ワンピース1163話ネタバレ 『ルルシア王国』問題再燃 エリスは出身国へ生還していた
束の間の家族3人の時間。悲運にも引き裂かれてしまった。現代に生き残るティーチがこれから成す事は父ロックスの意思を継いでのもの。叶わなかった『世界の王』誰よりも家族想いな男。回想突入前までのイメージからはとても考えられなかった‥
ワンピース1163話 エリスの出身地『ルルシア王国』
よもやゴッドバレー事件の回想でこの名前が出てくるとは。戦地から逃げた後にロックス、エリス、ティーチ達が落ち合うはずだったルルシアの地。
『それぞれで生き延びてルルシアでまた会おうよジーベック』
叶う事は無かったがエリスはルルシアに希望を見出していた。
元はと言えば生まれたばかりのティーチとエリスを匿う為にロックスが自身の出身地であるゴッドバレーに戻り両親達に託した。
非加盟国であり本来ならば世界政府の目に触れる事なく『デービー一族』の家族である事も露呈しなかった筈。
運命のイタズラとしか言えない形で故郷が窮地に立たされた。
この流れでいけばおそらくルルシアは『エリス側の故郷』である可能性が高い。ロックスの故郷ゴッドバレーを諦めてルルシアより再び人生を歩み始める予定であった。
今は消え去ったとはいえまだまだルルシアには秘密がありそうだ。ここまで引っ張られる問題になるとは‥
マザーフレイムの業火
エッグヘッド事件から少し前。これまで見た事が無いレベルの兵器が披露された。これを保持しているだけでも世界政府のアドバンテージは相当だ。
イムによって決められたマザーフレイムの試行地。近いという理由だけなのかは分からないが世界政府加盟国『ルルシア王国』に向けて業火が放たれた。
バスターコールをも上回る破壊力。ルルシア王国は島ごと跡形も無く散った。もともと島があった場所には大きな穴が空きこれが世界中に影響をもたらす程の異常をきたした。
ワンピース1163話 ロックスとエリス
混戦のゴッドバレー。下手すると会えないまま終わる可能性もあった。必死になって戦地を駆け回るロックス。宝やシャッキーには目もくれず、妻子を探し回った。
ワンピース1163話 シャンクスを助けたドラゴン
ゴッドバレー事件への関与が判明した『モンキー・D・ドラゴン』
38年前時点でドラゴンは17歳。まだ駆け出しの海兵で役職も無い。しかしながらこの重要任務に抜擢されるあたりは運命としか言いようがない。
ゴッドバレーでのドラゴンの働きはその後の世界情勢を大きく動かす事となる。
まずは大会に向けた先住民捕獲。ここでは世界貴族に狩られる運命の人間を麻酔弾で眠らせて集める役割だ。一兵卒のドラゴンはまだ任務の意味や目的を知らない。上長に異議を唱えるが叱咤されている。
たとえ非加盟国民、麻酔銃とは言え撃つのには躊躇しているドラゴン。後に危険思想を持った組織を立ち上げるとは思えないほど優しい。
そんな中でドラゴンは重症の女性と遭遇する。ゴッドバレーの先住民である彼女はガーリング聖との間に子を授かりシャムロックとシャンクス双子の母となった。しかし産後1年ほどでガーリング聖に裏切られて刺されてしまう。双子も聖地マリージョアへと奪われそうになり今にも意識を失いそうなところをドラゴンが見つけた。
私はもうダメだけど‥
あの子達は心温かい誰かに‥
育てて欲しい‥お願い‥
あいつに渡さないで‥
息も絶え絶え話す女性の訴えに耳を傾けて心を動かされたドラゴン。
見ず知らずのあんたの子供達をおれは助けたい
でなきゃおれはここに立っていられない
混沌とする島を駆け回る事になる。ゲームが開始された後の海軍の役目は島の包囲と護衛。本来ならば島内へ立ち入ってはいけないがドラゴンは隊からはずれて単独で動いた。
そこでドラゴンが目にしたのはあまりにも悲惨な状況であった。天竜人が先住民を虐殺。そこに正義は無く逃げ惑う兎を痛ぶる様に仕留めていった。
すぐには現状を受け入れられずに思わず吐き気をもよおしてしまう。
もし天竜人に楯突こうものならばドラゴン個人のみならず隊そのもので連帯責任。それだけ絶対的な存在だ。しかしながらこの理(ことわり)に疑問を覚え葛藤する。海軍が天竜人に手を出すなどあるまじき反逆行為。それでもドラゴンは天竜人を撃った。
きっかけを作ったのは脱兎。先住民に加えてゴッドバレーに連れられてきた奴隷達だ。特に問題ある奴隷が選出され、後にドラゴンと手を組むイワンコフ、くま、ジニーもここにいた。
この頃から行動力のあるイワンコフは奴隷達を鼓舞して窮地から脱出すべく呼びかけた。
しかし奴隷達の影には世界貴族のハンターの姿‥
特に高得点設定されているバッカニア族のくまは物陰から銃で狙われていた。希望を捨てない奴隷達を見てドラゴンは思わず天竜人に麻酔弾を撃ち込んで眠らせた。
まずはここで運命を変えた。奴隷達を救う為にあれほど躊躇していた麻酔銃を撃つ事が出来た。くまはもちろんだが無防備な奴隷達がここでライフルの餌食になっていたかもしれない。革命軍の始祖は実はゴッドバレーでバッティングしていた様だ。(同じ場面を別軸、別視点でトレースして真相が明らかになるというパターンもエッグヘッド編からお馴染みとなっている。)
話は逸れるがドラゴンはゴア王国でもサボを救った。作られるべきして作られた革命軍。ドラゴンの元に集ったメンバーにも運命を感じずにはいられない。
さらにドラゴンは戦地を駆け回る。遂には女性から託されていた双子を発見。両腕に抱えて連れ出した。ロジャーやロックス達の乱入によって天竜人達も大慌て、タイミング的にも恵まれていた。
ここで2つ目の運命を変える。天竜人(世界貴族)となるべく双子のはずだったがその一方の弟シャンクスはドラゴンが連れ出された事でロジャーに救われて海賊となる。(ここだけ切り取っても天竜人の子供を攫って運び出すというのもかなりの大罪ものだ)
ドラゴンが救った子供が息子ルフィの命を救い恩人となる。そして最終章において3人は肩を並べ高みに行き着いた。ストーリー的にもかなりアツい内容だ。
ちなみにハチノス襲撃事件が描かれた際には過去編でガープが授業の中で赤ん坊の尊さと大切さをコビーへ説いている。
ジジィと赤ん坊という年齢が両極端な2人の救助対象が猛獣だらけの島に取り残された際にどちらを選ぶかというもの。救助に向った自分のボートは2人乗りという想定。
心優しいコビーは自分が降りて2人にボートを譲るという答えを出したが、ガープの自論は違った。
老い先の短いジジィは捨ててよし
海兵ならば人の未来を救うのが任務。ジジィより未来のある駆け出しの海兵と赤ん坊が生きるべき。
講師としては少し怪しい内容ではあるが自分が窮地に陥っても若い者達を逃す為に犠牲になった。
図らずもドラゴンは同じ行動を見せていた。
双子を抱えて海軍の船を目指したドラゴン。
しかし背後に迫っていたのは神の騎士団マッフィー宮であった。
気付く間もなく放たれたレーザーはドラゴンの右肩を貫いた。
ドラゴンにとっては赤ん坊を救う事は贖罪
知らなかったとは言え非人道的なゲームに加担してしまった罪に苛まれている様だ。
とはいえ駆け出し海兵のドラゴンではゴッドバレーで明らかに力足らず。トドメを刺そうとマッフィー宮が剣を振り上げた時、運命がドラゴンを救った。
薙ぎ払う様に放たれたニューゲートの一撃は流れ弾の様にマッフィー宮を刻んだ。
このどさくさでドラゴンは窮地を脱する。兄シャムロックは奪われてしまったが、偶然気絶していたシャンクスは再びドラゴンの元へ戻ったのだ。
ここからドラゴンは再び奔走。我が子を抱きかかえて走るエリス、ティーチ親子との対比が描かれた。(1162話)この2人の赤ん坊は現代でも世界情勢に絡む重要人物となる。