3.ワンピース『ONE PIECE』

ワンピースネタバレ1171話 イムにすら届く北欧神話最強の幻獣種 ロキに託された役割

親子喧嘩というにはあまりにも悲しい最後だった。ハラルドに懇願される形でロキが涙ながらに介錯。エルバフウォーランド王国を襲った悲劇においてロキは英雄と称されてもおかしくない活躍をしていた。事件が残した残響と現代エルバフに向けた14年前〜現代(シャンクス到来)までのストーリーが語られる。

前回

約半年間連載されたハラルド王の144年の人生も終幕。壮絶な最後を迎えた。

前回
王家に伝わる禁断の悪魔の実は鉄雷に認められなくては食べる事が出来ない。
ロキが鉄雷との交戦の末に認められて悪魔の実を口にする。
ロキが食べた禁断の悪魔の実は動物系
神の騎士団はゴッドバレー事件以降にロジャー海賊団の元にいたシャンクスを奪還する為に襲撃していた
ロキが鉄雷をハラルドに叩き込み粉砕。神の騎士団の力を攻略した

ワンピース1171話 深海契約の末路

ロキ、ギャバン、シャンクス、ヤルルともハラルドの異変に気付き事態の深刻さを受け入れながらも何とか正気を取り戻させようと奮闘していた。
しかしながらハラルドはこの支配が解けない事に気付いていた様だ。

例えば浅海契約ならばシャンクスの様に腕ごと切り落とす方法もあったかもしれない。しかしながら深海契約を結んだ化け物は損傷した部分からパキパキと復元していく。例え頭部や胸など急所を突かれても関係ない。
一度結んでしまえばどんな犠牲を払ってもこの契約は解けないのではないか?

深海契約者の末路は悲惨なものであった。
悪魔の実の力を得たロキがハラルドを襲い押し返した時、僅かではあるがハラルドの支配力が弱まり正気を取り戻した。

しかし思考そのものがイムの影響を受け始め、ハラルドは自身が神とでも思い始めていた。
時間が経てば再び支配力は強まる。このままロキがハラルドを攻撃してもイタチごっこで救われるルートはない。

最後は莫大な覇王色で葬る以外に手は無い様だ。
黒転支配(ドミリバーシ)との違いはここにある。イムに支配を受けたロックスは悪魔と化した。
支配力が強まっていく様子やパワーアップ、思考や自我が失われる様は同じ。
覇王色が弱点なのも変わりはない。
しかしながらロックスは最後の最後で呪いが解けて完全に人間に戻っていた。

まだ救える希望のある黒転支配よりも深海契約を結んでしまった者の末路は悲惨である。

ワンピース1171話 鉄雷(ラグニル)の役目

王家に伝わる禁断の悪魔の実と最強の武器鉄雷(ラグニル)には意外な関係性があった。ラグニル自体が門番の役割を担っており悪魔の実をつけ狙う者達を撃退していた。14年前。アウルスト城の宝物庫に侵入してきたロキを早々に襲う鉄雷。まるで誰かが投げた様に飛んで来た。

ロキ ラグニル

鉄雷は尋常じゃない程の重量を誇る。城の床を貫き陥没を起こす程だ。これだけでも鉄雷を扱える者は限られている。

悪魔の実を食べようとするロキを拒み、宝箱の前に立ち塞がってみせた。『なぜ動けるんだハンマーが‥』鉄雷とやり合ううちにロキもようやく理解した様だ。

ハラルド

ムダだぞロキ
国宝であるその悪魔の実は
何百年もの間誰も食わなかったんじゃない
誰も食えなかったんだ
鉄雷(ラグニル)に誰一人認められずにな

この悪魔の実を手に入れられるのは鉄雷に認められた者のみ。ウォーランド王国の王家に代々伝わる秘宝はこうして守られて来た。ハラルドが今まで食べていなかったのはハラルドですら鉄雷に認められていなかったからなのかもしれない。

神の騎士団となり不死身の力と更なる腕力を手に入れ、今度こそはその資格を得たと確信したハラルド。イムに操られている状態ではあったが悪魔の実を狙った。

ロキ ラグニル

シャンクスやギャバン達がハラルドを食い止めている間に『ロキvsラグニル』は激化。最終的には元々ロキが持っていたハンマーは砕けながらもラグニルに打ち勝った。余程の怪力でなければラグニルに対抗はできないだろう。

ここで驚くべき現象が‥
ラグニルの一部がまるでリスの様に変身したのだ
ラグニル リス

頭部の一部が打面。衝撃でタンコブが出来ている。
ある程度のダメージを超えなければこの姿もお目にかかれないのではないか?
王家に起きた悲劇を嘲笑うかの様に似つかわしくないとても可愛いリスが現れた。

ここからは話が早い。ロキを認めたからか悪魔の実を食べる事を許した。悪魔の実を食べて変貌するロキを嬉しそうに眺める可愛いラグニルであった。

ラグニル リス

ワンピース1171話 悪魔の実を食べたハンマー

真っ先に思い浮かぶのが超重量のハンマー武器に動物系悪魔の実を食べさせたというパターン。
作品でも既にお馴染みの要素である。
高度な科学でありベガパンクあって現代に広まってはいるが、エッグヘッド編では今よりも高度な文明が800年以上前に存在していたと明らかになっている。

オペオペの実による不老手術やトキトキの実など悪魔の実のギミックで空白の100年を跨ぐという事が可能なわけだが、そもそも武器(物)には生命的な寿命は存在しない。900年前に悪魔の実を食べたラグニルが現代までエルバフ王家で役目を果たしてきたという線も何ら不思議では無い。

鉄雷 リス

ラグニルの場合はこれまでとも少し違う。本来は悪魔の実を食べた武器を誰かが扱うというパターンが主。使い手が命令する事で変貌し攻撃を仕掛けていた。
ラグニルの場合は使用者が不在の中で秘宝の悪魔の実を独り手に守り続けて来ており武器自体に意思がある様にもとれる。

象主(ズニーシャ)が大昔の命令を忠実に守っている様にラグニルもかつての使用者から下された命を守って来たのかもしれない。
秘宝の悪魔の実を食べれる資格があるのはラグニルを打ち負かせる力を持つ者のみ。試金石としてアウルスト城で役目を果たしてきた様だ。

また、ワノ国では動物系に限り悪魔の実自体に意思が宿るとされてきた。ニカの能力が人々の手から逃げ続けた様にラグニルが食べた実の意思に従って秘宝を守り続けているのかもしれない。

ワンピース1171話 ラグニルと雷

読んで字の如く鉄雷(ラグニル)は雷を司るとイメージ出来る。
ロキがハラルド王を倒した際や宝樹アダムを叩いた際にも覇王色の覇気とは別に落雷が発生している様に描かれた。

しかしながらロキとラグニルが戦ってたシーンではラグニル自体に電気を帯びた様子は無く、衝突の際も落雷する事は無かった。

少しややこしいが『雷の要素』はあくまで禁断の悪魔の実によって付与される能力で鉄雷(ラグニル)はそれを最大限に発揮するための媒体に過ぎないのかもしれない。

ロキしか扱えないという表現も単なる腕力の話ではなく雷を指しているのかもしれない。

ワンピース1171話 ロキの覇王色

ゾロの覇王色がピックアップされたがどさくさに紛れてロキも覇王色使いを匂わせる様な描写があった。

神の騎士団の攻略について匂わせたギャバン

ギャバン

覇王色の使い方
肝に銘じろ
あいつらは決して不死身じゃない

これにピンと来たロキ。どうやらこれまでは自身の特殊な力とその使い方がわかっていなかった様だ

ロキ

ギャバン
お前の話で腑に落ちた
おれは自分の力を言語化できてなかった
だとすりゃおれは経験者
“神の騎士団”を
確実に仕留められる

ロキ 覇王色

覇王色を自覚したロキは神の騎士団を倒せる自信を除かせる。
思わぬ形ではあるが『ロキ=覇王色使い』と断定して良い。
現状では王族らしからぬ行いが目立つが家系を考えれば王としての資質も十分。

加えて巨人族の中でもトップクラスの戦闘力を誇る。
開幕で冥界に降り立ったルフィがすぐさまロキの気配に気づき興味を示していたのも強烈な覇王色の覇気が原因か。
14年前のアウルスト城でもバリバリと覇王色が炸裂していたがこれもロキが放っていた覇気かもしれない。

いずれにせよ、完全無自覚のゾロよりはコントロールのレベルは高いだろうか。

更新↓
ハラルドの息子とあれば当然かもしれないがロキには覇王の資質があった。14年前で既にその才能を開花させており不死身のハラルドを倒すまでの才であった。

やはりロキお前には覇王の血が流れている

不死身の神の騎士団をきちんと攻略し再起不能にしたのは原作ではこれが初めて。やはり世界政府と戦う上でロキの力は必要不可欠だ。

ワンピース1171話 シャムロックvsロキ

もし実現したら2025年の名勝負に数えられたであろう一戦。神の騎士団団長のシャムロックとエルバフのロキ王子の対決。予想では互いに四皇クラスにも競る実力。例え最終決着がつかずとも互いが試金石となり得たカードだ。
かなりインフレしてきた勢力図ではあるがエルバフで最強のロキに対して未知の力を持つ騎士団長がどんな戦いを繰り広げるか見ものになるはずだった。

今回シャムロックは神の騎士団として任務を遂行しにエルバフへと潜入した。

ロキの騎士団への勧誘
エルバフを世界政府の支配下におく

エルバフを丸ごと手に入れる事はもちろん、ロキという巨大な戦力をもスカウトする構え。おあつらえ向きに拘束されて身動きの出来ないロキ。武器である鉄雷は握れず、切り札となる悪魔の実の能力も海楼石で封じられている。

しかし呪われた王子はこれにも屈せず媚びる事もしない。シャムロックと軍子の勧誘、取引に一切応じなかった。

もちろん騎士団側も話し合いで解決出来ないのは織り込み済み。致命傷となってもおかしくないほどロキを痛めつけた。
軍子が矢印で制圧し、シャムロックが串刺しに

特にシャムロックの剣(ケルベロス)は威力抜群。いくら動けないとはいえこの怪物を瀕死まで追い詰めた。

生きていられたらいつでも殺しにこい
その時は私が相手になってやる

最後は捨て台詞を吐いてロキの元を離れたシャムロック。こちらもロキに負けじと強気で傲慢な態度。世界貴族ともなれば普通か。

ロキにとっては屈辱以外の何ものでも無い。何も出来ないままにいいように痛ぶられた。そして6年前に敗北を喫したシャンクスと瓜二つの兄が相手と来ている。
当然このままでは終われない。

エルバフを守ろうというよりも2人に対してきっちりとリベンジを果たさなくてはならない。
いざ解放されたロキとシャムロックの対決に期待が高まったが実現は難しそう。

このタイミングで本元となる聖地マリージョアへ戻らなくてはならない事態となった。元々、ドラゴン指揮する革命軍とは全面的に構える様相だった神の騎士団。革命軍が周到に準備して仕掛けたマリージョアへの兵糧作戦は効果てきめん。
かつてないほど深刻な事態に陥っている。

世界会議での大混乱、くまがエッグヘッドへ向かう前に襲撃と立て続けに事件が起きている。騎士団隊長としては当然優先して対処しなくてはならない事案である。

残念ではあるがルフィとシャムロックのコンタクトは無し、ロキとシャムロックも本格的な交戦には発展せず

とはいえ、これはわかりやすい形での遺恨となりそうだ。後にロキがマリージョアへと乗り込む動機ともなり得る。ルフィとの共闘含めてロキvsシャムロックの続きが見たい

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