3.ワンピース『ONE PIECE』

ワンピース1137話ネタバレ 神の騎士団【シャムロック】狙いはエルバフの世界政府加盟

ワンピース1137話ネタバレ 神の騎士団【シャムロック】狙いはエルバフの世界政府加盟

エルバフに伝わる神話とルフィ、ロキが繋がり始めた。侵入者2人とロキも接触しウォーランド王国に不穏な空気が漂い始める。ロキの解放が混乱を招く

速報
シャンクス似の男→シャムロック
軍子→ユミユミの実
シャムロックは現騎士団のリーダー
シャンクスと違い挑発
ハラルド王は古代巨人族の血を引く
ハイルディンの生い立ちと家系

◉◉ワンピース1137話速報◉◉

神の騎士団の熱烈勧誘は続く。ロキを口説き落とす為にどんな条件を出してくるのか?ロキを戦力として迎えるどころか強国エルバフそのものを支配するのが目的?
そして話題を呼んだ『軍子ぐんこ』の能力が判明。シャンクス似の男も遂にフードを脱ぐ。

古代巨人族

オーズの件で注目された古代巨人族
他の巨人族とは一線を画してもその起源を辿ると当然エルバフへと繋がる。

特にオーズに至っては故郷のエルバフ国内でも伝説となっている。

一般の巨人族と比べて3倍にも及ぶ巨体
ハラルド王もその血を引く末裔だった様だ

シャムロック

『SHAMROCK』世代の人はUVERworldの曲なんかを思い浮かべたろうか?軍子という和名の様なネーミングに対してこちらは横文字。シャムロック。
三つ葉のクローバーという意味合いを持つ。三位一体を表しているとの説もある。今のところエルバフに降り立っているのは2人だがトリオの様な単位で任務を行っているのかもしれない。

フィガーランド・シャムロック聖

ワンピース1137話 太陽の神

エルバフ ウォーランド王国の最重要人物ロキ。厳重に拘束はされているが解放は時間の問題となってきた。侵入者の存在然り、ルフィグループも解放の鍵へ辿り着こうとしている。

オーズ

スリラーバーク、マリンフォードと猛威を奮ったオーズの系譜。元を辿ればオーズの血も当然エルバフにある。これまで登場した2人は古代巨人族という括りになる。

オーズ
→国引きオーズ、魔人の異名を持つ伝説の怪物。スリラーバーク編ではオーズのゾンビ(肉体)にルフィの影が入り込み暴れ回った。討ち取った国を引きずって持ち帰り国を作ったとの伝説が有名

リトルオーズJr
→オーズの子孫。白ひげ海賊団の傘下でリトル海賊団を船長として率いている。エースとも縁がありマリンフォードの地では決死の思いで戦った

オーズ67m、リトルオーズjr60mとワンピース作品でも屈指の巨体を誇る一族。ドリー・ブロギーが22m程度なのでおよそ3倍。

勇ましいキャプテン・ウソップの冒険談
『そうさ、お前らの3倍はある巨体にトドメを刺したのが俺だ』

嘘半分の武勇伝だが巨人族達にはウケている
『おい、オーズは巨人族に伝わる凶悪な戦士だぞ』

ヤルルの頭の剣

1135話のラストシーンで少し騒がれたヤルルの剣。
リンリンの事件もあり生存が危ぶまれていた中での本誌登場だったので剣が頭に刺さってる事に突っ込むよりも再登場を喜ぶ声が大きかった。

ヤルル自体も細かい事を気にしてはいなかったが、やはりルフィ達は突っ込まずにはいられない。
ドジを踏んだエピソードが明かされるのかと思いきや割とシリアスだった。

ロキがハラルド王に手をかけようとした時に割って入って止めようとして剣が刺さったらしい。

『兜のおかげで助かったがな』

ヤルルによれば自分では難を逃れたつもりらしい。
助かってねぇけどな。珍しくルフィの的確なツッコミが冴え渡った。

シチュエーションは全く違うものの、ドレスローザで交戦したチンジャオはルフィによって頭の形が元に戻った。元々ルフィの祖父であるガープが起因となっているが意図せずルフィに助けられた。
ヤルルももしかするとルフィによってこの剣が抜かれるかもしれない。
これだけ長い間刺さってる剣を抜いたらハプニングにもなりそうだが果たして‥

解放の鍵

東の海の前半
海賊団を立ち上げた頃の3人
ルフィ、ゾロ、ナミ
やはりこのスリーショットは映える。

エルバフ到着直後も加入時期をアラバスタ起点として一味が分断され話題となった。おそらくはビビの関係性を考慮してのものだが今回の最初期の3人も何かあるのかもしれない。

バギーのアジトへと潜入していたオレンジの町編を思い出してしまう。あの時も鍵を巡っては一悶着あったが今回は意味合いが変わってくる。
序盤では執拗に同族から嫌われる様子が描かれたエルバフのロキ王子。一度世に放てば世界を大混乱に貶める元凶を運良く捕えている状況。
太陽の神、恩人、友人と大歓迎を受ける麦わらの一味ではあるがロキの解放はそれらを台無しにしかねない。
知らないならまだしも宴の中でルフィ達はロキの重罪を知ってしまった。その上での暴挙となれば関係性の悪化は免れないだろう。

ルフィを突き動かすのは赤髪のシャンクスへの好奇心。大恩人であり目標でもある存在。マリンフォードとワノ国で二度のニアミスがあったがルフィ本人は気付いておらず東の海での別れ以来の再会となる。駆け出しのルフィと四皇のシャンクスの間には大きな差があったが今や同格。
物語の見どころでもある『麦わら帽子』の返却も出来るまでに成長したと言っていい。
これまでルフィは帽子に対する特別な思い、扱いを見せて来たがここまでシャンクスに会いたがるのは初めてかもしれない。麦わら帽子を返す気運も高まって来たのではないか。

ルフィと最高齢のヤルルとの会話

ルフィ
シャンクスが!?
シャンクスここに来たって?

ヤルル
ああ少し前に来てたな今どこに行ったか知らねぇが

ロキがルフィに持ちかけた取引
俺の知ってる事全部教えてやる
赤髪が今いる場所もな

ルフィがゾロへと主張
でもシャンクスの居場所知ってるって
おれがどんだけ会いてぇか知ってんのかお前

今回はルフィに加えてゾロとナミが鍵探しに参戦する様だ。
ゾロがルフィのソワソワした様子に気付いて問い正す。評判を聞いて嘘の可能性を示唆するがルフィの興味が収まるわけもなく嘘ならば嘘で武力行使の構えだ。
2人だけではどうにも危ういがこの異変を察知したナミも同行。
あんたらだけで目的地に辿り着けた試しは無いとなんとも説得力ある意見だ。更にはロードをも従え何やら面白い雰囲気になってきた。

ハーレイ神典とロビン・サウロ

宴ムードの西の村であるが宴には加わらずにフクロウの図書館に残るのがサウロとロビン。再会を祝して乾杯なんてのも良いが改めて積もる話もあるらしい。

号泣しながら抱き合うシーンがピークにも思えるがここから次のフェーズである考古学と歴史の探索に入っていく。

元々はオハラの全知の樹(図書館)にあった書物という事もありロビンが幼少期に読破したものもあるだろうがまだ知り得ない事項もあるだろう。これまでいくつかの歴史の本文を読み解いたロビンがオハラの文献と併せてどの様な気付きを得るのか注目だ。

そしてサウロの存在もやはり大きい。彼は海軍に属していた経歴に加えてオハラ事件以降は世間から身を隠してエルバフの地で歴史を学んで来た。ベガパンクとの出会いもあって考古学者としてのレベルもロビンに匹敵するかもしれない。ロビンと併せれば探求も捗るというもの。

ルフィ私
サウロともっとゆっくりお話ししたいから宴には後で行くわ

宴は三日三晩行われるのでワンピースであればかなりの時間的な猶予がある。オハラ事件後に歩んだ人生についても花を咲かせつつもここで一気に歴史の核心へと迫ってほしい。
いずれにせよ、2人はしばらくストーリーからは消えるだろうか。

しかしこれも何やら意味がありそう。ヤルルによって明らかになったハーレイ神典の存在。エルバフに伝わる古い伝説では『太陽の神ニカ』の存在を示唆している。しかしながらしっかりと書いてある事が翻訳出来ないことで弊害も起きてる様だ。

各々に違った解釈でニカを描き信仰心こそあれど指針はバラバラだ。本当ならばきちんとした形でニカを迎え入れるべきなのだろうがせっかくの神典が伝わっていない。

鍵となるのが神典の翻訳だ。おそらくは古代文字で描かれているのではないだろうか?本来ならばこういった文献類は世界政府に根絶やしにされているはずだが他国との外交をほとんど行って来なかったエルバフであれば世界政府とその先祖達からの目から逃れてきた様だ。

オハラ事件後にエルバフへと戻り文献を守って来たサウロは完全とは言えないまでも古代文字の知識をつけているだろう。そしておあつらえ向きに世界を見ても数人しかいない古代文字を解読出来る重要人物ニコ・ロビンがエルバフにやってきた。
ニカに関する伝説を深掘りするのにはこれ以上ない適任だ。
ハーレイ神典の話が出た宴に参加していなかったのも今後少し戦局を離れ歴史に浸るサインなのかもしれない。

6年間

宝樹アダムという大樹に海楼石の鎖で拘束されているロキ。どうやら6年もの間捕まっている様だ。

誰も捕まる事は望まねぇし
多分に漏れずおれもそうだ
願わくば解放を望む
6年もここにいるんだぜ

事前に他の巨人族より明かされた内容によれば一度脱走を試みた様子。

悪の限りを尽くすそいつは数年前から磔の刑にされてたんだが‥
あわや逃げ出しそうになり戦士達が総出で取り抑えてたんだ

エルバフの戦士達によって再び拘束されて今に至る。拘束に至った決定的な事件は父であるハラルド王を殺した事だろう。

シャンクスとロキの接触は『6年前』シャンクスが四皇に台頭した時期とも重なる

ワンピース史における6年前の出来事

秘密犯罪会社バロックワークスの設立(クロコダイルとロビン)
アイスバーグが市長へ
アイスバーグかプルトンの設計図をフランキーへ託す(後に燃やされる)
シャンクスの四皇台頭
くまの一人革命
ナミとカリーナがトレージャー海賊団の宝を盗む

あまりエルバフに関与するものは無さそうだ。ロキを止めた事がシャンクスの評価と株を上げて四皇へと至ったのかもしれない。

ロキはハラルド王殺害後にも海で暴れていたがシャンクスによって捕えられエルバフに還された。その後は拘束されていたが一度逃げ出している。

シャンクス似の男

侵入者のうち包帯女の方は名前が判明したがシャンクス似の男については情報が少ない。
相変わらずフードを深く被っており目元の傷での判別は出来ない。実動も軍子が担っており能力のヒントどころか戦ってもいない。

・情報は?
・早まるな軍子
・コイツを助けると言ったら意見は変わりそうか?

無言を貫くのかと思いきや口数もまずまず。とはいえ何故シャンクスと酷似してるかのヒントには至っていない。
ロキは6年前にシャンクスに捕まったともあり面識はあるはず、少し前にエルバフを訪れていた事もあり門番なども面識があるかもしれない。しかしながらシャンクスだと認識する様子は全く無し。やはり『似ている』の域を出ず、別人であると考えられる。

諜報部員

軍子によれば世界政府はエルバフの地に情報収集の為、諜報部員を送り込んでいた様だ

エルバフに派遣した諜報部員達は巨大なカラスが現れたという通信を最後に音信不通
弱みは掴めていない

2人とは違って魔法陣を用いた移動術を使うでも無く通常の航海でエルバフを目指した様子。エルバフ近海の眠霧地帯に引っ掛かりそこからはロードのペットである巨大なカラス『ムギン』によって攫われた。
今ではブロックの世界に迷い込んでいるはずだ。

どこかで聞いた事があると思えばエッグヘッド編でも似た様なシチュエーションがあった。未来島を訪れた諜報部員はベガパンク欲(ヨーク)によって捕えられ食事もままならぬ状況で衰弱しきっていた。

今回はロキ王子の弱みを握りそれを取引材料として神の騎士団にスカウトするのが狙いだったらしい。調査が難航して痺れを切らした神の騎士団本隊が自ら乗り込んできたわけだ。

軍子の正体

エルバフ内部アウルスト城に易々と侵入した2人の内女性と思われるキャラ
未知なる能力で門番を沈め、ロキの前に姿を現した。

元神の騎士団リーダーのガーリング聖の様に綺麗な顔立ち。
マリージョアに住むありふれた天竜人達はどこか毛並みの違いも感じる。意外なビジュアルだ。
神の騎士団
『軍子』ぐんこ
ワンピース グンコ

同作品内という事でキャラの画風が似てしまう事はよくあるが特にコアラ、ジニーとはかなり雰囲気が似ていないだろうか?(オマケは遊戯王OCGのロゼ 衣装なども含めて似ているので引き合いに)

2人とも天竜人と関わりがあるのがまた恐ろしい。
どちらも革命軍に在籍しており世界政府とは対立の立場にあった。そして天竜人を憎むのも納得の壮絶な体験をしている。

コアラは幼少期にマリージョアで奴隷として扱われ人格を破壊される程のトラウマを植え付けられた。タイヨウの海賊団に拾われた事で回復しその後は革命軍の一員として登場している。

ジニーについては二度に渡って奴隷となってしまった。ゴッドバレーの地で解放されるまでの期間がまず最初の地獄。初登場時にはイワンコフと行動を共にしておりここでくまと出会っている。一度は地獄を抜け出し紆余曲折を経て革命軍の立ち上げに加わる。幹部格、東軍の軍隊長として隊を率いるも任務の途中で思わぬ被害に遭い天竜人の妻になるべくマリージョアへと誘拐された。
ここからが二度目の地獄。幼少期と違いただの奴隷ではなく妻として扱われる。シャボンディ諸島でもその一端が垣間見れたが天竜人は複数人の奴隷妻を迎え入れ飽きたら使い捨てとなる。

加えてジニーはサターン聖の人体実験の被害に遭い難病である青玉鱗を発症。それが原因で解放されたが娘ボニーを身籠もっていた。胸糞悪い話ではあるがボニーの父はまだマリージョアにいる可能性もある。

マリージョアの闇は思った以上に根深い。グンコと2人のビジュアルが似ているのも何かの伏線かもしれない。

ぐんこ

軍子(ぐんこ)‥ワンピース作品において漢字表記は意外と珍しい。海軍大将(赤犬、黄猿、青雉)など通り名に使われる事はあってもキャラ名としてはあまりしっくり来ない。もしかすると軍子もコードネームの様な意味合いかもしれない。

【軍鼓】‥戦陣で使った太鼓。陣太鼓など。
【軍袴】‥ 〘 名詞 〙 旧陸軍の軍服のズボン。
【軍戸】‥元,明,清代の戸籍上の区分の一つ。

漢字が使われているのでそのルーツを日本語に探ってみるとそれらしき言葉は存在する。単純に女性という事で『子』という漢字が当てられたのだろう。

包帯

肝心の能力だが判断が難しい。どちらかと言えば五老星達が見せた怪奇な能力よりも超人系悪魔の実に近いだろう。ミイラ人間の様な要素の動物系の可能性もあるがそれでも五老星達とは別物だろう。

身体に巻いた包帯は先端が矢印となっている。この包帯が的確に対象を捕え拘束する。そのままキツく締め上げ吊ってしまう。門番がやられた時に手を触れずして攻撃していたがこういったカラクリがあった様だ。

包帯人間と言えば少しインパクトは弱いが女性キャラという設定も相まって騎士団のイメージにもマッチするのではないだろうか?
エルバフ自体の土地柄で全てのサイズが大きい。どうしてもパワー勝負では不利だし作品の戦闘シーンを辿っても巨人族が押されている時は能力によるところが大きい。
例えばリトルガーデンではドリブロが『ドルドルの実』に苦しめられた。マリンフォードの決戦ではオーズJr.が『イトイトの実』に絡められている。
超人系悪魔の実で自由を奪うのはもはや定番だ。

相手は獰猛な冥界の狼とエルバフの戦士(門番)
これだけで軍子が猛者とは判断し難いが雰囲気はある。ここから更なる強敵との交戦でヴェールに包まれた実力も明らかになるだろう。しいては神の騎士団の評価へとも繋がっていく。

軍子 能力 ぐんこ

この↑矢印に見覚えのある読者もいるのでは?そう。パンゲア城の一幕だ。今は亡きアラバスタ国王ネフェルタリ・D・コブラ。五老星との会談は核心へと迫り遂には黒幕であるイム様が登場した。この時点で生かして返す気はそうそうなく守りに入ったサボ共々襲われる形となった。車椅子に座るコブラ王に襲いかかった得体の知れない『矢印』。なにか動物の尻尾にも見えたが今回の軍子の件と併せると関係性も伺える。

イム様 矢印

↑コブラ王を襲う矢印(イメージ)
本誌掲載時点ではまだ五老星の能力が判明していなかった。この場に居合わせた世界政府側の人間は五老星5人と途中で顔を出したイム様の計6人。
5人はそれぞれモデル名が明らかにかりエッグヘッド事件ではその力を披露していた。しかしながらこの矢印に関係しそうな人物は無し。

消去法でいけばイム様が残る。
ただ悪魔の実の能力であれば同じ実の能力者は同じ世代に現れない。
世界政府特有の能力、もしくはイム様、軍子のどちらかがコピー系の能力者で真似ているというパターンも考えられる。

政府側の裏のトップという事もあり革命軍のドラゴン等と並び能力紹介はギリギリまで引っ張られ、かつ作品きっての強能力だと予想される。
コピー系の能力というのはあまり候補に見かけないが使い勝手の良さとイム様のスマートさを考えると意外とマッチするのかもしれない。

ロキは四皇だった?

特別懸賞金額26億、伝説の悪魔の実が先行していたがロキの実力と恐ろしさ。呪われた王子は6年前の新世界において四皇に位置付けられていた猛者?金額だけを比べるのであれば近代の四皇達には及ばないがシャンクスが四皇に数えられる様になった評価に少なからず関わっていた様だ。

俗に言う四天王の様な存在。数多いる海賊におけるトップ4が四皇にあたると言っていい。無名の海賊からスタートした我らが主人公モンキー・D・ルフィも遂に四皇に数えられるまでに躍進した。

ガープ中将の語る四皇の定義

“偉大なる航路”の後半の海に まるで“皇帝”の様に君臨するそやつらを 世に『四皇』と呼ぶ!!!

初めてその称号が判明したのが2006年頃の話。エニエスロビーで世界政府相手に勝利したルフィ達がウォーターセブンへと帰還。その際にルフィ達の元にやって来たガープ中将の口より説明があった。ドラゴンがルフィの父である事など含めて重要な情報が飛び交った巻でもある。

四皇と呼ばれる海賊達は個々の力はもちろんの事だが組織単位で見た時の力も凄まじい。本隊のみならず傘下の海賊団まで数えれば相当な戦力となる。マリンフォードの頂上戦争においては『白ひげ海賊団(傘下含む)』で海軍と王下七武海の連合軍と渡り合った。

四皇が牽引する組織
白ひげ海賊団 ニューゲート
百獣海賊団 カイドウ
ビッグマム海賊団 リンリン
赤髪海賊団 シャンクス
黒ひげ海賊団 ティーチ
クロスギルド バギー
麦わら大船団 ルフィ

有事に傘下達が集まれば国家戦力並の力に匹敵するだろう。
また、そのネームによる影響力も絶大。ナワバリとして領地拡大をする海賊達だが白ひげはその名前で魚人島を守ったり、ビッグマムは見返りを求めて魚人島に名が貸ししたりと様々である。その影響力故に陥落後はナワバリが混乱する事必至。領地は他の海賊達から狙われ危険に晒されれる。

6年前まで時点。作品における最も古い四皇の情勢図。エルバフのロキ王子がこの時代の四皇に位置付け、もしくは相応の評価を受けていたはず。他の3人についてはあくまで候補としているが確定と考えて問題ない。

6年前までの四皇候補
白ひげ(ニューゲート)
カイドウ
ビッグマム(リンリン)
ロキ
四皇 6年前

ロキが6年前シャンクスに捕らえられた事が判明。シャンクスが四皇になっていた時期については既にブランニュー中将より説明があった。一角のロキが崩れて6年前よりこの4人が時代を築く。作品で初めて『四皇』というワードが出てきた時もこのメンバーであった。

ロキ陥落後~2年前
白ひげ(ニューゲート)
カイドウ
ビッグマム(リンリン)
シャンクス
四皇 6年前

頂上戦争で白ひげ陥落。マリンフォードにおける頂上戦争にて当時のNo.1格であったニューゲートが散る。その直接的な原因を作り最後に手にかけたのが黒ひげことマーシャル・D・ティーチ。約1年前に四皇へ

頂上戦争後(1年前)
カイドウ
ビッグマム(リンリン)
シャンクス
黒ひげ(ティーチ)
四皇 1年前

ワノ国でビッグマムとカイドウが陥落。一気に2人の四皇が陥落するという異常事態。カイドウを倒したルフィ、クロスギルドを立ち上げミホークとクロコダイルを手下につけたとされるバギーが新たに四皇に加わった。

ワノ国での世代交代後
シャンクス
黒ひげ(ティーチ)
バギー
ルフィ
四皇 現在

ブランニュー中将の説明を元に四皇になった時期がわかる。

シャンクス ティーチ 四皇 いつ

957話ultimate。大物達の懸賞金が判明し作品における分岐点ともなった神回にて海軍内部はおろか読者にも非常にわかりやすく振り返ってくれるブランニュー中将。

変動もあったが各々最高到達点での比較。ロジャーは歴代最高額として参考に。
ニューゲート、カイドウ、ビッグマムと上位は陥落、死亡している。シャンクス以下が現代の四皇達。

歴代四皇メンバーの懸賞金額
ロジャー 55億6480万
白ひげ 50億4600万
カイドウ 46億1110万
ビッグマム 43億8800万
シャンクス 40億4890万
ティーチ 39億9600万
バギー 31億8900万
ルフィ 30億
ロキ 26億

ロキは当時の懸賞金額を参考にすると最下位。現在は巨人族達からも見放されており戦いを挑むとしても単騎に近い。巨人族の統率力が無いとすれば少し評価額は下がるかもしれない。

ハーレイの神典

エルバフ編は北欧神話が元になっているという説はエピソードが始まる前からとやかく言われてきた。
ロキも神話を口にしていたがエルバフには神典なるものがある様だ。

エルバフ最高齢ヤルル談

エルバフには太古より伝わるハーレイという神典がある
のだが古き言葉ゆえ解釈は多岐に渡る
したがって誰にも翻訳できぬまま今に伝わりこのあり様よ
ハーレイによれば世界はすでに二度壊れている
そしてその都度『太陽の神ニカ』の存在が刻まれておるのだ

世界が壊れぬ様現れた英雄か
全てを壊した破壊者か

彼はこの世界が大きく形を変える時に現れる
ゆえに、時の権力者達はニカの出現を恐れるのだ

太陽の神であるだけに
希望を見出す者達はこぞって彼を求める

ニカは白い雲をまとい
真っ白な髪と衣装で大笑いしながら現れるという

そして同じエルバフという土地でありながら伝説の捉え方は一様に違う。信仰心は根底にあるが自身の希望や願いにも寄せていると感じる。

それぞれのニカ(太陽の神)
誰もが持つ夢でござる太陽の神となり世界を支配する事は(ロード)
バカ言え太陽神は支配者じゃねぇ
そうだ解放の神だ
いや破壊の神だ
違う笑いの神だ
エルバフに生まれたらみんなニカに憧れるっていうのはホントでしゅ(ゴールドバーグ)

いずれにせよ変革に導く存在であり大きな力を持っているのは確か。使い方次第で世界は闇にも太陽にも染まる。その力こそが憧れの根底にもなっているだろう。これまでのルフィを見ていると確かにその可能性は見える。

ロキも‥死んだハラルドもある意味ニカになろうともがいた結果かもしれん

今は亡きハラルド王はこれまでのエルバフを捨て外交に重きを置いた新生エルバフを目指した。ハラルドの正統な王子ロキは由緒ある古きエルバフを破壊的に解釈し力を求めた。ヤルルによれば2人の王族とも違う形でニカを目指したのかもしれない。確かにエルバフほどの強国であればどちらに転んでも世界を変える可能性を秘めている。

シルエット問題 太陽の神とルフィ

太陽の神、解放の戦士、ニカについてワノ国で最初に提起されたのはジンベエと交戦していたフーズフーの口からだった。

太陽の神 シルエット

その後はあまり引っ張られる事なく同エピソード内でルフィが能力を覚醒しニカであることが判明した。以降はその姿が一味や世間にも露呈し『ニカ』というワードもあまり珍しくなくなってきた。

その中で混在されつつあるシルエットを振り返ってみる。

まずはフーズフーのセリフ中に浮かんでいたイメージ。特徴として両手に武器を持っている事。今思えばルフィのゴムの特性を孕んだシルエットにも見えるが当時は様々な予想が飛び交った。神話らしいビジュアルだ。

2番目が『ジョイボーイ』こちらは900年前〜800年前の歴史において国王達と戦ったジョイボーイのシルエットだ。能力を覚醒させ躍動するルフィとかなりマッチしている。ルフィこそジョイボーイだと決定づけるには十分だ。

3番目がルフィ。これはカイドウ戦で満月の夜空へと映し出されたルフィの姿。幻想的であり笑っている様子も伺える。画角もフーズフーのイメージとマッチしており現代に蘇ったニカだと判明した。

象主(ズニーシャ) ジョイボーイ
古代ロボ(エメト) ジョイボーイ
ドリー・ブロギー 太陽の神
くま・ボニー ニカ

大昔ジョイボーイと共に戦ったとされるエメトとズニーシャはルフィを現代のジョイボーイと認定

バッカニア族に伝わる伝説よりルフィをニカと断定したくま親子

エルバフの神話に伝わる太陽の神をルフィだと断定したドリブロ他巨人族

混在はしているが結論としてはどれも同義で呼び方の違いだ。

エルバフ 太陽の神
そしてエルバフに伝わるとされる太陽の神のイメージがこれだ。右手に剣を左手に盾を持っている。剣を振るというより槍の様に突き刺す持ち手で持っているのも気になる。ルフィを連想すると盾は麦わら帽子にも見える。羽衣はルフィのギア5そのもの。

気になるのはサイズ感だ。巨人族の血を引くバッカニア族が注目されジョイボーイもバッカニア族だったのでは?と予想する声も多い。エルバフに伝わっていたのであればやはり太陽の神、ジョイボーイもそれなりの大きさであろう。ルフィもギア5発動時は巨大化する事でカイドウらとも渡り合ってきた。

生贄の祭壇

空島編ではシャンドラに生贄の祭壇なるものが登場した。ムースが捧げられた祭壇だ。カシ神様なる大蛇にその身を捧げる事で災いから村を守ろうとする習わし。
ここでも『太陽の神』は登場している。何かとニカとの関係性が囁かれる空島編。ドンドントットの解放のドラムが印象的だったが生贄の祭壇に祀ってあった盾の模様がエルバフのそれと似ている。ただの作風、デザインなのだろうか?

新しい下僕ロード

エルバフ編ではいち早く登場した『新巨兵海賊団の航海士ロード』
ルフィ、ゾロ、ナミ、ウソップ、サンジ、チョッパーの6人をジオラマの世界に閉じ込めた。あっさりと脱出されてしまい拍子抜けではあったが、一味のうちアラバスタ編までのメンツを分断するという意味では良い役割を果たした。

ロードについて

自称『太陽神』
オタク気質、マゾ気質、変態
同族からあまり好かれていない、特に同海賊団のゲルズからは嫌われている
巨大カラス『ムギン』などペットを複数飼っている
ルフィ他、エルバフ近海に迷い込んだ海賊達に特性の服を着せて箱庭に閉じ込めている
ルフィの傘下に下った事に納得しておらず舐めている

ルフィ達を取り逃した後も追いかけ回していたが、ゲルズとゴールドバーグに不意打ちされKO
ロキとは違った形で嫌われているがここまで酷いとは‥ルフィ達に被害をこれ以上与えぬ様にと磔にされてしまった。周りの巨人族は助けようともしないという‥
とはいえネタキャラとしての役割も十分果たしている。ワンピースにはあまり似つかわしくない『たそ』呼びや罵倒されて喜ぶ様は気持ち悪いがドジなところは憎めない。

これだけ手厚く麦わらの一味が歓迎されている中で敵意を剥き出しで襲ってきたのはロキとロードくらいだ。

多少反省の色も見えたという事でロードは解放された。

本来であれば親分への造反にもなりそうだがルフィが気にするわけでもなく。ゲルズに諭される形で麦わらの一味に謝罪を入れた。ボコボコにされ顔は腫れあがり凝りた様にも見える。

ナミたそ‥麦わらの一味たそ
先程はホントにごべんださい

酷い目に遭わされた一味だが気にすんなと流すのはゾロ。しかしながら大人しくしていたのはあくまでウソップが制止していたから。内心では少し怒っていた様だ。
手を出す事はしないが鋭い目つきで牽制するゾロ。

気にすんな別に死人も出てねぇし
ただし‥あの時俺たちはウソップに反撃を止められてたんだ
それがなけりゃ‥お前の首は飛んでた

気押されて完全にビビってしまうロード。格の差を戦わずして見せられた形だ。どうやらルフィ達の懸賞金評価も知らなかったらしい。ルフィ、ゾロ、サンジといった主戦格はあまり手出しはしていないが下手するとロードは詰んでいたのも事実。

そして自らを『太陽神』と名乗っていたのもエルバフの伝説である太陽の神ニカに憧れたからの事。太陽の神となり世界を支配する事はエルバフに生まれた者の夢と語るロードだが少し歪んでいる。

ここからロードの身の振りは思わぬ方向へと進展する。
なんとナミの下僕(しもべ)へと成り下がった。いや、これは昇格?

因みにナミの下僕は現在3人。序列は以下の通りである(ゼウス談)

1.ゼウス
2.サンジ
3.ロード

従順な手下がまたもや増えたがロードの使い勝手は抜群だろう。このエルバフの地においてはかなり役立つ。

光栄でござる
デフフ、何たる刺激的な虐げ
ナミたそとは同じ航海士として気が合ったり‥

ロード自身も大変幸せに感じており非常にウィンウィンの関係だ。下手するとゲルズよりも相性が良いのではないか?ひとまず麦わら大船団の傘下、反逆者は簡単に落ちた。
同族から嫌われている点、ルフィ達を良く思っていない点は後に巨人族を裏切りロキと結託する伏線では?と考えもしたがどこ吹く風の様だ。この分だとナミへの忠誠心は高く絶対服従の構え。

そして早くもナミはアウルスト城へと向かい金品を奪う算段。これをロードもアシストしている。かなり順調な滑り出し。

ナミ.お城のお宝が消えると思うけどどう思うロード?

ロード.もうみんな酔っ払いムードで何の宴かわかってないでござるよ。拙者目が悪いのできっと何も見えないでござる

ロキの武勇伝と評判

初登場から話題を集めているエルバフのロキ王子。同族から嫌われるのも納得のエピソードの数々

呪いの王子、エルバフの恥、エルバフの害悪

ロードも相当な嫌われ具合ではあるがロキは別格。皆が一様に口を揃えてロキをけなしている

評判①

あいつは呪いの王子なんだ
ハラルド王は『息子によって殺される』とロキが生まれる前から予言されていたのさ
生まれて間もなく王家に仕える幸運の馬を殺した

リンリンが伝説の大戦士ヨルル様を殺したのもあの年だった
国には天災が続き王妃はロキを産んで一年でお亡くなりに

冥界を遊び場とし天性の腕力で凶暴な動物達を殺し、従え、村に解き放った
それが僅か10歳の時

放火に破壊
ロキのイタズラの数々は我々の命を脅かした

王子の権力、意地の悪い性格
ハラルド様不在時は地獄だった

そしてとうとう
エルバフの歴史上最も偉大な王ハラルド様をロキは殺した、あの城で(アウルスト城)

恐れられる戦士の国エルバフと世界の国々を繋ごうとした心優しい光輝の王だった

評判②

悪の限りを尽くすそいつは数年前から磔の刑にされてたんだが‥
あわや逃げ出しそうになり戦士達が総出で取り抑えてたんだ

頭のネジはぶっ飛んでる
エルバフの王家に伝わる伝説の悪魔の実が欲しくて王である父ハラルドを殺しその実を食いやがった

次に呪いの王子ロキを解き放てば世界はブッ壊れる

あいつはエルバフの恥だ

評判③

ロキ?あんな犯罪者にあってどうする?
エルバフの全国民が愛したハラルド王を殺した男
エルバフの害悪

そんな中で囚われのロキと連絡を取り合う『モサ公』だけがロキの真意に気づいているのか、違った見解。ここだけを切り取るならばロキは望んで汚名を被り実際はエルバフを守ろうとしているなんてパターンも考えられる。

モサ公の語るロキ

ありがとうございます
そういう乱暴な言葉の裏に優しさがあると最近気づきました

以下、ロキについての情報。ワノ国の光月おでんも沢山の武勇伝を築いたがロキも負けてはいない。破天荒という意味ではおでんに軍配だが武で語るならば当然ロキだろう。

ロキについて
63歳(冬至祭が描かれた年に生まれている)
世界政府特別懸賞金26億ベリー
エルバフ島ウォーランド王国の正統な王子
父ハラルド王を殺害
王家に伝わる『伝説の悪魔の実』を奪取
冥界の階層にて宝樹アダムに磔にされている
一度は拘束から逃げ出し、その際は巨人族総出で取り押さえた
自称、世界を終わらせる太陽の神
自称、エルバフ1の力自慢
ローラとの縁談が浮上していたが破談となった
海で暴れていたが6年前に赤髪のシャンクスに捕えられた
シャンクスの居場所を知っている(真偽不明)
生まれて間もなく王家に仕える幸運の馬を殺した
僅か10歳で冥界の凶暴な動物達を殺し、従え、村に解き放った
放火に破壊。土を超えたイタズラでエルバフを脅かした
王子としての権力を持ち、意地の悪い性格もあり地獄と称された

他の王国ならばまだしも、屈指の強国ウォーランドでこの存在感を示しているから凄い。

巨人族の笑い声まとめ

巨軀だけでなく笑い方も豪快な巨人族達。リトルガーデン登場のドリー・ブロギーに続いて様々な巨人族が出て来たが特徴的な笑いのキャラが多い。

ほぼ男性キャラとなっているが女性の巨人族も続々と登場しているので面白い笑い方をするキャラが出てくるかもしれない。

巨人族の笑い声
ロキ ドガハハハ
ロード デフフ
門番 ダギャギャ
ヤルル ボジャジャ
サウロ デレシシ
ハイルディン ディガガ
ドリー ゲギャギャ
ブロギー ガバババ
オイモ イギャギャ
カーシー ウバババ
ゴールドバーグ デギャギャギャギャ
ヨルル ザババババ

同種族ということもあり似たり寄ったりのビジュアルも多い中で一つの個性にもなっている。エニエスロビーでの一幕では世界政府に騙されて門番をしていたオイモとカーシーにその嘘を確かめる証拠としてウソップがドリー・ブロギーの笑いを引き合いに出した。

ロキの狙い

囚われの王子。視力を奪われて海楼石でガチガチに固められている状態。本来ならば力も入らずここで心が折れてしまっても不思議ではない。
しかしながら屈する様子は無く自分を貫き通す態度はやはり大物感漂う。

一応はルフィに鍵の解放を頼んでいたが取引するまでもなくその気になればいつでも逃げ出せるのではないか?余裕にも似た強気な態度だ。

一貫したロキの言動ではあるが本当の狙いはどこにあるのだろうか?

・この怒りを食らっておれは世界を滅ぼしてやる
・おれは世界を終わらせる太陽の神ロキ

向けられた怒りはエルバフは愚か世界全体に対するものだ。このスケールはジョーカー(ドフラミンゴ)と共に世界へ戦いを仕掛けようとしたカイドウをも思わせる。
カイドウも圧倒的な個の力でのし上がったが最後は若き力に負けてしまった。

ロキに至ってはその実力を疑う余地はないが既に6年前にシャンクスに敗北している点は気になるところだ。捕えられていた期間に成長するかと言えば微妙だ。
シャンクスに負けたままの状態で海に出たところで勝ち目は薄くそれどころかルフィやティーチにも屈してしまうだろう。6年前に出会した際にも既に伝説の悪魔の実は食べていたであろうし伸び代は少ない。

太陽の神ニカに倣って世界を破壊して再生しようとする指針はわかるが実際のところどこまで強いのか?

昔の大きな戦い

エルバフ島 ウォーランド王国
訳.war『争い、戦い、戦争』

ルフィ達が辿り着いた巨人族達の故郷はかなり穏やかな印象を受けるが確かにこの地には戦いに明け暮れた過去がある。ネーミングを見ても戦いを象徴している国家であるのは明らかだ。当初は巨兵海賊団の脅威と凶暴性が挙げられてきたがそれはどちらかと言えば外海に対するもの。
エルバフの歴史を紐解くと確かにウォーランド王国では戦いが繰り広げられてきた様だ。これまでエルバフの過去と言えばリンリン(ビッグマム)のエピソードが描かれた63年前の時系列が最も古い。この時点ではエルバフの村では穏やかな暮らしが描かれ戦いというイメージは既に少なかった。もちろんマザーカルメルの教えも多少は影響しているのかもしれない。

2006年頃に描かれたウォーターセブン〜エニエスロビー編の一幕。作品全体では中盤にあたるのかもしれないがかなり前の事に感じる。この時点でエルバフに関する構想が出来上がっていたのだろうか。宝樹アダムとアダムが存在する国について語るのはフランキー。

フランキー談
ある戦争を繰り返す島‥
たとえ島に住む人間が砲弾の降り注ぐ戦争を始めようが
島中の人間が死に町が死に廃墟と化そうが‥
ものともせず立ち続ける巨大な樹
何が起きても倒れねぇ
人はまたその樹に寄り町を‥国を作る

エルバフ序盤でアダムがエルバフに生えていると明らかになった。世界に幾つか存在する事も分かったが樹齢が長く最も有名で大きなものがエルバフに生える宝樹アダム。これによりフランキーの触れ込みもエルバフを指す特徴と見て良い。

戦争を繰り返す島とあるが外界かが攻め込んで来たというよりはエルバフ内の内戦を意味している様な言い方だ。戦いが終結してまた繰り返し、何度も廃れてきた国はアダムに寄り添い復国してきた様だ。
アダムの耐久性にも驚きではあるがそこまで内戦を繰り返すという国民性も酷い。
戦士の国という特性がそうさせているのだろう。意見が食い違えば話し合いではなくあくまで戦いで決めるスタイル。

ロキ談
ここはエルバフの戦士の王国ウォーランド
かつて戦争に明け暮れた世界最強の王国

こちらは本来ならば正統な王の人生を歩んでいたはずのロキ王子が語るエルバフ。世界最強を自負しているが国家間の戦いであればエルバフに敵う国は無いだろう。
それを象徴するかの様なロキの唯ならぬ風貌。
『かつて』という表現は現在は終戦、休戦している事を意味する。これに関与しているのがロキの父ハラルド王と思われる。

凶暴な戦士が集まれば戦いは必至であるが果たして単純に理由は意見の食い違いなのだろうか?
エルバフ内に存在した複数の勢力とその戦いが今後描かれるだろう。

-3.ワンピース『ONE PIECE』