作り上げた。

そのサニー号の基盤ともなる木材が伝説とされた『宝樹アダム』だ。フランキーは闇ルートに出回るアダムを運良く手に入れた。その際には麦わらの一味から奪った大金を利用。もともとはこのお金とメリー号を巡って一味が分断しかけたのは苦い思い出。

元から宝樹アダムに興味があったフランキーだが実際に加工してサニー号を作り上げたとあってさらに深まった事だろう。早速エルバフのアダムに興味を示している。

フランキーはここからヒントを得てサニー号に役立てる事が出来るだろか?既に冒険もゴールへと近づき船で困る様な展開はあまり無いだろうが補強出来るに越した事はない。
アダムから端材を切り出す事が出来ればサニー号修繕の為のストックも作れそうだ。

フランキー
アウ聞いてくれ
この島自体が宝樹アダムだったんだよ
サニー号を作った最強の樹だ
おれは宝樹を堪能してくる

サウロ
アダムは世界に数本あるというがここは樹齢が桁違いじゃて

サウロのヒントによって宝樹アダムがエルバフだけではなく『世界に数本』ある事が明らかになった。エルバフ以外のものが登場するかはわからないが闇ルートに出回るのも頷ける。
フランキーが当初語っていたアダムの伝説は明らかにエルバフのものだろう。競り落とされてサニー号の基盤となった木材はどこのアダムだろうか?

そして大事なのが樹齢。エルバフの気候がここまでアダムを成長させたとも思われるが単純に樹齢が他のものとは違うらしい。400歳超えのヤルルが登場するぐらいだから下手したら数千年レベルの樹齢に達するのかもしれない。

エルバフは世界政府非加盟国

噂こそされていたがエルバフ島ウォーランド王国は世界政府非加盟国であると確定した。

リリス『政府非加盟国のエルバフにはニュース・クーは来んがよ』

説明してくれたのは世界政府側のベガパンク(リリス)
世界政府非加盟国には世界情勢を知る上で大きな情報源となる世経新聞(世界経済新聞)も届かないらしい。

ハイルディン『ワノ国でビッグマムを倒したニュースには世間に疎いこの国さすがも湧いた』

ハイルディンのセリフにも非加盟のヒントはあった。海賊として海に出ている巨人族(巨兵海賊団)、海軍に属する巨人族以外の集落に住んでいる者達は基本的に世界情勢には疎いらしい。ビッグマムの件は世間的にビッグニュースだった事に加えて巨人族との因縁もある事から通常よりも拡散されてきたのだろう。

代表的な非加盟国が以下。他にもミンク族が成すモコモ公国も候補である。

・ジェルマ王国
→元加盟国であったがビッグマムと結託した事が原因で除名
・ワノ国
→非加盟どころか外交すらも拒んできた(鎖国)
・スフィンクス
→白ひげの故郷。貧困に苦しむ
・ハチノス
→海賊島という括りではあるがティーチは加盟を目論んでいる

世界一の組織が世界政府。現実では国連の様な規模。非加盟となれば外交や貿易においてかなりの遅れをとる。やはりデメリットの方が大きい。ひとまずは加盟しておくというのが平和な国家維持に繋がるだろう。

とはいえ加盟しないパターンと加盟出来ないパターンが存在する。ポイントとなるのは『天上金』。世界政府へと納める上納金制度だ。これが国家の経済を圧迫するレベルの高額。無理矢理搾取されるイメージではあるが断れないのも現状。
必然的に貧しい国はこの上納金が払えずに加盟出来ない。白ひげの故郷であるスフィンクスが良い例だ。

非加盟国はだいたいそうだが
海賊も人攫いも横行する無法の島になる
国は滅び不幸な孤児ばかりが増え

孤児である白ひげについて語るマルコのセリフ。非加盟である事が貧困に拍車をかけ抜け出せない。多額の金品が無ければ発展する事も難しい。このスパイラルに突入しない為には厳しくとも多額の天上金を払うしかない。

一方で意図的に加盟しないパターンもある。
現在も非加盟を貫いているワノ国。ワノ国を開国せよとのおでんの遺言があったものの、現在の将軍モモの助はまだ開国をしないとの判断を下した。ワノ国の場合は問題となるのが古代兵器プルトンの存在である。開国はワノ国海底に封印されたプルトンの解放を意味するだけに安易には出来ない。
加盟する事でやすやすと政府の侵入を許しプルトンの情報を奪われてしまう可能性が高いからだ。

ワノ国は非加盟国であるが故にカイドウとオロチに侵略され隠れ蓑にされていた。そういった危機に立ち向かうには国家の自力をつけていくしかない。ルフィ達新世代の活躍で元凶は討たれて復国真っ最中ではあるが外敵からの脅威は消えない。

海賊ならまだしも、世界政府(海軍)にすら狙われる危険もある。ルフィ達がまだ滞在している頃には海軍大将アラマキ(緑牛)に襲われたのも記憶に新しい。
政府非加盟国民に人権は無いとの言葉通り守るべき対象にあらず。海賊に襲われようが助けては貰えず逆に海兵にすら攻撃を受ける事態になりかねない。

果たして本題のウォーランド王国はどうだろうか?
圧倒的な強国故に外敵から狙われる脅威は少ないだろうそれ故に加盟するメリットが無かったのかもしれない。とはいえ全く情報が入って来ない状況は国自体が衰退しかねない。
前ハラルド王はこれを打破する為に伝統を破ってまで外交を目指したのかもしれない。

そしてワノ国の古代兵器の様に世界政府にとっての核心が潜んでいる可能性もある。最後のロードポーネグリフもエルバフへ眠っているパターンも捨てきれない。

ヤルルで紡がれる200年前の歴史

ビッグマムの過去編で出てきたエルバフの重要人物

山ひげのヤルル
滝ひげのヨルル

元巨兵海賊団の頭を務めた2人
勇退し船長の座をドリー、ブロギーに譲った。
言わば、エルバフにおけるレジェンド格の巨人である。
他の巨人族からの信頼も厚く、この地における長の様な役割も果たしていたと見れる。

一線を退いた2人は平和に暮らしていたが事件は63年前に起こった。冬至祭で絶食に耐えられなくなったリンリン(ビッグマム)が暴走。エルバフの戦士達に危害を加えてこれを止めに入った『ヨルル』は大ダメージを負った。

巨人族の寿命300年に対してこの時ヨルルは344歳の高齢。如何に屈強な戦士でも影響は大きくこれにて死亡した。

問題は『ヤルル』こちらに関しては現在までに生死が判明していなかった。ヨルルにまで手を加えたリンリンを許すまじと制裁に向かったがマザーカルメルによって制された。結局は仇討ちを我慢し踏み止まった。
ヤルルに関しても高齢。345歳であったがこの度現代のエルバフ編にて生存が確定した。

実に408歳の高齢である。今となっては人間達とも対等に戦えるか微妙なほど衰えているだろうが生き証人としてはかなり貴重な老人である。

巨人族の英雄として紹介され世界最高齢である事も判明した。

ワンピースと200年前

時系列の複雑なワンピース
少年誌作品の中でも特別で、それが作品を面白くしている一因でもある

特に重要とされるのが900年前〜800年前の【空白の100年】という歴史
長期政権を築いている世界政府の闇が露呈しつつある今、ルフィ達はこの歴史に挑んでいかなくてはならない

そしてもう一つ。読者の関心が今集まっているのは現代より【200年前】の歴史。
鉄の巨人エメトの動きがこれに関与している可能性が高い。

ベガパンク.『こいつは200年前に聖地マリージョアを襲ったという伝説の鉄の巨人、更に作られたのは900年も昔』

聖地マリージョアへの侵入を阻むかの様に聳え立つ赤い土の大陸を乗り換え、エメトはマリージョアを襲撃

結局はエネルギー不足でマリージョアへの被害は無し。

ベガパンク.『当時の科学者の驚きたるや相当なものだっただろう‥あまりにも場違い過ぎるその科学力に‥どこから現れ何をしようとしたのか誰にもわからない』

その後政府は処分を命じたがその科学力故に研究対象となりひっそりとエッグヘッドへ巡ってきた。

問題となるエネルギーはベガパンクが発明した消えない炎ではなく、ルフィのニカの能力に呼応している様に見える。

エメトが作られた900年前においては当時ニカの能力を持っていたジョイボーイが命を注ぎコントロールしていたはず。しかし200年前はエメトが目的を完遂する為のエネルギーが供給出来なかった(ニカの能力者が近くにはいなかった)

それでもエメトはマリージョアへ辿り着くまでの進撃を見せている。元々このエネルギーは900年前のジョイボーイのもので長い間貯蔵されていたのかもしれない。『覇気を結ぶ』と称して蓄えられていたエネルギーはエッグヘッドに甚大な被害を与え五老星を震撼させた。

もともと900年前にこのタイミングでマリージョアへ向かう様にインプットされていたのか?
もしくはトリガーとなる様なイベントがあったのか?

200年前となると思い浮かぶのは魚人族というワード。
エルバフでは巨人族への注目が集まっているが作品の中でも魚人族はとても重要な立ち位置
特に長い歴史において魚人族は差別と共に戦ってきた。

・200年前まで魚人と人魚は魚類に分類されていた
・200年前にリュウグウ王国は世界政府加盟国となった
・リュウグウ王国が世界会議へ参加

200年前が分岐点となり魚人族との隔たりは少なくなり人間とも交流が持てる様に。今尚悪しき風潮は残るもののここから新しい歴史が始まったとも言える。エメトがこのイベントに一枚噛んでいるのかもしれない。

エメト→ジョイボーイ→人魚姫→魚人族

ジョイボーイを辿れば魚人との関係性も説明がつく

他にもこの2つが判明している時系列

・グリーンビット周辺に闘魚が棲みつき人の往来がなくなる
・ローグタウンの武器屋開業

結局はエッグヘッドではこれ以上の言及が無かったが400年以上生きたヤルルが生き証人になってくれるかもしれない

【イクイクの実のビブロ】とフクロウの図書館

陽界に存在する西の村から南西へと進むとサウロが居る図書館へと辿り着く。麦わらの一味はゲルズに案内されて訪れたが隠居している彼の所在は普通の海賊では辿り着けないだろう。

フクロウの図書館

『戦士の泉』と『フクロウの図書館』
更にその下には学校が存在する。(セイウチの学校)

サウロは『先生』と呼ばれておりここで巨人族達に歴史の教鞭を振るっている様だ。
樹(宝樹アダム)の一部が化石化、風化して出来た砂浜で満ち引きはないが源泉の滝が波を作っている。

そして本題のフクロウの図書館。どこかオハラの全知の樹に似ていないだろうか?もしかするとオハラからイメージを模倣したのかもしれない。
(全知の樹は樹齢5000年を超える大樹。図書館と併設された考古学の研究施設が特徴で世界中から膨大な文献が集められている。オハラを語る上では欠かせないシンボルだ。)

1134話のタイトルにもなったフクロウの図書館。感動の再会を果たしたサウロがどうしてもロビンに見せたかったのがこの図書館だ。ここにはオハラから持ち帰った文献達が集められている。

面白いのは持ってきた『人間サイズの文献』がフクロウの図書館の中では『巨人族サイズの文献』へと拡大する事。ロビンが全知の樹の図書館で読んでいたあの頃の本が全て巨人サイズ、持ち込んだ本がデカくなる。

世界政府が根絶やしにしたはずの書物がこうやって意味を成そうとしているのは感無量。この図書館について世間に公表こそ出来ないがオハラの考古学は脈々と受け継がれていくわけだ。戦火の中で学者達が見せた執念はきちんと実っていた。

さてオハラ事件。ロビンと別れた後のサウロはバスターコールの戦火でクザンよって凍らされた身体が溶けて海で溺れていた。
そこから命からがら故郷のエルバフへと辿り着いた。

その後オハラの学者達が命と引き換えに守った文献が気掛かりでハイルディン達を連れてまたオハラへと戻った。

生き残っていた本を見てサウロは号泣。そして湖から文献を引き揚げてエルバフへと持ち帰った。文献達はその後訪れた天才科学者ベガパンクの頭にもインプットされた。

サウロはどうしてもロビンにこの図書館を見せたかった様だ。
『これをお前に見せられる日が来るとは』
笑いながら泣くサウロ。先ほど号泣したばかりのロビンも思わずウルッと来ている。

思い出すのはクローバー博士に初めて全知の樹の図書館に招き入れられたシーン。書棚を埋め尽くすほどの圧巻の本が蘇る。見える形のオハラの意志と言えるのかもしれない。

言うまでもなくこれは世界の禁忌に触れるものも多い。サウロはもとより他の巨人族についても空白の100年に関する知識を得ている可能性もある。エルバフがオハラの二の舞になる危険性も0ではない。

イクイクの実

この不思議な巨人族専用図書館にはきちんとカラクリがあった。サウロに加えて丁度ベガパンクリリスがいた事で丁寧に説明してくれた。

サウロ
ビブロはこの図書館の主だで
ここに何百年も昔からずっとおるらしい
わかっとるのはあのフクロウが自分のナワバリに入った本を全てデカくしてくれるという事だけじゃて

このフクロウの図書館館長を務めるのが『ビブロ』
ビブロはエルバフに生存するフクロウで図書館の名前の由来もこれだ。(ゲルズが手懐けていたフクロウのバイパーもいたが別物)
ビブロは『イクイクの実』の能力者。図書館内のテリトリーに入ったものを巨大化出来る。少し大きくなったというレベルではなく巨人達が読めるぐらいのサイズだ。

リリス
おそらくイクイクの実を食うた育成フクロウじゃろう

無機物に限り巨大化できる

巨人の国にうってつけの能力じゃな

無機物と有機物のラインは炭素を含むかどうかという事。本は紙で出来ているのでどちらかと言えば有機物の様なイメージだ。ここら辺は尾田先生次第ではある。今回のイクイクの実においては無機という点がポイントになる無機の定義は『生命力を有さない』という捉え方もある。

人間や動物、植物は巨大化出来ないというイメージで良いのではないだろうか?

無機物‥ガラス、水、金属、ダイヤモンド

巨大化出来る物質は限られているが武器なども大きく出来る可能性はあるので今後もこの能力が活かされるかもしれない。とはいえこの能力の役割はあくまでも図書館ありきだろう。

ちなみにテリトリーを抜ければ本のサイズは元に戻る。また、もともとエルバフに存在する大きな本を人間サイズにする事は出来ない様だ。あくまで大きくするだけで縮小はできない。

最後に。
ツッコミたくなるのはやはりそのネーミングだろう。少年誌という事もあり男性読者ならば連想せずにはいられない。イク‥育成という意味合いで間違いないが何かとネタにされそうな能力だ。早くもXではその名前がトレンドに挙がっていた。マジックミラーも然りエルバフ編では要所に遊び心が盛り込まれている。考え過ぎか‥

長居してはならない

リトルガーデンのプロローグで描かれた探検家ルイ・アーノートの文言
彼の冒険記はオハラの学者達が紡ぎ、本好きのナミも読んでいる

あの時と同じ様にエルバフ編の序章となる1132話でアーノートからの警鐘が鳴らされた。ようやく麦わらの一味がエルバフの集落へと辿り着いた矢先の出来事だ。この不安を掻き立てるようなナレーションは読者としてもワクワクする。いよいよラフテルへの軌跡も見えて来た中でこういった王道の冒険ストーリーはこれが最後になるかもしれない。

冒険者達よ返却されぬ去し時を悔いる事なかれ

しかし全てが大らかなる神秘の土地エルバフについて私がここに一つだけ書き記すとするならば心の片隅にこの言葉を留めておいてほしい

この地に長居してはならない

おそらくは同じ冒険記Brag Men ブラッグメンの本からの抜粋だろう。うそつき達という直訳ではあるが実際にリトルガーデンでは彼の言葉通りの展開が待ち受けていた。今回も彼の言葉にヒントが隠されているかもしれない。

特に気になるのは『長居してはならない』

通例であれば記録(ログ)が溜めるまでその島に居座るのが偉大なる航路の冒険。最近だとあまり触れられなくなってきた要素ではあるがログを溜めるには最低でも立ち寄るではなく『滞在』と呼べる時間経過が必要である。アーノートの言葉はそれを許さぬ様な警告だ。

時間的な制限がある。長期滞在で身体に何らかの影響がある。
時間の流れが違う。寿命に準えて3倍の早さで歳をとる。
物理的に出航出来なくなる。

アーノートの言葉は当然『人間族』に宛てられたものだ。この地に暮らしている巨人族達には当て嵌まらない、もしくは克服出来るのだろう。
巨人族と人間の違いは大きさ、力、寿命といったポイントが挙げられる。長く滞在して大きくなるというのはそこまで弊害にはならないだろうし、寿命が関わってくるのだろうか?

様々なパターンが考えられるがルフィ達はもれなくそのルートに乗っかってしまうだろう。トラブルに巻き込まれるのは通例で早期出航などイメージが沸かない。
短期エピソードかと思いきや下手すればエッグヘッド編よりも長くなるのかもしれない。

消される前のサターン聖。取り逃したルフィ、ドリー・ブロギー達をエルバフまで追いかけようとする海軍中将を制した。『エルバフはやめておけ』

単純に中将達の戦闘力で相手をするには役不足なだけかと思っていたがエルバフの地特有の危険性を示唆していたのかもしれない

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-3.ワンピース『ONE PIECE』