ワンピース エルバフの王妃『エストリッダ』ロキの母
1153話で登場したロキの生みの親。ハラルドの妻
エルバフ ウォーランド王国における正統な王妃として迎えられる。
元を辿ると王妃に相応しい血族で権力者達も太鼓判を押す。
エルバフ 北の地『酒村』の生まれで『高潔なる古代の血を宿す女』と称されている。
見た目においてはこれまで登場した女巨人族でも一二を争う美形だ。対抗馬はリプリー、ゲルズと言ったところ。装いも光輝そのものである。
エストリッダ
私は生涯あなたを愛し抜く運命にあります
東の女と子(アイダとハイルディン)の事はお忘れください
いやいや王室に入ったわけではなく、当初はハラルド王を支える良き王妃であろうと気概があった。
問題は『地風術』をかじっている事にあった。途中からは少し悪どい性格に描かれているが趣味が災いしたと言えるかもしれない。
いわゆる『風水』の様なもの。王室に入るや否や気にそぐわぬものを次々とテコ入れした。
気が東に逃げていると運気が逃げぬ様に窓を塞ぐ。
鏡の配置が五星殺なので処分。
幸運の馬を招き入れる。
風と大地の運をハラルドに送るため自身の部屋にありったけの宝石と黄金を運ぶ。
食事は全て銀の皿
ただの贅沢ではと疑いながらも王妃の命とあっては兵士達に抗う術はない。徐々に王室はエストリッダの色に染まっていった。
これにはハラルド王が外交を重んじてエルバフ不在が多かった事も関係するかもしれない。エストリッダのやりたい放題をハラルドは止める事ができなかった。
そしてハラルド不在時に事件は起きる。
63年前。呪われた王子ロキの誕生だ。
エストリッダによればロキが生まれる前から凶事は予言されていた。『ハラルド王はいつか自分の息子に殺される』当時は狂言だったがこれが現実になってしまう。
生まれた瞬間こそ喜んだエストリッダ。事前に名前も考えておりその顔を拝みたいと語った。しかしその顔を見るや豹変。
ロキの不気味な顔を見て恐怖し、自分の子供では無いと言い放った。
認知すらせずにロキを冥界へと捨て去ったエストリッダ。ロキが冥界から這い上がった事を知り更に恐怖し気に病んでしまった。
拍車をかけるかの様にエルバフを襲った異常気象。
火災、寒波、暴風で農作物に壊滅的な被害を与えて国中が飢餓に陥った。
これらは全て『ロキの呪い』とされてロキは悪神の様に仕立て上げられた。
冥界から戻った後もロキはエストリッダの部屋の近づいただけで叱咤され、国を守る為だとその目を潰されかけた。
結局そのまま病床に伏したエストリッダは回復する事なくロキを産んで1年以内に死んでしまった。ハラルドが遠征から帰る1日前の出来事‥。
3ショットは叶わず、ロキを産んだ後は一度もハラルドに会う事は出来なかった。
ちなみにその後エストリッダの兄がロキの世話役を担った。世話とは言えぬ虐待が続いたが兄も冥界にて命を落とした。もしかすると犯人はロキかもしれない。