ゴッドバレーに恐れていた事態が発生。ロックスが世界会議で喧嘩を売ったイムが思わぬ形で再会となった。どんな劣勢をもリバーシしてしまう脅威の支配能力。全てを味方につけて混戦を終わらせに来た。読者としては最高に面白い展開となった。
56年前に花の部屋で啖呵を切った時の想定では組織力を築き、資金を蓄え、狙いの悪魔の実を手に入れ盤石の状態で再び聖地マリージョアを襲撃する算段であったろう。
この時点では何も出来ず。起こせなかったという表現が正しい。
18年の時を経てロックスの悪名は轟き、世界最強とも称される伝説の海賊団を作り上げた。
しかしながらタイミング的には絶好機とは言えない。
船員達の心はバラバラで、特にシャッキーをロジャー海賊団に奪われてからは士気が高いとも言えないだろう。
これまで計画的に進めて来たロックスの作戦としてはかなり想定外な事態となった。
世界の黒幕がこんなチート技でゴッドバレーへやって来るとは‥
聖地マリージョアに居たはずのイムがサターン聖の身体と精神を乗っ取り蹂躙し始めた。家族という弱みがある中でロックスはイムに一矢報いる事は出来るのか。
速報 |
ロックスが妻子と再会。一旦ゴッドバレーから2人を逃し『ルルシア王国』で落ち合う算段 |
ウオウオの実を手に入れたリンリンだがカイドウに横取りされ食べられてしまう |
ロックスがガーリング聖を倒す |
イムがゴッドバレーに降臨(サターン聖に乗り移っている) |
イムとロックス海賊団が対峙(ロックス、ニューゲート、カイドウ) |
五老星や神の騎士団も相当強いがやはりイムはワンランク以上違う。猛者集うゴッドバレーにおいても個で盤面を打開して塗り替えてしまう。
過去編突入以降のスケジュール | |
1152話 | ヒドい一日 |
1153 話 | ロキ誕生 |
休載 | |
1154話 | 死ねもしねェ |
1155話 | ロックス海賊団 |
休載 | |
1156話 | アイドル |
1157話 | 伝説のBAR |
休載 | |
1158話 | ロックスvsハラルド |
1159話 | 運命の島 |
1160話 | ゴッドバレー事件 |
休載 | |
1161話 | 矢の雨をしのいで結ぶ恋の詩 |
合併号と祝日絡みもあるので実際にはもっと多く感じる読者もいるかもしれない。とはいえこのペースにも慣れて来たのではないか?エピソード序盤のゆっくりした展開ならまだしも核心に迫る事項が多いのでじっくり描いて貰った方が楽しめるかもしれない。
尾田先生の体調不良で急遽休載となったが1週休んで復活。次号も掲載される様だ。
休載について
今回の休載は作者の体調不良が原因。
ポストカードおよび掲載内容一覧には『ONE PIECE』が掲載されてうるが印刷工程の都合上、訂正が間に合わない。
再開は46号(10月14日発売)より
現在は体調が回復している
前回の進展
ラストシーン。ソマーズ聖に襲われるシャッキーを間一髪で助けたレイリー。あまりにカッコ良すぎる描写に全てを持っていかれた。
神の騎士団の一角であるマッフィー宮とドラゴンの件ではシャムロックが奪われてしまった。
海軍側ではガープが孤軍奮闘。未来の四皇達を追いやった。
ゴッドバレー事件の進展 |
シャッキーをレイリーが救った |
ロジャー海賊団は目的達成し脱出の準備へ |
シャムロックは神の騎士団へ渡る |
シャンクスはドラゴンが再び拾った |
ポイント
戦局はややロジャー海賊団がリード
ロジャーとガープの遭遇はまだ
ロックスとガープの遭遇はまだ
ロックスと妻子の遭遇はまだ
シャンクスはドラゴンが保持
シャムロックはマッフィー宮が保持
シャッキーはレイリー(ロジャー海賊団が保持)
![]() |
南東→ロックス海賊団
北西→ロジャー海賊団 |
景品が集められたゴッドバレーの谷部分の中心に海賊達が押し寄せた。ロジャー海賊団とロックス海賊団に挟み込まれる天竜人を逃がしつつ海軍は景品を守った。 |
既にロジャー海賊団とロックス海賊団は交戦。ガープも戦局に雪崩れ込んでいる。目玉となるシャッキーが奪われたことで残るは宝箱のみ。海賊達は脱出を頭に入れて動かなくてはならない。 |
→確定ルート
『天竜人を守るためにガープとロジャーが手を組みロックスを滅ぼした』
この真実に迫る回となる。
現状ロックスは妻エリス、息子ティーチを探す事に尽力している。
ロジャー海賊団はシャッキーを救出してほぼ目的を果たした。
ガープはここからロジャーへとロックオン。
3すくみとなるはずがガープはロジャーと手を組まざる得ない事態へ。
現状では『ロックスに家族がいる事』はその他の海賊や世界政府・海軍にもバレてはいない。唯一の泣きどころがバレてしまった事で当初の予定と大きくズレてしまったのではないか?残りの景品(宝箱)の行方も荒れそうだ。あまり目立っていなかったがドラゴンは父ガープがゴッドバレー入りした事に気付いていた。
ロックスに沈められたハラルドは依然として登場無し。ゴッドバレー終了までは蚊帳の外状態だろうか。やはり王家を襲った悲劇についても気になるところ。
◉◉ワンピース1162話速報 ゴッドバレー バトルロワイヤル◉◉
大混戦は最終局へ
生き残りをかけたバトルロワイヤルへ突入
突如ブレイクを挟んだが期待以上にアツい展開が。軍子がゴッドバレーの地にいる時点で予想していた読者も多いだろうが『サターン聖』の身体を媒体としてイムがゴッドバレーに降り立った。現代エルバフの惨状は38年前にも起きていた。
現代エルバフ編の振り返り |
![]() |
神の騎士団軍子の身体に乗り移ったイム |
凄まじい覇王色の覇気を放つ |
悪魔契約(アークワール)、黒転支配(ドミリバーシ)で周囲を悪魔化して戦局を反転する |
ドリー、ブロギー、ルフィ達がエルバフの窮地を脱する為にもゴッドバレー事件は参考になりそうだ。元々語られていた事実とは既に大きくズレてきている。
見どころ
カイドウがウオウオの実を食べて能力者に
ガーリング聖vsロックスが勃発
ガープは人間狩りゲームを知らなかった
イムがサターンの身体を介してゴッドバレーに降り立つ
ロックスはティーチとエリスを逃しルルシアで落ち合う算段
扉絵は遂に完結
ヤマトの金稲荷代参
様々な波紋を呼んだが改めて花の都に帰還した。
『古代兵器プルトン』の情報が黒ひげ海賊団へと渡ってしまう事がほぼ決定的となり心配は尽きないがこれにて一旦シリーズ完結となった。
44話に渡って掲載された長編扉絵。かなり興味深い内容も詰まっていた。
怨敵カイドウの息子ヤマトだったがワノ国の国民達に少しずつ受け入れられていった。
親子の再会
船員達にも明かさずに1人で奔走したロックス。難易度の高い極秘ミッションをクリア。
様々な勢力が入り乱れるゴッドバレーにて家族が再会。
ティーチが産まれてすぐにこの島に連れて来られた母子、ようやく3人が再会できた。
しかし喜びも束の間。如何にしてこのゴッドバレーの死地から生き延びるか‥最後まで会わないまま潰えた可能性もあった中で家族再会シーンが見れたのは嬉しい。バッドエンドになってしまうと分かっていてもロックスのイメージは上がるばかりだ。特に大会開幕前に妻を刺したガーリング聖との対比が凄い‥
ロックスは必死に2人を逃し『ルルシアの地』で再び落ち合う事を誓った。少しエリス生存ルートが見えた気もするがティーチが孤児となっているので厳しそう。よもやここでルルシアの地名が出て来ようとは‥
ルルシア王国
つい最近マザーフレイムによって島ごと消された『ルルシア王国』
現代では世界政府加盟国であった。とはいえ天上金に圧迫され国内情勢はヒドいものだった。
革命軍による8カ国革命の参加国。マザーフレイム発射時にサボ達と共に脱出していた者達もいた。
ティーチ関連で言えば黒ひげ海賊団参加である桃ひげもルルシアを襲っていた。ルルシア王国の位置は分かっていないがゴッドバレーと距離的に近いのかもしれない。
ウオウオの実
カイドウを大きく飛躍させた希少な悪魔の実
ウオウオの実幻獣種 モデル『青龍』
人間狩りゲームの景品としてゴッドバレーに集められた目玉の1つ。動物系悪魔の実には意思が宿ると言うがカイドウを選んだ様だ。(イワンコフ→リンリン→カイドウへと巡って来た。)
イワンコフが手に入れかけたがこれをリンリンが奪う。
当初の予定だとリンリンは悪魔の実をカイドウに譲ると話していたがこの実に関しては息子のカタクリに食べさせ様としていた。
これをカイドウが狙って横取り。実を奪うやすぐに食べてしまった。
カイドウはリンリンが悪魔の実を分け与える気が無い事を察知していたのかもしれない。
ペロスペロー、カタクリ、オーブン、ダイフク。この頃既にある程度育っていたシャーロット家の息子達は複数いる。息子達優先に与えればかなりの数を獲得しないとカイドウには渡って来ない。
食べてすぐにニキュニキュの実を活かしてゴッドバレーから抜け出したくまの様に、カイドウも同話内で早速戦いの中で青龍を披露した。
↓もしかしたら『モデル青龍』を食べていたカタクリ
ガープと天竜人
天竜人嫌いな海兵ガープ。組織への貢献度、名声、世間への影響力、どれをとっても海軍トップクラスだ。
それ故に背反的な態度も咎められる事は無かった。
しかしここまでのゴッドバレーではその様な描写は見られず。天竜人の暴挙を知って必死に正義を貫こうとしたドラゴンと対比するとガープの行動を疑う声も多かっただろう。
人間狩りゲームを知りながらも止めようとはせずにバカンス、ゴッドバレー参戦もロジャーが目的で島に着いてからもロジャーやロックスに固執していた。
疑問ではあったがどうやら『ガープはゴッドバレーで人間狩りが行われ事を知らなかった』様だ。
当然この事実を知ればガープが暴挙に出るのは必至。一部上層部にしか知らされていない情報をガープクラスが知らぬのもおかしいが敢えて封鎖していたのだろう。
非人道的な殺戮ゲームに大激怒のガープ
読者としてはこれでガープを手放しで応援出来る。ここからどういう行動に出るのか?海軍脱退もありそうな勢いだ。天竜人を助ける為にロジャーと手を組んだとあるが到底そうは思えない。
ロックスvsガーリング
神の騎士団最高戦力、最強の海賊
このゴッドバレーの地でも上位格の2人が激突
フィガーランド・ガーリング聖
ロックス(デービー)・D・ジーベック
軍配はロックスに!!
イム降臨
エルバフで見た惨状がゴッドバレーでも起きていた。ただならぬ覇気が島を襲う。ロジャーやガープも感じ取った気配。この顔ぶれでも引けを取らないキャラ。
既にゴッドバレー入りしていたサターン聖に乗り移ったイムだった。(現代エルバフでは軍子が記憶を取り戻しかけたタイミングだったが今回はトリガーや導入部分がわかりにくい)
直前のエッグヘッド島においては自ら降りたつ事はせずに五老星達に全てを任した。失態とも言える様な結果に責任を問われたサターン聖はイムに蝕まれる様に消滅した。神の騎士団、五老星の生殺与奪を握り、コントロールさえもイムの意のままなのかもしれない。
既に牛鬼の姿となり悪魔達を従えている。
戦地ならば手下はいくらでもいる。次々に黒転支配で兵隊を生成
巨兵海賊団を率いる屈強な2人でも抗う事も出来ずに悪魔化してエルバフに反旗を翻した。まだルフィ達は会っていないがオセロの様に反転して戻す事は可能なのだろうか?
悪魔契約(アー・クワール)
黒転支配(ドミリバーシ)
一定の“寿命”と引き換えに不死の体と常ならざる腕力を与える
イムが描いた五芒星(アビス)が対象を包囲して悪魔化する
腕力は増して不死身となり人格も支配される
悪魔達は感染拡大する。オセロの様に悪魔に挟まれる立ち位置に居ると悪魔化してしまう。エルバフはこれにより悪魔がどんどん増えていき陽界が支配されてしまった。
イムvsロックス
56年前の世界会議で宣戦布告したロックス
後にも先にも海賊がパンゲア城の最深部へと辿り着いたのはロックスだけ。付き人の軍子もこの場に居合わせたがロックスはここでイムに攻撃する事は無かった。"何も出来ない"事も把握していた様だ。牽制にも似た挨拶を一方的に交わし何もせずにこの部屋を去った。
ここから18年あまり。間接的ではあるがゴッドバレーの地で再会を果たした。
イムと対峙するのはロックス他、ニューゲート、ウオウオの実を食べたカイドウ
やはり実力の底が見えないイムとロックスは特に気になる。現状ではまだ負け戦とは言えないがここからは世界政府サイドが押し込む展開になっていく。
本当にロックスでもイムには敵わなかったのか?18年前の遭遇時と比べて脂も乗っているし、協力的とは言えないが猛者達も仲間についている。ドリー・ブロギーを圧倒したイムの底も知れないが簡単にロックスがやられるはずはない。
47号に引き続き48号でもワンピース掲載となる。
心配されたがひとまず近年のペースに復帰出来そう。
思いの外荒れているゴッドバレー事件だが、ハラルド含めてエルバフ過去編を2025年内に締めれるだろうか?
エルバフ過去回想編の導入
エルバフについてはエピソード突入前にも事前情報が討ち出されていた。巨人族、ドリー、ブロギーといったワードが先行していたが王家や国内情勢についての情報が少なく、いざルフィ達が辿り着くと意外な事実が判明していった。
エルバフは世界政府非加盟国、世界政府の侵略に遭っている |
独自の文化が根付いているが今は亡き光輝の王ハラルドの功績 |
14年前に王家を襲った悲劇の真相は巨人族達に伝わる情報と少し違う |
14年前に起きたハラルド殺害事件に居合わせたのはヤルルとロキ。この2人が真実を知る。
現代エルバフは陽界がほぼ世界政府に堕ちている。ルフィ達は下層の冥界におりここから反撃フェーズとなる。
このタイミングでロキがハイルディンに真実を話し始めた。
急を要する中で『3分で話せ』と煽るハイルディン。
14年前のロキの回想では
・ハラルドに呼ばれたヤルルとロキがアウルスト城の王家の間に向かうとそこには兵士達に刺されるハラルドがいた
・王家に伝わる伝説の悪魔の実が何者かに盗まれた
一話の中でテンポ良く進んだ。ここからは回想中に過去編へ転移。ハラルド王の半生が描かれる過去編がスタートした。
しかしながら思わぬ男の登場で思わぬ事態へ。
それが『ロックス』だ。いつの間にかハラルドから主人公はロックスへと移りゴッドバレー事件へと向かっていった
突然の休載
今年は丸々エルバフ編が描かれているが現代よりも過去編に注目が集まっている。読者の関心はやはり作品史上最大の事件『ゴッドバレー事件』だ。役者が島へ集まり戦局も煮詰まりいよいよ核心に迫ろうというところで期待感も高まっている。
そんな中で、突如休載の一報。落胆も大きいが正直尾田先生に何かあったのでは?と心配なところ。
昨年秋、11月にも急遽2週間の休載が挟まれた。
週刊少年ジャンプ51号(11月18日売)と52号(11月25日売)
公式発表でも作者の体調不良と明言されていた。
一昨年は下書きに近い様なラフな描写のまま間に合わされた事もあった。(くまの過去編)
少し先ではあるが映画関連も賑わっているだけに本誌以外でも圧迫されているのかもしれない。
↓更新
今回の休載は尾田先生の体調不良が原因
参考データ
年ごとの休載回数 | |
年 | 休載回 |
1997 | 0 |
1998 | 0 |
1999 | 0 |
2000 | 0 |
2001 | 1 |
2002 | 2 |
2003 | 3 |
2004 | 3 |
2005 | 3 |
2006 | 4 |
2007 | 4 |
2008 | 4 |
2009 | 7 |
2010 | 8 |
2011 | 6 |
2012 | 6 |
2013 | 8 |
2014 | 8 |
2015 | 8 |
2016 | 9 |
2017 | 9 |
2018 | 9 |
2019 | 10 |
2020 | 13 |
2021 | 11 |
2022 | 14 |
2023 | 16 |
2024 | 16 |
2025 | 10 |
計 | 192 |
ひとまず長期休載(まとまった休載)では無さそうで安心。結末は決まっていそうだが細かな構想の変化もあるのかもしれない。
1997年の連載開始より徐々に休載は増えている。長寿作なので仕方ないが2019年よりはコンスタントに二桁。2025年も10回に到達した。残り3ヶ月、月一休載ならば近年では少ない方か。
順調に行けば2025年内で1170話まで掲載のペース
休載とはいえ大きな支障は無さそう。
3日(金)にはのONE PIECEmagazine20が発売