突発的な休載と定期の休載挟み少しペースは落ちてしまったがゴッドバレー事件を巡る過去編は最高潮。世界のトップイムが降臨しまさにピークを迎えている。
11月4日(火)にはコミックス最新113巻が発売
本誌はすっかりゴッドバレームードだがコミックスは少し前。現代編のエルバフ。世界政府の魔の手が迫り徐々に巨人族の故郷を蝕み始める。公式では発売に先駆けて表紙が公開された。シャムロック、軍子、ソマーズ、キリンガム。神の騎士団4人のカラービジュアルが判明。
特にソマーズ聖の紫が良い味を出している。
軍子は金髪のイメージがあったが紺色の様なカラー。イムが乗り移るとまた違ってくるのだろうか?
SBSも世界政府に言及されるので注目だ。
前回の振り返り
前回の振り返り |
ロックス、エリス、ティーチがゴッドバレーの土地で再会を果たす。死地を乗り越えて『ルルシア』で落ち合う事を誓う。 |
ロックスの家族達が悪魔化。ロックスが滅ぼす。 |
ロックスがガーリング聖達を撃退。不死身ではあるが回復には時間を要する。 |
ゴッドバレーの土地にイム降臨。サターン聖の身体を借りている。 |
ドラゴンがリンリンからウオウオの実を奪って食べる。早速青龍の姿を披露する。 |
ガープは人間狩りゲームについて知らなかった |
運命の地でいよいよ勝者と敗者が分かれる。ロックスは本当に散ってしまったのか?
1163話タイトル『約束』
イム降臨で荒れるゴッドバレーの地。確実に終焉に向かう中で遂にロックスのコントロールが奪われた?
現代エルバフを悪夢へと誘った黒転支配、38年前ゴッドバレーでも猛威を奮う。
先に現代エルバフでドリー・ブロギー達を襲ったイムの能力。これが悪魔の実でないのなら一体?ニカ以上に不思議な力。38年前のゴッドバレーでもロックス達を苦しめる事となった。
イムの能力『エルバフ編』 |
魔導書より武器を出現 |
悪魔契約にて対象の足元に五芒星(アビス)を出現 |
黒転支配によって五芒星に呑み込まれた対象を悪魔化 |
悪魔2体の直線上に挟まれるとその対象も悪魔化、感染の様に増えていく |
デービー・ジョーンズ
デービー・ジョーンズを崇拝する者‥
56年前の世界会議の舞台
マリージョア最深部であるパンゲア城、花の部屋へと侵入したロックスがイムへと放った自己紹介
この時点から因縁が激突する未来が決まっていたかもしれない。
18年の時を経て『デービー一族』が繁栄するゴッドバレーの地で世界政府が一族を根絶やしにせんと蹂躙する。
約束
イムとロックスが語る約束。今回1163話のサブタイトルでもある。
リンリン参戦
不覚にもカイドウにしてやられウオウオの実を横取りされたリンリン。しかしこのまま出番終了ではない。きっちりとゴッドバレー最終局へと絡んでくる様だ。
他の3人に加わる形でイム、ロジャー、ガープと絡む。
ロックスの悪魔化
終焉へのカウントダウンが始まった。
きっかけは最強の海賊ロックスの悪魔化
エリスとティーチ
世界政府や海軍に対して牙をむき悪の限りを尽くしたロックス。単騎でも脅威的であったが徒党を組み政府を討てるだけの力を付けつつある。
悪の進撃は誰も止める事が出来ずにゴッドバレーまだ来た。そんなロックスの唯一の弱点。
まさか自分で狙う事になろうとは‥
展望
秋口は休載が目立ったが次回1164話は掲載。
11月でゴッドバレー(ロックス)編完結となるか?
ワンピース1163話 大槌船団『ガレイラ』
初めて登場したワード『大槌船団(ガレイラ)』
世界最高齢のヤルルの口より飛び出した。
時系列的には『56年前』。年齢は352歳となる。
おそらくはこの時点でも最高齢だろう。
舞台はエルバフ、ヤルルの家
帰還したハラルド王とヤルルのやり取りだ。
話題は終わったばかりの世界会議(レヴェリー)
ここで事件が起きた。ロックス・D・ジーベックによって海軍の最高戦力である海軍大将の1人が殺害された。
ハラルドは交友関係のある王に頼み込んで兵士としてマリージョアへ潜入。ここで王族、もしくは世界政府に頼み事をしたが跳ね除けられた。
もしロックスの暴挙がなければハラルドが捕まっていたかもしれない。これだけハラルドが世界政府に忌み嫌われるのは過去の巨人族達の敵意に原因があると示唆するヤルル。本来ならばハラルドの誠意が伝わらないはずはない。
ここでヤルルは大槌船団について触れる。王族であるハラルドですら詳細は知らずに神話か何かだと捉えていた。
ポイント
大槌戦団→読みはガレイラ
遠征し出先から故郷エルバフへ手紙を出した
手紙が残っており『我々は全員捕まった』との旨記されていた
屈強な巨人族で組織された船大工集団
ハンマーを持った戦士達
100人をも超えるチーム
古代巨人族も含まれていた
ヤルルはこの犯人が世界政府だと踏んでいる。
いずれにせよ過去には巨人族にとって大きな敵がいた。
そして『そこらの歴史はある日深く海に沈んでしまった』
これは900年前の歴史。いわゆる空白の100年の関与も示唆している。海に沈んだという表現もベガパンクのメッセージと照らし合わせると合点がいく。
本来ならば100人以上からなる屈強な巨人族のチームが壊滅というのはあり得ない。しかも相手は世界政府という‥しかし現代のエルバフを侵略している神の騎士団、イム達を見れば可能に思えてしまう。
体格と力で勝る巨兵が能力でなす術なくコントロールされ封じられてしまう。特に大槌船団の前に立ちはだかったのがイムならば完敗も必至だろう。
元々、大槌船団が世界政府に捕まる前の歴史で巨人族が揉めていたのか。大槌船団が世界政府から忌み嫌われる直接的な原因になったのかは微妙なところ。
世界政府設立以降の歴史では巨人族に対して敵意が向けられた。例えば海軍など組織の一員として巨人族が迎えられる事はあっても結局のところ現代までに『世界政府非加盟』
ワノ国の様に意味あって非加盟を貫いている可能性もあるが、56年前のハラルドは明らかに世界政府に協力を仰いでいた。いくら跳ね除けられてもマリージョアへ直接乗り込む程の執念。ハラルドはこの時『世界政府加盟』を目指していたのではないか。
ガレーラとガレイラ
同じニュアンスでウォーターセブン編で登場したガレーラが思い出される。
世界政府御用達の造船会社『ガレーラカンパニー』だ。 ルッチ、カクなどが潜入していた会社で屈指の造船技術を誇る。
船大工という意味では大槌船団(ガレイラ)とも通ずるものがあるだろうか?ガレーラカンパニーの大工達も戦いも得意としていた。
ノアを直せる一族
『方舟ノア』
魚人島編リュウグウ王国に登場した巨船
デッケンのマトマトの実によってしらほし姫に向けて投げられたノアは魚人島に激突しそうになった。なんとかルフィが救ったもののノアはボロボロになってしまった。
ぶつかれば島を破壊してしまいそうな程の巨大なサイズの船。人間が乗船するならば相当なキャパがありそうだ。それ故にこのノアを直せる人物は限られてくる。
『直すにはあの一族の力が必要』だと海王類達も話していたがこれが巨人族であると予想されて来た。
造船技術、巨体
この2要素が連想される勢力が新たに判明。大槌船団(ガレイラ)こそ方舟ノアを直す事が出来る一族達なのではないか?
現在ノアはリュウグウ王国(海底)にある。元々は地上で活躍していたが沈んでしまいその大きさ故に誰も引き揚げる事が出来なかったのだろう。
これを運ぶ手段がデッケンの様な特殊な能力の他に海王類が挙げられる。海王類を操る能力(ポセイドン)が備わっている『しらほし姫』がノア起動の為のキーマンにもなっている。
地上まで海王類達が運び、造船技術を持つ巨人族達が直して初めて役目を果たす。
ワンピース1163話 パンクハザードの『氷漬けの巨人族』
新世界の序盤で描かれたパンクハザードの『氷漬けの巨人族』
オブジェと呼ぶにはあまりにも気味の悪い怪物達。今にも動き出しそうな迫力だった。
ナミ、チョッパー、子供達の通る道には凍らせられた巨人達の姿が
当然ながらこれは死体。ルフィがクザンに全身凍らせられながらも生還したがチョッパーの的確な処置があってこそ。本来ならば凍らせられた時点で詰み。死に至る。
冷凍保存された様に今尚その肉体を残す巨人達。体格や力で勝る巨人達を嘲笑うかの様に凍らせらてしまったのか。当時は様々な考察が飛び交ったがパンクハザード編でこれ以上の言及は無かった。
しかしながらこの不気味な描写が話題となり長らく放置されてきた伏線としてラインナップとなった。
世界政府管轄の島という事もあり政府絡みが期待されていた。
氷漬けと聞けば真っ先に思い浮かぶのは現在黒ひげ海賊団の幹部となったクザン(青キジ)
海軍大将時代には麦わらの一味の前に立ちはだかりヒエヒエの実の能力で苦しめた。
海をも凍らせらてしまうほどのスケール。
サウロ、サンファン・ウルフといった巨体を誇る巨人族も凍らせており、このパンクハザードの巨人達をも凍らせた犯人もクザンである可能性は十分にある。
2年前、頂上戦争後にはサカズキ(赤犬)、クザン(青キジ)が対立しパンクハザードを舞台に決闘にまで発展した。
この時の影響でパンクハザードは今だに異常気象が残るほど。
元海軍大将の立場を考えればこれ以前にパンクハザードに来ていてもおかしくはない。
しかしどうやら犯人はクザンではなさそう。
エルバフ編でこの氷漬けの巨人達について言及がされた。パンクハザードとまでは記されていないが決定的であろう。
『56年前』
エルバフ ヤルルの家にてハラルドとエルバフが話していた中で話題に挙がった。
ヤルル
風の噂じゃあ
『巨人の軍団』が
どこかに氷づけに
されていたと聞いた事もあるが…
会話の前後では世界政府が巨人族へ敵意を剥いている事が示唆されている。流れ的には氷漬けにした犯人も世界政府である可能性が高い。
そして、これは56年よりも前の出来事であると判明。51歳のクザンは自ずと候補から外れる。ヤルルは場所までは断定出来ていない様だ。
そしてこの話題と共に『コールドスリープ』もよく挙げられる。SF作品などにありがちだが肉体を冷凍保存し未来で復活させるという技術。
人体の強制的な冬眠で劣化や成長を止めて現状維持のまま凍結する。これだけの氷ならば溶かすのも困難だがこの巨人達が現代で蘇るという構図もあるだろうか。