依然として語られぬハラルド王殺しの真実。ロキは悪では無い、ニカは悪神である。ミスリードが指摘される中でエルバフと世界政府の関わりが明らかに。
科学施設付近(陽界) |
フランキー、リプリー、リリス、ボニー |
進展あり。こわいもの"かみなり"を撃破 |
セイウチの学校付近(陽界) |
キリンガム、キバ、アンジェ |
進展あり。キリンガム聖によって襲撃制圧される |
行進する子供達の付近(陽界) |
ソマーズ、サウロ、ロビン、チョッパー |
進展あり。ソマーズにサウロが敗れる、ロビンとチョッパーはサウロの後ろ髪に隠れて凌いだ |
樹8付近(陽界) |
軍子、コロン、ナミ、ウソップ、ブルック、ジンベエ |
進展あり。軍子相手に大苦戦、コロンを攫われてしまう |
冥界 |
ロキ、ルフィ、ゾロ、サンジ、新巨兵海賊団 |
ほぼ進展なし。ロキの療養中。ロキとルフィは満腹に。 |
グレート・エイリーク号 |
ドリー、ブロギー、ギャバン |
続々とこわいものを撃破。空より迎撃 |
前回1146話 |
神の騎士団が各局面で制圧 |
軍子がコロンを攫う。麦わらの一味は歯が立たず。 |
キリンガム聖はセイウチの学校を制圧 |
ソマーズ聖はサウロを撃破 |
ハラルド王と世界政府の関係性が匂わされる |
ワンピース1147話 矢印録(アロエ)
麦わらの一味を圧倒した軍子
実力評価が難しいアウルスト城の門番、捕らわれて身動きの出来ないロキ‥実力というよりも能力披露に過ぎなかった前戦と比べて今回は1対多数の状況下でも華麗に制圧して見せた。
ほとんどノーダメージ、そこまで手数をかけるでもなく利用価値のあるコロンだけを攫った。
戦闘はもちろんだが任務を求められる騎士団としては最高の仕事だろう。
ビジュアル含めてキャラばかりが先行していたイメージだが単純に強い。評価も鰻登りであろう。
まだまだ能力としては得体が知れず判りにくい。
まず軍子が普段纏っている包帯が起点となる。
包帯の先端が矢印となって走行し軌道を描く。対象になった者は軌道通りに攻撃を受ける事となる。
堂々と予告され、その通りにダメージを受けるという屈辱。
また防御的な技も存在する。
【矢印録(アロエ)】
ジンベエの五千枚瓦正拳
ブルックの革命舞曲ボンナバン
2人はそれぞれ技を繰り出したが軍子に軌道を変えられてそれぞれ誤爆するハメになった。
同じ様にナミもゼウスを鮫に見立てた遠距離攻撃を放ったがカウンターを受けた。
ワンピース1147話 軍子も復活
アロアロの実の能力も立派であるが戦闘の中で気になったのがウソップにやられた後の復活だ。
一度木っ端微塵になったかと思えば徐々に元通りに形成された。
自然系(ロギア)の能力者や超人系(パラミシア)の覚醒能力者が見せる様な流動的な実体に似ている。軍子がきちんと攻撃を受けるシーンはこれが初めて。ウソップ攻撃者がウソップという事で武装色の覇気を纏ったものでは無い。それ故に判断が難しい所である。
本来であれば能力のギミックで間違いないがややこしいのは世界政府のトップ層である事。
エッグヘッドで見せた五老星の戦いぶりはこれまでの悪魔の実の常識を超越した様な姿であった。
モデルとなる妖怪、怪物の名前は判明しているが悪魔の実であるかは言及されてはいない。
同じ神の騎士団で言えばシャムロックもこれにあたる。
対して軍子は『アロアロの実』とハッキリ言及されている。矢印→によって力のベクトルを変える原理や包帯を誘導して扱う原理は納得がいくが、いくら覚醒していたとしても復活には結び付け難い。
パキパキと音を立てて原型を取り戻す軍子。アロアロの実とはやはり別物だと考えるのが妥当ではないか?
ワンピース1147話 ハラルド王
『ハラルド』
今は亡きエルバフ ウォーランド王国の前国王
息子であるロキに殺され生涯に幕を閉じた
それでも国民の信頼は根強く今も語り継がれ、ハラルドの意思が尊重されている
ハラルド王への支持
同族からこれでもかと嫌われているロキ。犯した罪を思えば当然だが、反対に父であるハラルドへの支持は非常に高い。亡き今も死を悲しみ惜しむ声が多くエルバフの光であったと言える。
ロード |
あれはハラルド王の肖像。平和を愛し世界中の国々とエルバフを繋ごうとしたエルバフ史上最高の王と称される男 |
ロキも怪物でござるがハラルド王もまた大戦士として名を馳せた男 |
門番 |
エルバフの歴史上最も偉大な王ハラルド様 |
巨人族 |
恐れられる戦士の国エルバフと世界の国々を繋ごうとした心優しい光輝の王だった |
アンジェ |
この国を改革しようとした偉大な国王 |
リプリー |
明君ハラルド王は言った。戦いより他国との貿易を |
様々な巨人族がハラルドを語るが悪評は出てこない。外交を目指したハラルド王が生きていればエルバフの地は世界政府へと加盟していたかもしれない。
問題児であり扱いの難しいロードまでもがハラルドに対して敬意を表している。ロキを例外としてウォーランド国内では全員に好かれていると言っても過言ではない。
戦士の国からの発展
戦いに明け暮れる強国。外海からのイメージ通りではなくウォーランドは変貌を遂げつつある。
かつて世界中で戦いを引き起こし恐れられた巨兵海賊団の存在。時は経ち世界との関わり方も変わって来た。今やエルバフは生まれ変わる最中、変革の中にあるそうだ。
この方針を示したのは他でもないハラルド王だ。
『戦いより他国との交易を』
これが亡きハラルド王が示した新しいエルバフの指針
伝統を重んじる村々の長老達とぶつかりながらも変革を遂げようと先頭に立って尽力した。
夢半ばでよもや息子に殺されようとは‥現段階の印象だと息子のロキは新しいエルバフの形に最もそぐわない凶暴性。
本来ならば前王が倒れれば実子が即位するのが定石。しかしながら国民はこれを良しとはせずにロキの幽閉に至った様だ。
とはいえハラルド王の意思は根付いており、しっかりと継いでる巨人族もいる。
エルバフの戦士が世界中を荒らしていたのはもう100年以上前の事。
『悪口、暴力、略奪、戦争』
もうそういう時代ではない。
子供達も罵倒したり、戦う事をダメな事として捉えており次の世代は世間がイメージするエルバフではなくなりそうな様相だ。
まるでコンプライアンス、多様性の波に様々なものが淘汰されていった現代社会の様だ。世界情勢に疎いとされ独自の文化を築くウォーランド王国も他国との関わりを求め本当の意味で発展を遂げようとしている。
これに驚いたのは読者だけではない。
特にエルバフへの憧れが人一倍強いウソップにとってはショックな現状である。
誇り高き戦士を掲げる理想郷かと思いきや次世代は逸れつつある。
ハラルドの政策
新生エルバフの為、戦死の国には似つかわしくない施設が構えられている。
現在登場している中で目を引くのは
セイウチの学校
フクロウの図書館
通常の王国では当たり前にある施設ではあるが子供の教育や文化の発展の為には欠かせない。特に『子供世代』に着目した政策を行なった。
元海軍中将であり歴史にも長けるサウロに学校を作らせた。これがセイウチの学校。教師達が授業を行い他国と同じ教養を目指す。一方で古きエルバフの暴力を悪として植え付けた。
フクロウの図書館はイクイクの実を食べたビブロ(フクロウ)によって人間サイズの本が巨大化する。エルバフの文化の発展が乏しい一因としてサイズ差が挙げられる。特に文献においては虫眼鏡で拡大するレベルの文字の小ささなので巨人族が無理なく読む為には大きな本が必要とされる。
もともとの巨人サイズの本に加えて、オハラから持ち寄った本、人間サイズの本でも読む事が可能になった。
リプリー(現在80歳)を最後の戦士世代としてそれ以降の世代にはきちんとした教育体制のもと子供達が育っていった。
王家と息子
アウルスト城に王家を構えておりロキ、ハイルディンという2人の息子がいると判明している。
エルバフ国外の巨人族との間に生まれたのが‥ハイルディン(81歳)
正妻との間に生まれたのが‥ロキ(63歳)
王城で育った正統な王子ロキに対してハイルディンは村で育ち苦労も絶えなかった。
権力だけでなく力関係も完全にロキが上。同じ父の元に生まれながらロキはより色濃く古代巨人族の血を引く。
しかしながら後にハラルド王はロキに殺されてしまう。ハラルド王はロキが生まれてくる前からこの事件を暗示していた様だ。
古代巨人族
オーズの件で注目された古代巨人族
他の巨人族とは一線を画してもその起源を辿ると当然エルバフへと繋がる。
特にオーズに至っては故郷のエルバフ国内でも伝説となっている。ハラルド王もその血を引く末裔だった様だ。
でかい骨は古代巨人族の血を引く戦士の物
純血はもういないがその血を引く者達はまだいるでござる
一般の巨人族と比べて3倍にも及ぶ巨体が目を惹くが加えて特徴的なのは角。
ヤルル、ヨルルにも角が見られたがこれが古代巨人族の名残(なごり)らしい。角や髭など既に登場しているカイドウにも良く似ている
戦士にとっての誇りともなるこの角をハラルド王は自ら引きちぎった。
『古代巨人族が戦争の時代を想起させてしまうから』
という理由らしい。
アウルスト城にはハラルドの肖像画が飾られている。威厳、風格の備わった面持ちでまさに強国の王にはピッタリだ。頭には角がちぎられた傷跡が残っており痛々しい。しかしながら相当に強い覚悟が見て取れる。
ルフィやゾロも圧巻のハラルド王であった。
14年前
ハラルド王の死から14年
この城には誰も寄りつかないのでござる
当然城には大勢の兵士もいたわけで
あの日100人を超える戦士達がロキに殺され生き残ったのはヤルル様とロキのみ
凄惨な事件過ぎた為その後この城は一切の立ち入りを禁じられている
やはり怨霊の巣窟なのでは
ハラルド王がロキに殺害された時系列が判明した。
犯行場所はアウルスト王城。居合わせたのがヤルル
この事件でロキは伝説の悪魔の実を入手。
国内ではイレギュラーな政権交代劇は認められず正統な王族であるロキは全国民から重罪を問われた。
作品における14年前の時系列
・トムが海列車パッフィング・トムを完成させる
・コラソンがローの珀鉛病の治療法を模索
・ベポが兄のゼポを探しにゾウを飛び出す
これまでのワンピース史でも14年前の出来事にエルバフに関与するものは無さそうだ。
以下、ロキが生まれてからのエルバフ関連の出来事。
63年前 |
ロキ、ロード、ゴールドバーグ誕生 |
冬至祭にてリンリン(ビッグマム)が暴れ、ヨルルを殺してしまう |
52年前 |
オイモ・カーシーがドリー・ブロギーを探しに海に出るも捕まってしまい以後はエニエスロビーの門番へ |
22年前 |
オハラ事件。サウロが文献をエルバフへと持ち帰り、その後ベガパンクもエルバフを訪れた |
14年前 |
ロキがハラルドを殺害 |
6年前 |
シャンクスがロキを捕まえる、一度は脱走 |
14年前〜6年前
ハラルド王の死後、ロキがシャンクスに捕まるまでは8年を要している。どのタイミングで海に出たのかはわからないが大きな事件を引き起こしていてもおかしくはない。
ワンピース1147話 サウロに死相が見える件
22年前オハラの考古学者達を標的に島ごと消されたバスターコール。通称オハラ事件。
居合わせたハグワール・D・サウロも巻き込まれて戦死したというのが一般的な情報。世界政府や海軍においても共通の認識だ。
ここから現代。ルフィ達がエッグヘッドへと辿り着いた時点でベガパンク(正)より生存が仄めかされて決定的となった。
次の冒険先となったサウロの故郷エルバフ。ここでロビンとサウロが感動の再会を果たす。直前にはサウロの図らいもあって再会直前でその身が心配された。
革命軍のサボほどではないがサウロも二転三転として読者を心配させるお家芸を持っている。2024年1番の名シーンと言っても過言では無い程に盛り上がった再会シーン。その後は和やかなムードでエルバフを案内されオハラから持ち帰った文献にも触れた。
そこから一転。エルバフに舞い降りた神の騎士団。
教師として身を差し出してでも子供を守りたいサウロは必死に喰らいつく。荊のトゲが体を刻んでも抗おうとした。
それでも力の差は歴然だった。余裕を見せて嘲笑っていたソマーズ聖に対してサウロはボロボロ。立っていることもままならぬほどに痛めつけられて最後は崩れ落ちた。
倒れた先にもまた荊‥
無惨にもサウロに突き刺さった。
サウロ
ロビン・・・チョッパー
出て来たらイカンぞ
後ろ髪に隠れろ
子供達を頼むでよ
絶対だでよ
それでもギリギリでロビンとチョッパーの事を後ろ髪に隠して守った。2人の事はもちろん、子供達の行進を止める責務をロビンへと託した。ロビンが幼かった頃とは違いロビンの実力を信頼しての行動だ。必死に声を押し殺すロビン。サウロが倒れた際には思わず頭を抱えてしまった。再会直後の出来事にしてはあまりに悲惨だ。
また、違った見方をすれば3人で協力しても到底ソマーズ聖には敵わないとも取れる。
かなり悲壮感漂うムードではあるが、あのオハラ事件の惨事から生き残ったサウロならば重症でギリギリ耐えるのではないか。
そしてロビンにとっては世界政府との遺恨はさらに深まった形に。これまでは歴史への探究心が強かったが直接的にサウロをやられたとなれば今後、ソマーズと直接ぶつかる動機にもなりそうだ。
サウロの意思を優先、子供の命を優先して、サウロを助けたい気持ちを抑えたロビンは強い。
しかし今後サウロに向けられる世界政府の刺客は更に強いものになる。神の騎士団にサウロがオハラ事件で死んだとされる元海軍中将である事が露呈してしまった。図書館の文献も始末され兼ねない、ロビンやベガパンクと同列にサウロも徹底的にマークされそうだ。
ベガパンクのメッセージが発信された今となっては重要度は下がったのかもしれないがサウロ1人では追手から逃れるのも厳しいのではないか。
ワンピース1147話 神の騎士団がエルバフを欲する理由
以下、ソマーズ聖と軍子によって言及された内容。聖地マリージョアが革命軍の兵糧作戦で混乱に陥っている中でわざわざエルバフまで出向いたのには理由があった。
ソマーズ聖
学校?図害館?
平和ボケもたいがいにしろよ…
お前らは戦士だ!!
かって世界を震撼させた凶暴な力でお前らはおれ達の傭兵になるんだ
なぁハラルド王
ハラルドの野郎しくじりやがって
軍子
我々とて簡単に拉致したいがこのデカさ…
自ら歩いて貰う他ない
しかるべきルートで聖地へ連行する
世界はある日突然消える
筈だった
だが一部の人間族がそれに気付き世界に知らしめた
もう止まらぬ
もう誰にも止められぬ
もう秒読みなのだ
世界中を巻き込む巨大な戦いが始まる
その時巨人族が誰につくかは戦局を大きく変える問題といえる
任務ゆえやるが無駄かもしれぬ…
子供数名の命などゴミ同然
人質の概念が私にはわからぬ
神の騎士団員は多くてもせいぜい15人程度の実行部隊と思われる。革命軍と構えるとなれば聖地マリージョアに残るメンバーも考えるとあまり多くの人員は割けない。それでもこのエルバフを世界政府の支配下に置く事を命題に掲げ注力している。
ロキの勧誘
実質的にエルバフ ウォーランド王国の正統な王子はロキ。国民は当然認めないがそれでもロキにある程度の権限はある。エルバフを堕としたいのならばロキを取り込む事は非常に効果的だ。
また、ロキ自体にも一騎当千の実力が備わっている。即騎士団として活躍出来る戦力であり白兵戦においては兵器にも近い存在となり得る。
まずはロキに交渉する為に2人がエルバフへとやって来た。
アウルスト城 |
シャムロック |
軍子 |
![]() |
突如、五芒星(アビス)が現れ2人の神の騎士団が召喚された。城の門番を倒して冥界のロキの元へ |
神の騎士団へとロキを勧誘するも首を縦には振らないロキ。身動きが出来ないロキに実力行使へと出た2人。瀕死に追い込むほど痛めつけたが結局交渉は決裂。あまりロキに固執する事なく諦めた騎士団であった。
誘拐ゲーム
ここで作戦を大幅に変更。ロキを諦め次なる手段へ。ひとまず人員不足を補う為に新たにキリンガム聖とソマーズ聖を召喚。
陽界 |
シャムロック(帰還) |
軍子 |
キリンガム |
ソマーズ |
![]() |
シャムロックはマリージョアへと帰還して3名での作戦実行となった |
大混乱の聖地マリージョアへの対処の為にリーダーのシャムロックはフェードアウト。以外登場していない事からも即帰還したと見て良い。
3人はそれぞれの能力を駆使してゲームを開始する。狙いはエルバフの子供達。
シェパード・ソマーズ聖 | イバイバの実 |
リモシフ・キリンガム聖 | リュウリュウの実 麒麟 |
軍子 | アロアロの実 |
キリンガムが子供達を一斉に眠らせる。更には夢を具現化して事前に植え付けられていた『怖いもの』を怪物として解き放つ。
軍子は子供達のコントロール。夢遊病の様に子供達は矢印に沿って行進する。
ソマーズは大人達の手を阻む。見えない荊を子供達に纏わせて触れる事を許さない。無理矢理止めれば今度は子供達が傷つく仕掛け。
攻略させる気は無いほど難易度の高いこのゲーム。大人達は目の前で子供を攫われてもなす術が無い。
ゲームのゴールは護送船。ここに辿り着けば速やかに聖地マリージョアへと連行される。
子供達の利用価値
胸糞悪い話だが世界政府なら当たり前か‥ウソップ達も心配していた様にマリージョアへと連行されれば奴隷としての人生が待ち受けている。
かつて幼少のくまがこき使われた様に力のある巨人族の利用価値は高い。いくらでも飼いたい者は現れるだろう。
加えて子供達は人質となる。エルバフの大人達は子供を盾に取られた以上は無理難題を呑むしかない。不本意でも力を貸す他ない。
エルバフそのものを堕とそうとすれば世界政府の被害はもちろんかなりの労力が必要。そういった中で被害を最小限に止めつつ交渉を成立させるには効率的としか言いようがない。
巨人族の兵力
世界政府(神の騎士団)の目的もハッキリとした。エルバフを支配下に置きたいという名目には巨人族達を傭兵として戦わせる目的があった。
先のエッグヘッド編ではベガパンクが放ったメッセージによって世界政府にとっての秘密が世間へと広まった。
空白の100年、ひとつなぎの大秘宝、ジョイボーイ、古代兵器‥これまでの伏線を詰め合わせた内容で聞く人が聞けば行き着く先は明白である。
ドラゴン
ベガバンクお前の命懸けの言葉を信じた者達が全て平和的に準備するとは限らない
決着を急ぐぞ
さもなくば...民衆が安全な場所を奪い合う世界がやってくる
世界政府を直接倒そうとする危険思想を持つ革命軍。元々海軍に在籍していドラゴンだがオハラ事件後に革命軍の礎を作り勢力を拡大して来た。
今まさに『8カ国革命』という名の兵糧作戦を仕掛け開戦となった。
その最中でのメッセージ発信。全てではないにしろドラゴンは元から知っていた筈。
これを受けて『安全な場所』いわゆる居住区を奪い合う戦いが起こると読んでいる。
海面が上昇するとなれば居住区は当然上へと追いやられる。ウォーターセブンの様に少しずつ蝕まれていくならまだしも兵器使用で一気に来るかもしれない。
空島の様な特殊な地域を除いて今現在安全圏となりそうな筆頭は聖地マリージョア。
海抜より遥かに高い赤い土の大陸(レッドライン)の上へと住む天竜人。これまでは従う他無かった民衆含めて聖地への侵略は免れないであろう。
多数の勢力と世界政府の構図が出来上がってしまう。ここで巨人族の立ち位置が重要になると踏んでいるのが騎士団だ。当然相手に付けば脅威となるだけに政府側として利用する算段。
ハラルド王と世界政府
ソマーズ聖の言葉を見れば鎖国国家のワノ国将軍 黒炭オロチと世界政府(CP)が繋がっていた様にエルバフにも癒着がありそうだ。
本来ならば世界政府非加盟国のエルバフ。表向きには取引など出来ない事を考えると前国王ハラルドの意向が大きく関わって来る。
『世界政府はエルバフの兵力が欲しい』
しかしながら圧倒的な力を前には容易ではない。そこでまずは国家の弱体化を目論んだ。外交に乏しいエルバフだからこそ王の一存で間違った方向にも導く事が出来る。
セイウチの学校やフクロウの図書館
これらの特徴的な施設も教養が目的、戦士の国からの脱却を謳っているが程のいい牙抜きだ。
次世代を担う子供達を弱体化させれば国力は落ちるばかり。かつての脅威は無くなる。
現在80歳のリプリーの世代を最後として戦士は育っていない。
かなり長期的な策だが最大限に効果が出てるのが現代かもしれない。
ハラルド王の人望があればこれらの政略も自然に思えるところが怖い。
ハラルド王は本当に新しいエルバフを目指していた
世界政府にハメられた
政府加盟などを条件に言いなりになった
いくつかパターンは考えられるがあくまでエルバフを思っての事でオロチ様な利己的な思想ではないと信じたい。
ワンピース1147話 エルバフを世界政府加盟国へ
現在、エルバフ島ウォーランド王国は世界政府非加盟国であると判明している。
自国の力で独立した生活を送り強国故にそれを脅かす存在もあまり居なかったのだろう。
しかしながら外交を拒んだ事によるデメリットも大きい。世界情勢についても疎く、文化の発展は乏しい。唯一の進化が外海へと繰り出した巨兵海賊団達の土産だ。
戦士の国、戦いの国の限界を知った前ハラルド王は早くから方向転換を図り外交政策へと乗り出した。俗に言う開国という形に近いだろう。徐々にその政策は根付きハラルドの亡き今も浸透しつつある。言わば生まれ変わりの最中だ。
そんなエルバフを取り込もうとするのが世界政府である。腫れ物の様な存在だったエルバフを指揮下に置こうと企てている様だ。エルバフの世界政府加盟は各地に与える影響も大きいだろう。強国が屈した図式はどうしても拭いきれない。
シャムロック
大昔この新世界を制圧した凶暴なエルバフの戦士達は必ずや我々世界政府の指揮下に置かせてもらう
エッグヘッド事件後。政府の中にも大きな政権交代が起きた後にいち早く神の騎士団が動いた。四皇麦わらのルフィや特別懸賞金首のロキ、ドリー・ブロギーといった大物がひしめくエルバフにたった2人で団員が乗り込んで来た。
当初の予定であるロキの団員勧誘は頓挫しそうだが今回の任務において必ずエルバフを手に入れるつもりの様だ。
『大昔』というのはやはり900年前、800年前の歴史を指しているだろう。世界に変革が起き現在の世界政府が誕生した頃だ。
今でこそ世界を牛耳る世界政府ではあるが、当時新世界を席巻していたのはエルバフの戦士達らしい。
これだけの戦闘力を持っている事を考えれば至極当然の流れだろう。今でこそ科学力や悪魔の実で渡り合っているが単純な力では人間族は到底及ばない。サターン聖、ウォーキュリー聖は巨人族達を因縁深きもの達と称し世界の歴史から消し去りたいとしていた。やはり巨人族はジョイボーイ同様、世界政府の末裔に被害を与えている。
ワンピース1147話 サウロの火傷と右脚
元同胞達から受けた攻撃、最後は友であるクザンに凍らされたサウロ
絶対絶命かと思いきや砲撃の炎で氷は溶かされて気づいた時には海で溺れていた。一命は取り留めたサウロだがその後遺症は痛々しい。
ベガパンクのセリフの中で描かれていたサウロは包帯だらけであったが、やはり重度の火傷が見られる。
更に右脚は義足とっている。こちらに関してはクザンに凍らされた影響が多いのではないか?
ちなみクザンは現在左脚が無い。奇しくも親友同士片足ずつ義足となっている。
一時は海兵として海を駆け回って海賊の相手をしていたサウロ。ブルーグラスなど元同僚からも強いと評価を受けているほど武に長けていた。現在はエルバフで身を隠す様にひっそりと暮らしているサウロ。もちろん義足の不自由さはあるだろうがそこまで影響は無いのかもしれない。
そして1番気になるのは痛々しい火傷跡だろう。
最終章直後に打ち出された新ワード『火ノ傷の男』
火の傷→火傷という単純な連想ではあるがしっくりくる。様々なキャラが予想されているが筆頭はこの男『ハグワール・D・サウロ』だ。
全くの新キャラというパターンを除外するならば、サウロ以外は考えられないほどのシチュエーションになってきた。
そもそも何故火ノ傷の男が重要とされているかというとラフテル到達に関する重要な鍵を握っているからである。最終章の戦局も大分煮詰まってきており主人公ルフィのチームはロードポーネグリフ3つを揃えてラフテルへとリーチがかかっているがこの謎を解かなくては辿り着けないとされる。
ラフテルへの条件
最終章の醍醐味の1つであるロードポーネグリフ争奪戦
ロードポーネグリフ4つという条件はゾウ編で登場した要素
・ロードポーネグリフそれぞれがある地点を指している
・その地点を知り地図上で4つの点を結んだ時にラフテルが浮かび上がる
3つでも足りるなんて説や上空や海中にあるなんて説もあるが実際にラフテルに到達できる唯一の方法
4つ点在するロードポーネグリフ | |
1 | ゾウ |
2 | ビッグマム所有【HCI】 |
3 | カイドウ所有【ワノ国】 |
4 | 未解明 |
作中では点在する4つのうち3つまでの在り方が判明。
今思うと登場も意外と早く、より最後の1つが重要になってくる。
他のポーネグリフとは違う特徴はその色で真っ赤な巨大石。集めるという表現だがイメージ的にはスタンプラリー。魚拓の様にその写しを集めるのが一般的。
非常に頑丈で加工すら難しい特殊な石で壊す事はもちろん動かすのも難しい。
古代文字解読
ポーネグリフ表面に掘られているのは古代文字。これがある種のメッセージとなっている。
ポーネグリフを見つけるだけでは成果は半分。古代文字が解読できポーネグリフを読める者がいてこそ意味を成す。
古代文字解読可能者 | |
1 | 光月スキヤキ |
2 | ニコ・ロビン |
3 | シャーロット・プリン |
現在、古代文字を解読できるのは3人
政には関わらずひっそりと生きていたスキヤキは今後表に出る事はないだろう。生存を知る者も少なくバレてしまえば危険が及ぶ可能性も。
他の2人はそれぞれ四皇の囲い
ニコ・ロビン→麦わらの一味
プリン→ビッグマムの娘だが黒ひげ海賊団が誘拐
そう易々と2人の身柄を奪えないとなれば意外とスキヤキの重要性が増す可能性も。
ちなみにプリンについては曖昧な部分もある。
三つ目族が真の開眼を果たせば古代文字が読める→(判明済み)
プリン自身が開眼を果たしているかは未判明。ただ可能性として非常に高い。ロビンやスキヤキは学びによって身につけたのに対して三つ目族の方は多少運も必要
レース展望
こちらはワノ国終了時点のロードポーネグリフ写し所持者分布
ワノ国にあったカイドウ所有分は3船長で分配。
麦わらの一味 | |
ゾウ | 3つ確定。加えて解読者のロビンもいる |
ビッグマム分 | |
カイドウ分 |
ハートの海賊団 | |
ゾウ | ビッグマム分をルフィ達から分配されてるかは不明 |
カイドウ分 |
キッド海賊団 | |
ビッグマム分 | ビッグマム分は自力で奪取している |
カイドウ分 |
この時点では全体的にみてもルフィ達の圧倒的優位
ロードポーネグリフ3つとロビンのカードは凄い。
そしてエルバフと勝者島の闘いを経て
キッド海賊団→赤髪海賊団
ハートの海賊団→黒ひげ海賊団
とロードポーネグリフが移動
もう1人の四皇バギーが率いるクロスギルドについてはあまりロードポーネグリフ集めに意欲的では無さそう。
しかしながらやはりロジャー海賊団として旅をしていた経験は否めない。単純に戦闘で奪うというよりも盗むという手段に出られると怖い。
そして同様に海賊王の一味であったシャンクス。ワノ国で起きた番狂わせと世代交代を皮切りに最終章ではその動きが目立っている。
ワンピース獲りも宣言しいよいよ本腰を入れる構え。一体赤髪海賊団はどのくらいピースが揃っているのか?
ゾウのポーネグリフを持っていたかは微妙だが最低2つと考えても怖い存在。【火ノ傷の男】に関与していそうなエルバフへ滞在していた点も軽視できない。
ロードポーネグリフ争奪戦が繰り広げられる中で
・長い間見つけられていない残り1つ
・火ノ傷の男へのヒント
をエルバフで得たの可能性も高い。ルフィ達はシャンクスの軌跡を辿る形ではあるが後発でも追いつけるのか?
最後に黒ひげ海賊団。こちらはローから奪ったポーネグリフに加えてプリンという好カードも所持している。クザン加入時点ではゾウのロードポーネグリフの在り方を得ていなかったがこれでクリア。ルフィ達との差もほとんど無くなったと言って良い。こうやってみると上手いこと分散されている
最重要 火ノ傷の男
【火ノ傷の男】
ロードポーネグリフ4つに加えて途方もないこの謎を解かねばならない。読者の間でも論争が繰り広げられたがかなり面白い謎かけ。
ヒノキズではなく火ノ傷表記 |
キッドとキラーはワードしか知らない |
ローとロビンは何か知っていそう |
順当に行くならば【火の傷=ヤケド】となるが服を着て見える位置に火傷を負っている者は少数。いずれもラフテルヘのキーになるとは考えにくい。
革命軍 ドラゴン |
革命軍 サボ |
サウロ |
この3人がよく予想に挙がる。そんな中でも筆頭がサウロ。
火ノ傷の男=サウロという説が現実味を帯びてきた。
更に黒ひげ海賊団が掴んでいるヒント
ティーチ | その内の1つはヒノキズのら男が持ってると言われている |
ラフィット | その男は真っ黒い船にのり近づくと巨大な渦で敵船を飲み込んだとか…能力者かもしれない |
シリュウ | おれは政府の人間と踏んでるがな 実際世界政府は闇が深い。石1つ持っておけば海賊達がひとつなぎの大秘宝に辿り着けない |
ちなみにこの後のやりとりでクザンが【親友サウロ】について匂わせている。
→ヒノキズの男は真っ黒い船にのり近づくと巨大な渦で敵船を飲み込んだ。おそらくは能力者?
ヒントになりそうだけど余計に謎かけが難しくなり想像しにくい。
黒い船と言えばこのシーンが思い出されるは革命軍だろうか。シモツキ村に停泊する革命軍の船。重症のサボを拾ったり、くいなやゾロのシルエットが映っていたりと何かと話題になった。
当時はワノ国の情報があまり無い中で【鎖国】というワードが先立ち、黒船という事でドラゴンがペリーの様な存在になるのでは?なんて説も散見していた。
とはいえドラゴンもヒノキズの男有力候補。革命軍が抑えていたとしても不思議ではない。
→世界政府が最後の1つを所持しておくことでラフテル到達を阻んでいる。
こちらは確かに効率的。個人的には新世界で大きな動きをせずに機を覗っていたシャンクスがこれに近い様な対策をしていると予想していた。壊れない石という事で流石に消す事は出来ずとも隠す方法はある。ロードポーネグリフ自体動かずとも周りに何かを建ててしまえば良い目眩しに。
ワンピース1147話 ドリーとブロギーが死ぬ?
故郷に戻ってきたお頭2人。
キッド海賊団に放った覇国は圧巻、先のエッグヘッドでも得体の知れない五老星相手に躍動した。
懸賞金1億が先行して実力評価が難しかった2人。読者達の間で様々な論議がなされてきたがエルバフ編で改めて懸賞金が設定
その評価額は18億ベリーとなった。
2人合わせてではなくそれぞれ個人にかけられた点にも注目。単純にトータルバウンティの方式で言えば2人が共闘した場合36億ベリー相当になる。
もちろんそう簡単な話ではないが、共闘スタイルのキャラに各々ついた懸賞金額としては破格と言える。
普通はこれだけの猛者が複数人揃ってもコンビネーションは難しい。しかしながらドリー・ブロギーは幾多もの決闘で互いをよく知るライバル。作品中でもトップクラスと言えよう。
懸賞金判明は嬉しい限りだが誰かの踏み台になってしまうのでは?という懸念もある。評価が妥当かはさておき
ワノ国後にはローとキッドに30億の高額懸賞金がかけられたが更に高額のティーチとシャンクスに敗れ散っている。
エルバフ編突入前に十分過ぎるほど活躍したドリー・ブロギーだけに正直なところ戦闘に限ってはこれ以上のサプライズは難しい。
むしろ巨兵海賊団の現役のお頭が敗れたという展開のほうがインパクトがあるだろう。
特別懸賞金26億ベリーのロキ
神の騎士団と思われる2人
どちらも実力を示す上でドリー・ブロギーはおあつらえ向きな相手だ。
それだけではなくルフィが戦う為のストーリー性としても良い材料になる。ドリブロの敵討ちとなればルフィも一気に火が着くだろう。
ワンピース1147話 フランキーの進化
サンジと並んで麦わらの一味の科学と言えばサイボーグ『フランキー』
最近では百獣海賊団の幹部であるクイーンとの血縁関係も浮上した。前エピソードでは未来島エッグヘッドという事でフランキーの強化イベントが期待されたが目立った動きは無く騒動に紛れてしまった。
2年間の修行期間でもベガパンクの故郷バルジモアを訪れて天才の研究成果にも触れている。
結局は大爆発させてしまったが1番縁があると言っても過言では無い。
少し期待外れだった中で面白い事に天才科学者ベガパンクがエルバフまで同行した。
そしてまるで導かれるかの様に辿り着いたのが3000年経過しているであろう科学研究施設。
ベガパンクはもちろんだかフランキーも興味津々。戦士達の島という事もあり現在の巨人族達に科学的知識は乏しい。やはり解決していくにはフランキーとベガパンクが重要になる。
大混乱のエルバフで一味から別行動しているフランキーが強化出来る様なイベントも来るかもしれない。
自身を改造してここまで強くなってきたフランキーだが天才の科学が加われば大幅な強化も期待出来る。