五芒星(アビス)
エッグヘッドでサターン聖が召喚されて以来、話題を呼んできた魔法陣。ワンピース作品には似つかわしくない紋様に思えるが神の騎士団メンバー達より言及された。
その名も【五芒星(アビス)】
アビス(abyss)には深海、深淵、底なし穴などの意味が込められている。
メンバーの軍子が森の地面に大きな五芒星を出現させてキリンガム聖とソマーズ聖を呼び寄せた。
手をかざして五芒星が現れていたがアロアロの実の能力が関係しているのかは不明だ。(『呼ぶぞ』のセリフは何故かサターン聖の時と同じだ)
おそらくは悪魔の実の能力とは別のスキルと思われる。(ちなみに2人を召喚するための五芒星に関してはシャムロックは何もしていない)
そしてルールについても新たに一つ。アビスを通過出来るのはマークを持つ者のみ。エルバフの子供達をマリージョアへ連れ去りたい騎士団ではあるが騎士団が同行した場合でも通過は出来ない様だ。
この様子だとまず海賊や一般市民は難しい。世界政府の中でも限られた者達のみ与えられる手形みたいなものか。
ちなみに聖地マリージョアに住む天竜人には『証明チップ』なるものが付与される。下界に移り住む場合(ドンキホーテ家)はチップを剥奪される。
このチップがアビスの手形となっている場合は天竜人全員が通る事が出来る。
また、出現した魔法陣は一定時間消えない。この手の紋様は役目を果たせば消滅してしまいそうだが、アウルスト城にシャムロックと軍子が召喚された少し後にルフィ達が城を訪れた際にも五芒星は残っていた。
これまでの魔法陣比較
エッグヘッド編で2回
エルバフ編で1回
計3回の演出が描かれた。
①はサターン聖がエッグヘッドに降り立った際に現れた魔法陣。『5』のナンバリングが見られる。これが五老星を指すのかは不明だが5人にそれぞれ割り振られているという見方が妥当。ちなみにサターン聖が地上(下界)に立つのは久しぶりらしい。
②はサターン聖以外の4人が降り立った際の魔法陣。ナンバリングは確認出来ない。マリージョアパンゲア城からエッグヘッドへと瞬時に移動。この際に電伝虫を使わずにテレパシーの様な会話術を使ってる事から5人がリンクしてるという見方も出来る。
③は権力の間。4人がエッグヘッドへ飛んだ後に魔法陣が見える。見逃しがちだが移動前の地点にも現れる様だ。出発地点と着地点の魔法陣が繋がって成り立つ移動術。イメージ的にはワープに近いだろうか?
④がエルバフに現れた魔法陣。五老星以外の登場となった。世界政府側のキャラクターである事は明らか。まだガーリング聖しか登場していない神の騎士団の一員かもしれない。
不気味な魔法陣について |
五芒星が描かれている。 |
サターン聖登場時のみ『5』のナンバリング |
魔法陣をマーキングとして人が現れる |
マリージョア~エッグヘッドの様な長距離でも可能 |
サターン聖を媒体として他の4人を呼び寄せる事が出来る |
世界政府側の人間が使用している |
サターン聖は単騎でも移動していた。
『呼ぶぞ』の場面では明らかにサターン聖が起因となっていた。誰か起因となるキャラが目的地にいればかなりの距離があっても移動出来るのではないか?
逆に単騎で目的地に移動した場合は距離は短い。実際にサターン聖は船でエッグヘッド島までやって来ている。ストーリー的な演出もあるが魔法陣で飛べるのであれば権力の間に待機していてもよかった。
エルバフのパターンはどちらともとれる。
すでに起点となるキャラがエルバフに潜入していた場合は離れた島からでも飛んでこれる。
もしくは魔法陣から現れた2人が近海まで船で移動して来て一気にエルバフへ潜入したパターンもある。
転送術、召喚術としてはニキュニキュの実に匹敵する性能でもあるが混沌とする新世界においてかなり便利で都合の良い能力。本来なら聖地マリージョアは海賊ならばそうやすやすとは潜入出来ない。読者にとっても遠く感じる隔離地域というイメージが強いであろう。
そんな中で五老星や神の騎士団といった新戦力が惜しみなくマリージョアからやってくる状況へ発展した。
世界政府にとっても各四皇、革命軍と対象すべき戦力が分散している中で自由にマリージョアと行き来できるのは都合が良い。
ニキュニキュの実との比較 |
到達した地であれば自身、他者を飛ばす事が出来る |
移動範囲は際限が無いほど広い。赤い土の大陸は超えれないと予想される |
他者を呼び寄せる様な事は出来ない。自分で一度対象者がいる島へ飛ぶ必要がある |
シャンクスは左腕のマークを消す為に喰われた
世界政府の上層達が操る【五芒星アビス】
聖地マリージョアと各島々を短時間で移動出来てしまう召喚術、転送術だ。
マリージョアには居住区に住む一般の天竜人も多い。もちろん護衛達がいるが、奴隷に噛み付かれたり外敵に襲われたりすれば被害は広がってしまう。先の世界会議編でも露呈したが例え海軍大将達がいても高圧的で指示を受け付けない天竜人を守るのは難しい。
そういった意味では同族の実行部隊の存在は大きい。五老星が自ら動く事は無いが比較的出動頻度の高い神の騎士団は限られた数で任務をこなして護衛もしなくてはならない。
マーク
アビスは誰でも使えるわけではない。
アビスを出現させる者、アビスを通過出来る者
は決まっている。簡単に言えば五老星、神の騎士団とごく限られた者達だけだ。その通行手形となるのが『マーク』と呼ばれる紋様だ。このマークが無ければ例え神の騎士団が同行していてもアビスは通れない。
ヒントになりそうなのはソマーズ聖の紋様だ。左腕の肘に特徴的なイレズミの様なものが見受けられる。
ちなみに騎士団のコスチュームに着替えるとこれは隠れてしまう。同じく左腕にマークがある様に見えるが服に縫われた、もしくは上からつけた腕章だろう。
そうそう見れるものではないので、よく考えると今回登場したソマーズ聖の着替えシーンも貴重なものだったと言える。かなりズボラなキャラではあるが尾田先生も織り込み済みで描いたのだろう。
作品の中でも民族模様やメッセージ性のありそうなイレズミは割と見られるが似ているものを探すとホーディーが見つかった
アニメの一コマであるが割と似ている。ちなみにホーディーは今のところマリージョアに関わる様な人生では無かった。
また、家系的には政に関われるかは微妙なところだが(ドンキホーテ家)ドフラミンゴやロシナンテもマークが刻まれている可能性がある。これまでの描写を見てみると左腕が顕になってるシーンが見られない。
シャンクスの左腕問題
最近、天竜人の家系であることが判明したシャンクス。
最終章では多くの予想が挙がっていたが『フィガーランド・シャンクス』というのが本名になる。
父→ガーリング聖
双子の兄→シャムロック
と併せて2人との家族関係も確定。
出生から考えればシャンクスは神の騎士団になるべくサラブレッドたったと言える。
ゴッドバレー事件を機にロジャー海賊団に拾われ海賊人生を歩んだシャンクス。家族とは生き別れとなってしまったわけだがシャンクスは一度聖地マリージョアに戻っている。
おそらくはここで家族達とも会っているだろう。結局は聖地に住む事はせずに海賊として今に至る。
そんなシャンクスと言えば目の傷、左腕が身体的な特徴となっている。
特に今回明らかになった五芒星アビスを通る為のマークが左腕の紋様であった場合は今のシャンクスからは判断出来ない。
寧ろルフィを守る為に失った左腕も敢えて差し出したかにも思えてくる。もともと天竜人を良くは思っていないシャンクス、歴史に見え隠れする世界政府の影も垣間見えた事でよりその気持ちも強くなっているはずだ。
自身に植え付けられた天竜人としての証を消し去りたかったのかもしれない。