3.ワンピース『ONE PIECE』

ワンピース1142話ネタバレ アダムに叩き込まれた鉄雷(ラグニル)キリンガム聖の能力判明

新年以降好調のエルバフ編。休載挟まずに重要キャラが続々と登場する流れ。テンポの良かったエッグヘッド編と比べてもかなりのペース。ロキ解放ミッションをクリアしたルフィ達を待ち受ける波乱。早くも宝樹が燃える?キリンガム聖は夢に関する能力か?

ロキの暴挙、神の騎士団の侵略

エルバフに大きな火が2つ上がってしまった。

◉◉1142話速報『わたしのこわいもの』◉◉

やはりこの怪物に片足の拘束など意味が無かった。本来ならば能力者の持ってる力を大きく制限するはずがこのままでも暴れ回れば止められない。そしてエルバフを担う子供達へと危害が及んでしまう‥

セイウチの学校の子供達
エルバフ 子供達
シャムロック シャムロック ワンピース
軍子
キリンガム聖 キリンガム聖
ソマーズ聖 天竜人 マーク
速報
神の騎士団によってセイウチの学校が襲撃される、大蛇ヨルムンガンド
サウロとキバ校長がこれを守る
片足が繋がっていようがエルバフを破壊出来ると語るロキ
拘束を外す様にルフィに命令
鉄雷をアダムへと叩き込む→アダムに落雷、燃焼
キリンガム聖が能力を披露、夢を現実に?
神の騎士団が恐れるのはニカ(ルフィ)の存在

前回まで

1141話までの大まかな構図
ルフィ、ゾロ、サンジ、新巨兵海賊団はまとまっている。立ち上がったロキと対峙
神の騎士団はエルバフの子供達を狙う。ゲームを企てている。
西の村は侵入者の存在とロキを解放しようとしている事を知るナミがいる。
ギャバンはアウルスト城を出た後の行き先が知れていない

1.セイウチの学校の子供達を襲うのは終末の大蛇ヨルムンガルド。本来ならば中盤層の陽界にはいるはずのない化け物らしい。明らかにエルバフに異変が起きている。校舎内へと避難する子供達。子供の一人『エーギル』が食べられそうになった時このピンチをサウロとキバが救う。サウロの『鬼抹志拳』が炸裂。拳には武装色の覇気を纏っている。

キバはセイウチの学校校長で元巨兵海賊団の一員。子供達は先生の実力に驚いている。『校長先生も戦士だったの?』平和な世代の子供達はサウロらが戦うのを見るのも初めてかもしれない。さすがは元海軍中将。

セイウチの学校教師
キバ 校長
サウロ 歴史
アンジェ 国語、図書館司書
リプリー 生物
ブレイド 数学
ウォルフ 体育

2.しかし校舎内には守ろうとして犠牲になった教師も‥こちらも初登場のウォルフ(体育教師)。そして突然眠りにつく子供達。子供達は整列して軍子の矢印通りに歩き出す。呼びかけにも全く答えない。この異変に対してキバ校長は警報を鳴らしウォーランド国内へと異常事態を知らせた。響き渡る笛の音‥これだけてトラブルは終わらない

キバ校長

つの笛を吹け
国中に知らせよ

3.冥界では立ち上がったロキが鉄雷を持っている。ハイルディンと対比しても圧倒的なデカさ。古代巨人族の血を引く事を考慮するならばロキはハイルディン(22m)の実に3倍もの大きさを誇る。海楼石の拘束、しかも片足では甘いと豪語するロキ。エルバフを守りたいならば解放しろと言い放つ。そしてアダムの弱点である雷をも放つらしい。

ロキ

片足だけ残した海楼石でよ
おれの力を抑え込める思ったのか浅はかな

エルバフを救いたきゃ
すぐに最後の錠を外せ
この状態のおれに何もできねぇかどうか今見せてやる

急げよ!?
何発も撃てば何かに当たるぞ!!
炎は広がる!!エルバフが何に弱いかわかるよな!?

おれはお前らを滅ぼせる

ロキ 鉄雷

 

4.ロキの制止も虚しく宝樹アダムに攻撃を加えるロキ。空から雷が降り注ぎアダムに直撃。島の南の落雷した場所が燃え始める。宴の真っ最中である西の村でもこの火災を確認。警報と合わせて2局面の緊急事態に一同緊張が走り酔も醒める。ロキは足枷を解錠するまで鉄雷を振り回すつもりだ

5.セイウチの学校付近では怪物が大量発生。これはエルバフの壁画と似ている。最も恐れる物をスケッチする授業で子供達が描いた絵だ。まるで夢、想像が具現化している様。怪物達の中にはニカやロキも見える。不穏なのは世界を壊すのはロキではなくニカだと語る子供もいる事。

子供達が怖いと思い描いたもの
ニカ
ロキ
巨狼(フェンリル)
お化け
火死人(ドラウグル)
雷竜(ニーズホッグ)
終末の大蛇(ヨルムンガルド)

これは子供達が一番恐れている世界

ワンピース 1142

6.まるで地獄絵図。子供達を操っていたのは神の騎士団メンバー。この能力はキリンガム?の能力の様だ。『準備はできたぞ』そう語るキリンガムの鼻提灯にも麒麟が具現化されている。タイムリミットは行進する子供達が船に辿り着くまで

ソマーズは軍子に怖いものを訪ねる。軍子の怖いものは『ニカ』らしい。五老星達もニカの能力覚醒を警戒していたが軍子の物言いも気になる。ただ単に見聞きしただけか?まだルフィの姿を見た事は無い筈だが‥そして今回はシャムロックは登場しない。前回の登場がエルバフでは最後だったのだろうか?今回ギャバンの行方もわからなかった。インパクトが強かっただけにどの局面で絡んでくるか見どころ。

新たに北欧神話をモチーフにした『ヨルムンガルド』も登場。因みにロードが作ったジオラマにはヒルムンガルドが登場したがニカルフィにKOされた。こちらはヨルムンガルドをもじったものだろう。(神話では毒を持つ大蛇でロキが巨人アングルボザとの間にもうけた幻獣とされといる。)

そしてルフィ、ゾロの想定を超えてきたのがロキ。海楼石に触れてる間は悪魔の実の能力者は能力を発動出来ない。いわゆる海に入った時と同じ状態。
尾田先生によって言及されているが浸かり具合によって症状に差がある。全身浸かっている場合は話にならないが部分的ならば制限も少ない。
ロキの場合はもともとの力が桁違いなので脅威となっている。流石にここから伝説の悪魔の実の力を披露する事は無いか?

注目はキリンガム聖の能力披露。子供達を操ってみせた

夢を司るキャラクターは他作品でも定番だが比較的強いものが多い。

夢を操る
夢を喰う
夢に入り込む

ワンピースでは果たして?

ステューシーのバットバットの実もこれに近い様な能力。モデルは判明していないが眠らせるだけでなくその先の効果も持ち合わせていそう。

幻術に近い能力で言えば映画『FILM RED』のヒロイン、ウタの『ウタウタの実』の能力も凄まじかった。映画版だからこそ許されるチート能力。歌声は耳から頭へと訴えかけ別世界へと誘う。更に対象は世界中へと向けられ能力の波及人数も作品屈指だろう。

また、大注目の扉絵も進展。うるティのピンチにあのキャラがカットイン。フーズフーに強烈な一撃

『刀と娘達を返せ!!雷鳴八卦』

ワンピース1142話 ロキの最強武器『鉄雷ラグニル』

オーズ級の巨体を誇るロキ
立ち上がった姿は圧巻‥基本的な戦闘力も相当だろうがロキは巨大なハンマーを武器に持つ。その名も鉄雷(ラグニル)

ロキ 鉄雷ラグニル

これを振り回すとなればエルバフ総出で抑えなくてはいけないレベルなのも納得。災害級の戦闘力だろう。エルバフの戦士達は幼い頃の修練の成果もあり各々が武器の扱いに長けている。ロキももれなくそうだろう。

それにしてもロキが拘束されたすぐ側に鉄雷を置いておくのも杜撰な管理としか言えない。脱走した時の事を考えれば処分したり遠くに置いておくのが得策だろう。

それでも処分出来ないという事はウォーランド王国における重要な武器で代々受け継がれてきたものなのだろうか。
そもそもロキ以外の力では操るどころか持ち上げる事も出来ないのかもしれない。

名手と武器達
ロジャー エース(刀)
シャンクス グリフォン(刀)
白ひげ  むら雲切(薙刀)
カイドウ 八斎戒(金棒)

作品においても様々な武器が登場したがラグニルは最大最長の武器になるかもしれない。
白ひげやカイドウの武器も相当デカく感じたがあくまでも人間レベル。

『雷』というワードが含まれているのも注目だ。エルバフそのものとされる宝樹アダム。樹齢の古い大樹の弱点は炎と雷だと判明したはがりだ。ロキの使う鉄雷もどうしても破壊的な印象を受ける。この武器でアダムをも切り落としてしまうのだろうか?

また、北欧神話の観点から見てみると『ミョルニル』なる武器が存在する。神トールが持つ鎚でトールハンマーなどとも呼ぶ。投げても使用者の元にブーメランの様に戻り耐久性もすこぶる高い。神話においても多くの巨人を殺した武器として有名だ。
ちなまにミョルニルの持ち主であるトールは雷の神として知られている。更には本来ならば最高位にいたはずの権力者だ。

ワンピース1142話 シャンクスはギャバンにロキの解放を頼んでいた

元ロジャー海賊団の2人。ギャバンとシャンクス。
海賊団として機能していた頃は片やNo.3格、片ら見習いという関係で絶対的な差があった。
しかし今となっては隠居しているギャバンと四皇にまで昇り詰めたシャンクスの差は縮まり、追い越したと言ってもいい。
そんな2人はエルバフで再会を果たしていた様だ。

ギャバン
おいシャンクス
おれが簡単にそいつを信用すると思うか?

シャンクス
ははは確かに
あんたの好きにしていいよ
ギャバンさん

シャンクスがギャバンに会う為にエルバフを訪れたのかは分からない。基本的に海賊王の元クルーならば大犯罪者扱い。半ば身を隠す様にエルバフで暮らしていたギャバンの情報を仕入れていたかどうか。

そしてシャンクスはロキに対してハッキリとルフィに関する情報を与えている。これからルフィがエルバフへやって来る事と、それに対して何かお願いしている様な口ぶりだ。

単に『よろしく頼む』程度の挨拶の可能性もあるが、やはりロキ関連では無いかと推測される。

シャンクスは6年前に海で暴れるロキを捕まえている。本来海賊が言うところの捕まえるは捕虜にする場合だろう。あれだけスケールの大きなロキを捕まえる事が可能ならば殺してしまう事も出来たはず。

それでも殺すでも海軍に引き渡すでもなくエルバフへと送還する事を選んだシャンクス。まるでロキに利用価値、存在意義を見出している様だ。
ここで思い出されるのはエルバフに残されていた落書き、壁画だ。ロキを示すであろうシルエットはニカと共に戦っている。つまりはルフィと共闘する運命にあるという事だ。
シャンクスもルフィとロキを引き合わせる事を望み、ルフィがロキを解放しようとする事を予見していたのではないか?
それを邪魔しない様にギャバンに根回をしていた‥

ギャバンも自分の目で確かめるまでは協力するかを決め兼ねていたがルフィ本人と出会いその人柄を知り、伝説のニカの能力も確認した。一度はロキの危険性を訴えて渡さんとした鍵ではあるがあっさりと渡してしまったのもルフィが信頼に値したという事だろう。
何よりもギャバンは海賊王の船員として偉大なる航路制覇を果たして世界の秘密を知っている。
ニカとロキの重要性についても理解しているだろう。

そう考えると6年前のロキ捕獲はシャンクスが時期尚早である事を踏まえた結果なのではないか?世界を終焉に導く程の影響力があるロキ。しかしながら単騎ではその刃は政府の元へと届かない。ニカ、しらほし、この辺りの重要なキャラが揃うタイミングが現代である。来るべき時に備えてロキを捕獲しエルバフへと幽閉した。
そしてシャンクスはルフィならばロキを止めて協力出来ると信じているのだろう。

ワンピース1142話 ルフィvsロキ

ギャバン戦では消化不良だったルフィ、エルバフ編に入ってからはギア5を披露する事はあれど本格的な交戦というとまだ無い。
そんな中で今エルバフに滞在している者の中で最上級の相手がロキだ。
当然ルフィvsロキの交戦はエピソードの山場ともなり得る。読者の期待度も自ずと高まってくる。

カイドウ、ボルサリーノ、五老星との交戦でニカの能力も大分使いこなして熟して来た。エルバフ最強の巨人族はルフィの次の相手に申し分無い。

解放

1141話で封印に近い程拘束していたロキを左脚だけ残して解き放ったルフィ・ゾロ。拘束を残している事が功を奏したとは言えぬ程の力の持ち主。
例え海楼石性であろうと引きちぎってしまいそうなスケールだ。脚が繋がったままとは言えこの巨体から繰り出される射程距離は長い。

懸賞金での比較

ルフィ30億
ロキ26億(世界政府特別懸賞金)
但し書きが気になるところではあるが単純に額を比べるとルフィの方が高い。
これまでの悪事も然り、ニカの能力に対する評価はやはり高い。ローやキッドも同額ではあったが世間の悪評はルフィが抜けているだろう。

ロキに関しても海賊団を持たない一個人としてはかなりの評価。他の巨人族達を動かせる程の人望が無いのにも関わらずこの評価額だから個の強さは相当だろう。

サイズ差

ルフィとロキを語る上で最も注目すべきは2人の身長差だろう。オーズの時もかなりの差があったがロキはそれ以上かもしれない。

セオリーで言えば小回りが効くルフィにも利はありそうだがロキが鈍いとも思えない。ロキは巨人族の中でもスタイリッシュなら体型だ。

そして散々巨大化技を披露して来たギア5の真価が試される絶好の機会だとも言える。2人の真っ向勝負も見てみたい。

ルフィが戦ったボスキャラ達の身長cm
ルフィ 170
ドフラミンゴ 305
カタクリ 509
カイドウ 710
ビッグマム 880
オーズ 6700

共闘の図式

ハーレイとエルバフに残された壁画を見ると太陽の神ニカ(ルフィ)と王子ロキは同じ強敵を倒すべく共闘する事を示唆している様に感じる。世界政府を共通の敵とするならばルフィとロキは手を合わせる必要がある。

現状のエルバフには既に世界政府の刺客『神の騎士団』が潜入している。ロキに直接的危害を加えたばかりか更にエルバフの子供達をも狙っている。

ロキとの遺恨はもちろんの事、ルフィとも良い感じにストーリーが生まれそうだ。エルバフでの地での共闘はもちろん、これから起こるであろうマリージュア決戦でも共に戦うかもしれない。

ワンピース1142話 ロキの反応

解放の鍵を探してその拘束を大分緩めた。
これまで侵入してきたそこら辺の海賊達では到底及ばない程の難易度。実際にルフィでなければ難しかったであろう。一応はロキに恩を売った形ではある。

もともとの取引では任意の海賊団を潰す旨や赤髪のシャンクスに関する情報が呈示されていた。今後は戦闘に発展する事は必至であるがひとまずこの取引、条件は生きているのではないか?仮にこれを反故する様ではロキが小物に思えてしまう。規格外の王子は果たしてどう出るか?

そしてルフィ側も対応は決まっている。素直に取引条件を守らなかったり暴れたりする場合は力づくで抑えつける。ゾロやギャバンにも豪語していた通り絶対の自信は揺るがないだろう。ロキの気配を只者では無いと察知しながらも簡単に騙されて利用されるわけにはいかない。

面白いのはゾロの火種だ。

ゾロ

傷も血も本物
演技でも無さそうだ
死んだのならそこまでの運命

冷静に見ればルフィとロキに直接的に戦う理由は無い。どちらかと言えばロキにとってはいいようにやられた神の騎士団への制裁が急がれる。エルバフ国内での不穏な動きはロキにとっても良く無いことであろう。
そんな中で重症のロキを蹴り上げたゾロ。具合を確かめるにしてもなかなかやりすぎな感は否めない。
些細な事ではあるがこれも火種になりかねない暴挙だ

ワンピース1142話 麦わら一味の大罪

リトルガーデンより築いてきた巨人族との絆。シャンクス達赤髪海賊団を除いてここまで巨人族との交流を深めた一味はいないのではないだろうか?

麦わらの一味はそれほど巨人族の総本山であるエルバフで歓迎されている。一時は少し捻くれていたロードを例外としてエルバフの巨人族は麦わらの一味に交友的だ。
ルフィ達がこれまで成し遂げて来た事が意図せずに巨人族達にとっての助けになっていた事が大きい。

新巨兵海賊団、ドリー・ブロギー、オイモ・カーシーは強い繋がりがある。他にもビッグマム討伐の主犯格であるとエルバフ島内に情報が広がりルフィ達を讃える巨人族が後を経たない。

そんな中でこれまでのムードを一変させそうな出来事。
まるで積み上げたものが布石にも思えてしまう様な流れ

エルバフ1の嫌われ者。同族から恥と罵られるロキ王子の解放を手助けしてしまったのだ。
シャンクスを除いて誰も止められなかったロキの暴挙。
一度逃げ出せば島中の巨人族戦士が束になってようやく抑えるレベル。

間違いなく混乱を起こす最悪の人物を麦わら海賊団のトップ2が解放‥
ここからエルバフの巨人族達が敵になるかもしれない暴挙だ

ゾロ
錠を解くぞ
ただし片足だけ海楼石はつけたままにする

ルフィ
宴やってる村には医者がいるはずだが
それをきっかけにロキの解放がバレたらおれ達が追放だろうな

ゾロ
追放で仕方ねぇ
それでいこう

2人で解放を論議し実際に鍵を開けたのはゾロ。
片足だけを残す機転は見せたが、軽率言わざる得ない。
一方でルフィも巨人族達から追放されることも踏まえた上での行動らしい。そこまで突き動かすのはもちろんシャンクスとの再会。

ワンピース1142話 フランキーと大樹

フランキー『おれはこの島の大樹が気になってよ

ロビンやウソップに注目が集まりそうだが意外な切り口からフランキーが活躍するかもしれない。

バルジモアとも縁がありベガパンクの科学にも大きく共感していたフランキー。しかしながら他の話題が強過ぎてエッグヘッドでは成長に繋がる様なイベントは発生しなかった。
自身をサイボーグ化するという富んだ発想はフランキーも科学者に分類出来るだろう。現在もベガパンクは同行しているが2人のイベントの進展でフランキーが強化される事は無さそう。

代わりに面白そうなのがフランキーと宝樹アダムを巡ったイベントだ。エルバフの中心に聳える大樹に沿って三回層に分かれている地形。この木と共にあるといっても過言ではない程エルバフにとっては重要なものだ。
北欧神話になぞらえるならば最終的には燃えたり傷つけられてしまう様な展開も予想出来る。

エピソード突入前だとこの樹木は世界樹、ユグドラシルといった表現をされていた。実際に神話でもモデルとなっているのでエルバフ=ユグドラシルのイメージが根付いていただろう。
しかしいざ上陸してみるとロキの口から磔にされている大樹が『宝樹アダム』だと判明。何故ユグドラシルと混在しているのか?明確に書き分けているのかは定かではないがどうやらこのエルバフ中心の大樹はアダムという認識で良さそう。

原作ではじめて宝樹アダムに言及したのは何を隠そうフランキー。ウォーターセブン、エニエスロビーで麦わらの一味と共闘する中で彼らの乗る船を作りたいという思いが芽生えて現在一味を運ぶ海賊船『サウザンド・サニー号』を作り上げた。

そのサニー号の基盤ともなる木材が伝説とされた『宝樹アダム』だ。フランキーは闇ルートに出回るアダムを運良く手に入れた。その際には麦わらの一味から奪った大金を利用。もともとはこのお金とメリー号を巡って一味が分断しかけたのは苦い思い出。

元から宝樹アダムに興味があったフランキーだが実際に加工してサニー号を作り上げたとあってさらに深まった事だろう。早速エルバフのアダムに興味を示している。

フランキーはここからヒントを得てサニー号に役立てる事が出来るだろか?既に冒険もゴールへと近づき船で困る様な展開はあまり無いだろうが補強出来るに越した事はない。
アダムから端材を切り出す事が出来ればサニー号修繕の為のストックも作れそうだ。

フランキー
アウ聞いてくれ
この島自体が宝樹アダムだったんだよ
サニー号を作った最強の樹だ
おれは宝樹を堪能してくる

サウロ
アダムは世界に数本あるというがここは樹齢が桁違いじゃて

サウロのヒントによって宝樹アダムがエルバフだけではなく『世界に数本』ある事が明らかになった。エルバフ以外のものが登場するかはわからないが闇ルートに出回るのも頷ける。
フランキーが当初語っていたアダムの伝説は明らかにエルバフのものだろう。競り落とされてサニー号の基盤となった木材はどこのアダムだろうか?

そして大事なのが樹齢。エルバフの気候がここまでアダムを成長させたとも思われるが単純に樹齢が他のものとは違うらしい。400歳超えのヤルルが登場するぐらいだから下手したら数千年レベルの樹齢に達するのかもしれない。

そんなフランキーはリプリーに連れられて宝樹アダムツアーの真っ最中。エルバフの巨人族達は世間的にそこまで金銭的な価値があるとは知らない様だ。伐採したものを分けてもらうというのは現実的ではなく闇ルートに出回っているものは目を盗んで持ち出された可能性が高い。

フランキー リプリー アダム

そんなに高価ならば商売しちゃおうかなと語るリプリー。この2人のサイズ比がその大きさを物語っている。意外と相性が良さそう。

さらにアダムツアーは進展。1141話ではエルバフそのものを成す宝樹アダムの弱点が露呈した。前述の通り切り落とした木材ですら抜群の耐久性を誇るアダム。本丸であれば意図的に切らない限りは損傷する事はない。

しかしながらアダムには焼け落ちた様な欠損箇所がある。戦いに明け暮れた国ともあれば自然だが、どうやら原因は落雷とそれによって起こった火災らしい。
世界でも類を見ない高樹齢のアダムは古木故に一度火が燃え移ればあっという間に燃え広がってしまう。
被害拡大を防ぐためにやむ得ず燃えている部分を切り落とした。

ワンピース 宝樹アダム 

雷と火が屈強なエルバフの数少ない弱点の様だ。

世界樹に燃え移ったらこの国は終わるぞ
太陽神様に報告した方が‥

これは序盤にルフィ達がロードの作ったブロックの世界へと閉じ込められた時の一幕。この世界自体はロードが太陽の神に憧れて作ったものではあるが世界樹の重要性は同じだろう。すでに炎への耐性は語られていた。

エルバフと言えば常に戦火の中にあり激しく交戦、砲弾も降り注ぎ常にあちこち燃え上がっているイメージだった。そんな戦いの国に生えながらも象徴的な樹木として廃れる事なく支えてきたアダム。簡単に燃えてしまうという設定も少し引っ掛かる。面白い事にエルバフ中に嫌われているビッグマムはソルソルの実の能力で炎と雷を司る。思いっきり宝樹アダムの天敵だ

ちなみに神話の一説によれば人間界を含む9つの世界を支えていた世界樹だが炎の神の投げ入れた火が燃え移り倒れてしまい結果として世界は海へと沈んでしまう

ハウゲン村

リプリー

つまり私らはでっかい樹の枝に住んでるわけだからその枝々に長い長い歴史があんのよ
この枝の先に昔ね‥ハウゲンって村があったの
ある日村に落雷があって火事になったんだけど枝が古くなってると‥火は消えないんだよね‥

他の枝に火が回らない様に燃える村ごと切断された場所

エルバフの弱点かもね
火事と雷

ワンピース1142話 扉絵うるティがフーズフーに拷問される 百獣海賊団仲間割れ

鬼の子ヤマト金稲荷代参シリーズvol.26
うるティ『ペーたんに何かあったら地獄の果てまでシバき殺しに行くぞ』

うるティ フーズフー 扉絵

うるティとページワンがピンチ?
ヤマトやお玉に注目が集まる扉絵シリーズ
新生ワノ国が誕生し活力が戻って来たが元百獣海賊団のメンバー達が何やら慌ただしい

うるティ 生存

うるティについてはリタイアしたのが1013話の事になる。ワノ国決戦真っ最中だ。同話ではルフィがカイドウにKOされ鬼ヶ島から落下したラストシーンも見どころだった。

お玉やナミを追っていたうるティだったがお玉に恩のあったビッグマムが乱入し、同盟関係を無視してうるティを仕留めた。

この後は一応、生死不明となっていたが人気も高かった事から扉絵での再登場が期待されていた。動物系のタフネスもあってかビッグマムの強烈な一撃にも一命を取り留めた様だ。

動物ゾオン系古代種
リュウリュウの実
モデル『バキケファロサウルス』

うるティ自体のキャラが立ってはいるがルフィと頭突きでタメを張るほどのパワー、異常な素早さは能力モデルの賜物と言って良い。

一方でフーズフーも堕ちるところまで堕ちたと言うべきか。一時はCPとして重要任務を任される有望な諜報部員だった。ゴムゴムの実護送任務失敗から一転‥その座を追われ百獣海賊団へと流れ着いた。
ワノ国決戦ではジンベエに力負け。海賊としてもここで潰えた感があったが残党として仲間に手をかけるまでに‥

うるティ フーズフー 扉絵

続1141話で進展。倒れている事もありはっきりと断定出来ないが悔し涙を浮かべるうるティを見るとこれはページワン。

手痛くやられ瀕死状態‥
ここからの逆転劇はやはりあのキャラ

ワンピース1142話 ロキは四皇だった?

特別懸賞金額26億、伝説の悪魔の実が先行していたがロキの実力と恐ろしさ。呪われた王子は6年前の新世界において四皇に位置付けられていた猛者?金額だけを比べるのであれば近代の四皇達には及ばないがシャンクスが四皇に数えられる様になった評価に少なからず関わっていた様だ。

俗に言う四天王の様な存在。数多いる海賊におけるトップ4が四皇にあたると言っていい。無名の海賊からスタートした我らが主人公モンキー・D・ルフィも遂に四皇に数えられるまでに躍進した。

ガープ中将の語る四皇の定義

“偉大なる航路”の後半の海に まるで“皇帝”の様に君臨するそやつらを 世に『四皇』と呼ぶ!!!

初めてその称号が判明したのが2006年頃の話。エニエスロビーで世界政府相手に勝利したルフィ達がウォーターセブンへと帰還。その際にルフィ達の元にやって来たガープ中将の口より説明があった。ドラゴンがルフィの父である事など含めて重要な情報が飛び交った巻でもある。

四皇と呼ばれる海賊達は個々の力はもちろんの事だが組織単位で見た時の力も凄まじい。本隊のみならず傘下の海賊団まで数えれば相当な戦力となる。マリンフォードの頂上戦争においては『白ひげ海賊団(傘下含む)』で海軍と王下七武海の連合軍と渡り合った。

四皇が牽引する組織
白ひげ海賊団 ニューゲート
百獣海賊団 カイドウ
ビッグマム海賊団 リンリン
赤髪海賊団 シャンクス
黒ひげ海賊団 ティーチ
クロスギルド バギー
麦わら大船団 ルフィ

有事に傘下達が集まれば国家戦力並の力に匹敵するだろう。
また、そのネームによる影響力も絶大。ナワバリとして領地拡大をする海賊達だが白ひげはその名前で魚人島を守ったり、ビッグマムは見返りを求めて魚人島に名が貸ししたりと様々である。その影響力故に陥落後はナワバリが混乱する事必至。領地は他の海賊達から狙われ危険に晒されれる。

6年前まで時点。作品における最も古い四皇の情勢図。エルバフのロキ王子がこの時代の四皇に位置付け、もしくは相応の評価を受けていたはず。他の3人についてはあくまで候補としているが確定と考えて問題ない。

6年前までの四皇候補
白ひげ(ニューゲート)
カイドウ
ビッグマム(リンリン)
ロキ
四皇 6年前

ロキが6年前シャンクスに捕らえられた事が判明。シャンクスが四皇になっていた時期については既にブランニュー中将より説明があった。一角のロキが崩れて6年前よりこの4人が時代を築く。作品で初めて『四皇』というワードが出てきた時もこのメンバーであった。

ロキ陥落後~2年前
白ひげ(ニューゲート)
カイドウ
ビッグマム(リンリン)
シャンクス
四皇 6年前

頂上戦争で白ひげ陥落。マリンフォードにおける頂上戦争にて当時のNo.1格であったニューゲートが散る。その直接的な原因を作り最後に手にかけたのが黒ひげことマーシャル・D・ティーチ。約1年前に四皇へ

頂上戦争後(1年前)
カイドウ
ビッグマム(リンリン)
シャンクス
黒ひげ(ティーチ)
四皇 1年前

ワノ国でビッグマムとカイドウが陥落。一気に2人の四皇が陥落するという異常事態。カイドウを倒したルフィ、クロスギルドを立ち上げミホークとクロコダイルを手下につけたとされるバギーが新たに四皇に加わった。

ワノ国での世代交代後
シャンクス
黒ひげ(ティーチ)
バギー
ルフィ
四皇 現在

ブランニュー中将の説明を元に四皇になった時期がわかる。

シャンクス ティーチ 四皇 いつ

957話ultimate。大物達の懸賞金が判明し作品における分岐点ともなった神回にて海軍内部はおろか読者にも非常にわかりやすく振り返ってくれるブランニュー中将。

変動もあったが各々最高到達点での比較。ロジャーは歴代最高額として参考に。
ニューゲート、カイドウ、ビッグマムと上位は陥落、死亡している。シャンクス以下が現代の四皇達。

歴代四皇メンバーの懸賞金額
ロジャー 55億6480万
白ひげ 50億4600万
カイドウ 46億1110万
ビッグマム 43億8800万
シャンクス 40億4890万
ティーチ 39億9600万
バギー 31億8900万
ルフィ 30億
ロキ 26億

ロキは当時の懸賞金額を参考にすると最下位。現在は巨人族達からも見放されており戦いを挑むとしても単騎に近い。巨人族の統率力が無いとすれば少し評価額は下がるかもしれない。

そしてエルバフ開幕前からの予想でも良く出ていた意見が世界樹ユグドラシルの焼失。元々、北欧神話をモデルにしているであろうエルバフ編。神話では拠り所となる世界樹は最終的に燃えてしまう運命だ。

これを辿ればエルバフもアダムに火が燃え移りウォーランド王国自体も脅かされる火災となるのではないか?

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