3.ワンピース『ONE PIECE』

ワンピース1153話ネタバレ 『vs世界政府』の必須スキルとシャンクスが消し去ったアビス

ワンピース1153話 『過去編』エルバフの国王はクズ

エルバフでは光輝の王として神の様に崇められていた先代のエルバフ国王ハラルド。現在その座は空位となっており国政は揺れている。

14年前に王城であるアウルスト城で息子のロキに殺害されその生涯を終えた。これが決定打となりロキはエルバフ中で大犯罪者として忌み嫌われている。
エピソードの開幕より討たれた情報ではあるが実際には事実は捻じ曲がっているのでは?というのが大方の考えであった。

そして語られる真実。待望のエルバフ過去編が描かれる。

14年前の真実(過去編判明事項)

ハイルディンに急かされながらロキがようやく重い口を開いた。過去編突入直前のやり取り。ロキ解放を進言するギャバンとルフィに対してハイルディンが待ったをかけた

ハイルディン→ルフィ

麦わら
残念ながらロキはエルバフの死刑囚
引き渡せねぇ

ハイルディン→ギャバン

ロキは14年前城内の兵士を113人も殺害したんだ
ヤルル様に瀕死の重症を負わせ
実の父を惨殺した
こいつは歴史的犯罪者なんだぞ

犯した罪を考えれば死刑も納得。
事実証拠として王城で113人の兵士とハラルド王が死に絶え、ヤルルも瀕死に陥った。

世界政府の侵略に遭い、背に腹はかえられぬ状況でもハイルディンはロキの力に頼ろうとはしない。共に戦うというロキの申し出も一蹴した。

ハイルディン→ロキ

お前はエルバフを裏切って政府側に加担する恐れさえある
あの日お前はそういう事をしたんだ
信用なんか出来るか

完全にロキ1人が悪人とされているがやはり世界政府の影を疑わずにはいられない。
ロキは事件当日の事を『思い出したくないヒドい一日』だったと振り返る。

14年前‥
事件当日‥城に呼ばれていたのは事件の重要人物2人
正統な王子であるロキ
世界最高齢にしてエルバフの伝説 ヤルル

ロキ

何の用だかな
世界政府に魂を売った男に
おれは興味がねぇがな

ロックスを殺した奴らだぞ!?
エルバフがそっちにいくならおれァ敵対してやる

この時点でエルバフと世界政府の関与は確かにあった様だ。憧れの男ロックスを殺した元凶というのも加わりロキは恨みすら抱いている。このまま世界政府に加盟、もしくは協力態勢をとるのであればロキは反乱すら起こしかねない構え。

一方でヤルルは一線をとうに退いたとあって政治には口出しする気はない。戦わない時代に育った平和な玄孫(イルヴァ)を可愛いと語るがロキにとっては年寄りの戯言だろう。

ここまでは単なる言い争い程度。しかし呼ばれた王の間から騒々しい物音が聞こえる。
衛兵達の制止も聞かずにロキが強引に扉を蹴り飛ばすと驚きの光景が広がっていた。

幾多もの兵士に囲まれて串刺しにされるハラルド
まるで白ひげ(ニューゲート)の最期を思い出す様な凄惨な画であった。

間違いなくハラルドを殺したのはロキではない
これが事件の真実

ナレーション

この日城内(アウルスト城)で大虐殺事件が起き
エルバフの歴史上最も愛された王
名君ハラルドが命を落とすのだが
人々は彼の何を讃えたのだろうか?

アウルスト城中にバリバリと広がる覇王色の覇気
そして広間には外から鍵がかけられて兵士達は閉じ込められてしまった。まるで最初からロキに罪をなすりつけようと企てたみたいだ。

そして何者かのシルエットが伝説の悪魔の実が秘された錠を放つ
『これがエルバフに伝わる禁断の悪魔の実』

若きハラルド王

アウルスト城の殺害事件から過去編は更に遡る

時を大きくさかのぼること
109年前
世界の海においてこの世で最も恐いものと聞かれたら
みな口を揃えて
巨兵海賊団と答えていた時代に
時を同じくして巨人の国からやってくる王国の船は
エルバフという名を更に恐怖で形取る
その一因になっていた

エルバフ島
ウォーランド王国国王
ハラルド

わずか45歳(人間年齢15歳)で即位した
エルバフの王ハラルドは甚だしく

クズだった

エルバフの時系列(事前情報)

過去編突入前に判明しているエルバフに関する出来事を抜粋。

鍵となるのは63.14.6年前辺り

81年前
ハイルディン誕生
63年前
ロキ、ロード、ゴールドバーグ誕生
冬至祭にてリンリン(ビッグマム)が暴れ、ヨルルを殺してしまう
62年前
ロキの母が死亡
52年前
オイモ・カーシーがドリー・ブロギーを探しに海に出るも捕まってしまい以後はエニエスロビーの門番へ
22年前
オハラ事件。サウロが文献をエルバフへと持ち帰り、その後ベガパンクもエルバフを訪れた
14年前
ロキがハラルドを殺害、伝説の悪魔の実を奪う
6年前
シャンクスがロキを捕まえる、一度は脱走

まずロキとハイルディンは兄弟関係にある。腹違いではあるが父は同じハラルド。ロキがハラルドの血をより色濃く引いている。

ロキが生まれた年には現在の新巨兵海賊団のロード、ゴールドバーグが生まれている。

正統な王子ロキの誕生は本来喜ぶべき事だがエルバフでは凶事が続き、王妃もロキを産んだ後に死んでしまった。この王妃はハイルディンとの関与は無い。

そして惨劇とされるハラルド殺害事件が14年前
以降は海で暴れていたロキではあるがシャンクスにより捕まえられて送還された。

ハラルド王への支持(事前情報)

同族からこれでもかと嫌われているロキ。犯した罪を思えば当然だが、反対に父であるハラルドへの支持は非常に高い。亡き今も死を悲しみ惜しむ声が多くエルバフの光であったと言える。

真実が語られる前の世間に広まるハラルドの人物像をこれから明らかになる過去編と併せてみると面白い。

ロード
あれはハラルド王の肖像。平和を愛し世界中の国々とエルバフを繋ごうとしたエルバフ史上最高の王と称される男
ロキも怪物でござるがハラルド王もまた大戦士として名を馳せた男
門番
エルバフの歴史上最も偉大な王ハラルド様
巨人族
恐れられる戦士の国エルバフと世界の国々を繋ごうとした心優しい光輝の王だった
アンジェ
この国を改革しようとした偉大な国王
リプリー
明君ハラルド王は言った。戦いより他国との貿易を

様々な巨人族がハラルドを語るが悪評は出てこない。外交を目指したハラルド王が生きていればエルバフの地は世界政府へと加盟していたかもしれない。

問題児であり扱いの難しいロードまでもがハラルドに対して敬意を表している。ロキを例外としてウォーランド国内では全員に好かれていると言っても過言ではない。

戦いに明け暮れる強国。外海からのイメージ通りではなくウォーランドは変貌を遂げつつある。

かつて世界中で戦いを引き起こし恐れられた巨兵海賊団の存在。時は経ち世界との関わり方も変わって来た。今やエルバフは生まれ変わる最中、変革の中にあるそうだ。

この方針を示したのは他でもないハラルド王だ。

『戦いより他国との交易を』

これが亡きハラルド王が示した新しいエルバフの指針
伝統を重んじる村々の長老達とぶつかりながらも変革を遂げようと先頭に立って尽力した。
夢半ばでよもや息子に殺されようとは‥現段階の印象だと息子のロキは新しいエルバフの形に最もそぐわない凶暴性。

本来ならば前王が倒れれば実子が即位するのが定石。しかしながら国民はこれを良しとはせずにロキの幽閉に至った様だ。
とはいえハラルド王の意思は根付いており、しっかりと継いでる巨人族もいる。

エルバフの戦士が世界中を荒らしていたのはもう100年以上前の事。
悪口、暴力、略奪、戦争
もうそういう時代ではない。
子供達も罵倒したり、戦う事をダメな事として捉えており次の世代は世間がイメージするエルバフではなくなりそうな様相だ。

まるでコンプライアンス、多様性の波に様々なものが淘汰されていった現代社会の様だ。世界情勢に疎いとされ独自の文化を築くウォーランド王国も他国との関わりを求め本当の意味で発展を遂げようとしている。

これに驚いたのは読者だけではない。
特にエルバフへの憧れが人一倍強いウソップにとってはショックな現状である。

誇り高き戦士を掲げる理想郷かと思いきや次世代は逸れつつある。

新生エルバフの為、戦死の国には似つかわしくない施設が構えられている。

現在登場している中で目を引くのは

セイウチの学校
フクロウの図書館

通常の王国では当たり前にある施設ではあるが子供の教育や文化の発展の為には欠かせない。特に『子供世代』に着目した政策を行なった。

元海軍中将であり歴史にも長けるサウロに学校を作らせた。これがセイウチの学校。教師達が授業を行い他国と同じ教養を目指す。一方で古きエルバフの暴力を悪として植え付けた。

フクロウの図書館はイクイクの実を食べたビブロ(フクロウ)によって人間サイズの本が巨大化する。エルバフの文化の発展が乏しい一因としてサイズ差が挙げられる。特に文献においては虫眼鏡で拡大するレベルの文字の小ささなので巨人族が無理なく読む為には大きな本が必要とされる。
もともとの巨人サイズの本に加えて、オハラから持ち寄った本、人間サイズの本でも読む事が可能になった。

リプリー(現在80歳)を最後の戦士世代としてそれ以降の世代にはきちんとした教育体制のもと子供達が育っていった。

最後にハラルドの特徴と血について。オーズの件で注目された古代巨人族
他の巨人族とは一線を画してもその起源を辿ると当然エルバフへと繋がる。

特にオーズに至っては故郷のエルバフ国内でも伝説となっている。ハラルド王もその血を引く末裔だった様だ。

でかい骨は古代巨人族の血を引く戦士の物
純血はもういないがその血を引く者達はまだいるでござる

一般の巨人族と比べて3倍にも及ぶ巨体が目を惹くが加えて特徴的なのは角。
ヤルル、ヨルルにも角が見られたがこれが古代巨人族の名残(なごり)らしい。角や髭など既に登場しているカイドウにも良く似ている

戦士にとっての誇りともなるこの角をハラルド王は自ら引きちぎった。
古代巨人族が戦争の時代を想起させてしまうから
という理由らしい。

ハラルド王 肖像画

アウルスト城にはハラルドの肖像画が飾られている。威厳、風格の備わった面持ちでまさに強国の王にはピッタリだ。頭には角がちぎられた傷跡が残っており痛々しい。しかしながら相当に強い覚悟が見て取れる。
ルフィやゾロも圧巻のハラルド王であった。

2人の王子と14年前の事件(事前情報)

エルバフ ウォーランド王国に存在する2人の王子、ハイルディンとロキ。
両者共に前国王ハラルドを父に持つ

ハラルド ロキ ハイルディン

ハイルディン 81歳
エルバフ外の巨人国生まれの母親
ロキ 63歳
正統な王妃の子

ハイルディンは言わば腹違いとなる。ハラルドが正統な王妃と結婚する前に別の女巨人族との間に生まれた子供である。一応は王の子と位置付けられているが幼い頃の扱いはロキとは天と地の差があった様だ。

やはり巨人族の総本山といえばエルバフの地だ。しかしながら世界中には少数ながら巨人族の国が他にも存在する。問題はエルバフの巨人族達が排他的な態度を示す事だ。
基本的にエルバフ以外の巨人族の血を認めてはいない様だ。

ロード

同じ巨人族って‥
おぬしらも同じ人間族で土地を奪い合ったりしてるでござろう
他の土地の巨人の血などエルバフの血が汚れるでござる

少し捻くれているロードではあるが基本的にこれはエルバフの総意だと言える。

くまの様に生まれながらの奴隷種族とまでは言わないが親を選べぬ状況でハイルディンも相当苦労した事だろう。普通の巨人族ならばまだしも王の血も引いていた事が話をややこしくした。

それでもハイルディンは折れる事が無かった。

父が王でも城に住めず母が他所者と虐げられてもそんな様子を感じさせる事はなく『世界中の巨人族を統一する』という野望を抱いた。

そんなまっすぐな男に魅せられたのが『新巨兵海賊団』のメンバー達だ。ハイルディンの夢を支えるべく少数精鋭チームとなった。

しかしハイルディンとロキの関係はそう簡単にはいかなかった。ロキにとっては歳の離れた腹違いの兄を敬えるわけもなく疎ましい存在となった。自分よりも小さく自分よりも弱いハイルディン‥(ハイルディンについては通常の巨人族と同じサイズ感。ハラルドよりも母方の血を濃く引いたと思われる)

権力的には正統な王子ロキにあり、力関係においても古代巨人族の血を色濃く引くロキに軍配。おそらくはこの頃から今も力関係は変わっていない

ロキ

こんなチビで弱ェ奴が兄貴なんてやなこった
お前は”落とし子”だぞ
正当な父の子じゃねぇ
ハイルディン
お前の母親の血は汚れてんだ

完全に兄であるロキを格下に見ている。それどころか認めてすらいないのかもしれない。

一方でハイルディンはハラルド王殺しについて憎悪にも近い様な感情を持っている。

ロード

国王の死はみんなを絶望させたが一番悲しくてロキを恨んでるのはもう一人のハラルド王の息子ハイルディンでござる

14年前の事件だがハイルディンの中では風化されていない。父を殺して母を侮辱したロキに怒るのは当然

以下、エルバフ編で巨人族達の証言を元にまとめた事件の概要。あくまで当事者はヤルルのみ。その他は見聞きして伝わり誇張されたり曲がって伝わっている可能性もある。

ハラルド王殺害事件
犯行場所は王城『アウルスト城』
ハラルド王はロキとの激しい戦いの末に命を落とした
怪物同士の戦いでアウルスト城は半壊状態
事件では100人を超える戦士が殺されて当事者の生き残りはヤルルだけ(止めようとして剣が頭に突き刺さった)
あまりにも凄惨な事件で、その後は城への立ち入りは一切禁止されている
ハラルド王は「息子によって殺される」とロキが生まれる前から予言していた
エルバフの王家に伝わる伝説の悪魔の実が欲しくてハラルドを殺し実を食べた

事件前から悪事を働いていたロキ。エルバフ史上最も慕われたハラルド王との評価の差は段違い。例えロキ側に義があってもハラルドが悪にはなるはずがない。
事前情報がロキを嫌う者ばかりなのでミスリードも疑ってしまう。
それだけにロキ側から語られる動機と詳細については注目が集まる。

ハイルディン

おれはコイツを許した事はない母を侮辱し父を殺したんだ

ロキ

やってみろよ
悲しき狂戦士

身近なドラマに酔ってるヒマがあんならよ
森を見ろ‥
まさかお前までおれが本当に殺意をもって親父を殺したなんて…
思ってねぇよな

また、ハラルド王の思いとしてはロキとハイルディン2人の兄弟に力を合わせて欲しかった様だ。幼少期の2人にもエルバフを託す様に話しかけている

ハラルド

お前達は2人共‥
大切な私の息子だ
私の跡は2人で仲良く
エルバフを支えて欲しい

エルバフ中から慕われるほど人格の備わった王。ハイルディンにも分け隔てなく接していたはずだ。2人同時に王位に就く事は出来ない。当然正統はロキとなる。
ハイルディンがロキを補佐し王政を助ける。そんな理想も虚しく現在のエルバフは混乱へと陥っている。
しかしながらハラルドの教え通りに2人が力を合わせてエルバフの為に戦う姿も見れるかもしれない。戦いを好まぬ王だがそうも言ってられない。

ワンピース1153話 エルバフへは行かないルート

2023年末に開催されたジャンプフェスタ2024にて尾田先生より来年を占う恒例のコメントが発信された。

コメント抜粋

ルフィ達がもし無事にエッグヘッドを出られたら‥行きますかねーあの島。行かないルートも考えたんですが‥ルフィは止められないかな。
そうなってくるともうアレの奪い合いになりますね。

ワノ国以降の最終章。まとまった休載も何度か挟み原作の構想を練り直したりもしている尾田先生。ここまで来れば着地点はある程度見えて来ているだろうがどの様に広げた風呂敷を畳むかは模索している様だ。

その中の1つが『エルバフ編』読者としても待望のエピソード。期待感が高まっていただけに行かないルートもあり得たというのも驚き。
結局はエッグヘッドの死地を乗り越えて2024年中にエルバフへ到達している。宣言通り。

現在エルバフ編を絶賛連載中ではあるが『行かないルート』というのも気になる。裏返せばエルバフを飛ばしてでもラフテル到達、ひとつなぎの大秘宝獲得、ルフィの夢の果ての実現は成し得たわけだ。

しかしながらサウロとロビンの再会という屈指のエピソードはもちろん秘された壁画や科学施設などエルバフに残された歴史はルフィ達が解かなければ『空白の100年』の大きなヒントとなっている。
ここまで見てもエルバフに立ち寄った意味は大きいだろう。

ワンピース1153話 原作エルバフ編に登場 ミニミニの実の存在

サイズ感を語る上で外せないのが『ミニミニの実の能力』
巨大化する派生技は多くあれど小さくなる事に特化した能力と言えばこれに尽きる。
聞き覚えが無い方も多いとは思いますがそれもその筈。こちらは本編外のオリジナル扱いの能力となります。

ブリュー
PS2用ゲームランドランド!に登場したキャラ。元巨兵海賊団でドリー、ブロギーに助けられた経験がある。(白ひげ海賊団にも同名キャラがいますが別です)

リリー・エンストマック
アニメ特別編「Zの野望編」に登場するオリジナルキャラクター。エルバフ出身の巨人で女海賊でもあります。ルフィの中に小さい状態で入り込んで肥大化、巨大化させるシーンもありました。

いずれも本編での登場がありませんがオリジナルのストーリーながら同じ能力者が2人いるという非常に稀で面白いパターン。時系列的に考えるのであればブリューが前能力者で死後にリリーが後任となった形。(同世代に同能力は存在しない悪魔の実のルール)

リリーを例にとると能力使用での最小サイズは5mmと相当小さい。
太陽神とルフィ達の対比も悪魔の実の能力で十分可能だと想像出来る。因みにミニミニの実の能力は他者では無く自分の体のサイズを小さくする能力。

本来ならば小さくなれば戦闘力やパワーが弱体化してしまいますがこの能力は通常サイズの身体能力を維持したまま小さくなれる。機動力は上がるが簡単に潰されてしまう危険も孕んでいます。

特筆すべきはブリューもリリーも。どちらも巨人族である点。巨体の敵キャラを素早さと頭を使って攻略するパターンは一般的ですがこの2人は巨人族としてのパワーをそのまま活かして小さくなった事で弱点の機動力を補いつつ攻撃力も高水準という厄介さ。

巨人族が小さくなるという展開はすでに存在しており今回のエルバフ編でも似たようなパターンがあるかもしれません。やはりルフィ達が小さくなるパターンが面白いでしょうか?

ワンピース1153話 『サウロ』Dの名前を持つ男

ワンピースにおける謎の家系、一族。そのミドルネーム"D"は世界最大組織『世界政府』より忌み嫌われて来た。変革に関わる様なキャラが多く最終章ではいよいよ革新へと近づいてきた。

最近ではベガパンクの回想が僅かに描かれて旧友のクローバー(博士)がDの忌み名を待つと判明した。
その前は世界会議編でアラバスタの始祖ネフェルタリ家もDだと判明した。
かなり出尽くした感もあるがまだまだ増えていきそうな流れ。
以下が判明しているDの名を持つ者達

Dの名を持つ者達
モンキー・D・ルフィ
モンキー・D・ガープ
モンキー・D・ドラゴン
ポートガス・D・エース
ポートガス・D・ルージュ
ゴール・D・ロジャー
マーシャル・D・ティーチ
ロックス・D・ジーベック
ハグワール・D・サウロ
トラファルガー・D・ワーテル・ロー
トラファルガー・D・ワーテル・ラミ
ネフェルタリ・D・リリィ
ネフェルタリ・D・ティティ
ネフェルタリ・D・コブラ
ネフェルタリ・D・ビビ
クラウ・D・クローバー

家系別にまとめると以下の通り

Dの家系
モンキー Monkey
ゴール Goal
ポートガス Portgas
トラファルガー Trafalgar
マーシャル Marshal
ハグワール Jaguar
ロックス Rocks
ネフェルタリ Nefertari
クラウ Kurau

子孫繁栄の過程で割と多くの家系に派生している。世界政府に淘汰されずに僅かに遺っているのもある程度数がいてこそ。

サウロ

そんな中で少し異質なのが
『ハグワール・D・サウロ』
である。巨人族の中では唯一のラインナップ。異種族としては現状サウロだけである。親族共判明しておらず単独で少し浮いてる様にも感じる。またガープやドラゴンと同じ様にD名を持ちながら海軍へと所属していた。

その名が関係しているとは言えないが、歴史の本文・空白の100年を探究した学者達と関わったことで数奇な運命を辿っている。
サウロはオハラ事件後にその文献や研究成果をオハラへと持ち帰った。歴史を紡ぐ為の大切な役割を担った。

結果論ではあるがDの名を持たせた時点でサウロ生存ルートも確約されていたのかもしれない。

淘汰される一族

これもDの名を持つ者の宿命か。判明キャラの内、約半数がこの世には存在しない。
生きた時代や寿命を考えても仕方ないキャラも多いが事件に関わっている者が目立つ。
そして世界政府や海軍といったDを嫌う者にも関与が見える。

かく言うクローバー博士の兄はDの名前がつくという理由だけで殺されてしまった。(クローバー博士は嘘をついてこれを凌いだ)

ルフィの様に忌み名を全く気にせずに生きる者もいるが世間一般的にはその名前を隠した方が幸せだ。
これまでは一部の人間しか知り得ぬ情報だったが、エッグヘッド事件でベガパンクが世界に向けたメッセージのせいで世間一般にも『D』の名が広がってしまった。

最後に一つ伝言をさせてくれ
世界中に点在しているDの名を持つ者達へ
お前さん達の中にも‥

25年前
海賊ゴール・D・ロジャーはついに前人未到の世界一周を達成した

特に大罪人とされているロジャーと同じ名前というのは見方によっては汚点となりかねない。これからはより生きづらくなってしまった。

-3.ワンピース『ONE PIECE』