『ONE PIECE(ワンピース)』最終章・エルバフ編にて、突如として歴史の闇から浮かび上がった新ワード「大槌船団(ガレイラ)」。
実はこのたった一つの名前が、これまで長年読者の間で議論されてきた“巨大な伏線”の数々を、一本の線で見事に繋ぎ合わせようとしている。
ウォーターセブンが誇る世界一の造船会社「ガレーラカンパニー」との奇妙な符合。深海に沈む巨大な方舟「ノア」を直せるとされる伝説の一族。神の名を持つ最凶の古代兵器「プルトン」の建造者。そして、パンクハザードの深奥に放置されていた不気味な「氷漬けの巨人たち」の正体……。
本記事では、過去編の細かな描写と最新話の情報を徹底的に照らし合わせ、大槌船団「ガレイラ」がONE PIECE世界の歴史においてどれほど重要な役割を担ってきたのかを考察していく。これから本格化するエルバフ編の展開を読む上で、絶対に知っておくべき「空白の100年の真実」に迫ろう。
大槌船団『ガレイラ』
初めて登場したワード『大槌船団(ガレイラ)』。
世界最高齢のヤルルの口より飛び出した。
時系列的には『56年前』。年齢は352歳となる。
おそらくはこの時点でも最高齢だろう。
舞台はエルバフ、ヤルルの家。
帰還したハラルド王とヤルルのやり取りだ。
話題は終わったばかりの世界会議(レヴェリー)。
ここで事件が起きた。ロックス・D・ジーベックによって海軍の最高戦力である海軍大将の1人が殺害された。
ハラルドは交友関係のある王に頼み込んで兵士としてマリージョアへ潜入。ここで王族、もしくは世界政府に頼み事をしたが跳ね除けられた。
もしロックスの暴挙がなければハラルドが捕まっていたかもしれない。これだけハラルドが世界政府に忌み嫌われるのは過去の巨人族達の敵意に原因があると示唆するヤルル。本来ならばハラルドの誠意が伝わらないはずはない。
ここでヤルルは大槌船団について触れる。王族であるハラルドですら詳細は知らずに神話か何かだと捉えていた。
ポイント
大槌戦団→読みはガレイラ
遠征し出先から故郷エルバフへ手紙を出した
手紙が残っており『我々は全員捕まった』との旨記されていた
屈強な巨人族で組織された船大工集団
ハンマーを持った戦士達
100人をも超えるチーム
古代巨人族も含まれていた
ヤルルはこの犯人が世界政府だと踏んでいる。
いずれにせよ過去には巨人族にとって大きな敵がいた。
そして『そこらの歴史はある日深く海に沈んでしまった』。
これは900年前の歴史。いわゆる空白の100年の関与も示唆している。海に沈んだという表現もベガパンクのメッセージと照らし合わせると合点が行く。
本来ならば100人以上からなる屈強な巨人族のチームが壊滅というのはあり得ない。しかも相手は世界政府という‥しかし現代のエルバフを侵略している神の騎士団、イム達を見れば可能に思えてしまう。
体格と力で勝る巨兵が能力でなす術なくコントロールされ封じられてしまう。特に大槌船団の前に立ちはだかったのがイムならば完敗も必至だろう。
元々、大槌船団が世界政府に捕まる前の歴史で巨人族が揉めていたのか。大槌船団が世界政府から忌み嫌われる直接的な原因になったのかは微妙なところだ。
世界政府設立以降の歴史では巨人族に対して敵意が向けられた。例えば海軍など組織の一員として巨人族が迎えられる事はあっても結局のところ現代までに『世界政府非加盟』。
ワノ国の様に意味あって非加盟を貫いている可能性もあるが、56年前のハラルドは明らかに世界政府に協力を仰いでいた。いくら跳ね除けられてもマリージョアへ直接乗り込む程の執念。ハラルドはこの時『世界政府加盟』を目指していたのではないか。
「ガレーラカンパニー」の名付け親アイスバーグと恩師トムの知られざる関係
ガレーラとガレイラ
同じニュアンスでウォーターセブン編で登場したガレーラが思い出される。
世界政府御用達の造船会社『ガレーラカンパニー』だ。ルッチ、カクなどが潜入していた会社で屈指の造船技術を誇る。
船大工という意味では大槌船団(ガレイラ)とも通ずるものがあるだろうか?ガレーラカンパニーの大工達も戦いを得意としていた。
本編で大槌船団「ガレイラ」の存在が明らかになったことで、読者が真っ先に思い浮かべたのはやはりウォーターセブンの造船会社「ガレーラカンパニー」だろう。「ガレイラ」と「ガレーラ」。尾田先生がこの2つの名前を無意味に似せるはずがない。
では、この「ガレーラ」という社名は誰が名付けたのか。ここを深掘りしていくと、創設者であるアイスバーグと、恩師である伝説の船大工・トム、そして「ノア」の伏線が一本の線で繋がってくる。
トムは魚人島で「ノアを直せる一族」の伝説を聞いていた?
ウォーターセブンを救った海列車を作り上げたトムだが、彼の故郷は「魚人島」である。魚人島といえば、深海に沈む巨大な方舟「ノア」が存在する場所だ。魚人島編において、海王類たちが壊れかけたノアを見て「直すにはあの一族の力が必要」と語るシーンがあった。
もし、この「あの一族」が巨人族の船大工集団「大槌船団(ガレイラ)」を指しているとしたらどうだろうか。トムの実弟であるデンは、海の森で船大工兼研究者としてノアのすぐ近くに住んでいる。世界最高峰の技術を持つ船大工であったトムが、自国の歴史である「ノア」の存在や、それを直せるとされる「伝説の船大工一族・ガレイラ」の伝承を知らなかったとは到底思えない。トムにとって「ガレイラ」という存在は、船大工として目指すべき究極のロマンだったのではないだろうか。
弟子たちに語り継がれた「世界一の船大工」のおとぎ話
トムはウォーターセブンに渡り、「トムズ・ワーカーズ」を立ち上げてアイスバーグとフランキーという二人の弟子を育て上げた。夜な夜な図面を引き、汗水流して船を造る日々の中で、トムが弟子たちに「おとぎ話」として自国の伝説を語って聞かせていたとしたら非常に胸が熱くなる展開だ。
「昔々、世界で一番でっかい船を造った、世界一の船大工の一族がいたんだ。その名はガレイラ。いつかお前たちも、ガレイラのように『ドン!』と胸を張れる男になれ!」
豪快に笑いながらそう語るトムの姿が目に浮かぶ。若き日のアイスバーグは、その「ガレイラ」という言葉の響きを、"世界最高の船大工の象徴"として心の奥深くに刻み込んでいたはずだ。
アイスバーグが「ガレーラ」という社名に込めた悲壮な決意
その後、トムは古代兵器プルトンの設計図を巡る陰謀に巻き込まれ、エニエス・ロビーへと連行されてしまう。残されたアイスバーグは、恩師が命懸けで守り抜いたウォーターセブンと設計図を隠し通すため、バラバラだった7つの造船会社を束ね、世界政府とも対等に渡り合えるほどの巨大企業を創り上げた。それが「ガレーラカンパニー」である。
彼がなぜ、自らの会社にこの名前を付けたのか。それは、恩師トムが憧れた伝説の船大工「ガレイラ」にあやかり、「俺たちの会社を、いつかあの伝説を超える世界一の船大工集団にしてみせる」という、亡きトムへの強い誓いだったのではないだろうか。長い歴史の中で発音が少し訛って「ガレーラ」になったのか、あえて少しもじって名付けたのかは定かではないが、そこには恩師への計り知れないリスペクトが込められていると考えられる。
時代を超えて繋がる「船を愛する者たち」の意志
もしこの考察が当たっているなら、ウォーターセブン編の熱いドラマが、十数年の時を経て現在の「大槌船団(ガレイラ)」の伏線として見事に回収されることになる。
ジョイボーイの時代にノアを造った(あるいは直すと約束した)巨大な船大工たち。その伝説は魚人島で密かに語り継がれ、一人の魚人の船大工トムを通して、ウォーターセブンの人間の弟子アイスバーグへと受け継がれていた。歴史の空白や種族の壁を超えて「船を愛する者たちの意志」が脈々と受け継がれているのだとすれば、これこそがONE PIECEの最大の魅力であり、尾田先生の恐ろしいまでの構成力である。
今後、麦わらの一味がエルバフで本物の「ガレイラ」の技術に触れた時、フランキーが彼らの仕事ぶりに「トムさんの面影」を感じ取るような展開が来れば、間違いなく涙腺崩壊の名シーンになるだろう。
古代兵器「プルトン」を建造したのは大槌船団「ガレイラ」なのか?
ガレーラカンパニーとの歴史的な繋がりに加え、大槌船団「ガレイラ」を考察する上でもう一つ絶対に忘れてはならない重要な要素がある。それは、ウォーターセブンという土地そのものが抱える「空白の100年」の闇、すなわち古代兵器「プルトン」の存在だ。
ガレイラが歴史に名を残す世界最高峰の船大工集団であり、その技術が規格外のものであるとするならば、この最凶の戦艦の建造にも彼らが深く関わっている可能性が極めて高い。
ウォーターセブンで造られた「神の名を持つ戦艦」
プルトンは「一発放てば島一つを跡形もなく吹き飛ばす」と言われる、神の名を持つ最悪の戦艦である。アラバスタ編でクロコダイルが渇望し、世界政府が長年血眼になって探していたこの古代兵器は、かつて「ウォーターセブンの造船所で造られた」ことが作中で明確に語られている。
そして、その戦艦の「設計図」は、造船技師から造船技師へと世代を超えて脈々と受け継がれてきた。トムからアイスバーグ、そしてフランキーへと渡り、最終的にエニエス・ロビーの炎の中に消えたあの設計図だ。プルトンが再び暴走した時に抵抗するための「抑止力」として残された図面だが、そもそも最初のプルトンは誰の手によって造られたのだろうか。
プルトンの「異常なスケール」と巨人族の造船技術
ここで注目したいのは、プルトンの「規格外のスケールと複雑さ」である。設計図を一目見たフランキーは「こんなもん人間に造れんのか…!?」と冷や汗を流して驚愕し、アイスバーグもその構造の異常さに絶句していた。それほどの巨大さと狂気じみた構造を持つ戦艦を、果たして当時の普通の人間たちだけで建造できたのだろうかという疑問が残る。
ここで「大槌船団(ガレイラ)」の存在が、パズルのピースのように完璧にハマるのだ。彼らはエルバフの戦士にも匹敵する体躯を持つ「巨人族」の船大工集団である。人間には到底不可能な巨大パーツの運搬や組み立て、常軌を逸したスケールの造船工程も、彼らの圧倒的なパワーと高度な技術があれば可能になる。フランキーが戦慄したあの設計図は、もともと「巨人族(ガレイラ)が造ることを前提とした図面」だったのではないだろうか。
ワノ国とガレイラ、そしてウォーターセブンの歴史的交差点
現在、プルトンの実物は「ワノ国」の地下深くに眠っていることが判明している。ウォーターセブンで造られた巨大戦艦が、なぜ遠く離れたワノ国に存在するのか。一つの仮説として、空白の100年において、ウォーターセブンの人間の船大工、巨人族のガレイラ、そしてポーネグリフを彫ったワノ国の石工(光月一族)が「巨大な同盟」を結んでいたという線が考えられる。
巨大なプルトンを動かし、ワノ国の地下空間へと秘匿するためには、ガレイラのような規格外の船大工たちの力が不可欠だったはずだ。プルトンの設計図をウォーターセブンに残したのは、ガレイラと共に戦った人間の船大工だったのかもしれない。だからこそ、ガレイラの名は「世界最高の船大工の伝説」として、造船の島に何百年も語り継がれてきたとも考えられる。
プルトンとノア、2つの巨大船が意味する「真実」
魚人島の「ノア」と、ウォーターセブンで造られた「プルトン」。この2つの超巨大船は、どちらも空白の100年に造られ、未だに物語の根幹に深く関わっている。もし大槌船団ガレイラがこの両方の建造に関わっていたのだとすれば、彼らは「世界を滅ぼす最凶の兵器」と「種族を救うための方舟」という、相反する2つの船を造り上げたことになる。
ジョイボーイの思想に共鳴し、ノアを造った彼らが、なぜ同時にプルトンという兵器を生み出してしまったのか。それとも、プルトンは本来「兵器」ではなく別の目的で造られた船だったのか。そこに「空白の100年」における巨大な戦いの真実が隠されているはずだ。ガレイラという船大工集団の歴史を紐解くことは、そのままONE PIECEの世界の謎、そして古代兵器の正体を解き明かすことに直結しているのである。
ワノ国の「巨大な壁」を建造したのは大槌船団(ガレイラ)?プルトン隠匿と大工の系譜
古代兵器「プルトン」の建造に深く関わっていたと推測される伝説の船大工集団「大槌船団(ガレイラ)」。彼らの残した偉大な足跡は、魚人島の「ノア」だけにとどまらない。物語の核心に迫る上で決して見逃してはならないのが、現在プルトンが眠っているとされる地、「ワノ国」との深い繋がりである。
ワノ国は、周囲を険しい滝と「巨大な壁」に囲まれた天然の要塞であり、数百年にわたって強固な鎖国体制を敷いてきた。しかし、あの異常な地形は最初からあのような形をしていたわけではない。光月スキヤキの口から語られた通り、かつてのワノ国はもっと低い位置にあり、ある時期に「国を囲む巨大な壁」が作られたことで雨水が溜まり、現在の高台の国が形成されたという歴史がある。
では、あの島一つをすっぽりと囲むほどの「超巨大な壁」を、一体誰がどのようにして建造したのだろうか。ここでは、その巨大プロジェクトの中心に大槌船団(ガレイラ)がいたという可能性について深く考察していく。
プルトンの「巨大な車庫」としてのワノ国と壁の役割
まず大前提として、古代兵器プルトンは「戦艦」である。世界を滅ぼすほどの威力を持つ巨大な戦艦を、誰の目にも触れない地下深く(藤山の地下空間)に隠し通すためには、ただ穴を掘るだけでは不可能だ。船の劣化を防ぐための特殊な格納ドックや、いざという時に船を発進させるためのギミックが必要不可欠となる。
光月家を中心とした当時のワノ国の人々は、世界政府からプルトンを守るために国を閉ざす(鎖国する)決断を下した。しかし、どれほど侍たちが強かろうと、物理的な防御壁がなければ巨大な戦艦を完全に隠蔽することはできない。そこで必要となったのが、新世界の荒波や外敵の侵入を物理的に防ぐ「巨大な壁」の建造である。
このあまりにもスケールの大きな土木・建築工事は、ワノ国の一般的な大工の力だけで成し遂げられるものではない。山を切り出し、海を塞ぐほどの壁を短期間で築き上げるには、圧倒的な腕力と、巨大建造物に関する高度なノウハウを持つ者たちの力が必要だ。それこそが、プルトンを自らの手で造り上げた「大槌船団」の巨人族たちだったのではないだろうか。
大槌船団のワノ国への渡航と、決死の隠匿作戦
大槌船団のメンバーは、プルトンが完成した後、その強大すぎる力が世界を滅ぼすことを危惧した(あるいはジョイボーイからの頼みを受けた)のだと考えられる。そして、最も信頼できる同盟国であり、ポーネグリフの石工の一族でもある光月家がいる「ワノ国」へと、プルトンを自ら操舵して渡ったと推測できる。
ワノ国に到着した彼らは、直ちにプルトンを隠すための「巨大なドック(現在の地下空間)」を建造し、さらにその秘密を永遠に守るため、国全体を囲む壁を築き上げた。つまり、ワノ国の「壁」は、単なる鎖国のためだけでなく、プルトンを厳重に保管するための「要塞の巨大な扉」としての役割を持っていたのだ。
この大工事を終えた後、大槌船団はどうなったのだろうか。彼らはワノ国に留まることなく、世界政府の目をワノ国から逸らすため、あえて再び海へ出たのかもしれない。そして、政府の追手に捕縛され、パンクハザードの氷の牢獄へと送られるという悲劇的な運命を辿ったと考えると、時系列の辻褄が美しく合致する。
伝説の船大工「港友」とフランキーが繋ぐ技術の交差点
大槌船団がワノ国に滞在して巨大な壁や地下ドックを建造していたとするならば、彼らは当時のワノ国の職人たちと技術的な交流を持っていたはずだ。ワノ国には古くから「港友(みなとも)」という伝説の大工の系譜が存在する。鬼ヶ島の巨大な屋敷や、壊れた建物をあっという間に修復してしまう彼らの卓越した建築技術は、はるか昔に「巨人族の船大工(ガレイラ)」から伝えられた技術がベースになっているのかもしれない。
ここで非常に面白いのが、麦わらの一味の船大工・フランキーの存在だ。フランキーはワノ国編において、「フラの介」として現代の港友の元に弟子入りし、ワノ国の建築技術をしっかりと学んでいる。さらに彼は、トムさんの系譜(大槌船団の技術の末裔)からプルトンの設計図を受け継ぎ、その構造を脳内に焼き付けている。
つまりフランキーは、「ガレイラが残したプルトンの設計(ハード)」と、「ガレイラがワノ国に伝えた建築技術(ソフト)」の両方を、奇跡的にその身に宿した唯一の人物となっているのだ。
開国へのカウントダウンと大槌船団の遺産
ワノ国を開国するということは、「巨大な壁を取り払い、古代兵器プルトンを解放する」ことと同義であると作中で明言されている。いずれ来るであろう世界を巻き込んだ巨大な戦いにおいて、モモの助やズニーシャの力によって壁が壊され、プルトンが再び日の目を見る時が必ずやってくる。
その際、数百年もの間眠りについていた巨大戦艦を再起動し、現代の海で完璧に運用するためには、最高峰の船大工によるメンテナンスが不可欠だ。大槌船団がワノ国の地下に遺したプルトンという「最大の遺産」に、彼らの技術を受け継いだフランキーが触れた時、物語は最高のカタルシスを迎えるだろう。
ワノ国の異常な地形と巨大な壁。それは決して自然の産物ではなく、世界を守るために大槌船団が文字通り「命を懸けて」築き上げた、執念と技術の結晶だったのだ。このように考えると、ワノ国という国そのものが、大槌船団(ガレイラ)が残した巨大なモニュメントであると言えるのではないだろうか。
ノアを直せる一族と、ジョイボーイの「約束」
ノアを直せる一族
『方舟ノア』
魚人島編リュウグウ王国に登場した巨船。
デッケンのマトマトの実によってしらほし姫に向けて投げられたノアは魚人島に激突しそうになった。なんとかルフィが救ったもののノアはボロボロになってしまった。

ぶつかれば島を破壊してしまいそうな程の巨大なサイズの船。人間が乗船するならば相当なキャパがありそうだ。それ故にこのノアを直せる人物は限られてくる。
『直すにはあの一族の力が必要』だと海王類達も話していたがこれが巨人族であると予想されてきた。
造船技術、巨体。
この2要素が連想される勢力が新たに判明。大槌船団(ガレイラ)こそ方舟ノアを直す事が出来る一族達なのではないか。
現在ノアはリュウグウ王国(海底)にある。元々は地上で活躍していたが沈んでしまいその大きさ故に誰も引き揚げる事が出来なかったのだろう。
これを運ぶ手段がデッケンの様な特殊な能力の他に海王類が挙げられる。海王類を操る能力(ポセイドン)が備わっている『しらほし姫』がノア起動の為のキーマンにもなっている。
地上まで海王類達が運び、造船技術を持つ巨人族達が直して初めて役目を果たす。
魚人島に残された謝罪文と、ジョイボーイが果たせなかった「ノアの約束」
これまでの考察で、大槌船団「ガレイラ」がウォーターセブンの歴史や古代兵器と深く結びついている可能性を語ってきた。しかし、読者として最も気になるのは「過去の伏線」の回収だけでなく、「これから先の物語に彼らがどう関わってくるのか」という未来の展開だろう。
現在、物語はエッグヘッドを脱出し、いよいよ巨人族の総本山である「エルバフ」へと突入しようとしている。このタイミングで「ガレイラ」というキーワードが浮上したことは決して偶然ではない。ここでは、空白の100年にジョイボーイが交わした「約束」と、今後のエルバフ編で麦わらの一味が彼らとどう交わっていくのかを予想したい。
魚人島編に登場した「海の森」の奥深くには、ジョイボーイから当時の人魚姫(ポセイドン)へ宛てた謝罪文が記されたポーネグリフが存在している。彼は「魚人島との約束を破った」ことを謝罪していたが、その約束の核心にあるのが、超巨大な方舟「ノア」の存在だ。
海王類たちは、壊れかけたノアを見て「直すにはあの一族の力が必要だ」「直るかな…約束の時までに」と語っていた。この「あの一族」こそが、巨人族の船大工集団「大槌船団(ガレイラ)」であることはほぼ間違いないだろう。
ジョイボーイは800年前、魚人たちを「太陽の差す地上」へと移住させるためにノアを建造し、ガレイラたちと共にその計画を進めていたはずだ。しかし、巨大な敵(現在の世界政府)との戦いに敗れ、約束を果たすことができなかった。ガレイラの船大工たちもまた、いつか訪れる「約束の時」のために、その修復技術を何百年もの間、密かに受け継いできたのではないだろうか。
ニカ(ルフィ)の覚醒が告げる「約束の時」の到来
海王類が語った「約束の時」とは、一体いつなのか。それは間違いなく「ジョイボーイ(太陽の神ニカ)が再び世界に現れる時」である。
ワノ国での激闘の末、ルフィはついに「ヒトヒトの実 幻獣種 モデル“ニカ”」を覚醒させ、解放の戦士としてジョイボーイの意志を完全に継ぐ存在となった。世界中に響き渡る解放のドラムは、深い海の底や、遠く離れたエルバフの地にまでその波動を伝えているはずだ。
800年間、歴史の闇に隠れ、ただひたすらにジョイボーイの帰還を待ち続けていたガレイラの末裔たちにとって、ルフィの覚醒は「停滞していた時間が再び動き出す」ことを意味する。彼らは決して滅んだわけではなく、ジョイボーイとの「ノアを直す」という途方もない約束を果たすため、どこかの地(おそらくエルバフ周辺)で着々と準備を進めながら、その時が来るのを待っていたのだと考えられる。
エルバフで交差する「本物のガレイラ」とフランキーの技術
いよいよ麦わらの一味が上陸するエルバフ。ここで彼らは、ついに伝説の船大工集団「ガレイラ」の生き残り、あるいはその意志を継ぐ者たちと対面することになるだろう。
ここで最も重要な役割を果たすのが、麦わらの一味の船大工・フランキーである。彼はトムの弟子として「ガレーラカンパニー」の立ち上げの背景を知る人物であり、同時に古代兵器「プルトン」の設計図を脳裏に焼き付けている唯一の人間だ。
人間の限界を超えたフランキーのサイボーグ技術およびプルトンの知識と、ガレイラが持つ「巨人族ならではの異常なスケールの造船技術」。この2つがエルバフの地で出会い、融合した時、一体何が起こるのか。フランキーがガレイラの長老たちから「お前、トムの弟子か!」「あの設計図を見たのか!」と驚愕されるような、胸熱な技術交流のシーンが描かれる可能性は非常に高い。恩師トムが憧れた「伝説」にフランキーが直接触れる展開は、想像するだけで胸が熱くなる。
最終決戦へ向けた「方舟ノア」の修復と、世界をひっくり返す大宴会
エルバフでガレイラと合流したルフィたちは、やがて「方舟ノア」の修復という壮大なミッションに挑むことになるだろう。マダム・シャーリーの「麦わら帽子を被った人間が魚人島を滅ぼす」という予言は、物理的な破壊ではなく、「魚人島という海底の隔離施設を終わらせ、全住民をノアに乗せて地上へ引き上げる」という意味だという考察は古くから存在する。
レッドラインの崩壊、あるいは魚人島の浮上。その未曾有の規模の引っ越し作戦を可能にするのが、ガレイラによって完全修復され、フランキーの技術などを組み込んでパワーアップした「新生ノア」なのだ。
800年前、ジョイボーイとガレイラが果たせなかった悲願。それは、ルフィという新たなジョイボーイと、フランキーという新たな世代の船大工の力によってついに達成される。深海に沈んでいた魚人族たちが、ガレイラの直したノアに乗って太陽の下へ飛び出し、種族の壁を越えた「世界最大の大宴会」が開かれる。その最高のエンディングに向けた巨大な歯車が、いよいよこのエルバフ編で回り始めるのである。
マリージョアの「巨大な麦わら帽子」を作ったのも大槌船団(ガレイラ)?ジョイボーイと謎に迫る
ONE PIECEの世界において、最も読者に衝撃を与え、現在に至るまで最大の謎として君臨しているものの一つ。それが、聖地マリージョアのパンゲア城地下、極寒の冷凍施設に厳重に保管されている「巨大な麦わら帽子」だ。謎の支配者であるイム様が見つめていたあの帽子は、そのサイズ感から「過去のジョイボーイが被っていたものではないか」と多くの考察者によって推測されている。
もしあの巨大な帽子が、800年前の空白の100年に実在した最初のジョイボーイの所有物だとするならば、一つの大きな疑問が浮かび上がる。「あのような規格外の巨大な帽子を、一体誰がどのようにして作ったのか?」という点だ。ここでは、その作り手こそが、古代兵器プルトンや巨船ノアを建造した伝説の巨人族船大工集団「大槌船団(ガレイラ)」だったのではないか、というロマンあふれる仮説について深く掘り下げていく。
巨大なジョイボーイと、それを支えた「規格外の職人たち」
まず、あの麦わら帽子を被ることができる人物像について考えてみよう。ルフィの麦わら帽子と対比して描かれたあのサイズから推測するに、持ち主は間違いなく巨人族、あるいはそれに匹敵する巨体の持ち主である。一部ではジョイボーイが巨人族だったという説も根強く支持されている。
しかし、普通の人間サイズの職人では、あそこまで巨大で、なおかつ800年もの長い年月に耐えうる精巧な帽子を編み上げることは極めて困難だ。麦わら帽子という一見シンプルなアイテムであっても、あれほどの大きさとなれば、使用する素材の調達や編み込み作業は、もはや「衣類を作る」というより「船の帆や巨大なロープを編むような造船作業」に近いスケールになる。
そこに合致するのが、他でもない大槌船団(ガレイラ)の存在だ。彼らは魚人島の超巨船「ノア」を造り上げた実績がある。ジョイボーイがノアを用いて魚人島との約束を果たそうとしていた歴史的事実を鑑みれば、ジョイボーイと大槌船団は「深い絆で結ばれた強固な同盟関係(あるいは仲間)」であったと考えるのが非常に自然なのだ。
麦わら帽子は「大槌船団からの贈り物」だったのか
大槌船団は、単なる兵器製造や船造りの下請け業者ではない。彼らもまた、ジョイボーイが掲げる「自由」や「種族の平等」という思想に強く共鳴していたはずだ。海を愛し、自由を愛する船大工たちが、自分たちの巨大な親友(またはリーダー)であるジョイボーイのために、特別な技術を用いてあの「巨大な麦わら帽子」をプレゼントしたのではないだろうか。
例えば、あの帽子の素材が単なる藁(わら)ではなく、宝樹アダムの特殊な繊維や、彼らだけが知る特殊で強靭な素材で編み込まれている可能性もある。だからこそ、800年という途方もない時間が経過した現代でも、朽ちることなくマリージョアの地下に存在し続けているのだ。
ルフィにとって麦わら帽子がシャンクスとの「誓いの証」であるように、800年前のジョイボーイにとっても、あの巨大な麦わら帽子は「大槌船団(ガレイラ)との熱い友情と約束の証」だったのかもしれない。
イム様が帽子を「冷凍保存」している残酷な理由
では、なぜその帽子が聖地マリージョアの地下で「冷凍保存」されているのだろうか。もし大槌船団が世界政府に捕らえられ、マリージョアやパンゲア城を建造するための奴隷として酷使されていたとするならば、ここには非常に残酷で皮肉な物語が隠されていることになる。
イム様をはじめとする世界政府の創立者たちは、ジョイボーイを打ち倒した後、彼の象徴である麦わら帽子を戦利品として奪い去った。そして、あろうことかジョイボーイの親友であり、帽子を作った張本人である大槌船団のメンバーを奴隷として生け捕りにし、マリージョアの地下に「帽子を永遠に閉じ込めるための巨大な冷凍施設(または金庫)」を彼ら自身の手で造らせたのではないだろうか。
自分たちが親友のために心を込めて作った帽子が、敵の戦利品として冷たい氷の中に閉じ込められる。そして、自分たちはその牢獄を造るための奴隷として一生を終える。これほど絶望的で、職人の尊厳を深く傷つける仕打ちはない。イム様がわざわざ帽子を残しているのは、ジョイボーイへの執着だけでなく、「神に逆らった者たちへの見せしめ」や「大槌船団に対する精神的な拷問」の意味合いも含まれているのかもしれない。
ルフィが紡ぐ「大槌船団の真の解放」の物語へ
巨大な麦わら帽子を巡るこの考察は、単なるアイテムの由来を超えて、空白の100年における「熱い友情」と「悲劇の歴史」を鮮明に描き出す。大槌船団(ガレイラ)は、古代兵器プルトンという破壊の象徴だけでなく、麦わら帽子という「自由の象徴」をも生み出した、歴史上最も偉大なクリエイター集団だったのだ。
現代において、あの巨大な麦わら帽子と同じデザインの帽子を被り、ニカとして覚醒したルフィが聖地マリージョアへと乗り込む日は必ずやってくる。ルフィがパンゲア城の地下に辿り着き、冷凍された巨大な麦わら帽子を解放した時、それは同時に、800年間囚われ続けてきた大槌船団の悲痛な魂が、ようやく報われる瞬間となるだろう。
パンクハザードの『氷漬けの巨人族』
新世界の序盤で描かれたパンクハザードの『氷漬けの巨人族』。
オブジェと呼ぶにはあまりにも気味の悪い怪物達。今にも動き出しそうな迫力だった。
ナミ、チョッパー、子供達の通る道には凍らせられた巨人達の姿が。

当然ながらこれは死体。ルフィがクザンに全身凍らせられながらも生還したがチョッパーの的確な処置があってこそ。本来ならば凍らせられた時点で詰み。死に至る。
冷凍保存された様に今尚その肉体を残す巨人達。体格や力で勝る巨人達を嘲笑うかの様に凍らせらてしまったのか。当時は様々な考察が飛び交ったがパンクハザード編でこれ以上の言及は無かった。
しかしながらこの不気味な描写が話題となり長らく放置されてきた伏線としてラインナップとなった。
世界政府管轄の島という事もあり政府絡みが期待されていた。
氷漬けと聞けば真っ先に思い浮かぶのは現在黒ひげ海賊団の幹部となったクザン(青キジ)。
海軍大将時代には麦わらの一味の前に立ちはだかりヒエヒエの実の能力で苦しめた。
海をも凍らせらてしまうほどのスケール。
サウロ、サンファン・ウルフといった巨体を誇る巨人族も凍らせており、このパンクハザードの巨人達をも凍らせた犯人もクザンである可能性は十分にある。
2年前、頂上戦争後にはサカズキ(赤犬)、クザン(青キジ)が対立しパンクハザードを舞台に決闘にまで発展した。
この時の影響でパンクハザードは今だに異常気象が残るほどだ。
元海軍大将の立場を考えればこれ以前にパンクハザードに来ていてもおかしくはない。
しかしどうやら犯人はクザンではなさそうだ。
エルバフ編でこの氷漬けの巨人達について言及がされた。パンクハザードとまでは記されていないが決定的だろう。
『56年前』。
エルバフ ヤルルの家にてハラルドとエルバフが話していた中で話題に挙がった。
ヤルル
風の噂じゃあ
『巨人の軍団』が
どこかに氷づけに
されていたと聞いた事もあるが…
会話の前後では世界政府が巨人族へ敵意を剥いている事が示唆されている。流れ的には氷漬けにした犯人も世界政府である可能性が高い。
そして、これは56年よりも前の出来事であると判明。51歳のクザンは自ずと候補から外れる。ヤルルは場所までは断定出来ていない様だ。
そしてこの話題と共に『コールドスリープ』もよく挙げられる。SF作品などにありがちだが肉体を冷凍保存し未来で復活させるという技術。
人体の強制的な冬眠で劣化や成長を止めて現状維持のまま凍結する。これだけの氷ならば溶かすのも困難だがこの巨人達が現代で蘇るという構図もあるだろうか。
パンクハザードの深奥に眠る「巨大な氷漬けの囚人」の謎
大槌船団「ガレイラ」の存在が浮上したことで、過去の物語の中で放置されたままになっている「ある不気味な謎」が再び脚光を浴びることになった。それが、パンクハザード編の深奥に登場した「氷漬けの巨人たち」である。
パンクハザード編を振り返ってみよう。シーザー・クラウンが子供たちを集め「人の巨大化実験」を行っていた施設の奥深くには、大人サイズの巨大な人間たちが氷漬けにされた状態でカプセルのようなものに無数に並べられていた。彼らは囚人服のようなものを着せられており、まるで物言わぬ標本のように陳列されている。
作中でも語られている通り、世界政府は「何百年も前から」人の巨大化研究を推進してきた。海軍に巨人族の部隊が存在するにもかかわらず、わざわざ人工的に巨人を造ろうとしているのは、言うことを聞かない本物の巨人族(エルバフの戦士など)に代わる、従順で強大な兵力が欲しいからだ。
しかし、疑問が残る。もし彼らが単なる「巨大化実験の失敗作」や「捕らえた海賊」であるならば、なぜわざわざコストをかけてまで「冷凍保存」という形で残しておく必要があったのだろうか。不要な素体であれば、殺処分してしまえば済む話である。
なぜ彼らは「殺されず」に冷凍保存されていたのか?
ここで「氷漬けの巨人=大槌船団(ガレイラ)」という仮説を当てはめると、彼らが殺されずに保存されていた理由に一つの明確な答えが出る。世界政府は彼らを「殺したくても殺せなかった」のだ。
ガレイラは、古代兵器プルトンや巨大な方舟ノアの建造に関わったとされる、世界最高峰にして歴史上唯一無二の船大工集団である。世界政府がもし「プルトンの復元」や「規格外の巨大戦艦の建造」を企てているとしたらどうだろうか。人間には到底不可能な異常なスケールの造船技術を持つガレイラの知識と腕は、政府にとって喉から手が出るほど欲しいものである。
彼らを尋問し、技術を吐き出させるためか、あるいはベガパンクの技術を用いて彼らの「血統因子」を抽出し、造船技術を持った「クローン(セラフィムのような存在)」を生み出すためか。いずれにせよ、彼らが持つ「歴史的な造船のノウハウ」を失わないために、生きたまま(あるいは蘇生可能な状態で)コールドスリープさせる必要があったと考えられるのだ。
「血統因子」と人体巨大化実験の残酷な真実
世界政府、特に海軍は古くから「兵士の巨大化」を夢見て、数百年にわたり非道な研究を続けていた。ベガパンクやシーザーといった天才科学者たちもこの実験に関わっていたが、その「元となる素体」がどこから来たのかは大きな謎だった。シーザーは誘拐した子供たちに薬物(覚醒剤)を投与して巨大化させていたが、あれはあくまで後天的なアプローチに過ぎない。
政府はそれよりもずっと前から、「本物の巨人族」、それも通常の巨人族とは異なる特殊な技能や規格外の力を持つ個体の「血統因子(DNA)」を抽出し、クローン技術や人体改造のベースとして利用していたはずだ。
大槌船団のメンバーは、単なる肉体労働者ではない。プルトンやノアという途方もないスケールの巨大兵器・巨船を、精密な計算のもとで作り上げる「超知能」と「巨体」を併せ持つ、突然変異的とも言える特殊な巨人族だったと考えられる。世界政府は彼らを氷漬けにして生かさず殺さずの状態で仮死保存し、何百年もの間、彼らから血統因子を延々と抽出し続けていたのではないだろうか。
ナンバーズの誕生と、ガレイラの無念
この「大槌船団の血統因子を利用した巨大化実験」の行き着く先が、ワノ国編で立ちはだかった百獣海賊団の「ナンバーズ」だと考えられる。
劇中において、ナンバーズは「パンクハザードで買い取った古代巨人族の失敗作」と明言されていた。彼らは途方もない巨体と破壊力を持っているが、知能は極めて低く、言葉をまともに話すこともできず、ただ本能のままに暴れ回るだけの存在だった。
もしナンバーズが、かつて世界最高峰の知能と技術を誇った「大槌船団(ガレイラ)」の血統因子を元に人工的に生み出されたクローン、あるいは彼らの遺伝子を無理やり組み込まれた改造人間の末路(失敗作)なのだとしたら、これほど残酷で皮肉な話はない。
知性の塊であり、誇り高き職人であった船大工たちの遺伝子を弄び、ただの「知能のない巨大な生物兵器(化け物)」を作り出そうとした世界政府の非道さがここに際立つ。百獣のカイドウが彼らをパンクハザードから買い取り、因果なことに「プルトンが眠る地であるワノ国」で戦力として扱っていたことも、間接的に「ガレイラ(技術者)」と「ワノ国」の逃れられない因縁を感じずにはいられない。
氷漬けにした犯人は誰か?青キジか、それとも科学の力か
では、彼らを氷漬けにしたのは誰なのか。ここには大きく分けて2つの可能性が存在する。
一つ目は、前述の通り元海軍大将・青キジ(クザン)の「ヒエヒエの実」の能力によるものだ。青キジはかつてオハラで、巨人族のハグワール・D・サウロを「アイスタイムカプセル」で凍らせて生き延びさせた過去を持つ。青キジが政府の非道な実験施設を見つけ、ガレイラの巨人たちを世界政府(あるいは赤犬)の魔の手から「保護」するために、あえて仮死状態にして隠したという可能性は十分にあり得る。
二つ目は、世界政府(あるいはかつての科学班)の「科学技術」による冷凍保存である。パンクハザードが元々政府の施設だったことを考えれば、数十年、あるいは数百年前からずっとあの状態で保管されていたのかもしれない。空白の100年以降、歴史から消えたガレイラ一族を密かに捕らえ、実験動物として長年保管していたのだとすれば、世界政府の執念深さと残虐性を象徴する恐ろしい事実となる。
氷は溶け、伝説の船大工たちが目覚める日は来るのか
サウロがオハラの炎を生き延び、現在エルバフで生きていることが判明したように、ONE PIECEの世界において「氷漬け」は「復活のサイン」でもある。パンクハザードの奥深くに眠る彼らもまた、完全に死んでいるわけではなく、いつか氷が溶け、再び立ち上がる時を待っているのではないだろうか。
現在、麦わらの一味の冒険は巨人族の故郷・エルバフへと差し掛かろうとしている。このエルバフ編において「大槌船団(ガレイラ)」の真実が語られる時、パンクハザードに放置されたままのあの氷漬けの巨人たちの存在が再びクローズアップされるはずだ。
捕らえられた大槌船団の悲劇…テキーラウルフとマリージョアを建造した「神々の奴隷」説
大槌船団(ガレイラ)に関する歴史上の最大の謎である「世界政府に全員捕らえられた」という結末。これについて、前項では「パンクハザードでの巨大化実験の素体」としての可能性を考察したが、世界政府が彼らを生かし続けた理由は、科学的な搾取だけにとどまらないと考えられる。
プルトンやノアを生み出した彼らは、単なる「体が大きな種族」ではなく、「世界最高峰の建築・造船技術を持つ天才集団」である。世界政府にとって、これほど都合の良い労働力(奴隷)は他にいない。彼らの優れた頭脳と圧倒的な腕力は、世界政府が支配体制を盤石にするための「超巨大インフラ整備」に悪用された可能性が非常に高いのだ。
700年作り続けられる橋「テキーラウルフ」との不気味な合致
まず注目したいのが、東の海(イーストブルー)に存在する「橋上の国テキーラウルフ」だ。ニコ・ロビンがバーソロミュー・くまによって飛ばされたこの場所では、世界政府の命令により、島と島を繋ぐ巨大な橋が「700年前」から絶え間なく造り続けられている。
ここで重要なのは「700年」という数字だ。空白の100年が明けたのが約800年前。世界政府が設立され、支配体制が本格的に整い始めたのがその少し後だとすれば、大槌船団が捕縛された時期とテキーラウルフの建造開始時期は、不気味なほど近しいと言える。
海の上に永遠に続く巨大な橋を架けるという途方もないプロジェクトは、素人の奴隷をいくら集めたところで実現できるものではない。橋の基礎設計や狂いなき測量、そして激しい海流に耐えうる巨大な橋脚の打ち込みには、まさにプルトンやノアを造り上げた「大槌船団の高度な建築・造船技術」と「巨人族の規格外のパワー」が必要不可欠だったはずだ。
彼らは捕らえられた後、この橋の「初代設計者」および「重労働の要」として東の海へ送られ、文字通り死ぬまで酷使されたのではないだろうか。
聖地マリージョアとパンゲア城の「巨大すぎる建造物」
さらに、彼らが従事させられた可能性が高いもう一つの巨大プロジェクトが、レッドラインの頂上にそびえ立つ「聖地マリージョア」、そして天竜人たちの居城である「パンゲア城」の建造である。
マリージョアの描写を振り返ると、その建造物はどれも常軌を逸したスケールを誇っている。しらほし姫のような巨体を持つ人魚や、バーソロミュー・くま(バッカニア族)のような大柄な人物が歩いても全く違和感のない天井の高さや扉の大きさ。くまが奴隷として乗り物にされていた地下の巨大な動力システムなど、あの地のインフラは、通常サイズの人間が設計・建造するにはあまりにも巨大すぎた。
世界政府を創設した20の王たちがレッドラインの頂上に移り住んだ際、彼らの権力の象徴となる「絶対に崩れない巨大な城」を造らせるために、世界一の腕を持つ大槌船団が奴隷として使役されたと考えるのは非常に自然な流れである。プルトンという最悪の兵器を生み出した罰として、彼らは「神(天竜人)の住処」を造るための奴隷へと身をやつすことになったのだ。
誇り高き船大工の尊厳を奪う「世界政府の闇」
この考察が事実であれば、これほど胸糞悪く、同時にONE PIECEらしい残酷な歴史はない。
ウォーターセブン編で、トムさんは「造った船に男はドンと胸を張れ」と語り、自らの仕事に命を懸けるほどの誇りを持っていた。それは間違いなく、大槌船団(ガレイラ)から受け継がれた「船大工としての魂」である。彼らは、ジョイボーイとの約束のために「ノア」を造り、世界を脅威から守るために「プルトン」を造り上げた、誇り高き職人たちだったはずだ。
しかし、世界政府は彼らの「モノ造りの誇り」を徹底的に踏みにじった。自由のための船を造っていた彼らの手で、天竜人を肥え太らせるための城を造らせ、果てしない絶望の中で橋を架けさせたのだ。パンゲア城の冷たい石壁や、テキーラウルフの果てしない橋の基礎には、ガレイラのメンバーたちの血と涙、そして強烈な無念が染み込んでいると考えられる。
解放の戦士ルフィが壊す「奴隷たちの枷」
なぜ世界政府は彼らをその場で処刑せず、生け捕りにしたのか。その真の理由は、「彼らの圧倒的な技術と腕力が、支配構造を物理的に構築するために必要だったから」に他ならない。科学的実験のモルモットとしての顔(パンクハザード)と、巨大建築の奴隷としての顔(テキーラウルフ・マリージョア)。大槌船団の悲劇は、世界政府の強欲さと残虐性を象徴する最たる例と言える。
だからこそ、現代において「太陽の神ニカ(解放の戦士)」として覚醒したルフィが、いずれレッドラインごとマリージョアという支配の象徴をぶっ壊すことには、とてつもない意味が生まれる。それは単に天竜人を引きずり下ろすだけでなく、数百年にわたって石の中に閉じ込められてきた「大槌船団の悲痛な魂」を物理的にも歴史的にも解放することに繋がるからだ。
エルバフで明かされるガレイラの真実!フランキーによるサニー号の「プルトン級」超強化の可能性
いよいよ物語は、長年の伏線が張られてきた巨人族の故郷「エルバフ」へと本格的に突入した。このエルバフ編において、主人公ルフィや、巨人族と縁の深いウソップの活躍が期待されるのはもちろんであるが、考察の観点から絶対に目を離してはならない裏のキーパーソンが存在する。それこそが、麦わらの一味の船大工・フランキーである。
なぜなら、エルバフという地は、かつて古代兵器「プルトン」や巨船「ノア」を建造した伝説の船大工集団「大槌船団(ガレイラ)」のルーツである可能性が極めて高いからだ。もしエルバフにガレイラの末裔が生き残っていたり、彼らが残した「超古代の造船技術」が秘匿されていたりした場合、フランキーに起こる化学反応は計り知れない。
ここでは、エルバフ編でフランキーが果たすであろう重要な役割と、大槌船団の技術がもたらすサウザンド・サニー号の今後の超絶強化について深く考察していく。
フランキーの脳内に眠る「プルトンの設計図」の真の解放
フランキーを語る上で絶対に外せないのが、彼が「古代兵器プルトンの設計図をその目で見て、完全に暗記している(あるいは体に組み込んでいる)」という事実である。エニエス・ロビー編で設計図を燃やしてしまった彼だが、あの超複雑な構造を設計者(大工)としての天才的な頭脳に焼き付けていないはずがない。
しかし、プルトンは世界を滅ぼすほどの巨大戦艦である。現代の技術や一般的な素材だけで、その機能のすべてを完全に再現することは不可能に近いだろう。そこで鍵となるのが、大槌船団(ガレイラ)の技術だ。エルバフの地で、フランキーはガレイラが残した「文献」や「特殊な巨大工具」、あるいは「失われた工法」に出会うのではないだろうか。
フランキーの頭の中にある「プルトンの設計(ハード・理論)」と、エルバフに眠る「ガレイラの造船技術(ソフト・実践)」が完全に合致した時、初めてプルトンの真の構造や、そこに込められたジョイボーイや大槌船団の「本当の意図」が解き明かされるはずだ。それは単なる兵器としての使い方ではなく、世界を繋ぐための莫大なエネルギーの活用法なのかもしれない。
トムさんのルーツと「ガレイラ」の誇りの継承
フランキーの師匠であり、海賊王の船オーロ・ジャクソン号を造り上げた伝説の船大工トムさん。彼はツノザメの魚人だったが、彼が立ち上げた「トムズ・ワーカーズ」から派生したのが、アイスバーグの「ガレーラカンパニー」である。もしこの「ガレーラ」という名前が、大槌船団「ガレイラ」に由来しているとすれば、トムさん自身も過去に大槌船団の歴史や技術に触れていた可能性が出てくる。
魚人島にある巨船ノアを大槌船団が造った(または修復に関わった)のであれば、魚人族であるトムさんがその伝説を知っていても不思議ではない。トムさんが説いた「造った船に男はドンと胸を張れ」という名言。これは、世界政府に捕らえられ、奴隷として酷使された大槌船団の無念と、それでも「自分たちの造った船(プルトンやノア)を愛し抜く」という悲壮な覚悟を受け継いだ言葉だったと解釈することもできる。
エルバフの地でフランキーがその「歴史の真実」を知った時、彼はトムさんの想いの深さを改めて噛み締め、大槌船団が成し遂げられなかった「夢の船の完成」を自らの手で引き受ける決意を固めるだろう。これは、恩師のルーツと誇りを継承する、フランキーにとって最も熱いドラマとなる。
サウザンド・サニー号の「プルトン級」への最終進化
大槌船団の技術とプルトンの真理を理解したフランキーが次に行うこと。それは間違いなく、麦わらの一味の乗騎「サウザンド・サニー号」の最終強化である。
サニー号はすでに、プルトンの技術が一部転用されているのではないかと読者の間で考察されている(風来・バーストの推進力やガオン砲の破壊力など)。しかし、最終章において黒ひげ海賊団や世界政府の強大な軍艦、そして本物の「古代兵器」と対峙するためには、さらなるパワーアップが不可欠だ。
エルバフにあるであろう巨大な「宝樹アダム」(サニー号の素材)の原木を用いた大改修や、ガレイラの技術を応用した新兵装の追加。さらに、フランキー自身もガレイラの技術を自身の肉体に取り入れ、サイボーグとしてさらに巨大化・超高機能化(大槌船団の圧倒的なパワーを模した「大槌(ガレイラ)モード」の搭載など)を果たすかもしれない。
サニー号は「過酷なる千の海を太陽のように陽気に越えていく」夢の船である。プルトンが「世界を滅ぼす破壊の船」であるならば、サニー号はガレイラとフランキーの技術が結集した「世界を救う希望の船(対プルトン級の究極戦艦)」へと劇的な進化を遂げるはずだ。
まとめ:失われた職人たちの夢を乗せて
このように、エルバフ編における大槌船団(ガレイラ)の存在は、フランキーというキャラクターの集大成を描くための最高の舞台装置となる。過去に世界政府によって歴史から抹消され、不遇の死を遂げた天才船大工たちの魂は、決して途絶えてはいなかったのだ。
その魂はトムさんを経由し、ウォーターセブンの裏町でガラクタを組み合わせていた一人のサイボーグへと確かに受け継がれていたのである。エルバフの地で過去と現在が交錯し、ガレイラの技術を吸収したフランキーが、サウザンド・サニー号を文字通り「世界一の船」へと昇華させる瞬間。それは、ONE PIECEという物語における「モノ造りのロマン」が頂点に達する、涙なしには見られない至高の名シーンになるはずだ。
歴史の闇に葬られた大槌船団の職人たちも、現代の最高峰の船大工であるフランキーの腕鳴りを聞けば、きっと満足げに笑うことだろう。エルバフ編での造船技術を巡るドラマから、ますます目が離せない。