ワンピース1157話ネタバレ ロックスが目論んだ古代兵器復活 世界政府に嵌められた
最強集団がハチノスに集まりロックス海賊団は勢力を拡大。世界を震撼させたチームは終焉へ。待望のゴッドバレー(神の谷)。来たるXデー。既に確定している路線ではあるが最強は38年前に壊滅した。そしてエルバフのハラルドにも世界政府の魔の手が迫る。王家を襲った悲劇の真相。14年前‥光輝の王が何故惨殺されなければいけなかったのか‥‥読者の興味も大きな2つの事件が遂に本編で描かれる。
前回の振り返り |
九蛇海賊団グロリオーサ、シャクヤク、トリトマが登場。特にシャクヤクはロジャー海賊団を虜にするほどの美貌。世間的にも爆発的人気を誇った。 |
ロジャーとガープの激突。ライバル関係は既に出来上がっていた。 |
ロックス海賊団の銀斧、ジョン、シュトロイゼン達が登場。猛者がハチノスへと集まる。 |
ロックスの狙いの悪魔の実は2つ。そのうち1つはエルバフに。 |
ロックスは大槌戦団の復活を目論む |
意外にも九蛇海賊団にスポットが当たりゴッドバレー事件前のスタンバイフェーズとなった。ハチノスに集結した猛者達。誰も手をつけられない悪党集団が完成した。
聖地陥落に向けて必要なピース
①狙いの悪魔の実奪取(内1つはエルバフにありハラルドに食べさせる必要がある)
②大槌戦団(ガレイラ)の復活
ロックス海賊団はこれらを手に入れられずに敗戦した可能性が高い。特に火ノ傷と同様に途方もない謎かけガレイラに関してはもう少しヒントが欲しいところ
エルバフ王家
ロックス達が中心に描かれてはいるが主役はやはりウォーランドの王家だ。ロキの産みの親で正統な王妃であるエストリッダは病死。ハイルディンの母であるイーダも現代に至るまでに死亡してしまう。立て続けに不幸が襲っている様に見えるが少なからず『世界政府』の闇が見えるはず。
エルバフ | |
ハラルド | ![]() |
イーダ | ![]() |
ハイルディン | ![]() |
ロキ | ![]() |
ヤルル | ![]() |
主要人物の他にも酒場のマトなんかが過去編に登場している。
問題となるのは14年前。ここで確定しているのはハラルド王が死亡する事。事件はアウルスト城にて起こった。
目撃者はヤルルとロキ。ハラルドに呼ばれた2人が部屋に入ると兵士達に刺される姿があった。
この事件の犯人はロキとされ王家に伝わる『伝説の悪魔の実』を奪ったとされている。あくまでこれは国民達に広まっている情報。真実とはズレている様だ‥
問題となる悪魔の実もロキが食べたのではなく何者かが持ち去った様に描かれている。
ロックスの目論見ではこの悪魔の実はハラルドに食べさせたかった。ハラルドでこそ真価を発揮出来る能力の様だ。そしておそらくそれはロキにも当て嵌まる。本当にロキが食べていたのならばその意思も繋がりそうではある。
ワンピース1157話 ロックス海賊団『ゴッドバレー参戦前』
デービーバックファイトでロックス自ら集めた初期メンバーに加えて新たにゴッドバレーに集結した猛者達。ロックスの悪評は世間にも広まっており各地からロックスの作戦に乗ろうとする輩を引き寄せた。
ロックス海賊団加入メンバー | |
ハチノスに集まった新規メンバー | |
リンリン | ![]() |
カイドウ | ![]() |
銀斧 | ![]() |
ジョン | ![]() |
バーベル | ![]() |
シュトロイゼン | ![]() |
グロリオーサ | ![]() |
圧巻のチーム集結シーン
ここにグロリオーサと銀斧も加わり盤石となってゴッドバレーに乗り込む。
ゴッドバレーに向けて
いいかお前ら
エルバフは聖地陥落の重要な鍵になる
信じられねぇ奴は今すぐに消えろ
運命の日におれに付いて来るかどうかはお前らの自由
だが腹を決めたならちょっとおれに付き合えよ
世界の頂点を見せてやる
他のメンバーを鼓舞するロックス
決して力で従わせるではなく自身の夢にも似た計画を話してその可能性とロマンを感じさせる。信じた者のみ付いてこいというスタイルだ。後に名を上げた猛者達は皆、ロックスに先導されて付いていった様だ。
まとまりがない、チームワークが欠如しているというセンゴクの触れ込みではあったがチーム内のムードわ悪くないのではないか?ロックスのカリスマ性に焚き付けられて曲者達もある程度統率されている。誰かの下に付くのは考えづらい様な面々もロックスだからこそ導けたのではないか?
ワンピース1157話 伝説の海賊『キャプテン・ジョン』
作品内でも何度か登場しているジョンの名前。バギーの口から語られていたのが印象強く残っている。
ルフィ達に東の海でやられて以降は独自の路線で成り上がって来たバギー。本編のみならず扉絵でも奔走していた。
そんなバギー達が訪れたのが偉大なる航路にあるとある島。
ここでキャプテン・ジョンの名前が初めて登場した。233話という割と序盤で提起された。あくまで伝説で死人。今後そこまで深掘りされる事は無いように思えたが意外にも進展していった。
かつて財宝の為に残忍の限りを尽くしたという「キャプテン・ジョン」という触れ込み。
ジョンの残した財宝が隠された伝説の洞窟へとやって来た
結局はこの時は空振り。
更にはキャプテン・ジョンの宝の洞窟だと思い込み、海軍駐屯基地へ乗り込んで行ってしまった事でバギー達は逮捕されてしまった。ここからインペルダウンでのルフィとの再会へとつながる。
この後は意外な姿で登場。モリアのナワバリであるスリラーバークで将軍ゾンビとして披露された。『天下にあまねし生前の悪名』アブサロムの語る様にその名前は通っている様だ。ゾンビという事でその言動や思考回路は媒体の本人に属する。常に酒を飲んでいる様な飲兵衛の様だ。
他にもジョンと並んでスリラーバークで登場したキャラは以降、ロックスとの関わりを予想された。(特に王直や銀斧)
更に物語は繋がる。バギーが探していた『キャプテン・ジョンのトレジャーマーク』はジョンの死体を回収したゲッコー・モリアが持っていた。
モリアを倒したルフィがこれを奪い左腕に巻いていた。
そしてインペルダウンでのバギーとルフィの再会。力を貸してくれる事を条件にその価値をわからずにバギーへと渡した。
本来ならばここから逃げ出すはずであったがその後マリンフォードの頂上戦争まで巻き込まれてバギーの名は瞬く間に世間に広まってしまった。
海賊派遣会社バギーズデリバリー、王下七武海就任とこれまでと格段に忙しくなっただろう。その勢いそのままに今や四皇の一角まで成り上がった。
正直、新世界以降のバギーがキャプテン・ジョンの財宝まで辿り着けたかというと微妙なところ。
バギー中心になってしまったがジョンの財宝だけでなく本人についてもストーリーは進展。
センゴクにより伝説の海賊団ロックスの一員である事が語られた。
38年前のゴッドバレー事件参戦時にもジョンらしきキャラが描かれていた。
そしてエルバフの過去編でロックス海賊団結成時の若かりしジョンの様子が描かれた。
『キャプテン』というのは異名か?ロックス加入前時点で海賊団を率いていたのかは微妙なところ。ゾンビの姿ともほとんど遜色ない。猛者が集まるロックスの中でも独特の異様な雰囲気を醸し出している。相変わらず酒瓶を手に持っている。酒と長髪はジョンの代名詞の様だ。
船長ロックス含めて他にニューゲートはこの世を去っている。加えてキャプテン・ジョンももうこの世にはいない。それでもこれだけストーリーに絡んで来るのは面白い。
ワンピース1157話 オーロ・ジャクソン号 ロジャー海賊団の卵
ロジャー海賊団が登場すると必ずと言って良いほど注目される本船オーロ・ジャクソン号の巨大卵
異様なこの卵はどこで仕入れていつ羽化したのか?様々な憶測が飛び交っている。
今回エルバフの過去編においてゴッドバレー事件(38年前)に乗り込む以前のロジャー海賊団の様子が描かれた。おおよそ44年前〜38年前の時系列に当たる。
九蛇海賊団と交戦しつつ、ガープ中将率いる海軍とも激突。まだこの時代の覇権はロックスにあるが既にロジャーも頭角を表していた。
ロジャー海賊団の歴史と時系列 | |
44年前~ | 九蛇海賊団、ガープと交戦 |
39年前 | 水先星(ロードスター)島へ到達 |
38年前 | ゴッドバレー事件参戦 |
38年前 | シャンクスが拾われる |
30年前 | ダグラス・バレット加入 |
27年前 | エッドウォー海戦、バレット脱退 |
26年前 | おでん加入 |
24年前 | ラフテル到達、海賊団解散 |
24年前 | ロジャー処刑 |
結成年などが判明していないがロジャー海賊団の組織としての実績を見るとエルバフ編での登場は最も古い時系列だと言える。そう考えるとかなり前の段階から卵を乗せていた様だ。ある意味古株の海賊団員。様々なカットで描かれており尾田先生も意図的に描いている事がわかる。
フィギュア等商品化された各方面でもしっかりと卵は反映されていた。オーロ・ジャクソン号のシンボルマーク
オーロ・ジャクソン号の生みの親はウォーターセブン編でも登場した船大工のトム
後にロジャーが海賊王となり大犯罪者に仕立て上げられた事で手を貸したトムも罪に問われた。
44年前〜38年前
ロックス海賊団が結成し世界で騒がれる様になった頃のロジャー海賊団。ギャバンやレイリーといった主要メンバーも描かれている。
26年前
おでんが白ひげ海賊団からロジャー海賊団へと移り、海賊団として改めて世界制覇に乗り出した時。本編ではワノ国中に描かれたおでんの過去編だ。
27年前
最初に描かれたのは本編ではなく映画ストロングワールドのオマケ本であるワンピース0巻になる。エッドウォー海戦に参戦しようとする船員達が描かれた。
後ろには卵の模様が見える。
24年前
ラフテル到達を果たしロジャー海賊団を解散
船長ロジャーも船を降りた。病が身体を蝕みこの頃には自首して処刑される結末も決めていたのかもしれない。
海賊団解散でジャクソン号は役目を終えた形。その後にこの船がどうなったかのも触れられていない。何処かに保管されているか、はたまた沈められてしまっている可能性もある。
卵が羽化して何が産まれたのか、まだ羽化していないのかは最大の謎となっている。
ワンピースで怪物の類と言えば『海王類』なんかが思い浮かぶ。海賊漫画らしい要素ではあるが哺乳類なので候補からは外れる。そうなると『怪鳥』の類なんかが予想出来る。
海面上昇による危機がベガパンクのメッセージによって世界に打ち出されて、これまでより空を飛ぶというアドバンテージが大きく注目されている。それだけに羽化した怪鳥を手懐ける事が出来れば今後の最終章でも活きてくるかもしれない。
特に期待したいのはルフィ達、麦わらの一味との関わりだ。これまでは手掛かりがレイリーだけであったがエルバフ編ではロジャー海賊団No.3『スコッパー・ギャバン』とのイベントも発展した。ここでオーロ・ジャクソン号や卵へと繋がっても面白い。
ワンピース1157話『荒御魂』若かりしロジャーが放つ必殺技 ガープと激突
エルバフの過去編にてサービスショット
後の海賊王(エースの父)
ゴール・D・ロジャー
海軍中将(ルフィの祖父)
モンキー・D・ガープ
この時代の覇権はロックス・D・ジーベックに渡りかけていたが、既に2人も頭角を表していた。そしてゴッドバレー事件では奇しくもロックスと敵対し2人が手を組む事となる。これはゴッドバレー前の貴重な衝突シーン。
このシーン直後の引きの描写ではバリバリのエフェクトも描かれた。ご存知の通りロジャーは覇王色使い、ガープもビブルカードにて覇王色が言及されている。
作品での登場の中でも両者共にかなり若い。
ロジャーがいると聞けば目の色を変えて、他の任務をすっ飛ばしてでも仕留めにかかったガープ。ガープ登場回の中でも古いがこの頃から既に中将として活躍している。そして中将のまま『海軍の英雄』となり大将の座を蹴り伝説になろうとしている。
一方でロジャーもガープが乗っていると分かれば逃げる事なく海軍の戦艦を迎え撃った。ガープがロジャーを意識しているのは原作では描かれて来たがロジャーの方もバチバチの様だ。
ロジャーは荒御魂(あらみたま)
ガープは拳骨隕石(ゲンコツメテオ)
海戦の中で繰り広げていたが技名だけで実際にその姿は写らなかった。2人の激突の際に放った技はまた別扱いに見える。
特に注目はロジャー。神避(かむさり)に続くオリジナルの必殺技となる。戦闘シーン自体が少ないが剣術が主戦。今回の新技も剣術ではないか?
神避の際にも予想されていたがロジャーの技は神道に通ずるものがある。荒御魂(あらみたま)は神道の概念で荒々しく獰猛な様子を表している。
ワンピース1157話 ロックスが狙った2つの悪魔の実
おそらくは世界会議に乱入した時点でも聖地マリージョアを堕とす算段とその方法を心得ていたのかもしれない。
全く新しい要素『大槌戦団ガレイラ』も気になるが、2つの悪魔の実も気になる。
悪魔の実にマリージョア攻略のヒントがあるならば現代その実を食べた能力者達はポイントになってくる。
その内の1つはエルバフにあると踏んでいたロックス。おそらくはエルバフ編序盤で登場した王家に伝わる『伝説の悪魔の実』を指しているだろう。
ロックスはこれをハラルドに食べて欲しかった。ハラルドが食べてこそ真価を発揮出来る実らしい。ハラルドといえば他の巨人族をも圧倒する様な怪力と体格が特徴的。これは『古代巨人族』ならではであり能力発揮においてアドバンテージになるのだろう。
誰かが食べるでもなく王家に伝わっていた伝説の悪魔の実。14年前にハラルドを殺害したロキがその実を手に入れたとされているがおそらくは違う。ハラルドと共に居合わせたロキやヤルルも嵌められて何者かがこの悪魔の実を持ち去った。
エルバフを陥れようとした者が悪魔の実を食べて現代に蔓延っている可能性が高い。
王家の伝承
悪魔の実の原則として
・悪魔の実を2つ食べる事は出来ない
・悪魔の実を食べるとカナヅチになる
・同じ悪魔の実は同じ時期に存在しない
・能力者が死ねばどこかに悪魔の実が再生する
・永久的な能力特性は該当の能力者でなければ解けない
・動物系の場合は実自体が意思を持っている
などが挙げられる。
初期から登場していながら最終回が迫ったこの段階でもまだまだ謎が多い要素。作品の醍醐味の一つでありこれを解く頃にはラフテル到達も現実的となる。
王家に伝わる伝説の悪魔の実だが基本的に同じ実は同世代には登場しない。長らく巨人族が保持していたとなると原作では過去編含めてまだ登場していない完全新作の可能性が高い。
いつから入手していたかは判らないが前能力者もおそらくは王族。ハラルドの父ではないか?
パンクハザードのスマイリーの様に能力者の死後に能力を回収する原則は存在する。
巨人族がそれを知っていれば門外不出の実となっていたかもしれない。
食べるタイミング、機会がありのか?食べる資格のある者が現れるまで秘宝として守っていたのか?
ヒトヒトの実
『伝説の悪魔の実』と聞くとルフィが食べたヒトヒトの実モデル ニカが思い浮かぶ。
食べるだけではクリアとならず、その後は覚醒の境地まで昇華させる必要がある。
本人の成長に関与してる事もありニカの能力に限っては長らく覚醒していなかったとされる。
ニカの能力の場合は未覚醒においても能力の特性は再現されておりゴムの様な質感はそれだけでも強力であった。しかしながら自由度や影響力においては覚醒後が段違い。非常に興味深く特殊な能力である。
これ以降噂に挙がったのが
他にも別名が付けられていたり、真実が隠されているヒトヒトの実があるんではないか?
という説。
これだけ強力な実であれば対抗勢力になり得る実なんかが複数あってもおかしくない。
今回のエルバフ王家に伝わるものもモデル違いのヒトヒトの実なのではないか?
価値の高い能力
様々な能力が存在するが強い弱い、当たり外れは存在する。
術者との相性有きでもあるが注目度の高い能力をピックアップ
価値の高いとされる悪魔の実の能力 |
ヒトヒトの実モデル ニカ |
覚醒してこそ本来の力を発揮する稀少能力。世界政府が別名をつけて隠したほど警戒されていた(ゴムゴムの実)実自身が意思を持ち逃げ回っており、覚醒まで至る者もいなかったが遂にルフィが。 |
オペオペの実 |
究極の悪魔の実との呼び声高く時価50億ベリーで取引されるなど稀少価値が高い。能力を使いこなせる医術に長けた者が食べるという前提ではあるが自由度の高い手術が可能。最上の業である不老手術は術者の命と引き換えに患者に永遠の命を与える。 |
ウオウオの実 モデル青龍 |
貴重な幻獣種であり天候をも左右する様な強力な能力。ゴッドバレーで景品にもなった。元々生身でも強かったカイドウを盤石にした。 |
ニキュニキュの実 |
こちらもゴッドバレーの景品になった悪魔の実。痛みや記憶などあらゆる物を弾くチート能力。本人や他人を自身が過去に訪れた任意の場所に飛ばす事が出来る。移動能力としては最強。 |
ヤミヤミの実 |
ロックスの息子であり現四皇ティーチが白ひげ海賊団で息を潜めて狙っていた強能力。他には無い特色として対悪魔の実の能力者の実体を正確に吸い寄せる。能力者には絶対の強さを誇る。 |
対人における強さも勿論。稀少価値といった観点からもピックアップ。
能力同士の相性も考えるとニカの能力とヤミヤミは面白い。
他にも自然系、動物系(古代種、幻獣種)はそれだけで貴重な実とされている。あまりハズレといった能力は無く誰が食べても強力である。
これまでは自然系(ロギア)全盛といった環境であったがワノ国で動物系の能力が再評価され始めた。
まだ判明していない五老星達の化け物染みた姿も動物系の能力かもしれない。
この流れでいくならばロキ王子も動物系の幻獣種である可能性が高い?
ワンピース1157話 続ロックスとロキ
48年前にエルバフを訪れたロックス
マリージョアを堕とす重要拠点としてエルバフに目を付けた。王家に伝わる伝説の悪魔の実を入手してハラルドに食べさせるという名目もありつつ、ダチとして認めたハラルドを仲間に引き入れたいというロックスの想いがあった。
ゴッドバレー参戦まで幾度とハラルドを誘いにエルバフを訪れたロックス。結局ハラルドが仲間入りする事は無かったが面白い事に息子である王子のロキはロックスへと憧れを抱いた。
幼いながらもハラルド以外に止められないほど力を持っていたロキではあるがロックスには出会った時からボコられっぱなし。
圧倒的な力の差を見せつけられた。更にはロックスの語る野望とスケールのデカさに感銘を受けるロキ。
父を目的で訪れるロックス。その度にロキはロックスの船に乗りたいと懇願した。
力が足りなかったのはもちろん、エルバフでの役目を見込んでロックスはロキの申し出をはねのけたのかもしれない。
ワンピース1157話 ロックスとハラルドはダチ
ロジャーが時代を築く前、56年前に出会った2人の大物。世界政府を討とうとする者と歩み寄ろうとする者。
世界政府非加盟国の国王 ハラルド
悪党 ロックス・D・ジーベック
出会いの地は本来侵入困難な聖地マリージョア
そして世界会議(レヴェリー)開催期間という厳戒態勢の中だ。
ハラルドは友人の王に頼んで兵士として潜入。ロックスは単騎で乗り込んで来た。もちろん世界政府を狙っての行動だ。
何やら世界政府に対して交渉しようとしたハラルド。こちらはあくまで平和的な交渉だが決裂。
ロックスは参加国の国王5人を誘拐、イムが君臨するパンゲア城の『花の部屋』まで侵入、海軍大将1人を殺害‥と明らかに敵意を剥き出して暴れ回った。高額懸賞金が設定されるのも納得の事件を起こした。
ハラルドはこのとばっちりを受ける形で追いかけられ、無実を証明する為にロックスを捕まえ様とした。
これが2人の出会いでありファーストコンタクト。
古代巨人族のハラルドと比べるとさすがに体格は劣るが互いに破壊力抜群の剣を振るった。
覇王色同士の激突は周囲『直径5km』の人影を消し去った。
ナレーションでハッキリと被害範囲が記されたことで説得力は増している。周りにいた人間が天竜人、海軍、王族だった事を考えるとこの一撃だけでも大事件だ。
この交錯で互いの力量を悟り興味を示した2人。名乗りあってからマリージョア脱出の為に力を合わせる事になる。とは言ってもロックスが一方的にハラルドに絡んでいた様だ。
ハラルドは国王という立場をわきまえて悪党であるロックスと関わろうとはしなかった。
ロックスはハラルドに再会を誓い。出身国エルバフの方角を確認。最後はハラルドの肩に乗って赤い土の大陸(レッドライン)を飛び越えて運んで貰った。
ここまでが56年前世界会議での出来事。
再会は8年後(48年前)のエルバフとなる。
ハラルドは相変わらず外交に乗り出し、世界政府との共存を模索
ロックスは天上金の護送船を襲うなど世界政府に対して脅威であり続けた。海賊稼業に手を染めデービーバックファイトで6人の仲間も増やしていた。
前触れなくやってきたロックスだがあいにくハラルドは不在。息子のロキを傷つけて呼び戻すという強引な手段に出た。
ロキが冥界に落ちて傷ついたと聞いたハラルドは急遽エルバフへ帰還。やってきたロックス達をアウルスト城に招きもてなした。
ロックスの狙いは『ハラルドの勧誘』
8年前の短時間でハラルドを見込んでエルバフを訪れた。
ロックスは既に『世界の王』になるべく画策していた。
・金脈のあるハチノスを引き合いに世界政府から金を引っ張る
・金だけ貰い取引を反故してハチノスを支配
・ハチノスを起点に海軍を殲滅、聖地を陥落させる
この為にはハラルドと組むこそと必死に交渉したロックス。ここから4年間ハラルドは結局誘いには乗らなかった。立場的にはもちろんハラルドは世界政府に歩みよろうとしたのだろう。
時系列的に44年前。ロックスは準備を完了し本格的に世界へ打って出る。その後もロックスは足繁くエルバフへと通ってハラルドを勧誘した。
大きな理由の1つは『エルバフに存在する悪魔の実をハラルドに食べさせたかった』というもの。ロックスは2つの悪魔の実を狙っておりそのうちの1つがエルバフ王家に伝わる伝説の悪魔の実だと推測出来る。
その悪魔の実はハラルドが食べる事によって真価を発揮出来る様な能力らしい。これはおそらく規格外の古代巨人族のサイズが関係していると思われる。
また利己的な理由ではなくロックスはハラルドの事をダチだと認識していた。若きカイドウがハラルドを侮辱した様な発言をした際には自分の事の様にブチギレた。
奇抜な手法で仲間を集めて、上から無理矢理抑え付けるではなく付いてきたい者は付き合ってくれというスタイル。そんなロックスが生涯認めた唯一の男がハラルドなのかもしれない。ハラルドがいるからこそエルバフに拘ったとも言える。叶わなかったが、もし2人が手を組んでいたら本当に聖地マリージョアを陥落させる事が出来たのかもしれない。