島の倒壊が進みゴッドバレー自体が無くなりそうな規模へ発展した最終決戦。各勢力が脱出を開始。残すは最注目のロックスvsロジャー・ガープの局面のみとなった。僅かな意思を残しつつ全く制御の効かない怪物を後の海賊王と海軍の英雄が介錯(かいしゃく)する。悪魔攻略への必須条件とは?
| 前回の振り返り |
| ロックスは黒転支配に抗いながらも悪魔化してしまった。イムの命令のままに暴れ回る。 |
| ニューゲート、リンリン、カイドウでもロックスを止める事が出来ずに跳ね除けられる。 |
| ニューゲートとロックスの激突によってゴッドバレーの山部分が崩れ落ちる。 |
| シャンクスが宝箱の中で眠ったままロジャー海賊団に運ばれる。 |
| ジョン、シキ、ガンズイが宝箱を巡って仲間割れ。ロックスと会う事は無く脱出を図る。 |
| くまがイムとエリスをニキュニキュの実の能力で逃す。 |
| ガープとロジャーが叫び、ロックスを島の中心に呼び寄せる。 |
| ロックスは自身を殺す様に悲痛の叫びを上げ、それをロジャーが汲み取る |
大好評ロックス(ゴッドバレー編)も終局へ。
世界政府はゴッドバレーで起きた事件の全てを闇に葬り隠蔽しようとした。一時代を築いたロックス海賊団の壊滅は世界中に大きな影響を与えた。
◉◉ワンピース1165話速報 残響◉◉
島を破壊にかかるロックス。最強の男の暴走を食い止めたロジャーとガープ。まさに英雄級の活躍。作品でも屈指の覇王色の激突が。ロックス海賊団も見納め。ここからは各々で海賊団なり組織を立ち上げて野望を抱く。最後はバタバタしていたがなんだかんだで良いチーム。ビジュアルも良くカッコいい海賊団だった。
| 今回のまとめ タイトル『残響』 |
| ゴッドバレー事件は完結。G11支部とCP6によってゴッドバレー事件に纏わる情報、特に人間狩りについては情報が揉み消された |
| ロックス海賊団はロックスを見限り各々逃走。ギル・バスターの姿も描かれた。 |
| ポーロ・グラム(マルコの父)がニューゲートを勧誘 |
| イムはサターン聖に乗り移ったまま船でゴッドバレーを脱出。人型へ戻っている。 |
| ロックスは結局正気を取り戻す事は出来なかった。終始悔しさで涙を浮かべてロックスとガープへ襲いかかる |
| ガープとロジャーが手を組みロックスと戦う。最後は最大質量の覇王色をぶつけた新技でロックスを倒す。 |
| ゴッドバレー事件完結 |
扉絵は読者リクエストシリーズ
ゼウスを枕に寝そべるローとベポ
↓イメージカラー

勝者(ウィナー)島でロックスの息子ティーチが率いる黒ひげ海賊団に敗戦したハート海賊団。ベポの助けもありギリギリで一命を取り留めたローはまだそれ以降登場が無い。扉絵とはいえローにスポットが当たったのは嬉しい。まだまだ最終章にも絡んで欲しい男だ。
巻末では『伝説の事件の全貌』と打たれていた。おそらくはゴッドバレー事件の掲載はこれが最後になりそうだ。1165話で完結。

悲痛な顔と叫び、それとは逆に黒転支配によって暴走を続けたロックス。表情と行動が合ってない‥とにかくそれが際立った回ではあった。
この無念をロジャーとガープが晴らしたと言えるだろうか?とにかくカッコよかった男の最期は読者としても辛いものとなった。
続・殺してくれ
前回ラスト。ロックスの声を唯一汲み取ったロジャー。
頼む‥殺してくれ‥声にならない叫びはロジャーだけでなくガープにも届いていた様だ。ガープにも万物の声を聞く特殊能力を備えているのかもしれない。
相変わらず制御出来ないロックスは今回倒されるまで悪魔化が解ける事はなかった。勢いそのままに涙を浮かべて2人に襲いかかる
必死に応戦するロジャー(剣)とガープ(拳)。


しかしロックスへ攻撃貫通するには至らない。逆に衝撃波にも似た覇気で弾かれてしまう。
しかしながら凄まじい覇王色の衝突は『天割れ』を起こす規模。(モブキャラによって空が割れている言及もあった)
山へと叩きつけられた2人だがまだ折れてはいない。
服を脱ぎ捨て本気モードの2人。船長ロジャーの身を案じた仲間達から電伝虫で通信が入るが『必ず戻る』と力強く答えた。ロジャー海賊団の方もシャッキーとレイリーが無事に脱出し船に到着。奪った財宝も運び込み、運命の赤ん坊シャンクスもここに混じっている。

『必ず戻る』‥ガープとロジャーの対比は素晴らしい。これがサブタイトルになってもおかしくないほど見せ場となった。
ここから激戦はまだまだ続く
ロジャー、ガープの男気
2人はなんとかロックスに取り憑いたものを祓い、呪いから解き放とうと必死だった。手加減する余裕はなかったが最後までロックスを救おうとしていた。
ロックスの無念の涙を見て思わず貰い泣きしてしまうロジャー、ガープも感極まるシーンがあった。
ロックス海賊団の敗走
悪の進撃と称されここまで負け知らずでやってきたロックス海賊団。準備を整えて世界政府との直接対決を迎えるはずが予定が大きく変わってしまった。
船長ロックスが悪魔化して最後まで共に戦ったニューゲート、リンリン、カイドウも同士討ち。
他の幹部達はシャッキーをロジャー海賊団へ奪われた事で路線変更。ゴッドバレーに用意された宝箱を巡って各人が独り占めしようと敵味方問わず戦った。
元々一枚岩とは言えない海賊団。誰かの下につくというのが合ってない者ばかりだ。事実、その後の人生においてほとんどのメンバーが組織の長として活躍している。
ロジャー海賊団を凌駕する程の猛者揃いチームではあるが唯一の欠点とされたチームワークはやはり如実に出ていた。海賊団壊滅を感じたメンバーは寄り合うのを見限って島からの脱出を図る。もちろん各々ロックス海賊団の船へは戻らず取り巻きの部下達を引き連れて脱出へ。古株シキですらも敗戦を認め次なる道を模索。
見捨ててる様にもとれるがロックスの異変を考えれば致し方ない。再起は無理だと悟っての判断だ。自分の事しか考えてないメンバーが多いだけに危機察知能力も高い。もともと一味が崩壊しそうな時には逃げ出す腹づもりだったのだろう。
ちなみに味方同士で戦っていたシキ、ジョン、ガンズイもダメージこそあれど無事。ゴッドバレーが死地となることは無さそうだ。
↓今回は僅かにギル・バスターも登場した。尾田先生がワンピースを生む前から構想にあったあのキャラクターだ。
リンリンとカイドウ
元々ワノ国編で差し込まれた過去編ではリンリン(ビッグマム)とカイドウの姉弟の様な関係性やウオウオの実に関するトラブルが描かれていた。
1049話の一幕を見るとゴッドバレー事件終了間際〜終了後にカイドウは何処かへ姿をくらましてしまった様だ。どこいった、ふざけんなとリンリンがブチ切れていた。
件のウオウオの実だがリンリンが譲ったとされていたが実際にはカイドウがリンリンを襲撃して横取りした形となった。これを恩義と呼ぶには微妙だがリンリンは最後までカイドウを許さず突っかかっていた。
この恩を取り立てにいくと放つリンリン
返り討ちにしてやると返したカイドウ
ここで袂を別つが改めて良い関係だ。またワノ国での2人の激突の件を読みたくなる。
38年後に再び力を合わせることになるとはまだ知らず。リンリンとしてはカイドウを自身のチームに引き入れたい気持ちもあったかもしれないが一旦はここで別れとなった。
ニューゲートとマルコ(父)『ポーロ・グラム』
マルコは45歳ゴッドバレー事件当時はまだ7歳である。しかしながら1162話では銀斧こと凶を蹴り飛ばすマルコらしき姿が描かれていた。パイナップル頭といい蹴り姿もマルコそのものだ。マルコの父がゴッドバレーにいたのでは?と話題を呼んでいたが‥
そんなマルコとニューゲートの海賊団結成のきっかけが少しだけ垣間見れた。
注目はマルコではなくマルコの父親と思われる人物だ。
元々ニューゲートのファンである彼はロックス海賊団の終焉を見て新たなスタートとしてニューゲートに機会を与えた。
ポーロ海賊団船長
『ポーロ・グラム』
ロックス海賊団創世記より支えたNo.2格が自分の海賊団を結成して海へ出る。世界政府の闇に触れて敗戦を味わったニューゲートはここから世界のトップ戦線へ食い込んでいく。
本当の英雄ドラゴン
シャンクスと逸れてしまったドラゴン。双子の兄シャムロックこそ取り戻されてしまったが弟シャンクスが世界貴族達の手から逃れた功績は大きい。本人は救えなかったと嘆いていたが影のMVPと言える活躍だった。
ここからドラゴンは味方の海軍軍艦の元へと辿りついた。
更に聖人の様なムーヴを見せる。他の人間を見捨てる事なくライフルで上官を脅し島に残っている人達を助ける様に持ちかけた。事件の後はタダでは済まないと知りながらも全く臆しなかった。
海軍の英雄とされたドラゴンの父ガープだが、ドラゴン自身も英雄並みの活躍だったと言える。とはいえ度重なる背反行為はとても許されるものではない。海軍を辞めたと言うよりも居れなくなったのではないか。やはりルフィやガープとの血筋は間違いないと感じる凶行。


