船長としての礼儀
普段はおちゃらけてどこか抜けている部分も多いルフィ。ピュアな性格は時折仇となり敵にも騙されやすい。
そんなルフィかららしからぬ言葉が飛び出した。
いいかロビン船長ってのは船員が世話になった奴にはちゃんと挨拶するもんなんだ
それが仁義だお前
どこで覚えたんだか‥というツッコミはロビンだけではなく読者や他の一味の総意だろう。ルフィにはあまり似合わない口調。どこから影響を受けたのだろうか?流桜を伝授してくれたヒョウ五郎?、近しいところではジンベエ?
まずは2人の再会を邪魔せずに見守りロビンが世話になったサウロに船長として仁義を通す。風格は備わっているだけに品行が伴えばますます四皇海賊団船長として存在感が増していく。ちなみにサウロの方もルフィの事を四皇、有名人として捉えていた様だ。基本的にエルバフでのルフィの知名度は高い。
サウロのおっさん
昔うちの若けぇもんが大変お世話になりやしてありがとうござんす
おひけぇなすってくれ
まだ板についていなくカッコいいというよりも可愛いという印象だろうか?思わず笑みが溢れてしまうような一幕だ。弟のルフィが世話になっているとシャンクスに挨拶したエースを思わせる。
果たしてルフィは仁義の意味をきちんと捉えているだろうか?
一方でサウロの方もロビンを迎えてくれた麦わらの一味には感謝しか無いだろう。麦わらの一味に出会わなくとも世界政府の追手をかわしていたかもしれないが、本当の意味で笑える瞬間は訪れなかったはず。
出会えたんだでなロビン
エルバフ自体が世界情勢に疎いらしいがサウロもロビンの動向と所属する麦わらの一味は密かに追っていたはず。ロビンを守ってくれる存在はサウロの思惑通り現れてくれた。満面の笑みでロビンを祝福するサウロだった。
そしてロビンもどこか誇らしそうに一味を紹介。一度は全てを諦めるほど追い込まれ、サウロの言葉も疑ったことであろう。やっと出会えた命を懸けて守ってくれる存在。
ロビン
ええサウロの言う通り本当に出会えた
私なんかを本気で守ってくれる大切な仲間に
これに感涙するのは一味達。前回の再会シーンで涙を流していた(ルフィ、ゾロ、ジンベエ以外の船員)メンバーだ。
ロビンからの言葉を受けて『一生守る』と心に誓う。ブルックはさて置き、エニエスロビーの死地を共に乗り越えたメンツの涙は映える。
ここらロビンはオハラの文献が集められたフクロウの図書館へと案内される。再会を祝したムードから本題の歴史の本文へと移行していくだろうか?
最後のロードポーネグリフをロビンとサウロが解き明かすというのも面白い。