ワンピースネタバレ1167話 『操りやすい王』奴隷に成り下がったハラルド王の末路
王家の悲劇へと確実に近づいているエルバフ。思いの強さ故に苦しめられてきたハラルド王だったが盟友の死を機に覚悟を決めた。これまでの巨人族の罪を歴史ごと背負いそれでも世界政府へ歩み寄る。イムにとって好都合な国王の行く末は決まっている‥
ワンピース1167話 ガープが海軍を辞めない理由
読者の中には疑問を抱いた者も多いだろう。
天竜人を嫌い世界政府の在り方に反感も多いガープが何故海軍を辞めないのか?
息子のドラゴンはゴッドバレー事件での人間狩りを目の当たりにして海軍を脱退‥その後は革命軍を結成し今や世界政府を直接倒そうと迫っている。
弟子のクザンも頂上戦争後に海軍を脱退。黒ひげ海賊団に転籍しガープとも対峙している。
海軍=正義のイメージは確かに強いが、己の信念に反すれば悪とされようが脱退という道を辿るのも必然だろう。ましてやガープは38年前時点でも中将の役職、その後は昇進に興味を示さず蹴り続けている。あまり軍に固執する理由というのも無さそうだ。
海軍から闇堕ちしたパターンは作品でも何個か例がある。ガープも少しズレていたのなら息子の様な世界線もあったのかもしれない‥
ロジャーを追ってやって来たゴッドバレーの地。そこでガープが目の当たりにしたのは世界貴族(天竜人)が非加盟国の先住民を狩るという非人道的な殺戮ゲームだった。(この時までガープは世界政府の闇を知らなかった)
更には五老星サターン聖に乗り移ったイムと対面。世界の権威の化け物染みた姿を垣間見た。それでもガープは海軍を辞めるという決断には至らなかった。
ライバルであるロジャーの誘いにも乗らずに海軍として守れるものを守るという判断だ。イムの存在を知ったからこそ部下の海兵達に及ぶ危険、市民への危険を重く見て敢えて海軍に残った。
俺が辞めたら誰が海兵達を守る‥何故ガープは海軍に居続けるのだろう。そんな読者の疑問に対してガープの決意はかなり重いものであった。
更に事件後は同期であるセンゴクともぶつかっていた。やはり議題は今後の進退と人間狩りについて。
後に海軍元帥、大目付まで昇進したセンゴクは世界貴族達の人間狩りやその他の暴挙を知りながらも見て見ぬフリをする構え。
世界政府も海軍も超巨大な組織。加盟国の兵含めて軍人は世界に何千万人といる。その行動を全て把握するというのは到底不可能。ならばどんなに上層部のイかれた行動に気付いてもセンゴクは見て見ぬふりを貫く。
およそ海軍の中心人物の意見とは思えないながこれもセンゴクなりの正義なのかもしれない。もちろん全てを見捨てるではなくその地位にて出来る限りを尽くして多くの命を救ってきたはずだ。これまでの描写でも物解りが悪過ぎるとも言えない。
ただガープは当然これを許さない。センゴクを『昇進バカ』と揶揄し殴りかかった。一方でセンゴクもガープを崖の下で吠えてるだけと返す。
日常茶飯事だろうと思われる同期同士の喧嘩ではあるが対照的だった。ガープが海軍を辞めてしまわぬかセンゴクは心配だったがこの喧嘩はここで終わり。
【崖の下でも守れるものがいっぱいある】
海軍の英雄とされ異端であるガープにしか貫けない正義だったのかもしれない。互いに長きに渡って海軍を支えた。老兵と扱われる様にはなったがそれでも尚2人は存在感を放っている。
ワンピース1167話 続ロックスとロキ
48年前にエルバフを訪れたロックス
マリージョアを堕とす重要拠点としてエルバフに目を付けた。王家に伝わる伝説の悪魔の実を入手してハラルドに食べさせるという名目もありつつ、ダチとして認めたハラルドを仲間に引き入れたいというロックスの想いがあった。
ゴッドバレー参戦まで幾度とハラルドを誘いにエルバフを訪れたロックス。結局ハラルドが仲間入りする事は無かったが面白い事に息子である王子のロキはロックスへと憧れを抱いた。
幼いながらもハラルド以外に止められないほど力を持っていたロキではあるがロックスには出会った時からボコられっぱなし。
圧倒的な力の差を見せつけられた。更にはロックスの語る野望とスケールのデカさに感銘を受けるロキ。
父を目的で訪れるロックス。その度にロキはロックスの船に乗りたいと懇願した。
ロキが憧れていたロックスという男。他のストーリーが強過ぎた為少し忘れられていたがロキはロックスの仲間に入る事を最後まで望んでいた。
父ハラルドとは全く逆のパターンだ。
何度となく頼んでも断られ、時には子供であろうと容赦なくボコボコにされた。
それでもロキはロックスに憧れ続けた。38年経った現代でも尚その気持ちは燻っているのかもしれない。
そしてエルバフにもゴッドバレー事件に関する報道が届いた。ロキにとっては肉眼では読むのも難しいサイズの新聞でロックスの死を知る。
冥界にはロキの泣き声が響いていた。父ハラルドを勧誘に何度でもエルバフを訪れると語っていたロックス。こんな最後になるとは思っていなかっただろう。
ロキはエルバフに伝わるニカがロックスだと信じていた。
ロックスこそ解放の戦士ニカ
笑いながら世界を壊す
諸説あるニカの信仰ではあるがロキの解釈では破壊が強いらしい。
ロックスが目指すの破壊ではなくあくまで世界の王。もしそんな力を持っているならばそれはハラルドだと話していた。
そして幼きロキに対しても『大槌船団ガレイラ』の重要性を説いていた。
ロキに話したハラルドの重要性
世界のどこかにガレイラっていう
とんでもない破壊集団が眠っている
そいつらを動かす事が出来るのはお前の親父だ(ハラルド)
この時はまだ徒党を組んで間も無い頃だろう。
ロックスは世界中のならず者をかき集め、ハラルドがガレイラ他巨人族を率いる
2人が組めば世界を獲れる構想であった
ヤマトの私服が可愛すぎる件
ヤマトの代参シリーズでワノ国のその後が描かれた。好評だったヤマトが主役の扉絵も終了。今回はカラーの扉絵でヤマトが登場した。
秋を感じるコンセプト。焼き芋を頬張る私服のヤマト。
改めてビジュアルが良い。

ワンピース1167話 サウロの火傷と右脚の義足『火の傷の男』
元同胞達から受けた攻撃、最後は友であるクザンに凍らされたサウロ
絶対絶命かと思いきや砲撃の炎で氷は溶かされて気づいた時には海で溺れていた。一命は取り留めたサウロだがその後遺症は痛々しい。
ベガパンクのセリフの中で描かれていたサウロは包帯だらけであったが、やはり重度の火傷が見られる。
更に右脚は義足とっている。こちらに関してはクザンに凍らされた影響が多いのではないか?
ちなみクザンは現在左脚が無い。奇しくも親友同士片足ずつ義足となっている。
一時は海兵として海を駆け回って海賊の相手をしていたサウロ。ブルーグラスなど元同僚からも強いと評価を受けているほど武に長けていた。現在はエルバフで身を隠す様にひっそりと暮らしているサウロ。もちろん義足の不自由さはあるだろうがそこまで影響は無いのかもしれない。
そして1番気になるのは痛々しい火傷跡だろう。
最終章直後に打ち出された新ワード『火ノ傷の男』
火の傷→火傷という単純な連想ではあるがしっくりくる。様々なキャラが予想されているが筆頭はこの男『ハグワール・D・サウロ』だ。
全くの新キャラというパターンを除外するならば、サウロ以外は考えられないほどのシチュエーションになってきた。
そもそも何故火ノ傷の男が重要とされているかというとラフテル到達に関する重要な鍵を握っているからである。最終章の戦局も大分煮詰まってきており主人公ルフィのチームはロードポーネグリフ3つを揃えてラフテルへとリーチがかかっているがこの謎を解かなくては辿り着けないとされる。
ラフテルへの条件
最終章の醍醐味の1つであるロードポーネグリフ争奪戦
ロードポーネグリフ4つという条件はゾウ編で登場した要素
・ロードポーネグリフそれぞれがある地点を指している
・その地点を知り地図上で4つの点を結んだ時にラフテルが浮かび上がる
3つでも足りるなんて説や上空や海中にあるなんて説もあるが実際にラフテルに到達できる唯一の方法
| 4つ点在するロードポーネグリフ | |
| 1 | ゾウ |
| 2 | ビッグマム所有【HCI】 |
| 3 | カイドウ所有【ワノ国】 |
| 4 | 未解明 |
作中では点在する4つのうち3つまでの在り方が判明。
今思うと登場も意外と早く、より最後の1つが重要になってくる。
他のポーネグリフとは違う特徴はその色で真っ赤な巨大石。集めるという表現だがイメージ的にはスタンプラリー。魚拓の様にその写しを集めるのが一般的。
非常に頑丈で加工すら難しい特殊な石で壊す事はもちろん動かすのも難しい。
古代文字解読
ポーネグリフ表面に掘られているのは古代文字。これがある種のメッセージとなっている。
ポーネグリフを見つけるだけでは成果は半分。古代文字が解読できポーネグリフを読める者がいてこそ意味を成す。
| 古代文字解読可能者 | |
| 1 | 光月スキヤキ |
| 2 | ニコ・ロビン |
| 3 | シャーロット・プリン |
現在、古代文字を解読できるのは3人
政には関わらずひっそりと生きていたスキヤキは今後表に出る事はないだろう。生存を知る者も少なくバレてしまえば危険が及ぶ可能性も。
他の2人はそれぞれ四皇の囲い
ニコ・ロビン→麦わらの一味
プリン→ビッグマムの娘だが黒ひげ海賊団が誘拐
そう易々と2人の身柄を奪えないとなれば意外とスキヤキの重要性が増す可能性も。
ちなみにプリンについては曖昧な部分もある。
三つ目族が真の開眼を果たせば古代文字が読める→(判明済み)
プリン自身が開眼を果たしているかは未判明。ただ可能性として非常に高い。ロビンやスキヤキは学びによって身につけたのに対して三つ目族の方は多少運も必要
レース展望
こちらはワノ国終了時点のロードポーネグリフ写し所持者分布
ワノ国にあったカイドウ所有分は3船長で分配。
| 麦わらの一味 | |
| ゾウ | 3つ確定。加えて解読者のロビンもいる |
| ビッグマム分 | |
| カイドウ分 | |
| ハートの海賊団 | |
| ゾウ | ビッグマム分をルフィ達から分配されてるかは不明 |
| カイドウ分 | |
| キッド海賊団 | |
| ビッグマム分 | ビッグマム分は自力で奪取している |
| カイドウ分 | |
この時点では全体的にみてもルフィ達の圧倒的優位
ロードポーネグリフ3つとロビンのカードは凄い。
そしてエルバフと勝者島の闘いを経て
キッド海賊団→赤髪海賊団
ハートの海賊団→黒ひげ海賊団
とロードポーネグリフが移動
もう1人の四皇バギーが率いるクロスギルドについてはあまりロードポーネグリフ集めに意欲的では無さそう。
しかしながらやはりロジャー海賊団として旅をしていた経験は否めない。単純に戦闘で奪うというよりも盗むという手段に出られると怖い。
そして同様に海賊王の一味であったシャンクス。ワノ国で起きた番狂わせと世代交代を皮切りに最終章ではその動きが目立っている。
ワンピース獲りも宣言しいよいよ本腰を入れる構え。一体赤髪海賊団はどのくらいピースが揃っているのか?
ゾウのポーネグリフを持っていたかは微妙だが最低2つと考えても怖い存在。【火ノ傷の男】に関与していそうなエルバフへ滞在していた点も軽視できない。
ロードポーネグリフ争奪戦が繰り広げられる中で
・長い間見つけられていない残り1つ
・火ノ傷の男へのヒント
をエルバフで得たの可能性も高い。ルフィ達はシャンクスの軌跡を辿る形ではあるが後発でも追いつけるのか?
最後に黒ひげ海賊団。こちらはローから奪ったポーネグリフに加えてプリンという好カードも所持している。クザン加入時点ではゾウのロードポーネグリフの在り方を得ていなかったがこれでクリア。ルフィ達との差もほとんど無くなったと言って良い。こうやってみると上手いこと分散されている
最重要 火ノ傷の男
【火ノ傷の男】
ロードポーネグリフ4つに加えて途方もないこの謎を解かねばならない。読者の間でも論争が繰り広げられたがかなり面白い謎かけ。
| ヒノキズではなく火ノ傷表記 |
| キッドとキラーはワードしか知らない |
| ローとロビンは何か知っていそう |
順当に行くならば【火の傷=ヤケド】となるが服を着て見える位置に火傷を負っている者は少数。いずれもラフテルヘのキーになるとは考えにくい。
| 革命軍 ドラゴン |
| 革命軍 サボ |
| サウロ |
この3人がよく予想に挙がる。そんな中でも筆頭がサウロ。
火ノ傷の男=サウロという説が現実味を帯びてきた。
更に黒ひげ海賊団が掴んでいるヒント
| ティーチ | その内の1つはヒノキズのら男が持ってると言われている |
| ラフィット | その男は真っ黒い船にのり近づくと巨大な渦で敵船を飲み込んだとか…能力者かもしれない |
| シリュウ | おれは政府の人間と踏んでるがな 実際世界政府は闇が深い。石1つ持っておけば海賊達がひとつなぎの大秘宝に辿り着けない |
ちなみにこの後のやりとりでクザンが【親友サウロ】について匂わせている。
→ヒノキズの男は真っ黒い船にのり近づくと巨大な渦で敵船を飲み込んだ。おそらくは能力者?
ヒントになりそうだけど余計に謎かけが難しくなり想像しにくい。
黒い船と言えばこのシーンが思い出されるは革命軍だろうか。シモツキ村に停泊する革命軍の船。重症のサボを拾ったり、くいなやゾロのシルエットが映っていたりと何かと話題になった。
当時はワノ国の情報があまり無い中で【鎖国】というワードが先立ち、黒船という事でドラゴンがペリーの様な存在になるのでは?なんて説も散見していた。
とはいえドラゴンもヒノキズの男有力候補。革命軍が抑えていたとしても不思議ではない。
→世界政府が最後の1つを所持しておくことでラフテル到達を阻んでいる。
こちらは確かに効率的。個人的には新世界で大きな動きをせずに機を覗っていたシャンクスがこれに近い様な対策をしていると予想していた。壊れない石という事で流石に消す事は出来ずとも隠す方法はある。ロードポーネグリフ自体動かずとも周りに何かを建ててしまえば良い目眩しに。
ワンピース1167話 天界
その名前と存在が明らかになってから進展が無いエルバフの『天界』
極寒の監獄『冥界』には巨人族をも凌駕するほどのサイズの猛獣達が存在する。エルバフに拒絶された人間の海賊達が彷徨い、ロキ王子が幽閉されていたのもこの階層だ。外海の海面とも同じ高さにありエルバフの中枢に向かうには避けては通れない。
巨人族達の居住区『陽界』には複数の村が存在する。セイウチの学校、フクロウの図書館といった施設があるのも陽界だ。宝樹アダムに寄り添う形で村が建設されエルバフの巨人族のほとんどが陽界に住んでいる。ウォーランド王国の王城であるアウルスト城も陽界。
エルバフで最も高い階層に存在するのが『天界』
雲にと届きそうな程の標高である。特殊な気候条件が重なるエルバフだが天界に限ってはより空島に近いかもしれない。太陽石(ペインター)で虹を描いて渡れば船を使っても到達出来そうだ。ベガパンクのメッセージで世界が沈んでしまうと警鐘が鳴らされた中で標高の高い土地の存在意義も大きくなっている。面積的には他の二階層よりは狭いがエルバフ最大の謎が潜んでいそうだ。
ワンピース1167話 シャムロックvsロキ
もし実現したら2025年の名勝負に数えられたであろう一戦。神の騎士団団長のシャムロックとエルバフのロキ王子の対決。予想では互いに四皇クラスにも競る実力。例え最終決着がつかずとも互いが試金石となり得たカードだ。
かなりインフレしてきた勢力図ではあるがエルバフで最強のロキに対して未知の力を持つ騎士団長がどんな戦いを繰り広げるか見ものになるはずだった。
今回シャムロックは神の騎士団として任務を遂行しにエルバフへと潜入した。
ロキの騎士団への勧誘
エルバフを世界政府の支配下におく
エルバフを丸ごと手に入れる事はもちろん、ロキという巨大な戦力をもスカウトする構え。おあつらえ向きに拘束されて身動きの出来ないロキ。武器である鉄雷は握れず、切り札となる悪魔の実の能力も海楼石で封じられている。
しかし呪われた王子はこれにも屈せず媚びる事もしない。シャムロックと軍子の勧誘、取引に一切応じなかった。
もちろん騎士団側も話し合いで解決出来ないのは織り込み済み。致命傷となってもおかしくないほどロキを痛めつけた。
軍子が矢印で制圧し、シャムロックが串刺しに
特にシャムロックの剣(ケルベロス)は威力抜群。いくら動けないとはいえこの怪物を瀕死まで追い詰めた。
生きていられたらいつでも殺しにこい
その時は私が相手になってやる
最後は捨て台詞を吐いてロキの元を離れたシャムロック。こちらもロキに負けじと強気で傲慢な態度。世界貴族ともなれば普通か。
ロキにとっては屈辱以外の何ものでも無い。何も出来ないままにいいように痛ぶられた。そして6年前に敗北を喫したシャンクスと瓜二つの兄が相手と来ている。
当然このままでは終われない。
エルバフを守ろうというよりも2人に対してきっちりとリベンジを果たさなくてはならない。
いざ解放されたロキとシャムロックの対決に期待が高まったが実現は難しそう。
このタイミングで本元となる聖地マリージョアへ戻らなくてはならない事態となった。元々、ドラゴン指揮する革命軍とは全面的に構える様相だった神の騎士団。革命軍が周到に準備して仕掛けたマリージョアへの兵糧作戦は効果てきめん。
かつてないほど深刻な事態に陥っている。
世界会議での大混乱、くまがエッグヘッドへ向かう前に襲撃と立て続けに事件が起きている。騎士団隊長としては当然優先して対処しなくてはならない事案である。
残念ではあるがルフィとシャムロックのコンタクトは無し、ロキとシャムロックも本格的な交戦には発展せず
とはいえ、これはわかりやすい形での遺恨となりそうだ。後にロキがマリージョアへと乗り込む動機ともなり得る。ルフィとの共闘含めてロキvsシャムロックの続きが見たい
ワンピース1167話 モサとロキ
国民から愛されていたハラルド王。そんな父を殺して国民全員から嫌われているはずのロキ王子。圧倒的な力を持ちエルバフそのものを滅ぼすことが出来るロキは恐怖でしかない。
そんなロキの唯一と言ってもいい理解者が『モサ公』だ。横暴な態度や口調に捉われずにロキの本質を見ている様な物言い。
そしてロキもどこかモサに心を許している様に見える。
ロキ
ああ、お前も大分ヒマなんだな
モサ
ご迷惑でしたか?
ロキ
いやぁ、こっちもいいヒマ潰しだ
いくらでも時間があるからよ
前に話してた恐怖体験はまだ引きずってんのか?
モサ
はい今でも思い出すと震えが止まりません
ロキ
おれももどかしかったさ
見た事と会った事もねぇけどよ
何の因果かお前とは長ぇこと友達
おれがその現場にいたらお前に代わって
そこら一帯を廃墟にし皆殺しにしてた
モサ
そこまでは望んでません
ロキ
それが甘いっつってんだよモサ公
いいか一度取り逃したバカは再起不能にしねぇと復讐に来るんだ
モサ
ありがとうございます
そういう乱暴な言葉の裏に優しさがあると最近気づきました
ロキ
おい虫唾が走るぜ
極めて心外だ
調子に乗るなよテメェ
やさしさだ!?二度と口にするな
モサ
大きな声はおやめください
ロキ
黙れモサ公
錠が外れたら覚えてろよ
まだこれはエピソード序盤のやり取り。捕らわれており自由が効かないロキの協力者の様な存在の登場が話題となった。
2人の関係は友人に近い様だ。親友とまではいかないもののモサの身に何かがあれば助けに行く様な間柄だと推測される。
潜ませた電伝虫を使っての密談。そしてここからしばらくして1151話にて進展があった。まるでこれが遺言になるかの様。モサには危機が迫っており死ぬかもしれないと覚悟している様にも感じる。全てを言わずとも深刻さは伝わる。ロキとしもスッキリはしないだろう。
モサ
もしもしロキさん
すぐ終わります
こちらも立て込んでて…
一言だけ
先程…言えなかったのですが
実は当分電伝虫をかける事ができなくなりそうで…
最初は恐かったけど
あなたとのお話の時間が
いつの間にか何ものにも代えがたい
安らぎの時間になっていました
だから一言だけお礼を
大丈夫です
心配しないで…
今まで本当にありがとうございました
騎士団にこっぴどくやられた後で看病の為に周りには新巨兵海賊団の面々も集まっていた。存在がバレては困ると取り繕っていたが皆ある程度知っている様だ。ゲルズはロキの事を茶化していた。
ゲルズ
淋しい冥界で友達がいてよかったわね
安らぎの人
だいぶ小っ恥ずかしそうにしているロキが印象的。この様子だと友人の存在は周知なのだろうか。この状況でも特に咎める様子は無さそう。
電伝虫の範囲を考えればモサ公が外海から連絡している事も考えられる。エルバフ編序盤の盤面図ならば捕らわれのロキを外海からモサが助けにやってくる展開も予想出来たが外敵である世界政府が侵略して来た今はモサがエルバフ内にいる可能性が高いのではないか?
陽界にいるモサが窮地に陥ってそれを助ける為にロキが奮い立つ展開も面白いのではないか?既に神の騎士団との間に因縁はあるが新しい動機ともなり得る。
ワンピース1167話 ロキの覇王色
ゾロの覇王色がピックアップされたがどさくさに紛れてロキも覇王色使いを匂わせる様な描写があった。
神の騎士団の攻略について匂わせたギャバン
ギャバン
覇王色の使い方
肝に銘じろ
あいつらは決して不死身じゃない
これにピンと来たロキ。どうやらこれまでは自身の特殊な力とその使い方がわかっていなかった様だ
ロキ
ギャバン
お前の話で腑に落ちた
おれは自分の力を言語化できてなかった
だとすりゃおれは経験者
“神の騎士団”を
確実に仕留められる

覇王色を自覚したロキは神の騎士団を倒せる自信を除かせる。
思わぬ形ではあるが『ロキ=覇王色使い』と断定して良い。
現状では王族らしからぬ行いが目立つが家系を考えれば王としての資質も十分。
加えて巨人族の中でもトップクラスの戦闘力を誇る。
開幕で冥界に降り立ったルフィがすぐさまロキの気配に気づき興味を示していたのも強烈な覇王色の覇気が原因か。
14年前のアウルスト城でもバリバリと覇王色が炸裂していたがこれもロキが放っていた覇気かもしれない。
いずれにせよ、完全無自覚のゾロよりはコントロールのレベルは高いだろうか。