歴史的な転機となる38年前のゴッドバレー事件。偶然居合わせたかに見える大物達だが全ての糸を引いていたのは世界政府であった。エルバフ世界政府加盟を目論むハラルド王の想いは予想外の方向へ。意外なキーマンとなったのは新世界前にシャボンディ諸島で登場したシャクヤクであった。時代を動かしていたのは九蛇の海賊?
シャムロックとシャンクスの双子
ティーチ
現代の世界情勢においても注目されている3人が出生。時系列的にはゴッドバレー事件の前になる。
意外にもシャンクス(シャムロック)の母が登場。宝箱に紛れてた件とも関係あるのか?シャンクスと同じ毛色にも秘密がありそうだ。果たして現代もマリージョアで生きているのか。偶然宝箱に紛れていたかに見えたシャンクスだが思わぬところにルーツがありそうだ。
ルフィ達は完全に物語から消えたまま‥今回の進展は現代より39年前まで。まだまだゴッドバレー事件まで引っ張られそうだ。
※訂正
・ティーチが生まれた事については正確には触れられてはいない。母の登場も無し
・シャンクスの母が天竜人かどうかは不明。確かに事件前のゴッドバレーにいて乳母車を押していた。先住民達と仲良さそうに話していた。
前回の振り返り
前回のポイント |
ロックス海賊団44年~42年前までの活動と成果 |
ハラルド王と世界政府の溝は更に深刻化 |
銀斧、グロリオーサがロックスの一員として登場 |
ガープが巨人族の海軍入団とエルバフ世界政府加盟を進言 |
ハチノスにシャッキーのBARが開店 |
ハラルド王に五老星より世界政府加盟の条件が提起される『ロックスを殺せ』 |
ゴッドバレー事件前までがじっくり描かれている本編。現代のエルバフも相当やばい状況ではあるが過去編もアツイ。もはやエピソードオブロックスになりつつある。ロックスが狙った悪魔の実については相変わらず判明していない。ゴッドバレー事件はもちろん王家の惨殺事件にも何か関係しているはず。
40年前付近。運命の子であるシャンクス、ティーチの生誕もこの近辺の時系列となる。既にロックスとガーリングと父親が判明しいるわけだが母についてもこの過去編で知られる事になるかもしれない。
42年前 | 政府からハラルドへ条件提示 |
42年前 | シャッキー's ぼったくりBAR |
40年前 | ティーチ生誕 |
39年前 | シャンクス生誕 |
38年前 | ゴッドバレー事件 |
海賊団結成から2年間でロックス海賊団の基盤は固まっていた。チームワークこそ欠けるが既に判明している大物達も出揃った。あとはシャクヤクがどうなるか?シャクヤクほどの美貌ならば天竜人達にとっては絶好の奴隷となるだろう。世界政府が狙ってもおかしくはない。通常の人間の男ならばその美貌の前に戦う事すらままならない。元々戦闘力も備わっているシャクヤクをどうやって捕まえたのかも気になる。
◉◉速報 ワンピース1158話 ロックスvsハラルド◉◉
少しペースダウンした8月だが本編エルバフ編は最高潮。おでんの過去編に並ぶ勢いで描かれている。今回もゴッドバレー事件には至らず。進展は40〜39年前までとにかく前フリがじっくりと描かれている。この様子だとゴッドバレー事件はあっさりと流されるかもしれない。
タイトルはとてもシンプル。そして明解。
外交の壁に立ち向かうハラルドはロックスの討伐に挑んだ。名勝負数え歌。覇王色の覇気激突が再び見られる。
フィールドはマリージョアからスケールアップしたエルバフの冥界だ。
速報 |
扉絵ではカイドウと戦った英雄にモリアの名前が‥ |
海賊島ハチノスでロジャーとロックスが遭遇 |
ロックスはシャッキー以外の女性に恋をしてティーチが生まれた |
五老星の言うままにロックスと構える事を選んだハラルド。エルバフの冥界でマリージョア以来の再戦 |
ガーリング聖登場。妻と双子の赤ちゃん(シャムロック、シャンクス)がゴッドバレーで描かれる。 |
運命の子シャンクスと双子の兄シャムロック
ロックスの息子ティーチ
3人の赤ん坊がゴッドバレー前に生まれた。
相変わらず人気のシャッキーであったがロックスは別の女性を見つけた。まだ後にはなるが同様にロジャーやニューゲートもそれぞれ息子を授かる。
扉絵は金稲荷代参。こちらも終わりそうでなかなか長編となっている。
村を守る為にカイドウと戦い散った英雄‥遺体すら残されていないが意外な人物の名前が‥『モリア』
ルフィに討たれた後も息長く活躍している元王下七武海?
ゲッコー
↓
月光
↓
光月
なんて半ばネタのような予想考察もあったがモリアとワノ国が繋がってしまった‥
『光月もりあ』
正義の海賊ここに眠る
ロジャーの憂鬱
今回のスタートは航海中のオーロ・ジャクソン号から。何やら不機嫌そうなロジャーの様子が。意中のシャクヤクが皇帝の座を引退して海賊島で店を開いたとあって何やら思うところがありそうだ。
ロジャーの不機嫌はシャッキー、そしてそれについて話したレイリーとの船長室での会談からだった。
思えばあの時、九蛇海賊団との交戦でシャクヤク(シャッキー)は苦しそうだった。ロジャーにはこれが恋煩いだとは気づいていない。
しかしながら交戦時にレイリーが受け取った手紙には
私を迎えに来て
『シャクヤク』
と書かれていた。ラブレター以外何者でもない手紙にロジャーは激昂。レイリーもなかなか言い出せなかった様だ。(レイリーもシャクヤクに全く興味がないわけではないが束縛されたくない)
不機嫌のロジャーだったが考えた挙句、進路を海賊島ハチノスへ。略奪こそ海賊の本懐、欲しいものは奪いとるまで。
いざ、ハチノスのシャッキーの酒場へ
イム様への手土産
時系列は40年前。ゴッドバレー事件より2年前。
まだ先住民(人間)が住んでいて後に狂気の人間狩りが開催される神の谷(ゴッドバレー)を訪れたガーリング聖だった。
前大会が終わったばかりではあるが五老星に提案。
任務で動いていたガーリング聖が偶然停泊したゴッドバレー。独自の文化で生きる非加盟国で資源も豊富。既に世界政府加盟を促したが断られた。
そして1番は『想定外の発見』
きっと御大も喜ぶ
2年後(38年前)の大会にはゴッドバレーを開催へ
そこで見つけたイムの気に入りそうなものとは?
ロジャーとロックス
ゴッドバレー事件前、時系列的に40年前頃
遂に大物2人が遭遇が見られた。この時の力関係は完全にロックスが上。世間からの評価込みでもロジャーは1段階以上格下であろう。
チームワークという点を考えればロックス海賊団にも隙はあるが組織として考えてもロジャー海賊団<ロックス海賊団は揺るがない。
そんな2人のコンタクト。海賊島ハチノス。ロジャーはこの先ロックス以外にもこの大物達と渡り合い王座を獲った。シキ、ニューゲート、リンリン、カイドウ。やはり海賊王は偉大。
ロックスとロジャーを結びつけたのはやはり海賊島の宝である『シャッキー』であった。塩対応のシャッキーだったがBARは大盛況。
店外まで続く長蛇の列だったが列を成す猛者達を薙ぎ払って入店してきたロジャー海賊団。
シャッキーの気持ちは相変わらずレイリーへ。ややこしくならぬ様にレイリーは入店せず待機していた。
一方でロジャーに食い付いたのはグロリオーサ。しかしロジャーは興味無しだった。
海戦があった頃から恋の人間関係は変わらず。グロリオーサとシャクヤクの立場が変わっただけ。
ちなみにシャッキーは海賊島ハチノス、シャッキーBARのルールを設定
この店が目的である以上、島内での戦闘は禁止
ロジャーの様な屈強な海賊達がハチ合わせても抗争には発展しなかった。
ハラルドvsロックス
『ロックスを殺せ』
是が非でもエルバフを世界政府加盟国にしたいハラルド。戦士の国からの発展を目指して生まれ変わろうとしている新生エルバフにとっては絶対にクリアしなくてはならない条件。
しかし加盟と引き換えに提示されたのはロックス殺害の条件。一方的ではあるがハラルドを友だと語るロックス。
幾度となくエルバフまで勧誘に来るほど気に入っていた。そして無碍にする事なくハラルドもロックスに対応していた。
結局共に手を取り合う事は無かったがそんなロックスを殺す事が出来るのか?
ハラルドは国王として世界政府の申し出、交換条件を受ける事にした。
悲しいが世界会議の舞台、聖地マリージョアで見せた激突以来の再戦が勃発した。
エルバフ冥界で繰り広げられた隠れた名勝負
友を殺してまで成就せんと凄まじい気迫で襲いかかるハラルド
一方でロックスは政府の言いなりになるハラルドが許せない
圧巻の覇王色激突再び。結局のところ勝敗はつかず。奇妙な2人の友情関係も崩れてしまった。ロックスがハラルドを勧誘にエルバフに来る事もなくなりゴッドバレー事件まで顔を合わせる事はなかった。
良い関係性の2人だっただけに読者としては見たかった様な見たくなかった様な‥
現代では依然としてエルバフは世界政府非加盟国だ。ハラルドの決心も虚しく直接ロックスを倒す事は叶わなかった様だ。果たしてこの1年後のゴッドバレー事件にもハラルドが関与してくるのだろうか?
意外ではあるがハラルドにとっては仕方ない判断であった。
これまでの戦士と名乗った暴力の歴史が、平和を目指すエルバフの足枷となって阻んでいる。
巨人族の恐怖は簡単には拭いきれない。天竜人がどれだけ愚かな人間でもエルバフを世界の輪に入れてくれる権力を持っている。
ティーチ誕生
シャッキーに恋焦がれていたロックス
意外な一面を見せた悪のカリスマだったがシャッキーと結ばれる事は無かった。
新しく恋心を寄せたのはティーチの母となる女性。
『マーシャル』の名を持つ。
ゴッドバレー事件の前にロックスの血を引くティーチが生まれた。
フィガーランド家
40年前頃には同族の天竜人達から絶大な人気を集めていたのがフィガーランド・ガーリング聖だ。シャッキーとは別の意味でアイドル的な存在であった。
後に神の騎士団リーダー、五老星と順調に出世街道を歩む。
既にゴッドバレー事件での関与も描かれていたが今回描かれたのは妻の存在。
現代においてシャンクスに妻がいるのでは、息子がいるのではなんて予想こそあれどシャンクスの母(ガーリング聖の妻)という点はノーマークだった読者も多いだろう。
天竜人の中でも格式の高いガーリング聖の妻ともなれば当然ながら重要な家系だろう。下界の海という線は薄くなる。
登場するとなれば新キャラという事になるのであまり予想や考察もしようがない。
しかしながら最終章に近いこのタイミングで描かれたという事はやはり意味がありそうだ。今も生きていて聖地マリージョアで生きている?
何故ゴッドバレー事件でシャンクスが宝箱に紛れていたのか?一度聖地マリージョアへ戻ったシャンクスは母と再会したのか?
39年前、西の海ゴッドバレーには1人の女性と双子の男の子シャンクスとシャムロック。どうやら母の赤毛を継いでいる。ゴッドバレーの先住民と仲良くしているがシャンクスの母は人間だったのか?
エルバフ編までのシャンクス問題
連載当初、ルフィが東の海から冒険をスタートした時はあまりにも距離が遠く麦わら帽子を返しに行くというのも現実味が無かった。シャンクスの登場頻度も少なかったが今やルフィも同格の四皇に位置付けられる様な存在へと躍進。
ルフィとカイドウがぶつかる図式が見えた特にワノ国前後からは頻繁に登場する様になった。
完全にヒーローキャラだったシャンクスではあるが最近では黒い噂もチラホラ。あまり注目されていなかった複数人説もここにきて盛り上がりを見せている。
四皇世代交代を皮切りに『ひとつなぎの大秘宝』奪取を宣言。ギアを上げ遅れをとらない様に各所で動きを見せている。
現代時間軸以外にも過去のシャンクスに纏わるストーリーが明らかになっている。出生については映画FILM REDがきっかけで判明した内容である。ちなみにフィガーランド家というワードも映画で明らかになった事項。
様々な考察が飛び交うシャンクスではあるが、そんな中で特に注目されているものが以下の2つ。どちらもかなり説得力があり有力視されている。
①天竜人説
②複数人説
天竜人説については決定的と言ってもいい。現神の騎士団リーダーのガーリング聖がゴッドバレーで描かれており他人の空似など言えないレベルで似ている。その後の宝箱に入っていた経緯、RED内で五老星がシャンクスとフィガーランド家の関連を示唆した件も含めて天竜人の血を引いている可能性はかなり高い。
赤髪海賊団の組織力、情報収集力を持ってすればその事をシャンクス自身が自覚しているだろう。ラフテル帰りのロジャーに尋ねて泣いていた件も出生に関わる事実なのかもしれない。
複数人説
エルバフ編で沸騰している説は②の複数人説だ。世界会議編辺りではあまりピンと来なかったが一気に期待感が増した。
・『ある海賊について』世界会議編で突如パンゲア城に現れたシャンクス。あまりの神出鬼没ぶりに別人では?と囁かれ始めた。左目が隠れているのもポイント
・ホールケーキアイランド編のジェルマ66、エッグヘッド編のステューシー、エルバフ編のベガパンクとクローンが推され始めシャンクスのクローンにも話題が及んだ。
・双子説‥ガーリング聖が激似だった様に親兄弟であればこれだけ似ていても納得。シャンクスに兄弟がいて神の騎士団として暗躍している可能性もある。
・悪魔の実の能力という線も面白い。シャンクスが生身であるかはまだ確定していない。分身を高次元でコントロール出来るのであれば様々な所に顔を出せても不思議ではない
さて。問題となっているエルバフに現れたシャンクスについて。
もしシャンクスが複数人いるとなれば該当するのは2つの描写。パンゲア城に現れたマントを被っているものと、エッグヘッド編で描かれたシルエットだ。
特にパンゲア城のものは酷似している。特徴的な左目3本線の傷が見えない構図やマントについても、エルバフ編のシャンクスと一致しているとみて良い。
傷が少し見えているとの意見もあるが正直微妙なところ。尾田先生は明らかに隠して描いていると感じる。
ガーリング聖のクローン
同話内でベガパンクのクローンが登場した事でどうもシャンクスもそっちに寄って考えてしまう。
しかし、優秀な複製を作る事がクローン技術の目的だとするならばシャンクスよりもガーリング聖のクローンを作った方が手っ取り早い。
先述の通りシャンクスは物心がつく1歳の時にロジャーに拾われている。フィガーランド家の血筋を考えればこの時点でも有望だが、既にゴッドバレー事件頃には才気溢れるガーリング聖の方が良いだろう。
そう考えるとシャンクスは実子でもう1人のそっくりさんはシャンクスではなくガーリング聖のクローンではないだろうか?
しかしマリージョアの科学は闇が深い。ボニーやジニーの件を考えると胸糞悪い人体実験が思い出される。シャンクスが正当な後継ぎではなくガーリング聖と奴隷の間に生まれたなんてパターンもあり得なくはない。
マリージョアにはおいておけず、ゴッドバレーに捨てられていても不思議ではないし確立していないクローン技術の実験台にされたなんてのもしっくりくる。