ゴッドバレー事件の結末が明らかに 不覚をとったロックス。節目となる1160話でゲームは更に激化していく。
2025年夏はこれまで作品のターニングポイントとされていたゴッドバレー事件と歴史からも消されつつある凶悪犯ロックスについて描かれ盛り上がっている。
本来はエルバフの国王ハラルドを巡るストーリーのはずが思わぬ方向に飛び火し出した。過去編も1160話で9話分のボリュームとなりコミックス約1巻分、作品で振り返ってもワノ国のおでんの過去編に迫る2位のページ数となっている。ひとまず38年前の展開は9月で完結するだろうか。少し忘れられている2つの悪魔の実についても。窮地からサボを拾い未来へ繋いだドラゴン。過去にはシャンクスの運命をも変えていた。
猛者が集まるゴッドバレー事件において海軍駆け出しのドラゴンが躍動する。
各チーム参戦人数が明らかに
ロックス海賊団→10人(マーロン、ガンズイ、王直なし)
神の騎士団→7人(ガーリング、ソマーズ他。軍子は下部組織)
1159話までの細かな点のおさらい
時系列は38年前。ゴッドバレー事件当日まで来た。人間狩り(先住民狩り)大会がスタートする直前。
シャクヤクは世界政府達が奪ったが危害を加える事は無かった。誘拐の手引きをしたのは王直で、ハチノスを護衛していた首領マーロンは殺された。
ロジャー海賊団もゴッドバレーに参戦。これまであまり興味を示さなかったレイリーもシャッキー誘拐には感情的になった。
ガーリングが見つけたとんでもないものはおそらくデービー一族。世界政府が800年行方を掴めなかった。
ロックス海賊団のゴッドバレーへの航路でハラルドと遭遇したがハラルドが情けをかけた形で敗戦。これが本当の別れとなる。ハラルドはゴッドバレーへは参戦しない。
ロックスがゴッドバレー出身かつ、デービー一族である事は世界政府、仲間達も知らない。唯一ハラルドだけが知っている。
ロックスはゴッドバレーにいる妻子を逃したい。
敢えてかもしれないがラストシーンはややこしい描写となっている。まず、38年前の描写に関わる赤ん坊が3人。
①シャンクス |
②シャムロック |
③ティーチ |
シャンクスとシャムロックは双子。ゴッドバレー事件開幕前にシャムロックに奪われた可能性が高い。
一方でティーチ親子はロックスに連れられてゴッドバレーに移住して来たが事件に巻き込まれてしまった。
①シャンクス達の母 |
②ティーチの母 |
関わってくる母親が2人。
ラストシーンはティーチ親子がクローズアップされているが(上段)ドラゴンがコンタクトした女性、(下段)ティーチ親子はおそらく別々かと思われる。
私の子供達を島から逃がして(シャンクス、シャムロック)
あいつに渡さないで(ガーリング)
ドラゴンに双子を救って貰おうと託しているのが赤毛の女性だろう。剣で刺された傷で部屋には血が滴っている。
一方でティーチを逃がそうとしている女性の周りには柵が見えており檻に入れられている様に見える。
現代でも活躍する3人は当然このゴッドバレーを脱出している。誰がどの様にこの子供達を逃がしたか。
◉◉ワンピース1160話速報『ゴッドバレー事件』◉◉
ロックスとハラルドの半生が描かれた過去編も佳境。世界的にもターニングポイントとなる運命のゴッドバレー事件へ。ONE PIECE作品としても大きく革新に迫る事になる。
既にエッグヘッド過去編で描かれた1096話『くまちー』と時系列も繋がって来た。くまサイドで描かれたストーリーと視点の違いも注目だ。
ガーリング聖 |
海兵を下げて天竜人を護衛させろ!!神の騎士団出るぞ |
ロックス |
ムダだ海軍!!おれに続けロックス海賊団 |
イワンコフ |
このゲームから逃げ出すんだよ |
既に描かれたシーンも補足があったり角度を変えてトレースしていく。あの時は幼き頃の奴隷くま目線だったがより色濃く世界政府という悪が印象づけられた。
いよいよ件の先住民狩り大会開幕。誰が死に誰が生き延びるのか?
後の四皇5人、海賊王チーム、革命軍上層とゴッドバレー事件後も世界政府と対立する事になる大物達がここで躍進する。ドラゴンの登場でルフィにもストーリーが繋がってくるか。ドラゴンが助けた赤子が将来、自身の息子の命を救うと考えると感慨深い物がある。果たしてこれがシャンクスだと今のドラゴンは認識しているのだろうか?
今回の見どころ |
ティーチの母登場。オルビア似の白髪。毛質はティーチ似。 |
ドラゴンがシャムロック、シャンクスを助ける。 |
ドラゴンがくまを襲おうとした天竜人に手を出す。麻酔弾 |
王直はゴッドバレーに帯同していない |
神の騎士団7人が登場。新キャラも。 |
軍子は『神の従刃』という下部組織に所属 |
ガープ、ロジャー、ロックスがそれぞれゴッドバレーに到着 |
前回以上に期待感高まるタイトル『ゴッドバレー事件』謎多き事件の真相は?反逆竜ドラゴンが波乱を巻き起こす。シャンクス、シャムロックだけでなく、こちらも世界政府から特別に目をつけられているバーソロミュー・くまを救った。
一気に注目株となった『デービー一族』についても言及
扉絵はヤマト金稲荷代参
『花の都を一望できる、おでんと仲間を祀るお堂』
おでんの墓(祠ほこら)を訪れたヤマト。憧れを超越しておでんそのものになろうとしたヤマトは何を思う‥ワノ国漫遊はいつまで続くのだろうか。ずっとカイドウサイドで縛られていたヤマトも新生ワノ国にだいぶ染まったはず
しかしよく見るとかなり心配な変化が‥
ルフィの海賊旗無くなってないか?
忌み嫌われる一族
目玉としてステージへ運ばれて来たのはデービー一族。晒されたデービー一族は10名ほどだ。
お前らは嫌われの一族だ
先祖代々お前らを愛する者などいない
孤絶せよ
こいつらを生かしておいては危ない
こいつらを根絶できるなら今日は祝いの日だ
観客の天竜人からは斧やナイフが投げつけられる。
目玉が死ぬのはあくまで大会のゲームで。なんとかこの事態を司会が制した。
気になるのは『バッカニアなんだろお前らも』の発言。確かに体躯がデカい者も2名いるがデービーとバッカニアは混在するのか?
デービー一族=バッカニア族なのか
バッカニア族の中のデービー一族なのか
開会式ではサターン聖の様子もあった。デービー一族を見つけたガーリング聖を労っている。今や五老星に昇格したガーリング聖、当たり前だがこの頃はきちんと上下関係がある。やはり『御大が喜ぶもの』は忌まわしきデービー一族を指していた様だ。
開会式も終わり、いよいよ先住民一掃大会がスタートした。
島内は一気にヒートアップ。世界貴族のハンター達が次々に兎を仕留めていった。
3週間生き延びれば無罪放免。僅かな希望を持って逃げ惑う先住民達。しかしながら貴族達の凶弾が容赦なく襲う。もちろんただ撃つだけでなく仕留め方も様々。愉悦に浸りながらとにかく兎を痛ぶった。
大会の模様は聖地マリージョア神々の地でも中継され大盛り上がり。氏族戦、個人戦で優勝者を予想して楽しんでいる様だ。胸糞の悪さはくまの過去編より増している。
まだ少し気が早いがこの事件を大々的にアニメでやるのは難しそう。特に前クールの朝番帯は厳しかっただろう。深夜帯に近い時間に変更されたのが良い結果となった。
日曜 朝 9:30 から
日曜 夜 11:15 に変更
ロックスとバッカニア
ちなみにロックスのモデルはROCK the Brazilianの異名をもつロッシュ・ブラジリアーノ。
17世紀にカリブ海で活動したオランダ出身のバッカニア(海賊)で、残忍で奇抜な人物として知られていた。
ティーチの母登場
ロックスの妻でありティーチの母
おそらくはマーシャルの名を持っているであろう女性が登場。前回は腕だけだったが全体のシルエットも判明。
現在のティーチの様な少し不恰好なビジュアルを予想したが意外にもキレイ目。ロックスが惚れ込むのもわかる。天竜人の目に晒されて怯えるティーチを必死に守ろうとした。
震え上がるティーチ。子供ながらに凄惨な光景を見せられている。ティーチの寝れない設定はこの幼少期の体験が原因なのではないか‥
vs天竜人
天竜人をゴミクズと語るガープ。海軍中将らしからぬ言動。
天竜人に躊躇なく手を出すルフィ。
ドラゴンの父も息子も世界中の禁忌を犯しているが当人ドラゴンもやはり。親方三代に渡って何かと因縁がある。目の前では惨殺されていく先住民達。海軍が属する世界政府の闇を知ってしまった。これまでに見た事のない光景はショッキングで思わず戻しそうになるほどであった。
誰かを救おうと天竜人に盾突けば
ドラゴンの一小隊ごと全員打首‥
それでもドラゴンは思ったままに動いた。葛藤こそあれど駆け出し海兵と思えない行動力
SR脱兎(スーパーレアラビット)1万点設定とされている1人。今回の大会の目玉にもなってるバッカニア族の子孫。
くまを襲おうとした天竜人を躊躇なく撃った。先住民には麻酔弾ですら撃てずにいたのが嘘の様だ。
デービー一族ばかり注目されているが作品の元祖であるモンキー家もえげつない。
くまの他にもジニー、イワンコフ達もいた。既にエッグヘッド編で描かれていたイワンコフが奴隷達を鼓舞するシーンのトレースだ。
※ドラゴンが撃ち込んだのは実弾ではなく麻酔弾、撃たれた天竜人は眠りに落ち倒れた
ちなみにドラゴンが助けたくまも現代のエッグヘッドにおいて最高権威の五老星(サターン聖)を殴り飛ばした。
イメージ↓↓
(狂気の沙汰と言える様な天竜人の人間狩りの惨状を目撃したドラゴン)
作品序盤(ローグタウン偉大なる航路突入前)から登場していたが大きな動きが明らかになったのは最終章に入ってから。しかしながらドラゴンはすでに17歳で大器の片鱗があった。正義を履き違える事なく世界貴族達を悪として自分の判断で行動して倒すべき相手に攻撃し、守るべき者は守った。ゴッドバレー事件でここまでスポットが当たるのは意外だったが38年前のキーマンは間違いなく彼だ。
ドラゴンにとってはこのゴッドバレー事件こそ自身の正義を改めるきっかけになったに違いない。オハラ事件時点では海軍を退いており自勇軍なる組織を形成していた。辞職というよりもあまりの背反行動で強制的に辞めさせられたのかもしれない。
既に海軍で頭角を表していた父ガープの存在が無ければここで潰えていたかもしれない。まだゴッドバレーの全てが描かれたわけではないがドラゴンはまだ軍の規律を破る様な行動を重ねていきそうだ。「世界最悪の犯罪者」と呼ばるのは後に天竜人を殺害すからなのか‥
ロックス海賊団到着
この遠征が最後となる世界最強の集団『ロックス海賊団』がゴッドバレーへと到着。うずうずしているメンバー達。早く戦いたくて仕方ない様だ。
はやりすぎない様に船長のロックスが抑える。
改めて目的を確認。シャッキーに加えて目玉となる悪魔の実を奪う。
個人戦は控えて、宝を奪い去りハチノスへ戻ってから分配、取り合う算段だ。
ゴッドバレーで狙うもの |
シャッキー |
財宝 |
悪魔の実 |
とはいえ金品なら分けられるがシャッキーの身は1人。助けるにしてもいかにシャッキーの気を引くかを考えてる。猛者揃いというのもあるがこの一味にはだいぶ余裕がある。全く様子がわからない妻子を救わないといけないロックスが1番不安なのではないか。
今回もロックスの好感度は上がり調子。事前情報が完全悪だっただけに余計にギャップがある。最終局面でルフィと黒ひげを共闘させるルート作りにも思えてしまう
ポイント!!
王直が帯同していない。敢えて島に残った様だ。今回のカットにはガンズイもいなかった。
王直の犯行であることはバレていないがシャッキーの為に出動しなかった事でBARを出禁になるらしい。なるほど‥ゴッドバレー事件後にハチノスをすんなり締められたのにも合点。
ロジャー海賊団参戦
意外にも他のキャラに隠れていたのがロジャー海賊団だ。ロックス海賊団のチームワークの悪さが前情報で打ち出されていたがよっぽどロジャー海賊団の方がまとまりがなく見える。
シャッキーはロジャーが独占。クルー達は他の財宝を奪う様に指示されていたが部下達はロジャーを踏みつけて前へと進んでいった。
個人的に気になったのはバレットに似たキャラだ。年齢的にかなり幼いはずだが?
カイドウとリンリン
姉弟の様な関係性の2人。悪キャラが打ち出されていたがこの関係性については読者の印象や評価も良かったのではないか?
このゴッドバレー事件でリンリンはウオウオの実をカイドウを譲るわけだが初めから決まっていた路線の様だ。
既にソルソルの実の能力者であったリンリンだが息子娘達の為にも希少な悪魔の実を狙っていた。しかしそれで見習いの様なカイドウを可愛がっていたと伺える。
神の従刃
新たに組織図が判明した。神の騎士団の下部にはお抱えの団体『神の従刃』が存在する。
この頃(38年前)は軍子が神の従刃に所属していた。
コミックでは訂正されたが改めてマンマイヤー家、軍子"宮"と紹介された。
既にアロアロの実を食べており矢印で兎達を瞬殺。
エクセレントボーナスを連発していた。
神の騎士団
『神の騎士団前へ』
大会自体が中止になりそうな乱戦。ゴッドバレーへやってきた世界貴族の中でも戦闘力皆無の天竜人は多い。言わば見物目的の者達。
そんな者達を守るために精鋭部隊『神の騎士団』が前線へ。ガーリング、ソマーズ、軍子と既に名前が判明している者に加えて新規となる団員も。完全新登場が2人見える。集合シーンでは軍子を除いて7名
ちなみに軍子はまだこの頃は神の騎士団ではない。キリンガムも見えなかった。メンバーには明らかに人間とは違う種族がいる。闘魚の様なビジュアルにも似ている。ロキをスカウトしていた様に『人間族』意外も騎士団に入団出来るのか?
一人は角と翼を持つイエティのような巨大な生物。
二人目は角と鋭い牙、黒と白の乱れた髪を持つ大柄な女性。サングラスをかけ葉巻をくゆらせていた。この女性はキリングハムに酷似していたが、関係性はまだ不明。
サングラスをかけたキャラは女版ドフラミンゴみたいだ。ドンキホーテ家?
世界政府と言えば上層の者ほど『幻獣型悪魔の実』の様な怪物じみた能力を使うが今回はイエティの様な怪物が見てとれた。
今回の大会では悪魔の実などが入った宝箱が懸賞とされている。そのうちいくつかは海賊や奴隷達に奪われてしまったが世界貴族側でキープしたものもあるだろう。
軍子やソマーズなど既に能力が判明している神の騎士団メンバーはゴッドバレー時点で既に能力を口にしていた。
『KNIGHTS OF GOD』
神の騎士団の正式なスペルも判明。
また今回新しく『パペット家』なる家系も紹介された。
天竜人の家系 | |
1 | ネフェルタリ家 |
2 | ドンキホーテ家 |
3 | ジェイガルシア家 |
4 | マーカス家 |
5 | トップマン家 |
6 | シェパード家 |
7 | イーザンバロン家 |
8 | フィガーランド家 |
9 | ネロナ家 |
10 | マンマイヤー家 |
11 | リモシフ家 |
12 | パペット家 |
現代のドラゴンが神の騎士団の存在を知っていたのはやはりゴッドバレーでの遭遇が起因だろう。
シャンクスとシャムロック
既に新しい妻を発注しているガーリング聖。元妻は用無し。自身の血を引く双子へと興味が移った。
妻を手にかけあっさりと子供だけ奪ったが、ロックスやロジャーの参戦については完全に想定外であった。
そんな中でまたもや海兵ドラゴンが運命を変える。サボ、くま、シャンクスと世界政府に反旗を翻す者達の幼少を救っていた。間接的に言うならばジニーやイワンコフも該当するだろうか。
見ず知らずのあんたの子供達をおれは助けたい
でなきゃおれはここに立っていられない
シャンクスとシャムロックを左右の手でそれぞれ抱えて必死に駆けるドラゴン。こうやってみるとどちらがどちらか見分けがつかない。
作品においてはかなり後半に来ているがこの事実は大きい。最終章の盤面図にも影響して来そうだ。シャンクス、ドラゴン、ルフィ。この3者が共闘する様な展開も見れるだろうか。
ガープ参戦
今回のラストシーン。
あまりの乱戦に島を包囲する海軍達にもかなりしわ寄せが来ていた。本来は中からの先住民、奴隷の脱出を許さず。外からは海賊やその他の侵入を許さず。しかし押し寄せてくるのはこの海でも最強クラスのチームが2つ。徐々に包囲が破られていく。
そんな中で援軍登場。ゴッドバレー沿岸より不自然な軌道で飛んでくる砲弾。この事件後に海軍の英雄として世界中に名を轟かせるモンキー・D・ガープ参戦。おれが来たぞとガープらしいカットイン。現代ハチノスに乱入して来たシーンに比べるとさすがに見劣りするが存在感は抜群。他の海兵達は涙ながらに喜んでおりガープの求心力が伺える。天竜人絡みの案件。自業自得とも言える事態である為に乗り気ではなかったがロジャーを追ってやって来た。
次号は休載。ここからゴッドバレーはまだ激化していく。終えてからも14年前のエルバフ王家の悲劇へと繋がっていく。ロックス達に沈められかけたハラルドがゴッドバレーに駆けつけるという展開は無かった。
これが全てというわけではなさそうだ。世界政府が事実を揉み消そうとしたのも納得。世間に発信するにはあまりにもショッキングだ。
注目点
・バッカニア族は巨人族の血が入ってるだけ。問題は巨人族と何のハーフかって事
・ドラゴンはこれが原因でクビにされた可能性あり辞職とは違う?どちらにせよこれで海兵時代は終わり
・これだけの事を起こしたドラゴンだがガープに迷惑はかかっていなかったのか?
・ゴッドバレー時点で神の騎士団の存在を見ていた。8カ国革命を仕掛けているドラゴンが神の騎士団が出てきてから本番と語っていたのも繋がる