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【HUNTER×HUNTER415話考察】死後の念と強制収容の罠!軍の暴走が招くB・W号の危機

【HUNTER×HUNTER415話】ビヨンドの呪いの全貌と第一王子私設兵の絶望

呪い解読への絶望的なタイムリミット

物語は、第一王子ベンジャミンの私設兵(バルサミルコ)が、自身の端末で「呪い」の解析を行っている衝撃的な場面から幕を開ける。画面に表示されたのは「呪いの解読に必要な時間:約365日」「薬の作成と具現化に必要な時間:約700日」という、あまりにも絶望的な解析結果であった。合計で約3年もの時間を要するという事実は、念の除念師(浄化師)が容易に呪いを解除できないよう、極めて高度かつ複雑に構成された悪意の塊であることを示している。この呪いは、宿主のオーラをゆっくりと捕食し、長期間にわたって力を蓄積していくという非常に厄介な性質を持っているのだ。彼は自身の持つ解析系の能力を駆使して状況の打開を図ろうとするが、防御ツールや呪い無効化ツールを用いても容易には解除できないことが判明する。さらに、出航の2ヶ月前という過去の時点で、彼のパソコン画面の城アイコンにすでに警告マークが出現していたことが回想され、乗船前から周到に罠が張られていたことが明らかになるのである。

ビヨンド=ネテロの恐るべき目論見

事態の真相を究明するため、私設兵は特別房に拘束されているビヨンド=ネテロ本人と直接の通信を試みる。通信越しにビヨンドは、「呪いをかけたのはお前が生まれた時だ。もう20年前になる」と、一切の悪びれる様子もなく衝撃の事実を告げる。ビヨンドが仕掛けたこの呪いの正体は、私設兵が死亡した際に「死後の念」として強力に発動し、特定の王子を確実に呪い殺すという恐るべきシステムであった。ビヨンドはこれを「第一王子ベンジャミンにとって有利に働く、継承戦の進行を保証する祝福のお守りだ」とうそぶく。つまり、私設兵が志半ばで命を落としたとしても、競合する他の王子を確実に葬り去ることができるため、ベンジャミン陣営にとっては一石二鳥の絶好の機会であると主張しているのだ。しかし、私設兵はこの言葉を鵜呑みにはしない。「もし呪いの真の標的がベンジャミン自身であったら?あるいは、現状の体制を覆す危険性が高い第二王子カミーラや第九王子ハルケンブルグであったら?」という疑念が頭をよぎる。彼はビヨンドの言葉の裏にある真意を疑い、自らの命と引き換えに発動するこの呪いの標的が誰なのか、そしてその解除法を自らの手で徹底的に検証し尽くす決意を固めるのである。

【HUNTER×HUNTER415話】ブラックホエール号に響く非常事態宣言と軍の制圧

戒厳令の発令と研究者たちの危惧

私設兵が呪いの真実と向き合っている最中、ブラックホエール号の全域に突如として緊迫したアナウンスが響き渡る。「こちらは緊急放送!戒厳令が施行された!これは訓練ではない!繰り返す、これは訓練ではない!」という放送と共に、完全武装した軍の兵士たちが船内の各所に雪崩れ込み、乗客や研究者たちに対する徹底的な武力制圧を開始する。兵士たちは「指示があるまで動くな」「戒厳令が解除されるまで部屋からの退出を禁ずる」と高圧的に命じ、船内は一瞬にしてパニック状態に陥る。この強権的な制圧に対し、銃を向けられた研究者たちは「我々科学者に銃を向けるな、新大陸での研究に不可欠な存在だ」と激しく抗議する。さらに彼らは「この危機は国家体制を転覆させかねない」と事態の異常性を訴え、一部の勢力(実質的に軍を掌握しているベンジャミン陣営など)が王位継承戦という枠組みを利用して、カキン帝国そのものの乗っ取り(クーデター)を企てているのではないかと強い危惧を抱いていることが描写される。

第一王子ベンジャミン陣営の真の狙い

戒厳令に伴う具体的な措置として、軍は「軍事的介入を正当化する予防措置」という大義名分を掲げ、関係者たちを特定の部屋(1001号室)へ強制的に移動させる計画を実行に移す。この1001号室に入室するにあたっては、所持している全ての武器を完全に放棄することが義務付けられ、室内では第一王子ベンジャミン本人が単独で直接説明を行うという異例の通達がなされる。このあまりにも早急で強引な戒厳令の適用に対し、バルサミルコ(第一王子私設兵)は内心で強い疑念を抱く。これは治安維持などではなく、武器を取り上げた上で上位の王子たちを一箇所に集め、一網打尽にして排除するための冷酷な計画なのではないかという推測である。同じ頃、通信を続けているビヨンド=ネテロは、「偽の新大陸(仮想新大陸)に到着する前に、第一王子以外の全ての王子を殺せ」と彼をさらに唆す。ビヨンドは、後継者をただ一人だけ選定するという王位継承戦の残酷なルールの下ではこれが最も確実な道であり、自分自身とカキン帝国との良好な関係を保持するためにも極めて好都合であると、不敵な笑みを浮かべながら語気を強めるのである。

【HUNTER×HUNTER415話】各王子の居住区で巻き起こる混乱と抗争の火種

第十三王子マラヤーム陣営の徹底抗戦の構え

戒厳令の発令は、各王子の居住区(V.I.Pエリア)にも深刻な緊張状態をもたらす。第十三王子マラヤームが滞在する1013号室(巨大な念獣によって創り出された不可侵の念空間)では、第一王子の警護兵が異常な態度を見せ、身体を極度に強張らせている様子が陣営のメンバーによって察知される。マラヤーム陣営の護衛たちは、軍の命令に従ってこの念空間から一度でも外に出てしまえば、二度と元の安全な空間には戻れなくなる可能性が極めて高いと瞬時に判断する。たとえ軍から強行突破や強制退去を要求されたとしても、部屋の絶対的な保護を捨てるべきではなく、徹底抗戦の構えを見せるべきだという緊迫した空気が室内を支配する。念空間という特殊な防壁が、戒厳令下における唯一の命綱となっているのである。

第七王子ルズールスの失踪とマフィアを巻き込む陰謀

一方、別の場所ではさらなる異常事態が発生していた。第七王子ルズールスと、その後ろ盾となっているマフィア関係者(ライス)が忽然と姿を消し、行方不明になるという事件が発覚する。この不可解な失踪の裏には、軍側の巨大な陰謀が隠されていることが示唆される。軍は、以前発生した第一王子私設兵への襲撃事件を巧みに利用し、ハンター協会、第七王子ルズールス、そして下層で暗躍するシャ=ア一家を強引に結びつけるシナリオを描いているのだ。彼らを「国家に対する反逆罪を企てる巨大な陰謀組織」としてでっち上げ、戒厳令の混乱に乗じて一斉に摘発し、合法的に排除しようとする恐るべき目論見が進行しているのである。上層の王位継承戦と下層のマフィア抗争が、軍の武力介入によって最悪の形で交差しようとしている。

【HUNTER×HUNTER415話】クラピカとオイト王妃の命懸けの暗号通信計画

外部との通信手段「ユーロズヤ」とヤマト語の暗号

時計の針が戒厳令発効の25分前を指す中、第十四王子陣営のクラピカ、オイト王妃、そしてシマノは、外部との極秘通信手段について緊迫した協議を行っていた。彼らが利用しようとしているのは「ユーロズヤ」と呼ばれる、ドローンや高速艇を駆使した外部との迅速な配送サービスである。オイト王妃は日常的に、外部にいる自身の妹宛てに普通の絵葉書を送ることでカモフラージュを行っていたが、身に危険が迫った現在、彼女は「ヤマト語(ひらがな、カタカナ、漢字を複雑に組み合わせた言語)」を用いた高度な暗号文を送る手はずを整えていた。クラピカは、軍による検閲や解読を完全に防ぐため、「具体的な人名や地名を一切避けること」「妹とだけ確実に共有できる特定の場所を暗号のキーにすること」など、極度の警戒と慎重さをオイト王妃に強く求めている。

バビマイナを通じた検閲とオイト王妃の軟禁

しかしクラピカの内心は、決して楽観的なものではない。軍の厳しい検閲を運良く通過したとしても、天候や妨害によってドローンの到着が保証されないことや、現地の郵便局の不手際で手紙が汚損し読めなくなる可能性など、物理的なリスクが山積しているからだ。さらに、一般人である王妃の妹が複雑な暗号を正確に理解し、自らの危険を冒してまで迅速に動いてくれるのかという強い懸念もある。万が一、軍に暗号を解読されてしまえば、第一王子の私設兵によってワブル王子の外部の関係者が直接狙われるという最悪のシナリオに直結するため、この通信計画自体を白紙に戻すべきか激しく葛藤している。それでも現状を打破するために、クラピカは監視役として同室にいるバビマイナに対し、親族宛てと称した8枚の絵葉書を託し、検閲を依頼する賭けに出る。バビマイナは、法的な検閲制度自体はすでに撤廃されているものの、疫病予防法という別の大義名分に基づき、軍が内容を徹底的に確認する必要がある旨を冷徹に伝えるのである。

【HUNTER×HUNTER415話】クラピカが推測する戒厳令の裏に潜む巨大な謎

本物のワブル王子捜索と見え隠れする真の脅威

戒厳令が正式に発効してから20分後、バビマイナの口を通じて第一王子ベンジャミンからの決定的な命令が第十四王子陣営に突きつけられる。以前クラピカたちが不在証明のために用意していた影武者である「偽のワブル王子」については、刑事責任を問えない年齢であるため当面の処罰が保留されることになった。しかし、母親であるオイト王妃に対しては「国家への重大な侮辱および不敬罪」という重い罪状が適用され、直ちに拘束状態に置かれることが宣告される。ただし、次期国王の母親になる可能性があるという特殊な身分が辛うじて考慮され、刑の執行は延期となり、彼女は自身の寝室内での完全な軟禁状態に置かれることとなる。
この一連の動きを冷静に分析したクラピカは、軍が強行した戒厳令の目的の一つが、「船内のどこかに隠されている本物のワブル王子を徹底的に捜索し、確実に見つけ出すこと」にあると的確に推測する。しかし、クラピカの思考はそれだけにとどまらない。「いくら第一王子が全権を掌握しようとしているとはいえ、この戒厳令の発令と行動はあまりにも早急すぎる。我々の全く知らない、もっと重要で規格外の別の理由が裏で確実に動いているはずだ」と、得体の知れない真の脅威に対して強い危機感を募らせる。圧倒的な武力と権力を背景にした戒厳令の重圧によって、ブラックホエール号全体が不気味に揺れ動く中、先の見えない絶望的な状況下で物語は次なる局面へと突入していくのである。

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