ワンピース考察『ドスンダダ』種族間の壁を超えた複合民族達
複合民族
愛の伝導師ことギャバンより民族の混血について言及があった。
現実の社会においても国籍を基に混血という扱いは存在する。他国籍の者と結ばれれば国際結婚。その子供は2カ国の地を持つ。
ハーフやクォーターなんて表現が一般的だ。
①父・日本、母・アメリカ→娘・日本とアメリカのハーフ
②母・日本とアメリカのハーフ、父・中国→息子はクォーター
ただ、ワンピースにおいては国籍よりも種族が重要となる。人間族を基準とした場合にまるで別の生き物の様に感じるほど種族間で身体や機能の違いがある。ビジュアル的にも特徴があり差別化されている。
巨人族、魚人族、小人族、ルナーリア族‥
見た目の特徴を比べるとハッキリと人間と違う。
それでありながら共通の言語を話し世界で共存している
今回の論点はそんな個性ある種族のミックスだ。いわゆる他種族婚。ギャバンは自ら種族間の壁を超えている。
ギャバン夫 | 人間族 |
リプリー妻 | 巨人族 |
コロン子 | 人間+巨人 |
愛があれば種族さえも乗り越えられる。
ギャバン
愛は自由だ
歴史上、混血の種族は多々存在する
複合民族は残りづれぇが
いつの時代にも柔軟な奴はいた
ギャバンの息子コロンは人間巨人とでも言おうか、珍しい混血の種族。エルバフより外に目を向ければコロンの様な混血の種族、複合民族は存在していた、している様だ。夫婦はもちろん子供も偏見を乗り越えなくてはいけないが様々な困難を乗り越えてこその結婚だ。
種族間の障壁
豪快に見える伝導師にも種族間の壁を感じる一面があった。
それが人間と巨人族の寿命の差だ。
身体の大きさにばかり目が行きがちだが人生の上で寿命の違いは顕著に出る。
単に長く生きられるわけではなく歳を取るスピードが違う。長寿命の巨人族は外見の変化も人間と比べると緩やかだ。
リプリーは80歳
コロンは20歳
出会った頃のギャバンは今よりも20歳以上若かった事になる。30〜40歳程度だったはず。
対してリプリーは60歳、人間換算で20歳だ。
ここから20年経ったがリプリーの外見の年齢は6歳程度の加算。ほとんど変わらない。
しかしながらギャバンはすっかり老けてしまっている。
この外見の変化、自分だけ歳を取っていく様な感覚が嫌だったのだろう。
巨人との結婚は割に合わねぇよ
おればっかり歳を取る
明るく話してはいるが実際は悲しい様に見える
混血の割合
混血種族でもどちらの特性が大きく出るかは違う様だ。母親似、父親似で性格や外見に違いがあるのと同じ。
特に種族によっての特性はコンプレックスになりかねない。
コロンの場合は母リプリー血を多く継いでいた様子。
それ故に巨人族と遜色ないほど大きくギャバンは抱っこする事もままならなかった様だ。
同じ様な事例を思い返すとシャーロット・プリンもハーフ故の懸念があった。
三つ目族の父と人間のビッグマム(リンリン)の元に生まれたプリン
特徴的な三つ目はしっかりと外見に表れているが『真の開眼』、悪魔の実の覚醒段階の様に昇華出来るかは本人も自信が無かった様だ。現在ティーチサイドにいる事を考慮すると実際には物語的に考えて開眼を果たすだろう。ご存知の通り真の開眼でポーネグリフの解読、古代文字の解読が出来る
複合民族の種類
ギャバンの口から出た複合民族が以下
複合民族 |
バッカニア |
ドスンダダ |
手足首長 |
魚巨人 |
作品内でポピュラーな魚人族も起源を辿れば人間族+魚族のミックスになるのだろうか?
上述の通りプリンなんかは三つ目族と人間のハーフであると判明している
他にもハーフと言えばビッグマムの息子達シャーロット家と言えるほどに複合民族は多い。リンリン(ビッグマム)自身が様々な種族との交流と共存を望んだ結果でもある
【人間族+足長族】
14女スムージー
15女シトロン
16女シナモン
シャーロット家の三つ子
【人間族+人魚族】
いわゆる半人魚
20女プリム
21女プラリネ
シャーロット家の双子
【人間族+小人族】
38女ノルマンド
39女アナナ
※トンタッタ族かは不明
シャーロット家の双子
【人間族+手長族】
31男モービル
24女マーブル
25女ミュークル
26女メープル
シャーロット家の四ツ子
魚巨人
魚人族+巨人族の混血はすでに登場している。
魚巨人(ウォータン)
ビッグパン
フォクシー海賊団の一員でゾロ、サンジを苦しめた。
ドジョウの魚人の血を引いており皮膚がヌメヌメしているのも特徴
バッカニア族
巨人族+???
エッグヘッド中に描かれた過去編で登場
バーソロミュー・クラップ(父)
バーソロミュー・くま(子)
の2人がバッカニア族と判明。実際にくまの血を引いていないボニーは除外される
巨人族の血を引いており、腕力も人間と比べると高い。
特段大きいわけではないので巨人族の血は少なめなのかもしれない。
生まれながらの奴隷種族とされ世界政府からもマークされている。一度捕まれば奴隷地獄
手足首長
手長族、足長族、首長族の3種族ミックス
3種という事で1世代で完結はしない場合もあるかもしれない。身体の一部が局所的に長い種族達。極端な種族同士が惹かれ合うのも必然だろうか
手長族‥関節数が多く肘が2つある。手に近い方の肘は「友肘」、肩に近い方の肘は「恋肘」と呼ばれており、相手との距離感を表してる。(SBS)
手長族 |
アプー |
イデオ |
ヨセフ |
ミュークル |
サンクリン |
足長族‥スタイル抜群?自ずと高身長に
足長族 |
タマゴ |
ブルーギリー |
スムージー(ハーフ) |
シナモン(ハーフ) |
シトロン(ハーフ) |
首長族‥実は正式に首長族という種族は言及されていない。ホールケーキアイランド編で登場した2人が近いだろうか?他にも蛇首族が存在している。
ドスンダダ
あまり聞き覚えがないワード
トンタッタ族(小人)の派生ではないか?
ドスン→トン
ダダ→タッタ
どちらともとれる語呂合わせ
魚人島編では新魚人海賊団のドスン(シュモクザメの魚人)も登場している。ワンピースでドスンと言えばこちらが思い浮かぶ。一方でダダはコルボ山のダダン。
トンタッタ(ダダ)→小人の足音
ドスン→巨人の足音
と考えると巨人族とトンタッタ族のミックスかもしれない。対極にある2種族というのも面白い
今回名前が出て来た複合民族の中でもドスンダダは異質で新しい。ルナーリア族然りこのタイミングで出てくる稀有な一族達は世界政府に何らかの不都合がある可能性が高い。ドスンダダは果たして‥
ポイントとなるのは混血でも5:5ではなくどちらの血が色濃く出るかは個人差がある事だ。人間巨人族のコロンは母側リプリー(巨人族)の血を大きく引いた事で純血の巨人族に遜色ないほどに大きく育った。また、20歳でありながらも7〜8歳の外見年齢である。ここも巨人族の特色が大きく出ている。
巨人族の故郷エルバフという事でキャラのサイズ感はバグっているが作品を通してワンピのキャラはとにかくデカい。主人公のルフィこそ現実社会の平均人間サイズだがこれまで出会った強敵達はとにかくデカい。
種族が判明していない、人間族に分類されるであろうキャラ達で言えば白ひげ、カイドウ、ビッグマムは特に別格。明らかに人間離れした体格であった。こういった巨漢達に普通サイズのルフィが立ち向かっていくのも作品の魅力でもある。
とはいえこれらの巨漢達は一般的な巨人族と比べると物足りない。あくまでも人間基準でのデカいだ。人間と巨人族は両極端ではあるが、どちらともとれないような中途半端な身長のキャラクターがとにかく多い。
こういったキャラ達も何かの複合種族なのではないか?
そう考えるとドスンダダ族は意外に多く存在しているのかもしれない。
巨人と小人のハーフで混血割合が中途半端に寄ってしまったパターン?