災厄を呼ぶ千両道化のバギー。天運だけで躍進したかに見えるバギーを裏付ける新たな設定。そのルーツはロックス・D・ジーベックへ?
ワンピース1156話 ロックスとバギー
密かに囁かれていた予想の1つ
バギーとロックスの親子関係
ティーチのジーベックとハチノスのヒントがあまりにもわかりやすかった為にこちらがミスリードで実際にはバギーがロックスの血を引く息子なのでは?という説。
リンリンとカイドウが陥落し元ロックスの残党で新世界後半の熾烈な争いに絡めそうなメンツはほとんどいなくなった。そんな中でもロックスの血縁が残っていてその意思が生きているとしたら面白い。
実際にバギーは序盤でルフィに討たれてからネタキャラの様な扱い。扉絵などでしぶとく登場していた。
転機となったのは頂上戦争。ルフィが起こした騒動でインペルダウンから脱走。マリンフォードへと乗り込んだ。この時バギーの経歴を洗い直した海軍は元ロジャー海賊団でありシャンクスの兄弟分であると討ち出した。
あながち間違いではない情報だが誇張され実力以上に評価された。一緒に脱走したバギーよりも強い部下達の支持も得て七武海に就任するまでに。
更に最終章に向けて快進撃は止まらない。ミホーク、クロコダイルの隠れ蓑の様な構図ではあるが四皇に数えられるまでになった。
遂にはシャンクスとも肩を並べる状況に。
コミックス25巻の表紙を思えば元から四皇になるルートも確約されていたように思えるが読者の想像を超えてバギーは躍進して来た。尾田先生自身も楽しんでいるのではないか?
単純な戦闘力こそ四皇に相応しくはないが、天運や人を惹きつける能力はかなり秀でている。
ネタ感も強くはなるがロックスの息子というダメ押しがあっても面白かった。
ロックスの息子がバギーだった世界線
独特の赤鼻は見ようによってはしっくりくる?
ロックスの終焉となったゴッドバレー事件。これが38年前。この事件でロックスは命を落としたとされている。
ゴッドバレー事件が起きた2年前に産まれたのがティーチだ。
ティーチ | 40歳 |
バギー | 39歳 |
シャンクス 参考 | 39歳 |
面白いのがバギーの年齢設定。ロックスが生きているうちにギリギリあり得る説だ。だからこそここまで騒がれている。
1155話では凶悪犯ロックスの手配書が明らかになった。海軍大将殺害など世界会議の舞台での暴挙で高額懸賞金首であると記されていたが結局その額が判明する事は無かった。
しかしながらキャラを象徴する手配書において印象的な写真が明らかに。
掴まんと掲げた手、伸ばした舌は最新版のバギーの手配書と酷似している。偶然とは思えぬ程に計算された構図、尾田先生の遊び心にも感じる。こうやって対比してみると両者ともかなりカッコいい。
バギーがティーチの弟、ロックスの息子である説はまだまだ捨てきれない。血筋から逆算すれば四皇まで登り詰めたのも確定路線だったのか。
ロックスの息子であるティーチ、バギー
ガーリング聖の息子シャンクス
ドラゴンの息子ルフィ
この4人がひとつなぎの大秘宝を奪い合うという面白い展望。本当ならよく出来ているストーリー。最終章突入後はかなり注目を浴びていたが少し消えていたバギー(クロスギルド)。ロックスの件でここから再び脚光を浴びるか?まだまだ面白いエピソードがありそう。
ワンピース1156話 イム様の器
突如軍子の体を支配したのは世界政府の黒幕イム
その存在を知る者は非常に少なく現状はサボとワポルだけだ。
世界会議終幕後はこの2人が生き延びて逃げた為に各勢力へと禁忌が流布されたと思われる。
ワポル→モルガンズ(世界経済新聞社)
サボ→ドラゴン(革命軍)
更にはエッグヘッドにおけるベガパンクのメッセージ発信でこれまで世界政府が包み隠していた事が世界中へと暴露されてしまった。こうなってしまった以上は最大の禁忌である『イム様』の存在を隠す意味も薄れて来たのかもしれない。
軍子の体を借りている状態とはいえエルバフには多くの巨人族、麦わらの一味がいる。イムの秘密も大分漏れてしまうだろう。
テレパシーと人格
軍子という体を媒体とした時に本来の軍子の人格とイムの人格が入れ替わった様に描かれた。
タイミングとしては軍子の記憶が呼び起こされ我に返った直後だ。拘束していたブルックを解放する行為は神の騎士団としてあるまじき行為だ。これがイムの怒りに触れてトリガーとなったのかもしれない。
世界政府の上層はこれまでにも特殊な力を見せて来た。その一つがテレパシーだ。エッグヘッド事件では現場にいるサターンとマリージョアにいる他のメンバーが電伝虫などの通信手段を使わずにやり取りを行った。
更にエッグヘッドに集結した後も各々が別行動をとり、その最中もテレパシーでやり取りをしていた。
イムの場合はサターン聖の失態を咎めて消す時に直接脳裏に語りかけている様に描かれていた。人格ごと入れ替わったり乗り移ってもなんら不思議ではない。
今回のエッグヘッドでも軍子の身体を借りて喋るだけでなくソマーズ、キリンガムにテレパシーで語りかけていた。コミュニケーション手段としてはかなり高度で使い勝手がいい。
イムは神の騎士団、五老星のメンバーとはかなりの距離があっても連絡を取り合えるのではないか。
そして問題は人格。
最悪の場合イムは軍子以外のメンバーの人格をも乗っ取る事が出来る。シャムロック、ソマーズ、キリンガム達は家系が判明しており純血な世界貴族だと言える。
軍子はもともと世界貴族ではなく、イムに乗っ取られて騎士団入りしたのかもしれない。
最近ではエルバフのロキが神の騎士団にスカウトされたばかり。もしこれに乗っていたらロキも人格を乗っ取られていたかもしれない。
操る
操る、操られるは悪魔の実。特に超人系(パラミシア)の専売特許でもある。不思議な現象や敵キャラの能力もパラミシアである事が多かった。
オペオペの実 | 心臓を取り出し人格をも入れ替える |
イトイトの実 | 物理的に糸で操る |
アロアロの実 | 不思議な矢印でコントロールする |
マネマネの実 | 本人に成り変わり暗躍 |
カゲカゲの実 | 影を抜き取る、注入する |
ホビホビの実 | オモチャに変える |
ソルソルの実 | 魂を操作 |
まるっきり身体と精神を乗っ取るという意味では少し遠い能力もあるが王家を転覆させたり本人に成り代わって悪事を働いたパターンもあった。
ただしこれらはあくまで一定の射程圏におけるもの。悪魔の実の能力には波及出来る距離が決まっており他者を操るとなれば当然射程は短い。最低でも対象を目視出来る範囲にいる必要がある。