ワンピースネタバレ 大槌船団(ガレイラ)とパンクハザードの氷漬けの巨人族
『ONE PIECE(ワンピース)』最終章・エルバフ編にて、突如として歴史の闇から浮かび上がった新ワード「大槌船団(ガレイラ)」。
実はこのたった一つの名前が、これまで長年読者の間で議論されてきた“巨大な伏線”の数々を、一本の線で見事に繋ぎ合わせようとしている。
ウォーターセブンが誇る世界一の造船会社「ガレーラカンパニー」との奇妙な符合。深海に沈む巨大な方舟「ノア」を直せるとされる伝説の一族。神の名を持つ最凶の古代兵器「プルトン」の建造者。そして、パンクハザードの深奥に放置されていた不気味な「氷漬けの巨人たち」の正体……。
本記事では、過去編の細かな描写と最新話の情報を徹底的に照らし合わせ、大槌船団「ガレイラ」がONE PIECE世界の歴史においてどれほど重要な役割を担ってきたのかを考察していく。これから本格化するエルバフ編の展開を読む上で、絶対に知っておくべき「空白の100年の真実」に迫ろう。
大槌船団『ガレイラ』
初めて登場したワード『大槌船団(ガレイラ)』
世界最高齢のヤルルの口より飛び出した。
時系列的には『56年前』。年齢は352歳となる。
おそらくはこの時点でも最高齢だろう。
舞台はエルバフ、ヤルルの家
帰還したハラルド王とヤルルのやり取りだ。
話題は終わったばかりの世界会議(レヴェリー)
ここで事件が起きた。ロックス・D・ジーベックによって海軍の最高戦力である海軍大将の1人が殺害された。
ハラルドは交友関係のある王に頼み込んで兵士としてマリージョアへ潜入。ここで王族、もしくは世界政府に頼み事をしたが跳ね除けられた。
もしロックスの暴挙がなければハラルドが捕まっていたかもしれない。これだけハラルドが世界政府に忌み嫌われるのは過去の巨人族達の敵意に原因があると示唆するヤルル。本来ならばハラルドの誠意が伝わらないはずはない。
ここでヤルルは大槌船団について触れる。王族であるハラルドですら詳細は知らずに神話か何かだと捉えていた。
ポイント
大槌戦団→読みはガレイラ
遠征し出先から故郷エルバフへ手紙を出した
手紙が残っており『我々は全員捕まった』との旨記されていた
屈強な巨人族で組織された船大工集団
ハンマーを持った戦士達
100人をも超えるチーム
古代巨人族も含まれていた
ヤルルはこの犯人が世界政府だと踏んでいる。
いずれにせよ過去には巨人族にとって大きな敵がいた。
そして『そこらの歴史はある日深く海に沈んでしまった』
これは900年前の歴史。いわゆる空白の100年の関与も示唆している。海に沈んだという表現もベガパンクのメッセージと照らし合わせると合点がいく。
本来ならば100人以上からなる屈強な巨人族のチームが壊滅というのはあり得ない。しかも相手は世界政府という‥しかし現代のエルバフを侵略している神の騎士団、イム達を見れば可能に思えてしまう。
体格と力で勝る巨兵が能力でなす術なくコントロールされ封じられてしまう。特に大槌船団の前に立ちはだかったのがイムならば完敗も必至だろう。
元々、大槌船団が世界政府に捕まる前の歴史で巨人族が揉めていたのか。大槌船団が世界政府から忌み嫌われる直接的な原因になったのかは微妙なところ。
世界政府設立以降の歴史では巨人族に対して敵意が向けられた。例えば海軍など組織の一員として巨人族が迎えられる事はあっても結局のところ現代までに『世界政府非加盟』
ワノ国の様に意味あって非加盟を貫いている可能性もあるが、56年前のハラルドは明らかに世界政府に協力を仰いでいた。いくら跳ね除けられてもマリージョアへ直接乗り込む程の執念。ハラルドはこの時『世界政府加盟』を目指していたのではないか。
「ガレーラカンパニー」の名付け親アイスバーグと恩師トムの知られざる関係
ガレーラとガレイラ
同じニュアンスでウォーターセブン編で登場したガレーラが思い出される。
世界政府御用達の造船会社『ガレーラカンパニー』だ。ルッチ、カクなどが潜入していた会社で屈指の造船技術を誇る。
船大工という意味では大槌船団(ガレイラ)とも通ずるものがあるだろうか?ガレーラカンパニーの大工達も戦いも得意としていた。
本編で大槌船団「ガレイラ」の存在が明らかになったことで、読者が真っ先に思い浮かべたのはやはりウォーターセブンの造船会社「ガレーラカンパニー」だろう。「ガレイラ」と「ガレーラ」。尾田先生がこの2つの名前を無意味に似せるはずがない。
では、この「ガレーラ」という社名は誰が名付けたのか。ここを深掘りしていくと、創設者であるアイスバーグと、恩師である伝説の船大工・トム、そして「ノア」の伏線が一本の線で繋がってくる。
トムは魚人島で「ノアを直せる一族」の伝説を聞いていた?
ウォーターセブンを救った海列車を作り上げたトムだが、彼の故郷は「魚人島」である。魚人島といえば、深海に沈む巨大な方舟「ノア」が存在する場所だ。魚人島編において、海王類たちが壊れかけたノアを見て「直すにはあの一族の力が必要」と語るシーンがあった。
もし、この「あの一族」が巨人族の船大工集団「大槌船団(ガレイラ)」を指しているとしたらどうだろうか。トムの実弟であるデンは、海の森で船大工兼研究者としてノアのすぐ近くに住んでいる。世界最高峰の技術を持つ船大工であったトムが、自国の歴史である「ノア」の存在や、それを直せるとされる「伝説の船大工一族・ガレイラ」の伝承を知らなかったとは到底思えない。トムにとって「ガレイラ」という存在は、船大工として目指すべき究極のロマンだったのではないだろうか。
弟子たちに語り継がれた「世界一の船大工」のおとぎ話
トムはウォーターセブンに渡り、「トムズ・ワーカーズ」を立ち上げてアイスバーグとフランキーという二人の弟子を育て上げた。夜な夜な図面を引き、汗水流して船を造る日々の中で、トムが弟子たちに「おとぎ話」として自国の伝説を語って聞かせていたとしたら非常に胸が熱くなる展開だ。
「昔々、世界で一番でっかい船を造った、世界一の船大工の一族がいたんだ。その名はガレイラ。いつかお前たちも、ガレイラのように『ドン!』と胸を張れる男になれ!」
豪快に笑いながらそう語るトムの姿が目に浮かぶ。若き日のアイスバーグは、その「ガレイラ」という言葉の響きを、"世界最高の船大工の象徴"として心の奥深くに刻み込んでいたはずだ。
アイスバーグが「ガレーラ」という社名に込めた悲壮な決意
その後、トムは古代兵器プルトンの設計図を巡る陰謀に巻き込まれ、エニエス・ロビーへと連行されてしまう。残されたアイスバーグは、恩師が命懸けで守り抜いたウォーターセブンと設計図を隠し通すため、バラバラだった7つの造船会社を束ね、世界政府とも対等に渡り合えるほどの巨大企業を創り上げた。それが「ガレーラカンパニー」である。
彼がなぜ、自らの会社にこの名前を付けたのか。それは、恩師トムが憧れた伝説の船大工「ガレイラ」にあやかり、「俺たちの会社を、いつかあの伝説を超える世界一の船大工集団にしてみせる」という、亡きトムへの強い誓いだったのではないだろうか。長い歴史の中で発音が少し訛って「ガレーラ」になったのか、あえて少しもじって名付けたのかは定かではないが、そこには恩師への計り知れないリスペクトが込められていると考えられる。
時代を超えて繋がる「船を愛する者たち」の意志
もしこの考察が当たっているなら、ウォーターセブン編の熱いドラマが、十数年の時を経て現在の「大槌船団(ガレイラ)」の伏線として見事に回収されることになる。
ジョイボーイの時代にノアを造った(あるいは直すと約束した)巨大な船大工たち。その伝説は魚人島で密かに語り継がれ、一人の魚人の船大工トムを通して、ウォーターセブンの人間の弟子アイスバーグへと受け継がれていた。歴史の空白や種族の壁を超えて「船を愛する者たちの意志」が脈々と受け継がれているのだとすれば、これこそがONE PIECEの最大の魅力であり、尾田先生の恐ろしいまでの構成力である。
今後、麦わらの一味がエルバフで本物の「ガレイラ」の技術に触れた時、フランキーが彼らの仕事ぶりに「トムさんの面影」を感じ取るような展開が来れば、間違いなく涙腺崩壊の名シーンになるだろう。
古代兵器「プルトン」を建造したのは大槌船団「ガレイラ」なのか?
ガレーラカンパニーとの歴史的な繋がりに加え、大槌船団「ガレイラ」を考察する上でもう一つ絶対に忘れてはならない重要な要素がある。それは、ウォーターセブンという土地そのものが抱える「空白の100年」の闇、すなわち古代兵器「プルトン」の存在だ。
ガレイラが歴史に名を残す世界最高峰の船大工集団であり、その技術が規格外のものであるとするならば、この最凶の戦艦の建造にも彼らが深く関わっている可能性が極めて高い。
ウォーターセブンで造られた「神の名を持つ戦艦」
プルトンは「一発放てば島一つを跡形もなく吹き飛ばす」と言われる、神の名を持つ最悪の戦艦である。アラバスタ編でクロコダイルが渇望し、世界政府が長年血眼になって探していたこの古代兵器は、かつて「ウォーターセブンの造船所で造られた」ことが作中で明確に語られている。
そして、その戦艦の「設計図」は、造船技師から造船技師へと世代を超えて脈々と受け継がれてきた。トムからアイスバーグ、そしてフランキーへと渡り、最終的にエニエス・ロビーの炎の中に消えたあの設計図だ。プルトンが再び暴走した時に抵抗するための「抑止力」として残された図面だが、そもそも最初のプルトンは誰の手によって造られたのだろうか。
プルトンの「異常なスケール」と巨人族の造船技術
ここで注目したいのは、プルトンの「規格外のスケールと複雑さ」である。設計図を一目見たフランキーは「こんなもん人間に造れんのか…!?」と冷や汗を流して驚愕し、アイスバーグもその構造の異常さに絶句していた。それほどの巨大さと狂気じみた構造を持つ戦艦を、果たして当時の普通の人間たちだけで建造できたのだろうかという疑問が残る。
ここで「大槌船団(ガレイラ)」の存在が、パズルのピースのように完璧にハマるのだ。彼らはエルバフの戦士にも匹敵する体躯を持つ「巨人族」の船大工集団である。人間には到底不可能な巨大パーツの運搬や組み立て、常軌を逸したスケールの造船工程も、彼らの圧倒的なパワーと高度な技術があれば可能になる。フランキーが戦慄したあの設計図は、もともと「巨人族(ガレイラ)が造ることを前提とした図面」だったのではないだろうか。
ワノ国とガレイラ、そしてウォーターセブンの歴史的交差点
現在、プルトンの実物は「ワノ国」の地下深くに眠っていることが判明している。ウォーターセブンで造られた巨大戦艦が、なぜ遠く離れたワノ国に存在するのか。一つの仮説として、空白の100年において、ウォーターセブンの人間の船大工、巨人族のガレイラ、そしてポーネグリフを彫ったワノ国の石工(光月一族)が「巨大な同盟」を結んでいたという線が考えられる。
巨大なプルトンを動かし、ワノ国の地下空間へと秘匿するためには、ガレイラのような規格外の船大工たちの力が不可欠だったはずだ。プルトンの設計図をウォーターセブンに残したのは、ガレイラと共に戦った人間の船大工だったのかもしれない。だからこそ、ガレイラの名は「世界最高の船大工の伝説」として、造船の島に何百年も語り継がれてきたとも考えられる。
プルトンとノア、2つの巨大船が意味する「真実」
魚人島の「ノア」と、ウォーターセブンで造られた「プルトン」。この2つの超巨大船は、どちらも空白の100年に造られ、未だに物語の根幹に深く関わっている。もし大槌船団ガレイラがこの両方の建造に関わっていたのだとすれば、彼らは「世界を滅ぼす最凶の兵器」と「種族を救うための方舟」という、相反する2つの船を造り上げたことになる。
ジョイボーイの思想に共鳴し、ノアを造った彼らが、なぜ同時にプルトンという兵器を生み出してしまったのか。それとも、プルトンは本来「兵器」ではなく別の目的で造られた船だったのか。そこに「空白の100年」における巨大な戦いの真実が隠されているはずだ。ガレイラという船大工集団の歴史を紐解くことは、そのままONE PIECEの世界の謎、そして古代兵器の正体を解き明かすことに直結しているのである。
ノアを直せる一族と、ジョイボーイの「約束」
ノアを直せる一族
『方舟ノア』
魚人島編リュウグウ王国に登場した巨船
デッケンのマトマトの実によってしらほし姫に向けて投げられたノアは魚人島に激突しそうになった。なんとかルフィが救ったもののノアはボロボロになってしまった。

ぶつかれば島を破壊してしまいそうな程の巨大なサイズの船。人間が乗船するならば相当なキャパがありそうだ。それ故にこのノアを直せる人物は限られてくる。
『直すにはあの一族の力が必要』だと海王類達も話していたがこれが巨人族であると予想されて来た。
造船技術、巨体
この2要素が連想される勢力が新たに判明。大槌船団(ガレイラ)こそ方舟ノアを直す事が出来る一族達なのではないか?
現在ノアはリュウグウ王国(海底)にある。元々は地上で活躍していたが沈んでしまいその大きさ故に誰も引き揚げる事が出来なかったのだろう。
これを運ぶ手段がデッケンの様な特殊な能力の他に海王類が挙げられる。海王類を操る能力(ポセイドン)が備わっている『しらほし姫』がノア起動の為のキーマンにもなっている。
地上まで海王類達が運び、造船技術を持つ巨人族達が直して初めて役目を果たす。
魚人島に残された謝罪文と、ジョイボーイが果たせなかった「ノアの約束」
これまでの考察で、大槌船団「ガレイラ」がウォーターセブンの歴史や古代兵器と深く結びついている可能性を語ってきた。しかし、読者として最も気になるのは「過去の伏線」の回収だけでなく、「これから先の物語に彼らがどう関わってくるのか」という未来の展開だろう。
現在、物語はエッグヘッドを脱出し、いよいよ巨人族の総本山である「エルバフ」へと突入しようとしている。このタイミングで「ガレイラ」というキーワードが浮上したことは決して偶然ではない。ここでは、空白の100年にジョイボーイが交わした「約束」と、今後のエルバフ編で麦わらの一味が彼らとどう交わっていくのかを予想したい。
魚人島編に登場した「海の森」の奥深くには、ジョイボーイから当時の人魚姫(ポセイドン)へ宛てた謝罪文が記されたポーネグリフが存在している。彼は「魚人島との約束を破った」ことを謝罪していたが、その約束の核心にあるのが、超巨大な方舟「ノア」の存在だ。
海王類たちは、壊れかけたノアを見て「直すにはあの一族の力が必要だ」「直るかな…約束の時までに」と語っていた。この「あの一族」こそが、巨人族の船大工集団「大槌船団(ガレイラ)」であることはほぼ間違いないだろう。
ジョイボーイは800年前、魚人たちを「太陽の差す地上」へと移住させるためにノアを建造し、ガレイラたちと共にその計画を進めていたはずだ。しかし、巨大な敵(現在の世界政府)との戦いに敗れ、約束を果たすことができなかった。ガレイラの船大工たちもまた、いつか訪れる「約束の時」のために、その修復技術を何百年もの間、密かに受け継いできたのではないだろうか。
ニカ(ルフィ)の覚醒が告げる「約束の時」の到来
海王類が語った「約束の時」とは、一体いつなのか。それは間違いなく「ジョイボーイ(太陽の神ニカ)が再び世界に現れる時」である。
ワノ国での激闘の末、ルフィはついに「ヒトヒトの実 幻獣種 モデル“ニカ”」を覚醒させ、解放の戦士としてジョイボーイの意志を完全に継ぐ存在となった。世界中に響き渡る解放のドラムは、深い海の底や、遠く離れたエルバフの地にまでその波動を伝えているはずだ。
800年間、歴史の闇に隠れ、ただひたすらにジョイボーイの帰還を待ち続けていたガレイラの末裔たちにとって、ルフィの覚醒は「停滞していた時間が再び動き出す」ことを意味する。彼らは決して滅んだわけではなく、ジョイボーイとの「ノアを直す」という途方もない約束を果たすため、どこかの地(おそらくエルバフ周辺)で着々と準備を進めながら、その時が来るのを待っていたのだと考えられる。
エルバフで交差する「本物のガレイラ」とフランキーの技術
いよいよ麦わらの一味が上陸するエルバフ。ここで彼らは、ついに伝説の船大工集団「ガレイラ」の生き残り、あるいはその意志を継ぐ者たちと対面することになるだろう。
ここで最も重要な役割を果たすのが、麦わらの一味の船大工・フランキーである。彼はトムの弟子として「ガレーラカンパニー」の立ち上げの背景を知る人物であり、同時に古代兵器「プルトン」の設計図を脳裏に焼き付けている唯一の人間だ。
人間の限界を超えたフランキーのサイボーグ技術およびプルトンの知識と、ガレイラが持つ「巨人族ならではの異常なスケールの造船技術」。この2つがエルバフの地で出会い、融合した時、一体何が起こるのか。フランキーがガレイラの長老たちから「お前、トムの弟子か!」「あの設計図を見たのか!」と驚愕されるような、胸熱な技術交流のシーンが描かれる可能性は非常に高い。恩師トムが憧れた「伝説」にフランキーが直接触れる展開は、想像するだけで涙腺が緩んでしまう。
最終決戦へ向けた「方舟ノア」の修復と、世界をひっくり返す大宴会
エルバフでガレイラと合流したルフィたちは、やがて「方舟ノア」の修復という壮大なミッションに挑むことになるだろう。マダム・シャーリーの「麦わら帽子を被った人間が魚人島を滅ぼす」という予言は、物理的な破壊ではなく、「魚人島という海底の隔離施設を終わらせ、全住民をノアに乗せて地上へ引き上げる」という意味だという考察は古くから存在する。
レッドラインの崩壊、あるいは魚人島の浮上。その未曾有の規模の引っ越し作戦を可能にするのが、ガレイラによって完全修復され、フランキーの技術などを組み込んでパワーアップした「新生ノア」なのだ。
800年前、ジョイボーイとガレイラが果たせなかった悲願。それは、ルフィという新たなジョイボーイと、フランキーという新たな世代の船大工の力によってついに達成される。深海に沈んでいた魚人族たちが、ガレイラの直したノアに乗って太陽の下へ飛び出し、種族の壁を越えた「世界最大の大宴会」が開かれる。その最高のエンディングに向けた巨大な歯車が、いよいよこのエルバフ編で回り始めるのである。
パンクハザードの『氷漬けの巨人族』
新世界の序盤で描かれたパンクハザードの『氷漬けの巨人族』
オブジェと呼ぶにはあまりにも気味の悪い怪物達。今にも動き出しそうな迫力だった。
ナミ、チョッパー、子供達の通る道には凍らせられた巨人達の姿が

当然ながらこれは死体。ルフィがクザンに全身凍らせられながらも生還したがチョッパーの的確な処置があってこそ。本来ならば凍らせられた時点で詰み。死に至る。
冷凍保存された様に今尚その肉体を残す巨人達。体格や力で勝る巨人達を嘲笑うかの様に凍らせらてしまったのか。当時は様々な考察が飛び交ったがパンクハザード編でこれ以上の言及は無かった。
しかしながらこの不気味な描写が話題となり長らく放置されてきた伏線としてラインナップとなった。
世界政府管轄の島という事もあり政府絡みが期待されていた。
氷漬けと聞けば真っ先に思い浮かぶのは現在黒ひげ海賊団の幹部となったクザン(青キジ)
海軍大将時代には麦わらの一味の前に立ちはだかりヒエヒエの実の能力で苦しめた。
海をも凍らせらてしまうほどのスケール。
サウロ、サンファン・ウルフといった巨体を誇る巨人族も凍らせており、このパンクハザードの巨人達をも凍らせた犯人もクザンである可能性は十分にある。
2年前、頂上戦争後にはサカズキ(赤犬)、クザン(青キジ)が対立しパンクハザードを舞台に決闘にまで発展した。
この時の影響でパンクハザードは今だに異常気象が残るほど。
元海軍大将の立場を考えればこれ以前にパンクハザードに来ていてもおかしくはない。
しかしどうやら犯人はクザンではなさそう。
エルバフ編でこの氷漬けの巨人達について言及がされた。パンクハザードとまでは記されていないが決定的であろう。
『56年前』
エルバフ ヤルルの家にてハラルドとエルバフが話していた中で話題に挙がった。
ヤルル
風の噂じゃあ
『巨人の軍団』が
どこかに氷づけに
されていたと聞いた事もあるが…
会話の前後では世界政府が巨人族へ敵意を剥いている事が示唆されている。流れ的には氷漬けにした犯人も世界政府である可能性が高い。
そして、これは56年よりも前の出来事であると判明。51歳のクザンは自ずと候補から外れる。ヤルルは場所までは断定出来ていない様だ。
そしてこの話題と共に『コールドスリープ』もよく挙げられる。SF作品などにありがちだが肉体を冷凍保存し未来で復活させるという技術。
人体の強制的な冬眠で劣化や成長を止めて現状維持のまま凍結する。これだけの氷ならば溶かすのも困難だがこの巨人達が現代で蘇るという構図もあるだろうか。
氷漬けにされた巨人たちは「大槌船団(ガレイラ)」なのか?
大槌船団「ガレイラ」の存在が浮上したことで、過去の物語の中で放置されたままになっている「ある不気味な謎」が再び脚光を浴びることになった。それが、パンクハザード編の深奥に登場した「氷漬けの巨人たち」である。
彼らがもし、伝説の船大工であるガレイラの生き残り(あるいはその一族)なのだとすれば、なぜ彼らはあのような辺境の島で、あのような無惨な姿で保存されていたのだろうか。巨人の正体だけでなく、彼らが「誰に」「なぜ」凍らされたのかという謎を紐解くことで、世界政府の底知れぬ闇が浮かび上がってくる。
パンクハザードの深奥に眠る「巨大な氷漬けの囚人」の謎
パンクハザード編を振り返ってみよう。シーザー・クラウンが子供たちを集め「人の巨大化実験」を行っていた施設の奥深くには、大人サイズの巨大な人間たちが氷漬けにされた状態でカプセルのようなものに無数に並べられていた。彼らは囚人服のようなものを着せられており、まるで物言わぬ標本のように陳列されている。
作中でも語られている通り、世界政府は「何百年も前から」人の巨大化研究を推進してきた。海軍に巨人族の部隊が存在するにもかかわらず、わざわざ人工的に巨人を造ろうとしているのは、言うことを聞かない本物の巨人族(エルバフの戦士など)に代わる、従順で強大な兵力が欲しいからだ。
しかし、疑問が残る。もし彼らが単なる「巨大化実験の失敗作」や「捕らえた海賊」であるならば、なぜわざわざコストをかけてまで「冷凍保存」という形で残しておく必要があったのだろうか。不要な素体であれば、殺処分してしまえば済む話である。
なぜ彼らは「殺されず」に冷凍保存されていたのか?
ここで「氷漬けの巨人=大槌船団(ガレイラ)」という仮説を当てはめると、彼らが殺されずに保存されていた理由に一つの明確な答えが出る。世界政府は彼らを「殺したくても殺せなかった」のだ。
ガレイラは、古代兵器プルトンや巨大な方舟ノアの建造に関わったとされる、世界最高峰にして歴史上唯一無二の船大工集団である。世界政府がもし「プルトンの復元」や「規格外の巨大戦艦の建造」を企てているとしたらどうだろうか。人間には到底不可能な異常なスケールの造船技術を持つガレイラの知識と腕は、政府にとって喉から手が出るほど欲しいものである。
彼らを尋問し、技術を吐き出させるためか、あるいはベガパンクの技術を用いて彼らの「血統因子」を抽出し、造船技術を持った「クローン(セラフィムのような存在)」を生み出すためか。いずれにせよ、彼らが持つ「歴史的な造船のノウハウ」を失わないために、生きたまま(あるいは蘇生可能な状態で)コールドスリープさせる必要があったと考えられるのだ。
氷漬けにした犯人は誰か?青キジか、それとも科学の力か
では、彼らを氷漬けにしたのは誰なのか。ここには大きく分けて2つの可能性が存在する。
一つ目は、前述の通り元海軍大将・青キジ(クザン)の「ヒエヒエの実」の能力によるものだ。パンクハザードは青キジと赤犬が元帥の座を懸けて決闘し、気候を変えてしまった島である。青キジはかつてオハラで、巨人族のハグワール・D・サウロを「アイスタイムカプセル」で凍らせて生き延びさせた過去を持つ。青キジが政府の非道な実験施設を見つけ、ガレイラの巨人たちを世界政府(あるいは赤犬)の魔の手から「保護」するために、あえて仮死状態にして隠したという可能性は十分にあり得る。
二つ目は、世界政府(あるいはかつての科学班)の「科学技術」による冷凍保存である。パンクハザードが元々政府の施設だったことを考えれば、数十年、あるいは数百年前からずっとあの状態で保管されていたのかもしれない。空白の100年以降、歴史から消えたガレイラ一族を密かに捕らえ、実験動物として長年保管していたのだとすれば、世界政府の執念深さと残虐性を象徴する恐ろしい事実となる。
氷は溶け、伝説の船大工たちが目覚める日は来るのか
サウロがオハラの炎を生き延び、現在エルバフで生きていることが判明したように、ONE PIECEの世界において「氷漬け」は「復活のサイン」でもある。パンクハザードの奥深くに眠る彼らもまた、完全に死んでいるわけではなく、いつか氷が溶け、再び立ち上がる時を待っているのではないだろうか。
現在、麦わらの一味の冒険は巨人族の故郷・エルバフへと差し掛かろうとしている。このエルバフ編において「大槌船団(ガレイラ)」の真実が語られる時、パンクハザードに放置されたままのあの氷漬けの巨人たちの存在が再びクローズアップされるはずだ。
ジョイボーイとの約束を果たし、壊れかけた方舟「ノア」を直すためには、途方もない規模の船大工たちの力が必要になる。いつかパンクハザードの氷が解け、長い眠りから覚めた伝説の船大工「ガレイラ」たちが麦わらの一味の元へ駆けつける展開が来れば、世界中を巻き込む巨大な戦いにおける最大の切り札となるに違いない。