ワンピース 最強技『覇国』まとめ ドリーとブロギーがエルバフで放った三発目
三度目の『覇国』
リトルガーデン編で披露された技『覇国』
巨人族であるドリーとブロギーが2人で力を合わせて放つ合体技だ。
以降は読者の間でも作品屈指の威力だと語られる事が多かった。技の威力、人気といった議題ならば必ずと言っても良いほど挙がるだろう。
『エルバフに伝わる最強の槍』と自負があり全巨人族の放つ技の中でも最強クラスだろう。おそらくは使える人物は限られている。巨兵海賊団の歴代のお頭達が候補ではないか。
元船長 | ヤルル、ヨルル |
次世代候補 | オイモ、カーシー |
対となっての登場が多い巨人族。先代となるヤルル、ヨルルのコンビも使用していた可能性は高い。また次世代を担うオイモ、カーシーも今後習得出来るだろうか。
この合体技はドリー、ブロギーの攻撃力に加えて共によく知る仲であるからこそ絶妙なタイミングで振るえるのだろう。
ルフィ達が島を訪れるまでは決闘に明け暮れていた2人。元は100年以上前の些細な言い争いがきっかけ。
互いに仕留めた海王類を巡ってどちらが大きいか?が互いに退けぬ決闘へと発展した。
以来7万戦(7万3466戦7万3466引き分け)にも及ぶ決闘の過程で巨兵海賊団も解散。そんな2人がリトルガーデン出航を阻んだ巨大な『島食い』を蹴散らした。
この時、武器は老朽化が進み疲労も溜まっていた。麦わらの一味の為に放った一撃の代償で武器は壊れてしまった。100年間の決闘の壮絶さを物語っている。もし武器自体が万全の状態であれば更にその威力は増しただろう。
リトルガーデン編での描写はここまで。以後は武器が壊れてなお、この地で戦い続けた様だ。
垣間見れたのは扉絵シリーズ、世界の甲板から
武器有無に関わらず両者の実力は互角。モコモ公国を支えた2人の王、イヌアラシとネコマムシの様な感じ。
とはいえ戦いが終わると仲が良いのはドリー・ブロギーならでは。
ここから時は経ち。2人は休戦し故郷のエルバフへと戻って来た。滞在していたシャンクス達(赤髪海賊団)とも交流し和やかなムードが漂っていた。2人ともシャンクスのことを【兄弟】と称している事からもその間柄が伺える。
しかし事態は急変。
エルバフ近海へと訪れたキッド海賊団がシャンクス達に敵意を向けた。被害を予見したシャンクスは即座にキッド達の元に詰め寄り神避(かむさり)で船長のキッドとNo.2のキラーを瞬殺。
ロードポーネグリフの写しを差し出して降伏するキッド海賊団のクルーであったがヴィクトリアパンク号ごと葬り去った。
葬送の覇国はシャンクスのみならずドリーとブロギーの凶悪さを知らしめる一撃となった。キッド海賊団は海の藻屑に‥これで生き残りレースからは敗退となった。
そこからドリー、ブロギーはルフィ達を救う為にエッグヘッドへと向かった。世界政府の魔の手を振り切ってルフィ達をエルバフへと迎え入れた。
しかしながら故郷に待ち受けていたのは神の騎士団の襲撃。屈強な巨人族の大人では無く、戦いを知らぬ子供達が狙われた。
具現化した怪物達がエルバフ中に放たれ戦士達の行手を阻む中でこれを救ったのが『覇国』
グレート・エイリーク号を霧舟化して空を飛び、上空から覇国を放った。これでも2人は直前まで酔っ払っていて、酔い覚ましの為に酒を全部吐いたばかりだ。単純にめちゃくちゃ体調が悪い。それを踏まえてもこの威力。序盤から登場しており、リトルガーデン時点とはルフィ達、麦わらの一味もかなり成長した。それでもドリーとブロギーは強く見える絶妙なバランスと描写だ。
戦士達が手こずっていた怪物を一気に撃退。ニーズホッグ、お化け‥化け物を払うには十分。今までは海岸から海方向に向けて放っていたが今回は陸地ど真ん中での一撃である。広大なエルバフの土地で無ければ周りにも被害を及ぼしていたかもしれない。
とはいえ3発ともかなりのコントロールが成されている。対象者以外を傷つけないあたりはかなりの練度だろう。
リトルガーデンでの覇国 | 麦わらの一味の為 |
エルバフ近海での覇国 | 故郷の為、シャンクスの為 |
エルバフ陽界での覇国 | 故郷の為 |
シチュエーションを見てみると自分達の敵と言うよりも誰かの為に放っている事がわかる。ここら辺は2人のお頭の男気が溢れている。ルフィと同じく誰かの為に戦う時が最も強く、怖いのかもしれない。
覇国と併せて論議される2人の強さについて。100年前に1億ベリーという事で過小評価とされてきたがエッグヘッド事件を経て更新。Mr.3に手こずってしまうあたりをとやかく言われたが強さが証明された。
その金額は18億にも及ぶ。しかもこれは1人1人に設定された検証金額。2人のコンビ技で戦う事が多いので実際の戦闘においては金額以上の強さとの見方も出来る。覇国の威力を裏付けする様だ。
対象 | 左 | 右 |
島食い | ブロギー | ドリー |
キッド海賊団 | ブロギー | ドリー |
怪物 | ドリー | ブロギー |
あまりにも大きな違いなので意外と気づかぬ人も多いが実は覇国を打つ時の位置関係(左右)が入れ替わって描かれている。どちらが定位置かは定かではない。実際には左右どちらでも大丈夫なのか。
また、必ずと言って良いほど引き合いに出されるのが『覇海(はかい)』
元四皇のビッグマム、カイドウが繰り出した合体技だ。個の強さはそれぞれドリー、ブロギーを凌ぐだろう。2人とも元はロックス海賊団に在籍していた事もあり知った仲。決して仲が良いとは言えないがコンビネーションは時間が経っても衰えてはいなかった。
おそらくはロックス海賊団時代にもこの技を繰り出していたのだろうが、各々が四皇に数えられる程に成長している。ワノ国時点の晩年の『覇海』の方が当時を上回っているのではないか?新世代達を震撼させるほどの威力は覇国を上回るのかもしれない。
そして単騎で繰り出す技としてビッグマムの『威国(いこく)』がある。ビッグマム本人が『エルバフの槍』と話している事からも幼少期にエルバフの村で過ごした経験が活かされているだろう。
イメージ的には片割れの覇国。1人バージョンの覇国だろうか。ルフィもこれを見て巨人族みたいな技だという印象を受けている。ビッグマムもともとの技量と力があってこそだが貫通力は凄まじい。本拠地ホールケーキアイランドの他、ワノ国でもこの技を見せている。
ドリー、ブロギーはじめ巨人族達も威国を扱える者がいるかもしれない。
最後にドリー・ブロギーの他の技を紹介。覇国ばかりに目が行きがちだがエッグヘッドは3種類の技を披露している。
巨人族サイズにも劣らない怪物形態の五老星を相手に放っている。
太陽鋸(タイヨウノコ)
斧と剣を段違いに振るい一刀両断
2枚の刃で鋸の様な切り口を表現している
太陽の盾(スヴァリン)
盾で受けた衝撃をカウンターで跳ね返す
”隔”(スキールダ)
太陽の盾の派生。盾を使いながらも攻撃技となっている