【ワンピース】生きていたルッチとカクのエッグヘッド編の最後
今回はワンピース本誌エッグヘッド編のエンディングで描かれたCP0の様子と今後の進退についてお話ししたいと思います。ワノ国に次いで完全に強者感は薄れてしまったCP0。ドレスローザ登場時の期待は一体どこへやら?
一時は主人公ルフィのライバル路線も浮上したのに‥
完全な役不足
アニメ、本誌共にかなり酷評の集まっているCP0。特にリーダー格のルッチに対しては酷いものでした。途中で見せたコウモリの様などっちつかずのムードが更にそれを加速させてしまった事は否めません。
活躍?と呼べるかは微妙ですがCP0の行動を振り返ってみます。
世間を騒つかせたエッグヘッド事件の展望
1.ヨークの裏切りによって空白の100年の研究という禁忌をベガパンクが犯している旨を世界政府が察知
↓
2.世界政府とヨークは結託しベガパンクの始末を決行した。その際に天竜人の権利と保身(ヨーク)、マザーフレイム(世界政府)と交換条件も交わされた。
↓
3.海軍大将黄猿、五老星サターン聖がこの作戦の主戦としてエッグヘッドに乗り込む算段であったがその先行隊としてCP0が参戦した
麦わらのルフィ参戦、くまのエッグヘッド到来、ベガパンクの仕掛けたメッセージ配信など予想外は多々ありましたが導入はこの様な流れでした。そしていち早くエッグヘッドへ乗り込んだ3人
エッグヘッドの先行隊 |
ロブ・ルッチ |
カク |
ステューシー |
セラフィム(S-ベア) |
当初の予定であればこの先行隊だけでも制圧が可能でした。しかし‥
麦わらのルフィに登場
→ルッチはルフィに、カクはゾロに力負けして逆に戦局を支配されてしまう。
ステューシーの裏切り
→思わぬ不意打ちでカクとゾロが眠らされてしまう。ステューシーについては全くのノーマークだった模様
ここからは黄猿とサターン聖の参戦もあり殆ど見せ場を作る事が出来ませんでした。この時点で読者の興味は削がれてしまったと言っても良いでしょう。
爪痕
戦局が激化する中で取り残された3人のCP0の注目点を挙げてみましょう。
再会
麦わらの一味との因縁が深いのがルッチとカク。エニエスロビー以来の再会となりましたが実力は大きく開いていました。あの時はなんとかルフィ達が風穴を空けましたが今となっては四皇海賊団。
そして前評判そのままにルッチとカクは力負け。とはいえ途中の共闘も含めてエニエスロビーほどシリアス感は無く楽しめたと思います。
カクに至っては完全にネタ役が定着していたような‥
覚醒フォルム
ワノ国で一気に注目された動物型。覚醒者ともなればあのカイドウですらまだ判明していません。
そんな中でルッチとカクが続け様に覚醒フォルムを披露。特徴的な羽衣が良い雰囲気を醸し出していました。特にカクに至っては悪魔の実を食したのは司法の塔決戦前ですからつい2年前の事。
僅か2年足らずで能力を使いこなして覚醒の段階まで昇華していたと考えれば相当なセンスです。
クローン
歓楽街の女王でありながらCP0
その素性が話題を呼びましたがここから更に進展しました。Dr.ベガパンクの仲間であり、ミス・バッキンのクローン。身の振り方もさることながら謎の多いクローン要素は注目されました。
本来ならば感情を持たぬクローンですが最後は付き合いの長いルッチ、カクとベガパンクの狭間で悩み涙するシーンも。
揺れ動く感情の中で犠牲心も見せたのが印象的でした。
ゾロvsルッチ
2年前にはガレーラの屋敷で消化不良だった勝負。
とはいえルッチ>ゾロの実力差は歴然だったでしょう。
それが綺麗に逆転!!ワノ国で目覚ましい成長を遂げたゾロがCP0の実力者であるルッチを撃破しました。
順当な結果とはいえゾロファンにとっては歓喜。
ルッチはかなり良い仕事をしたと言えるでしょう。
カクを助けて
麦わらの一味に制圧されたルッチ。ステューシーを制裁した後に相棒であるカクを見捨てて逃げ出しました。黄猿とルッチならばこの盤面を打開出来るとの読みで仕掛けましたが非難を浴びるきっかけに。
結局これは打開策とはならずゾロに敗戦‥
しかしながら麦わらの一味を追う五老星に対して相棒カクを見逃して欲しいとの発言。
ルッチにも仲間を思う心があったとは。
綺麗なラスト
ルフィ達の脱出後にエッグヘッドから船へと帰還した海軍中将とCP0達。
そこには重傷ながらも自らの足で歩き報告に向かうルッチとカクの姿が。
当然ながらステューシーの姿がいない事に対して突っ込ままれます。
しかしルッチは多くは語らずステューシーは殺したと報告。
裏切り者だからという前振りもなく疑問が残る形。
もしかするとルッチとカクはステューシーを守ったのかもしれません。
最後の最後では裏切りを不問としてエッグヘッドに残ったステューシーを追わせない為に嘘をついたのではないでしょうか?
途中憎まれキャラが定着しつつあった事を考えると大きな変化。
また任務評価としては失敗。
四皇海賊団が絡んでいたと考えれば妥当とも言えるでしょう。寧ろ責任を問われるのは海軍大将である黄猿となりそう。
エニエスロビーの後ほどルッチ達が失脚する事はないでしょう。とはいえ同じ相手に二度の敗戦。ルッチとカクの心中が思いやられます。