世界を夜明けに導く男
破戒的な言動が目立つロキ王子、巨人族の触れ込みを見ると確かにそれだけの実力を備えている様だ。
エルバフ中の巨人族が総出で取り押さえなくてはならない程の圧倒的な武力。
世界を終焉に導くと豪語する破壊神はカイドウとも遜色ない存在感
本来ならば関わらずにいたい程の危険性を感じる。
もし拘束を解けばエルバフどころかルフィ達にも危険が及ぶであろう。
しかしながらこれだけ同族に忌み嫌われる王子であるからこそ重要な血筋である可能性も高い。
父ハラルド殺しの大罪を犯したロキは正統な王族である事は間違いない。
このウォーランドを治めてきた一族だ。
既に『王家に伝わる伝説の悪魔の実』を食している事が明らかになったが、これこそルフィのニカの能力の様に世界を夜明けに導く者と関係あるのではないか?
ルフィのニカの能力は象主やエメトを導き『ジョイボーイ認定』の手形となった。
扉絵 お玉がホールデムを撃破
この話題に触れずにはいられない。
長らくカイドウとオロチに支配されていたワノ国。すっかり国力は落ちてしまったが新生ワノ国は少しずつ明るい兆しを見せている。
新将軍となったモモの助はもちろん。モモと共に戦った幼き『お玉』もその1人だ。
『あの日のおらとはちがうでやんす』
本来はヤマトにスポットのあたる金稲荷代参シリーズ。しかしながらホールデムを討ったのはまさかのお玉であった。
キビキビの実(きび団子)という悪魔の実の能力者ではあるが人間以外の対動物との戦闘においてはあまり活きない能力である。
それを考えるとほとんど生身、単純に身体能力だけでホールデムを倒した事になる。
ついこの前までほとんど戦闘力が目立っていなかったことを考えればかなりの成長速度だろう。
シチュエーションがよく似た2人を比較してみよう。
現在お玉は8歳。しのぶの修行の成果もあって短期間で成果をあげており末恐ろしい。
少し前のバーソロミュー・くまの過去編では政府に監視されていたボニーがCP8のアルファをワンパンでKOするアップセットがあった。ボニーの場合はトシトシの実で想像を力に変える事でパワーアップしたがそれにしてもセンスは抜群。この時まだ10歳である。
アルファとホールデム。対戦相手は単純比較が難しいがホールデムも決して弱くはない。三大災害、飛び六砲、真打ち。と四皇百獣海賊団(元)の中では中堅クラスだ。普通の子供が勝てる相手ではない。
お玉はもしかするとボニー以上の戦闘センスを持っているのかもしれない。(わずか5〜6歳で元巨兵海賊団の船長を倒してしまったリンリンは伏せておく)最近サウロとの再会が話題となったロビン。ハナハナの実の能力に依存する部分が大きいがロビンの8歳時もなかなかの強さだったであろう。
ポイント
キビキビの実の能力
ほっぺからきび団子を作り出す事が出来る。きび団子を食べた動物を懐柔してしまう。人間に効果は無いがSMILE(人造悪魔の実 動物系)の能力者には有効でカイドウの部下達に刺さった。効果は1ヶ月ほど続きそのまま懐いてしまう場合も。
ホールデムについて
百獣海賊団の3大災害である旱害のジャックに仕える真打ち。SMILE『ライオン』の能力者。不完全な能力者で自身の腰のライオンと喧嘩して自爆する一面もあり何かと憎めない。
お玉がきび団子でヒヒを手懐けたのに目を付け、お玉を捕らえて詰める場面もあった。危うくペンチでほっぺをつねられそうになり青ざめていたのも今や昔の話になってしまった。
磔の太陽神ロード
罪人であるロキと何ら変わらない扱いを受けているのは自称『太陽神』ロード
独自の世界観を持ち同族からも嫌われ気味。オタクの様な言動をみればそれも納得。麦わら大船団への傘下入りも納得出来ずに船長のルフィ、大幹部達を閉じ込めてしまった。その後はゲルズとゴールドバーグにさながら覇国の様な合体技を見舞われダウン。
王殺し、父親殺しの大罪を犯したロキに比べれば可愛いレベルではあるが村がお祭りムードの中で木の柱に磔にされてしまった。
ここまで酷い扱いを受けるとは想定外‥しかしながら抜群にキャラは立っておりこの性格がストーリーにおいて不可欠になりそうな予感もする。
改めて見るとロードとロキの境遇は多少似ている。同族から嫌われている事がロードの考えをより捻じ曲がったものにしてしまい今後ロキと結託するなんてパターンも考えられる。口車にも乗ってしまいそうな危うさもありルフィ以上に心配されるキャラとなりそうだ。
エルバフの完璧な気候
天才科学者ベガパンク(悪リリス)を持ってしてこのエルバフの地は完璧な気候を誇る。
エルバフに揃う環境要素 | |
島雲 | 空島 |
海雲 | 空島 |
シャボン | シャボンディ諸島 |
虹 | エルバフ島 |
ホバー | エッグヘッド島 |
これまでにワンピース作品に登場した要素が盛り込まれ、環境的に共存している。これだけ一気に登場するのも珍しい。エルバフの地には他にも世界樹(宝樹アダム)、天界、太陽などのギミックが隠されている。
・島雲と海雲
空島で登場した要素。普通の雲とは作り出す凝結核が異なる。海楼石に含まれる『パイロブロイン』が火山によって空に運ばれて水分を得た時に密度の差により海雲、もしくは島雲が形成される。
海の様に泳いだり、船で進めるのが【海雲】
フカフカと浮き歩けるのが【島雲】
・ホバー
エッグヘッド島で登場した要素。ベガパンクの発明品であるDOMシューズに搭載された機能をホバー機能と呼びフワフワと浮く事ができる
・虹
エルバフ島で登場した要素。太陽石(ペインスター)を使って描いた虹は渡る事が出来る。実際に下層の冥界から中層の陽界へと移動する際にも虹を渡った
・シャボン
シャボンディ諸島で登場した要素。ヤルキマンマングローブという樹から生まれた特殊な樹脂でシャボンディ諸島の気候でしか存在出来ない。一定範囲を超えると割れてしまう。深海にある魚人島へと潜水する際にも船ごとシャボンでコーティングし水圧を克服した。
霧舟
霧舟(スヴァル)
エルバフに存在する特殊な舟。巨人族達を運ぶとだけあってかなりの大きさ。サニー号をはるかに凌ぐ。
島雲の浮力を動力として漸進する。舟に取り付けられた6本のオールに島雲が纏われておりエルバフの地を飛ぶ様に進む事が出来る。
巨兵海賊団のグレート・エイリーク号も太陽石で描いて具現化した虹を渡っていたがこちらは虹も必要ない。
『サウロ』Dの名前を持つ男
ワンピースにおける謎の家系、一族。そのミドルネーム"D"は世界最大組織『世界政府』より忌み嫌われて来た。変革に関わる様なキャラが多く最終章ではいよいよ革新へと近づいてきた。
最近ではベガパンクの回想が僅かに描かれて旧友のクローバー(博士)がDの忌み名を待つと判明した。
その前は世界会議編でアラバスタの始祖ネフェルタリ家もDだと判明した。
かなり出尽くした感もあるがまだまだ増えていきそうな流れ。
以下が判明しているDの名を持つ者達
Dの名を持つ者達 |
モンキー・D・ルフィ |
モンキー・D・ガープ |
モンキー・D・ドラゴン |
ポートガス・D・エース |
ポートガス・D・ルージュ |
ゴール・D・ロジャー |
マーシャル・D・ティーチ |
ロックス・D・ジーベック |
ハグワール・D・サウロ |
トラファルガー・D・ワーテル・ロー |
トラファルガー・D・ワーテル・ラミ |
ネフェルタリ・D・リリィ |
ネフェルタリ・D・ティティ |
ネフェルタリ・D・コブラ |
ネフェルタリ・D・ビビ |
クラウ・D・クローバー |
そんな中で少し異質なのが
『ハグワール・D・サウロ』
である。巨人族の中では唯一のラインナップ。親族共判明しておらず単独で少し浮いてる様にも感じる。またガープやドラゴンと同じ様にD名を持ちながら海軍へと所属していた。
その名が関係しているとは言えないが、歴史の本文・空白の100年を探究した学者達と関わったことで数奇な運命を辿っている。
サウロはオハラ事件後にその文献や研究成果をオハラへと持ち帰った。歴史を紡ぐ為の大切な役割を担った。
結果論ではあるがDの名を持たせた時点でサウロ生存ルートも確約されていたのかもしれない。
新巨兵と旧巨兵
基本的には巨兵海賊団(ドリー、ブロギー)と新巨兵海賊団(ハイルディン)は一枚岩であるはず。
余程組織的な対立(海軍vs海賊など)が無い限りは巨人族が抗争に発展する事は無いし戦ったとしてもそれは『決闘』である。
そしてその決闘が海賊団の分散に繋がった一因。
100年前(102年前)に2人のお頭ドリー、ブロギーがどちらが強いかを決する為に始めた闘いのせいで巨兵海賊団は解散に追いやられた。
ちなみに現在は武器が壊れた為に中断している。
巨兵海賊団 |
ドリー |
ブロギー |
オイモ |
カーシー |
ビョルン |
シグ |
ライディーン |
ブリュー(ゲーム) |
その後にハイルディンを中心として巨兵海賊団の復活を目指して『新巨兵海賊団』を結成した。ハイルディン自身が巨人族の王となり海賊団を世界に知らしめるという野望も秘めている。
巨兵海賊団が解散、休止した為に仕方なくという側面がありハイルディンは前身の海賊団をきちんとリスペクトしている。
今となっては武器を取りにリトルガーデンを出航したドリー、ブロギーとそれを迎えに行ったオイモとカーシーも合流。
この流れで新旧海賊団が合併してもおかしくはない。
海賊団のベクトルは同じ方向を向いている。
伝説ともなった海賊団のお頭2人の発言力と実力は絶大でエッグヘッド編でもルフィ達に力を貸すべく一致団結して闘っていた。死地とも言えるような戦局へ飛び込むわけだから余程部下達もお頭を信頼していると伺える。
問題は新巨兵海賊団の方。
こちらはどうも一貫性が無いようにも思える。
・バギーズデリバリー(海賊派遣会社)へ傭兵部隊として加入
・ドレスローザでは麦わら大船団へ加入し、バギーズデリバリーは脱退
・ロードの様にハイルディンの判断をよく思わない者もいる
バギーズデリバリーはあくまで労働力(武力)を対価として賃金を得ている。上下関係と言うよりは資金調達の意味合いもあるだろう。それによってプライドが大きく左右する様なものでもなかった。
しかしながら海賊団傘下は別。
盃を交わした上でしっかりと子分になる意思を示していた。7人の子分が勝手に交わした盃ではあったがこれにて麦わらの一味は傘下を含めて大きな組織として世間に認識される様になった。
これはクルー達の中には素直に受け入れられない者がいるのも納得。
ロードの意見も真っ当である。(ハイルディンとスタンセンはルフィ達に直接恩があるが他のメンバーがしっくりと来ないのも納得)
例えばルフィがどこか大組織の傘下に下ると言った時にゾロやサンジはすんなりとそれを受け入れないだろう。
ここまできちんと船長を立てて来た2人ではあるが傘下となるとまた別問題。
船長が決めたから従うというのも難しい。
それでなくとも巨人族はプライドが高い。『誇り高きエルバフの戦士』という触れ込みがあるぐらいだ。
ロードが遥かに体躯の劣るルフィ達の下につきたくないという気持ちも納得。現状ではルフィの人間性を知る事は出来ずにただ船長ハイルディンの判断に従い仕方なく傘下入りを飲んでいただけの様子。
新巨兵海賊団メンバー | |
船長 | ハイルディン |
船大工 | スタンセン |
航海士 | ロード |
コック | ゴールドバーグ |
船医 | ゲルズ |
今のところ判明している構成メンバーは5人だけ。追加メンバーもいるだろうが少数組織であると予想出来る。
本来ならば一枚岩の強い結束であるはずだが、序列が横並びで上下関係があまり無いのかもしれない。
それ故、船長ハイルディンにも意見が出来る関係性。他のメンバーからも麦わらのルフィに対しての不満はあるんだろうか?
ハイルディンもドレスローザのコロシアムは最強を謳い、自身の実力を全く疑っていなかった。
ルフィに敗戦したり、シュガーにオモチャにされたりと屈辱を味わったが人間というものを理解して、自分より強い者を認めるという心境に変わったのだろう。
ロードもルフィと出会って同じ様な境地へと辿り着くはず。
昔の大きな戦い
エルバフ島 ウォーランド王国
訳.war『争い、戦い、戦争』
ルフィ達が辿り着いた巨人族達の故郷はかなり穏やかな印象を受けるが確かにこの地には戦いに明け暮れた過去がある。ネーミングを見ても戦いを象徴している国家であるのは明らかだ。当初は巨兵海賊団の脅威と凶暴性が挙げられてきたがそれはどちらかと言えば外海に対するもの。
エルバフの歴史を紐解くと確かにウォーランド王国では戦いが繰り広げられてきた様だ。これまでエルバフの過去と言えばリンリン(ビッグマム)のエピソードが描かれた63年前の時系列が最も古い。この時点ではエルバフの村では穏やかな暮らしが描かれ戦いというイメージは既に少なかった。もちろんマザーカルメルの教えも多少は影響しているのかもしれない。
2006年頃に描かれたウォーターセブン〜エニエスロビー編の一幕。作品全体では中盤にあたるのかもしれないがかなり前の事に感じる。この時点でエルバフに関する構想が出来上がっていたのだろうか。宝樹アダムとアダムが存在する国について語るのはフランキー。
フランキー談
ある戦争を繰り返す島‥
たとえ島に住む人間が砲弾の降り注ぐ戦争を始めようが
島中の人間が死に町が死に廃墟と化そうが‥
ものともせず立ち続ける巨大な樹
何が起きても倒れねぇ
人はまたその樹に寄り町を‥国を作る
エルバフ序盤でアダムがエルバフに生えていると明らかになった。世界に幾つか存在する事も分かったが樹齢が長く最も有名で大きなものがエルバフに生える宝樹アダム。これによりフランキーの触れ込みもエルバフを指す特徴と見て良い。
戦争を繰り返す島とあるが外界かが攻め込んで来たというよりはエルバフ内の内戦を意味している様な言い方だ。戦いが終結してまた繰り返し、何度も廃れてきた国はアダムに寄り添い復国してきた様だ。
アダムの耐久性にも驚きではあるがそこまで内戦を繰り返すという国民性も酷い。
戦士の国という特性がそうさせているのだろう。意見が食い違えば話し合いではなくあくまで戦いで決めるスタイル。
ロキ談
ここはエルバフの戦士の王国ウォーランド
かつて戦争に明け暮れた世界最強の王国
こちらは本来ならば正統な王の人生を歩んでいたはずのロキ王子が語るエルバフ。世界最強を自負しているが国家間の戦いであればエルバフに敵う国は無いだろう。
それを象徴するかの様なロキの唯ならぬ風貌。
『かつて』という表現は現在は終戦、休戦している事を意味する。これに関与しているのがロキの父ハラルド王と思われる。
凶暴な戦士が集まれば戦いは必至であるが果たして単純に理由は意見の食い違いなのだろうか?
エルバフ内に存在した複数の勢力とその戦いが今後描かれるだろう。
6年間
宝樹アダムという大樹に海楼石の鎖で拘束されているロキ。どうやら6年もの間捕まっている様だ。
誰も捕まる事は望まねぇし
多分に漏れずおれもそうだ
願わくば解放を望む
6年もここにいるんだぜ
事前に他の巨人族より明かされた内容によれば一度脱走を試みた様だ。
悪の限りを尽くすそいつは数年前から磔の刑にされてたんだが‥
あわや逃げ出しそうになり戦士達が総出で取り抑えてたんだ
エルバフの戦士達によって再び拘束されて今に至る。拘束に至った決定的な事件は父であるハラルド王を殺した事だろう。
ワンピース史における6年前の出来事
・秘密犯罪会社バロックワークスの設立(クロコダイルとロビン)
・アイスバーグが市長へ
・アイスバーグかプルトンの設計図をフランキーへ託す(後に燃やされる)
・シャンクスの四皇台頭
・くまの一人革命
・ナミとカリーナがトレージャー海賊団の宝を盗む
あまりエルバフに関与するものは無さそうだが、唯一期待出来るのがシャンクスの四皇昇格。あくまで名声による部分ではあるが前四皇とロキの間に何かあったのかもしれない。もしくはロキ自身が四皇に数えられていたパターンも。
腹違いの王子ハイルディン
作品の中では世界政府に加盟している王国こそ沢山登場しているが大々的に『王子』と名の付くキャラは意外と少なく感じる。
丹精な顔立ちであったり品行方正で天竜人とは違った貴族らしさ、気品を感じる。
参照.作品に登場した王子 | |
プリンス・グルス | SWORD |
フカボシ | リュウグウ王国 |
リュウボシ | リュウグウ王国 |
キャベンディッシュ | ブルジョア王国 |
国を治める長の直系の子孫を指し、女性の場合は『王女』と呼ばれる。(ビビ王女、しらほし王女)
ワノ国は王国では無いので『将軍』という呼び方をしているが括り的にはモモの助も王子の様なもの。
父の死や正式な継承を経て政権交代となるがワンピースに登場する王子にはあまり似つかわしくない様だ。
エルバフで登場した王子は2人
1.ロキ王子(正式な王の子)
2.ハイルディン王子(一応王の子)
年齢は
ロキ→63歳
ハイルディン→81歳
巨人族の中では若造と呼ばれる年齢。ハイルディンの方が歳上ではあるが『同世代』という括りであろう。
2人の父は同じ『ハラルド』だと仮定してみる。(大方の予想だとハイルディンの父はライディーン)
王ハラルド | |
正妻 | 別妻 |
ロキ | ハイルディン |
しかしながら別々の女性が母となっている。
正妻の子がロキで腹違いの子がハイルディンといったイメージ。
苦しくも正妻の子が生まれる前に別妻との間にハイルディンが生まれてしまった様だ。
ハイルディンが兄貴分でロキが弟分といったところだろうが実際の関係性はもっと複雑なものだろう。
2人とも同じ母、父の元に産まれた兄弟というパターンも考えられるが余程の事が無い限りは基本的に長男が正式な系統者になるはず。
『アレも一応王の子だ 乱暴なクソガキだったがな』
ハイルディンを話題にする巨人族達のセリフを考えれば腹違いの可能性の方が高いのではないだろうか?
いずれにせよロキとハイルディンの関係性は険悪であろう
『セイウチの学校』サウロが学校を開校
エルバフの子供達を教育する学校
その名も『セイウチの学校』
戦士養成、エルバフの戦士予備軍、いずれは海へ出て荒くれ者と戦う事を目指して‥そんな世間のエルバフへのイメージに反してセイウチの学校では戦いを悪として外交に重きをおく教え。
これは前国王ハラルドの意向。
20年前にハラルド王の頼みでサウロが開校した様だ。エルバフで最も大きな学校とされるセイウチの学校。サウロの他にも生物教師リプリーなどが教鞭をふるう。徐々に国王の教えは浸透していき子供達は暴力的な言動を控える様になった。体力よりも学を伸ばす方針は成功と言えるだろうか?エルバフに学校という概念があるのも驚き。全員が戦闘狂の戦士かと思いきや文化は人間族とも似ている部分が多い。(そういえばワノ国にも寺子屋の様な学校の要素があった)
樹木に寄り添う様に形成されセイウチのエンブレムが目を引く。
国王自ら頼み込むあたりはサウロがいかに信頼されているかが伺える。
サウロはかつて海軍に属しており中将の地まで昇り詰めた。任務で各地を旅し情勢にも詳しいだろう。今やお尋ね者ではあるが人間海兵との交友も広かったはず。極めつけは世界政府の闇を見て、オハラ事件を体験していること。子供達をより正しく導くにはピッタリな人材だろう。
もともとある程度の学はあっただろうし、オハラの意志を継ぐ使命もあって必死に学んだのだろう。世界を見渡しても類を見ないほどの考古学のレベルを誇るオハラ、独学では限界があるがそこに絡んだのはDr.ベガパンク(クローン)だ。
セイウチの学校開講と同じ年にベガパンクがエルバフを訪れている。リリスの口ぶりだと滞在は数ヶ月。その間にサウロは学ぶべき指針を得たのだろう。電伝虫もある事だしその後もベガパンクに教えを乞うていたかもしれない。
【重要】シャンクス問題
連載当初、ルフィが東の海から冒険をスタートした時はあまりにも距離が遠く麦わら帽子を返しに行くというのも現実味が無かった。シャンクスの登場頻度も少なかったが今やルフィも同格の四皇に位置付けられる様な存在へと躍進。
ルフィとカイドウがぶつかる図式が見えた特にワノ国前後からは頻繁に登場する様になった。
完全にヒーローキャラだったシャンクスではあるが最近では黒い噂もチラホラ。あまり注目されていなかった複数人説もここにきて盛り上がりを見せている。
最終章付近でのシャンクス関連の話題 |
世界会議(レヴェリー)が行われる期間。マリージョアのパンゲア城、権力の間にシャンクスが現れる。『ある海賊について』五老星に意見を述べた。『政治に関わるべきではない』と言われていた。 |
ワノ国近海に姿を現す。ルフィ達とは会わず。弱りきったワノ国と新世代をハイエナの様に仕留めようとする海軍大将アラマキを覇王色の覇気で牽制した。 |
エルバフへ滞在していた。互いに死んだと思っていた旧友と再会。運悪く(良く?)出会したキッド海賊団を一蹴。ドリー・ブロギーと共に殲滅した。時系列的には巨兵海賊団の面々がエッグヘッドへルフィ達を迎えに行く前。 |
ドラゴンのセリフの中で神の騎士団のシルエットが描かれる。シャンクス似のシルエットが酷似 |
ゴッドバレー(過去編)に若かりしガーリング聖が登場。シャンクスに酷似していた。 |
ベガパンクのメッセージを聞いて酒に呑まれるシャンクスの様子が描かれる。 |
1121話『時代のうねり』ラストシーンで顔役達の中にシャンクスが描かれる。この時シャンクス似のシルエットとガーリング聖も描かれた。 |
赤髪海賊団の海賊旗を燃やしたバルトロメオを制裁。メンツを保つ。 |
エルバフに現れた魔法陣よりシャンクス似のキャラが登場。同じくもう1人新しいキャラも |
四皇世代交代を皮切りに『ひとつなぎの大秘宝』奪取を宣言。ギアを上げ遅れをとらない様に各所で動きを見せている。
その他判明事項 |
出生について。ゴッドバレー事件にてロジャーが奪った宝箱の中にシャンクスが紛れていた。当時1歳。 |
ラフテルから帰ったロジャーにシャンクスは何かを質問してその後泣いていた。 |
ロジャーの処刑後にラフテルには行かないとバギーに話していた。 |
12年前に世界政府で護送していたゴムゴムの実(ヒトヒトの実モデルニカ)がシャンクスによって奪われた |
現代時間軸以外にも過去のシャンクスに纏わるストーリーが明らかになっている。出生については映画FILM REDがきっかけで判明した内容である。ちなみにフィガーランド家というワードも映画で明らかになった事項。
様々な考察が飛び交うシャンクスではあるが、そんな中で特に注目されているものが以下の2つ。どちらもかなり説得力があり有力視されている。
①天竜人説
②複数人説
天竜人説については決定的と言ってもいい。現神の騎士団リーダーのガーリング聖がゴッドバレーで描かれており他人の空似など言えないレベルで似ている。その後の宝箱に入っていた経緯、RED内で五老星がシャンクスとフィガーランド家の関連を示唆した件も含めて天竜人の血を引いている可能性はかなり高い。
赤髪海賊団の組織力、情報収集力を持ってすればその事をシャンクス自身が自覚しているだろう。ラフテル帰りのロジャーに尋ねて泣いていた件も出生に関わる事実なのかもしれない。
複数人説
エルバフ編で沸騰している説は②の複数人説だ。世界会議編辺りではあまりピンと来なかったが一気に期待感が増した。
・『ある海賊について』世界会議編で突如パンゲア城に現れたシャンクス。あまりの神出鬼没ぶりに別人では?と囁かれ始めた。左目が隠れているのもポイント
・ホールケーキアイランド編のジェルマ66、エッグヘッド編のステューシー、エルバフ編のベガパンクとクローンが推され始めシャンクスのクローンにも話題が及んだ。
・双子説‥ガーリング聖が激似だった様に親兄弟であればこれだけ似ていても納得。シャンクスに兄弟がいて神の騎士団として暗躍している可能性もある。
・悪魔の実の能力という線も面白い。シャンクスが生身であるかはまだ確定していない。分身を高次元でコントロール出来るのであれば様々な所に顔を出せても不思議ではない
さて。問題となっているエルバフに現れたシャンクスについて。
もしシャンクスが複数人いるとなれば該当するのは2つの描写。パンゲア城に現れたマントを被っているものと、エッグヘッド編で描かれたシルエットだ。
特にパンゲア城のものは酷似している。特徴的な左目3本線の傷が見えない構図やマントについても、エルバフ編のシャンクスと一致しているとみて良い。
傷が少し見えているとの意見もあるが正直微妙なところ。尾田先生は明らかに隠して描いていると感じる。
ガーリング聖のクローン
同話内でベガパンクのクローンが登場した事でどうもシャンクスもそっちに寄って考えてしまう。
しかし、優秀な複製を作る事がクローン技術の目的だとするならばシャンクスよりもガーリング聖のクローンを作った方が手っ取り早い。
先述の通りシャンクスは物心がつく1歳の時にロジャーに拾われている。フィガーランド家の血筋を考えればこの時点でも有望だが、既にゴッドバレー事件頃には才気溢れるガーリング聖の方が良いだろう。
そう考えるとシャンクスは実子でもう1人のそっくりさんはシャンクスではなくガーリング聖のクローンではないだろうか?
しかしマリージョアの科学は闇が深い。ボニーやジニーの件を考えると胸糞悪い人体実験が思い出される。シャンクスが正当な後継ぎではなくガーリング聖と奴隷の間に生まれたなんてパターンもあり得なくはない。
マリージョアにはおいておけず、ゴッドバレーに捨てられていても不思議ではないし確立していないクローン技術の実験台にされたなんてのもしっくりくる。