ワンピースネタバレ1168話『モサ公』はしらほし姫だった リュウグウ王国に迫る危機
38年前のゴッドバレー事件終結より順調にストーリーは進行して早くも14年前までやってきた。エルバフにとっては大きな転機となる事件。新生エルバフに尽力した光輝の王ハラルドの死亡。現代にも繋がる大きな伏線が。
◉◉エルバフ過去編の時系列まとめ◉◉
ゴッドバレー事件を起点に
ハラルドとロックス関連の出来事を整理
| エルバフ過去編時系列 | |
| 109年前 | クズと呼ばれていたハラルド登場、45歳 |
| 105年前 | イーダと出会い改心してエルバフへ帰還。外交もスタートする。 |
| 81年前 | イーダとハラルドの間にハイルディン誕生。この頃にはエルバフへ移住。 |
| 70年前頃 | ハラルドは外交でリュウグウ王国を訪れた。 |
| 63年前 | エストリッダとハラルドの間にロキ誕生 |
| 56年前 | 世界会議にハラルドが乱入。ロックスと出会う |
| 56年前 | 世界会議にロックスが乱入。パンゲア城花の部屋まで到達。イムとも出会う。ここてロックスは海軍大将を倒す。 |
| 48年前 | 海賊稼業に乗り出したロックスはハラルドを誘いにエルバフへ。ロキはここでロックスと出会い憧れを抱く。 |
| 48年前 | シキやニューゲート達古株メンバーがロックス海賊団の礎となる |
| 44年前より | ロックス海賊団がハチノスを占拠。メンバーも続々と集まる |
| ロジャーと九蛇海賊団が交戦 | |
| グロリオーサが皇帝を退きロックス海賊団へ | |
| シャクヤクが皇帝を退きハチノスで酒場を始める | |
| 世界政府からハラルドへ交換条件が出された。エルバフ冥界にてロックスとハラルドが激突するも引き分け。 | |
| 39年前 | ハチノスの宝と称されるシャクヤクが世界政府に誘拐される |
| 38年前 | シャッキーがゴッドバレーにて開催される先住民一掃大会の景品にされるとの情報が漏れる |
| 38年前 | ロックス海賊団がゴッドバレーへ向かう。航路ではハラルドと出会うがロックスの勝利。ロックスは最後までハラルドを勧誘した。 |
| 38年前 | ロジャー海賊団がゴッドバレーへ参戦 |
| ↑ゴッドバレー事件まで | |
ゴッドバレー事件後の世界情勢も目まぐるしい。海賊王ロジャーの偉業と処刑を皮切りに世界政府の周りを慌ただしくなる。新たにフィッシャー・タイガーの奴隷解放に関する描写も描かれた。
| 判明した時系列 | |
| 38年前 | ゴッドバレー事件、ロックス死亡 |
| 33年前 | ハラルドが世界政府、海軍の為に働く |
| 24年前 | ロジャーの処刑、大海賊時代の幕開け |
| 24年前 | 海軍が巨人族の徴兵に力を入れる |
| 24年前 | ハラルドが五老星と謁見、浅海契約を結ぶ |
| 20年前 | リュウグウ王国でハラルドとネプチューンが酒を酌み交わす |
| 20年前 | ハラルドがサウロに学校の設立を依頼 |
| 15年前 | 聖也マリージョアにてシャンクスがフィッシャー・タイガーを手助けする |
| 15年前 | ハラルドが聖也マリージョアでシャムロック、シャンクスと対面 |
| 15年前 | エルバフにてイーダがエストリッダの一族に毒を盛られる |
| 15年前 | イーダの件で怒ったロキが酒村を滅ぼす |
ワンピース1168話 モサ公とロキ
国民から愛されていたハラルド王。そんな父を殺して国民全員から嫌われているはずのロキ王子。圧倒的な力を持ちエルバフそのものを滅ぼすことが出来るロキは恐怖でしかない。
そんなロキの唯一と言ってもいい理解者が『モサ公』だ。横暴な態度や口調に捉われずにロキの本質を見ている様な物言い。
そしてロキもどこかモサに心を許している様に見える。
ロキ
ああ、お前も大分ヒマなんだな
モサ
ご迷惑でしたか?
ロキ
いやぁ、こっちもいいヒマ潰しだ
いくらでも時間があるからよ
前に話してた恐怖体験はまだ引きずってんのか?
モサ
はい今でも思い出すと震えが止まりません
ロキ
おれももどかしかったさ
見た事と会った事もねぇけどよ
何の因果かお前とは長ぇこと友達
おれがその現場にいたらお前に代わって
そこら一帯を廃墟にし皆殺しにしてた
モサ
そこまでは望んでません
ロキ
それが甘いっつってんだよモサ公
いいか一度取り逃したバカは再起不能にしねぇと復讐に来るんだ
モサ
ありがとうございます
そういう乱暴な言葉の裏に優しさがあると最近気づきました
ロキ
おい虫唾が走るぜ
極めて心外だ
調子に乗るなよテメェ
やさしさだ!?二度と口にするな
モサ
大きな声はおやめください
ロキ
黙れモサ公
錠が外れたら覚えてろよ
まだこれはエピソード序盤のやり取り。捕らわれており自由が効かないロキの協力者の様な存在の登場が話題となった。
2人の関係は友人に近い様だ。親友とまではいかないもののモサの身に何かがあれば助けに行く様な間柄だと推測される。
潜ませた電伝虫を使っての密談。そしてここからしばらくして1151話にて進展があった。まるでこれが遺言になるかの様。モサには危機が迫っており死ぬかもしれないと覚悟している様にも感じる。全てを言わずとも深刻さは伝わる。ロキとしもスッキリはしないだろう。
モサ
もしもしロキさん
すぐ終わります
こちらも立て込んでて…
一言だけ
先程…言えなかったのですが
実は当分電伝虫をかける事ができなくなりそうで…
最初は恐かったけど
あなたとのお話の時間が
いつの間にか何ものにも代えがたい
安らぎの時間になっていました
だから一言だけお礼を
大丈夫です
心配しないで…
今まで本当にありがとうございました
騎士団にこっぴどくやられた後で看病の為に周りには新巨兵海賊団の面々も集まっていた。存在がバレては困ると取り繕っていたが皆ある程度知っている様だ。ゲルズはロキの事を茶化していた。
ゲルズ
淋しい冥界で友達がいてよかったわね
安らぎの人
だいぶ小っ恥ずかしそうにしているロキが印象的。この様子だと友人の存在は周知なのだろうか。この状況でも特に咎める様子は無さそう。
電伝虫の範囲を考えればモサ公が外海から連絡している事も考えられる。
そして新たに『モサ公』の候補として挙がったのが魚人島リュウグウ王国の『しらほし姫』だ。
ロキの父でもある『ハラルド王』は意外にも魚人島と交流があった。
エルバフには早くから航海術が確立されており、海底の楽園魚人島にも到達する事が出来た。
現在リュウグウ王国国王のネプチューンが生まれた70年前が最初の訪問。
まだハラルドが外交を始めた頃となる。この時から親交は続き20年前には再びハラルドがリュウグウ王国を訪れた。
ネプチューン王も50歳となり立派な王となっていた。
ここで話題に挙がったのがもうすぐ生まれる『しらほし姫』である。
酒を酌み交わし上機嫌な2人。
どれほど本気かはわからないがネプチューンは人魚姫をロキの婚約者にと勧めた。
ここでの会話に『モサモサせんわ』という一幕があり、これがモサ公を指しているのではと考えられる。
ロキは外海に出ている期間もあり、しらほし姫の生誕後にリュウグウ王国を訪れた可能性は十分にあり得る。
しかし面白い共通点もある。
6年前よりエルバフの冥界に幽閉されていたロキと同じ様に、しらほし姫もバンダー・デッケンの攻撃から逃れる為に10年間も硬殻塔に入っていた。軟禁生活の様な閉ざされてた空間だったがルフィ達が魚人島を訪れた事を機に抜け出している。
ルフィ起因で解放されているあたりも共通点と言えるだろうか。

またエルバフに伝わる壁画によれば第三世界にてエルバフの王子とリュウグウ王国の人魚姫が共闘している様なシルエットも描かれている。ここにはニカも加わっており、対世界政府で共闘する図式も自然だ。
しらほし姫がモサ公であればそのコンタクトも手っ取り早い。それどころかロキを諭す事が出来る数少ないキャラとしても期待できる。
ワンピース1168話 ロキの覇王色
ゾロの覇王色がピックアップされたがどさくさに紛れてロキも覇王色使いを匂わせる様な描写があった。
神の騎士団の攻略について匂わせたギャバン
ギャバン
覇王色の使い方
肝に銘じろ
あいつらは決して不死身じゃない
これにピンと来たロキ。どうやらこれまでは自身の特殊な力とその使い方がわかっていなかった様だ
ロキ
ギャバン
お前の話で腑に落ちた
おれは自分の力を言語化できてなかった
だとすりゃおれは経験者
“神の騎士団”を
確実に仕留められる

覇王色を自覚したロキは神の騎士団を倒せる自信を除かせる。
思わぬ形ではあるが『ロキ=覇王色使い』と断定して良い。
現状では王族らしからぬ行いが目立つが家系を考えれば王としての資質も十分。
加えて巨人族の中でもトップクラスの戦闘力を誇る。
開幕で冥界に降り立ったルフィがすぐさまロキの気配に気づき興味を示していたのも強烈な覇王色の覇気が原因か。
14年前のアウルスト城でもバリバリと覇王色が炸裂していたがこれもロキが放っていた覇気かもしれない。
いずれにせよ、完全無自覚のゾロよりはコントロールのレベルは高いだろうか。
ワンピース1168話 ハラルド王のしくじり
心優しき光輝の王であり新生エルバフの象徴
ロキ(息子)=悪
ハラルド(父)=正義
これがエルバフ編の序盤で読者に印象づけられた2人のイメージ。
しかしながらまるでミスリードであるかの様に世界政府の上層達がハラルドの失態を語る。
ソマーズ『ハラルドの野郎しくじりやがって』
イム『あの時ハラルドがしくじらなければ』
大前提としてエルバフは世界政府非加盟国である。強国故に他者から干渉されない立ち位置であったが戦いに全振りしたスタイル故に教育や文化の発展には弊害が生じていた。
これを方向転換しようとしたのがハラルドだ。亡き今もその教えは根付きエルバフは着実に生まれ変わろうとしていた。
しかしイムとソマーズの発言から連想してしまうのは世界政府とエルバフの癒着。なんらかの取引であったり策略を施行したがハラルドが失敗した様な物言いだ。
・ハラルドが世界政府加盟を望み次世代を担う子供達から戦闘や暴力を排除していわゆる牙抜きを行った。
・今回の侵略の様に人質をとられて仕方なく協力した。
・悪魔契約、黒転支配で強制的に操られた
いくつかパターンは考えられるがハラルドが私利私欲の為にエルバフを売るというのはしっくりこない。やはり世界政府側からの介入でエルバフの国政に影響を及ぼしたのではないか。
『しくじり』と言われる様にハラルドは何やら失態を犯して、世界政府はエルバフを支配し損ねている。
やはり思い浮かぶのは14年前にアウルスト城で起こった惨劇。正統な王子が王を手にかけ国民中が震撼した事件だ。
政府の言うところのしくじりがこの事件を指しているのではないか?
世界政府の言いなりになってエルバフを転覆させようとしたハラルドをロキだけが察知して罪を被った形か。
イムの能力が明らかになった今ではそれこそ黒転支配で悪魔化されたハラルドが操られていたのかもしれない
ロックスへの刺客
世界政府から忌み嫌われている巨人族。どんなにハラルドが手を尽くしても世界政府加盟は叶わず‥ハラルドの死後も現在まで非加盟国のままだ。
そんなハラルドに世界政府が与えたチャンスがロックスの殺害だ。達成した暁には本当に加盟を許したのか?都合よく利用するための餌だったのか?真意は判らない。
是が非でも世界政府へ加盟したいハラルドにとっては千載一遇のチャンス。友であるロックスへと牙を剥いた。
しかしながらエルバフの舞台での激突は痛み分け。
更にはゴッドバレーへと向かうロックス海賊団を襲おうとしたがロックスの目的を知り情けをかける形でこれを見逃して敗戦した。
ある意味これもしくじりと言える。
操りやすい王
本来ならば凶暴で手のつけられない巨人族。
しかしながらハラルドは例外であった。
戦争ではなく平和を目指し、これまで目を背けて来た外交政策に乗り出した。
これは世界世界にとっても都合の良い事であった。
ゴッドバレー事件でロックスと対峙したイムはハラルドを使って明らかに何かを目指している。
イム
ムーは良い兵士を見つけたのだ
巨大で無害、迷いのある一族
そうともかつてないチャンス
かくも操り易い王は二度と現れない
ハラルドの故郷エルバフを丸ごと手に入れる為に手っ取り早くハラルドへ黒転支配を仕掛けていったのかもしれない。