クローバー博士改め『クラウ・D・クローバー』オハラ考古学の権威
オハラ事件で散ったベガパンクの旧友クローバー博士について。考古学の権威で最も空白の100年に近づいたとされる人物。エッグヘッド編では再び注目が集まっている。
オハラが遺した文献を頼りに空白の100年に近づいたベガパンク。世界に警鐘を鳴らすべくメッセージの発信という手段を辿ったが全てを解き明かすには至っていない。
一方でクローバー博士はベガパンクよりも確実に研究成果を挙げている。
クローバー博士の『D』は読者へのサプライズ
同話内のメッセージでは海賊王ロジャーの『D』が世界へと発信された。読者にとってはお馴染みだがゴール・D・ロジャーの本名の流布は世界にとっても興味深い。
最新情報
まずは1120話の回想にて明らかになったがクローバー博士の最新情報。天才科学者と考古学の権威の対談。どちらも人智を超えたレベルにいる2人。何が起きる?
遡ること26年前のパンクハザード
在りし日の天才達の様子。まだロジャーの処刑よりも前の話。
草木が生い茂り、まだ異常な天候が発生する前(頂上戦争後のクザンとサカズキの戦いが起因)
クローバー
頼むベガパンク
空白の100年を一緒に研究してくれ
この世界には放置するには深すぎる闇がある
天才科学者の手を借りようと懇願するクローバー。考古学者として暴かなければならない闇があると主張。その為に協力不可欠なのがベガパンク。核心に迫るには科学的根拠が必要となる。
ベガパンク
研究するにつれ‥
他分野の知識も必要になる
見ての通りおれはもう政府の研究者
何のデータも渡せない
あんた何度捕まった?
完全に目をつけられてる
なぜ生かされてるかわかるだろう?
仲間達を根絶やしにする為泳がされてんだ
手を引け
闇とは何だ
過去の善悪など測れやしない
この時点で世界政府側の科学者として活動していたベカパンクにとっては当然受け入れ難い申し出。10回も捕まりながらそれでも研究を止めないクローバーに嫌気がさしている様にも見える。いい加減にしろと諭している。
物事や事象に対しては興味が止まないベガパンクだが人々の歴史的背景や善悪についてはあまり興味が無さそう。メッセージの中でも善悪について論じるつもりはないと前置きしていた様にこの信念は26年経った今も変わらぬ様子。
ここでDr.ベカパンクと考古学者クローバーが手を組む世界線も見て見たかった。
クローバー
Dと名の付く男が昔
目の前で殺された
ある日突然じゃ
生まれた時から共に育った
わしの兄じゃ
わしの本名は
クラウ・D・クローバー
あの時嘘で生き存えた
この世に生まれて名乗っただけで死ぬ人間がいてたまるか
人知れず消され続けてる歴史がある
わしは必ず解いてみせるぞ
過去から声が聞こえて来るんじゃ
クローバー博士が空白の100年に対してここまで固執する背景が垣間見れた。そもそもDの血筋であった事。やはり数奇な運命としか言えない。
Dが世界政府に忌み嫌われる存在である事はこれまでのストーリーでも判明した。しかしながら名乗っただけで殺されようとは‥。800年前にはまだ生き残りも多かったDの一族もこうやって歴史から淘汰されていったのだろう。
存在する事を罪と問われる辺りはロビンのシーンを彷彿とさせる。名を名乗っただけの兄を殺されたクローバー。友人と嘘をつくことで断罪を免れた事は彼にとっても屈辱だったろう。今後『クローバーの兄』が登場することはあるだろうか?
それでも生きたからにはDが忌み嫌われる歴史の秘密を暴きたかった。
ベガパンク
協力などせんし
今の話は忘れる
せいぜい気をつけろ
そしてこのパンクハザード研究所での問答から4年後。時系列的には22年前。件のオハラ事件後にオハラを訪れ惨状を目の当たりにしたベガパンク。
ベガパンク
脱出する時間くらいあった筈
クローバー
この大量の文献を後世に残す為にみんな死んだのか?
バカバカしい‥
一体どこの物好きが死を覚悟してまであんた達の研究を引き継ぐというのだ‥
クローバーはもちろん、オハラの学者の執念とそれを紡ごうとするサウロの行動を見て研究を引き継ぐ事を決意したのだろう。
Dの安売り
覇王色の覇気と並んで作品上バーゲンセールが行われているDの忌み名。
海賊王ロジャー、主人公ルフィに始まり続々と増えていってる。
既にこの世を去っている者も半分くらい。赤字が現在生きている(であろう)キャラ達でこの最終章で重要になってきている。海軍のガープはさて置き他の面々は世界政府から忌み嫌われる様な存在。『神の天敵』とはよく言ったもの。(ちなみにドラゴンとサウロも元海軍所属)
Dの名を持つ者達 |
モンキー・D・ルフィ |
モンキー・D・ガープ |
モンキー・D・ドラゴン |
ポートガス・D・エース |
ポートガス・D・ルージュ |
ゴール・D・ロジャー |
マーシャル・D・ティーチ |
ロックス・D・ジーベック |
ハグワール・D・サウロ |
トラファルガー・D・ワーテル・ロー |
トラファルガー・D・ワーテル・ラミ |
ネフェルタリ・D・リリィ |
ネフェルタリ・D・ティティ |
ネフェルタリ・D・コブラ |
ネフェルタリ・D・ビビ |
2023年夏頃、世界会議編後半にてネフェルタリ家の家系がDの名を持つ事が判明。
ネフェルタリ・D・リリィ(創造主)
ネフェルタリ・D・コブラ(没、現国王)
ネフェルタリ・D・ティティ(没、王妃)
ネフェルタリ・D・ビビ(現王女)
新登場となった世界の創造主20人のうちの1人リリィに加えて、これまでに登場していたアラバスタの王家ネフェルタリ家3人がラインナップ。
一家系の誰かが判明すると一気に増えてしまうがこれは稀な例かもしれない。
ミドルネームだけ見てもこれだけの派生がある。各地で脈々と受け継がれてきた血筋。大海賊時代以降特に目立ち始めた。
Dの家系 | |
モンキー | Monkey |
ゴール | Goal |
ポートガス | Portgas |
トラファルガー | Trafalgar |
マーシャル | Marshal |
ハグワール | Jaguar |
ロックス | Rocks |
ネフェルタリ | Nefertari |
今回判明した『クローバー博士』も今のところ兄以外の身寄りや親族も登場していないのでサウロの様に1個人での断定。
権威クローバー博士
エニエスロビー編の真っ只中に挟まれた過去編
391話〜398話と8話分。コミックス換算で1巻に収まるボリュームながらも読者に多くの反響を呼んだ人気エピソード。
当時はロビンやサウロに注目が集まったが、やはりこの男なくしてオハラは語れない。
世界が認める考古学者の権威クローバー博士
俗に言うオハラ編とは別にエッグヘッド編の序盤でクローバー博士に触れらた。22年前のオハラ事件直後にオハラを訪れたのはドラゴンとベガパンク
新たにクローバー博士について以降の事実が判明した↓
・ドラゴン、ベガパンクと面識があった。オハラ事件後に両者が花向けに訪れる関係性
・空白の100年に執着し世界中の文献を求める冒険家だった(ベガパンク曰くやんちゃな男)
・海軍からの逮捕、投獄を10回も繰り返していた
・やがて世界一有名な考古学者となった
・クローバーに感銘を受けた学者がオハラに集い考古学の聖地となった
加えてサウロの生存や学者達が必死に湖に投げ入れた文献がエルバフへ紡がれた事も明らかになった。
この出来事こそベガパンクがクローバー博士の意思を継ぐ様に歴史に近づいた一因だと言える。