3.ワンピース『ONE PIECE』

ワンピース1162話ネタバレ『ロックスvs世界政府』イム登場で混沌を増すゴッドバレー

ゴッドバレーに恐れていた事態が発生。ロックスが世界会議で喧嘩を売ったイムが思わぬ形で再会となった。どんな劣勢をもリバーシしてしまう脅威の支配能力。全てを味方につけて混戦を終わらせに来た。読者としては最高に面白い展開となった。

56年前に花の部屋で啖呵を切った時の想定では組織力を築き、資金を蓄え、狙いの悪魔の実を手に入れ盤石の状態で再び聖地マリージョアを襲撃する算段であったろう。

この時点では何も出来ず。起こせなかったという表現が正しい。
18年の時を経てロックスの悪名は轟き、世界最強とも称される伝説の海賊団を作り上げた。

しかしながらタイミング的には絶好機とは言えない。
船員達の心はバラバラで、特にシャッキーをロジャー海賊団に奪われてからは士気が高いとも言えないだろう。
これまで計画的に進めて来たロックスの作戦としてはかなり想定外な事態となった。
世界の黒幕がこんなチート技でゴッドバレーへやって来るとは‥立ちはだかる異形の怪物はさしずめ『世界』
イム サターン

聖地マリージョアに居たはずのイムがサターン聖の身体と精神を乗っ取り蹂躙し始めた。蜘蛛(牛鬼)状態のサターンの上半身に異変。もちろん周りにいる海兵も見た事の無い姿だ。今回も目だけがハッキリと描かれて他は真っ黒のシルエット。セリフらしいセリフも無かった。家族という弱みがある中でロックスはイムに一矢報いる事は出来るのか。

速報
ロックスが妻子と再会。一旦ゴッドバレーから2人を逃し『ルルシア王国』で落ち合う算段
ウオウオの実を手に入れたリンリンだがカイドウに横取りされ食べられてしまう
ロックスがガーリング聖を倒す
イムがゴッドバレーに降臨(サターン聖に乗り移っている)
イムとロックス海賊団が対峙(ロックス、ニューゲート、カイドウ)

五老星や神の騎士団も相当強いがやはりイムはワンランク以上違う。猛者集うゴッドバレーにおいても個で盤面を打開して塗り替えてしまう。

過去編突入以降のスケジュール
1152話 ヒドい一日
1153 話 ロキ誕生
休載
1154話 死ねもしねェ
1155話 ロックス海賊団
休載
1156話 アイドル
1157話 伝説のBAR
休載
1158話 ロックスvsハラルド
1159話 運命の島
1160話 ゴッドバレー事件
休載
1161話 矢の雨をしのいで結ぶ恋の詩

合併号と祝日絡みもあるので実際にはもっと多く感じる読者もいるかもしれない。とはいえこのペースにも慣れて来たのではないか?エピソード序盤のゆっくりした展開ならまだしも核心に迫る事項が多いのでじっくり描いて貰った方が楽しめるかもしれない。

尾田先生の体調不良で急遽休載となったが1週休んで復活。

休載について

今回の休載は作者の体調不良が原因。
ポストカードおよび掲載内容一覧には『ONE PIECE』が掲載されてうるが印刷工程の都合上、訂正が間に合わない。
再開は46号(10月14日発売)より

現在は体調が回復している

前回の進展

ラストシーン。ソマーズ聖に襲われるシャッキーを間一髪で助けたレイリー。あまりにカッコ良すぎる描写に全てを持っていかれた。
神の騎士団の一角であるマッフィー宮とドラゴンの件ではシャムロックが奪われてしまった。
海軍側ではガープが孤軍奮闘。未来の四皇達を追いやった。

ゴッドバレー事件の進展
シャッキーをレイリーが救った
ロジャー海賊団は目的達成し脱出の準備へ
シャムロックは神の騎士団へ渡る
シャンクスはドラゴンが再び拾った

ポイント

戦局はややロジャー海賊団がリード
ロジャーとガープの遭遇はまだ
ロックスとガープの遭遇はまだ
ロックスと妻子の遭遇はまだ
シャンクスはドラゴンが保持
シャムロックはマッフィー宮が保持
シャッキーはレイリー(ロジャー海賊団が保持)

ワンピース1162
南東→ロックス海賊団

北西→ロジャー海賊団

景品が集められたゴッドバレーの谷部分の中心に海賊達が押し寄せた。ロジャー海賊団とロックス海賊団に挟み込まれる天竜人を逃がしつつ海軍は景品を守った。
既にロジャー海賊団とロックス海賊団は交戦。ガープも戦局に雪崩れ込んでいる。目玉となるシャッキーが奪われたことで残るは宝箱のみ。海賊達は脱出を頭に入れて動かなくてはならない。

→確定ルート
天竜人を守るためにガープとロジャーが手を組みロックスを滅ぼした

この真実に迫る回となる。
現状ロックスは妻エリス、息子ティーチを探す事に尽力している。
ロジャー海賊団はシャッキーを救出してほぼ目的を果たした。
ガープはここからロジャーへとロックオン。

3すくみとなるはずがガープはロジャーと手を組まざる得ない事態へ。

現状では『ロックスに家族がいる事』はその他の海賊や世界政府・海軍にもバレてはいない。唯一の泣きどころがバレてしまった事で当初の予定と大きくズレてしまったのではないか?残りの景品(宝箱)の行方も荒れそうだ。あまり目立っていなかったがドラゴンは父ガープがゴッドバレー入りした事に気付いていた。

ロックスに沈められたハラルドは依然として登場無し。ゴッドバレー終了までは蚊帳の外状態だろうか。やはり王家を襲った悲劇についても気になるところ。

◉◉ワンピース1162話速報 G・V・B・R ゴッドバレーバトルロワイヤル◉◉

大混戦は最終局へ
生き残りをかけたバトルロワイヤルへ突入
突如ブレイクを挟んだが期待以上にアツい展開が。軍子がゴッドバレーの地にいる時点で予想していた読者も多いだろうが『サターン聖』の身体を媒体としてイムがゴッドバレーに降り立った。現代エルバフの惨状は38年前にも起きていた。

現代エルバフ編の振り返り
イム 軍子 悪魔
神の騎士団軍子の身体に乗り移ったイム
凄まじい覇王色の覇気を放つ
悪魔契約(アークワール)、黒転支配(ドミリバーシ)で周囲を悪魔化して戦局を反転する

ドリー、ブロギー、ルフィ達がエルバフの窮地を脱する為にもゴッドバレー事件は参考になりそうだ。元々語られていた事実とは既に大きくズレてきている。

見どころ

カイドウがウオウオの実を食べて能力者に
ガーリング聖vsロックスが勃発
ガープは人間狩りゲームを知らなかった
イムがサターンの身体を介してゴッドバレーに降り立つ
ロックスはティーチとエリスを逃しルルシアで落ち合う算段

扉絵は遂に完結
ヤマトの金稲荷代参
最終回『拝啓ルフィ殿、ワノ国は今日も平和でござる』

様々な波紋を呼んだが改めて花の都に帰還した。
ワノ国に再び訪れた平和な日々
ヤマト、モモの助、錦えもん、うるティ達が花の都を散策している。ヤマトとモモの助の手には串に刺さったおでんが。
古代兵器プルトン』の情報が黒ひげ海賊団へと渡ってしまう事がほぼ決定的となり心配は尽きないがこれにて一旦シリーズ完結となった。

44話に渡って掲載された長編扉絵。かなり興味深い内容も詰まっていた。
怨敵カイドウの息子ヤマトだったがワノ国の国民達に少しずつ受け入れられていった。

レイリーとシャッキー

劇的な救出劇を繰り広げたレイリー。余談は許さず他の海賊の標的にもなるシャッキーを守りつつゴッドバレーから脱出を図る。既に幸せそうな2人。皆が羨むほど眩しい

シャッキー レイリー
君に言っておかなきゃならないとレイリー、しかしシャッキーは全部分かってるとこれを制した。

ここから戻ればロックス、進めば海軍という状況でロジャー海賊団は進軍。

多方から攻撃飛び交う中で2人を襲う攻撃をなんとシキが阻んだ。これはシャッキーに危害が及ぶと読んで仕方なくの様だ。どうせ手に入れられないなら‥と2人を潰そうとしてもおかしくないが意外なシキの行動であった。

また、あれだけシャッキーに心を奪われていたロジャーだったが全てをレイリーに預けて援護に徹した。目の前で見事な救出を見せつけられたとはいえこの辺は男らしくて潔い。

島の海賊達の中にはシャッキーを諦めて宝箱を目指す者も多く見受けられた。ロックス海賊団メンバーはここでスイッチ。シャッキー以外の全てを奪いにいく。

この2人に関してはハッピーエンドの確定路線。安心して見れるし微笑ましくもある。今話からゴッドバレーは更に混沌を極め地獄となっていくがここだけが救いだ。

ガープと天竜人

天竜人嫌いな海兵ガープ。組織への貢献度、名声、世間への影響力、どれをとっても海軍トップクラスだ。
それ故に背反的な態度も咎められる事は無かった。

しかしここまでのゴッドバレーではその様な描写は見られず。天竜人の暴挙を知って必死に正義を貫こうとしたドラゴンと対比するとガープの行動を疑う声も多かっただろう。
人間狩りゲームを知りながらも止めようとはせずにバカンス、ゴッドバレー参戦もロジャーが目的で島に着いてからもロジャーやロックスに固執していた。

疑問ではあったがどうやら『ガープはゴッドバレーで人間狩りが行われ事を知らなかった』様だ。

当然この事実を知ればガープが暴挙に出るのは必至。一部上層部にしか知らされていない情報をガープクラスが知らぬのもおかしいが敢えて封鎖していたのだろう。

ゴッドバレーに横たわる先住民達の死体。明らかに数が多い‥この異様な事態にセンゴクへ通信して問いただす。

お前これ知っていたのか‥非人道的な殺戮ゲームに大激怒のガープ

対するセンゴクはあまりまともに取り合う気が無さそう。迷い言だと切り捨てる。

読者としてはこれでガープを手放しで応援出来る。ここからどういう行動に出るのか?海軍脱退もありそうな勢いだ。天竜人を助ける為にロジャーと手を組んだとあるが到底そうは思えない。

注意

センゴクによれば世界貴族の非道に苦言を呈して海軍から消えた男がいるらしい。時系列が微妙だがドラゴン以外に軍を脱して反旗を翻した男というとゼファーあたりが思い浮かぶ。ゼファーの海軍大将昇進が36年前、ゴッドバレーの後だと判明しておりこの時点では海軍に在籍していたので違う様だ。

親子の再会

 

ポイント

・互いにジーベック、エリスと呼んでいた
・エリスは元海賊
・ロックスの父と母も登場
・ロックスがデービー一族である事が露呈した
・ルルシアで再会を誓い別れる

 

船員達にも明かさずに1人で奔走したロックス。難易度の高い極秘ミッションをクリア。
様々な勢力が入り乱れるゴッドバレーにて家族が再会。
ティーチが産まれてすぐにこの島に連れて来られた母子、ようやく3人が再会できた。

しかし喜びも束の間。如何にしてこのゴッドバレーの死地から生き延びるか‥最後まで会わないまま潰えた可能性もあった中で家族再会シーンが見れたのは嬉しい。バッドエンドになってしまうと分かっていてもロックスのイメージは上がるばかりだ。2人を背負って走るロックスの必死さがその思いを物語っている。特に大会開幕前に妻を刺したガーリング聖との対比が凄い‥

神の騎士団、そして神の騎士団に従う異形な者達に追われる家族。どうやら悪魔化した先住民(デービー一族)の様だ。攻撃を仕掛けるロックスだが騎士団は不死身‥なかなか打開出来ずにいた。追手の中にはロックスの父、母の姿も。(ステージで紹介されていた中で一際大きな体格で帽子を被っていたのがロックスの父の様だ)
ロックスが『ババァ』と呼んでいたので祖母では?という意見もあったが流れ的には『母』をババァと呼んでいるだけだろう。悪魔化しているので外見では判断しにくい。

ロックスの父

万一デービーと名のつく者が捕まれば地獄をぬるいと思うほどの苦痛が待っている。

逃げる中でリリスはロックスに止まる様に頼む。どうやら(海賊だった)自身を受け入れてくれた先住民を見殺しには出来ない様だ。もはや心はデービー一族。一族の運命はよく理解している。

ロックス達は『ルルシアの地』で再び落ち合う事を誓った。少しエリス生存ルートが見えた気もするがティーチが孤児となっているので厳しそう。よもやここでルルシアの地名が出て来ようとは‥

今回はロックス唯一の弱みとなる家族が世界政府側に知られてしまった、2人が人質に奪われようものならば選局はかなり傾く事になってしまう。

ルルシア王国

つい最近マザーフレイムによって島ごと消された『ルルシア王国』
現代では世界政府加盟国であった。とはいえ天上金に圧迫され国内情勢はヒドいものだった。
革命軍による8カ国革命の参加国。マザーフレイム発射時にサボ達と共に脱出していた者達もいた。

ティーチ関連で言えば黒ひげ海賊団参加である桃ひげもルルシアを襲っていた。ルルシア王国の位置は分かっていないがゴッドバレーと距離的に近いのかもしれない。

ウオウオの実

カイドウを大きく飛躍させた希少な悪魔の実

ウオウオの実幻獣種 モデル『青龍』

人間狩りゲームの景品としてゴッドバレーに集められた目玉の1つ。動物系悪魔の実には意思が宿ると言うがカイドウを選んだ様だ。(イワンコフ→リンリン→カイドウへと巡って来た。)

イワンコフが手に入れかけたがこれをリンリンが奪う。
当初の予定だとリンリンは悪魔の実をカイドウに譲ると話していたがこの実に関しては息子のカタクリに食べさせ様としていた。嬉々とするリンリンに後ろから襲いかかったカイドウ。金棒で思いっきり殴打する様は容赦ない。

お宝は、狙って横取り。実を奪うやすぐに食べてしまった。リンリンはこれを一生の恩と言っていたがカイドウの勝ちにも思える。ブチ切れのリンリンだがそのまま青龍(獣型)へと変身し逃げ去ったカイドウだった。各地で戦火の上がるゴッドバレーでも空に登る青龍は目立つ。まるで不運を告げる怪物の様だ。したり顔で横取りしたウオウオの実を頬張るカイドウ。この無邪気な表情もまた良い。見事に姉貴分を出し抜いた。

カイドウ ウオウオの実

カイドウはリンリンが悪魔の実を分け与える気が無い事を察知していたのかもしれない。
ペロスペロー、カタクリ、オーブン、ダイフク。この頃既にある程度育っていたシャーロット家の息子達は複数いる。息子達優先に与えればかなりの数を獲得しないとカイドウには渡って来ない。

食べてすぐにニキュニキュの実を活かしてゴッドバレーから抜け出したくまの様に、カイドウも同話内で早速戦いの中で青龍を披露した。モモの助は空を飛ぶのに時間がかかっていたがカイドウはあっさりと成功していた。

覇気こそが全てを凌駕する。この答えに辿り着くのはまだ成熟しきってから。ひとまずカイドウはこれで能力者となった。

↓もしかしたら『モデル青龍』を食べていたカタクリ

 

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