3.ワンピース『ONE PIECE』

【ワンピース考察】ブルックが語る西の国「カミガタ」とは?方言とモデルの謎

現在進行中の『ONE PIECE』エルバフ編。ブルックの口から語られたエスペリア王国の凄惨な過去回想の中で、一際異彩を放つキーワードが登場しました。それが、西の海(ウエストブルー)にあるという謎の国「カミガタ」です。ブルックがシュリ姫に教えた関西風の歌「ほっときなはれ」のルーツでもあるこの国は、一体どんな場所なのでしょうか?本記事では、謎に包まれた「カミガタ」の基本情報や名前のモデルを徹底考察!さらに、オハラや花ノ国など、多種多様な文化が入り乱れる「西の海」に存在する国や島々を一覧表でまとめました。ブルックのルーツでもある西の海の世界観と地理をさらに深掘りして解説します。

謎の国「カミガタ」と、ONE PIECEにおける「西の海(ウエストブルー)」の国・島々を徹底調査

西の国「カミガタ」の基本情報と独特の「方言」

作中のブルックのセリフによれば、「カミガタ」とは「西にある国」であるという。エスペリア王国自体が西の海(ウエストブルー)に位置しているため、近隣の国家、あるいは同じ海域に存在する島国のひとつである可能性が高い。

この国を特徴づけている最大の要素は、その独特な「方言」だ。現実世界における日本の関西弁(上方言葉)を彷彿とさせるイントネーションや語彙を持っており、上品な言葉遣いが基本となるエスペリア王宮の文化とは全く異なる、庶民的でリズミカルな響きを持っている。

作中において、カミガタという国そのものが直接舞台として描かれたわけではない。あくまでブルックの知識の中に存在する国として言及され、彼がその国の方言を用いてシュリ姫に「ある歌」を教えるという形で物語に登場した。

「カミガタ」が属する西の海(ウエストブルー)とはどんな海か?

西の海は、偉大なる航路(グランドライン)を挟んで構成される4つの海の一つ。ブルックがかつて所属していた「ルンバー海賊団」の発祥の地であり、赤髪のシャンクスの故郷(故郷の酒を白ひげに振る舞う描写がある)でもある。

表向きは様々な文化が花開く海域だが、裏社会ではカポネ・“ギャング”・ベッジをはじめとする「西の5大マフィア」が暗躍し、裏社会を牛耳っているなど、光と影が色濃く混在する海である。

西の海に存在する主な国・島々(徹底調査一覧)

カミガタ国がどのような地理的・文化的背景の中に存在しているのかを知るため、作中で明確に判明している西の海の国や島を徹底的に洗い出した。

国・島名 概要・特徴 関連する主要キャラクター・事件
エスペリア王国 西の海屈指の「音楽の国」。国中に無数の楽器工房が立ち並び、音楽の教養が深く根付いている。世界政府からの1000人の奴隷要求を国王ルーヴェンが拒絶したことで戦争状態となり、イムの「黒転支配」の犠牲となって滅亡した悲劇の国家。 ブルック、ルーヴェン、キャンデル、シュリ
オハラ 考古学の聖地と呼ばれた島。「全知の樹」という巨大な図書館があり、世界最高の学者たちが集まっていた。しかし、空白の100年を研究した罪で世界政府の「バスターコール」により地図から消し去られた。 ニコ・ロビン、ニコ・オルビア、クローバー博士
花ノ国(かのくに) 独自の文化(現実の中国・中華風に近い)を持つ巨大な国家。王直属のギャングである水軍「八宝水軍」などを擁し、ドレスローザ編では武器の密輸ルートを絶つために戦力を派遣していた。 サイ、ドン・チンジャオ、ブー
イルシア王国 世界政府加盟国の一つ。世界会議(レヴェリー)に参加する描写があり、国王のタラッサ・ルーカスは革命軍の危険性についていち早く警鐘を鳴らしていた。後にイムの能力(マザーフレイム)によって国ごと消滅させられる。 タラッサ・ルーカス(国王)
ゴッドバレー かつて西の海に存在した伝説の島。38年前、天竜人が先住民を狩る「先住民一掃大会」を開催した場所であり、ロックス海賊団とロジャー・ガープの連合軍が激突した「ゴッドバレー事件」の舞台。現在は跡形もなく消滅している。 ゴール・D・ロジャー、ガープ、ロックス、フィガーランド・ガーリング聖
スリラーバーク
(※元・西の海の島)
厳密には国ではないが、元々は西の海にあった島。王下七武海(当時)のゲッコー・モリアが島ごと巨大な海賊船へと改造し、魔の三角地帯(フロリアン・トライアングル)へ持ち込んだ。 ゲッコー・モリア、ホグバック
トロア シャボンディ諸島の人間屋(ヒューマンショップ)のリストで言及された町。音楽家バイロンの出身地とされる。 音楽家バイロン
ラスキャンプ ドンキホーテ海賊団(若き日のドフラミンゴたち)や、その他の海賊が一時的な拠点にしていたり、事件が起きたりした描写がある西の海の地域。 ドンキホーテ・ドフラミンゴ

考察:西の海における「カミガタ国」の文化的特異性

上記の通り、西の海には「花ノ国」のような東洋風の国家や、「オハラ」のような学術都市、「マフィア」が支配する裏社会など、多種多様な文化が入り乱れている。

その中で新たに判明した「カミガタ」は、「上方(関西)」という現実世界の日本の文化圏をそのまま彷彿とさせる名前と方言を持っている。
ONE PIECEの世界における「和」の国と言えば、新世界で鎖国を貫いていた「ワノ国」が代表的だが、カミガタはそれとは異なり、西の海における「独自の和風(あるいは関西風)文化」を持った島国である可能性が高い。

エスペリア王国が西洋のクラシック音楽や楽器工房を中心としたオーソドックスな「西欧風の芸術国家」であったのに対し、カミガタは三味線のような独自の楽器や民謡、そして「笑い」を重んじる大衆文化が栄えている国なのではないだろうか。
ブルックがシュリ姫に教えた「キャンディに釣られる子犬ちゃいまっせ♪」という陽気な歌は、そうしたカミガタの飾らない庶民的な文化と、西の海という海域の懐の深さ、そして多様性を象徴するひとつのピースと言える。

上方(最も有力な直接的モデル)

江戸時代における京都・大坂(現在の関西地方)周辺を指す歴史用語。ブルックが歌った「ほっとーきなはーれ」「〜ちゃいまっせ」という歌詞は、まさにこの地域で使われる「上方言葉(関西弁)」である。西の海に存在する、陽気で笑いを重んじる大衆文化を持った国のベースは、間違いなくこの「上方」である。

髪型(キャラクターの特徴とのダブルミーニング)

国名のモデルに被せた、尾田先生特有の言葉遊びとしての解釈。ブルックの最大のアイデンティティである「アフロヘア」や、画像から読み取れるシュリ姫の「ウェーブのかかった少し無造作なロングヘア」といった、主要キャラクターの容姿(髪型)に掛かっている可能性が高い。

神方 / 神側(残酷な運命の暗示)

『ONE PIECE』の世界で「神」と呼ばれる天竜人に関連する解釈。シュリ姫が最終的に天竜人の所有物として、神の住む聖地マリージョアへ連れ去られてしまったという、彼女の理不尽で残酷な運命を「神の側(神方)」として暗に示している。

神形(イムの能力による変貌の皮肉)

世界の王イムの「黒転支配(ドミ・リバーシ)」によって自我を奪われ、禍々しい悪魔の姿に変えられてしまったシュリ姫や国王たちの状態を、「神によって強制的に変えられた姿=神形」と表現しているという深読み。

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