2024年も残り数話。突発的な休載でペースダウンしたが12月は早くもエルバフ編の山場がやって来る。エ。至上命題の一つ。ハグワール・D・サウロとニコ・ロビンの再会イベント。序盤ながら早くも回収。オハラ事件以来‥長らく死んだと思っていたはずの恩人と再会。ウソップの涙が軽く見えてしまうほどの感動シーン。
速報 |
倒れたされていたサウロだが実際に容態が変化したわけではなかった。 |
初遭遇のシチュエーションを再現する為のサウロの粋な計らい。 |
ロビンの新たな過去が明らかに。ルフィ達に会う前に人生を諦めた事も。 |
サウロは全身に火傷を負っている。 |
1133話掲載 | 12月9日 |
ジャンプフェスタ | 12月24日.25日 |
心配された尾田先生の体調だがひとまずは安心の様だ。あと2〜3話が今年の掲載分となる
再会へ
オハラ編ではロビンが主人公と言ってもよい注目度だったがそんなロビンの恩人がサウロである。
バスターコールの戦火からロビンを逃がし、幼少期からの人格形成にも大きく影響した。
元はと言えばオハラに漂流してきたサウロ。ロビンだけでなくロビンの母オルビアをも逃がしている。
歴史の本文探索の為に海にでたオルビア達学者一行は海軍によって捕えられてしまう。
海軍では古代兵器を呼び起こす事を危険視しこの研究を禁忌としていた。
捕えられたオルビア(囚人)、それを見張るサウロ(看守)の関係。オルビア達に危険性が無い事を知り海軍の上層に意見するサウロだったが認められず。
海軍に疑問を持ったサウロがオルビア達を解放してしまった。この時にオルビア達を守ったが海軍船からは放り出されてしまい遭難するに至った。
・オルビアをサウロが助ける
・漂流したサウロをロビンが助ける
・戦火に巻き込まれるロビンをサウロが助ける
ロビン、オルビアの母子との関係性はこの様な方式。
ちなみにこの頃のサウロは中将であり生身でありながら巨人族の体躯を活かした強さを誇っていた(エッグヘッド編でバスターコールに参戦したブルーグラス中将もサウロは強かったと語っている)
サカズキ | 同僚 |
クザン | 親友 |
ブルーグラス | 同僚 |
ドール | 部下 |
ベガパンク | 知人 |
海軍関連のキャラとの関係性は上記。ベガパンクとはオハラ事件以後に遭遇してその後にエルバフでも絡みがある。
オハラを標的にしたバスターコールでは元身内からの攻撃やクザンとの衝突もあり手痛くダメージを負った。
ここでサウロが死んだという見方が多い中でいくつか生存説も囁かれていた。本当にエッグヘッドで生存が仄めかされた際は読者も驚いた事であろう。
エッグヘッドの難局を乗り越えていざ感動の再会。
サウロに気付いて貰える様に髪型も戻したロビンだった。
エルバフの冒険
既にエルバフ編においては〇〇の国の冒険が使われていたが『謎の国の冒険』に続いてエルバフの冒険がタイトルとして討たれた。
↓過去に設定されたタイトルまとめ。
他にもルフィ達以外にスポットを当てた冒険タイトルも
麦わらの一味以外の冒険 | |
話数 | タイトル |
216 | ビビの冒険 |
462 | オーズの冒険 |
794 | サボの冒険 |
964 | おでんの冒険 |
967 | ロジャーの冒険 |
ここがエルバフなのかすらわからない状態の謎の国の冒険であったが改めてエルバフの冒険スタート。興味深い導入部分に続きエルバフの全体像も見えてきた。今考えると導入部分の謎の国は省いても良かったのではと感じる。もはやロードは消えかかっている様な‥
エルバフ編突入までは『エルバフ』というワードが浸透しており新世界ウォーランドのエルバフというのがイメージだった。
しかしながらロキの口よりあくまでここはエルバフの一部のウォーランドだと明らかになった。
そして1132話のナレーション(アーノート談)できちんと釈明
ここはエルバフ島
ウォーランド王国
通俗的にはその総称でエルバフと呼ばれる巨人達の王国
エルバフという島に存在するウォーランド王国。エルバフという名前は通り名の様だ。全体像として見た時に目を引く巨大な樹木が世界樹、宝樹アダムと呼ばれこれがウォーランド王国そのものである。
エルバフの三回層
エルバフには3つの層がある。
世界樹を見ると高さが3つに区切られており上から天界、陽界、冥界と分けられている。
天界 | 第三世界 |
陽界 | 第二世界 |
冥界 | 第一世界 |
ロキが磔にされていたのは冥界。陽の光も届かず雪が吹き荒れる地獄の極寒地帯。罪人達がここに投獄されロキの他にも海賊達が彷徨っている。神話で言うところの第一世界。
一般の巨人族達の居住区は真ん中の階層。陽の差す陽界。ここにはいくつもの村が集落として成している。広過ぎて全景を見渡す事も出来ない。
ロキの口から語られた『第一世界』
何万年も存在し続ける山
我らの神話で言うならここは第一世界
太陽の死んだ世界だ愚かしい人間よ
実際の北欧神話では『九つの世界』というワードがあるが実際に内約は判明していない様だ。
九つの世界は更に3層に別れている。世界樹を基準に
1層が上層部
2層が海と同じ高さ
3層に地下
とされている。
今のところ地下というのはピンと来ないがおそらくロキが拘束されている冥界(第一世界)が最下層。
罪人達が収容される地獄なのではないだろうか。
このあたりはインペルダウンの階層式とも似ている。
上層部の気が生い茂っている部分は外からだとわかりにくいが人が踏み入れる区域の様だ。ここがワンピースでは第三層、第三の世界
中間部分は巨人族達の居住区。過去編でビッグマムやカルメル達がいたのもこの区域だろう。第二層、第二の世界にあたる。
最下層が冥界。ロキ達罪人が捕らえられている監獄の様な場所。第一層、第一の世界。ここには陽の光が届かず太陽が死んだ世界とされている。怪物達が住み着くのもこの区域。
ルフィ達が眠ってる間に迷い込んだ世界は『元巨人族の留置所』の役割を果たしていた場所。階層的には第一世界の上部、もしくは第二世界
少し苦労しながらもここを脱出したがルフィはただならぬ強者の気配を感じて掛けられていた吊り橋から飛び降り第一世界(冥界)へとやってきた。
エルバフ自体が冬島の気候にあたる。第一世界は陽がささない為に極寒の中で吹雪いている。(直前のエッグヘッドも冬島)
長居してはならない
リトルガーデンのプロローグで描かれた探検家ルイ・アーノートの文言
彼の冒険記はオハラの学者達が紡ぎ、本好きのナミも読んでいる
あの時と同じ様にエルバフ編の序章となる1132話でアーノートからの警鐘が鳴らされた。ようやく麦わらの一味がエルバフの集落へと辿り着いた矢先の出来事だ。この不安を掻き立てるようなナレーションは読者としてもワクワクする。いよいよラフテルへの軌跡も見えて来た中でこういった王道の冒険ストーリーはこれが最後になるかもしれない。
冒険者達よ返却されぬ去し時を悔いる事なかれ
しかし全てが大らかなる神秘の土地エルバフについて私がここに一つだけ書き記すとするならば心の片隅にこの言葉を留めておいてほしい
この地に長居してはならない
おそらくは同じ冒険記Brag Men ブラッグメンの本からの抜粋だろう。うそつき達という直訳ではあるが実際にリトルガーデンでは彼の言葉通りの展開が待ち受けていた。今回も彼の言葉にヒントが隠されているかもしれない。
特に気になるのは『長居してはならない』
通例であれば記録(ログ)が溜めるまでその島に居座るのが偉大なる航路の冒険。最近だとあまり触れられなくなってきた要素ではあるがログを溜めるには最低でも立ち寄るではなく『滞在』と呼べる時間経過が必要である。アーノートの言葉はそれを許さぬ様な警告だ。
時間的な制限がある。長期滞在で身体に何らかの影響がある。 |
時間の流れが違う。寿命に準えて3倍の早さで歳をとる。 |
物理的に出航出来なくなる。 |
アーノートの言葉は当然『人間族』に宛てられたものだ。この地に暮らしている巨人族達には当て嵌まらない、もしくは克服出来るのだろう。
巨人族と人間の違いは大きさ、力、寿命といったポイントが挙げられる。長く滞在して大きくなるというのはそこまで弊害にはならないだろうし、寿命が関わってくるのだろうか?
様々なパターンが考えられるがルフィ達はもれなくそのルートに乗っかってしまうだろう。トラブルに巻き込まれるのは通例で早期出航などイメージが沸かない。
短期エピソードかと思いきや下手すればエッグヘッド編よりも長くなるのかもしれない。
消される前のサターン聖。取り逃したルフィ、ドリー・ブロギー達をエルバフまで追いかけようとする海軍中将を制した。『エルバフはやめておけ』
単純に中将達の戦闘力で相手をするには役不足なだけかと思っていたがエルバフの地特有の危険性を示唆していたのかもしれない
来い‥2つのシルエット
まだエッグヘッドの余韻が冷めやらぬ1124話。
ルフィ達と巨兵海賊団の面々は死地を乗り換え、久しぶりの再会に盛大な宴を催していた。
そんなラストシーンで描かれたのが怪しげなシルエット
『来い‥』
おそらくこれは麦わらの一味。ルフィを指しているセリフだと断定出来る。巨兵海賊団がエッグヘッドへとルフィ(太陽の神)を迎えに行った様にルフィの存在はエルバフにとって大きな意味を持つ。
到着を待ちきれないのかグビッと酒を飲み海岸でふけっている。
この時点では全体像(特に頭部)が判りづらく、特徴的なシルエットが予想として挙げられた。
金獅子のシキ
ギャバン
ここの2人が最有力として多く見かけた。
そして1132話のラストページで明らかになったのが編笠と長い髪が特徴のシルエットだ。
やはり思い出されるのはこの扉絵だろう。
クロッカスと酒を交わす人物。ラブーンも一緒に映っている微笑ましい画だがこの謎の後ろ姿は様々な考察に挙がっていた。編笠と後姿はエルバフのシルエットとかなり酷似しており完全一致と言って良いだろう。回収も近い。
だいぶ絞られて来るが大方の予想はこのシルエットはギャバン。(他にもワノ国編序盤までは傳ジローや河松、キラーなんかもこのシルエットの候補に挙がった。)
【スコッパー・ギャバン】
元ロジャー海賊団の船員だ。
最終章に絡む元ロジャー海賊団船員 | |
シャンクス | 四皇 |
バギー | 四皇 |
レイリー | 隠居 |
一歩引いて戦局を見守るレイリーはさて置き、元々見習いだった2人は今や四皇に位置付けられている。最近だとシャンクスはエルバフに立ち寄ったばかりだ。
サウロと混在していた『互いに死んだと思っていた旧友』というのもギャバンを指しているのかもしれない。
シャンクスはエルバフに明らかに目的を持って立ち寄っている。用事を済ますや否やそそくさと出航して行った。ルフィ達もシャンクスと同じルートを辿る事でストーリーを進める事が出来そうだ。
エルバフへ寄ったシャンクスは巨人族の子供コロンにもルフィの事を嬉しそうに話していた。同じ様にギャバンにもルフィについて言い伝えており、それを聞いてギャバンも心待ちにしていたのだろう。
余談だが大穴候補としてヨーキ船長なんかも挙げられている。ブルック達とルンバー海賊団を結成し共に旅していた人物だ。クロッカスやラブーンと顔見知りなのはもちろん、金髪だった為に髪が伸びていればこのシルエットも合点がいく。
疫病に侵され一か八かカームベルトより偉大なる航路を脱出。無念ながらその夢を諦めた。時系列的には約52年前の出来事となり生きていたとしてもかなりの高齢になる。ブルックと再会出来ればファンとしても思いもよらぬ感動シーンとはなるが確率的には低いだろうか。
そして念の為に触れておくと金獅子のシキについても微妙なところ。確かに後ろ姿からすれば近い。ロジャーと同じ時代に活躍していたのでクロッカスと顔馴染みでもおかしくないがインペルダウンに幽閉されていたり、その後ルフィに討たれた事を考えると原作の現代時間軸では登場はしなそうだ。
↓ギャバンを当て嵌めたシルエット
ラフテル到達へ最有力とされている『火ノ傷の男』も案外ギャバンだったり?
人間大好き女巨人族『ゲルズ』
稀少な女巨人族
屈強でありながらそのビジュアルにも注目が集まっているのは新巨兵海賊団の船医ゲルズだ。
扉絵で描かれておりエルバフ突入前から話題となっていたが早速その美貌が際立っていた。
1132話ではルフィとの対面。
麦わら大船団という四皇組織に所属している『新巨兵海賊団』
船長のハイルディンがルフィの強さに惚れ込み傘下入りを果たしたが当然同じ海賊団のゲルズも従う形となる。
航海士ロードに至っては人間の下につく事に納得いかない様子ではあったがゲルズはかなり友好的な構えだ。
ビッグマムことリンリンを一般的な人間と括るのは微妙な程規格外ではあるが幼少期には村の集落で仲良く遊ぶ描写もあった。しかしながら冬至祭の断食がきっかけで暴走してしまったリンリン。以降は巨人族に忌み嫌われる存在となり修復には至っていない。
仲良くしていたゲルズも『人間嫌い』になっているのでは?と不安もあったがどうやら違うらしい。
ルフィ君ね!?
私『人間ちゃん』大好きなの
あ!!でもアイツとは違う!!
変人ロードとは違うのよ!?
私は閉じ込めたりしないしお友達になりないだけで!!
キミ達の事は分かってるわ!!
不本意に連れて来られちゃったのよね!!
ロードへの対応は相変わらず。しかしながらルフィと友達になりたいという。何処かで聞いた様なセリフだ。
掌にルフィを乗せる様子は魚人島のしらほし姫とも重なるだろうか?
こんにちは
麦わらの一味ね
私はゲルズ、彼はゴールドバーグ
ハイルディンの仲間よ
途中で合流した他の一味も交えて自己紹介。
ドレスローザで共闘したハイルディンの仲間であると認識した。
エスコートされる形でそのままエルバフの村(居住区)まで辿り着いた。こうやってみるとロードの場合が特別で基本的には麦わらの一味は歓迎されている様だ。
太陽神ロードボコられる
果たしてこの展開は必要だったのか?
不気味な雰囲気を放ち、ブロックの世界へとルフィ達を誘ったロード。自らを太陽神だと名乗り敵意を剥き出しにしていた。
同じ海賊団(新巨兵海賊団)でもハイルディン、ゲルズ、ゴールドバーグとは違い人間のルフィを認めておらず箱庭に閉じ込め趣味に没頭していた。
結局はあっさりと包囲網を抜けられて脱出された。
実際に不気味な仮面が取れてからはオタクキャラ全開。ワンピースにはあまりいない系統の芸を見せる。
特に面白いのが同族の女巨人族ゲルズから思いっきり気持ち悪がられ嫌われている。巨人族の恥と言われる程の執拗っぷり。
たそ呼びやナミに対する態度を見ればそれも納得。ゲルズにとっても耐え難い程の行いばかりだったのだろう。
とはいえ読者からの印象はそこまで悪くはないはず。
ルフィレベルならまだしもナミにも上手くハメられ捕まえられない始末。追いかける途中にも罠にハマったり燃えたりとなんとも憎めないキャラ性。
そんなロードを襲ったのは追われていたナミ達ではなく同じ船員のゲルズとゴールドバーグだった。
見つけたでござるよ
生人形達帰って来い
みんなにバレる前により強固に閉じ込めて
一生飼うのでござる
ナミたそ〜チョたそ〜
デフフ
動物でもかかりそうにない罠(大木)に足を取られてすっ転ぶマヌケぶり。そして立ち上がる暇もなく後ろからやって来たゲルズとゴールドバーグに斧と金棒で殴打された。
止まりなさいロードこの変人
ゲルズはともかくゴールドバーグすらも容赦無い。これだけ嫌われてるにも関わらずクルーとしていられるのもある意味凄い。それだけ確かな航海術を備えているんだろう。
コロン
こちらはシャンクスがエルバフ滞在していた時にも登場していたキャラクター
酒場にいた少年の巨人族。どこかトンタッタ族のレオを思わせる外見だ。
その名もコロン(エルバフの子供と明記されている)
ドリブロ船長が連れて来る海賊知ってる?
この前四皇になったばっかなんだ
赤髪のお頭も言ってた
ドリブロ船長という表現も面白い。読者の中ではよく使われているワードではあるが作中のキャラがこの呼び名を使うとは。コロンの口ぶりだとかなり呼び慣れていそうだ。
コロンはシャンクスからルフィの名前についても聞かされていた様だ。回想のコマで見えたシャンクスの表情はとても優しく見える。最近では深刻な表情も多かったがこちらの方がしっくりくる。
当然シャンクスはルフィが近々エルバフを訪れるのをわかっていたのだろう。
おーい船長達
酒場で飲んでく?
島の入り口付近にあるこの酒場をスルーしてドリー・ブロギー達は上層を目指した。なんでも飲み始めたら3日3晩は止まらないという豪快な巨人族の宴。ルフィ達が来ているかもしれないとなれば立ち寄っている場合ではない様だ。
こうやってみるとまだ小さくとても愛くるしいキャラクター。ワノ国のお玉的な存在にもなり得るだろうか?ルフィの事を知ってる(聞いていた)というところから話も広がりそう。今は酒場の見習いの様な立場ではあるが将来的にはもちろん戦士が有望であろう。ルフィや巨兵海賊団の様に海に出たいという決心がこのエピソードで芽生えそうだ。
【コロン】
つれてけつれてけ
つれてってくれよ
俺はお頭に憧れているんだ
【シャンクス】
バーカ
お前みたいな血の気の多いガキは絶対に連れてかねぇ
1076話、まだエッグヘッド編掲載中に差し込まれたエルバフの酒場のシーン。コロンはシャンクスに憧れており一緒に連れてって欲しいと頼み込む。まるでどっかで見た様な構図だ。こういった幼いキャラはルフィをエスコートする役目も担っているのが通例。
フーシャ村のマキノの酒場のシーンともなんだか被って見えた。
虹を描く太陽石
三層に別れるエルバフ
海面と同じ高さにある冥界よりは上層に昇る事で居住区の陽界へと辿り着く
天界 | 第三世界 |
陽界 | 第二世界 |
冥界 | 第一世界 |
船を昇らせる必要があるがここで活躍したのが
太陽石(ペインター)
既に1131話で登場したワードでスタンセンが『雪が振ってる太陽石も使えねぇ』も言っていた。エルバフのご当地アイテム。
この太陽石を使えば空に虹を描く事が出来る。なんとも素敵な石だ。
エルバフの村はあの樹の上にある
だから直接虹を渡って行くんだ
虹は渡れるぞ
そして夢の様だがこの虹は美しいだけにあらず渡る事が出来る。
虹は雨粒に映る光の屈折によって‥フランキーの語る科学的な常識もエルバフの地では通用しない
エイリーク号は虹の架け橋を渡って陽界へと向かって行った。
スタンセンとハイルディンこ言葉を考えると天候的な条件として雪が降っていると使えない。あくまで太陽が見えてないといけないらしい。最下層の冥界もロキが磔にされている部分は陽が届かないが海岸に面している部分(酒場がある港の周囲)は陽が顔を覗かせている。
豪雪地帯を自力で歩いて登るルートもあるがこの地では太陽石が一般的なのだろう。
空島スカイピアのミルキーダイヤルの様にエルバフの地でしか使えない可能性が高い。もし外海で使えるのだとしたら赤い土の大陸レッドラインを越える為の移動術としても使えそう。神出鬼没のシャンクスとも関わりがあるだろうか?
また、エッグヘッド編ではあまり深掘りされなかったがボニーが誕生日にくまから貰ったサファイア、太陽のネックレスも何か関係あるのかもしれない。
ワノ国 | 鯉の滝登り |
ゾウ | ズニーシャの脚を登る |
スカイピア | ノックアップストリーム |
魚人島 | シャボンコーティングで潜水 |
今回のエルバフ編でもいつもお馴染みの分断パターン。ルフィチーム、ドリブロチームが別れてしまった。
ルフィ達は眠りに落ちたところをロードのカラス(ムギン)によって運ばれて来た。知らないうちにエルバフに到達。
ドリー、ブロギー達に導かれて後からロビン、フランキー達も到着した。海底を潜る魚人島は特別なパターンだがこれまでにも入国で難関が待ち構えているパターンはあった。特に登る系がお馴染みだろう。
最たる例はやはり空島。突き上げる海流ノックアップストリームに乗り上空へと舞い上がったのは圧巻。おそらく今後もこれを超える入国は無いだろう。
それに比べて今回はなんとも幻想的。巨人族との交流があったからこそ可能だった。キッド達が例えシャンクスを交わしていたとしてもこんなにすんなりと陽界へとは辿り着けなかったはずだ。
ロキの解放へ 眼帯の謎
1131話。海楼石の鎖によって身動きが封じられ、自慢の怪力も発揮出来ないロキ。身内に拘束を解いてもらうルートは到底期待出来ず、一度脱走した事もあって他力本願にならざる得ない。
外海から入ってくる海賊達はロキにとって格好の協力者だ。
取り引きをしないかルフィ
お前海賊なんだな?
おれのこの鎖の錠を解いてくれた暁にはお前の潰して欲しい海賊団を一つ跡形もなく消してやるよどうだ?
おれは無理にとは言わねぇんだけどよ
目の前に現れたルフィも大切な客人。交渉の余地がある。早速持ちかけたのは『任意の海賊団を壊滅させる』というメリット。
2人がかりではあるがドリーとブロギーが一撃でキッド海賊団(船長が懸賞金30億クラス)を沈めた事を考えるとロキも同等以上の海賊団を殲滅出来る力があるだろう。
それこそルフィが望めば一緒に四皇クラスを潰す手助けもしてくれるかもしれない。とはいえ相当に危ない話。ルフィもロキの実力は感じとっているだろうし、只ならぬ気配を感じ取って惹かれる様にロキの元にやってきた。
これが読者が予測していた順当な展開。
ルフィはロキの重大性、凶悪性を理解しないまま解放してしまう流れだ。
口車に乗せられたとまではいかないがシャンクスの名前が出てきたのも大きい。シャンクスへの冒涜を訂正さえすればとすんなりいきそう。
新巨兵と旧巨兵
基本的には巨兵海賊団(ドリー、ブロギー)と新巨兵海賊団(ハイルディン)は一枚岩であるはず。
余程組織的な対立(海軍vs海賊など)が無い限りは巨人族が抗争に発展する事は無いし戦ったとしてもそれは『決闘』である。
そしてその決闘が海賊団の分散に繋がった一因。
100年前(102年前)に2人のお頭ドリー、ブロギーがどちらが強いかを決する為に始めた闘いのせいで巨兵海賊団は解散に追いやられた。
ちなみに現在は武器が壊れた為に中断している。
巨兵海賊団 |
ドリー |
ブロギー |
オイモ |
カーシー |
ビョルン |
シグ |
ライディーン |
ブリュー(ゲーム) |
その後にハイルディンを中心として巨兵海賊団の復活を目指して『新巨兵海賊団』を結成した。ハイルディン自身が巨人族の王となり海賊団を世界に知らしめるという野望も秘めている。
巨兵海賊団が解散、休止した為に仕方なくという側面がありハイルディンは前身の海賊団をきちんとリスペクトしている。
今となっては武器を取りにリトルガーデンを出航したドリー、ブロギーとそれを迎えに行ったオイモとカーシーも合流。
この流れで新旧海賊団が合併してもおかしくはない。
海賊団のベクトルは同じ方向を向いている。
伝説ともなった海賊団のお頭2人の発言力と実力は絶大でエッグヘッド編でもルフィ達に力を貸すべく一致団結して闘っていた。死地とも言えるような戦局へ飛び込むわけだから余程部下達もお頭を信頼していると伺える。
問題は新巨兵海賊団の方。
こちらはどうも一貫性が無いようにも思える。
・バギーズデリバリー(海賊派遣会社)へ傭兵部隊として加入
・ドレスローザでは麦わら大船団へ加入し、バギーズデリバリーは脱退
・ロードの様にハイルディンの判断をよく思わない者もいる
バギーズデリバリーはあくまで労働力(武力)を対価として賃金を得ている。上下関係と言うよりは資金調達の意味合いもあるだろう。それによってプライドが大きく左右する様なものでもなかった。
しかしながら海賊団傘下は別。
盃を交わした上でしっかりと子分になる意思を示していた。7人の子分が勝手に交わした盃ではあったがこれにて麦わらの一味は傘下を含めて大きな組織として世間に認識される様になった。
これはクルー達の中には素直に受け入れられない者がいるのも納得。
ロードの意見も真っ当である。(ハイルディンとスタンセンはルフィ達に直接恩があるが他のメンバーがしっくりと来ないのも納得)
例えばルフィがどこか大組織の傘下に下ると言った時にゾロやサンジはすんなりとそれを受け入れないだろう。
ここまできちんと船長を立てて来た2人ではあるが傘下となるとまた別問題。
船長が決めたから従うというのも難しい。
それでなくとも巨人族はプライドが高い。『誇り高きエルバフの戦士』という触れ込みがあるぐらいだ。
ロードが遥かに体躯の劣るルフィ達の下につきたくないという気持ちも納得。現状ではルフィの人間性を知る事は出来ずにただ船長ハイルディンの判断に従い仕方なく傘下入りを飲んでいただけの様子。
新巨兵海賊団メンバー | |
船長 | ハイルディン |
船大工 | スタンセン |
航海士 | ロード |
コック | ゴールドバーグ |
船医 | ゲルズ |
今のところ判明している構成メンバーは5人だけ。追加メンバーもいるだろうが少数組織であると予想出来る。
本来ならば一枚岩の強い結束であるはずだが、序列が横並びで上下関係があまり無いのかもしれない。
それ故、船長ハイルディンにも意見が出来る関係性。他のメンバーからも麦わらのルフィに対しての不満はあるんだろうか?
ハイルディンもドレスローザのコロシアムは最強を謳い、自身の実力を全く疑っていなかった。
ルフィに敗戦したり、シュガーにオモチャにされたりと屈辱を味わったが人間というものを理解して、自分より強い者を認めるという心境に変わったのだろう。
ロードもルフィと出会って同じ様な境地へと辿り着くはず。
エルバフ編ダイジェスト
五老星の猛追から逃げ切り未来島エッグヘッドを出航し、いざ巨人族の故郷へ。
これまでのエルバフ編ハイライトまとめ。
世界情勢を挟んだプロローグを終えていつの間にか上陸を果たしたルフィ達
プロローグ |
エッグヘッド事件の余韻冷めやらぬままに一同はエルバフへと舵を取る。麦わらの一味は巨兵海賊に案内されなからエルバフを目指す。世界政府から逃げ切って大盛り上がりの船内ではベガパンク(悪)とくま、ボニーの姿も。巨人族を含めて大盛り上がりの宴。そんな中でエルバフの海岸では『来い』と語る謎のシルエットが |
1127話『謎の国の冒険』 |
ナミが目を覚ましたのはビッグステイン城という巨大な城であった |
ウソップとナミが合流し得体の知れない化け物に追いかけられる |
既に迷い込んでいルフィ、サンジ、ロビンが登場。東の海の5人の並びが話題となる |
1128話『RPG』 |
ルフィ達が迷い込んだ世界はさながらRPGの世界観。ブロックで形成されており服も着せ替えられていた。一面広がる景色も鏡に写しだされたもの。 |
チョッパーも合流する。 |
あまり強者とは思えぬ怪物にギア5を使用 |
奇妙な被り物を被った太陽神が登場。太陽神が従える怪物達をルフィ達が倒してしまう |
1129話『生人形』 |
ルフィ達が迷い込んだ区域は元巨人族の留置所であった |
太陽神の中身は新巨兵海賊団ロード(航海士)であると判明 |
ロードはオタクキャラ |
ルフィ達はエルバフ〜エッグヘッド航路間の眠霧地帯を通り眠ってしまったところをロードのペットであるムギン(巨大カラス)にサニー号ごと運ばれてきた |
ロードはルフィ達の事を知っていた。ハイルディンが傘下にくだる判断をしたが納得はしておらずルフィを格下に見ている |
ルフィが猿王銃で壁を破壊してブロックの国を脱出 |
1130話『呪いの王子』 |
巨兵海賊団のドリー、ブロギーに対して懸賞金が1億から18億へと引き上げられて再手配 |
エッグヘッド事件の報道でルフィの左腕に見慣れぬバツ印が。ビビからのメッセージ? |
太陽神ロードから逃れた一同。ここがエルバフだと知る。 |
新巨兵海賊団ゲルズ(コック)、ゴールドバーグ(船医)登場 |
ロキ王子の詳細が判明。呪いの王子と呼ばれ王家に伝わる伝説の悪魔の実を食べる為に父ハラルドを手にかけた。 |
罪人として捕えられている。逃亡した際にはエルバフ中の戦士が総出で取り押さえなくてはならない程の力を持つ。 |
ルフィとロキが対面 |
新世界エルバフ 『ウォーランド王国』の全貌が明らかに |
1131話『冥界のロキ』 |
新巨兵海賊団ハイルディン(船長)、スタンセン(船大工)登場 |
ロキの懸賞金が判明。世界政府特別懸賞金26億ベリー |
ロキの口からエルバフへシャンクスがやってきたと語られる。腰抜けと罵る。 |
ロビンがブルックに髪を切って貰う。サウロに気付いて貰う為。 |
サウロが倒れたとの訃報が入る。 |
1132話『エルバフの冒険』 |
ルフィ達を捜索していたドリー・ブロギー、ロビン達残りの麦わらの一味がエルバフへと上陸 |
エルバフの子供コロンが登場 |
太陽石で描いた虹をグレート・エイリーク号が登り上層へと到達 |
エルバフ島ウォーランド王国は冥界、陽界、天界の3層に別れている |
麦わらの一味が集結。陽界にある村へやって来る |
探検家ルイ・アーノートによればエルバフに長居してはならない |