ハーレイの神典
エルバフ編は北欧神話が元になっているという説はエピソードが始まる前からとやかく言われてきた。
ロキも神話を口にしていたがエルバフには神典なるものがある様だ。
エルバフ最高齢ヤルル談
エルバフには太古より伝わるハーレイという神典がある
のだが古き言葉ゆえ解釈は多岐に渡る
したがって誰にも翻訳できぬまま今に伝わりこのあり様よ
ハーレイによれば世界はすでに二度壊れている
そしてその都度『太陽の神ニカ』の存在が刻まれておるのだ
世界が壊れぬ様現れた英雄か
全てを壊した破壊者か
彼はこの世界が大きく形を変える時に現れる
ゆえに、時の権力者達はニカの出現を恐れるのだ
太陽の神であるだけに
希望を見出す者達はこぞって彼を求める
ニカは白い雲をまとい
真っ白な髪と衣装で大笑いしながら現れるという
そして同じエルバフという土地でありながら伝説の捉え方は一様に違う。信仰心は根底にあるが自身の希望や願いにも寄せていると感じる。
それぞれのニカ(太陽の神) |
誰もが持つ夢でござる太陽の神となり世界を支配する事は(ロード) |
バカ言え太陽神は支配者じゃねぇ |
そうだ解放の神だ |
いや破壊の神だ |
違う笑いの神だ |
エルバフに生まれたらみんなニカに憧れるっていうのはホントでしゅ(ゴールドバーグ) |
いずれにせよ変革に導く存在であり大きな力を持っているのは確か。使い方次第で世界は闇にも太陽にも染まる。その力こそが憧れの根底にもなっているだろう。これまでのルフィを見ていると確かにその可能性は見える。
ロキも‥死んだハラルドもある意味ニカになろうともがいた結果かもしれん
今は亡きハラルド王はこれまでのエルバフを捨て外交に重きを置いた新生エルバフを目指した。ハラルドの正統な王子ロキは由緒ある古きエルバフを破壊的に解釈し力を求めた。ヤルルによれば2人の王族とも違う形でニカを目指したのかもしれない。確かにエルバフほどの強国であればどちらに転んでも世界を変える可能性を秘めている。
シルエット問題 太陽の神とルフィ
太陽の神、解放の戦士、ニカについてワノ国で最初に提起されたのはジンベエと交戦していたフーズフーの口からだった。
その後はあまり引っ張られる事なく同エピソード内でルフィが能力を覚醒しニカであることが判明した。以降はその姿が一味や世間にも露呈し『ニカ』というワードもあまり珍しくなくなってきた。
その中で混在されつつあるシルエットを振り返ってみる。
まずはフーズフーのセリフ中に浮かんでいたイメージ。特徴として両手に武器を持っている事。今思えばルフィのゴムの特性を孕んだシルエットにも見えるが当時は様々な予想が飛び交った。神話らしいビジュアルだ。
2番目が『ジョイボーイ』こちらは900年前〜800年前の歴史において国王達と戦ったジョイボーイのシルエットだ。能力を覚醒させ躍動するルフィとかなりマッチしている。ルフィこそジョイボーイだと決定づけるには十分だ。
3番目がルフィ。これはカイドウ戦で満月の夜空へと映し出されたルフィの姿。幻想的であり笑っている様子も伺える。画角もフーズフーのイメージとマッチしており現代に蘇ったニカだと判明した。
象主(ズニーシャ) | ジョイボーイ |
古代ロボ(エメト) | ジョイボーイ |
ドリー・ブロギー | 太陽の神 |
くま・ボニー | ニカ |
大昔ジョイボーイと共に戦ったとされるエメトとズニーシャはルフィを現代のジョイボーイと認定
バッカニア族に伝わる伝説よりルフィをニカと断定したくま親子
エルバフの神話に伝わる太陽の神をルフィだと断定したドリブロ他巨人族
混在はしているが結論としてはどれも同義で呼び方の違いだ。
そしてエルバフに伝わるとされる太陽の神のイメージがこれだ。右手に剣を左手に盾を持っている。剣を振るというより槍の様に突き刺す持ち手で持っているのも気になる。ルフィを連想すると盾は麦わら帽子にも見える。羽衣はルフィのギア5そのもの。
気になるのはサイズ感だ。巨人族の血を引くバッカニア族が注目されジョイボーイもバッカニア族だったのでは?と予想する声も多い。エルバフに伝わっていたのであればやはり太陽の神、ジョイボーイもそれなりの大きさであろう。ルフィもギア5発動時は巨大化する事でカイドウらとも渡り合ってきた。
空島編ではシャンドラに生贄の祭壇なるものが登場した。ムースが捧げられた祭壇だ。カシ神様なる大蛇にその身を捧げる事で災いから村を守ろうとする習わし。
ここでも『太陽の神』は登場している。何かとニカとの関係性が囁かれる空島編。ドンドントットの解放のドラムが印象的だったが生贄の祭壇に祀ってあった盾の模様がエルバフのそれと似ている。ただの作風、デザインなのだろうか?
ハーレイ神典とロビン・サウロ
宴ムードの西の村であるが宴には加わらずにフクロウの図書館に残るのがサウロとロビン。再会を祝して乾杯なんてのも良いが改めて積もる話もあるらしい。
号泣しながら抱き合うシーンがピークにも思えるがここから次のフェーズである考古学と歴史の探索に入っていく。
元々はオハラの全知の樹(図書館)にあった書物という事もありロビンが幼少期に読破したものもあるだろうがまだ知り得ない事項もあるだろう。これまでいくつかの歴史の本文を読み解いたロビンがオハラの文献と併せてどの様な気付きを得るのか注目だ。
そしてサウロの存在もやはり大きい。彼は海軍に属していた経歴に加えてオハラ事件以降は世間から身を隠してエルバフの地で歴史を学んで来た。ベガパンクとの出会いもあって考古学者としてのレベルもロビンに匹敵するかもしれない。ロビンと併せれば探求も捗るというもの。
ルフィ私
サウロともっとゆっくりお話ししたいから宴には後で行くわ
宴は三日三晩行われるのでワンピースであればかなりの時間的な猶予がある。オハラ事件後に歩んだ人生についても花を咲かせつつもここで一気に歴史の核心へと迫ってほしい。
いずれにせよ、2人はしばらくストーリーからは消えるだろうか。
しかしこれも何やら意味がありそう。ヤルルによって明らかになったハーレイ神典の存在。エルバフに伝わる古い伝説では『太陽の神ニカ』の存在を示唆している。しかしながらしっかりと書いてある事が翻訳出来ないことで弊害も起きてる様だ。
各々に違った解釈でニカを描き信仰心こそあれど指針はバラバラだ。本当ならばきちんとした形でニカを迎え入れるべきなのだろうがせっかくの神典が伝わっていない。
鍵となるのが神典の翻訳だ。おそらくは古代文字で描かれているのではないだろうか?本来ならばこういった文献類は世界政府に根絶やしにされているはずだが他国との外交をほとんど行って来なかったエルバフであれば世界政府とその先祖達からの目から逃れてきた様だ。
オハラ事件後にエルバフへと戻り文献を守って来たサウロは完全とは言えないまでも古代文字の知識をつけているだろう。そしておあつらえ向きに世界を見ても数人しかいない古代文字を解読出来る重要人物ニコ・ロビンがエルバフにやってきた。
ニカに関する伝説を深掘りするのにはこれ以上ない適任だ。
ハーレイ神典の話が出た宴に参加していなかったのも今後少し戦局を離れ歴史に浸るサインなのかもしれない。