3.ワンピース『ONE PIECE』

ワンピース1156話ネタバレ 最強ロックス海賊団『ゴッドバレー事件』で終焉

最強ロックス海賊団『ゴッドバレー事件』で終焉 エルバフに迫る世界政府の魔の手

現代のエルバフ 状況整理

1152話よりハラルド、ロキに関わる過去回想編がスタート
ここにロックス・D・ジーベックが加わった。
14年前のハラルド王殺害より更に109年前まで遡り過去編が描かれた。

エルバフ過去編主要キャラ
ハラルド ハラルド
エストリッダ エストリッダ
イーダ ワンピース イーダ
ロキ ロキ
ハイルディン ハイルディン
ロックス ロックス ティーチ

一方で現代では世界政府の侵略によって陽界が大惨事に。特にイムの降臨より一気に選局は傾いた。エルバフウォーランド王国は陥落寸前。

陽界にいるメンバー(敵サイド
イム(軍子)
キリンガム キリンガム 素顔
ソマーズ イバイバの実
ドリー
ブロギー
陽界にいる麦わらの一味
軍子 ブルック
ナミ、ウソップ、ブルック、ジンベエ、ロビン ※フランキー
フランキー以外は同じ場所で捕らえられている。ロビンは棘にも躊躇わずに逃げ出そうとしたがまだ進展は無い。

ルフィ達主戦メンバーは冥界に集まっておりここから反撃フェーズへと突入する。ここからは神の騎士団達を相手にする為に覇王色持ちである事が前提条件となる。

冥界にいるメンバー
ギャバン ギャバン ソマーズ
ロキ ワンピース ロキ
新巨兵海賊団
ハイルディン ハイルディン
スタンセン
ゲルズ ゲルズ
ロード
ゴールドバーグ ワンピース ナッシュ
麦わらの一味
ルフィ ギャバン ルフィ
ゾロ
サンジ
チョッパー

ここまでの流れ

過去編の中でも時系列が前後しているがキーポイントとなった56年前の世界会議に伴う事件は終了。
48年前にエルバフを訪れたロックスはハラルドを勧誘したがそれ以上の事は描かれなかった。ロキはロックスに憧れを抱き、共に海に出ようとしたがねじ伏せられた。ここの詳細が飛ばされてしまったが補足があるだろうか。

56年前
ロックスとハラルドが世界会議の舞台に潜入。2人の初遭遇となる。
48年前
ロックスがハラルドに会いにエルバフへやってくる。ハラルドを勧誘するも叶わず。
44年前
海賊旗を掲げてロックス海賊団として作戦決行

仲間集めや資金調達を経てロックスの一味は44年前より海賊旗を掲げて海賊団となる。これより6年間はロックスの時代。世界を恐怖へと陥れ聖地を狙うがゴッドバレーの地にて敗戦。いよいよ読者からの興味も深い38年前の時系列に触れる事となるか?

もはやロックスが主人公、海賊王に見える様なエルバフの過去回想編ではあるがハラルドとロキサイドからも時系列を追っていかなければならない。

ワンピース1156話 ロックス海賊団の前身

海賊旗を掲げて海賊団として活動したのは44年前〜38年前の6年間

ここではロックス一味が海賊団に成る前の結成秘話について触れていく。

ロックスが海賊稼業を始めたのは56年前に開催された世界会議以降の事。この世界会議でロックスは海軍大将を殺害し、パンゲア城の花の部屋まで到達している。他にも聖地マリージョアへ甚大な被害を及ぼして高額の懸賞首となった。

世界会議後、聖地マリージョアを脱出したロックスは世界を獲る準備へと差し掛かる。世界政府へ天上金を届ける為の輸送船を襲い軍資金と船を手に入れる。
単騎で動いていたこれまでと違い賛同するメンバーを引き入れる。

仲間集めの方法も独特。勧誘するではなくルフィ達も経験したデービーバックファイトで猛者達を引き入れた。

ロックスの周りに集まった古参のメンバーが以下。
ロックスに加えた6人のパーティでエルバフの地にやってきた(48年前)この時点では悪党の寄り合い。

シキ

【極道】

ロックス シキ
ミス・バッキン

【科学強盗】

ロックス バッキン
首領・マーロン

【西の海のギャング】

ロックス マーロン
エドワード・ニューゲート

【海賊】

ニューゲート ロックス
王直

【海賊教祖】

王直 ロックス
ガンズイ

【密輸海賊】

ガンズイ ロックス

マーロンとガンズイに関しては完全初登場のキャラクター。日も浅くロックスに対する忠誠心、仲間意識は皆無。あくまで計画に乗っただけだ。他のチームと違って面白いのは壊滅する時までこの状態が続く事だ。

このチームに先輩後輩は無いが既に船員だと判明しているメンバーのうちリンリン、カイドウ、銀斧、キャプテン・ジョンといったキャラは登場しなかった。

一同はエルバフの王城アウルスト城に案内されもてなされた。ここでロックスはハラルドも勧誘したがハラルドは結局賛同する事は無かった。
故郷のエルバフを背負う一国の王として立場的にも悪党に手を貸す事は出来ない。政府どころかこれまでの外交すらも壊しかねない悪手だ。この時点でもロックスの悪評は広まっていた。

ここから4年間の間でロックス海賊団として組織化していく。仲間を増やして規模が大きくなった他、キーポイントとなる海賊島ハチノスを支配した。
既に描かれている通り儲け話の元にハチノスに集められた猛者達が加わり『ロックス海賊団』と成った。
ハチノスの地がロックス海賊団の始発となる。

ワンピース1156話 ロックスとハラルド まとめ

ロジャーが時代を築く前、56年前に出会った2人の大物。
世界政府非加盟国の国王 ハラルド
悪党 ロックス・D・ジーベック

出会いの地は本来侵入困難な聖地マリージョア
そして世界会議(レヴェリー)開催期間という厳戒態勢の中だ。

ハラルドは友人の王に頼んで兵士として潜入。ロックスは単騎で乗り込んで来た。もちろん世界政府を狙っての行動だ。

何やら世界政府に対して交渉しようとしたハラルド。こちらはあくまで平和的な交渉だが決裂。

ロックスは参加国の国王5人を誘拐、イムが君臨するパンゲア城の『花の部屋』まで侵入、海軍大将1人を殺害‥と明らかに敵意を剥き出して暴れ回った。高額懸賞金が設定されるのも納得の事件を起こした。

ハラルドはこのとばっちりを受ける形で追いかけられ、無実を証明する為にロックスを捕まえ様とした。
これが2人の出会いでありファーストコンタクト。

ロックス ハラルド 覇王色

 

古代巨人族のハラルドと比べるとさすがに体格は劣るが互いに破壊力抜群の剣を振るった。
覇王色同士の激突は周囲『直径5km』の人影を消し去った。

ナレーションでハッキリと被害範囲が記されたことで説得力は増している。周りにいた人間が天竜人、海軍、王族だった事を考えるとこの一撃だけでも大事件だ。

この交錯で互いの力量を悟り興味を示した2人。名乗りあってからマリージョア脱出の為に力を合わせる事になる。とは言ってもロックスが一方的にハラルドに絡んでいた様だ。
ハラルドは国王という立場をわきまえて悪党であるロックスと関わろうとはしなかった。

ロックスはハラルドに再会を誓い。出身国エルバフの方角を確認。最後はハラルドの肩に乗って赤い土の大陸(レッドライン)を飛び越えて運んで貰った。

ここまでが56年前世界会議での出来事。
再会は8年後(48年前)のエルバフとなる。

ハラルドは相変わらず外交に乗り出し、世界政府との共存を模索

ロックスは天上金の護送船を襲うなど世界政府に対して脅威であり続けた。海賊稼業に手を染めデービーバックファイトで6人の仲間も増やしていた。

前触れなくやってきたロックスだがあいにくハラルドは不在。息子のロキを傷つけて呼び戻すという強引な手段に出た。

ロキが冥界に落ちて傷ついたと聞いたハラルドは急遽エルバフへ帰還。やってきたロックス達をアウルスト城に招きもてなした。

ロックスの狙いは『ハラルドの勧誘』
8年前の短時間でハラルドを見込んでエルバフを訪れた。

ロックスは既に『世界の王』になるべく画策していた。

・金脈のあるハチノスを引き合いに世界政府から金を引っ張る
・金だけ貰い取引を反故してハチノスを支配
・ハチノスを起点に海軍を殲滅、聖地を陥落させる

この為にはハラルドと組むこそと必死に交渉したロックス。ここから4年間ハラルドは結局誘いには乗らなかった。立場的にはもちろんハラルドは世界政府に歩みよろうとしたのだろう。

時系列的に44年前。ロックスは準備を完了し本格的に世界へ打って出る。

ワンピース1156話 黒転支配と悪意

巨人達を巨大な悪魔へと変貌させるイムの黒転支配(ドミ・リバーシ)
最初は2人。ドリー・ブロギーだけであったがそこから起点となり次々と犠牲者が増えた。
ネーミング通りオセロ(リバーシ)の様に黒に挟まれる事で間の白も反転して悪魔化してしまう。
ただでさえ大きな巨人族がさらに巨大化。
これに位置関係も気にしながら戦うとなればかなり厳しい。
悪魔化したとはいえ同胞相手にどうしても躊躇してしまい後退りするしかなかった。
きっかけは一つの技ではあるがイム1人でここまで盤面を支配してしまうとは‥

そして見た目だけでなく内面も変わってしまうのがこの技の怖いところ。
これまで巨兵海賊団を率いて来た船長2人とは思えない言動。いくらイムのコントロールがあるとはいえ英雄の様な存在であるヤルルの首を狙い、故郷を支配しようとする様は見ていて辛くなる展開だ。

黒転支配は対象者の深層心理にある悪を利用した技にも見える。ドリー・ブロギーとはいえど海賊団のみならずエルバフそのものの頂点に立ちたいという邪神が潜んでいたのではないか?

ワンピース1156話 イム様の登場振り返り

ホールケーキアイランド編とワノ国編の間で描かれた世界会議(レヴェリー)編にて突如登場した世界政府の黒幕。シルエットはそのままだが意外と頻度も多く遂にはその正体にも迫らんとしている。

イム様の登場
世界会議編前半 2018年
ワノ国終了後世界情勢 2022年
世界会議編後半 2023年
エッグヘッド編 2024年
エルバフ編 2025年

特にワノ国終了後に最終章突入が明言されてからは毎年原作に登場している。世界政府の本元である聖地マリージョアとルフィ達の距離も確実に近づいていると言えるだろう。

無言のイメージも強いが意外とセリフもしっかりある。感情の起伏が激しい様にも思える。

世界会議編前半

906話〜908話に渡って登場した。ワノ国を前に読者の度肝を抜いた出来事の数々。巨大な麦わら帽子にシャンクス、五老星に頭を下げさせた謎の人物。世界会議編は短いながらもかなり盛り上がっていた。

マリージョアに秘された巨大な麦わら帽子を眺める
ワンピース イム様
花の部屋にて戯れる
ワンピース イム様
ルフィ、ビビ、しらほし、ティーチらの写真にナイフを突き刺す
ワンピース イム様
誰も座るはずのない虚の玉座に腰掛ける、世界のトップであるはずの五老星が頭を下げる

最終章の開幕

ワノ国終了後の世界情勢にてルルシア事件が描かれた。
当時はイム様の能力という予想もあったがマザーフレイムなる武器であると後に判明。天才科学者Dr.ベガパンクによって開発された。

近いからという理由でルルシア王国を一瞬のうちに島ごと跡形もなく消し去った。8カ国革命に参加する国民も多かったとはいえあまりにも酷い。このマザーフレイム試行が後に墓穴を掘る。海面上昇でベガパンクの仮説が正しい事を世界中に信じさせる一因となってしまった。

ルルシア事件、そんな国元々無いではないか
ワンピース イム様

世界会議編後半

エッグヘッド編の途中で差し込まれた。時系列的には後述談となった。注目すべきは新キャラ『ネフェルタリ・D・リリィ』世界の創造主20人の内の1人でありながらマリージョアには住まなかった。その名を聞いただけでイムは態度が変わった。

アラバスタ国王と五老星の謁見中に乱入。ネフェルタリ・D・リリィについて
ワンピース イム様
当然姿を見せたという事は生かしては帰さない(他にもサボとワポルが目撃してしまった)
イム様 矢印
ビビが欲しい
ネロナ家のイム聖と不老手術について
ワンピース イム様
マザーフレイムについて
ワンピース イム様

パンゲア城にてコブラは暗殺された。
更にはイムがオペオペの実によって不老手術を受けている可能性が浮上。800年以上も前から生き長らえているのだろうか。

エッグヘッド編

エッグヘッド編の終盤。Dr.ベガパンクによる世界へのメッセージ発信を経てイムの反応が描かれた。

発狂。ジョイボーイの名前に反応して大きく取り乱した
イム様 ジョイボーイ
サターン聖制裁。ベガパンク抹殺任務における失態を受けて
サターン イム

ジョイボーイについて特別な想いがあるのは明らかだ。
そして不測の事態とはいえ世界の禁忌を世界に流布する事を止められなかったサターンを制裁。倒したというよりは消滅してしまった。明らかに異質な能力だ。

エルバフ編

聖地マリージョア、パンゲア城の花の部屋を飛び出して非加盟国のエルバフへと降り立った。
おそらく本体についてはマリージョアへ存在したまま。

軍子の精神を乗っ取るかの様に入れ替わった。
爆発的な覇気に加えて悪魔をモチーフとした人格支配、不死身化など悪魔の実の能力を超越しているかの様な戦いぶりであった。

イムが披露した能力

イムの能力
精神を乗っ取る(イム)
テレパシー
イム テレパシー
変身(羽、尻尾)動物系能力の様な出立ち
覇王色の覇気
イム 覇気
五芒星を描き武器を出現(銃、剣)
イム 剣 銃
魔導書
イム 魔導書
悪魔契約(アー・クワール)
悪魔契約
黒転支配(ドミ・リバーシ)
黒転支配

不老手術

イムの存在が明らかになってから特に飛び交っていたのが『不老手術』
悪魔の実 オペオペの実の能力の最上級の技で能力者の命と引き換えに対象を不老にする。
ワンピースには900年前〜800年前という『空白の100年』が存在する。この時代に関する資料や文献は執拗に消されており手掛かりが極端に少ない。それだけにこの100年を跨いでいるキャラの存在が予想されて来た。
トキトキの実におけるタイムスリップもその一つではあるがトキは死亡し残すはオペオペの実に注目が集まっている。
そして革命軍のイワンコフによって『ネロナ・イム聖』の存在が仄めかされた。

イワンコフ

800年前にこの世界を創造しチャブルな最初の20人に
ネロナ家のイム聖という王がいたの
この世には不老になる能力というものが存在するけど…
それって誰かが証明したって事よね!?
世界のどこかに死なずに生きてる奴がいるって事!!

イムはもちろんだが複数人いる可能性もあり得る。見た目と実年齢の離れて見える軍子も候補の1人。ゴッドバレーから見た目があまり変わっていないサターン聖も候補だ。

女説

こちらも登場より付き纏う『女説』
性別や年齢が判らないシルエットだからこそ実は少女が黒幕なんでは?等と囁かれて来た。
ヒントとして『イム聖』という呼称がイワンコフから漏れた。聖というのは男の天竜人の名前の語尾に付けられる。(女ならば宮)これによって可能性としては薄くなっが軍子との絡みなどを考慮すればまだ現実味はある。

イム 声優 ワンピース

ヒントになりそうなアニメの声優は『?』とされ声も性別は判別出来ない様なものだった。

ワンピース1156話 シャムロックvsロキ

もし実現したら2025年の名勝負に数えられたであろう一戦。神の騎士団団長のシャムロックとエルバフのロキ王子の対決。予想では互いに四皇クラスにも競る実力。例え最終決着がつかずとも互いが試金石となり得たカードだ。
かなりインフレしてきた勢力図ではあるがエルバフで最強のロキに対して未知の力を持つ騎士団長がどんな戦いを繰り広げるか見ものになるはずだった。

今回シャムロックは神の騎士団として任務を遂行しにエルバフへと潜入した。

ロキの騎士団への勧誘
エルバフを世界政府の支配下におく

エルバフを丸ごと手に入れる事はもちろん、ロキという巨大な戦力をもスカウトする構え。おあつらえ向きに拘束されて身動きの出来ないロキ。武器である鉄雷は握れず、切り札となる悪魔の実の能力も海楼石で封じられている。

しかし呪われた王子はこれにも屈せず媚びる事もしない。シャムロックと軍子の勧誘、取引に一切応じなかった。

もちろん騎士団側も話し合いで解決出来ないのは織り込み済み。致命傷となってもおかしくないほどロキを痛めつけた。
軍子が矢印で制圧し、シャムロックが串刺しに

特にシャムロックの剣(ケルベロス)は威力抜群。いくら動けないとはいえこの怪物を瀕死まで追い詰めた。

生きていられたらいつでも殺しにこい
その時は私が相手になってやる

最後は捨て台詞を吐いてロキの元を離れたシャムロック。こちらもロキに負けじと強気で傲慢な態度。世界貴族ともなれば普通か。

ロキにとっては屈辱以外の何ものでも無い。何も出来ないままにいいように痛ぶられた。そして6年前に敗北を喫したシャンクスと瓜二つの兄が相手と来ている。
当然このままでは終われない。

エルバフを守ろうというよりも2人に対してきっちりとリベンジを果たさなくてはならない。
いざ解放されたロキとシャムロックの対決に期待が高まったが実現は難しそう。

このタイミングで本元となる聖地マリージョアへ戻らなくてはならない事態となった。元々、ドラゴン指揮する革命軍とは全面的に構える様相だった神の騎士団。革命軍が周到に準備して仕掛けたマリージョアへの兵糧作戦は効果てきめん。
かつてないほど深刻な事態に陥っている。

世界会議での大混乱、くまがエッグヘッドへ向かう前に襲撃と立て続けに事件が起きている。騎士団隊長としては当然優先して対処しなくてはならない事案である。

残念ではあるがルフィとシャムロックのコンタクトは無し、ロキとシャムロックも本格的な交戦には発展せず

とはいえ、これはわかりやすい形での遺恨となりそうだ。後にロキがマリージョアへと乗り込む動機ともなり得る。ルフィとの共闘含めてロキvsシャムロックの続きが見たい

ワンピース1156話 モサとロキ

国民から愛されていたハラルド王。そんな父を殺して国民全員から嫌われているはずのロキ王子。圧倒的な力を持ちエルバフそのものを滅ぼすことが出来るロキは恐怖でしかない。
そんなロキの唯一と言ってもいい理解者が『モサ公』だ。横暴な態度や口調に捉われずにロキの本質を見ている様な物言い。

そしてロキもどこかモサに心を許している様に見える。

ロキ

ああ、お前も大分ヒマなんだな

モサ

ご迷惑でしたか?

ロキ

いやぁ、こっちもいいヒマ潰しだ
いくらでも時間があるからよ
前に話してた恐怖体験はまだ引きずってんのか?

モサ

はい今でも思い出すと震えが止まりません

ロキ

おれももどかしかったさ
見た事と会った事もねぇけどよ
何の因果かお前とは長ぇこと友達

おれがその現場にいたらお前に代わって
そこら一帯を廃墟にし皆殺しにしてた

モサ

そこまでは望んでません

ロキ

それが甘いっつってんだよモサ公
いいか一度取り逃したバカは再起不能にしねぇと復讐に来るんだ

モサ

ありがとうございます
そういう乱暴な言葉の裏に優しさがあると最近気づきました

ロキ

おい虫唾が走るぜ
極めて心外だ
調子に乗るなよテメェ
やさしさだ!?二度と口にするな

モサ

大きな声はおやめください

ロキ

黙れモサ公
錠が外れたら覚えてろよ

まだこれはエピソード序盤のやり取り。捕らわれており自由が効かないロキの協力者の様な存在の登場が話題となった。
2人の関係は友人に近い様だ。親友とまではいかないもののモサの身に何かがあれば助けに行く様な間柄だと推測される。

潜ませた電伝虫を使っての密談。そしてここからしばらくして1151話にて進展があった。まるでこれが遺言になるかの様。モサには危機が迫っており死ぬかもしれないと覚悟している様にも感じる。全てを言わずとも深刻さは伝わる。ロキとしもスッキリはしないだろう。

モサ

もしもしロキさん
すぐ終わります
こちらも立て込んでて…
一言だけ

先程…言えなかったのですが
実は当分電伝虫をかける事ができなくなりそうで…

最初は恐かったけど
あなたとのお話の時間が
いつの間にか何ものにも代えがたい
安らぎの時間になっていました

だから一言だけお礼を

大丈夫です
心配しないで…

今まで本当にありがとうございました

騎士団にこっぴどくやられた後で看病の為に周りには新巨兵海賊団の面々も集まっていた。存在がバレては困ると取り繕っていたが皆ある程度知っている様だ。ゲルズはロキの事を茶化していた。

ゲルズ

淋しい冥界で友達がいてよかったわね
安らぎの人

だいぶ小っ恥ずかしそうにしているロキが印象的。この様子だと友人の存在は周知なのだろうか。この状況でも特に咎める様子は無さそう。

電伝虫の範囲を考えればモサ公が外海から連絡している事も考えられる。エルバフ編序盤の盤面図ならば捕らわれのロキを外海からモサが助けにやってくる展開も予想出来たが外敵である世界政府が侵略して来た今はモサがエルバフ内にいる可能性が高いのではないか?

陽界にいるモサが窮地に陥ってそれを助ける為にロキが奮い立つ展開も面白いのではないか?既に神の騎士団との間に因縁はあるが新しい動機ともなり得る。

ワンピース1156話 ロキの覇王色

ゾロの覇王色がピックアップされたがどさくさに紛れてロキも覇王色使いを匂わせる様な描写があった。

神の騎士団の攻略について匂わせたギャバン

ギャバン

覇王色の使い方
肝に銘じろ
あいつらは決して不死身じゃない

これにピンと来たロキ。どうやらこれまでは自身の特殊な力とその使い方がわかっていなかった様だ

ロキ

ギャバン
お前の話で腑に落ちた
おれは自分の力を言語化できてなかった
だとすりゃおれは経験者
“神の騎士団”を
確実に仕留められる

ロキ 覇王色

覇王色を自覚したロキは神の騎士団を倒せる自信を除かせる。
思わぬ形ではあるが『ロキ=覇王色使い』と断定して良い。
現状では王族らしからぬ行いが目立つが家系を考えれば王としての資質も十分。

加えて巨人族の中でもトップクラスの戦闘力を誇る。
開幕で冥界に降り立ったルフィがすぐさまロキの気配に気づき興味を示していたのも強烈な覇王色の覇気が原因か。
14年前のアウルスト城でもバリバリと覇王色が炸裂していたがこれもロキが放っていた覇気かもしれない。

いずれにせよ、完全無自覚のゾロよりはコントロールのレベルは高いだろうか。

ワンピース1156話 悪神ニカ

太陽の神ニカ、解放の戦士ニカ。ワノ国で突如沸いた様に出てきたキーワード。初登場は本誌で言うと2021年なのでまだ4年ほどしか経っていない。

奴隷達を救う神でもあり、世界政府が恐れる存在でもあった。長い間覚醒者がいなかった能力ヒトヒトの実モデル ニカも遂にルフィが覚醒。以降は惜しみなくその白い姿を披露してきた。手配書の写真にも採用され神秘的なニカのビジュアルは世界中へと発信された。

ひっそりと語り継がれ、知る人ぞ知る伝説だったはずが徐々に広まりつつある。

そんな中でも特にニカを信仰するのがエルバフの巨人族達だ。誰もがニカを知る島はエルバフを除いて他無いだろう。

エルバフ前時点フーズフーやクラップの語っていたニカはサウロ談に近いだろうか。

エルバフで語られたニカ
ニカの伝説は実は世界中にひっそりとあって共通しとる事はこんなリズムで大笑いして登場する事ドンドットット、ドンドットット(サウロ)
誰もが持つ夢でござる太陽の神となり世界を支配する事は(ロード)
バカ言え太陽神は支配者じゃねぇ
そうだ解放の神だ
いや破壊の神だ
違う笑いの神だ
エルバフに生まれたらみんなニカに憧れるっていうのはホントでしゅ(ゴールドバーグ)
ロキも‥死んだハラルドもある意味ニカになろうともがいた結果かもしれん(ヤルル)

面白いのはそれぞれが崇めるニカの形が違うところだ。ストレートに救世主と捉える者もいれば少し曲がってる者も。

ニカという伝説自体に求心力があり何処か宗教的な側面もある。皆が一様に憧れを抱き都合の良い解釈をしている。ロードやロキはそれを悪く捉えた結果が出ているだろうか?ともあれエルバフの為という意味では一貫しているだろう。

ニカこそ世界を救う救世主として読者も疑わなかったがどうも雲行きが怪しくなってきている。壁画や神典を紐解くと必ずしもそうとは言い切れない。
ニカは過去に世界を壊した、もしくはこれから壊す破戒神なのかもしれない。

もちろんルフィが世界を意図的に滅ぼそうとする事は無いとは思うがその突発的な行動は時に危うさも付き纏う。ニカという強力な力を手に入れたからこそ少しでもズレてしまえば破滅へと導きかねない。
今回の件もそれが顕著に出ていた。ストーリーのルートとしては正解なのかもしれないがエルバフで誰もが恐れるロキの解放を侵してしまった。シャンクスの情報を得るという目的の為に軽率だったと言える。

エルバフの子供達が感じた『世界を壊すニカ』にもなり得てしまう。

アンジェ『ロキは大きなトンカチを持っていて世界を壊すのよ』
子供『違うよ世界を壊すのはニカなんだぞ』

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