大好評エルバフ過去編は遂に年を跨ぎ作品史上最長ボリュームとなった。今回で『王家の悲劇』完全決着。不死身のハラルドは如何にして死んだのか?『禁断の悪魔の実』の行方は?
前回の振り返り
前回
ハラルド王を縛るイムの支配力は強まり遂に人格までをもコントロールされた。ロキ、ヤルル、ギャバン、シャンクスと役者がアウルスト城に集まり狂乱の王へ立ち向かう。伝説の悪魔の実と鉄雷(ラグニル)は如何にしてロキのものに?
アウルスト城の盤面
14年前、巨人族の総本山エルバフはウォーランド王国を襲った悲劇。
事件の当事者は5名。ハラルドが死亡して他の4人は現代まで生きている。
| 事件の当事者 | |
| ハラルド(死亡) | ![]() |
| ロキ | ![]() |
| ヤルル | ![]() |
| シャンクス | ![]() |
| ギャバン | ![]() |
多くの死者が出た歴史的事件。判明しているだけでも114人
当時居合わせたのはロキとヤルル。そして遅れて現場に駆けつけたギャバンとシャンクスだ。
4人も証人がいながらも伝わっている噂が訂正される様な事は無かった。語りたがらない程の凄惨な事件というとゴッドバレー事件にも近い様に思える。実際には同じ様に『世界政府』の魔の手が絡んでいた。
現代までエルバフ国民に伝わる事件の概要
| ハラルド王殺害事件の風評 |
| 犯人はロキ、この事件が決定打となり死刑囚へ |
| アウルスト城にて息子ロキが父ハラルドを殺害 |
| 王家に伝わる伝説の悪魔の実をロキが奪った |
| ヤルルに瀕死の重傷を負わせた |
| 城内の兵士113人を殺害 |
開幕から印象付けられたロキ=悪のイメージ。王家に伝わる宝を奪う為に王殺しの大罪を犯した悪の王子は国民中から忌み嫌われエルバフの恥と呼ばれた。ルフィ達が来るまでは冥界に縛りつけられていた。
油断していたとしてもハラルドは簡単に殺されるタマでは無い。王であると同時にエルバフの最高戦力でもあった。
他の巨人族ならば不可能にも思えるがロキならば‥ロキの強さとこれまでの悪行が拍車をかけた。
もう1人の王子ハイルディン含め真実は伝わっておらず皆がロキを恨んでいる。

アウルスト王城は事件後あまり手付かずのまま現代まで保持されている。ルフィやゾロも訪れた。
過去編開幕時点での事件概要 1152話
ナレーション
この日城内(アウルスト城)で大虐殺事件が起き
エルバフの歴史上最も愛された王
名君ハラルドが命を落とすのだが
人々は彼の何を讃えたのだろうか?

| 4人視点の事件状況 |
| エルバフに滞在していたシャンクスとギャバン。アウルスト城から異常な覇気を感じて現場に向かった。一部始終を見ていたわけではないが居合わせた。 |
| ロキとヤルルは事件当日ハラルドに呼ばれて王の間に向かった。 |
| そこには兵士達に囲まれて刺されているハラルド王の姿があった。 |
| 外から鍵がかけられており兵士達は逃げる事が出来なかった。 |
| 何者かが鍵を開けて『エルバフに伝わる禁断の悪魔の実』を奪った |
これが各々の事件の見え方。
ハラルド視点での事件の真実
過去編ではハラルドの半生が描かれて事件に至る経緯が判明した。世界政府の為に尽力し加盟を狙ったがイムの命令を受けて真の狙いを知りエルバフが堕ちるギリギリで踏みとどまった。
| ハラルド視点の事件 |
| 事件当日時点でハラルドはイムとの間に深海契約を交わして『神の騎士団』となっていた。 |
| イムの命令を全てこなした暁には世界政府加盟が約束されていた。 |
| 王の間には五芒星(アビス)が設置されていた。 |
| 『国を挙げて戦士の軍団を組織せよ』イムの命令で元々世界政府に加盟させる気はなくエルバフの戦士達を奴隷にしようとしていた事に気付いた。 |
| 命令に背こうにも契約による縛りで身体が逆らえないハラルド。 |
| 兵士に指示してロキ、ハイルディン、ヤルルを緊急招集した。(ハイルディンはエルバフにいなかった)と同時に鎖で自信を縛りつける様に指示 |
| ハラルドの命令とあって当時、留置所にいたロキも一時解放された。 |
ロックスを殺せ、神の騎士団昇格と世界政府加盟条件が提示されるのはこれで3度目。徐々にエスカレートしていき遂にはイムから直接言い渡された。
イムから提示された最後の条件
晴れてヌシアはムーに仕える不死身の騎士となった…
「エルバフ」に”五老星”を作れそれが我らの絆となる
その後言い渡す最後の任務を達成した時
お前の念願は叶う!!「エルバフ」を世界政府加盟国と認めよう
どんな命令にも従うつもりであったが戦士の国から脱却を図るハラルドに対して問答無用でエルバフの軍事化を指示するイム。
エルバフの戦士達を奴隷に
国を挙げて戦士の軍隊を組織せよ
海軍に並ぶ巨兵船団を立ち上げ世界に貢献せよ
ヌシアは歴史を背負うと言った…
奴隷にでもなると言った
ヌシア1人で背負える程度の歴史ではない
口答えするな
過去編の最初と最後で同じナレーションが当てがわれた。ハラルドは自身が奴隷になってでも達成したかった悲願『世界政府加盟』の直前で散った。1000年の罪を償うべく自身を犠牲にしたがエルバフの戦士達が奴隷にされるのは許せなかった。
深海契約のデメリット
ハラルドが交わした深海契約(神の騎士団)によって付与される力
・人間離れした筋力
・不死の体
・五芒星の生成能力
代わりにイムの命令には絶対服従。有効範囲は『世界中どこにいても』
シャンクスはこれを危惧しておりハラルドは神の騎士団に入るべきじゃないと伝えたかったが間に合わなかった
頭では命令を拒んでも体は抗えず。徐々に拘束力は増していき最終的には人格さえも支配される。
黒転支配にかかったロックスにも近い状態となる。
一刻も早く死ななければ
異変に気付いたハラルドはまず鎖で自身を拘束する様に部下に指示。
しかし指示通りに近寄った部下を斬ってしまう。
命令に逆らえないだけでなく思考すらもイムにコントロールされるとここで気付いた。
この先生きていてもこの体はエルバフにとって有害。例え144年の人生が無駄になろうとエルバフを奴隷にするわけにはいかない。
ハラルドは全兵に向かって自身を殺す様に指示した。
これが1152話で兵士にメッタ刺しにされていたシーンの経緯
不死身となったハラルドはもちろんこれでは死なず。たちまち回復して兵士達を薙ぎ倒す。駆けつけたヤルルとロキが2人がかりで床に押さえ付けてなんとか制止した。
僅かに残った自我でハラルドは2人に向けて真相を話し出す。
世界政府加盟の為に汚れた仕事も請け負ってきたが終いには騙されてエルバフごと奴隷として引き渡そうとしている事。
なんとかそれを阻止する為にロキに自分を殺す様に命じた。
ハラルド
エルバフが政府の奴隷になるなど私の夢の真逆じゃないか
だがら…この「エルバフ」歴史上”最悪の王”を
お前が殺し「王座」に就けロキ
おれがいかに愚かな王だったかを国民に伝え
おれを殺して名を上げろ
死んだ後の私の評価などどうだっていい
大切なのはエルバフの未来
頼んだぞロキ
お前にしかできない
ここでロキに『王家に伝わる悪魔の実』を食べる様併せて指示。不死身攻略の鍵とる強力な能力の様だ。
ハラルド
ロキにエルバフの秘宝を食わせてくれ
神の力を得た私には誰も勝てやしない
長い時間ハラルドを押さえておく事は出来ずに再び暴走し出す。先ほどロキに命じたばかりの悪魔の実を自身で食べ、鉄雷(ラグニル)も手に入れようとしていた。
コントロールの効かないハラルドをヤルルが阻止。ここで頭に剣が突き刺さり現代もそのままだ。その間にロキは悪魔の実を食べる為に宝物庫へと向かった。
完全な奴隷
ハラルドはもはや正気ではなくイムの意のままに暴れ回る。
城外へ向けて扉を封鎖する様に発信した。
誰一人として当事者を逃さぬ様、ここで皆殺しにする狙いだ。
兵士達が一斉に襲いかかるも首を刺されてなおハラルドにダメージは見受けられない。
ここでようやくシャンクスとギャバンも到着。
ハラルドに斬りかかり必死に制止した。正気を取り戻す様に呼びかけるシャンクスだが虚しく‥
ハラルドは不死身の優越感に浸っている‥
エルバフ過去編の時系列 総括
109年前〜14年前のエルバフに纏わる過去編。世紀のゴッドバレー事件とハラルドの死をターニングポイントに分断
| エルバフ過去編時系列まとめ | |
| 109年前 | クズと呼ばれていたハラルド登場、45歳 |
| 105年前 | イーダと出会い改心してエルバフへ帰還。外交もスタートする。 |
| 81年前 | イーダとハラルドの間にハイルディン誕生。この頃にはエルバフへ移住。 |
| 70年前頃 | ハラルドは外交でリュウグウ王国を訪れた。 |
| 63年前 | エストリッダとハラルドの間にロキ誕生 |
| 56年前 | 世界会議にハラルドが乱入。ロックスと出会う |
| 56年前 | 世界会議にロックスが乱入。パンゲア城花の部屋まで到達。イムとも出会う。ここてロックスは海軍大将を倒す。 |
| 48年前 | 海賊稼業に乗り出したロックスはハラルドを誘いにエルバフへ。ロキはここでロックスと出会い憧れを抱く。 |
| 48年前 | シキやニューゲート達古株メンバーがロックス海賊団の礎となる |
| 44年前より | ロックス海賊団がハチノスを占拠。メンバーも続々と集まる |
| ロジャーと九蛇海賊団が交戦 | |
| グロリオーサが皇帝を退きロックス海賊団へ | |
| シャクヤクが皇帝を退きハチノスで酒場を始める | |
| 世界政府からハラルドへ交換条件が出された。エルバフ冥界にてロックスとハラルドが激突するも引き分け。 | |
| 39年前 | ハチノスの宝と称されるシャクヤクが世界政府に誘拐される |
| 38年前 | シャッキーがゴッドバレーにて開催される先住民一掃大会の景品にされるとの情報が漏れる |
| 38年前 | ロックス海賊団がゴッドバレーへ向かう。航路ではハラルドと出会うがロックスの勝利。ロックスは最後までハラルドを勧誘した。 |
| 38年前 | ロジャー海賊団がゴッドバレーへ参戦 |
| ゴッドバレー事件まで | |
| 38年前 | ゴッドバレー事件、ロックス死亡 |
| 33年前 | ハラルドが世界政府、海軍の為に働く |
| 24年前 | ロジャーの処刑、大海賊時代の幕開け |
| 24年前 | 海軍が巨人族の徴兵に力を入れる |
| 24年前 | ハラルドが五老星と謁見、浅海契約を結ぶ |
| 20年前 | リュウグウ王国でハラルドとネプチューンが酒を酌み交わす |
| 20年前 | ハラルドがサウロに学校の設立を依頼 |
| 15年前 | 聖也マリージョアにてシャンクスがフィッシャー・タイガーを手助けする |
| 15年前 | ハラルドが聖也マリージョアでシャムロック、シャンクスと対面 |
| 15年前 | エルバフにてイーダがエストリッダの一族に毒を盛られる→死亡 |
| 15年前 | イーダの件で怒ったロキが酒村を滅ぼす→【冥界留置所へ】 |
| 15年前 | エルバフにセイウチの学校設立 |
| 15年前 | 世界各地でエルバフの評判が高まり外交にも良い兆しが見える |
| 14年前 | シャンクスの深海契約、神の騎士団が内定していたが失踪した |
| 14年前 | シャンクスの代わりにハラルドが深海契約を勝ち取り神の騎士団へ |
| 14年前 | ハラルドが聖地マリージョアパンゲア城虚の玉座にてイムと対面 |
| 14年前 | ハラルドがアウルスト城の王の間に五芒星(アビス)設置 |
| 14年前 | イムがハラルドに国を挙げての軍隊設立を命令するがこれを拒否 |
| 14年前 | イムに操られるハラルドが最後の力を振り絞り抵抗。ヤルルとロキを呼び寄せる。 |
| 14年前 | ヤルルとロキが王の間に到着するとハラルドが兵士達に刺されていた |
| 14年前 | シャンクスとギャバンが城に到達した際もハラルドは生きており2人と交戦していた。 |
| 14年前 | ハラルドが王家に伝わる伝説の悪魔の実をロキに食べる様に指示 |
| 14年前 | シャンクスも14年前にエルバフに滞在しており、ハラルドの神の騎士団昇格を止めようとしていた |
| 6年前 | 海で暴れ回るロキをシャンクスが捕らえてエルバフに送還した |





