3.ワンピース『ONE PIECE』

ワンピース1157話ネタバレ ロックス運命の日『ゴッドバレー』にハラルドも居合わていた

目次

ワンピース1157話 『過去編』エルバフの国王はクズ

エルバフでは光輝の王として神の様に崇められていた先代のエルバフ国王ハラルド。現在その座は空位となっており国政は揺れている。

14年前に王城であるアウルスト城で息子のロキに殺害されその生涯を終えた。これが決定打となりロキはエルバフ中で大犯罪者として忌み嫌われている。
エピソードの開幕より討たれた情報ではあるが実際には事実は捻じ曲がっているのでは?というのが大方の考えであった。

そして語られる真実。待望のエルバフ過去編が描かれる。

14年前の真実(過去編判明事項)

ハイルディンに急かされながらロキがようやく重い口を開いた。過去編突入直前のやり取り。ロキ解放を進言するギャバンとルフィに対してハイルディンが待ったをかけた

ハイルディン→ルフィ

麦わら
残念ながらロキはエルバフの死刑囚
引き渡せねぇ

ハイルディン→ギャバン

ロキは14年前城内の兵士を113人も殺害したんだ
ヤルル様に瀕死の重症を負わせ
実の父を惨殺した
こいつは歴史的犯罪者なんだぞ

犯した罪を考えれば死刑も納得。
事実証拠として王城で113人の兵士とハラルド王が死に絶え、ヤルルも瀕死に陥った。

世界政府の侵略に遭い、背に腹はかえられぬ状況でもハイルディンはロキの力に頼ろうとはしない。共に戦うというロキの申し出も一蹴した。

ハイルディン→ロキ

お前はエルバフを裏切って政府側に加担する恐れさえある
あの日お前はそういう事をしたんだ
信用なんか出来るか

完全にロキ1人が悪人とされているがやはり世界政府の影を疑わずにはいられない。
ロキは事件当日の事を『思い出したくないヒドい一日』だったと振り返る。

14年前‥
事件当日‥城に呼ばれていたのは事件の重要人物2人
正統な王子であるロキ
世界最高齢にしてエルバフの伝説 ヤルル

ロキ

何の用だかな
世界政府に魂を売った男に
おれは興味がねぇがな

ロックスを殺した奴らだぞ!?
エルバフがそっちにいくならおれァ敵対してやる

この時点でエルバフと世界政府の関与は確かにあった様だ。憧れの男ロックスを殺した元凶というのも加わりロキは恨みすら抱いている。このまま世界政府に加盟、もしくは協力態勢をとるのであればロキは反乱すら起こしかねない構え。

一方でヤルルは一線をとうに退いたとあって政治には口出しする気はない。戦わない時代に育った平和な玄孫(イルヴァ)を可愛いと語るがロキにとっては年寄りの戯言だろう。

ここまでは単なる言い争い程度。しかし呼ばれた王の間から騒々しい物音が聞こえる。
衛兵達の制止も聞かずにロキが強引に扉を蹴り飛ばすと驚きの光景が広がっていた。

幾多もの兵士に囲まれて串刺しにされるハラルド
まるで白ひげ(ニューゲート)の最期を思い出す様な凄惨な画であった。

間違いなくハラルドを殺したのはロキではない
これが事件の真実

ナレーション

この日城内(アウルスト城)で大虐殺事件が起き
エルバフの歴史上最も愛された王
名君ハラルドが命を落とすのだが
人々は彼の何を讃えたのだろうか?

アウルスト城中にバリバリと広がる覇王色の覇気
そして広間には外から鍵がかけられて兵士達は閉じ込められてしまった。まるで最初からロキに罪をなすりつけようと企てたみたいだ。

そして何者かのシルエットが伝説の悪魔の実が秘された錠を放つ
『これがエルバフに伝わる禁断の悪魔の実』

若きハラルド王

アウルスト城の殺害事件から過去編は更に遡る

時系列は109年前
光輝の王とされるハラルドはその人物像とはおおよそ違う過去があった。
大々的に描かれた『クズ』の文字
まるでロキの様な言われ様だ。

ナレーション

時を大きくさかのぼること
109年前
世界の海においてこの世で最も恐いものと聞かれたら
みな口を揃えて
巨兵海賊団と答えていた時代に
時を同じくして巨人の国からやってくる王国の船は
エルバフという名を更に恐怖で形取る
その一因になっていた

エルバフ島
ウォーランド王国国王
ハラルド

わずか45歳(人間年齢15歳)で即位した
エルバフの王ハラルドは甚だしく

クズだった

一国の主人が元はクズ野郎だったなんてパターンはワノ国のおでんを思い出させた。立場が人を変えると言う様に立派な将軍へと成長したがハラルドも同じ様なストーリーを辿ったのだろうか?

この頃のハラルドは古代巨人族の特徴である大きな角が健在だ。

エルバフの時系列(事前情報)

過去編突入前に判明しているエルバフに関する出来事を抜粋。

鍵となるのは63.14.6年前辺り

81年前
ハイルディン誕生
63年前
ロキ、ロード、ゴールドバーグ誕生
冬至祭にてリンリン(ビッグマム)が暴れ、ヨルルを殺してしまう
62年前
ロキの母が死亡
52年前
オイモ・カーシーがドリー・ブロギーを探しに海に出るも捕まってしまい以後はエニエスロビーの門番へ
22年前
オハラ事件。サウロが文献をエルバフへと持ち帰り、その後ベガパンクもエルバフを訪れた
14年前
ロキがハラルドを殺害、伝説の悪魔の実を奪う
6年前
シャンクスがロキを捕まえる、一度は脱走

まずロキとハイルディンは兄弟関係にある。腹違いではあるが父は同じハラルド。ロキがハラルドの血をより色濃く引いている。

ロキが生まれた年には現在の新巨兵海賊団のロード、ゴールドバーグが生まれている。

正統な王子ロキの誕生は本来喜ぶべき事だがエルバフでは凶事が続き、王妃もロキを産んだ後に死んでしまった。この王妃はハイルディンとの関与は無い。

そして惨劇とされるハラルド殺害事件が14年前
以降は海で暴れていたロキではあるがシャンクスにより捕まえられて送還された。

ハラルド王への支持(事前情報)

同族からこれでもかと嫌われているロキ。犯した罪を思えば当然だが、反対に父であるハラルドへの支持は非常に高い。亡き今も死を悲しみ惜しむ声が多くエルバフの光であったと言える。

真実が語られる前の世間に広まるハラルドの人物像をこれから明らかになる過去編と併せてみると面白い。

ロード
あれはハラルド王の肖像。平和を愛し世界中の国々とエルバフを繋ごうとしたエルバフ史上最高の王と称される男
ロキも怪物でござるがハラルド王もまた大戦士として名を馳せた男
門番
エルバフの歴史上最も偉大な王ハラルド様
巨人族
恐れられる戦士の国エルバフと世界の国々を繋ごうとした心優しい光輝の王だった
アンジェ
この国を改革しようとした偉大な国王
リプリー
明君ハラルド王は言った。戦いより他国との貿易を

様々な巨人族がハラルドを語るが悪評は出てこない。外交を目指したハラルド王が生きていればエルバフの地は世界政府へと加盟していたかもしれない。

問題児であり扱いの難しいロードまでもがハラルドに対して敬意を表している。ロキを例外としてウォーランド国内では全員に好かれていると言っても過言ではない。

戦いに明け暮れる強国。外海からのイメージ通りではなくウォーランドは変貌を遂げつつある。

かつて世界中で戦いを引き起こし恐れられた巨兵海賊団の存在。時は経ち世界との関わり方も変わって来た。今やエルバフは生まれ変わる最中、変革の中にあるそうだ。

この方針を示したのは他でもないハラルド王だ。

『戦いより他国との交易を』

これが亡きハラルド王が示した新しいエルバフの指針
伝統を重んじる村々の長老達とぶつかりながらも変革を遂げようと先頭に立って尽力した。
夢半ばでよもや息子に殺されようとは‥現段階の印象だと息子のロキは新しいエルバフの形に最もそぐわない凶暴性。

本来ならば前王が倒れれば実子が即位するのが定石。しかしながら国民はこれを良しとはせずにロキの幽閉に至った様だ。
とはいえハラルド王の意思は根付いており、しっかりと継いでる巨人族もいる。

エルバフの戦士が世界中を荒らしていたのはもう100年以上前の事。
悪口、暴力、略奪、戦争
もうそういう時代ではない。
子供達も罵倒したり、戦う事をダメな事として捉えており次の世代は世間がイメージするエルバフではなくなりそうな様相だ。

まるでコンプライアンス、多様性の波に様々なものが淘汰されていった現代社会の様だ。世界情勢に疎いとされ独自の文化を築くウォーランド王国も他国との関わりを求め本当の意味で発展を遂げようとしている。

これに驚いたのは読者だけではない。
特にエルバフへの憧れが人一倍強いウソップにとってはショックな現状である。

誇り高き戦士を掲げる理想郷かと思いきや次世代は逸れつつある。

新生エルバフの為、戦死の国には似つかわしくない施設が構えられている。

現在登場している中で目を引くのは

セイウチの学校
フクロウの図書館

通常の王国では当たり前にある施設ではあるが子供の教育や文化の発展の為には欠かせない。特に『子供世代』に着目した政策を行なった。

元海軍中将であり歴史にも長けるサウロに学校を作らせた。これがセイウチの学校。教師達が授業を行い他国と同じ教養を目指す。一方で古きエルバフの暴力を悪として植え付けた。

フクロウの図書館はイクイクの実を食べたビブロ(フクロウ)によって人間サイズの本が巨大化する。エルバフの文化の発展が乏しい一因としてサイズ差が挙げられる。特に文献においては虫眼鏡で拡大するレベルの文字の小ささなので巨人族が無理なく読む為には大きな本が必要とされる。
もともとの巨人サイズの本に加えて、オハラから持ち寄った本、人間サイズの本でも読む事が可能になった。

リプリー(現在80歳)を最後の戦士世代としてそれ以降の世代にはきちんとした教育体制のもと子供達が育っていった。

最後にハラルドの特徴と血について。オーズの件で注目された古代巨人族
他の巨人族とは一線を画してもその起源を辿ると当然エルバフへと繋がる。

特にオーズに至っては故郷のエルバフ国内でも伝説となっている。ハラルド王もその血を引く末裔だった様だ。

でかい骨は古代巨人族の血を引く戦士の物
純血はもういないがその血を引く者達はまだいるでござる

一般の巨人族と比べて3倍にも及ぶ巨体が目を惹くが加えて特徴的なのは角。
ヤルル、ヨルルにも角が見られたがこれが古代巨人族の名残(なごり)らしい。角や髭など既に登場しているカイドウにも良く似ている

戦士にとっての誇りともなるこの角をハラルド王は自ら引きちぎった。
古代巨人族が戦争の時代を想起させてしまうから
という理由らしい。

ハラルド王 肖像画

アウルスト城にはハラルドの肖像画が飾られている。威厳、風格の備わった面持ちでまさに強国の王にはピッタリだ。頭には角がちぎられた傷跡が残っており痛々しい。しかしながら相当に強い覚悟が見て取れる。
ルフィやゾロも圧巻のハラルド王であった。

2人の王子と14年前の事件(事前情報)

エルバフ ウォーランド王国に存在する2人の王子、ハイルディンとロキ。
両者共に前国王ハラルドを父に持つ

ハラルド ロキ ハイルディン

ハイルディン 81歳
エルバフ外の巨人国生まれの母親
ロキ 63歳
正統な王妃の子

ハイルディンは言わば腹違いとなる。ハラルドが正統な王妃と結婚する前に別の女巨人族との間に生まれた子供である。一応は王の子と位置付けられているが幼い頃の扱いはロキとは天と地の差があった様だ。

やはり巨人族の総本山といえばエルバフの地だ。しかしながら世界中には少数ながら巨人族の国が他にも存在する。問題はエルバフの巨人族達が排他的な態度を示す事だ。
基本的にエルバフ以外の巨人族の血を認めてはいない様だ。

ロード

同じ巨人族って‥
おぬしらも同じ人間族で土地を奪い合ったりしてるでござろう
他の土地の巨人の血などエルバフの血が汚れるでござる

少し捻くれているロードではあるが基本的にこれはエルバフの総意だと言える。

くまの様に生まれながらの奴隷種族とまでは言わないが親を選べぬ状況でハイルディンも相当苦労した事だろう。普通の巨人族ならばまだしも王の血も引いていた事が話をややこしくした。

それでもハイルディンは折れる事が無かった。

父が王でも城に住めず母が他所者と虐げられてもそんな様子を感じさせる事はなく『世界中の巨人族を統一する』という野望を抱いた。

そんなまっすぐな男に魅せられたのが『新巨兵海賊団』のメンバー達だ。ハイルディンの夢を支えるべく少数精鋭チームとなった。

しかしハイルディンとロキの関係はそう簡単にはいかなかった。ロキにとっては歳の離れた腹違いの兄を敬えるわけもなく疎ましい存在となった。自分よりも小さく自分よりも弱いハイルディン‥(ハイルディンについては通常の巨人族と同じサイズ感。ハラルドよりも母方の血を濃く引いたと思われる)

権力的には正統な王子ロキにあり、力関係においても古代巨人族の血を色濃く引くロキに軍配。おそらくはこの頃から今も力関係は変わっていない

ロキ

こんなチビで弱ェ奴が兄貴なんてやなこった
お前は”落とし子”だぞ
正当な父の子じゃねぇ
ハイルディン
お前の母親の血は汚れてんだ

完全に兄であるロキを格下に見ている。それどころか認めてすらいないのかもしれない。

一方でハイルディンはハラルド王殺しについて憎悪にも近い様な感情を持っている。

ロード

国王の死はみんなを絶望させたが一番悲しくてロキを恨んでるのはもう一人のハラルド王の息子ハイルディンでござる

14年前の事件だがハイルディンの中では風化されていない。父を殺して母を侮辱したロキに怒るのは当然

以下、エルバフ編で巨人族達の証言を元にまとめた事件の概要。あくまで当事者はヤルルのみ。その他は見聞きして伝わり誇張されたり曲がって伝わっている可能性もある。

ハラルド王殺害事件
犯行場所は王城『アウルスト城』
ハラルド王はロキとの激しい戦いの末に命を落とした
怪物同士の戦いでアウルスト城は半壊状態
事件では100人を超える戦士が殺されて当事者の生き残りはヤルルだけ(止めようとして剣が頭に突き刺さった)
あまりにも凄惨な事件で、その後は城への立ち入りは一切禁止されている
ハラルド王は「息子によって殺される」とロキが生まれる前から予言していた
エルバフの王家に伝わる伝説の悪魔の実が欲しくてハラルドを殺し実を食べた

事件前から悪事を働いていたロキ。エルバフ史上最も慕われたハラルド王との評価の差は段違い。例えロキ側に義があってもハラルドが悪にはなるはずがない。
事前情報がロキを嫌う者ばかりなのでミスリードも疑ってしまう。
それだけにロキ側から語られる動機と詳細については注目が集まる。

ハイルディン

おれはコイツを許した事はない母を侮辱し父を殺したんだ

ロキ

やってみろよ
悲しき狂戦士

身近なドラマに酔ってるヒマがあんならよ
森を見ろ‥
まさかお前までおれが本当に殺意をもって親父を殺したなんて…
思ってねぇよな

また、ハラルド王の思いとしてはロキとハイルディン2人の兄弟に力を合わせて欲しかった様だ。幼少期の2人にもエルバフを託す様に話しかけている

ハラルド

お前達は2人共‥
大切な私の息子だ
私の跡は2人で仲良く
エルバフを支えて欲しい

エルバフ中から慕われるほど人格の備わった王。ハイルディンにも分け隔てなく接していたはずだ。2人同時に王位に就く事は出来ない。当然正統はロキとなる。
ハイルディンがロキを補佐し王政を助ける。そんな理想も虚しく現在のエルバフは混乱へと陥っている。
しかしながらハラルドの教え通りに2人が力を合わせてエルバフの為に戦う姿も見れるかもしれない。戦いを好まぬ王だがそうも言ってられない。

ワンピース1157話 エルバフとシャンクス

14年前にエルバフを訪れたシャンクスと既にエルバフに移住してリプリーと生活していたギャバンとのやり取り

お互いリラックスムードではあるがかなり興味深い情報が詰まっている。

ギャバン

お前と湯船につかるなんて
久しぶりだ‥
3、4年ぶりか?

ロジャー海賊団時代はNo.3格と見習いという圧倒的な立場の差があった。しかしながらこの時点ではある程度同格の様な口調である。

シャンクス

んなバカな‥
船長が死んでもう10年だぞ

ギャバン

そんなに経つか
特にお前にゃ長い年月だったろう‥

シャンクスにとっては長く感じる年月というのも引っかかる。天竜人というのは巨人族と人間族の様な歳の取り方に違いがあるのか?

シャンクス

人生は一変した
本当はバギーと気楽な海賊をやるつもりだったから‥

このエルバフでもまだまだ知りたい事があるんだ‥

ロジャー処刑後のローグタウンでの一幕は既に描かれているが、シャンクスはバギーと海賊をやりたかった様だ。
しかしながら突如の『ラフテルへは行かねぇ』がきっかけでバギーとは仲違いに近い関係に。もともとシャンクスの才能に嫉妬していたバギーはシャンクスこそロジャーの次代の王だと信じていた様だ。

シャンクス バギー

ギャバン

お前は運命の子だな
今日は小難しい事は考えるなシャンクス

ハラルドを知ってんのか?
エルバフじゃ神の様に崇められている王だ

リトルガーデンを覚えてるか?
ドリーとブロギーに会った島だ

シャンクス

ああ
マリージョアで会って‥
少し仲良くしてた

聖地じゃ話せねぇ事もあって
この国に帰ってるんなら
会って話したい
手遅れになる前に

そして14年前時点でシャンクスは自分の血筋について理解している。
もともとは宝箱に紛れていたところをロジャー海賊団に拾われた形。アクシデントが無ければ兄のシャムロックの様に神の騎士団として活躍していた世界線もあったかもしれない。

そして一度はマリージョアを降りた形となったが『聖地マリージョア』には出入りを許されている様だ。

弟について語るシャムロック

その海賊は生き別れた私の双子の弟だ‥
一度は聖地に戻ったのだがこのウス汚れた
“下界”が好きらしい‥

ロジャー海賊団解散後から14年前の時系列でマリージョアへ戻っている。滞在と言うほどの期間かはわからないが短期であろう。
この時に世界政府の核心にも触れていたかもしれない。
併せてエルバフ ウォーランドの国王ハラルドにも会っていた様だ。
そして世界政府の手がハラルドに及ぶのを察知し食い止めようともしていた。

ルフィ達がワノ国を出航した後の時系列では赤髪海賊団はエルバフへと立ち寄っていた。ドリー、ブロギーとも友好関係を築いており、その後エピソードが本格的にスタートしてからも6年前にロキを捕まえるなどエルバフとの関与が明らかになったが思った以上にズブズブの様だ。

ワンピース1157話 天界

その名前と存在が明らかになってから進展が無いエルバフの『天界』

極寒の監獄『冥界』には巨人族をも凌駕するほどのサイズの猛獣達が存在する。エルバフに拒絶された人間の海賊達が彷徨い、ロキ王子が幽閉されていたのもこの階層だ。外海の海面とも同じ高さにありエルバフの中枢に向かうには避けては通れない。

巨人族達の居住区『陽界』には複数の村が存在する。セイウチの学校、フクロウの図書館といった施設があるのも陽界だ。宝樹アダムに寄り添う形で村が建設されエルバフの巨人族のほとんどが陽界に住んでいる。ウォーランド王国の王城であるアウルスト城も陽界。

エルバフで最も高い階層に存在するのが『天界』
雲にと届きそうな程の標高である。特殊な気候条件が重なるエルバフだが天界に限ってはより空島に近いかもしれない。太陽石(ペインター)で虹を描いて渡れば船を使っても到達出来そうだ。ベガパンクのメッセージで世界が沈んでしまうと警鐘が鳴らされた中で標高の高い土地の存在意義も大きくなっている。面積的には他の二階層よりは狭いがエルバフ最大の謎が潜んでいそうだ。

ワンピース1157話 シャムロックvsロキ

もし実現したら2025年の名勝負に数えられたであろう一戦。神の騎士団団長のシャムロックとエルバフのロキ王子の対決。予想では互いに四皇クラスにも競る実力。例え最終決着がつかずとも互いが試金石となり得たカードだ。
かなりインフレしてきた勢力図ではあるがエルバフで最強のロキに対して未知の力を持つ騎士団長がどんな戦いを繰り広げるか見ものになるはずだった。

今回シャムロックは神の騎士団として任務を遂行しにエルバフへと潜入した。

ロキの騎士団への勧誘
エルバフを世界政府の支配下におく

エルバフを丸ごと手に入れる事はもちろん、ロキという巨大な戦力をもスカウトする構え。おあつらえ向きに拘束されて身動きの出来ないロキ。武器である鉄雷は握れず、切り札となる悪魔の実の能力も海楼石で封じられている。

しかし呪われた王子はこれにも屈せず媚びる事もしない。シャムロックと軍子の勧誘、取引に一切応じなかった。

もちろん騎士団側も話し合いで解決出来ないのは織り込み済み。致命傷となってもおかしくないほどロキを痛めつけた。
軍子が矢印で制圧し、シャムロックが串刺しに

特にシャムロックの剣(ケルベロス)は威力抜群。いくら動けないとはいえこの怪物を瀕死まで追い詰めた。

生きていられたらいつでも殺しにこい
その時は私が相手になってやる

最後は捨て台詞を吐いてロキの元を離れたシャムロック。こちらもロキに負けじと強気で傲慢な態度。世界貴族ともなれば普通か。

ロキにとっては屈辱以外の何ものでも無い。何も出来ないままにいいように痛ぶられた。そして6年前に敗北を喫したシャンクスと瓜二つの兄が相手と来ている。
当然このままでは終われない。

エルバフを守ろうというよりも2人に対してきっちりとリベンジを果たさなくてはならない。
いざ解放されたロキとシャムロックの対決に期待が高まったが実現は難しそう。

このタイミングで本元となる聖地マリージョアへ戻らなくてはならない事態となった。元々、ドラゴン指揮する革命軍とは全面的に構える様相だった神の騎士団。革命軍が周到に準備して仕掛けたマリージョアへの兵糧作戦は効果てきめん。
かつてないほど深刻な事態に陥っている。

世界会議での大混乱、くまがエッグヘッドへ向かう前に襲撃と立て続けに事件が起きている。騎士団隊長としては当然優先して対処しなくてはならない事案である。

残念ではあるがルフィとシャムロックのコンタクトは無し、ロキとシャムロックも本格的な交戦には発展せず

とはいえ、これはわかりやすい形での遺恨となりそうだ。後にロキがマリージョアへと乗り込む動機ともなり得る。ルフィとの共闘含めてロキvsシャムロックの続きが見たい

ワンピース1157話 モサとロキ

国民から愛されていたハラルド王。そんな父を殺して国民全員から嫌われているはずのロキ王子。圧倒的な力を持ちエルバフそのものを滅ぼすことが出来るロキは恐怖でしかない。
そんなロキの唯一と言ってもいい理解者が『モサ公』だ。横暴な態度や口調に捉われずにロキの本質を見ている様な物言い。

そしてロキもどこかモサに心を許している様に見える。

ロキ

ああ、お前も大分ヒマなんだな

モサ

ご迷惑でしたか?

ロキ

いやぁ、こっちもいいヒマ潰しだ
いくらでも時間があるからよ
前に話してた恐怖体験はまだ引きずってんのか?

モサ

はい今でも思い出すと震えが止まりません

ロキ

おれももどかしかったさ
見た事と会った事もねぇけどよ
何の因果かお前とは長ぇこと友達

おれがその現場にいたらお前に代わって
そこら一帯を廃墟にし皆殺しにしてた

モサ

そこまでは望んでません

ロキ

それが甘いっつってんだよモサ公
いいか一度取り逃したバカは再起不能にしねぇと復讐に来るんだ

モサ

ありがとうございます
そういう乱暴な言葉の裏に優しさがあると最近気づきました

ロキ

おい虫唾が走るぜ
極めて心外だ
調子に乗るなよテメェ
やさしさだ!?二度と口にするな

モサ

大きな声はおやめください

ロキ

黙れモサ公
錠が外れたら覚えてろよ

まだこれはエピソード序盤のやり取り。捕らわれており自由が効かないロキの協力者の様な存在の登場が話題となった。
2人の関係は友人に近い様だ。親友とまではいかないもののモサの身に何かがあれば助けに行く様な間柄だと推測される。

潜ませた電伝虫を使っての密談。そしてここからしばらくして1151話にて進展があった。まるでこれが遺言になるかの様。モサには危機が迫っており死ぬかもしれないと覚悟している様にも感じる。全てを言わずとも深刻さは伝わる。ロキとしもスッキリはしないだろう。

モサ

もしもしロキさん
すぐ終わります
こちらも立て込んでて…
一言だけ

先程…言えなかったのですが
実は当分電伝虫をかける事ができなくなりそうで…

最初は恐かったけど
あなたとのお話の時間が
いつの間にか何ものにも代えがたい
安らぎの時間になっていました

だから一言だけお礼を

大丈夫です
心配しないで…

今まで本当にありがとうございました

騎士団にこっぴどくやられた後で看病の為に周りには新巨兵海賊団の面々も集まっていた。存在がバレては困ると取り繕っていたが皆ある程度知っている様だ。ゲルズはロキの事を茶化していた。

ゲルズ

淋しい冥界で友達がいてよかったわね
安らぎの人

だいぶ小っ恥ずかしそうにしているロキが印象的。この様子だと友人の存在は周知なのだろうか。この状況でも特に咎める様子は無さそう。

電伝虫の範囲を考えればモサ公が外海から連絡している事も考えられる。エルバフ編序盤の盤面図ならば捕らわれのロキを外海からモサが助けにやってくる展開も予想出来たが外敵である世界政府が侵略して来た今はモサがエルバフ内にいる可能性が高いのではないか?

陽界にいるモサが窮地に陥ってそれを助ける為にロキが奮い立つ展開も面白いのではないか?既に神の騎士団との間に因縁はあるが新しい動機ともなり得る。

ワンピース1157話 ロキの覇王色

ゾロの覇王色がピックアップされたがどさくさに紛れてロキも覇王色使いを匂わせる様な描写があった。

神の騎士団の攻略について匂わせたギャバン

ギャバン

覇王色の使い方
肝に銘じろ
あいつらは決して不死身じゃない

これにピンと来たロキ。どうやらこれまでは自身の特殊な力とその使い方がわかっていなかった様だ

ロキ

ギャバン
お前の話で腑に落ちた
おれは自分の力を言語化できてなかった
だとすりゃおれは経験者
“神の騎士団”を
確実に仕留められる

ロキ 覇王色

覇王色を自覚したロキは神の騎士団を倒せる自信を除かせる。
思わぬ形ではあるが『ロキ=覇王色使い』と断定して良い。
現状では王族らしからぬ行いが目立つが家系を考えれば王としての資質も十分。

加えて巨人族の中でもトップクラスの戦闘力を誇る。
開幕で冥界に降り立ったルフィがすぐさまロキの気配に気づき興味を示していたのも強烈な覇王色の覇気が原因か。
14年前のアウルスト城でもバリバリと覇王色が炸裂していたがこれもロキが放っていた覇気かもしれない。

いずれにせよ、完全無自覚のゾロよりはコントロールのレベルは高いだろうか。

ワンピース1157話 悪神ニカ

太陽の神ニカ、解放の戦士ニカ。ワノ国で突如沸いた様に出てきたキーワード。初登場は本誌で言うと2021年なのでまだ4年ほどしか経っていない。

奴隷達を救う神でもあり、世界政府が恐れる存在でもあった。長い間覚醒者がいなかった能力ヒトヒトの実モデル ニカも遂にルフィが覚醒。以降は惜しみなくその白い姿を披露してきた。手配書の写真にも採用され神秘的なニカのビジュアルは世界中へと発信された。

ひっそりと語り継がれ、知る人ぞ知る伝説だったはずが徐々に広まりつつある。

そんな中でも特にニカを信仰するのがエルバフの巨人族達だ。誰もがニカを知る島はエルバフを除いて他無いだろう。

エルバフ前時点フーズフーやクラップの語っていたニカはサウロ談に近いだろうか。

エルバフで語られたニカ
ニカの伝説は実は世界中にひっそりとあって共通しとる事はこんなリズムで大笑いして登場する事ドンドットット、ドンドットット(サウロ)
誰もが持つ夢でござる太陽の神となり世界を支配する事は(ロード)
バカ言え太陽神は支配者じゃねぇ
そうだ解放の神だ
いや破壊の神だ
違う笑いの神だ
エルバフに生まれたらみんなニカに憧れるっていうのはホントでしゅ(ゴールドバーグ)
ロキも‥死んだハラルドもある意味ニカになろうともがいた結果かもしれん(ヤルル)

面白いのはそれぞれが崇めるニカの形が違うところだ。ストレートに救世主と捉える者もいれば少し曲がってる者も。

ニカという伝説自体に求心力があり何処か宗教的な側面もある。皆が一様に憧れを抱き都合の良い解釈をしている。ロードやロキはそれを悪く捉えた結果が出ているだろうか?ともあれエルバフの為という意味では一貫しているだろう。

ニカこそ世界を救う救世主として読者も疑わなかったがどうも雲行きが怪しくなってきている。壁画や神典を紐解くと必ずしもそうとは言い切れない。
ニカは過去に世界を壊した、もしくはこれから壊す破戒神なのかもしれない。

もちろんルフィが世界を意図的に滅ぼそうとする事は無いとは思うがその突発的な行動は時に危うさも付き纏う。ニカという強力な力を手に入れたからこそ少しでもズレてしまえば破滅へと導きかねない。
今回の件もそれが顕著に出ていた。ストーリーのルートとしては正解なのかもしれないがエルバフで誰もが恐れるロキの解放を侵してしまった。シャンクスの情報を得るという目的の為に軽率だったと言える。

エルバフの子供達が感じた『世界を壊すニカ』にもなり得てしまう。

アンジェ『ロキは大きなトンカチを持っていて世界を壊すのよ』
子供『違うよ世界を壊すのはニカなんだぞ』

ワンピース1157話 聖地マリージョアが火の海

イム

聖地は今‥火の海だ
確実に戦力を要するのだ

マリージョア 火の海

イムが軍子の体を借りてエルバフに現れたには要因がある。軍子が我に返り記憶を取り戻しかけた事に加えて聖地マリージョアへの対応が急を要する事だ。
少し前に神の騎士団リーダー格であるシャムロックからエルバフへ出戻りしたばかりだがそれでも戦力は足りないらしい。

本来ならば戦力として計算出来る人員は割と多いはずである。天竜人をトップとした世界の縮図ではなんとしても守らなければいけない存在。こういった不足の事態も当然想定しているはずだ。それでも人員不足となっているからには想定を大きく上回ったのだろう。

五老星
神の騎士団
CP0
海軍

エッグヘッドを舞台にその怪物染みた能力を披露した五老星。サターン聖が失脚となり新体制ではあるがここが出動すれば大抵の事件は収束出来るはず。

神の騎士団は人員こそ全容が判らないが最低でもエルバフ参戦メンバー以外に5人はいるのではないか?五芒星による移動術を駆使すれば任務先からも瞬時に戻れる。ここにシャムロックを足せばかなりの戦力として数えられる。

天竜人直属の諜報部員であるCP0(イージスゼロ)は評価もガタ落ちで人員的にも厳しい。先のエッグヘッドではステューシーの裏切りに加えてルッチとカクが重症となった。更に前のワノ国の舞台でも戦力は削がれた。今となってはネームバリューも弱くこの先の見せ場も怪しい。天竜人達からの信頼も失っているだろう。

海軍は動員数を期待出来る。天竜人案件には海軍大将も動くので最前戦で敵と構える役目だろう。とはいえ最近は事件続き。荒れた世界会議に加えてエッグヘッドでは黄猿もメンタルをやられた。くまの襲撃時にはマリージョアに居合わせたサカズキも戻ってしまっただろう。

全体的なここ最近の世界情勢を見ると特にワノ国での四皇世代交代劇から慌ただしくなっている。世界政府としても対応に追われて組織は疲弊している。逆に敵勢力からすれば聖地を襲うなら今がベストなのではないか。

また聖地マリージョアを舞台とする戦いには居住区に住む天竜人達の護衛義務がつきまとう。元々ワガママで常に安全な所に住んでる天竜人達はある意味普通の人間よりも弱い。世界会議でもその一端が見えたが護衛や逃したりするのはかなりの難易度だ。

加えて海軍大将が革命軍の軍隊長とぶつかった時の様に聖地そのものへの危害も考慮する必要がある。強力な能力を持ってしても暴れて聖地を壊してしまってはいけない。アラマキ、イッショウですら苦戦していた。

革命の炎

火の海という表現。聖地マリージョアに火が放たれて相当な範囲に被害を及ぼしていると思われる。
当然、真っ先に思い浮かぶのは『革命軍』の存在だ。

世界政府を直接倒そうとする危険組織というのが元々の触れ込み。
世界各地で暗躍し着々と準備を進めて来た。どこか機を伺っていたドラゴンだが遂にその動きが慌ただしくなってきた。

世界会議(レヴェリー)
奴隷となった同志バーソロミュー・くまを奪還する為にNo.2のサボ、軍隊長達が聖地マリージョアへ潜入。海軍大将との激突を経て見事にくまを取り返した。天竜人の居住区である"神々の地"にて世界貴族のシンボル『天駆ける竜の蹄"を破壊し宣戦布告した。パンゲア城ではサボがコブラ王暗殺に遭遇。五老星、イムの姿を見た。
8カ国革命
反乱の予兆がある12カ国に対して援助を行い王族を討った革命。内8カ国で成功したがルルシア王国は消滅した。
兵糧作戦
8カ国革命と組み合わせた聖地マリージョアへの兵糧攻撃。8カ国が天上金含む物資の上納を経ち、各地に散らばる革命軍も政府の運搬船を襲った。

本来であれば聖地マリージョアへ乗り込むだけでも困難だが革命軍は少数精鋭部隊で潜入して見せた。更には物資を断つ事で間接的に聖地を混乱に陥れた。
兵糧作戦の効果はてきめん。普段より裕福な暮らしが当たり前となっている天竜人は少し程度の我慢でも地獄の苦しみだろう。食べたい物を食べれないだけで不満は爆発してその怒りの矛先は海軍にまで向いている。

天竜人は確実に衰弱している。これを守ろうとすれば相当の人員が割かれるだろう。

火を放つとなれば残虐な行為に思える。読者的には比較的ヒーローの立ち位置にある革命軍ではあるが世界会議の舞台で既に予兆はあった。

天竜人 竜の蹄 革命軍

革命軍からすれば聖地をどれだけ破壊出来るかも任務の成功に関わってくる。より混乱が広がる様に派手に破壊されているのではないか?
消火は勿論だが革命軍という戦力を抑える為には世界政府としてもそのほとんどを集結させなければいけない。イムが焦るのも納得だ。

聖地マリージョアへの襲撃

800年以上世界の中枢として赤い土の大陸(レッドライン)の上に聳え立って来た神の地『聖地マリージョア』
断崖のレッドラインを越えての上陸は難しく正規ルート以外では侵入すらも難しい。海面から見れば雲で上が見えないほど圧巻の高さ。
しかしながら陥落こそ無かったがこの聖地でも事件は勃発している。

聖地マリージョアに激震が走った事件
200年前 伝説の鉄の巨人『エメト』による襲撃
15年前 フィッシャー・タイガーによる奴隷解放
現代 世界会議で革命軍による襲撃
現代 バーソロミュー・くまによる襲撃

面白いのはいずれの襲撃においても世界政府は捕えられず逃している。

まずは200年前
伝説の鉄の巨人エメトによる襲撃

伝説の鉄の巨人

この時エメトはどこからともなく現れてマリージョアで暴れた。結局は動力不足で未遂に終わりその後はスクラップとしてエッグヘッドで眠っていた。

次に15年前

フィッシャー・タイガー マリージョア

魚人フィッシャー・タイガーは当時奴隷としてマリージョアで飼われていたが脱走。自身が逃げるだけではなく再度聖地に戻り同じく捕えられている奴隷を種族の分け隔てなく解放した。一部からは英雄と讃えられ、解放の戦士ニカにも似たムーブだ。赤い土の大陸を素手でよじ登って侵入した。

続いて現代の世界会議の舞台

革命軍の軍隊長達、サボが潜入し暴れ回った。組織としての襲撃は現状この事件のみである。計画的な犯行であり食糧庫の破壊、シンボルの破壊など後に繋がる様な打撃を与えている。

そして時系列的につい最近の出来事。

くま マリージョア
エッグヘッド事件にも関与したバーソロミュー・くまによる襲撃。タイガーと同じ様に素手でレッドラインをよじ登り聖地で暴れ回った。サカズキと交戦した後に能力でエッグヘッドへと向かった。おそらくはカマバッカ王国からエッグヘッドの飛行で赤い土の大陸にぶつかってしまう為に一度よじ登ったのではと思われる。

ワンピース1157話 巨人族の笑い声まとめ

巨軀だけでなく笑い方も豪快な巨人族達。リトルガーデン登場のドリー・ブロギーに続いて様々な巨人族が出て来たが特徴的な笑いのキャラが多い。

ほぼ男性キャラとなっているが女性の巨人族も続々と登場しているので面白い笑い方をするキャラが出てくるかもしれない。

巨人族の笑い声
ハラルド バラハハハ
ロキ ドガハハハ
ロード デフフ
門番 ダギャギャ
ヤルル ボジャジャ
サウロ デレシシ
ハイルディン ディガガ
ドリー ゲギャギャ
ブロギー ガバババ
オイモ イギャギャ
カーシー ウバババ
ゴールドバーグ デギャギャギャギャ
ヨルル ザババババ

同種族ということもあり似たり寄ったりのビジュアルも多い中で一つの個性にもなっている。エニエスロビーでの一幕では世界政府に騙されて門番をしていたオイモとカーシーにその嘘を確かめる証拠としてウソップがドリー・ブロギーの笑いを引き合いに出した。

ワンピース1157話 最終決戦はマリージョア ルフィと政府の火種

最終回に大分近づいてきたワンピース。
エッグヘッド編では世界政府の闇が浮き彫りになりこれまでラスボス候補だったシャンクスやティーチなどを抑えてルフィの前に立ちはだかる図式が強くなってきた。

エニエスロビー
諜報部員CP達と全面対決、司法の島をめちゃくちゃにしてバスターコールをも発動させた。連行された罪人ロビン・フランキーを取り返し世界政府へ風穴を空けた。ルフィの悪名を一気に轟かせ単なるルーキーから脱却した事件
ワノ国
世界政府側の失態とも言えるが特別警戒していたニカの能力覚醒を許してしまう。歯止めが効かない事態へ
エッグヘッド
抹殺指令の下ったベカパンクを守る為に世界権力のトップ5人と真っ向から対決。公になってはいないがベカパンクを救出した形。世界政府にとっての禁忌と言える内容が世間に流布した。

世界政府が無能に写るほどにルフィにはここまでいい様にやられている。とはいえ革命軍の様にルフィの方から世界政府を潰しに行くという動機は今のところない。

特に肝になりそうなのはビビぐらいであったがエルバフで面白い火種が新たに発生しそうだ。ポイントは『エルバフの子供達』
世界政府がエルバフ支配を目論んで子供達をマリージョアへ誘拐しようとしている。

ドリー・ブロギーとは友人関係
ハイルディン含む新巨兵海賊団は傘下
オイモ、カーシーとも死線を共に超えた仲
エルバフで出逢った巨人族達も麦わらの一味を歓迎してくれた
子供達とは絡みがあったが乱暴な行いを指摘された程度、コロンとは挨拶代わりの交戦

子供達との交流こそ少ないがコロンの攻撃とギア3で反撃したあの下りが生きてくるかもしれない。鍵をくれた
(奪った)ギャバンの息子でもある。助けるという動機としてもこじ付けられそうだ。

何よりも巨人族とルフィ達の絆は深い。エピソード序盤ながらも魚人島編を凌ぐほどに異種族に歓迎されている。その子供達であれば十分助けるに値する。

また、他にも火種になりそうな事項がある。

マリージョアに攫われそうな人物
ブルック(軍子の音楽奴隷)
ロビン(世界政府にとっての重要人物)
ギャバン(エルバフの子供達と同価値)

各々がある程度の実力を持つ。四皇海賊団の幹部格以上という事もあり簡単に連れ攫われてしまう様なタマではない。
それでも騎士団が相手と考えると最悪の事態に発展する可能性は十分にあり得る。

意外な線がブルック。軍子にアーティストとしての利用価値を見出され生涯音楽奴隷の条件を提示された。ルフィへの忠誠もあり一度は断ったが強引に連れ攫われる可能性も。

ロビンは言わずもがな。麦わらの一味の中でも特に世界政府へと狙われてきた重要人物。ベガパンクのメッセージ発信で世界へと禁忌が漏れてしまったが古代文字解読という稀有な能力は狙われるに値する。

エルバフで突如現れたロジャー海賊団のNo.3格スコッパー・ギャバン。息子であるコロンが窮地に立たされており騎士団に立ち向かっている。巨人達とも繋がりが深いだけに人質として子供達と同価値を見出されるかもしれない。

実際にマリージョアとなれば過去最高の難易度が予想される。エニエスロビーのロビン、インペルダウンとマリンフォードのエース、ホールケーキアイランドのサンジ‥これまで高難易度の救出作戦を敢行してきたルフィだが文字通り世界を相手にしなくてはいけないスケール

かつてあのドラゴンでもジニーが聖地マリージョアに攫われた際にうかつに手は出せなかった。やはりマリージョアには何かがある。

-3.ワンピース『ONE PIECE』